JP2769970B2 - くつ鋲 - Google Patents

くつ鋲

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフシューズその他
のスポーツシューズの靴底に取り付けるくつ鋲に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のくつ鋲としては、炭素鋼
製スパイク本体の先端面に耐摩耗性のすぐれた超硬合金
製チップあるいは球体を接合したものが提案され、一部
では実用に供されている(例えば、実開平2−2860
7号公報中の第6〜7図、あるいは米国特許第3766
670号明細書参照)。しかし、従来の超硬チップ付き
くつ鋲は、シューズの使用に伴い前記超硬合金製チップ
あるいは球体に近接したスパイク本体が早期に摩耗して
前記チップあるいは球体が脱落する、という問題があっ
た。
【0003】そこで、本出願人は上記した実開平2−2
8607号公報に見られるように、前記スパイク本体と
球体との間にくびれ部を形成することにより前記球体の
脱落を防止したくつ鋲を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記出願に係
るくつ鋲は、前記スパイク本体の先端面に耐摩耗性のす
ぐれた超硬合金製球体を抵抗溶接する場合、同公開公報
中の第2図に示すように、球体をスパイク本体の先端面
に点接触させて押圧しつつ通電するため抵抗溶接による
界面の溶融に時間を要するだけでなく、スパイク本体の
先端面に対する前記球体の位置決めと溶接中の位置保持
に問題があった。
【0005】一方、上記した米国特許第3766670
号のものにおいては、鋼球とスパイク本体の先端部との
間にくびれ部がないばかりでなく、前者が後者の全面に
亘って当接しているため、電気抵抗が過大となり球体全
体が赤熱して変形するから、ろう付け法によらねばなら
ず、量産が困難という問題があった。さらに、スパイク
本体の先端面に部分球面形の凹部を形成することも容易
ではない。また、たとえ上記のようにスパイク本体の先
端面を予め部分球面状の凹面に形成し、金属球体を前記
凹面に面接触させて抵抗溶接しても、見掛けに反し未溶
接部分が接合境界面に大きく、かつ不規則に残存するた
め、溶接強度の信頼性が必ずしも高くない、という問題
があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、炭素鋼製スパイク本体と超硬合金製球体との接
合部の硬度が大きく、かつ破断強度を大幅に向上させた
くつ鋲を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、炭素鋼製スパイク本体の先端に超硬合
金製球体を抵抗溶接により接合したくつ鋲であって、前
記スパイク本体と前記球体との接合部が、前記球体の下
半球部分において、前記球体の超硬合金と前記スパイク
本体の炭素鋼との固溶体により環状に形成され、かつ、
硬度がスパイク本体、接合部、球体の順に漸次大きくな
っていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成により、前記接合部が炭素鋼と超硬合
金との固溶体により形成されているため、その硬度は前
記スパイク本体のそれより大きく、しかも、環状に形成
されているので、前記接合部の破断強度、特に剪断強度
が大幅に向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1及び図2は、本発明を埋込み式のくつ
鋲に適用した例を示しており、該くつ鋲1は、先細のテ
ーパシャンクに形成された炭素鋼製スパイク本体2と、
耐磨耗性のすぐれた超硬合金製球体3とにより構成さ
れ、スパイク本体2の基端に靴底に埋め込ためのフラン
ジ部4が一体に設けられている。球体3の直径Dはスパ
イク本体2の先端面2aの外径dよりも大きく、図示の
例では約1.2dに設計されている。一方、スパイク本
体2の先端面2aには軸線Oと同心の円形凹部6が設け
られている。該凹部6はスパイク本体2の圧造成形と同
時に成形するが、旋盤などで切削加工してもよい。該凹
部6は、後述する溶接時に、球体3をスパイク本体2に
対して芯出し位置決めするためと、溶融肉の逃げ場所と
して設けられている。
【0011】而して、球体3の下半球部分を凹部6の入
口周縁6aに当接支持させて球体3をスパイク本体2の
先端面2aに芯出し位置決めした状態で球体3をスパイ
ク本体2に押圧し、スパイク本体2を図示しない抵抗溶
接機の一方の電極に接続すると共に、球体3を他方の電
極に接続して通電することにより抵抗溶接する。この抵
抗溶接によってスパイク本体2の先端面2aと球体3と
の接触部分が溶融し、図2に示すように、球体3の下半
球部分に環状の接合部7が形成され、該接合部7を介し
てスパイク本体2と球体3とが接合されくつ鋲1が完成
する。なお、図2に仮想線で示すように、スパイク本体
2の基端部に取付け用ねじ部5を連設すると共に、皿ば
ね座金6を固着してねじ込み式のくつ鋲1とすることも
できる。
【0012】図3は、接合部7の詳細を示している。抵
抗溶接によって、まずスパイク本体2の先端面2aの凹
