JPH07193739A - 画像取り扱い装置 - Google Patents

画像取り扱い装置

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JPH07193739A
JPH07193739A JP5330149A JP33014993A JPH07193739A JP H07193739 A JPH07193739 A JP H07193739A JP 5330149 A JP5330149 A JP 5330149A JP 33014993 A JP33014993 A JP 33014993A JP H07193739 A JPH07193739 A JP H07193739A
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area
video signal
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Application number
JP5330149A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hashimoto
仁史 橋本
Akio Terane
明夫 寺根
Takashi Shoji
隆 庄司
Hideaki Yoshida
英明 吉田
Kazuya Kobayashi
一也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画質の確認等を行うに際して、効果的な利用を
行う画像提示の手段を提供すること。 【構成】本OA(オフィスオートメーション)用カメラ
は、比較的少数の第2の画素数の画素で賄う表示手段で
ある第2CCD4,第2メモリ22,EVF25と、比
較的多数の第1の画素数の画素で賄うことによる主映像
信号を生成するための主映像信号生成手段である第1C
CD10と第1メモリ15を有しており、更に、上記主
映像信号を上記表示映像信号に変換するための変換手段
である画像処理回路21を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像取り扱い装置、詳
しくは、主映像信号を取り込む主映像信号生成手段の映
像信号の精細度よりも低い精細度の撮像画像確認用の表
示手段を有する画像取り扱い装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2次元に広がる被写体を撮像する撮像手
段が、フライングスポットスキャナ,ファクシミリ,コ
ピー機等の装置に広く用いられている。これらの撮像手
段は、被写体領域を純電子的に走査するのではなく、純
機械的に走査したり、あるいは、ラインセンサを用いて
1次元を電子的に走査し、他の1次元を機械的に走査す
るものである。
【0003】ところで、近年、会議や講演会等におい
て、ホワイトボードや黒板に書かれた文字や図形等の情
報を撮像素子を組み込んだカメラで一括撮影し、極めて
簡単に情報収集を可能としたものであって、単一撮像素
子を組み込み、1被写体に対して上記撮像素子による1
撮像画面を得るような通常のカメラの撮像形式をもつ
「OAカメラ」や「黒板カメラ」等と称される携帯型の
カメラが開発されている。
【0004】一般に、文字等の画像情報は細かく、従来
の2次元撮像素子を用いて純電子的走査により撮影しよ
うとすると、文字情報の判読が可能な程度の解像度を得
るには、必要とする素子の画素数が極めて多くなり、製
造が困難となり、コスト高となる。
【0005】また、前記のような純機械的走査やライン
センサと機械的走査の組み合わせ方式では、装置が複雑
化し、大型化するだけでなく、画像取り込み時間が長く
なってしまうという不具合もあった。
【0006】そこで、上記1被写体に対して1撮像画面
を得る「OAカメラ」等に対して、より高精細な画像を
得るものとして、製造が容易で比較的安価な実用的な画
素数を持つCCDなどの単一撮像素子により撮像系を構
成するものであって、更に、撮像光学系中に走査用の可
動ミラー手段を配設する画面分割撮影式「OAカメラ」
が考えられる。この画面分割撮影式「OAカメラ」は、
該可動ミラーが各走査回動位置にあるときに、該回動位
置に対応する分割された被写体部分の画像を撮像素子で
撮像し、その複数の撮像画面を貼り合わせることによっ
て1枚の撮影画像情報を得るものである。
【0007】このようなカメラにおいては、被写体領域
を複数領域、例えば、2乃至10数領域に分割した状態
で、上記可動ミラー手段で被写体領域を走査することに
より、被写体領域を複数領域、例えば、2乃至10数領
域に分割した状態で順次撮影する。撮影後、得られた複
数の部分領域に対する画像情報を貼り合わせ処理して1
枚の被写体画像を得る。この結果、携帯可能な大きさの
装置であって、比較的短時間に広い領域についての高精
細な画像の取り込みが可能となる。このようなカメラと
して、本出願人が先に出願した特願平5―246390
号のカメラがある。
【0008】上記画面分割撮影式「OAカメラ」におい
て、実際に撮影を行うときに撮影対象である被写体をモ
ニタしたり、記録画像を再生確認する目的で電子ビュー
ファインダ(以下、EVFと記載する)を用いるシステ
ムが考えられる。このカメラシステムではファインダ用
の撮像素子を設け、その画像出力信号を装置内、また
は、装置外の表示素子に撮影画像確認用として出力され
る。一般的にこのようなシステムの場合、高精細な画像
情報を取り込み可能な主映像信号生成手段である撮像系
に対して、撮像画像確認用の表示手段である上記EVF
は、その表示画素数は、かなり少なく、低精細度の表示
を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにカメラ
システムでは、実際のシステムで使用可能な画像確認用
表示手段であるファインダ用撮像素子、および、表示素
子は、上記分割撮影式「OAカメラ」の主撮像系の1画
面分の画素数よりも、画像分解能上かなり少ない画素数
しかないという事情があった。
【0010】これは上記分割撮影式「OAカメラ」で撮
像、記録される1画面の画素数は、通常使用可能な撮像
素子の画素数の少なくとも数倍以上であることが前提に
なっているために生じることである。そして、また、表
示素子の画素数に関しては、これも通常使用可能であっ
て、実用的な、即ち、製造も容易で比較的安価なものは
撮像素子の画素数の数分の1のLCD等から高々同程度
のCRT等に限られているのが現状である。
【0011】また、付言すれば、この現状は現在の技術
水準が過度的な段階にあるために偶然に生じた単なる設
計上の事項ではない。なぜなら、今後、撮像素子や表示
素子の画素数が増していったとしても、その時点で採用
可能なそれらの素子を用いて、更に、その能力の限界を
越えた画素数の画像を手軽に入力したいという要求は必
ず存在する。そして、上記分割撮影式「OAカメラ」
は、これらの要求に応えるものであるからである。従っ
て、上述の事情は、OA用のカメラに本質的に生じてい
ることが解る。
【0012】さて、上述のような表示素子を適用するこ
とを前提に構成された前記分割撮影式「OAカメラ」
は、通常の被写体撮影範囲の単なる確認用のファインダ
機能を使用する場合には問題ないが、被写体の写り具合
を予め確認する、所謂、プリビュー機能、他にすでに記
録された画像を確認等のため再生する画像再生機能を使
用する場合には、不具合を生じる。
【0013】なぜなら、これらの場合には、画素数が遥
かに多い主撮像系から出力される主映像信号、または、
それが記録された記録再生系から出力される主映像信号
を少ない画素数の表示素子に表示しなければならないか
らである。換言すれば、上記主映像信号をこれとは異な
った信号態様である表示用映像信号に変換することが必
要となるが、OA用等のカメラにおいては、この具体的
な方法はまだ提案されていないために、プリビューや再
生を好適に行うことができなかった。
【0014】本発明の目的は、上述のような不具合を解
決するものであって、高精細度の撮影画像を必要とする
カメラ等において、プリビューや再生を好適に行うこと
のできる具体的な手段を与えることにより、そのための
映像信号の変換手段、および、それらを用いて画質の確
認等を行うに際して、効果的な利用を行う画像提示の手
段を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の1つ
の画像取り扱い装置は、所定の表示領域を比較的少数の
第2の画素数の画素で賄う撮像画像確認用の表示手段に
適合する第2の精細度に対応した表示用映像信号に対
し、上記所定の表示領域と等価な領域を比較的多数の第
1の画素数の画素で賄うことによる上記第2の精細度よ
りも高い第1の精細度に対応するものとして規定される
主映像信号を生成するための主映像信号生成手段を有す
る画像取り扱い装置であって、上記主映像信号を上記表
示映像信号に変換するための変換手段を備えたことを特
徴とする。
【0016】本発明の他の1つの画像取り扱い装置は、
所定の表示領域を比較的少数の第1の画素数の画素で賄
う撮像画像確認用の表示手段に適合する第1の精細度に
対応した表示用映像信号に対し、上記所定の表示領域と
等価な領域を比較的多数の第2の画素数の画素で賄うこ
とによる上記第1の精細度よりも高い第2の精細度に対
応するものとして規定される主映像信号を生成するため
の主映像信号生成手段を有する画像取扱装置であって、
上記表示用映像信号により当該表示手段に表出される画
像に基づいて特定される部分画像を該部分画像に対応す
る上記主映像信号により拡大表出可能にするための拡大
表出手段を備えたことを特徴とする。
【0017】本発明の他の1つの画像取り扱い装置は、
所定の表示領域を比較的少数の第1の画素数の画素で賄
う撮像画像確認用の表示手段に適合する第1の精細度に
対応した表示用映像信号に対し、上記所定の表示領域と
等価な領域を比較的多数の第2の画素数の画素で賄うこ
とによる上記第1の精細度よりも高い第2の精細度に対
応するものとして規定される主映像信号を生成するため
の主映像信号生成手段を有する画像取扱装置であって、
上記第2の精細度に対応する画像を個々にはこの第2の
精細度よりも低い精細度の画像を得るための撮像素子に
係る視野を同素子への入射光路に介挿された光学要素の
変位に依拠して走査することによって得られる部分画像
を複数接合して構成するための画像接合手段と、上記光
学要素の変位位置に対応した視野での部分画像を該部分
画像に対応する上記主映像信号により拡大表出可能にす
るための拡大表出手段と、上記主映像信号を記憶手段を
介することなく当該後段部に送出する主映像信号送出手
段と、上記光学要素を変位させるための光学要素駆動手
段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示すOA(オフィス
オートメーション)カメラの主要ブロック構成図であ
る。本実施例のOAカメラは、特に黒板等に記載された
文字や書籍等に記載された文字や写真等の記録に好適な
画像取り扱い装置であるカメラであって、高精細な撮影
画像を得ることの可能な画面分割撮影式のカメラであ
る。そして、1被写体の撮影画面は、該被写体の撮影領
域を可動ミラーの走査により画面水平方向に分割し、各
領域毎の分割撮像画像を撮像素子であるCCDにより取
り込み、その各領域の分割撮像画像を貼り合わせ処理に
より形成せしめるものとする。上記貼り合わせ処理によ
