JPH07195180A - 抵抗溶接ガンにおける電極チップ嵌合部の構造 - Google Patents
抵抗溶接ガンにおける電極チップ嵌合部の構造Info
- Publication number
- JPH07195180A JPH07195180A JP35270293A JP35270293A JPH07195180A JP H07195180 A JPH07195180 A JP H07195180A JP 35270293 A JP35270293 A JP 35270293A JP 35270293 A JP35270293 A JP 35270293A JP H07195180 A JPH07195180 A JP H07195180A
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- Japan
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- projection
- arm body
- fitting
- welding gun
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接ガンおけるアーム体の先端面のテーパー
状の嵌合突起をアーム体本体よりも機械強度に優れた別
素材をもって別途成形してアーム体の先端面に接合一体
化することによって、テーパー状の嵌合突起それ自体の
歪曲変形或は摩滅変形の発生を抑制すると同時にテーパ
ー状の嵌合突起の歪曲変形或は摩滅変形の発生に際して
は、アーム体に対してテーパー状の嵌合突起のみを取替
え加工して再生し得る経済的にきわめて有利な抵抗溶接
ガンにおける電極チップの嵌合部を提供する。 【構成】 クローム銅を素材として成形してなる溶接ガ
ンにおけるアーム体１の先端面に取付凹部２を形成し、
該取付凹部２にベリリウム銅２５合金をもって別途成形
してなるテーパー状の嵌合突起体３の基端部を接合一体
化して、アーム体１の先端面にテーパー状の嵌合突起体
３を突出成形した。
状の嵌合突起をアーム体本体よりも機械強度に優れた別
素材をもって別途成形してアーム体の先端面に接合一体
化することによって、テーパー状の嵌合突起それ自体の
歪曲変形或は摩滅変形の発生を抑制すると同時にテーパ
ー状の嵌合突起の歪曲変形或は摩滅変形の発生に際して
は、アーム体に対してテーパー状の嵌合突起のみを取替
え加工して再生し得る経済的にきわめて有利な抵抗溶接
ガンにおける電極チップの嵌合部を提供する。 【構成】 クローム銅を素材として成形してなる溶接ガ
ンにおけるアーム体１の先端面に取付凹部２を形成し、
該取付凹部２にベリリウム銅２５合金をもって別途成形
してなるテーパー状の嵌合突起体３の基端部を接合一体
化して、アーム体１の先端面にテーパー状の嵌合突起体
３を突出成形した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗溶接に際して使用
される溶接ガンについて、溶接ガンのアーム体先端部に
おける電極チップ嵌合部の構造に関するものである。
される溶接ガンについて、溶接ガンのアーム体先端部に
おける電極チップ嵌合部の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の抵抗溶接に際して使用される溶接
ガンは、そのアーム体の全体をクローム銅をもって成形
しており、その先端面には電極チップを取替え可能に嵌
合すべくテーパー状の嵌合突起を一体に突出成形してい
る。しかして、溶接ガンにおけるアーム体先端部のテー
パー状の嵌合突起には、電極チップを嵌合せしめて抵抗
溶接の電極として使用するものである。
ガンは、そのアーム体の全体をクローム銅をもって成形
しており、その先端面には電極チップを取替え可能に嵌
合すべくテーパー状の嵌合突起を一体に突出成形してい
る。しかして、溶接ガンにおけるアーム体先端部のテー
パー状の嵌合突起には、電極チップを嵌合せしめて抵抗
溶接の電極として使用するものである。
【０００３】電極チップが溶接使用に伴い摩耗変形した
ときは、その都度、新しい適正形状の電極チップに取替
えてゆくのであるが、この電極チップの取替えに際して
は、取替えるべき摩耗変形した電極チップをハンマーで
斜め方向から打撃する等強い外力を加えて強制的にテー
パー状の嵌合突起から取り外すので、その衝撃を受けて
テーパー状の嵌合突起が歪曲変形することが起こり得
る。また、テーパー状の嵌合突起は、それ自体が溶接使
用に伴い摩耗変形することも起こり得るものである。こ
のようにして溶接ガンにおけるテーパー状の嵌合突起に
