JPH07194728A - 文化財火災予防放水システム - Google Patents

文化財火災予防放水システム

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JPH07194728A
JPH07194728A JP35247493A JP35247493A JPH07194728A JP H07194728 A JPH07194728 A JP H07194728A JP 35247493 A JP35247493 A JP 35247493A JP 35247493 A JP35247493 A JP 35247493A JP H07194728 A JPH07194728 A JP H07194728A
Authority
JP
Japan
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temperature
fire
signal
water discharge
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP35247493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hattori
幸男 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoritsu Co Ltd
Original Assignee
Kyoritsu Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyoritsu Co Ltd filed Critical Kyoritsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災に至るまでの初期火災予防に着目し、火
不始末や放火などによる人為火災、或いはまれには自然
発火による火災発生を初期の段階で放水することによ
り、貴重な文化財を焼失から保護するための文化財火災
予防放水システムを提供する。 【構成】 文化財を保存または陳列した建造物の室内を
監視する映像カメラ4と、映像カメラ4で捕捉した室内
特定場所の室内温度t1を検出する温度センサ5、室内
温度t1が設定温度Tを超過したとき警報信号及び作動
信号を送出し、或は設定温度T以下であっても特定場所
における室内温度t1が単位時間内で設定温度上昇率η
に達したとき、火災予測警戒温度t2として判定して警
報信号及び作動信号を送出する制御装置10と、制御装
置10からの作動信号を受信して特定場所に集中放水す
る放水装置1とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文化財を火災から保護
する予防放水システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】仏像彫刻、絵画書画そして仏閣建造物等
の文化財が、落雷、人為的な不始末や放火、まれには自
然発火による大小火災に見舞われて貴重な遺産を消失す
ることが度々ある。従来より、火災発生時は文化財を焼
失の消失を最小限に止めるために、消化放水が行われた
り、或いは保存室や陳列室の要所に設置されたスプリン
クラーからの散水消化が一般的な消化方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、初期消
化にあたっては、類焼や延焼を防ぐために他部所の文化
財に対しての放水もやむなきに至る場合も多々ある。こ
うした場合、鎮火後に消失は免れても、文化財のなかに
は放水によりその価値を逸したり、半減させてしまうと
いったことが現状の問題として残されている。
【0004】本発明の目的は、こうした従来からの火災
消化の実状を踏まえ、火災に至るまでの初期火災予防に
着目し、火不始末や放火などによる人為火災、或いはま
れには自然発火による火災発生を初期の段階で放水する
ことにより、貴重な文化財を焼失から保護するための文
化財火災予防放水システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による文化財火災予防放水システムは、文化
財を保存または陳列した建造物の室内を監視する映像監
視手段と、映像監視手段で捕捉した室内特定場所の室内
温度t1を検出する温度検出手段と、室内温度t1が設定
温度Tを超過したとき警報信号及び作動信号を送出し、
或は設定温度T以下であっても特定場所における室内温
度t1が単位時間内で設定温度上昇率ηに達したとき、
火災予測警戒温度t2として判定して警報信号及び作動
信号を送出する制御装置と、制御装置からの作動信号を
受信して特定場所に集中放水する放水装置と、を備えて
構成されている。
【0006】
【作用】システム起動で文化財保存室等の室内監視が開