り得られた主映像信号に基づく撮像画像は、モニタに表
示されるが、更に、記録媒体に画像データとして記録さ
れるか、プリンタ等に出力される印刷等の処理が可能で
ある。
【0019】図1に示すように本カメラにおいては、被
写体光が、露光量制御手段である絞り1を介して取り込
まれ、ハーフミラー2によって分光される。一方の被写
体光は、ファインダ用レンズ3を介して撮像素子である
第2CCD4の結像面に結像する。他方の被写体光は、
走査方向に回動可能な可動ミラー7により、複数の回動
位置にて、該位置に対応する分割領域の部分被写体像
が、撮影レンズ11を介して撮像素子である第1CCD
10の結像面に順次結像する。上記分割領域の被写体像
の画像例として、図3の(B),(C)はそれぞれ被写
体を水平方向2分割したときの分割領域の分割被写体画
像である。
【0020】なお、上記可動ミラー7は、1画面撮影毎
にマイコン16の指令に基づき、ステッピングモータで
あるミラースキャンモータ8によって複数カ所の回動位
置に順次回動せしめられる。そして、可動ミラー7が所
定の回動位置に位置したとき、第1CCD10の結像面
上には対応する分割領域の被写体像、例えば、図3の
(B)、あるいは、(C)に示すような分割像が結像す
る。そして、上記可動ミラー7が上記回動位置に位置し
たときのタイミングで第1CCD10より各分割像の撮
像信号が出力される。
【0021】上記第2CCD4側の光学系は、記録され
る被写体画面全体を確認するための画像情報を得る手段
であり、その画像出力信号は、後述するEVF系に出力
される。また、上記第1CCD10側の光学系は、記録
される被写体の画像情報を得るための手段であり、その
画像出力信号は、後述する撮像系を介して記録媒体に記
録するために記録回路20に出力されるか、または、撮
像画面の状態を観察するため、EVF系に出力される。
【0022】更に、詳しく説明すると上記第2CCD4
は、被写体光を電気信号に変換する。EVF系を構成す
る第2撮像処理回路5によって、信号増幅やサンプルホ
ールド処理等が行われ、その撮像信号は、切換スイッチ
23に入力され、更に、EVF処理回路24を介してE
VF25に出力され、ファインダ像として表示される。
なお、切換スイッチ23は、マイコン(マイクロコンピ
ュータ)16からの指令により、上記第2撮像処理回路
5の撮像信号か、あるいは、後述する第2メモリ22の
画像データかを選択し、EVF処理回路24に出力す
る。また、図示しない外部モニタへ出力することも可能
である。
【0023】また、第1CCD10は、被写体光の一部
であって可動ミラー7により分割された分割領域の分割
被写体光を電気信号に変換する。そして、撮像系を構成
する第1撮像処理回路13によって、信号増幅やサンプ
ルホールド処理等が行われる。その分割領域の撮像信号
は、画像貼り合わせ回路14に入力され、後述する画面
の貼り合わせ部分のずれを直す処理である画像貼り合わ
せ処理を行い、第1の精細度の処理が可能で、比較的多
い第1の画素数に対応するメモリサイズを有する主映像
信号生成手段の第1メモリ15に1被写体画面の画像デ
ータとして貼り合わされたデータが書き込まれる。な
お、この画像貼り合わせ処理においては、被写体像が可
動ミラー7で反転されているために鏡像反転処理も行
い、構成の簡略化を図っている。
【0024】第1メモリ15に取り込まれた画像データ
は、マイコン16の指令により録再系制御回路19を介
して、記録回路20に転送され、メモリカ−ド,フロッ
ピィディスク,ハードディスク,光磁気ディスク等の記
録媒体に画像データとして書き込まれる。また、プリン
タ等に出力され、プリントアウト可能である。
【0025】また、上記第1メモリ15に取り込まれた
画像データは、録再系制御回路19を介して、画像処理
回路21で拡大、あるいは、EVF25の表示画面と同
一の全体領域対応の変換処理され、第1の画素数より少
ない第2の画素数に対応するメモリサイズを有し、第2
の精細度の処理が可能な撮像画像確認用の表示手段を構
成する第2メモリ22に取り込み、EVF25に表示す
ることも可能である。更に、上記各種記録媒体の画像デ
ータを読み出し、その画像データを録再系制御回路19
と画像処理回路21を介して、拡大、あるいは、同領域
対応の表示のために第2メモリ22に取り込み、同様に
EVF25に表示することも可能である。
【0026】なお、上記画像処理回路21で処理する画
像データの第1メモリ15の領域指定や、処理方法の指
定等は、マイコン16が直接指示するか、あるいは、図
2に示す方向指示スイッチ54等で操作される外部情報
入力回路17をユーザが操作することにより指定され
る。なお、上記方向指示スイッチ54等は、トラックボ
ールやレバースイッチで代用してもよい。
【0027】第2CCD4の撮像信号は、第2撮像処理
回路5を介して露出情報検出回路28,コントラスト情
報検出回路27,像域分離情報検出回路26を介して、
それぞれ露出,コントラスト,像域分離情報としてマイ
コン16に取り込まれる。また、第1メモリ15の画像
データも録再系制御回路19を介して、露出情報検出回
路28,コントラスト情報検出回路27,像域分離情報
検出回路26に取り込まれ、同様に各情報がマイコン1
6に取り込まれる。
【0028】第2撮像処理回路5、または、録再系制御
回路19を介し、露出情報検出回路28より取り込まれ
る上記露出情報に基づいて、モータC29で前記絞り1
の絞り制御が行われ、また、録再系制御回路19を介し
て取り込まれた該露出情報により貼り合わせ処理後の画
像の最高輝度領域,最低輝度領域の判別が行われる。
【0029】また、上記第2撮像処理回路5、または、
録再系制御回路19を介し、コントラスト情報検出回路
27より取り込まれるコントラスト情報に基づいて、モ
ータA9、または、モータB6により撮影レンズ11、
または、ファインダ用レンズ3に対して、例えば、山登
り方式のフォーカシング制御駆動がなされ、また、該コ
ントラスト情報により高周波領域と低周波領域の判別も
行われる。
【0030】また、同様にマイコン16に取り込まれた
上記像域分離情報は、撮像画面の処理領域の画像が文字
画像であるか、非文字画像、即ち、自然画像かを判別す
るために用いられる。この像域分離情報を得るための像
域分離処理は、対象画像データの空間周波数成分を検出
して、対象とする画像の各領域が文字画像領域である
か、自然画像領域かを判別する。この処理の具体的な方
法は、本出願人が先に出願した特願平5―260465
号に記載されている。これは、ニューラルネットワーク
処理を適用した像域分離方法である。
【0031】手振れ情報検出回路12は、レリーズ時の
カメラ本体の振れを検出する。また、撮影トリガスイッ
チ18は、これを押圧することによって、全被写体像を
複数領域に分割て得られた撮像信号を第1CCD10を
介して取り込み、更に、第1撮像処理回路13、およ
び、画像貼り合わせ回路14を経由して、第1メモリ1
5に取り込む。
【0032】図2は、本実施例のカメラの外観を示す斜
視図である。本図に示すように、カメラ本体51には、
撮影レンズ鏡筒52とEVF25が配設されており、そ
の上面にはトリガスイッチ(R)18の操作スイッチ
と、撮影した画像データの記録媒体等へ書き込みを実行
するか、しないかを指示するためのOKスイッチ58、
および、NGスイッチ59と、後述する撮影領域の撮像
状態検出のオート設定とマニュアル設定を切り換えるた
めの切り換えスイッチ(CHG)60が配設されてい
る。更に、本体51の側面部にはモニタ上の表示画面の
指定を行うための方向指示スイッチ(←,→,↑,↓)
54,55,56,57と、画像全体表示と拡大表示を
切り換える拡大表示スイッチ(ZOOM)53等が配設
されている。
【0033】上記画像貼り合わせ回路14における画像
貼り合わせ(画像接合)処理について、具体的に説明す
る。図3は、1被写体画面を2つの画像の貼り合わせ処
理状態でのモニタ画面表示を示すものである。図3の
(A)は、対象としている1被写体のモニタ画像の画面
M0 ′とする。図3の(B),(C)は、それぞれ可動
ミラー7が2つの所定回動位置にあるときに第1CCD
10で取り込まれる撮像信号に基づいた被写体の分割撮
影画面M1 とM2 である。双方の画面M1 とM2 には、
重なる部分となる領域Ra と領域Rb を有しており、該
部分が画像貼り合わせ処理により、重ね合わされる。な
お、変形例として上記重ね合わされる部分がない状態で
の画像貼り合わせ(画像接合)処理を行うような処理も
提案できる。
【0034】上記被写体像分割画面M1 とM2 の画像デ
ータが画像貼り合わせ回路14に取り込まれ、上記領域
Ra と領域Rb の画像データの相関性をとることで、2
枚の画像間の移動量を求める。この移動量はスキャンモ
ータ8の停止精度や手振れ状態により変化する可能性が
あり、撮影の度に上記相関演算処理を行う必要がある。
【0035】そして、該移動量だけ画面M1 に対してM
2 を相対的に移動させることにより、図3の(D)に示
すような1被写体画像となった撮影画面M0 が得られ
る。領域Mc が重なった部分を示す。この貼り合わせ後
の画像データは、第1のメモリ15に格納される。な
お、上記移動量は、平行移動成分のみならず、回動成分
も含むものであり、この移動量情報に基づいて、像振れ
や回転角度も検出する。この検出方法は、本出願人が先
に出願した特願平4―94473号に詳細に記載されて
いる。
【0036】図4は、第1メモリ15と第2メモリ2
2、および、該メモリをコントロールする画像処理回路
21のブロック構成を示す図である。本図によって、第
1メモリ15と第2メモリ22間の画像データ転送処理
について詳細に説明する。なお、上記画像処理回路21
は、主に処理すべきメモリアドレスをコントロールする
アドレスコントローラ21aとデータのリード,ライト
タイミングをコントロールするリードライトコントロー
ラ21bからなっている。また、第1メモリ15の出力
は演算回路15aに取り込まれ、画像データの補間処理
を必要に応じてなされる。第1,第2メモリ15,22
は、I/Oバス30を介して画像データの信号の授受が
なされる。第1メモリ15のデータを第2メモリ22に
転送する際、補間演算を必要とするときは、演算回路1
5aにより該演算が実行される。
【0037】上記第1メモリ15のメモリ容量として
は、カメラの撮影画像の画素数に対応しており、例え
ば、308万画素対応のメモリで構成される。一方、上
記第2メモリ22のメモリ容量としては、EVF25の
表示画素数に対応しており、上記308万画素よりかな
り少ない10万画素対応のメモリで構成されている。
【0038】図5は、撮影画像用画面、または、ファイ
ンダ用EVF表示画面に対応する第1,第2メモリの仮
想アドレス空間を示す図であって、図5の(A)が第1
メモリ15の仮想アドレス空間を示し、図5の(B)が
第2メモリ22の仮想アドレス空間を示している。図
中、S1 (a,b)は、第1メモリ15の仮想アドレス
空間上の画素座標(a,b)における1画素情報、S2
(m,n)は、第2メモリ22の仮想アドレス空間上の
画素座標(m,n)における1画素情報を示す。なお、
上記座標値a,b,m,nは、整数であって、 1≦ a ≦2200 …………………(1) 1≦ b ≦1400 …………………(2) 1≦ m ≦ 400 …………………(3) 1≦ n ≦ 250 …………………(4) の範囲の値をとる。また、第1,第2メモリ15,22
