JPH07194056A - 遊星歯車機構付きモータ - Google Patents

遊星歯車機構付きモータ

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JPH07194056A
JPH07194056A JP5348684A JP34868493A JPH07194056A JP H07194056 A JPH07194056 A JP H07194056A JP 5348684 A JP5348684 A JP 5348684A JP 34868493 A JP34868493 A JP 34868493A JP H07194056 A JPH07194056 A JP H07194056A
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JP
Japan
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iron core
gear
motor
shaft
fixed
Prior art date
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Pending
Application number
JP5348684A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Kitazawa
富男 北澤
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車機構付きモータにおいて、過負荷等
による歯車の欠歯やシャフトの損傷等の発生を防止し、
出力軸の強制的な逆回転あるいは回転の停止を可能にす
る。 【構成】 遊星歯車機構付きモータ1において、太陽歯
車5、遊星キャリア6、リング歯車7、遊星歯車8、可
動鉄心9、固定鉄心10、復帰用ばね11および励磁コ
イル12を具備し、前記可動鉄心9と前記固定鉄心10
との間にフリクション機構13を設けた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば出力軸に過負
荷がかかったとき、出力軸への回転力の伝達を切断し、
歯車等を保護するフリクション機構を備えた遊星歯車機
構付きモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊星歯車機構付きモータ(例えば
特願平5−112255号の遊星歯車機構付きモータ)
は、減速機構として遊星歯車機構を用い、遊星歯車機構
に可動鉄心を組み込み、この可動鉄心に対向する固定鉄
心および励磁コイルをモータ軸や出力軸と同軸状に組み
込むことにより、モータの軸方向長さを短縮化したもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記遊星歯車
機構付モータでは、使用上、出力軸を逆回転させ、ある
いは出力軸の回転を停止し、あるいは出力軸に過負荷を
かけた場合、歯車の欠歯やシャフトの損傷等が発生する
という問題があった。このため、出力軸を強制的に逆回
転できず、あるいは出力軸の回転を強制的に停止できな
いという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、過負荷等による歯車の
欠歯やシャフトの損傷等の発生を防止し、出力軸の強制
的な逆回転あるいは回転の停止を可能にすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、太陽歯車、遊星キャリア、リング歯
車、遊星歯車、可動鉄心、固定鉄心、復帰用ばねおよび
励磁コイルを具備し、前記可動鉄心と前記固定鉄心との
間にフリクション機構を設けた構成とした。また第2の
発明は、太陽歯車、遊星キャリア、リング歯車、遊星歯
車、可動鉄心、固定鉄心、復帰用ばねおよび励磁コイル
を具備し、モータ軸と前記太陽歯車との間に減速歯車機
構を介在させ、この減速歯車機構にフリクション機構を
設けた構成としたものである。
【0006】
【実施例1】図1および図2に示すように、本実施例1
に係る遊星歯車機構付きモータ1はモータ2と遊星歯車
機構3とから構成し、遊星歯車機構3を太陽歯車5、遊
星キャリア6、リング歯車7、遊星歯車8、可動鉄心
9、固定鉄心10、復帰用ばね11および励磁コイル1
2から構成し、可動鉄心9と固定鉄心10との間にフリ
クション機構13を設けたものである。
【0007】前記モータ2は、減速輪列4を内蔵してい
