JPH07193930A - 鉄道用高圧線の張替え工法 - Google Patents

鉄道用高圧線の張替え工法

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JPH07193930A
JPH07193930A JP34686693A JP34686693A JPH07193930A JP H07193930 A JPH07193930 A JP H07193930A JP 34686693 A JP34686693 A JP 34686693A JP 34686693 A JP34686693 A JP 34686693A JP H07193930 A JPH07193930 A JP H07193930A
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JP
Japan
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wire
wire drawing
line
drawing device
tension
Prior art date
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Pending
Application number
JP34686693A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Yagihashi
道彦 八木橋
Yoshihiro Otake
義弘 大竹
Mitsuo Ito
光男 伊藤
Kentaro Mori
健太郎 森
Ichiro Shibuya
一郎 渋谷
Shoichi Motoyama
正一 本山
Nobuyuki Kawakami
信行 川上
Takematsu Endou
武松 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yasuda Seisakusho Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Yasuda Seisakusho Co Ltd
East Japan Railway Co
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Publication date
Application filed by Yasuda Seisakusho Co Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電車の走行時間帯であっても十分に安全な状態
で電線の張替えが可能であり、しかもより効率的に作業
を行えるような鉄道用高圧線の張替え工法の提供。 【構成】ガス充填の弾性ローラで挟持して対象物を移送
させる構造の延線装置1d、1eを作業区間の各端に設
置し、新線Cnを後端に接続した旧線Coを作業区間の
一端の延線装置により引き抜き抜く一方で、この旧線の
引抜きに応じて繰り出されてゆく新線に作業区間の他端
の延線装置により所定延線張力を掛けつつ、旧線の撤去
と新線の延線を同時的に行なうようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道用高圧線の張替
え工法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道用高圧線というのは、駅舎の業務用
電力や信号機の作動用電力を供給するためのものであ
る。この高圧線は、一方が何らかの原因で送電出来なく
なっても正常な他方により信号機の作動を確保して電車
の運行に支障を来さないようにするために2経路で設け
られている。またその下側には、トロリー線に電力を供
給するためのキ電線も設けられているのが一般である
(図5;図中Cが高圧線でKがキ電線であり、Pは支
柱、Gは碍子である)。
【0003】この高圧線の張替えは、劣化に伴う事故を
未然に防止するために一般の送電線に比べかなり短い1
5年程度のサイクルで行なわれるのが通常である。その
張替え作業は、従来では、張替え作業区間の一方の作業
場に旧線を引き抜いて撤去した後、あるいは支柱から取
り外した旧線をそのまま下に落として回収した後に新線
を延線するようにしていた。
【0004】このため、撤去中の旧線や延線中の新線が
その下側の活線状態であるキ電線に触れる事態を避けが
たく、電車の運行が休止していてキ電線の送電を停止さ
せることが可能な夜間などにその作業を行なわなければ
ならないという作業時間帯についての制約を受け、また
そのために必要な人員も多くならざるを得ないという問
題も招いていた。
【0005】しかるに、昨今の労働環境の変化から、こ
のような制限を受ける条件の悪い作業については十分な
作業人員の確保が難しくなって来ており、工法の抜本的
改良が緊急の課題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情を背景になされたもので、電車の走行時間帯であっ
ても十分に安全な状態で電線の張替えが可能であり、し
かもより効率的に作業を行えるような鉄道用高圧線の張
替え工法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による張替え工法
は、ガス充填の弾性ローラで挟持して対象物を移送させ
る構造の延線装置を作業区間の各端に設置し、新線を後
端に接続した旧線を作業区間の一端の延線装置により引