間のアドレス空間の縦方向,横方向の比率α,βは、 α=2200/400=5.5 …………………(5) β=1400/250=5.6 …………………(6) である。
【0039】そこで、第1メモリ15に書き込まれてい
るデータに基づく全撮影画像画面をEVF25に表示す
る全画面表示処理のためには、画素数の多い第1メモリ
15の画像データからその代表画素抽出操作によりより
画素数の少ないデータを第2メモリ22として抽出する
必要がある。即ち、EVF表示用の第2メモリ22のメ
モリ空間座標m,nの各画素データS2 (m,n)は、
上記メモリ空間座標m,nに対応している撮影画面用の
第1メモリ15上のメモリ空間座標のα×m,β×nの
各画素データを取り込むことになる。上記α,βの値は
前記式(5),(6)を代入して、5.5×m,5.6
×nとなり、第1メモリ15の画像データの各画素デー
タS2 (5.5×m,5.6×n)を対応させることに
なる。即ち、第2メモリ22の各画素データS2 (m,
n)は、 S2 (m,n)=S1 (5.5×m,5.6×n)………(7) となる。この場合、m,nは、前記式(3),(4)に
示す整数であることから座標(5.5×m,5.6×
n)がメモリ上存在しない場合があるが、このときは、
補間演算を行って、画像データ値を求める必要が生じ
る。
【0040】一方、図6に示すように第1メモリ15に
書き込まれた1撮影画面M10を25分割し、そのなかの
i列×j行の1分割画面を拡大してEVF25に表示す
るために、第2メモリ22の画像データの各画素データ
S2 i,j (m,n)として、第1メモリ15の画像デー
タの各画素データS1 i,j {1.1 m,+440 (iー
1),1.12n+280 (jー1)}を取り込むことにな
る。即ち、 S2 i,j (m,n)= S1 i,j {1.1 m,+440 (iー1),1.12n+280 (jー1)} …………………(8) となる。但し、図6の場合、i,jの値は、 1≦ iおよびj ≦5 の範囲を取る。
【0041】なお、上記25分割は、可動ミラー7の走
査による被写体領域の分割ではなく、画面を列,行で分
割することをいう。また、EVF25への上記拡大画面
表示のための画像データは、プリンタ等にてハードコピ
ーされ、表出される場合もある。
【0042】上記の拡大表示の場合もm,nは整数であ
ることから上記座標がメモリ上存在しないことになっ
て、補間演算を行って、画像データ値を求める必要が生
じる。
【0043】そこで、上記補間演算を必要としない全画
面表示と拡大表示処理をその変形例として提案する。本
変形例の処理では、各画素の対応関係を優先させるもの
であって、表示用の第2メモリ22の画素数に対応させ
る第1メモリ15の画素数を、その垂直方向,水平方向
ともに整数比をなすように選定する。そして、対応関係
上、第1メモリ15上に画素が存在しない部分は、EV
F25において、ミューティング表示するか、または、
オーバラップ表示する。
【0044】上記変形例の処理として、図7は、全画面
表示のEVF表示の例である。まず、1つの例として、
図7の(A)のEVF画面M21に示す全画面表示処理に
ついて説明すると、EVF表示用の第2メモリ22のメ
モリ空間座標m,nの各画素データS2 (m,n)に、
上記メモリ空間座標m,nに対応している撮影画面用の
第1メモリ15上のメモリ空間座標のα×m−5,β×
n−5上の各画素データを当てる。ここでのα,βの値
を前記式(5),(6)を下回らない整数値、6とす
る。従って、第1メモリ15の画素データS2 (6×m
−5,6×n−5)を対応させることになる。即ち、 S2 (m,n)=S1 (6×m−5,6×n−5)………(9) この場合、m,nは、前記式(3),(4)に示す整数
であることから、m,nが367,234を越えたとき
には、画素の座標(6×m−5,6×n−5)が第1メ
モリ15上存在しないことになる。このときのEVF2
5の表示は、図7の(A)のEVF画面M21に示すよう
に上記対応画素なし部をミューティング表示部とし、表
示画面を左上にずらして表示する。
【0045】別の例として、図7の(B)のEVF画面
M22に示す全画面表示処理について説明すると、EVF
表示用の第2メモリ22のメモリ空間座標m,nの各画
素データS2 (m,n)に、上記メモリ空間座標m,n
に対応している撮影画面用の第1メモリ15上のメモリ
空間座標のα×m−105,β×n−53上の各画素デ
ータを当てる。ここでのα,βの値を同様に前記式
(5),(6)を下回らない整数値、6とする。従っ
て、第1メモリ15の画素データS2 (6×m−10
5,6×n−53)を対応させることになる。即ち、 S2 (m,n)=S1 (6×m−105,6×n−53)………(10) この場合、m,nは、前記式(3),(4)に示す整数
であることから、m,nが18≦ m ≦384、また
は、9≦ n ≦242の範囲外では、座標(6×m−
105,6×n−53)が第1メモリ15上存在しない
ことになる。このときのEVF25の表示は、図7の
(B)のEVF画面M22に示すように周囲がミューティ
ング処理され、中央部に全画面が表示され、表示画面中
心は撮影画面の中心と一致させることができる。
【0046】更に別の例として、図7の(C)のEVF
画面M23に示す全画面表示処理について説明すると、E
VF表示用の第2メモリ22のメモリ空間座標m,nの
各画素データS2 (m,n)に、上記メモリ空間座標
m,nに対応している撮影画面用の第1メモリ15上の
メモリ空間座標のα×m+98,β×n+73上の各画
素データを当てる。ここでのα,βの値を前記式
(5),(6)を上回らない整数値、5とする。従っ
て、第1メモリ15の画素データS2 (5×m+98,
5×n+73)を対応させることになる。即ち、 S2 (m,n)=S1 (5×m+98,5×n+73)………(11) この場合、m,nは、前記式(3),(4)に示す整数
の範囲内であることから、第1メモリ15上の端部が除
外されることになる。このときのEVF25の表示は、
図7の(C)のEVF画面M23に示すように第1メモリ
15の画像データの周囲がカットされた表示画面となる
が、表示画面中心は撮影画面の中心と一致させることが
できる。
【0047】なお、上記全画面表示処理において、第2
メモリ22の画像データの各画素データに取り込まれる
第1メモリ15の画像データとして、該第1メモリ15
の対応座標のα,βの値の幅に囲われた範囲の画素デー
タの平均値を補間値として当てることも可能である。こ
の場合の第2メモリ22の画素データS2 (m,n)と
第1メモリ15の対応画素データS1 の関係は、
【数1】 で示される。
【0048】この変形例によると、前記変形例のように
表示用画像データとして、撮影画面画素データから抜き
出すときに、とびとびの画素データを取り込むとする
と、必ずしも近傍の画像データを平均化して取り込むこ
とにはならないので、例えば、白の画素データのみ連続
して取り込んでしまうとか、黒の画素データのみ取り込
んでしまうという不具合がなくなる。
【0049】次に、変形例の分割画面の拡大表示処理の
例について図8により説明する。図8の(A)は、EV
F用の第2メモリ22の画素数に対応して、6列×6行
(i列×j行)に分割された撮影画面M30を示す。但
し、撮影画面端部側に位置する分割画面は、その端部が
表示画面に対応しない部分が生じる。図8の(B)は、
その中の1つの分割ブロック表示エリア画面M31をEV
Fに表示した状態の図である。この場合、ブロック拡大
画面M31は、撮影画面M30の右上端の1行目の6列目の
ブロック拡大画面とする。この拡大表示処理において
は、撮影画面の分割座標(i,j)に対するEVF表示
用の第2メモリ22の画像データの各画素データS2
i,j (m,n)としては、第1メモリ15の画像データ
の各画素データS1 i,j {m+440 (iー1)−100 ,
n+250 (jー1)−50}を取り込むことになる。即
ち、 S2 i,j (m,n)= S1 i,j {m+440 (iー1)−100 ,n+250 (jー1)−50} …………………(13) となる。但し、i,jの値は、 1 ≦ iおよびj ≦ 6 の範囲を取る。
【0050】この拡大表示処理では、表示用第2メモリ
22の画素座標と撮影画面を分割した分割画面の第1メ
モリ15上の画素座標とは1画素ずつ対応させることに
より、補間処理が不要となる。また、この拡大表示処理
においては、6列×6行に分割し、各分割されたメモリ
空間400×250の画像データをEVF25用の第2
メモリ22のメモリエリア空間400×250に対応さ
せている。従って、撮影画面周辺部以外の分割画面は、
分割ライン部分が互いに重なり合うことがない状態であ
って、隙間や重なり部分がなく、1分割画面1つずつが
EVF25に拡大表示され、観察し易い。
【0051】しかしながら、本例のように、第1メモリ
15のメモリエリア空間の画素数2200×1400が
上記第2メモリ22のメモリエリア空間の画素数400
×250の列,行方向とも整数倍でないことから、図8
の(A)に示すように上記撮影画面の分割エリアの辺部
分でEVF25の表示画素に対応するところがないこと
になる。
【0052】従って、図8の(B)に示すように右上部
に位置するi=1,j=6の場合、EVF表示用の第2
メモリ22のメモリ空間座標の右上端部は、第1メモリ
15の各画素データS2 (m,n)には、上記メモリ空
間座標m,nに対応する撮影画面用の第1メモリ15上
のメモリ空間座標の画素が存在しないので、該対応部は
ミューティング表示とする。
【0053】更に別の変形例の拡大表示処理例について
図9により説明する。図9の(A)も同様に6列×6行
(i列×j行)に分割された撮影画面M40を示し、図9
の(B)は、その中の1分割エリアの拡大画面M41をE
VF表示に表示した状態の図である。この場合、拡大画
面M41は、撮影画面M40の右上端の1行目の6列目の拡
大画面とする。
【0054】この拡大表示処理においては、撮影画面の
分割位置座標(i,j)上の分割画面に対応するEVF
表示用の第2メモリ22の画像データの各画素データで
あるS2 i,j (m,n)としては、第1メモリ15の画
像データの各画素データS1i,j {m+360 (iー
1),n+230 (jー1)}を取り込むことになる。即
ち、 S2 i,j (m,n)= S1 i,j {m+360 (iー1),n+230 (jー1)} …………………(14) となる。但し、i,jの値は、 1 ≦ iおよびj ≦ 6 の範囲を取る。
【0055】この拡大表示処理では、表示用第2メモリ
22の画素座標と撮影画面を分割した分割画面の第1メ
モリ15上の画素座標とは1対1で対応させることがで
き、補間処理が不要となる。また、この拡大表示処理に
おいては、6列×6行に分割し、各分割画面をEVF2
5用の第2メモリ22のメモリエリア空間400×25
0に対応させるとき、分割線部分に重なりを設けて対応
させていることから、図9の(B)に示すように拡大表
示画面M41の下辺部と左辺部は、隣接する分割画面の拡
大表示画面の重なり部が表示される。従って、重なり部
を含めた観察が容易になる。
【0056】また、撮影画面の拡大表示処理の更に別の
例として、撮影画面の任意の位置の画面を拡大表示可能
な処理について説明する。この任意位置拡大表示処理に
