JPH0719539A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH0719539A
JPH0719539A JP16774393A JP16774393A JPH0719539A JP H0719539 A JPH0719539 A JP H0719539A JP 16774393 A JP16774393 A JP 16774393A JP 16774393 A JP16774393 A JP 16774393A JP H0719539 A JPH0719539 A JP H0719539A
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heat transfer
ice
transfer coil
heat
refrigerant
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Harunobu Mizukami
春信 水上
Toshihiko Yamanaka
敏彦 山中
Takeshi Ito
武司 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、解氷運転時における熱交換能力の低
下を抑制できる。 【構成】氷蓄熱槽(1) 内に、製氷用伝熱コイル(20)、解
氷用伝熱コイル(21)及び過冷却用伝熱コイル(22)を設置
し、解氷運転時に、冷媒を、製氷用伝熱コイル(20)及び
解氷用伝熱コイル(21)に流通させ、さらに過冷却用伝熱
コイル(22)に流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機等に適用さ
れる氷蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は氷蓄熱式空気調和機の系統図であ
る。この氷蓄熱式空気調和機は、氷蓄熱槽1を備えてい
る。この氷蓄熱槽1内には、貯溜されている水2中に伝
熱管3が浸透して設置されている。
【0003】冷房運転時、圧縮機4から吐出されたガス
冷媒は、実線矢印で示すように、四方切換弁5を経て室
外熱交換器6に入り、ここで外気に熱を放熱することに
よって凝縮液化する。
【0004】この液冷媒は、液管7、開閉弁8を経て空
調用絞り9に入り、ここで絞られることによって断熱膨
脹した後、室内熱交換器10に入り、ここで室内空気を
冷却することによって蒸発気化する。このガス冷媒は、
ガス管11から再び四方切換弁5を経て圧縮機4に吸入
される。
【0005】暖房運転時には、四方切換弁5が上記と逆
に切り替えられる。この状態に、圧縮機4から吐出され
た冷媒は、破線矢印で示すように、四方切換弁5、ガス
管11、室内熱交換器10に入り、さらに空調用絞り
9、開閉弁8、液管7から室外熱交換器6に入り、四方
切換弁5を経て圧縮機1に戻る。
【0006】なお、上記冷房運転時及び暖房運転時に各
開閉弁12、13、14は、いずれも閉じており、かつ
冷媒ポンプ15は停止している。一方、氷蓄熱槽1の製
氷運転時には、各開閉弁12、14が開き、開閉弁13
が閉ざされ、かつ冷媒ポンプ15は停止している。
【0007】この状態に、圧縮機4から吐出された冷媒
は、白抜矢印で示すように、四方切換弁5を経て室外熱
交換器6に入り、ここで凝縮液化する。この液冷媒は、
液管7、バイパス液管16、開閉弁12を経て蓄冷用絞
り17に入り、ここで絞られることによって断熱膨脹す
る。
【0008】この冷媒は、伝熱管3内に入り、この中を
下から上に向かって流過する過程で管外の水2を冷却し
て、これを伝熱管3の周りに氷結させて蒸発気化する。
このガス冷媒は、バイパスガス管19、開閉弁14、ガ
ス管11、四方切換弁5を経て圧縮機4に吸入される。
【0009】又、解氷運転時には、圧縮機4が停止し、
冷媒ポンプ15が駆動する。そして、各開閉弁13、1
4が開き、各開閉弁8、12が閉ざされる。この状態
に、冷媒ポンプ15から吐出された液冷媒は、黒塗矢印
に示すように、送液管19、液管7を経て空調用絞り9
で断熱膨脹し、この後に室内熱交換器10で室内空気を