き抜き抜く一方で、この旧線の引抜きに応じて繰り出さ
れてゆく新線に作業区間の他端の延線装置により所定延
線張力を掛けつつ、旧線の撤去と新線の延線を同時的に
行なうようにしている。
【0008】この張替え工法の特徴の一つは、弾性ロー
ラで電線を挟持して移送させる弾性ローラ式の延線装置
の特性を有効に活用するようにしたことである。具体的
には、弾性ローラ式の延線装置には、通常のドラム式の
延線装置では必要となるバックテンションが不要で、旧
線をドラムに巻き取ったり新線をドラムから繰り出す際
のバックテンション機構を設けなくとも済むという特性
がある。そしてこの特性を利用して、延線システム全体
のコンパクト化を図ることにより、余り広いスペースを
取れない線路脇などへの延線装置を含む延線システムの
設置を可能とし、この延線システムにより高精度な延線
張力制御を行なえるようにしている。
【0009】また、弾性ローラ式の延線装置には、異径
部分や剛体部分の通過を容易に行なわせることができる
という特性がある。従って、旧線と牽引ロープの接続部
分や旧線自体の接続部分などをそのまま通過させること
ができるので、これらの接続部分などが延線張力の不安
定化要因となることを避けることができ、延線張力の安
定的な制御を行なえる。
【0010】そして、このような弾性ローラ式の延線装
置における特性を活用にすることで、旧線と新線の弛度
を高精度で且つ安定的に一定以下に保てるようにした結
果、旧線や新線がキ電線に触れる事態を有効に防止する
ことができ、電車の走行時間帯であっても十分に安全な
状態で張替え作業を進めることができる。
【0011】またこの張替え工法は、新線を旧線の後端
に接続し、旧線の撤去と新線の延線を同時的に行なうこ
とも特徴の一つとしている。この結果、作業効率を大幅
に向上させることができるし、また新線と旧線を延線張
力的に一体化させることができるので弛度管理を行い易
くなり、安全性をより高めることができる。
【0012】このような張替え工法については、作業区
間の各端の延線装置を電気信号的に接続させ、何れか一
方が停止した場合に、この停止信号を他方に伝送し、こ
れに基づいて当該他方の延線装置も停止させるようにす
ると、さらに安全性を増すことができる。
【0013】即ち、本方法では、何れかの延線装置が停
止すると延線張力制御に基づいて他の延線装置も追随的
に停止するが、その場合に、ウインチ作業の延線装置の
停止に追随する繰出し作業の延線装置の停止の際に慣性
で延線張力が瞬時的に低下する場合が生じたり、逆に繰
出し作業の延線装置の停止に追随するウインチ作業の延
線装置の停止の際に張力検出の遅れで一時的に張力の異
常上昇を招くことがあり得る。これらは何れも作業を不
安定化させる要素であるが、本方法のように、両延線装
置を電気信号的に接続させてそれぞれの停止動作を電気
的に連動させて行なうことにより、上記の問題を解消で
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。先ず、本
実施例に用いる延線装置の構造について説明する。延線
装置1は、図2〜図4に示すように、所定圧の空気を充
填したタイヤ構造の弾性ローラ2を上下で対にした弾性
ローラ対2tを2対有しており、この両弾性ローラ対2
t、2tにより電線Cを挟持して移送させるようになっ
ている。
【0015】両弾性ローラ対2t、2tの回転駆動系
は、ACサーボモータ3とギヤ機構4からなっており、
そのACサーボモータ3については、図示せぬ制御機構
によりトルク制御(繰出し作業の場合)又は速度制御
(ウインチ作業の場合)を行なえるようにされている。
【0016】またこの延線装置1は、張力検出機構を備
えている。この張力検出機構は、両弾性ローラ対2t、
2tに張力に応じて掛かる引っ張り力の反力を検出する
反力式である。具体的には、両弾性ローラ対2t、2t
とその駆動系を載せたシャトルテーブル5をベース6に
固定のシャトルガイド7により矢示X方向(図2)に移
動可能に支持させると共に、ベース6に固定して設けた
荷重検出手段であるロードセル8にシャトルテーブル5
をその押接部9により所定の高さ位置で押接させる構造
としている。つまり、両弾性ローラ対2t、2tが挟持
している電線の張力によりシャトルテーブル5が引っ張
られてロードセル8に押接するが、この押接荷重に基づ
いて延線張力を得るものである。ここで、図2中に8b
で示すのは規制ロッドで、押接部9とロードセル8との
間隔が一定以上に広がらないようにするように機能して
いる。
【0017】この張力検出機構については、荷重方向制
御ローラ10がさらに設けられ、この荷重方向制御ロー
ラ10も一つの役割を担っている。即ち、荷重方向制御
ローラ10は、両弾性ローラ対2t、2tの間を通る電
線Cによる張力荷重のベクトル方向を押接部9とロード
セル8を結ぶ線と平行になるようにするためのもので、
これにより、より正確な張力検出が可能となる。
【0018】このような張力検出機構は、これを、他の
機構との関係で構造上や製造工程上での複雑化に結びつ
く干渉を招くことなく、延線装置に直接組み込むことが
できるので、装置全体のコンパクト化を図れ、鉄道用高
圧線の張替えのように作業スペースに制限を受ける場合
に用いる延線装置に適している。
【0019】以下、張替え作業について説明する(図
1)。先ず耐張区間を単位とした作業区間の各端の作業
場D及びEに延線装置1d、1eを設置する。次いで耐
張区間における張力状態のままで、耐張区間中の各支柱
Pにおける碍子から旧線を取り外し、これを予め各支柱