より、撮影画面上の細かい部分の観察や、白潰れ,黒潰
れ等の後述する撮影画面確認処理が容易となる。この処
理では、値P,Qを撮影画面上の任意の座標を与える変
数とする。EVF表示用の第2メモリ22のメモリ空間
座標(m、n)上の画像データの各画素データS2
(m,n)は、第1メモリ15の画像データの各画素デ
ータS1 (m+P,n+Q)を取り込むことによって撮
影画面の任意の位置の画面を拡大表示を行うことができ
る。上記画素データの関係は、 S2 (m,n)=S1 (m+P,n+Q) …………………(15) となる。但し、上記P,Qの値は、 0≦ P ≦1800 0≦ Q ≦1150 の範囲とする。
【0057】また、拡大率を1/2にするためには、E
VF表示用の第2メモリ22の画像データの各画素デー
タS2 (m,n)は、第1メモリ15の画像データの各
画素データS1 (2×m+P,2×n+Q)を取り込む
ことによって、上記拡大率1/2における撮影画面の任
意の位置の画面を拡大表示を行うことができる。上記画
素データの関係は、 S2 (m,n)=S1 (2×m+P,2×n+Q)…………(16) となる。但し、上記P,Qの値は、 0≦ P ≦1400 0≦ Q ≦ 900 の範囲とする。
【0058】次に、本実施例のカメラにおける撮影画面
のEVF上での各確認処理について説明する。この確認
処理は、撮影画面の撮影状態、例えば、文字の掠れ,潰
れ具合や白潰れ,黒潰れ状態、または、貼り合わせ状態
をEVF25に表示して確認することが可能となる処理
である。なお、この確認は、プリンタ等に表示画像デー
タを出力してハードコピーを行って確認してもよい。
【0059】図10は、撮影確認エリアの指定を手動で
行うマニュアル確認処理時における撮影画面M50中の1
部を拡大してEVF25に表示した状態を示す図であ
る。図10の(A)は、撮影画面M50を示しており、そ
の中の1部を切り取るときのカーソル枠M51を表示す
る。図2の方向指示スイッチ54〜57を操作してカー
ソル枠M51をM52に移動させる。そこで、図2の拡大表
示スイッチ53を押圧して、上記カーソル枠M52部をズ
ーミングして拡大画面M52′をEVF25に表示させ
る。この拡大画面M52′により撮影状態の確認を行うこ
とができる。
【0060】図11は、マニュアル確認処理Iを含む撮
影シーケンスのフローチャートである。このマニュアル
確認処理は、前述したようにユーザが撮影画面を観察し
ながら、EVFで拡大表示するべき部分を指定すること
ができる処理である。カメラのパワースイッチのオン
後、切り換えスイッチ(CHG)60を操作して本マニ
ュアル確認処理Iが指定されると、本処理に入る。ま
ず、第2CCD4より取り込まれたスルー画面をEVF
に表示する(ステップS1)。トリガスイッチ18(図
2参照)の1段目のオンを確認し(ステップS2)、オ
ンの場合ステップS3に進む。そして、山登り処理等に
よるAF処理(自動合焦処理)、また、AE処理(自動
露出制御処理)を実行し(ステップS3)、トリガスイ
ッチ18の2段目オンを確認する(ステップS4)。該
スイッチオンの場合、撮影を行い、被写体像を可動ミラ
ー7の各所定位置まで順次回動せしめる走査により、全
被写体像を、例えば、3分割して走査による各分割領域
毎の撮影信号を第1CCD10より取り込む。そして、
分割された状態の撮像信号を貼り合わせ回路14で貼り
合わせ処理を行って、1撮影画面の画像データとして第
1メモリ15に書き込む(ステップS5)。
【0061】上記ステップS5の撮影という処理は、被
写体像をミラー走査により分割して第1CCD10で撮
像し、第1メモリ15に貼り合わせ画像データとして取
り込むまでの処理を示すものとする。以下、本実施例で
説明されるステップでの撮影という処理も同様とする。
【0062】上記撮影画面の状態を確認するため、その
第1メモリ15の画像データに基づいて、全撮影画面の
画像データを抜き出し処理、あるいは、補間処理等で第
2メモリに取り込み、該全撮影画面をEVF25に表示
する(ステップS6)。
【0063】次に、該全撮影画面に前記図10に示した
ようなカーソル枠を表示する(ステップS7)。そこ
で、表出対象領域選択手段である任意座標入力スイッチ
(前記方向指示スイッチ54〜57)のオン状態をチェ
ックし(ステップS8)、オン状態であればカーソル枠
を移動させる(ステップS15)。また、拡大表示スイ
ッチ(図2のズームスイッチ53)が押圧されたかをチ
ェックする(ステップS9)。この拡大表示スイッチが
オンの場合、EVF表示を拡大させる。この表示拡大動
作は、拡大表示スイッチの操作を繰り返すことによって
画像全体表示と拡大表示を切り換えることができる。
【0064】その後、上記確認用表示画面を確認し、N
Gスイッチ59、または、OKスイッチ58(図2参
照)のオン状態をチェックし(ステップS10,S1
1)、NGスイッチ59がオンの場合は、前記ステップ
S1に戻る。OKスイッチ58がオンの場合は、第1メ
モリに書き込まれている撮影画像データを記録媒体に記
録するか、プリンタ等に出力し(ステップS14)、ス
テップS1に戻り、再度撮影を繰り返す。また、上記ス
イッチ59,58がオフの場合でも、所定時間スイッチ
操作がないか、あるいは、トリガスイッチ18の1段目
オンであれば、カメラは記録可能状態と判断し、上記記
録処理を実行する。
【0065】このようにして、ユーザは撮影画面を見な
がら画面上のカーソル枠位置を手動により移動し、所望
の画面位置を観察した後、撮影画面の画像データを記録
することができる。また、拡大表示スイッチの操作を繰
り返すことによって、画像全体表示と拡大表示を切り換
えることができるので、複数の画面位置の観察が可能と
なる。更に、拡大表示スイッチの他に縮小表示スイッチ
を設け、拡大表示スイッチの操作を繰り返すことによっ
て拡大率を大きくすることができ、縮小表示スイッチの
操作を繰り返すことによって拡大率を小さくすることが
できるようにすることができるようにすると、所望の画
像位置を適正な倍率で観察できる。
【0066】図12は、オート確認処理Iを含む撮影シ
ーケンスのフローチャートである。このオート確認処理
Iでは、撮影画像データの記録媒体への記録に先だっ
て、例えば、図13に示す撮影画面M54の貼り合わせ
部(接合部)R3 ,R4 、その他の確認部を順次自動的
に拡大表示し、画面撮影状態を確認し、その後、記録媒
体への記録、または、プリントアウト等を行う。
【0067】図15は、上記貼り合わせ部の貼り合わせ
状態を確認する必要性を示したものである。図15の
(A)に示す状態は、被写体領域を可動ミラー7で2分
割したときの貼り合わせ処理前のミラー走査による2つ
の分割領域撮影画面M61,M62を示している。この撮影
画面は、カメラ本体がレリーズ時に手振れが生じたとき
の画面である。この画面を貼り合わせ処理回路14で処
理することにより、図15の(B)に示すように接合部
が正常になり、1撮影画面が生成される。このように貼
り合わせが正常に行われないと、きちんとした1枚の画
面にならないので貼り合わせが正常に行われたかどうか
の確認をEVF拡大表示により行うことが重要になる。
【0068】さて、カメラのパワースイッチのオン後、
切り換えスイッチ(CHG)60を操作して、本オート
確認処理Iを指定すると、本ルーチンの処理に入る。本
ルーチンでステップS21〜26の処理は、前記図11
のステップS1〜6の処理と同様であり、撮影後、第1
CCD10に書き込まれた貼り合わせ画像による画面を
EVFに表示する。そこで、撮影画面中の確認のために
表示エリアを呼出し、表示を行う回数である設定表示回
数Sを取り込む(ステップS27)。この回数Sは、上
記確認部の種類により異なり、例えば、図14の撮影画
面M57について、5列×5行分割した場合で、貼り合わ
せ部R5 ,R6 を含む分割画面M58等を確認部として設
定した場合、設定表示回数Sの値は10回となる。ま
た、貼り合わせ部R5 ,R6 を含む分割画面とそれ以外
の分割画面をも含む全分割画面を確認部とする場合、設
定表示回数Sの値は25回となる。
【0069】1秒間時間待ちをした後(ステップS2
8)、表示実行回数Pを1とし(ステップS29)、該
P番目に設定されている分割画面を表示する(ステップ
S30)。最初は1番目から分割画面を表示する。その
後、ステップS31〜S35の記録実行処理は前記図1
1のステップS10〜S14と同一である。もし、表示
エリア画面を確認して、貼り合わせ部等に不完全な部分
を確認されたときは、NGスイッチ59を押圧して、ス
テップS21に処理を戻す。OKスイッチ58が押圧さ
れると撮影画像データが記録される(ステップS3
5)。
【0070】記録を実行しなかった場合、1秒間時間待
ちをして(ステップS36)、値Pが前記設定表示回数
Sを越えない限り、値Pをインクリメントしてステップ
S30に戻り(ステップS38)、表示エリア画面の拡
大表示を繰り返す。値Pが前記設定表示回数Sと等しく
なった場合、再度、ステップS29に戻り、値Pをリセ
ットする。このようにして、ユーザは、自動的に選択さ
れて表示される各分割画面を容易に観察して、記録を行
うことができる。
【0071】図16は、オート確認処理IIを含む撮影シ
ーケンスのフローチャートである。本実施例のカメラ
は、前述のようにOA用のカメラであって、黒板や白板
に書かれた文字等を撮影することが多い。この黒板等の
撮影では、図17に示すように、被写体となる黒板B1
と光源L1 との位置の関係で、光源の反射光による露光
オーバーによる白潰れ部R11や、遠い部分での光量不足
による黒潰れ部R12が生じる可能性が多い。このオート
確認処理IIは、撮影画面の中の高輝度部分と低輝度部分
を検出することによって、該切り出し部を決定し、その
切り出された表示エリアの画面M66,M67をEVF25
で表示し、観察することによって、白潰れ、または、黒
潰れになっているかの確認を行う。なお、表示エリア画
面は、プリントアウトして確認してもよい。
【0072】さて、カメラのパワースイッチのオン後、
切り換えスイッチ60を操作して、オート確認処理IIが
指定されると本処理に入る。本ルーチンでステップS4
1〜46の処理は、前記図12のステップS21〜26
の処理と略同様であるが、ステップS45においては、
撮影処理時に全撮影画面の露出情報を撮影画面の各領域
に対応させて露出情報検出回路28を介して取り込む。
撮影後、第1CCD10に書き込まれた貼り合わせ画像
による画面をEVF25に表示する。
【0073】そして、ステップS47にて、上記露出情
報により、撮影画面中の最高輝度である領域と最低輝度
である領域を検出して、その領域を中心とするエリアを
確認用表示エリアとして決定し、該エリアの位置を表示
エリア情報として登録する。また、上記表示エリアの数
を設定表示回数Sとして取り込む(ステップS27)。
この回数Sは、本ルーチンでは、2回となる。
【0074】1秒間時間待ちをした後(ステップS4
8)、表示実行回数Pを1とし(ステップS49)、該
P番目に設定されている表示エリアの画面を拡大表示す
る。例えば、図17に示す高輝度領域の表示エリア画面
M66をEVF25に表示する。なお、後述するステップ
S58で値Pがインクリメントされた後に、低輝度領域
の表示エリア画面M67がEVF25に表示される。な
お、表示エリア画面M66,M67の画像データは、第1メ
モリ15の画像データから抽出し、第2メモリ22に転