冷却することによって蒸発液化する。
【0010】このガス冷媒は、ガス管11、パイパスガ
ス管18、開閉弁14を経て伝熱管3内に入り、この中
を上から下に向かって流過する過程で管外の氷を融解す
ることによって凝縮液化した後、開閉弁13を経て冷媒
ポンプ15に吸入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように空気調和
機においては、その製氷運転時、液冷媒が伝熱管3内を
下から上に向かって流過するので、その伝熱管3の外表
面にその下部から順次着表して氷が成長する。
【0012】一方、解氷運転時には、冷媒は伝熱管3内
を上から下に向かって流過するため、伝熱管3の上方の
氷が早期に融解してしまい氷蓄熱槽1内上部の水温が早
く上昇するので、伝熱管3上部の熱交換能力は早く低下
する。
【0013】この結果、伝熱管3内で凝縮液化した液冷
媒の過冷却度が小さくなるため、空調用絞り9で冷媒が
圧力降下する際に沸騰して液冷媒が循環し難くなった
り、室内熱交換器10における冷房能力が低下したり、
冷媒ポンプ15にキャビテーションが発生してその騒音
が大きくなる等の不具合がある。そこで本発明は、熱交
換能力の低下を抑制し上記のような不具合を解消するこ
とができる氷蓄熱装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、第1の発明の要旨
とするところは、水が貯溜された氷蓄熱槽内に製氷用伝
熱コイル及び解氷用伝熱コイルを設置すると共に、製氷
時に前記製氷用伝熱コイルに冷媒を流通させ、解氷時に
前記製氷用伝熱コイル及び解氷用伝熱コイルに冷媒を流
通させるように冷媒配管を接続してなる氷蓄熱装置にお
いて、前記氷蓄熱槽内に過冷却用伝熱コイルを設け、解
氷時に前記製氷用伝熱コイル及び前記解氷用伝熱コイル
を流通した冷媒を、さらに前記過冷却用伝熱コイルに流
通させて取り出すようにしたことを特徴とする氷蓄熱装
置である。
【0015】第2の発明の要旨とするところは、製氷用
伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及び過冷却用伝熱コイル
を、前記氷蓄熱槽内の上部から下部に向かって順次配設
したことを特徴とする氷蓄熱装置である。
【0016】第3の発明の要旨とするところは、製氷用
伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及び過冷却用伝熱コイル
をシリーズに接続、又は前記製氷用伝熱コイル及び解氷
用伝熱コイルに対して前記過冷却用伝熱コイルをシリー
ズに接続したことを特徴とする氷蓄熱装置である。
【0017】第4の発明の要旨とするところは、解氷用
伝熱コイルの周辺に仕切板を設け、この仕切板により仕
切られた前記解氷用伝熱コイル側の区域から水を吸引し
て氷蓄熱槽上部に循環させる水ポンプを備えたことを特
徴とする氷蓄熱装置である。
【0018】
【作用】第1の発明においては、氷蓄熱槽内に、製氷用
伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及び過冷却用伝熱コイル
を設置し、解氷時に、冷媒を、製氷用伝熱コイル及び解
氷用伝熱コイルに流通させ、さらに過冷却用伝熱コイル
に流通させる。
【0019】第2の発明においては、氷蓄熱槽内におい
て冷媒は、その上部から下部に向かって順次配設された
製氷用伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及び過冷却用伝熱
コイルの順序に流れる。
【0020】第3の発明においては、氷蓄熱槽内におい
て冷媒は、シリーズに接続された製氷用伝熱コイル、解
氷用伝熱コイル及び過冷却用伝熱コイルの順序で流れる
か、又は製氷用伝熱コイル及び解氷用伝熱コイルに並列
に流れ、この後に過冷却用伝熱コイルに流れる。
【0021】第4の発明においては、氷蓄熱槽内におい
て仕切板により仕切られた解氷用伝熱コイル側の区域か
ら水が水ポンプにより吸引され、これが氷蓄熱槽上部に