る。減速輪列4は、モータ軸14に設けた小径歯15a
を複合ギヤ25の大径歯16aに、複合ギヤ25の小径
歯15bをモータ軸14と同一軸線上の太陽歯車5と一
体の大径歯16bにそれぞれ噛み合わせてなる。
【0008】モータ軸14と同一軸線上の軸受け部17
を介して出力軸部18が回転自在に設けられ、出力軸部
18と一体の遊星キャリア6は、太陽歯車5と噛み合う
遊星歯車8を回転自在に支持する。出力軸部18に出力
軸19がスプライン結合されており、出力軸部18の外
周面にリング歯車7が回転自在に支持され、リング歯車
7は、遊星歯車8と噛み合う内歯20を有する。
【0009】前記リング歯車7は、同一円周上に複数等
配された突出部21を備え、突出部21は、可動鉄心9
を軸方向に移動可能に支持し、先端に復帰用ばね11を
かしめにより保持する。復帰用ばね11は、突部22に
当り、ケース23内に固定された固定鉄心10から可動
鉄心9を引き離す方向に付勢する。ケース23、軸受け
部17、可動鉄心9および固定鉄心10は、磁性体で形
成され、この磁性体を介して励磁コイル12は、通電に
より可動鉄心9を固定鉄心10に磁気的に吸着する。
【0010】前記フリクション機構13は、可動鉄心9
と固定鉄心10との対向面に互いに面接触の吸着面24
a、24bを利用し、吸着面24a、24bのすべり摩
擦により、出力軸19への回転力の伝達を断続する。可
動鉄心9と固定鉄心10との直接衝突をなくし、打音の
発生を防止するために、可動鉄心9は、必要に応じてイ
ンサート成形により樹脂中にインサートされ、その表裏
面は樹脂で覆われている。
【0011】なお上記モータ軸14は、ロータ40と一
体であり、固定軸41に対し回転自在に支持され、ステ
ータ42の内部に回転可能な状態で組み合わせられてい
る。固定軸41は、一端でモータケース43に圧入など
によって固定されており、また他端部分でプレート板4
4に固定された軸受け45に対して圧入などの手段によ
って固定されている。また上記複合歯車25は、仕切り
板46およびプレート板44の一部で形成された軸受け
部47とによって回転自在に支持されている。出力軸1
9と一体の小径軸部は、前記軸受け部47に対して回転
自在に支持されており、モータ軸14と同一軸線上に配
置されている。
【0012】次に、本実施例1の作用を説明する。ま
ず、励磁コイル12が通電励磁の状態にされていないと
き、可動鉄心9と固定鉄心10とは、互いに離れてい
る。この状態で、モータ2が通電によって回転すると、
モータ軸14の回転は、複合ギヤ25、太陽歯車5を介
して遊星歯車9に伝達され、さらにこれに噛み合ってい
るリング歯車7まで伝達される。
【0013】ここで、励磁コイル12が非通電状態のま
まであるので、リング歯車7は、自由に回転できる状態
にある。一方、出力軸19は、通常、回転負荷に連結さ
れている。このため遊星キャリア6は回転せず、したが
って太陽歯車5の回転は、遊星歯車8を介してリング歯
車7のみを回転させる。この結果、遊星歯車8が公転し
ないため、遊星歯車8の公転すなわち遊星キャリア6の
回転は、遊星歯車機構3の出力として外部に出力されな
いことになる。
【0014】次に、励磁コイル26が通電励磁の状態に
設定されたとき、ケース23、固定鉄心10、可動鉄心
9、軸受け部17によって形成される磁路に励磁コイル
12の磁束が通るため、可動鉄心9は、復帰用ばね11
を撓ませながら、突出部21に案内されて、リング歯車
7とともに回転しながら固定鉄心10に磁気的に吸着さ
れる。可動鉄心9は固定鉄心10との磁気的吸着により
回転できず、このためリング歯車7の回転は拘束され
る。その結果、遊星歯車8は、リング歯車7に対する噛
み合い位置を変え、太陽歯車5の回りを公転する。この
公転は、遊星キャリア6、つまり出力軸19の回転とな
る。
【0015】この回転中に出力軸19に過負荷がかかっ
た場合、出力軸19、つまり遊星歯車8の公転が阻止さ
れるので、これに代わってリング歯車7が回転しようと
し、可動鉄心9の回転トルクが増大する。このため、可
動鉄心9と固定鉄心10との吸着面24a、24bにス
リップが発生し、このスリップにより可動鉄心9、これ
と一体のリング歯車7が回転し、モータ軸14と出力軸
19との間で、回転力の伝達はしゃ断される。その結
果、過負荷等による歯車の欠損やシャフトの損傷等の発
生を防止しながら、出力軸19を強制的に逆回転させ、
あるいは出力軸19の回転を強制的に停止させることが
できる。この場合、励磁コイル12の電流の増減によっ
てフリクショントルクを調整することができる。
【0016】