送して、EVF25に出力される画像データとする。
【0075】その後、ステップS51〜S58の記録実
行処理は、前記図12のステップS29〜S38の処理
と同一であり、拡大された表示エリア画面の高低の輝度
状態を確認し、撮影画像データを記録するか、あるい
は、拡大された表示エリア画面に白潰れ部分や黒潰れ部
分があった場合には、NGスイッチ59を押圧して、ス
テップS41に処理を戻す。
【0076】なお、上記高低輝度部分を含む表示エリア
を撮影画面上に設定するに際して、図18の(A)に示
すように該当する領域R15が画面M68の中寄りに位置し
ている場合は、表示エリアM69が領域R15を中央部に位
置させて設定できる。図18の(B)に示すように該当
する領域R16が画面M70の端部寄りに位置している場
合、表示エリアM71は、該領域R16をその中央部ではな
く端部に位置させて設定する。
【0077】このようにして、撮影画面の輝度状態に関
する確認を行う場合、本確認処理により撮影,記録を行
うことにより、撮影画面の最高輝度領域と最低輝度領域
が自動的に選択され、該領域を含む表示画面が表示され
ることから、ユーザーは、白潰れ部分や黒潰れ部分の有
無の確認、または、該部分の状態の観察を容易に行うこ
とができる。
【0078】図19は、オート確認処理III を含む撮影
シーケンスのフローチャートである。本カメラでは文字
等を撮影することが多い。特に、書籍の細かい文字の撮
影の場合、更なる高精細度が要求される。上記細かい文
字の領域では、その画像データは、高い空間周波数成分
を有している。従って、画像データの高空間周波数成分
の度合いを示すコントラスト情報を検出して細かい文字
画面の領域を検出することができる。
【0079】このオート確認処理III は、図20に示す
ように撮影画面M72の中の高コントラスト領域R20を検
出し、その高コントラスト部を切り出し、確認用表示エ
リア画面M73として拡大表示する。そして、撮影画像デ
ータの記録に先立って、上記切り出された表示エリア画
面M73を拡大してEVF25で観察することによって、
細かい文字等が明瞭に撮影されているかの確認を行うこ
とができる。表示エリア画面M73は、プリントアウトし
て確認してもよい。なお、上記表示エリア画面M73の画
像データは、第1メモリ15の画像データを第2メモリ
22に転送して、EVF25に出力される画像データで
ある。
【0080】さて、カメラのパワースイッチのオンの
後、切り換えスイッチ60を操作して、オート確認処理
III が指定されると本処理に入る。ステップS61〜6
6の処理は、前記図12のステップS21〜26の処理
と略同様であるが、ステップS65においては、撮影処
理時に全撮影画面のコントラスト情報をコントラスト情
報検出回路27を介して取り込む。撮影後、第1CCD
10に書き込まれた貼り合わせ画像による画面をEVF
25に表示する。
【0081】そして、ステップS67にて、上記コント
ラスト情報により、撮影画面中の高コントラストを示す
領域を確認用表示エリアとして決定し、その画面上の位
置を表示エリア情報として登録する。また、上記表示エ
リア数1を設定表示回数Sとして取り込む(ステップS
67)。
【0082】1秒間時間待ちをした後(ステップS6
8)、表示実行回数Pを1とし(ステップS69)、該
P番目に設定されている表示エリア画面を拡大表示す
る。この場合、値Sが1であることから1回の表示処理
となり、例えば、図20の細かい文字画像を含む表示エ
リア画面M73をEVF25に表示する。その後、ステッ
プS71〜S78の記録実行処理は、前記図12のステ
ップS29〜S38の処理と同一である。表示エリア画
面の文字像等が不鮮明であった場合、NGスイッチ59
を押圧して、ステップS61に処理を戻す。
【0083】このようにして、撮影画像データのコント
ラスト情報に基づいて自動的に検出された細かい文字が
存在する撮影領域を拡大表示することによって該領域の
撮影状態の確認を容易に行うことができ、所望する撮影
画面の記録を実行することができる。
【0084】図22は、オート確認処理IV を含む撮影
シーケンスのフローチャートである。本カメラでは文字
と自然画が混入した状態の書籍や黒板と人物等の被写体
を撮影することがある。このような場合、文字部分が鮮
明であることが必要がある。従って、撮影画像データの
記録媒体等への記録に先だって、撮影画面中の文字が鮮
明に撮影できているかを確認する必要がある。
【0085】そこで、撮影画面が図21の(A)の撮影
画面M75に示すように自然画領域R25と文字領域R26が
存在していた場合、本オート確認処理IVは、撮影中の画
像データを第2CCD4で得られる画像データから、ま
たは、第1メモリ15の画像データから像域分離情報検
出回路26を介して、各画面領域に対する像域分離情報
を取り込む。撮影画面M75の後述する分割枠毎に像域分
離情報をチェックし、該像域分離情報で文字領域の割合
が最も大きい領域R26を含む分割画面M76を検出し、そ
の画面上のエリア位置を表示エリア情報として登録す
る。その表示エリアの画面M76をEVF25上に拡大表
示し、上記領域R26の文字の鮮明度合いを確認した後、
撮影画像データを記録する。上記撮影画面の分割枠の大
きさは、表示のアスペクトに対応した比で分割、例え
ば、5列×5行に分割したサイズとする。
【0086】カメラのパワースイッチのオンの後、この
オート確認処理IVが指定されると本処理に入る。ステッ
プS81〜86の処理は、前記図12のステップS21
〜26の処理と略同様であるが、ステップS85におい
ては、撮影処理時に全撮影画面の像域分離情報を像域分
離情報検出回路27を介して取り込む。撮影後、第1C
CD10に書き込まれた貼り合わせ画像による画面をE
VF25に表示する。
【0087】そして、ステップS87にて、上記像域分
離情報により、撮影画面中の分割画面(25分割画面)
で文字領域が最も大きいものを検出し、確認用表示エリ
アとして決定し、そのエリア位置情報を登録する。1秒
間時間待ちをした後(ステップS88)、上記表示画面
を拡大表示する。例えば、図20の(B)のような文字
領域の広い表示画面M76′をEVF25に表示する。そ
の後、ステップS90〜S94の記録実行処理は、前記
図12のステップS29〜S38の処理と同一である。
拡大表示画面の文字が不鮮明であった場合、NGスイッ
チ59を押圧して、ステップS81に処理を戻す。
【0088】このようにして、自動的に検出された文字
領域を拡大表示することによって該領域の撮影状態の確
認を容易に行うことができ、文字が鮮明に撮影された撮
影画面の記録を実行することができる。
【0089】図23は、オート確認処理Vaを含む撮影シ
ーケンスのフローチャートである。カメラのパワースイ
ッチのオン後、このオート確認処理Vaが指されると本処
理に入る。ステップS101〜S106の処理は、前記
図12のステップS21〜26の処理と略同様である
が、ステップS105においては、撮影処理時に第2C
CD4の画像データから各画面領域に対する露出情報と
コントラスト情報を各情報検出回路28,27を介して
取り込み、また、手振れ情報検出回路12から手振れ情
報を取り込む。撮影後、第1CCD10に書き込まれた
貼り合わせ画像による画面をEVF25に表示する。
【0090】そして、ステップS107にて、サブルー
チンである表示エリア決定Aを呼び出す。そして、撮影
中の上記露出情報とコントラスト情報と手振れ情報につ
いて、各閾値と比較することによって、所定の露光状態
の範囲外にある領域や、文字、または、細かい文字と判
別される領域や、所定の手振れ状態以上の状態のある領
域等が存在する分割画面を検出して、そのエリア位置情
報を表示エリア情報として登録する。更に、その表示エ
リア数を表示回数Sとして登録する。なお、このステッ
プS107の処理の詳細は後述する。そして、上記領域
の表示エリアを該回数だけEVF25で拡大表示するこ
とになる(ステップS111)。
【0091】その後、ステップS112〜S119の記
録実行処理は、前記図12のステップS29〜S38の
処理と同一である。拡大表示画面を観察して、露光状
態,文字、または、細かい文字部分の鮮明さの状態,手
振れ状態から記録不可とユーザが判断した場合、NGス
イッチ59を押圧して、ステップS101に処理を戻
す。なお、上記設定回数Sが値0であった場合は、特に
不良領域が撮影画面に存在しなかったと判断し、そのま
ま記録を実行する。
【0092】上記ステップS107で呼び出されるサブ
ルーチンの表示エリア決定処理Aについて図24のフロ
ーチャートによって説明する。まず、表示回数Sを0に
リセットする(ステップS121)。手振れ量が閾値以
下であるかをチェックし(ステップS122)、以上で
あった場合は表示回数Sを2回インクリメントする(ス
テップS123)。これは、手振れのために貼り合わせ
部が不完全になっている可能性があることから、貼り合
わせ部をチェックするためであり、被写体の領域分割が
3分割とすると、上記貼り合わせ部が2カ所になること
から、2つの貼り合わせ部を表示する必要があることか
ら2回インクリメントする。そして、1番目に表示する
表示エリアH(S-1 )に一方の貼り合わせ部C1 を登録
し、2番目に表示する表示エリアH(S )に他方の貼り
合わせ部C2 を登録する(ステップS124)。上記貼
り合わせ部C1 ,C2 の画像データは第1メモリ15よ
り取り込まれる画像データとする。
【0093】そして、第2CCD4の撮像データより検
出される撮影画面の高輝度部の輝度が所定の閾値より高
い(明るい)かどうかチェックし(ステップS12
5)、高い(明るい)場合は、表示回数Sをインクリメ
ントして(ステップS126)、表示エリアH(S)に
上記高輝度部を登録する(ステップS127)。また、
第2CCD4の撮像データより検出される撮影画面の低
輝度部の輝度が所定の閾値より低い(暗い)かどうかチ
ェックし(ステップS128)、低い(暗い)場合は、
表示回数Sをインクリメントして(ステップS12
9)、表示エリアH(S)に上記低輝度部を登録する
(ステップS130)。
【0094】更に、第2CCD4の撮像データより検出
される撮影画面の文字、または、細かい文字部分である
ことを示す高周波部の高周波成分が所定の閾値より高い
かどうかチェックし(ステップS131)、高い場合
は、表示回数Sをインクリメントして(ステップS13
2)、表示エリアH(S)に上記高周波部を登録し(ス
テップS133)、本ルーチンの処理を終了する。
【0095】以上のようにして、確認のための拡大表示
回数Sと表示エリアH(1),H(2),……,H
(S)を求めることができる。なお、上記ステップS1
22にて参照される手振れ量は、貼り合わせ処理時の移
動量に基づいて求めることも可能である。
【0096】以上説明したようにして、撮影中の手振れ
状態,露光状態や文字、または、細かい文字の領域であ
る状態を自動的にチェックして、それぞれある閾値を越
える領域を含む表示エリアを確認用として表示する。そ
の表示画面を確認した後、撮影画像データを記録媒体に
記録することができる。
【0097】図25は、オート確認処理Vbを含む撮影シ
ーケンスのフローチャートである。本確認処理において
は、所定の範囲外の露光にある領域の検出,高周波成分
により文字、または、細かい文字が存在する領域の検出
を第1メモリ15に取り込まれた画像データに基づい
て、ある閾値と比較することによってその検出を行うこ