循環される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照して説明する。なお、図6と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。図1は氷蓄熱式空気
調和機の系統図である。氷蓄熱槽1の水2の中には、製
氷用伝熱コイル20、解氷用伝熱コイル21及び過冷却
用伝熱コイル22が設置されている。
【0023】これら製氷用伝熱コイル20、解氷用伝熱
コイル21及び過冷却用伝熱コイル22は、この順序で
氷蓄熱槽1内の上部から下部に向かって順次配設されて
いる。なお、製氷用伝熱コイル20は、第1の製氷用伝
熱コイル20a及び第2の製氷用伝熱コイル20bに分
割され、このうち第1の製氷用伝熱コイル20aの方が
第2の製氷用伝熱コイル20bよりも上方に配置されて
いる。
【0024】これらコイル20、21、22の接続構成
は、次の2方式のいずれであってもよい。すなわち、こ
れら製氷用伝熱コイル20、解氷用伝熱コイル21及び
過冷却用伝熱コイル22は、図2に示すようにそれぞれ
シリーズに接続される。
【0025】又、これらコイル20〜22は、図3に示
すように製氷用伝熱コイル20と解氷用伝熱コイル21
とをパラレルに接続し、これらコイル20、21に対し
て過冷却用伝熱コイル22をシリーズに接続する構成と
なっている。
【0026】又、解氷用伝熱コイル21には、仕切板2
3が設けられている。この仕切板23は、解氷用伝熱コ
イル21に対して上下及びその側面を囲むと共に、その
一端を塞いで形成したものとなっている。
【0027】そして、この仕切板23の一端を塞いだ部
分には、水循環ポンプ24が接続され、仕切板23で囲
まれた部分の水を吸引し、これを氷蓄熱槽1の上部から
供給して循環させるものとなっている。
【0028】一方、室外熱交換器6に接続されている液
管7における室外熱交換器6と開閉弁8との間には、氷
蓄熱槽用の配管25が接続されている。この配管25に
は、各開閉弁26、及び膨脹弁27が設けられ、さらに
その端部が、氷蓄熱槽1内に浸透されて第1の製氷用伝
熱コイル20a及び第2の製氷用伝熱コイル20bの各
下部端部に対して並列に接続されている。なお、配管2
5と第1及び第2の製氷用伝熱コイル20a、20bと
の間には、それぞれ分配管25a、25bが接続されて
いる。
【0029】又、ガス管11には、氷蓄熱槽用の配管2
8が接続されている。この配管28には、開閉弁29が
設けられ、その端部が、氷蓄熱槽1内に浸透されて第1
の製氷用伝熱コイル20a及び第2の製氷用伝熱コイル
20bの各上部端部に対して並列に接続されている。な
お、開閉弁29には、逆止弁30が並列接続されてい
る。又、各配管25、28との間には、開閉弁31が接
続されている。
【0030】液管7における開閉弁8と空調用絞り9と
の間には、氷蓄熱槽用の配管32が接続されている。こ
の配管32には、逆止弁33、開閉弁34、脈動防止チ
ャンバー35、冷媒液ポンプ36及び逆止弁37が設け
られ、さらにその端部が過冷却用伝熱コイル22に接続
されている。なお、冷媒液ポンプ36には、ポンプ液面
調節用管38が接続されている。
【0031】又、上記冷媒液ポンプ36は、次の通りに
配置される。すなわち、冷媒液ポンプ36は、図4に示
すように氷熱蓄熱槽1の下方に配置する、又は図5に示
すように過冷却用伝熱コイル22からの配管を氷蓄熱槽
1の上部から引き出し、氷蓄熱槽1の上部に配置する。
【0032】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。冷房運転時、圧縮機4から吐出されたガ
ス冷媒は、実線矢印で示すように、四方切換弁5を経て
室外熱交換器6に入り、ここで外気に熱を放熱すること
によって凝縮液化する。
【0033】この液冷媒は、液管7、開閉弁8を経て空
調用絞り9に入り、ここで絞られることによって断熱膨
脹した後、室内熱交換器10に入り、ここで室内空気を
冷却することによって蒸発気化する。このガス冷媒は、
ガス管11から再び四方切換弁5を経て圧縮機4に吸入
される。
【0034】暖房運転時には、四方切換弁5が上記と逆