歪曲変形或は摩滅変形が発生した場合には、溶接ガンに
おけるアーム体それ自体を消耗品として破棄していた。
ときは、その都度、新しい適正形状の電極チップに取替
えてゆくのであるが、この電極チップの取替えに際して
は、取替えるべき摩耗変形した電極チップをハンマーで
斜め方向から打撃する等強い外力を加えて強制的にテー
パー状の嵌合突起から取り外すので、その衝撃を受けて
テーパー状の嵌合突起が歪曲変形することが起こり得
る。また、テーパー状の嵌合突起は、それ自体が溶接使
用に伴い摩耗変形することも起こり得るものである。こ
のようにして溶接ガンにおけるテーパー状の嵌合突起に
歪曲変形或は摩滅変形が発生した場合には、溶接ガンに
おけるアーム体それ自体を消耗品として破棄していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る溶接ガンにおいて、アーム体先端面のテーパー状の嵌
合突起が歪曲変形或は摩滅変形したときに、アーム体そ
れ自体を消耗品として破棄することの不経済性を解消す
べく案出したものである。
る溶接ガンにおいて、アーム体先端面のテーパー状の嵌
合突起が歪曲変形或は摩滅変形したときに、アーム体そ
れ自体を消耗品として破棄することの不経済性を解消す
べく案出したものである。
【０００５】即ち、本発明は、溶接ガンおけるアーム体
の先端面のテーパー状の嵌合突起をアーム体本体よりも
機械強度に優れた別素材をもって別途成形してアーム体
の先端面に接合一体化することによって、テーパー状の
嵌合突起それ自体の歪曲変形或は摩滅変形の発生を抑制
すると同時にテーパー状の嵌合突起の歪曲変形或は摩滅
変形の発生に際しては、アーム体に対してテーパー状の
嵌合突起のみを取替え加工して再生し得る経済的にきわ
めて有利な抵抗溶接ガンにおける電極チップの嵌合部を
提供することを目的とするものである。
の先端面のテーパー状の嵌合突起をアーム体本体よりも
機械強度に優れた別素材をもって別途成形してアーム体
の先端面に接合一体化することによって、テーパー状の
嵌合突起それ自体の歪曲変形或は摩滅変形の発生を抑制
すると同時にテーパー状の嵌合突起の歪曲変形或は摩滅
変形の発生に際しては、アーム体に対してテーパー状の
嵌合突起のみを取替え加工して再生し得る経済的にきわ
めて有利な抵抗溶接ガンにおける電極チップの嵌合部を
提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成を、実施例に対応する図面を用いて説
明すると、クローム銅を素材として成形してなる溶接ガ
ンにおけるアーム体１の先端面に取付凹部２を形成し、
該取付凹部２にベリリウム銅２５合金をもって別途成形
してなるテーパー状の嵌合突起体３の基端部を接合一体
化して、アーム体１の先端面にテーパー状の嵌合突起体
３を突出成形したことを特徴とするものである。
めの本発明の構成を、実施例に対応する図面を用いて説
明すると、クローム銅を素材として成形してなる溶接ガ
ンにおけるアーム体１の先端面に取付凹部２を形成し、
該取付凹部２にベリリウム銅２５合金をもって別途成形
してなるテーパー状の嵌合突起体３の基端部を接合一体
化して、アーム体１の先端面にテーパー状の嵌合突起体
３を突出成形したことを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】上記の手段によって、クローム銅から成るアー
ム体１の先端面に、これよりも硬度の高いベリリウム銅
２５合金で成るテーパー状の嵌合突起体３を一体的に突
出成形したので、溶接ガンのアーム体１における電極チ
ップ５嵌合部の機械的強度が増してその歪曲や摩滅によ
る変形が発生しにくくなる。
ム体１の先端面に、これよりも硬度の高いベリリウム銅
２５合金で成るテーパー状の嵌合突起体３を一体的に突
出成形したので、溶接ガンのアーム体１における電極チ
ップ５嵌合部の機械的強度が増してその歪曲や摩滅によ
る変形が発生しにくくなる。
【０００８】また、テーパー状の嵌合突起体３に歪曲や
摩滅による変形が発生したときは、該テーパー状の嵌合
突起体３をアーム体１の先端面から削り落し、新たなベ
リリウム銅２５合金製のテーパー状の嵌合突起体３をア
ーム体１先端面の取付凹部２に改めて接合突設して再生
することができる。
摩滅による変形が発生したときは、該テーパー状の嵌合
突起体３をアーム体１の先端面から削り落し、新たなベ
リリウム銅２５合金製のテーパー状の嵌合突起体３をア
ーム体１先端面の取付凹部２に改めて接合突設して再生
することができる。