とを特徴とするものである。
【0098】カメラのパワースイッチのオン後、上記オ
ート確認処理Vb を指定すると本処理に入る。本ルーチ
ンでステップS141〜S146の処理は、前記図12
のステップS21〜26の処理と同様である。撮影後、
第1CCD10に書き込まれた貼り合わせ画像による画
面をEVF25に表示する。
【0099】ステップS147において、サブルーチン
である表示エリア決定処理Bを呼び出す。そこで第1C
CD10の撮像信号を貼り合わせて取り込んだ第1メモ
リ15の画像データに基づいて、画面の各領域に対する
露出情報とコントラスト情報とを露出情報検出回路2
8,コントラスト情報検出回路27を介して取り込む。
そして、撮影画面の各分割部分について、上記露出情報
とコントラスト情報に基づいて、記録可能な程度の露光
状態あるか、文字画像に対して十分な高周波成分を含む
コントラスト情報が得られているかの判別を、各閾値と
比較することによって行う。そして、各情報が各閾値以
上、または、以下である領域を検出して、該領域を含む
分割画面の位置情報を表示エリア情報として登録する。
更に、その分割画面数を表示回数Sとして登録する。な
お、このステップS147の処理の詳細は後述する。そ
して、上記検出領域の分割画面を該回数SだけEVF2
5で拡大表示することになる(ステップS150)。
【0100】その後、ステップS151〜S158の記
録実行処理は、前記図12のステップS29〜S38の
処理と同一である。拡大表示画面の露光状態,文字鮮明
状態,記録不可とユーザが判断した場合、NGスイッチ
59を押圧して、ステップS141に処理を戻す。な
お、上記設定回数Sが値0であった場合は、特に不良領
域が撮影画面に存在しなかったと判断し、そのまま記録
を実行する。
【0101】上記ステップS147で呼び出されるサブ
ルーチンの表示エリア決定処理Bについて図26のフロ
ーチャートによって説明する。まず、表示回数Sを0に
リセットする(ステップS161)。コントラスト情報
を第1メモリ15の画像データに基づいてコントラスト
情報検出回路27により取り込み、そのコントラスト情
報から検出される高周波部の高周波成分が所定の閾値よ
り高いかどうかチェックする(ステップS163)、高
い場合は、対応領域が文字、または、細かい文字領域で
あると判断し、表示回数Sをインクリメントして(ステ
ップS164)、表示エリアH(S)に上記高周波部を
登録する(ステップS165)。
【0102】次に、露光情報を第1メモリ15の画像デ
ータに基づいて露光情報検出回路28により取り込み、
高輝度部の輝度が所定の閾値より高い(明るい)かどう
かチェックする(ステップS166,S167)。高い
(明るい)場合は、表示回数Sをインクリメントして
(ステップS168)、表示エリアH(S)に上記高輝
度部を登録する(ステップS169)。また、上記第1
メモリ15の画像データに基づく露光情報により低輝度
部の輝度が所定の閾値より低い(暗い)かどうかチェッ
クし(ステップS170,S171)、低い(暗い)場
合は、表示回数Sをインクリメントして(ステップS1
172)、表示エリアH(S)に上記低輝度部を登録す
る(ステップS173)。
【0103】以上のようにして、高低輝度領域と文字領
域の確認のための拡大表示回数Sと表示エリアH
(1),H(2),……,H(S)を求めることができ
る。以上説明したように、本オート確認処理Vbによると
所定範囲の露光状態領域や文字領域を検出するとき、第
1メモリ15に取り込まれた画像データによりそれぞれ
ある閾値範囲外にある領域を含むエリアを確認用表示エ
リアとして表示し、その表示画面を確認した後、撮影画
像データを記録媒体に記録することができる。また、実
際に記録媒体に記録される画像データで検出、確認を行
うため、第1CCD10と第2CCD4の間の特性差に
よる検出誤差が生じない。
【0104】図27は、オート確認処理VIa を含む撮影
シーケンスのフローチャートである。本確認処理VIa に
おいては、撮れていない可能性のある確認すべき領域を
順次表示して確認を行うことが可能な処理である。上記
撮れていない可能性のある領域とは、前記図14のオー
ト確認処理I ,図16のオート確認処理II,図19のオ
ート確認処理III に適用した高輝度領域,低輝度領域,
高周波領域として検出された領域と同様のものである。
【0105】さて、カメラのパワースイッチのオン後、
上記オート確認処理VIa を指定すると本処理に入る。本
ルーチンでのステップS181〜S186の処理は、前
記図12のステップS21〜26の処理と略同様である
が、ステップS185では、撮影中の露出情報,コント
ラスト情報を露出情報検出回路28,コントラスト情報
検出回路27より取り込む。撮影後、第1CCD10に
書き込まれた貼り合わせ画像による画面をEVF25に
表示する。
【0106】ステップS187において、サブルーチン
である表示エリア決定処理Cを呼び出す。そこで、上記
露出情報により高輝度領域を含む高輝度部と低輝度領域
を含む低輝度部、更に、コントラスト情報により高周波
領域である文字領域を含む高周波部、また、2つの貼り
合わせ部を検出し、上記各領域を含む画面上の各位置情
報を各表示エリア情報として取り込む。更に、上記表示
エリアの合計の数を表示回数Sに取り込む。この表示エ
リア決定処理Cについては、後で詳細に説明する。そし
て、上記検出領域の上記表示エリアを順次該回数Sだけ
EVF25で拡大表示する(ステップS190)。
【0107】ステップS189〜S198の記録実行処
理は、前記図12のステップS29〜S38の処理と同
一である。拡大表示画面の露光状態,文字鮮明状態を観
察して記録不可とユーザが判断した場合、NGスイッチ
59を押圧して、ステップS181に処理を戻す。ま
た、記録可と判断したときは、記録媒体に第1メモリ1
5の画像データを記録する。
【0108】上記ステップS187で呼び出されるサブ
ルーチンの表示エリア決定処理Bについて図28のフロ
ーチャートによって説明する。まず、表示回数Sを0に
リセットする(ステップS201)。第2CCD4の画
像データに基づいた露光情報により高輝度である高輝度
部を検出し、表示エリアH(1)に登録する(ステップ
S201)。また、該露光情報により低輝度である低輝
度部を検出し、表示エリアH(2)に登録する(ステッ
プS202)。
【0109】更に、第2CCD4の画像データに基づい
たコントラスト情報により検出される高周波成分が多い
高周波部を文字、または、細かい文字領域を含むものと
して表示エリアH(3)として登録する(ステップS2
03)。また、第2メモリ15に書き込まれた画像デー
タにより2つの貼り合わせ部C1 ,C2 を表示エリア
(4),(5)として登録する(ステップS204,S
205)。最後に表示回数Sとして値5を書き込む(ス
テップS206)。以上のようにして、高低輝度領域と
文字領域と貼り合わせ部の確認のための表示エリアH
(1),H(2),……,H(5)を登録することがで
きる。
【0110】以上説明したように、本オート確認処理に
よると露光状態や文字の状態や貼り合わせの状態に関わ
らず、高低輝度部,高周波部,貼り合わせ部をすべて表
示するのでもれ等がなく画面の確認ができる。
【0111】図29は、オート確認処理VIb を含む撮影
シーケンスのフローチャートである。本確認処理VIb
は、検出された高低輝度部,高周波部,貼り合わせ部の
うち表示する部分を方向指定釦(←,→)54,55の
操作により選択可能とする処理である。
【0112】カメラのパワースイッチのオン後、上記オ
ート確認処理VIb を指定すると本処理に入る。本ルーチ
ンでのステップS211〜S224までの撮影,記録処
理は、前記図27のステップS181〜195の撮影,
記録処理と同様であり、ステップS217で呼び出され
るサブルーチンの表示エリア決定処理Cは、前述の図2
8の処理と同一であるが、ステップS223の後、ステ
ップS225で表示エリアをマニュアル選択する処理に
入る。
【0113】即ち、ステップS225,S226におい
て方向指定釦(←)54が押圧されたか、方向指定釦
(→)55が押圧されたかのチェックを行い、方向指定
釦(→)55が押圧された場合、表示エリアを指定する
値Pをインクリメントし、方向指定釦(←)54が押圧
された場合、値Pをデンクリメントする。なお、上記イ
ンクリメントにより値PがステップS217で設定した
表示回数S以上になった場合は、値Pを1に戻す。ま
た、上記デクリメントにより値Pが1以下になった場合
は、値PをSにする。上記の処理により値Pが設定され
た後、ステップS219に戻り、前記ステップS217
で値Pに対応して登録されている表示エリアH(P)の
表示が行われる。
【0114】以上のようにして、本オート確認処理によ
ると高低輝度領域と文字領域と貼り合わせ部の確認のた
めの表示エリアH(1),H(2),……,H(5)を
方向指示釦54,55を操作することによって確認する
ことができる。
【0115】図30は、オート確認処理VIc を含む撮影
シーケンスのフローチャートである。本確認処理VIc
は、検出された高低輝度部,高周波部,貼り合わせ部の
表示エリアをEVF25に表示する場合、高低輝度部,
高周波部,貼り合わせ部の全表示エリアをまとめて1画
面に表示する処理である。図31は、1撮影画面M80の
1例を示しており、その画面M80の中には高輝度領域R
31,低輝度領域R32,細かい文字領域R33,貼り合わせ
領域R34とR35が存在している。そして、後述する表示
エリア決定処理Dにより上記各領域を含むエリアの位置
情報を表示エリアM81,M82,M83,M84,M85の表示
エリア情報として登録される。その複数の表示エリアM
81〜M85を図32に示すように、1つの表示画面M86内
に表示される。従って、ユーザは、この表示画面M86を
観察するだけで、高低輝度部,高周波部,貼り合わせ部
の状態をチェックすることが可能である。
【0116】さて、カメラのパワースイッチのオン後、
上記オート確認処理VIc を指定すると本確認処理に入
る。本ルーチンでステップS241〜S246までの撮
影,記録処理は、前記図27のステップS181〜18
6の撮影処理と同様である。そして、ステップS247
で呼び出されるサブルーチンの表示エリア決定処理D
は、図33のフローチャートに示すように高輝度部,低
輝度部,高周波部,2つの貼り合わせ部C1 ,C2 を撮
影中、または、第1メモリ15より確認用表示画面デー
タとして取り込む処理である。
【0117】1秒間時間待ちして(ステップS24
8)、上記確認用表示画面データをEVF25に出力し
て、例えば、図32の表示画面M86 を表示する。以下の
ステップS250〜S254の処理は、前記図27のス
テップS191〜S195の記録処理と同一であって、
上記1つの表示画面M86の露光状態,文字鮮明状態,貼
り合わせ状態を観察して記録不可とユーザが判断した場
合、NGスイッチ59を押圧して、ステップS181に
処理を戻す。記録可と判断したときは、記録媒体に第1
メモリ15の画像データを記録する。
【0118】以上のようにして、本オート確認処理によ
ると高低輝度領域と文字領域と貼り合わせ部の撮影状態
を確認するために1画面の確認用表示画面を観察するだ
けでよく、素早い確認が可能であり、撮影,記録もやり
易くなる。
【0119】なお、これまで説明した本実施例のカメラ