始され、温度検出手段は映像監視手段で捕捉した特定場
所の内部温度t1を検出し、制御装置ではこれら映像信
号や温度検出信号による情報に基づいた制御をが行う。
【0007】監視中、温度検出手段によって検出された
室内温度t1の信号と制御装置10で予め記憶されてい
る設定温度Tとの比較が行われる。内部温度t1が設定
温度Tに達して超過してt1≧Tとなったとき、制御装
置10からはアラーム報知などで緊急時を知らせる警報
信号を出力し、1≧Tとなった場所の位置をマトリクス
で演算して割り出す。この演算位置に対応する放水装置
に対しては作動信号を送って指定場所に集中放水する。
【0008】また、制御装置10では室内温度t1の上
昇率を演算し、室内温度t1が設定温度Tに達してはい
ないt1<Tであるが、検出した室内温度t1の上昇率が
予め記憶されている設定の温度上昇率ηに達している
と、これを火災が予測される警戒信号t2(t2<T)で
あると判断して、アラーム警報などによる緊急警報信号
を発令する。火災が予測される指定場所の信号を制御装
置から受けたその指定場所の放水装置は放水を開始し、
その場所周辺を集中的に冷却して炎上による火災を未然
に防止する。
【0009】
【実施例】以下、本発明による文化財火災予防放水シス
テムの実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1は、本システムの構成要素である放水
ノズル2を備えた放水装置1の概略図を示す。この放水
装置1は、書画彫刻等の文化財を保存または陳列した室
内天井、或いは自体が文化財である寺社仏閣等の建造物
の室内天井などに少なくとも1台、通常数台が配置され
ている。図2のように、室内天井3を平面座標によるマ
トリクスに設定して、相応の放水装置1を所定位置に設
置した構成も可能である。また、1台の放水装置1を室
内天井3に敷設したガイドレールに走行させて、必要箇
所までの移動制御も可能である。また、放水ノズル2と
しては、首振り動作などによりX軸方向に例えば最大1
20度、Y軸方向には最大80度の角度領域を監視可能
とすることができる。
【0011】また、室内天井3においては、放水ノズル
2と組み合わせて連動する監視カメラ(映像監視手段)
4が設置され、保護対象の文化財を映像で常時捕捉し、
中央監視室のディスプレイ画像表示にて監視することが
できるようになっている。
【0012】こうした監視カメラ4と連動させて赤外線
放射による温度センサ5(温度検出手段)が設けられ、
画像監視地点の室内温度t1を常時検出するようになっ
ている。監視カメラ4と温度センサ5を前記の放水装置
1に搭載し、検出した室内温度t1の検出信号もグラフ
にて画像処理して、中央監視室でのディスプレイ表示に
よる監視が可能である。
【0013】中央監視室では、監視カメラ4や温度セン
サ5から送られてきた映像や検出信号を受信処理して制
御を行い、この制御信号を前述の放水装置1に送出して
非常時に緊急作動させるために、図3に示すマイクロコ
ンピュータ等による制御装置10が装備されている。
【0014】制御装置10は、比較部12、演算部13
及び制御部14等からなる中央演算装置(CPU)11
と、室内温度t1の検出信号等によるデータ値を比較監
視する各種設定値が予め記憶されたメモリ15が備わっ
ている。更に、各種信号を入出力するI/Oポート16
が備わり、ここでは室内温度t1の検出信号等の入力を
受けたり、非常時にはアラーム報知による警報信号を出
力発令し、また制御対象である外部機器の放水装置1に
向けて制御部14からの作動信号を出力するようになっ
ている。
【0015】次に、図4のフローチャートに基づいて実
施例の文化財火災予防システムの動作を説明する。シス
テム起動で文化財保存室等の室内監視が開始され(ステ
ップS1)、温度センサ5は常時保存室の内部温度t1
を検出し(ステップS2)、この検出信号や監視カメラ
4からの映像はそれぞれ中央監視室のディスプレイで画
像表示され、制御装置10では検出信号や映像などの情
報に基づいた制御が行われる(ステップS3)。
【0016】監視中、CPU11の比較部12では、温
度センサ5によって検出された室内温度t1の信号とメ
モリ15に予め記憶されている設定温度Tとの比較が行
われる(ステップS4)。検出された保存室の内部温度
1が設定温度Tに達して超過してt1≧Tとなったと
き、そのことの信号が比較部12から制御部14と演算
部13に送られる。制御部14では比較部12からの信
号に基づいてアラーム報知などで緊急時を知らせる警報
信号をI/Oポート16から出力し(ステップS5)、
演算部13では比較部12からの信号に基づいてt1
Tとなった場所の位置をマトリクスで演算して割り出
す。この演算位置に対応する放水装置1に対し制御部1
4から作動信号を送る(ステップS6)。ガイドレール