に切り替えられる。この状態に、圧縮機4から吐出され
た冷媒は、点線矢印で示すように、四方切換弁5、ガス
管11、室内熱交換器10に入り、さらに空調用絞り
9、開閉弁8、液管7から室外熱交換器6に入り、四方
切換弁5を経て圧縮機1に戻る。
【0035】なお、これら冷房運転時及び暖房運転時に
各開閉弁26、29、31、34は、いずれも閉じてお
り、かつ冷媒液ポンプ36は停止している。一方、氷蓄
熱槽1の製氷運転時には、各開閉弁8、31、34が閉
じ、各開閉弁26、29が開く。
【0036】この状態に、圧縮機4から吐出された冷媒
は、白抜矢印で示すように、四方切換弁5を経て室外熱
交換器6に入り、ここで凝縮液化する。この液冷媒は、
液管7から配管25に入り、さらに開閉弁26、膨脹弁
27及び各分配管25a、25bを通って第1及び第2
の製氷用伝熱コイル20a、20bに入る。
【0037】これら製氷用伝熱コイル20a、20bに
おいて冷媒は、その中を下から上に向かって流過し、こ
の過程で管外の水2を冷却して、これを各製氷用伝熱コ
イル20a、20bの周りに氷結させて蒸発気化する。
【0038】このガス冷媒は、開閉弁29、配管28を
通り、四方切換弁5を経て圧縮機4に吸入される。解氷
運転時には、圧縮機4が停止し、冷媒液ポンプ36が駆
動する。そして、各開閉弁29、34が開き、各開閉弁
8、31、26が閉ざされる。
【0039】この状態に、冷媒液ポンプ36から吐出さ
れた液冷媒は、黒塗矢印に示すように、配管32を経て
空調用絞り9で断熱膨脹し、この後に室内熱交換器10
で室内空気を冷却することによって蒸発液化する。
【0040】このガス冷媒は、ガス管11、配管28、
開閉弁29を経て第1及び第2の製氷用伝熱コイル20
a、20b内に入り、この中を上から下に向かって流過
する。そして、この過程で管外の氷を融解することによ
って一部凝縮液化する。
【0041】さらに、第1及び第2の製氷用伝熱コイル
20a、20bを流過したガス冷媒は、解氷用伝熱コイ
ル21に入り、この過程で管外の氷を融解することによ
って凝縮液化する。
【0042】そして、解氷用伝熱コイル21から過冷却
用伝熱コイル22に入り、過冷却された冷媒は、逆止弁
37を経て冷媒ポンプ36に吸入される。上記解氷運転
では、第1及び第2の製氷用伝熱コイル20a、20b
をパラレル接続するものの、図2に示すように製氷用伝
熱コイル20に対して解氷用伝熱コイル21、過冷却用
伝熱コイル22をシリーズに接続した場合である。
【0043】これに対して図3に示すように製氷用伝熱
コイル20と解氷用伝熱コイル21とをパラレル接続
し、これに過冷却用伝熱コイル22をシリーズに接続し
た場合の解氷運転では、上記同様に冷媒液ポンプ36か
ら吐出された液冷媒は、黒塗矢印に示すように、配管3
2を経て空調用絞り9で断熱膨脹し、この後に室内熱交
換器10で室内空気を冷却することによって蒸発液化す
る。
【0044】このガス冷媒は、ガス管11、配管28、
開閉弁29を経て第1及び第2の製氷用伝熱コイル20
a、20b及び解氷用伝熱コイル21内に入り、この中
をそれぞれ上から下に向かって流過する。そして、この
過程で管外の氷を融解することによって凝縮液化する。
【0045】さらに、第1及び第2の製氷用伝熱コイル
20a、20b及び解氷用伝熱コイル21を流過したガ
ス冷媒は、過冷却用伝熱コイル22に流過し、この過程
で更に冷却され過冷却冷媒となる。
【0046】そして、過冷却用伝熱コイル22から逆止
弁37を経て冷媒ポンプ36に吸入される。この間に、
水循環ポンプ24は、仕切板23で囲まれた部分の水を
吸引し、これを氷蓄熱槽1の上部から供給して循環させ
ている。
【0047】このように上記第1実施例においては、氷
蓄熱槽1内に、製氷用伝熱コイル20、解氷用伝熱コイ
ル21及び過冷却用伝熱コイル22を設置し、解氷運転
時に、冷媒を、上部から下部に向かって順次配設した製
氷用伝熱コイル20及び解氷用伝熱コイル21に流通さ
せ、さらに過冷却用伝熱コイル22に流通させるように
したので、その解氷をスムーズに行うことができ、しか