の複数のオート確認処理のうち、1種類の処理部のみを
マイコン16に組み込み、該オート確認のやり方を限定
してもよい。
【0120】次に、本発明の第2実施例のOAカメラに
ついて説明する。図34は上記第2実施例のOAカメラ
のブロック構成図である。本実施例のカメラは、図1の
前記第1実施例のカメラに対して、撮影画像データを取
り込む第1メモリ15を不要とする。従って、1被写体
の撮影画像データの記録媒体への記録は、ミラー走査に
よる分割画面の画像データの貼り合わせを行って、直ち
に録再系制御部19を介して記録回路20に出力されて
記録される。
【0121】また、本実施例の場合、可動ミラー7が垂
直軸回りと水平軸回りとに回動可能に支持されており、
ミラースキャンモータ31とミラースキャンモータY3
2で回動駆動される。従って、図35の撮影画面に示す
ように、被写体の全撮影エリアM90を3×3の9画面に
分割する。撮影時に可動ミラー7を垂直軸回りと水平軸
回りとに所定の各回動位置に回動せしめ、各回動位置に
おける全撮影エリアM90をミラー走査による分割領域M
91,M92,……,M99の各分割被写体像が、それぞれの
ミラー回動位置にあるとき、第1CCD10結像面上に
それぞれのミラー回動位置にあるとき結像することにな
る。そして、1被写体画面を撮影するには、上記各回動
位置にて順次分割画像として第1CCD10の撮像信号
を取り込み、貼り合わせにより1撮影画像として構成
し、記録することになる。
【0122】なお、上記可動ミラー7のミラースキャン
モータX31とミラースキャンモータY32による回動
位置は、撮影画面の露光状態等の撮影状態確認時には手
動により指定され、上記走査分割域M91,M92,……,
M99の回動位置に関わりなく、任意の位置に回動可能と
する。例えば、可動ミラー7を回動させ、カーソル枠C
100 を図35に示すような位置に設定させ、その領域の
被写体像の撮像信号を第1CCD10で取り込み、確認
表示画面として拡大表示できる。
【0123】更に、本実施例においては、撮影条件設定
用スイッチ33が配設されている。上記の構成以外は、
前記第1実施例の構成と同一とする。従って、その構成
要素の符号も同一とする。また、本カメラの外観を示す
斜視図も前記図2に示すものと同一とし、操作スイッチ
等の符号も同一とする。
【0124】本実施例のカメラによるマニュアル確認処
理IIを含む撮影シーケンスについて図37のフローチャ
ートにより説明する。パワースイッチオン後、本マニュ
アル確認処理IIが選択されると、図37のルーチンの処
理が開始される。まず、第2CCD4を介して取り込ま
れたスルー画面をEVF25に表示する(ステップS2
61)。その表示画面上に確認のために拡大表示する領
域を示すカーソル枠、例えば、図35の表示画面M90上
のカーソル枠C101 を表示する(ステップS262)。
そして、撮影条件設定がなされる(ステップS26
3)。これは自動設定、または、撮影条件設定スイッチ
33を操作するマニュアル設定のいずれかによるが、そ
の切り換えは、図示しないAUTO/MANUAL切り
換えスイッチを操作して行う。
【0125】座標入力スイッチである方向指示スイッチ
(←,→,↑,↓)54〜57を操作の有無をチェック
して(ステップS264)、操作ありの場合、カーソル
枠C101 を移動させ、対応位置に可動ミラー7を回動せ
しめ(ステップS268)、第1CCD10によって取
り込まれるカーソル枠内の表示エリア画面をEVF25
に表示する。更に、ズーム釦(ZOOM)53が操作さ
れた場合、表示画面を変える(ステップS269)。つ
まり、それまで第1CCD10の画が表示されていると
きは、第2CCD4の画に変わり、第2CCD4の画が
表示されていたときは、その逆となる。
【0126】そこで、トリガスイッチ18の1段目オン
をチェックし、オンの場合は、AF(自動合焦処理),
AE(自動測光処理)を実行する(ステップS266,
267)。この処理は第1メモリ15の画像データを利
用してもよい。また、撮影条件がマニュアル設定である
場合、マニュアルの指定に従うことになる。トリガスイ
ッチ18の2段目オンをチェックし、オンの場合、撮
影,記録を実行する(ステップS271,S272,S
273)。しかし、そのとき、使用者が上記表示エリア
の画面を観察し、露光状態、または、合焦状態が良くな
いと判断した場合、トリガスイッチ18の1段目オフと
し、前記ステップS263に戻す。そこで、図示しない
AUTO/MANUAL切り換えスイッチによりマニュ
アル撮影条件設定モードに切り換える。そして、前記撮
影条件設定スイッチ33であるMF(マニュアルフォー
カス)指示スイッチでマニュアルフォーカスを指定し、
または、+/−スイッチを操作して露出補正する(ステ
ップS263)。そのような操作により露光条件や被写
体距離等の設定を行って、ステップS264以下の処理
を実行する。
【0127】なお、上記ステップS267のカーソル枠
移動処理において、図36の撮影画面M101 に示すよう
に枠位置が画面の端部に到達した場合、それ以上は移動
しないように処理する。
【0128】本実施例のカメラによるオート確認処理VI
I を含む撮影シーケンスについて図38のフローチャー
トにより説明する。パワースイッチオン後、本オート確
認処理が選択されると、図38のルーチンの処理が開始
される。まず、第2CCD4を介して取り込まれたスル
ー画面をEVF25に表示する(ステップS281)。
そして、サブルーチンのエリア選定処理を呼び出す。こ
の処理は、前記第1実施例における図26に示した表示
エリア決定処理Bと同一のサブルーチンであって、高輝
度領域,低輝度領域,高周波領域において、所定の閾値
の以上、または、以下の領域を含む部分を高輝度部,低
輝度部,高周波部として選定する処理である。
【0129】表示画面上に確認のための複数の拡大表示
する領域を示すマルチカーソル枠を表示する。例えば、
図40の表示画面M110 上に複数のカーソル枠C111 ,
C112 ,C113 を表示する(ステップS283)。上記
カーソル枠C111 は高輝度部,カーソル枠C112 は高周
波部,カーソル枠C113 は低輝度部をそれぞれ示してい
る。このとき、現在指定されているカーソルとして、左
上のカーソル枠C111を1つ点滅させる。なお、このよ
うに点滅させることによって指定カーソル枠を識別する
以外に枠の表示色を変えて識別してもよい。更に、高輝
度部,低輝度部,高周波部の別を各カーソル枠の表示色
で識別しても良い。
【0130】その後、前記図37のマニュアル確認処理
におけるステップS263の撮影条件設定処理と同様に
自動設定、もしくは、撮影条件設定スイッチ33操作に
よる手動設定が行われる(ステップS284)。
【0131】座標入力スイッチである方向指示釦(←,
→,↑,↓)54〜57を操作の有無をチェックして
(ステップS285)、操作ありの場合、指定カーソル
枠を変える。例えば、図40に示すようにカーソル枠C
111 からカーソル枠C112 に移動させ、該指定カーソル
枠C112 を点滅させる。そして、その対応位置に可動ミ
ラー7を回動せしめ(ステップS289)、上記指定カ
ーソル枠内の第1CCD10によって取り込まれるカー
ソル枠C112 内の表示エリア画面をEVF25に表示す
る。ズーム釦(ZOOM)53が操作された場合、ステ
ップS269と同様に表示エリアの画面拡大率を変える
(ステップS286,S290)。
【0132】以下、ステップS291からステップS2
95の処理は、前記図37のマニュアル確認処理IIの処
理のステップS270からステップS274の処理と同
様の処理が実行され、撮影画像の状態が悪い場合、ステ
ップS284に戻って、手動による撮影条件設定を行う
(図37のマニュアル確認処理IIと同一である)。
【0133】以上述べたように本実施例のカメラによれ
ば、第1メモリを必要としないことからコスト的,スペ
−ス的に有利となる。また、マニュアル確認処理ではカ
ーソル枠を撮影画面上の上下左右に移動して撮影状態を
確認し、撮影状態が良くない領域が確認されたならば、
露光、または、合焦処理を手動に切り換えることができ
る。また、オート確認処理においては、自動的に検出さ
れ表示される高輝度部,低輝度部,高周波部領域のカー
ソル枠を方向指定釦を操作することによって選択し、そ
の領域の表示エリアをEVF等で確認することが可能と
なる。
【0134】なお、上述の実施例において、「光学要素
の変位」とは、反射ミラーの機械的変位(回動)によっ
て行われる例について細述したが、発明の概念として
は、このような方式に限定されるものではない。即ち、
印加電圧によって光の進行方向を変化させるような素子
を適用した場合における同素子の状態変化も上記「光学
素子要素の変位」に該当する。また、上述した実施例は
全て、入射する被写体光をハーフミラーによって2分割
し、それぞれの光束を第1CCD,第2CCDに対して
それぞれ独立した入射光学系を設けて第1CCD,第2
CCDによって撮像する方式を採用しても勿論よい。
【0135】
【発明の効果】上述のように本発明の画像取り扱い装置
は、高精細度の撮影画像を必要とする画像取り扱い装置
において、変換手段により、主映像信号を表示用映像信
号に変換して、上記撮像画像確認用の表示手段に表示す
ることを特徴としたので、映像信号の変換手段、およ
び、それらを用いて画質の確認等を容易に、しかも、効
果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す画像取り扱い装置で
あるOAカメラの主要ブロック構成図。
【図2】上記図1のカメラの外観の斜視図。
【図3】上記図1のカメラの撮影画像の貼り合わせ処理
における。貼り合わせ状態を示す図であって、(A)
は、撮影画面であり、(B),(C)は、ミラー走査に
よる2分割の画面であり、(D)は、貼り合わせ処理後
の画面を示す図。
【図4】上記図1のカメラの第1メモリ,第2メモリ,
画像処理回路のブロック構成図。
【図5】上記図1のカメラの画像データ取り込み用メモ
リのメモリ空間を示す図であって、(A)は第1メモリ
のメモリ空間、(B)は第2メモリのメモリ空間を示す
図。
【図6】上記図1のカメラの撮影画面と表示画面の画素
の表示エリアを示す図であって、(A)は25分割撮影
画面、(B)はその1分割画面の表示エリアを示す。
【図7】上記図1のカメラの全撮影画面に対するEVF
表示画面を示す図であって、(A)は表示画面が片方に
寄せられた例を示し、(B)は表示画面を中央に位置さ
せた例を示し、(C)は撮影画面の端部をカットして表
示した例を示す。
【図8】上記図1のカメラの画面を示す図であって、
(A)は36分割撮影画面、(B)はその1分割画面の
EVF表示画面を示す。
【図9】上記図1のカメラの画面を示す図であって、
(A)は36分割撮影画面、(B)はその1分割画面の
表示画面を示す。この場合、境界部分をオーバラップし
て表示している。
【図10】上記図1のカメラの文字撮影画面を示す。
(A)は画面中にカーソル枠を表示した例、(B)は上
記カーソル枠部を拡大して表示した例。
【図11】上記図1のカメラのマニュアル確認処理Iの
フローチャート。
【図12】上記図1のカメラのオート確認処理Iのフロ
ーチャート。
【図13】上記図1のカメラの撮影画面中の貼り合わせ
処理部を示す図。
【図14】上記図1のカメラの25分割撮影画中の貼り
合わせ処理部を示す図。
【図15】上記図1のカメラのミラー走査分割撮影画面