【実施例2】図3および図4に示すように、本実施例2
に係るフリクション機構13は、固定鉄心10に切欠穴
26を形成し、切欠穴26に着脱係合する突起部27を
可動鉄心9の固定鉄心10側対向面に形成し、突起部2
7を円柱状に形成したものである。励磁コイル12の通
電励磁の状態では、可動鉄心9が磁気的に吸着され、切
欠穴26に突起部27が係合すると、可動鉄心9の回転
が阻止され、リング歯車7の回転が拘束されるので、遊
星歯車8は公転し、遊星キャリア6を介して出力軸19
は回転する。
【0017】この回転中に出力軸19に過負荷がかかっ
た場合、切欠穴26から突起部27が抜け出し、可動鉄
心9、つまりリング歯車7の回転が可能となるので、出
力軸19への回転力の伝達はしゃ断される。その結果、
前記実施例1と同様の効果が得られる。この実施例で
は、突起部27が斜面となり、この斜面部に摩擦力が働
くので、磁気吸引力が小さくても、大きなトルク伝達に
有効である。また、突起部27の形状を半球状あるいは
円錐台状に変えることによって、フリクショントルクを
調整することができる。また、可動鉄心9に切欠穴26
を形成し、固定鉄心10に突起部27を形成し、突起部
27の形状を必要に応じて変えてもよい。
【0018】
【実施例3】図5および図6に示すように、本実施例3
に係るフリクション機構13は、モータ軸14と太陽歯
車5との間に介在する減速歯車機構28の部分に設けた
ものである。前記減速歯車機構28は、入力ギヤ29と
出力ギヤ28とからなる。入力ギヤ29は、軸孔部31
とフランジ部32とを備え、フランジ部32の外周面に
大径歯16aが形成され、大径歯16aは、モータ軸1
4の先端に設けた小径歯15aに噛み合う。
【0019】フランジ部32の内周面に扇状の切欠穴3
9が複数等配され、切欠穴39の内周面にフック部35
が一体に片持ち支持されている。また、切欠穴39と連
なる割り溝33は軸孔部31に軸方向に沿って形成さ
れ、軸孔部31の外周面に嵌め込まれるコイル状のスプ
リング34は、軸孔部31を半径方向に弾性変形させ、
内径を縮小させる方向に付勢する。
【0020】前記出力ギヤ30は、軸部36と小径歯1
5bとを備え、小径歯15bは太陽歯車5と一体の大径
歯16bに噛み合う。軸部36は小径軸36a、中径軸
36bおよび大径軸36cからなる。小径軸36aおよ
び大径軸36cは支持フレーム37a、37bに回転自
在に支持され、中径軸36bは、入力ギヤ29の軸孔部
31に嵌め込まれている。
【0021】大径軸36cの端部にフランジ部38が形
成され、フランジ部38に入力ギヤ29のフック部35
が係止することにより、出力ギヤ28は、入力ギア29
に対して抜け止めされている。フリクション機構13
は、入力ギア29の軸孔部31の内周面と出力ギア30
の中径軸36bの外周面との摩擦部分のすべり摩擦によ
り、出力軸19への回転力の伝達を断続する。
【0022】図5は、励磁コイル12の非通電状態を示
す。この状態で、励磁コイル12をオンにすると、減速
歯車機構28において、モータ軸14側の小径歯15a
と入力ギヤ29の大径歯16aとの噛み合いにより、第
1段階の減速が行われ、出力ギヤ30の小径歯15bと
太陽歯車5側の大径歯16bとの噛み合いにより、第2
段階の減速が行われる。さらに遊星歯車機構3におい
て、第3段階の減速が行われ、出力軸19は所定の減速
比で回転する。
【0023】この回転中に出力軸19に過負荷がかかっ
た場合、入力ギヤ29の軸孔部31の内周面と出力ギヤ
30の中径軸36bの外周面との間にスリップが発生
し、このスリップにより入力ギヤ29から出力ギヤ30
への回転力の伝達はしゃ断される。その結果、前記実施
例1と同様の効果が得られる。また、モータ軸14と太
陽歯車5との間に減速歯車機構28を介在させ、減速歯
車機構28にフリクション機構13を設けたので、フリ
クショントルクを小さく設定することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果が得られる。すなわち、第1の発
明によれば、可動鉄心と固定鉄心との間にフリクション
機構を設けたので、過負荷等による歯車の欠歯やシャフ
トの損傷等の発生を防止し、出力軸を強制的に逆回転さ
せ、あるいは出力軸の回転を強制的に停止させることが
できる。また、励磁コイルの電流によって、または可動
鉄心あるいは固定鉄心に形成される突起部の形状を変え
ることによって、フリクショントルクを調整することが
できる。第2の発明によれば、モータ軸と太陽歯車との
間に減速歯車機構を介在させ、減速歯車機構にフリクシ
ョン機構を設けたので、前記第1の発明の効果に加え
て、フリクショントルクを小さく設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る遊星歯車機構付きモータを示す
断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】実施例2に係る遊星歯車機構付モータを示す断
面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】実施例3に係る遊星歯車機構付モータを示す断
面図である。
【図6】図5のフリクション機構を示す構成図である。
【符号の説明】
1 遊星歯車機構付きモータ 2 モータ 3 遊星歯車機構 4 減速輪列 5 太陽歯車 6 遊星キャリア 7 リング歯車 8 遊星歯車 9 可動鉄心 10 固定鉄心 11 復帰用ばね 12 励磁コイル 13 フリクション機構 14 モータ軸 15a、15b 小径歯 16a、16b 大径歯 17 軸受け部 18 出力軸部 19 出力軸 20 内歯 21 突出部 22 突部 23 ケース 24a、24b 吸着面 25 複合ギヤ 26 切欠穴 27 突起部 28 減速歯車機構 29 入力ギア 30 出力ギア 31 軸孔部 32 フランジ部 33 割り溝 34 スプリング 35 フック部 36 軸部 36a 小径軸 36b 中径軸 36c 大径軸 37a、37b 支持フレーム 38 フランジ部 39 切欠穴 40 ロータ 41 固定軸 42 ステータ 43 モータケース 44 プレート板 45 軸受け 46 仕切り板 47 軸受け部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ(2)により回転駆動される太陽
    歯車(5)と、出力軸(19)により回転自在に支持さ
    れた遊星キャリア(6)と、出力軸(19)と同軸線上
    で回転自在に支持されたリング歯車(7)と、遊星キャ
    リア(6)に回転自在に支持され、太陽歯車(5)およ
    びリング歯車(7)に噛み合う遊星歯車(8)と、リン
    グ歯車(7)に対して回転方向に回り止め状態で軸線方
    向に変移自在に支持された可動鉄心(9)と、可動鉄心
    (9)と対向する位置で固定された固定鉄心(10)
    と、可動鉄心(9)を固定鉄心(10)から離す方向に
    付勢する復帰用ばね(11)と、可動鉄心(9)を磁力
    により固定鉄心(10)に引き付ける励磁コイル(1
    2)とを具備し、上記可動鉄心(9)と上記固定鉄心
    (10)との間にフリクション機構(13)を設けたこ
    とを特徴とする遊星歯車機構付きモータ(1)。
  2. 【請求項2】 モータ(2)により回転駆動される太陽
    歯車(5)と、出力軸(19)により回転自在に支持さ
    れた遊星キャリア(6)と、出力軸(19)と同軸線上
    で回転自在に支持されたリング歯車(7)と、遊星キャ
    リア(6)に回転自在に支持され、太陽歯車(5)およ
    びリング歯車(7)に噛み合う遊星歯車(8)と、リン
    グ歯車(7)に対して回転方向に回り止め状態で軸線方
    向に変移自在に支持された可動鉄心(9)と、可動鉄心
    (9)と対向する位置で固定された固定鉄心(10)
    と、可動鉄心(9)を固定鉄心(10)から離す方向に
    付勢する復帰用ばね(11)と、可動鉄心(9)を磁力
    により固定鉄心(10)に引き付ける励磁コイル(1
    2)とを具備し、モータ(2)のモータ軸(14)と上
    記太陽歯車(5)との間に減速歯車機構(28)を介在
    させ、この減速歯車機構(28)にフリクション機構
    (13)を設けたことを特徴とする遊星歯車機構付きモ
    ータ(1)。
JP5348684A 1993-12-27 1993-12-27 遊星歯車機構付きモータ Pending JPH07194056A (ja)

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JP (1) JPH07194056A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016050993A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

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