部入口周縁6a(図1参照)が溶融し、球体3の下端部
分が凹部6に没入すると同時に、溶融肉の一部分も凹部
6に流入する。一方、スパイク本体2の先端面2aと球
体3との押圧接触部分では超硬合金製球体3の熱伝導率
が大きいので、溶接時の高熱エネルギでスパイク本体2
の先端部分だけではなく球体3の一部分も溶融し、炭素
鋼の溶融体と超硬合金の溶融体とが溶融拡散して生成さ
れた固溶体によって、球体3の下半球部分に環状の接合
部7が半径方向へ突出して形成される。ただし、接合部
7の外径d′が球体3の直径Dよりも小さくなるように
凹部6の容積が設定されている。なお、環状接合部7の
外径d′を球体3の直径Dとほぼ等しくすると、外観形
状がすっきりとして美麗な仕上がりが得られる。このよ
うにして形成された環状接合部7の硬度は、球体3の超
硬合金の硬度より小さいが、スパイク本体2の炭素鋼の
硬度より大きくなっている。
【0013】次に、本発明に係るくつ鋲の実施例につい
て説明する。
【0014】図4は、くつ鋲1のスパイク本体2、球体
3及び接合部7の組成を示している。また、図3に記入
した数値は接合部7近傍における各部位の硬度の測定値
を示している。
【0015】炭素鋼製のスパイク本体2は、図4(a)
から明らかなように、Fe(鉄)成分のピークが見ら
れ、接合部7に近接する部位における硬度は516ない
し543mHvであった。
【0016】球体3は、WC−Co系の超硬合金製で、
図4(b)から明らかなように、W(タングステン)、
Co(コバルト)、Ni(ニッケル)等のピークが見ら
れる。硬度は1310mHvであった。
【0017】接合部7は、図4(c)から明らかなよう
に、上述した炭素鋼と超硬合金の成分が混在しており、
その形態が炭素鋼と超硬合金との固溶体であることが明
らかである。この接合部7の硬度は993mHvであっ
た。
【0018】以上のことから、接合部7が炭素鋼と超硬
合金との固溶体からなり、かつ、硬度がスパイク本体
1、接合部7、球体2の順に段階的に大きくなってい
て、スパイク本体1と球体2との境界部分に大きな硬度
差がないことが確認された。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のくつ鋲
は、スパイク本体と球体との接合部が、前記球体の下半
球部分において前記球体の超硬合金と前記スパイク本体
の炭素鋼との固溶体により形成されているので、前記接
合部の硬度は前記スパイク本体の硬度より大きく、しか
も、硬度がスパイク本体、接合部、球体の順に漸次に大
きくなっていて、前記スパイク本体と前記球体との境界
部分である前記接合部に大きな硬度落差がないので、い
わゆる緩衝効果により前記接合部の破断強度が大幅に向
上する。また、硬度の高い前記接合部が環状に形成され
ているので、特に剪断荷重に対して強く、前記球体の脱
落を有効に防止できる。さらに、前記接合部の外径を前
記球体の直径より小さくすると、前記接合部の摩耗を軽
減することができるので、より効果的である。なお、前
記接合部の外径を前記球体の直径とほぼ等しくすると、
前記接合部の耐摩耗性能はやや低下するが、外観形状が
良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のくつ鋲を構成するスパイク本体と球体
の接合前の状態を示す要部縦断正面図である。
【図2】本発明に係るくつ鋲の正面図である。
【図3】同スパイク本体と球体との接合部分の拡大断面
図である。
【図4】同くつ鋲の組成を示すチャート図であって、
(a)はスパイク本体、(b)は球体、(c)は接合部
の組成をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 くつ鋲 2 スパイク本体 3 球体 4 フランジ部 6 凹部 7 接合部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−28607(JP,U) 実開 昭61−113606(JP,U) 実公 平3−86(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A43C 15/02 A43B 5/00 A43B 13/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素鋼製スパイク本体の先端に超硬合金
    製球体を抵抗溶接により接合したくつ鋲であって、 前記スパイク本体と前記球体との接合部が、前記球体の
    下半球部分において、前記球体の超硬合金と前記スパイ
    ク本体の炭素鋼との固溶体により環状に形成され、か
    つ、硬度がスパイク本体、接合部、球体の順に漸次大き
    くなっていることを特徴とするくつ鋲。
  2. 【請求項2】 前記環状接合部の外径が、前記球体の直
    径より小さいことを特徴とする請求項1記載のくつ鋲。
  3. 【請求項3】 前記環状接合部の外径が、前記球体の直
    径とほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載のくつ
    鋲。
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