を走行させるシステムの場合は、演算に基づいて基点か
らその緊急場所まで放水装置1を移動させることができ
る。緊急場所に位置する放水装置1は放水ノズル2から
放水を開始する(ステップS7)。
【0017】また一方、演算部13では温度センサ5で
検出された室内温度t1の上昇率を演算している。室内
温度t1が設定温度Tに達してはいないt1<Tである
が、検出した室内温度t1の上昇率がメモリ15に予め
記憶されている設定の温度上昇率ηに達していると、こ
のことの信号を演算部13から制御部14に送り、同時
にその設定上昇率ηに達している室内の特定場所を割り
出し、その場所の指定信号を制御部14に送る(ステッ
プS8)。制御部14ではこうした演算部13からの信
号に基づいて、火災が予測される警戒信号t2(t2
T)であるとの判断により、前述のステップS5、S6
のように、アラーム警報などによる緊急警報信号を発令
する。
【0018】火災が予測される指定場所の信号を制御装
置10から受けたその指定場所の放水装置1は放水ノズ
ル2から放水を開始し、その場所周辺を集中的に冷却し
て炎上による火災を未然に防止する。
【0019】このように、本システムの実施例では、設
定温度Tを例えば250℃に設定し、検出した室内温度
1がこの250℃を越えたか否かを監視しているので
ある。また、250℃を超過せずとも(<250℃)、
室内温度t1の上昇率が設定率ηになっているとき、こ
れを火災予測警戒温度t2と判定してアラーム警報や作
動信号を発令するのである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、文化財火災予防放
水システムは、室内設定温度と検出温度とを比較監視
し、設定温度を超過した場合はもとより、設定温度以下
でもその検出温度の上昇率が設定率を越えた場合は、そ
の場所を指定して集中放水し、炎上による火災を予防
し、大小火災による貴重な文化遺産を消失から最小限に
止め、保護するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施例のシステムに備わる放水
装置の概略図。
【図2】 放水装置のマトリクスによるレイアウト概略
図。
【図3】 実施例のシステムに備わる制御装置のブロッ
ク図。
【図4】 実施例のシステムの動作フローチャート。
【符号の説明】
1・・放水装置、2・・放水ノズル、3・・室内天井、
4・・監視カメラ、5・・温度センサ、10・・制御装
置、11・・中央演算装置(CPU)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文化財を保存または陳列した建造物の室
    内を監視する映像監視手段と、 映像監視手段で捕捉した室内特定場所の室内温度t1
    検出する温度検出手段と、 室内温度t1が設定温度Tを超過したとき警報信号及び
    作動信号を送出し、或は設定温度T以下であっても特定
    場所における室内温度t1が単位時間内で設定温度上昇
    率ηに達したとき、火災予測警戒温度t2として判定し
    て警報信号及び作動信号を送出する制御装置と、 制御装置からの作動信号を受信して特定場所に集中放水
    する放水装置と、を備えたことを特徴とする文化財火災
    予防放水システム。
JP35247493A 1993-12-30 1993-12-30 文化財火災予防放水システム Pending JPH07194728A (ja)

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JP35247493A JPH07194728A (ja) 1993-12-30 1993-12-30 文化財火災予防放水システム

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JP (1) JPH07194728A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10293890A (ja) * 1997-04-21 1998-11-04 Kyushu Kaihatsu Kikaku:Kk 防災監視システム
KR101365429B1 (ko) * 2013-10-04 2014-02-19 주식회사씨애치씨랩 실험대 안전 장치
KR102623704B1 (ko) 2023-03-15 2024-01-12 (주)워터오리진 문화재 소방 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10293890A (ja) * 1997-04-21 1998-11-04 Kyushu Kaihatsu Kikaku:Kk 防災監視システム
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