も熱交換能力の低下を抑制できる。
【0048】この場合、製氷用伝熱コイル20、解氷用
伝熱コイル21及び過冷却用伝熱コイル22をシリーズ
に接続するか、又は製氷用伝熱コイル20及び解氷用伝
熱コイル21をパラレル接続し、これに過冷却用伝熱コ
イル22をシリーズに接続したとしても、その氷を融解
の能力を大幅に増大できることは同様である。
【0049】又、解氷運転時に、冷媒は、製氷用伝熱コ
イル20のみならず解氷用伝熱コイル21を流過し、さ
らに過冷却用伝熱コイル22を流過するので、冷媒を十
分に過冷却することができる。特に過冷却用伝熱コイル
22は、自然対流により水温が低く保たれる氷蓄熱槽1
の下方に配置されているので、十分な過冷却を得ること
ができる。従って、解凍運転時における放冷能力の低
下、絞りにおける冷媒液の沸騰、冷媒循環量の低下、冷
媒ポンプにおけるキャビテーションの発生等を阻止でき
る。
【0050】又、氷蓄熱槽1内において仕切板23によ
り仕切られた解氷用伝熱コイル21側の区域から水を水
ポンプ24により吸引して氷蓄熱槽1上部に循環させる
ので、氷蓄熱槽1内の温度の低い水を解氷用伝熱コイル
21側区域に導き、熱交換により温度上昇した水を氷蓄
熱槽1の上部に保持し、製氷用伝熱コイル20まわりの
氷と接触させて解氷でき、この結果、解氷運転時に十分
な能力を得ることができる。
【0051】一方、冷媒液ポンプ36を図4に示すよう
に氷熱蓄熱槽1の下方に配置することにより、冷媒液を
確実に冷媒液ポンプ36に導いて吐き出すことができ
る。又、冷媒液ポンプ36を図5に示すように氷蓄熱槽
1の上部に配置することにより、冷媒液ポンプ36が冷
媒液により液封されることなく吐き出すことができる。
この場合、冷媒液ポンプ36がロータリポンプであれば
有効である。
【0052】次に本発明の第2実施例について説明す
る。なお、氷蓄熱式空気調和機として図1に示す装置を
適用する。この実施例は、氷蓄熱式空気調和機の運転モ
ードを制御するものである。この運転モードとしては、
上記の如く冷房運転、暖房運転、製氷運転及び解氷運転
がある。
【0053】この運転モードの制御は、氷蓄熱式空気調
和機の制御装置にタイマーを設け、このタイマーの時限
により設定された運転モードを切り替えるものとなる。
この場合、制御装置は、運転モードに応じて圧縮機4、
冷媒液ポンプ36、室外熱交換器6、室外熱交換器10
を動作制御すると共に、各開閉弁8、29、26、3
1、34を開閉制御する機能を有する。
【0054】しかるに、制御装置は、タイマーを動作さ
せ、設定された運転モードの切り替え制御を実行する。
例えば、運転モードが次の通りに設定される。時刻1
3:00〜16:00に解氷運転、時刻16:00〜2
3:00に冷房運転、時刻23:00〜6:00に製氷
運転、時刻6:00〜13:00に冷房運転である。
【0055】このように上記第2実施例によれば、氷蓄
熱式空気調和機において所望の運転モードを設定して、
自動運転制御ができる。なお、本発明は、上記各実施例
に限定されるものでなくその要旨を変更しない範囲で変
形してもよい。
【0056】例えば、氷蓄熱槽1内に設置した製氷用伝
熱コイル20、解氷用伝熱コイル21及び過冷却用伝熱
コイル22を、それぞれ複数のコイルから成るように構
成してもよい。つまり、製氷用伝熱コイル等の各コイル
20、21、22は、それぞれ複数のコイルをパラレル
接続して構成し、これら各コイルを氷蓄熱槽1内に並設
する。
【0057】又、仕切板23は、解氷用伝熱コイル21
の周囲の水2を循環させればよく、単に、製氷用伝熱コ
イル20との間を仕切る仕切板を設け、水循環ポンプ2
4の接続側の反対側で上下を連通するようにしてもよ
く、或いは例えば筒状のもので解氷用伝熱コイル21を
囲い、これに水循環ポンプ24を接続するようにしても
よい。又、仕切板23に小径の孔を形成してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳記したように第1の本発明によれ
ば、解氷運転時の熱交換能力の低下を抑制できる氷蓄熱
装置を提供できる。この場合、第2及び第3の発明のよ
うに製氷用伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及び過冷却用
伝熱コイルを、氷蓄熱槽内の上部から下部に向かって順
次配設し、かつこれらコイルをシリーズに接続、又は製
氷用伝熱コイル及び解氷用伝熱コイルに対して過冷却用
伝熱コイルをシリーズに接続しても、熱交換能力を増大
でき、さらに同運転時に冷媒が、過冷却用伝熱コイルを
流過するので、冷媒を十分に過冷却することができ、解
凍運転時における放冷能力の低下、絞りにおける冷媒液
の沸騰、冷媒循環量の低下、冷媒ポンプにおけるキャビ
テーションの発生等を阻止できる。
【0059】又、第4の発明によれば、仕切板により仕
切られた解氷用伝熱コイル側の区域から水を吸引して氷
蓄熱槽に循環させるので、氷蓄熱槽内の水、特に温度の
低い水を解氷用伝熱コイル側区域に循環させることがで
き、解氷運転時の能力を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる氷蓄熱装置を適用した氷蓄熱式
空気調和機の第1実施例を示す構成図。
【図2】同装置における氷蓄熱槽内に設置される各伝熱
コイルをシリーズ接続したときの接続図。
【図3】同装置における氷蓄熱槽内に設置される各伝熱
コイルをパラレル接続したときの接続図。
【図4】同装置における冷媒液ポンプ36を氷蓄熱槽の
下方に設けた配置図。
【図5】同装置における冷媒液ポンプ36を氷蓄熱槽の
上方に設けた配置図。
【図6】従来装置の構成図。
【符号の説明】
1…氷蓄熱槽、 4…圧縮機、 6…室外熱交換器、 10…室内熱交換器、 20…製氷用伝熱コイル、 21…解氷用伝熱コイル、 22…過冷却用伝熱コイル、 23…仕切板、 24…水循環ポンプ、 36…冷媒液ポンプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が貯溜された氷蓄熱槽内に製氷用伝熱
    コイル及び解氷用伝熱コイルを設置すると共に、製氷時
    に前記製氷用伝熱コイルに冷媒を流通させ、解氷時に前
    記製氷用伝熱コイル及び解氷用伝熱コイルに冷媒を流通
    させるように冷媒配管を接続してなる氷蓄熱装置におい
    て、 前記氷蓄熱槽内に過冷却用伝熱コイルを設け、解氷時に
    前記製氷用伝熱コイル及び前記解氷用伝熱コイルを流通
    した冷媒を、さらに前記過冷却用伝熱コイルに流通させ
    て取り出すようにしたことを特徴とする氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 製氷用伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及
    び過冷却用伝熱コイルを、前記氷蓄熱槽内の上部から下
    部に向かって順次配設したことを特徴とする請求項1記
    載の氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 製氷用伝熱コイル、解氷用伝熱コイル及
    び過冷却用伝熱コイルをシリーズに接続、又は前記製氷
    用伝熱コイル及び解氷用伝熱コイルに対して前記過冷却
    用伝熱コイルをシリーズに接続したことを特徴とする請
    求項1記載の氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 解氷用伝熱コイルの周辺に仕切板を設
    け、この仕切板により仕切られた前記解氷用伝熱コイル
    側の区域から水を吸引して氷蓄熱槽上部に循環させる水
    ポンプを備えたことを特徴とする請求項1記載の氷蓄熱
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1054592A (ja) * 1996-08-08 1998-02-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蓄熱式空気調和機

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