に取り付けてある支持具Lに支持させる。次いで各耐張
支柱Pd、Peにおいて仮張り具(図示せず)により旧
線の各端を所定張力状態で保持させる。これが済んだら
耐張支柱における碍子から旧線を取り外した後、その前
端に牽引ロープを接続すると共にその後端に新線を接続
する。それから、作業場Eの延線装置1eによるウイン
チ作業で旧線Coを引き抜いて電線ドラムReに巻き取
る一方で、作業場Dの延線装置1dによる繰出し作業で
所定延線張力を掛けつつ電線ドラムRdから新線Cnを
繰り出す。この間における延線張力制御は、上記の張力
検出機構による張力検出に基づいたフィードバック制御
によりなされる。
【0020】新線Cnの先頭が耐張支柱Peに至ると同
時に旧線Coの撤去も完了するので、その後は、新線C
nを所定の緊線状態に張り上げた後、各支柱の碍子に保
持させ、あるいは接続して完了となる。
【0021】ここで、以上の張替え作業における延線装
置1eによるウインチ作業と延線装置1dによる繰出し
作業については、両延線装置1e、1dを電気信号的に
接続し、一方の停止状態を電気的に検出してその信号を
伝送して同時的に他方も停止させる制御を行なってい
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明による張替え
工法は、弾性ローラ式の延線装置を用いて高度な延線張
力制御のもとに、旧線に新線を接続して旧線の撤去と新
線の延線を同時的に行なうようにしてなるものなので、
電車の走行時間帯であっても十分に安全な状態で、しか
も効率よく張替え作業を進めることができ、鉄道用高圧
線の張替え工事の合理化に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による張替え工法の説明図。
【図2】延線装置の側面図。
【図3】図2中の矢示A3 方向から見た平面図。
【図4】図2中の矢示A4 方向から見た側面図。
【図5】鉄道用高圧線の設置状態を示す図。
【符号の説明】
1d、1e 延線装置 2 弾性ローラ Co 旧線 Cn 新線 D、E 作業場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 光男 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 森 健太郎 東京都品川区広町二丁目1番19号東日本旅 客鉄道株式会社総合企画本部総合技術開発 推進部テクニカルセンター内 (72)発明者 渋谷 一郎 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 本山 正一 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号株式会社 安田製作所内 (72)発明者 川上 信行 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号株式会社 安田製作所内 (72)発明者 遠藤 武松 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号株式会社 安田製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道用高圧線の旧線を新線に張り替える
    ための張替え工法であって、ガス充填の弾性ローラで挟
    持して対象物を移送させる構造の延線装置を作業区間の
    各端に設置し、新線を後端に接続した旧線を作業区間の
    一端の延線装置により引き抜く一方で、この旧線の引抜
    きに応じて繰り出されてゆく新線に作業区間の他端の延
    線装置により所定延線張力を掛けつつ、旧線の撤去と新
    線の延線を同時的に行なうようにしたことを特徴とする
    張替え工法。
  2. 【請求項2】 作業区間の各端の延線装置を電気信号的
    に接続させ、何れか一方が停止した場合に、この停止信
    号を他方に伝送し、これに基づいて当該他方の延線装置
    も停止させるようにした請求項1に記載の張替え工法。
JP34686693A 1993-12-27 1993-12-27 鉄道用高圧線の張替え工法 Pending JPH07193930A (ja)

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JP34686693A JPH07193930A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 鉄道用高圧線の張替え工法

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JP34686693A JPH07193930A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 鉄道用高圧線の張替え工法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404139B1 (ko) * 2001-12-14 2003-11-05 한국전력공사 가공배전선로용 무정전가공지선의 가설 장치
JP2021000932A (ja) * 2019-06-24 2021-01-07 東日本旅客鉄道株式会社 門型装柱の補強装置および電車線切替え方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010321