【０００９】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、１は、クローム銅（ＣｕＣｒ）を素材として成
形してなる溶接ガンにおけるアーム体であって、上下一
対として対向させるものである。該溶接ガンのアーム体
１の先端面には取付凹部２を形成する。該取付凹部２に
は、別途にベリリウム銅（ＢｅＣｕ）２５合金（日本ガ
イシ製ＢｅＡ−２５）を素材として成形してなるテーパ
ー状の嵌合突起体３の基端部を硬ろう付けで接合一体化
して、これによりアーム体１の先端面にテーパー状の嵌
合突起体３を一体的に突出成形する。
すると、１は、クローム銅（ＣｕＣｒ）を素材として成
形してなる溶接ガンにおけるアーム体であって、上下一
対として対向させるものである。該溶接ガンのアーム体
１の先端面には取付凹部２を形成する。該取付凹部２に
は、別途にベリリウム銅（ＢｅＣｕ）２５合金（日本ガ
イシ製ＢｅＡ−２５）を素材として成形してなるテーパ
ー状の嵌合突起体３の基端部を硬ろう付けで接合一体化
して、これによりアーム体１の先端面にテーパー状の嵌
合突起体３を一体的に突出成形する。
【００１０】上記のアーム体１の取付凹部２にテーパー
状の嵌合突起体３を接合一体化するについては、先ず、
取付凹部２内に所要量の銀ろうその他の硬ろう材を装入
した後に、該取付凹部２に嵌合突起体３の基端部を嵌入
する。しかる後に、吹管等を用いて加熱して硬ろう材４
を溶解させて取付凹部２に嵌合突起３の基端部を接合さ
せる。
状の嵌合突起体３を接合一体化するについては、先ず、
取付凹部２内に所要量の銀ろうその他の硬ろう材を装入
した後に、該取付凹部２に嵌合突起体３の基端部を嵌入
する。しかる後に、吹管等を用いて加熱して硬ろう材４
を溶解させて取付凹部２に嵌合突起３の基端部を接合さ
せる。
【００１１】ここにおいて、嵌合突起体３の素材である
ベリリウム銅２５合金は、時効処理を行なうために溶体
化を必要とし、そのための適正なベリリウム銅２５合金
の析出温度がある。そこで、硬ろう材を予めその融点が
ベリリウム銅２５合金の析出温度と同程度の温度となる
ように設定しておくことにより、前記のろう付け加熱に
よって嵌合突起体３の素材であるベリリウム銅２５合金
の溶体化をも同時に行なうことができる。その設定温度
は略８００℃程度である。そして、加熱後に水冷等の急
速冷却を行なう。この急速冷却によって、嵌合突起体３
の素材であるベリリウム銅２５合金は時効処理が完成
し、その特性である高い硬度を発揮させることができ
る。
ベリリウム銅２５合金は、時効処理を行なうために溶体
化を必要とし、そのための適正なベリリウム銅２５合金
の析出温度がある。そこで、硬ろう材を予めその融点が
ベリリウム銅２５合金の析出温度と同程度の温度となる
ように設定しておくことにより、前記のろう付け加熱に
よって嵌合突起体３の素材であるベリリウム銅２５合金
の溶体化をも同時に行なうことができる。その設定温度
は略８００℃程度である。そして、加熱後に水冷等の急
速冷却を行なう。この急速冷却によって、嵌合突起体３
の素材であるベリリウム銅２５合金は時効処理が完成
し、その特性である高い硬度を発揮させることができ
る。
【００１２】このようにしてアーム体１の先端面にテー
パー状の嵌合突起体３を一体的に接合突設した後、加熱
処理によって黒ずんだ表面をショットブラスト等によっ
て研磨して仕上加工を施す。
パー状の嵌合突起体３を一体的に接合突設した後、加熱
処理によって黒ずんだ表面をショットブラスト等によっ
て研磨して仕上加工を施す。
【００１３】尚、嵌合突起体３の底面には適宜な凹凸４
を刻設しておくことが望ましく、このようになすことに
より硬ろう材の回りが良好となって接合強度を増すこと
ができる。また、必要に応じて前記アーム体１の先端面
における取付凹部２の上端周縁をＣ面取り５して該部に
おいても嵌合突起体３に硬ろう付けを施すことを付加す
れば、アーム体１と嵌合突起体３との接合強度を一層高
めることができる。
を刻設しておくことが望ましく、このようになすことに
より硬ろう材の回りが良好となって接合強度を増すこと
ができる。また、必要に応じて前記アーム体１の先端面
における取付凹部２の上端周縁をＣ面取り５して該部に
おいても嵌合突起体３に硬ろう付けを施すことを付加す
れば、アーム体１と嵌合突起体３との接合強度を一層高
めることができる。
【００１４】図中６はテーパー状の嵌合突起体３に嵌合
させる電極チップある。
させる電極チップある。
【００１５】
【発明の効果】本発明は以上説明した如くなり、クロー
ム銅を素材として成形された溶接ガンおけるアーム体の
先端面に、より硬度の高いベリリウム銅２５合金を素材