を示し、(A)は貼り合わせ処理前を示す図、(B)は
貼り合わせ処理後を示す図。
【図16】上記図1のカメラのオート確認処理IIのフロ
ーチャート。
【図17】上記図1のカメラの撮影画面において、高輝
度領域と低輝度領域を含む表示エリアを示す図。
【図18】上記図1のカメラの撮影画面を示し、
(A),(B)は高、低輝度領域を含む表示エリアが画
面の端部に位置したときの画面を示す。
【図19】上記図1のカメラのオート確認処理III のフ
ローチャート。
【図20】上記図1のカメラの撮影画面の文字領域を含
む表示エリアを示す図。
【図21】上記図1のカメラの撮影画面中に自然画領域
と文字領域を含むときに文字領域を表示エリアとして指
定する状態を示す図であって、(A)は自然画領域と文
字領域を含む撮影画面、(B)は表示エリアとして文字
領域部を指定したときの表示画面。
【図22】上記図1のカメラのオート確認処理IVのフロ
ーチャート。
【図23】上記図1のカメラのオート確認処理Va のフ
ローチャート。
【図24】上記図23の処理で呼び出されるサブルーチ
ンの表示エリア決定処理Aのフローチャート。
【図25】上記図1のカメラのオート確認処理Vb のフ
ローチャート。
【図26】上記図25の処理で呼び出されるサブルーチ
ンの表示エリア決定処理Bのフローチャート。
【図27】上記図1のカメラのオート確認処理VIa のフ
ローチャート。
【図28】上記図27の処理で呼び出されるサブルーチ
ンの表示エリア決定処理Cのフローチャート。
【図29】上記図1のカメラのオート確認処理VIb のフ
ローチャート。
【図30】上記図1のカメラのオート確認処理VIc のフ
ローチャート。
【図31】上記図30のオート確認処理VIc における表
示画面であって、撮影画面中で検出された高,低輝度領
域,高周波領域,貼り合わせ領域を示す図。
【図32】上記図30のオート確認処理VIc において検
出された高,低輝度領域,高周波領域,貼り合わせ領域
をまとめて示す表示画面。
【図33】上記図30のオート確認処理VIc において呼
び出されるサブルーチンの表示エリア決定処理Dのフロ
ーチャート。
【図34】本発明の第2実施例を示す画像取り扱い装置
の主要ブロック構成図。
【図35】上記図34のカメラのミラー走査による分割
撮影画面上のカーソル枠の移動状態を示す図。
【図36】上記図34のカメラの撮影画面において、カ
ーソル枠が端部に移動したときの状態を示す図。
【図37】上記図34のカメラのマニュアル確認処理II
のフローチャート。
【図38】上記図34のカメラのオート確認処理VII の
フローチャート。
【図39】上記図34のカメラのオート確認処理VII に
おける撮影画面中の高,低輝度領域,高周波領域を含む
カーソル枠を示す図。
【図40】上記図34のカメラのオート確認処理VII に
おける撮影画面中の各検出領域のカーソル枠を移動する
状態を示す図。
【符号の説明】
10……第1CCD(主映像信号生成手段) 13……第1撮像処理回路(主映像信号生成手段) 14……画像貼り合わせ回路(主映像信号生成手段) 13……画像処理回路(変換手段,代表画素抽出手段) 16……マイコン(代表画素抽出手段) 22……第2メモリ(撮像画像確認用の表示手段,拡大
表示手段 代表画素抽出手段) 24……EVF処理回路(撮像画像確認用の表示手段,
拡大表示手段) 25……EVF(撮像画像確認用の表示手段,拡大表示
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 英明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小林 一也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の表示領域を比較的少数の第2の画素
    数の画素で賄う撮像画像確認用の表示手段に適合する第
    2の精細度に対応した表示用映像信号に対し、上記所定
    の表示領域と等価な領域を比較的多数の第1の画素数の
    画素で賄うことによる上記第2の精細度よりも高い第1
    の精細度に対応するものとして規定される主映像信号を
    生成するための主映像信号生成手段を有する画像取り扱
    い装置であって、 上記主映像信号を上記表示映像信号に変換するための変
    換手段を備えたことを特徴とする画像取り扱い装置。
  2. 【請求項2】上記変換手段は上記主映像信号により表出
    され得る画面全体が上記表示用映像信号により表出され
    得る画面全体に実質的に対応するものとなるように上記
    第1の画素数に対する実効的な代表画素抽出操作を行っ
    て上記第2の画素数と実質的に等しくなるようにするた
    めの代表画素抽出手段を有するものである請求項1に記
    載の画像取扱装置。
  3. 【請求項3】上記変換手段は上記主映像信号により表出
    され得る画面の一部が上記表示用映像信号により表出さ
    れ得る画面全体に実質的に対応するものとなるように上
    記第1の画素数に対する実効的な部分抽出操作を行って
    上記第2の画素数と実質的に等しくなるようにするため
    の部分画素抽出手段を有するものである請求項1に記載
    の画像取扱装置。
  4. 【請求項4】上記第2の画素数の画素と上記第1の画素
    数の画素とは、それらの垂直方向及び水平方向の配列に
    おける各配列の密度が単純な整数比をなすように選定さ
    れてなる請求項2または請求項3に記載の画像取扱装
    置。
  5. 【請求項5】所定の表示領域を比較的少数の第2の画素
    数の画素で賄う撮像画像確認用の表示手段に適合する第
    2の精細度に対応した表示用映像信号に対し、上記所定
    の表示領域と等価な領域を比較的多数の第1の画素数の
    画素で賄うことによる上記第2の精細度よりも高い第1
    の精細度に対応するものとして規定される主映像信号を
    生成するための主映像信号生成手段を有する画像取扱装
    置であって、 上記表示用映像信号により当該表示手段に表出される画
    像に基づいて特定される部分画像を該部分画像に対応す
    る上記主映像信号により拡大表出可能にするための拡大
    表出手段を備えたことを特徴とする画像取扱装置。
  6. 【請求項6】上記表示用映像信号により当該表示手段表
    出される画像に基づいて特定される部分画像の選択を手
    動操作に基づいて行う表出対象領域選択手段を備えた請
    求項5に記載の画像取扱装置。
  7. 【請求項7】上記表示用映像信号により当該表示手段に
    表出される画像に基づいて特定される部分画像の判定を
    所定条件に基づいて自動的に行う表出対象領域判定手段
    を備えた請求項5に記載の画像取扱装置。
  8. 【請求項8】上記第1の精細度に対応する画像を個々に
    はこの第1の精細度よりも低い精細度の画像を複数接合
    して構成するための画像接合手段を具備し、且つ、上記
    表出対象領域判定手段は上記接合による画像の接合部を
    含む領域を判定するようになされたものである請求項7
    に記載の画像取扱装置。
  9. 【請求項9】上記表出対象領域判定手段は当該画像の高
    輝度部または低輝度部を含む領域を判定するようになさ
    れたものである請求項7に記載の画像取扱装置。
  10. 【請求項10】上記表出対象領域判定手段は当該画像中
    の高周波成分を優位的に含む領域を判定するようになさ
    れたものである請求項7に記載の画像取扱装置。
  11. 【請求項11】上記表出対象領域判定手段は当該画像を
    自然画を優位的に含む第1の領域と文字を優位的に含む
    第2の領域とを弁別し、該第2の領域を表出対象領域と
    して判定するようになされたものである請求項7に記載
    の画像取扱装置。
  12. 【請求項12】上記表出対象領域判定手段は当該画像の
    撮影条件に係る情報に基づいて表出対象領域を判定する
    ようになされたものである請求項7に記載の画像取扱装
    置。
  13. 【請求項13】上記表出対象領域判定手段は当該画像の
    撮影条件に係る情報に基づいて特定の撮影条件が適用さ
    れた領域を表出対象領域として判定するようになされた
    ものである請求項12に記載の画像取扱装置。
  14. 【請求項14】所定の表示領域を比較的少数の第2の画
    素数の画素で賄う撮像画像確認用の表示手段に適合する
    第2の精細度に対応した表示用映像信号に対し、上記所
    定の表示領域と等価な領域を比較的多数の第1の画素数
    の画素で賄うことによる上記第2の精細度よりも高い第
    1の精細度に対応するものとして規定される主映像信号
    を生成するための主映像信号生成手段を有する画像取扱
    装置であって、 上記第1の精細度に対応する画像を個々にはこの第1の
    精細度よりも低い精細度の画像を得るための撮像素子に
    係る視野を同素子への入射光路に介挿された光学要素の
    変位に依拠して走査することによって得られる部分画像
    を複数接合して構成するための画像接合手段と、 上記光学要素の変位位置に対応した視野での部分画像を
    該部分画像に対応する上記主映像信号により拡大表出可
    能にするための拡大表出手段と、 上記主映像信号を記憶手段を介することなく当該後段部
    に送出する主映像信号送出手段と、 上記光学要素を変位させるための光学要素駆動手段と、 を備えたことを特徴とする画像取扱装置。
  15. 【請求項15】上記光学要素駆動手段は手動操作に基づ
    く任意の変位駆動を許容するものである請求項14に記
    載の画像取扱装置。
  16. 【請求項16】上記光学要素駆動手段は当該画像の撮影
    条件に係る情報に基づいて特定の撮影条件が適用された
    領域を表出対象領域として自動的に判定し、この判定結
    果に該当する表出対象領域を上記視野とすべく該光学要
    素を駆動し位置決めするものである請求項14に記載の
    画像取扱装置。
  17. 【請求項17】上記光学要素駆動手段は上記表示用映像
    信号により当該表示手段に表出される画面内に表示され
    る指標によって特定される領域に対応した視野に相応す
    る位置に該光学要素を駆動し位置決めするものである請
    求項14に記載の画像取扱装置。
JP5330149A 1993-12-27 1993-12-27 画像取り扱い装置 Pending JPH07193739A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516501A (ja) * 2004-10-05 2008-05-15 ノキア コーポレイション デジタル画像のフレーミング及び鮮明さを検査するためのシステム及び方法
JP2013070212A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理プログラム
JP2021104524A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社キーエンス レーザ加工装置

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Effective date: 20040907