として成形されたテーパー状の嵌合突起体を一体的に接
合突設したので、テーパー状の嵌合突起体は機械強度に
優れて歪曲変形或は摩滅変形の発生を抑制することがで
きると共に歪曲変形或は摩滅変形の発生に際しては、ア
ーム体に対してテーパー状の嵌合突起体のみを取替えて
再生することができるので、きわめて経済的である等の
優れた効果を奏する。
ム銅を素材として成形された溶接ガンおけるアーム体の
先端面に、より硬度の高いベリリウム銅２５合金を素材
として成形されたテーパー状の嵌合突起体を一体的に接
合突設したので、テーパー状の嵌合突起体は機械強度に
優れて歪曲変形或は摩滅変形の発生を抑制することがで
きると共に歪曲変形或は摩滅変形の発生に際しては、ア
ーム体に対してテーパー状の嵌合突起体のみを取替えて
再生することができるので、きわめて経済的である等の
優れた効果を奏する。
【図１】一部切欠状態の側面図である。
【図２】要部の組立図である。
１ アーム体 ２ 取付凹部 ３ 嵌合突起体 ４ 凹凸 ５ Ｃ面取り ６ 電極チップ
Claims (1)
- 【請求項１】 クローム銅を素材として成形してなる溶
接ガンにおけるアーム体１の先端面に取付凹部２を形成
し、該取付凹部２にベリリウム銅２５合金をもって別途
成形してなるテーパー状の嵌合突起体３の基端部を接合
一体化して、アーム体１の先端面にテーパー状の嵌合突
起体３を突出成形したことを特徴とする抵抗溶接ガンに
おける電極チップ嵌合部の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35270293A JPH07195180A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 抵抗溶接ガンにおける電極チップ嵌合部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35270293A JPH07195180A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 抵抗溶接ガンにおける電極チップ嵌合部の構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07195180A true JPH07195180A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18425852
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35270293A Withdrawn JPH07195180A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 抵抗溶接ガンにおける電極チップ嵌合部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07195180A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010172901A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | I & T:Kk | スポット溶接用電極アームの補修用チップベース及び該補修用チップベースを用いたスポット溶接用電極アームの再生産方法 |
| WO2014053117A3 (de) * | 2012-10-05 | 2014-05-30 | Kme Germany Gmbh & Co. Kg | Elektrode für eine schweisszange |
-
1993
- 1993-12-31 JP JP35270293A patent/JPH07195180A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010172901A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | I & T:Kk | スポット溶接用電極アームの補修用チップベース及び該補修用チップベースを用いたスポット溶接用電極アームの再生産方法 |
| WO2014053117A3 (de) * | 2012-10-05 | 2014-05-30 | Kme Germany Gmbh & Co. Kg | Elektrode für eine schweisszange |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |