JPH07192790A - 異方導電性接続材料 - Google Patents

異方導電性接続材料

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JPH07192790A
JPH07192790A JP35068793A JP35068793A JPH07192790A JP H07192790 A JPH07192790 A JP H07192790A JP 35068793 A JP35068793 A JP 35068793A JP 35068793 A JP35068793 A JP 35068793A JP H07192790 A JPH07192790 A JP H07192790A
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JP
Japan
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conductive
polymer composition
conductive polymer
film
anisotropic conductive
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JP35068793A
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Inventor
Masataka Takeuchi
正隆 武内
Hideo Yashima
秀夫 八島
Hisatoshi Nagamori
久稔 永森
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits

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  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導体間隔が100μm以下のファインピッチ
の対向せる電極相互の電気的、機械的接続において、安
定した接続ができ、かつ隣接せる導体間において導体粉
の凝集などによる短絡の危険のない異方導電性樹脂組成
物を用いた導電接続部材。 【構成】 導電性高分子組成物に紫外線を照射して露光
部分を絶縁化し、導電性高分子組成物に導電パターンを
形成した異方導電接続材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板と回路基板、
回路基板と回路部品、回路部品と回路部品等対向せる複
数個の電極相互の電気的かつ機械的接続を得るために用
いる異方導電性接続材料及びその製造方法に関する。
【0002】特に、回路の導体間ピッチが100μm以
下のファインピッチの接続においても、対向せる電極相
互の安定した導通と回路の隣接せる導体間の短絡のな
い、安定した接続を得ることが可能なファインピッチ用
異方導電性接続材料及びその製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、回路基板と回路基板、回路基板と
回路部品、回路部品と回路部品等の対向せる複数個の電
極を電気的、機械的に接続するための接続部材として
は、例えば絶縁物質として(イ)熱接着性の熱可塑性樹
脂、(ロ)熱硬化性樹脂、(ハ)紫外線硬化樹脂、及び
(ニ)合成ゴム、天然ゴムなどの高分子材料を用い、こ
れに金属粉、カーボン粉、金属メッキのプラスチックま
たはゴム粉等の導電粉を適宜分散混合した異方導電性接
着剤がある。
【0004】これらの異方導電性接着剤はテープ状にす
るか、もしくは回路基板上に直接スクリーン印刷等の方
法により異方導電性塗膜を形成し、加熱圧着、加熱加圧
硬化、紫外線加圧硬化等の方法により対向せる電極間の
接続をはかるものである。
【0005】しかし、近年カラー液晶テレビ、OA機器
用液晶ディスプレイ等の普及につれて、FPCとITO
基板の接続において導体電極の接続本数が極めて多くな
り、従来の100〜150μmピッチ程度の導体間隔で
は限られたスペース内での接続収納が不可能となってき
た。従って、限定されたスペース内での接続本数の増加
を達成するには、導体間隔が100μm以下のファイン
ピッチの安定した接続技術の確立が必須となり、今後ま
すますその密度を高める要求は厳しくなるものと考えら
れる。
【0006】更に、ICチップの電極を直接ITO基板
またはFPC等に接続する場合においては、電極間ピッ
チが50μm以下の極小ピッチの安定した接続技術の確
立が必要になる。
【0007】ところで、上記のような高分子材料中に導
電粉を分散、混合する異方導電性接着剤は導電粉の混入
量及びその分散状態または加熱・加圧等の接着条件の変
動により、導電粉の凝集及び塊などが生じやすく、回路
上の隣接せる導体間に凝集した導電粉がまたがり、常に
導体間の短絡が起きる危険性がある。特に今後ますます
ファイン化する隣接せる導体間隔が100μm以下のフ
ァインピッチの接続においてはこの傾向が強く、また導
体間の短絡が起こらなくとも、交流の短絡現象(クロス
トーク)が起こり易いという問題がある。そこで導電粉
の混入量を極小にし、導体間の短絡現象をなくそうとす
ると、逆に対向せる導体電極相互の電気的接続が不安定
になり、未だ実用化されるに到っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決することにあり、具体的には導
体間隔が100μm以下、特に50μm以下のファイン
ピッチの対向せる電極相互の電気的、機械的接続におい
て、安定した接続を得ることが可能であり、かつ回路の
隣接せる導体間において導電粉の凝集による弊害を受け
ることなく、導体間の短絡現象の危険性が全くない優れ
た異方導電性樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いて一体
成形した導電接続部材を提供せんとするところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、隣接せる導体
間隔が100μm以下のファインピッチ用異方導電接続
部材につき鋭意研究した結果、π−電子共役結合を繰り
返し単位とする高分子化合物と合成樹脂及び/または合
成ゴムからなる導電性高分子組成物を、必要な箇所を除
いて絶縁化することにより導電パターンを形成した異方
導電性接続材料及びその製造法を開発することにより、
上記の目的を達成した。
【0010】即ち、本発明は導電性高分子組成物に紫外
線を照射して露光部分を絶縁化し、導電性高分子組成物
に導電パターンを形成した異方導電性接続材料、該導電
性接続材料の導電性部分を金属メッキ化したメタライズ
異方導電性接続材料及び導電パターンを有するマスクを
介して導電性高分子組成物からなる材料に紫外線を照射
し、露光部分を絶縁化して導電パターンを形成すること
を特徴とする異方導電性接続材料の製造方法に関するも
のである。
【0011】本発明においては、成膜した導電性高分子
層に所要の形状のマスクを施して、紫外線を照射するこ
とにより、露光した部分が絶縁化され、導電パターンが
形成されることを利用したものである。
【0012】本発明における導電性高分子組成物は、π
−電子共役結合を繰り返し単位とする導電性高分子単独
あるいはこれに熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂(モノマー
またはオリゴマー)、合成ゴム、天然ゴム等を組み合わ
せ、加工性、機械的特性の改善をすることも可能であ
る。
【0013】ここでπ−電子共役結合を繰り返し単位と
する導電性高分子としては特に限定するものではなく、
例えばポリアセチレン及びその誘導体、ポリパラフェニ
レン及びその誘導体、ポリピロール及びその誘導体、ポ
リチエニレン及びその誘導体、ポリピリジンジイル及び
その誘導体、ポリアニリン及びその誘導体、ポリフリレ
ン及びその誘導体、ポリセレノフェン及びその誘導体、
ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレ
ン、ポリフリレンビニレン、ポリナフタレンビニレン、
ポリセレノフェンビニレン、ポリピリジンジイルビニレ
ン等のポリアリーレンビニレン及びその誘導体等々が挙
げられるが、この中でポリアリーレンビニレン及びその
誘導体が安定性やπ共役系切断が起こり易い点で好まし
い。
【0014】導電性高分子は、当該業者で良く知られて
いるように、その導電率を向上させるため、ドーパント
を添加するドーピングの操作を施して用いる。ドーピン
グには、ドーパントとして電子受容体(酸化剤)を添加
するP型ドーピングと、ドーパントとして電子供与体
(還元剤)を添加するN型ドーピングとがあり、それぞ
れ正孔、電子が主キャリアとして発生する。
【0015】これらドーパントとしては、ハロゲンイオ
ン、ハロゲン化物イオンのような無機低分子アニオンが
広く検討されているが、これらの無機低分子アニオンは
多量にドープされうるものの、導電性高分子中で移動し
易く、また加熱により脱離し易い等、材料としての安定
性に問題がある。このことから、近年高分子電解質アニ
オンをドーパントとすることが提案されており、従来無
機低分子アニオンをドーパントとする導電性高分子複合
物に比較して安定で良好な強度の導電性高分子組成物が
得られることが分かった。
【0016】しかしながら、これらのドーパントは高分
子であるため、導電性高分子内部まで均一にドーピング
することが困難であり、また導電性等の機能性を発現す
るための重要な因子であるドーピング率が低いという問
題があった。
【0017】これに対しポリ(アリーレンビニレン)系
導電性高分子にあっては特にスルホン酸アニオン系ドー
パントを配合した導電性複合物を用いることで、ドーパ
ントを導電性高分子内に均一に多量に導入できる。本発
明においては、使用するドーパントに制限はないが、導
電性接続材料の長期間の安定性のためにはこのようなス
ルホン酸オリゴマー系ドーパントを用いることが好まし
い。
【0018】このようなスルホン酸オリゴマー系ドーパ
ントとしては、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(ビ
ニルスルホン酸及びナフチルスルホン酸のホルマリン縮
合物等のポリスルホン酸類、界面活性剤の原料として良
く用いられているドデシルベンゼンスルホン酸のような
長鎖アルキルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニル
スルホン酸のような重合性スルホン酸モノマーが挙げら
れる。
【0019】本発明の導電性高分子にドーピングされる
好ましいドーパントの量としては、ドーパント中のイオ
ン/導電性高分子の繰り返し単位のモル比が0.01以
上10以下の範囲で、更に好ましくは0.1以上2以下
である。上記、モル比が0.01以下の場合はドープ量
が小さく電気伝導度向上に効果がない。また、10以上
の場合、複合物中のドーパント量が多すぎてかえって導
電性高分子の電気伝導性を阻害することになり好ましく
ない。
【0020】本発明の導電性高分子組成物は、ドーピン
グした導電性高分子単独でも良いが、得られた導電性高
分子膜に熱可塑性を付与し、あるいは改善するために、
熱可塑性樹脂または合成ゴムと複合することができる。
熱可塑性樹脂としては、例えばポリアクリレート、ポリ
メタクリレート、ポリカーボネート、ポリオレフィン及
びそれらの誘導体が挙げられる。
【0021】これらの混合比はあまり多すぎると導電性
高分子の導電機能を阻害し、また少なすぎると本来の目
的の熱可塑性の効果が現れない。したがって、適当な混
合比としては、導電性高分子に対する重量比が1/20
から20倍の範囲である。
【0022】また、導電性高分子及び金属等との接着性
の大きい熱可塑性樹脂モノマー(オリゴマー)との組み
合わせた組成物も可能である。即ち、パターニングされ
た導電性高分子/熱硬化性樹脂モノマー混合シートを加
熱することにより、電極との接着が確実、強固に行われ
る。熱硬化性樹脂としては強力な接着性を有するもの、
例えばエポキシ系、アクリル系、ウレタン系接着剤等が
好ましい。適当は混合比としては導電性高分子の導電機
能を阻害せず、熱硬化性の効果が現れる範囲、例えば導
電性高分子に対する重量比が1/20から20倍の範囲
である。
【0023】いずれの場合においても熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂モノマー等が紫外線照射でその本来の特性を
損なう変質、劣化等が起こらないように選択することが
必要である。
【0024】本発明の異方導電性接続材料は主としてフ
ィルムの形で用いられる。この場合の成膜方法も特に限
定されるものではなくて、電解重合、蒸着法、スパッタ
法、塗布法、キャスティング法等、公知の方法を用いる
ことができる。ここで工程の簡便さや得られた膜の強度
等を考慮すると、塗布法による成膜が好ましい。したが
って塗布法によるときは用いる導電性高分子組成物とし
ては、導電性高分子自身またはその前躯体物質はもちろ
ん、配合する熱可塑性樹脂、合成ゴムまたは熱硬化性樹
脂(モノマー、オリゴマー等)が溶媒可溶型であるもの
が好ましい。
【0025】次に成膜された導電性高分子組成物のフィ
ルムに紫外線を照射する。この紫外線は導電性高分子組
成物が絶縁化されれば良く、その種類、強度は特に限定
されるものではない。導電性高分子の種類、フィルムの
厚さ等によっても異なるが、一般的には数mWから数K
Wの水銀ランプで数分から数十時間照射されれば充分で
ある。また本発明では紫外線として数mWから数KWの
紫外レーザー光を用いても良く、数秒から数十分の照射
で絶縁化がなされる。
【0026】絶縁パターンの形成方法としては、導電性
高分子膜上に適当なマスクを設置して、紫外線で照射す
れば良く、任意の形状、形態のパターニングが可能とな
る。また本発明で、レーザーを用いた場合には、その干
渉縞を導電性高分子膜上に形成することで、干渉縞の強
弱に対応したパターニングの形成も原理的には可能であ
る。
【0027】本発明の異方導電性接続材料では、紫外線
照射によって形成された導電パターンを有する導電性高
分子膜の導電性部分をメタライズすることにより、導電
パターンの導電性や安定性を更に向上させることができ
る。導電パターンのみを選択的にメタライズする方法と
しては、例えば電解メッキがある。即ち、パターニング
された導電性高分子膜を金属陽極に貼りつけ、目的の金
属塩溶液に浸漬し、対極との間に電場を印加することに
より、導電パターン部分に容易に金属がメタライズする
ことができる。
【0028】
【作用】本発明者らは、今後ますます高精細度化が進む
中で、充分な技術的余裕をもってファインピッチに対応
するためには、微粒子分散の概念を根本から放棄し、半
導体の分野で常用されているフォトリソグラフィーの手
法を用いるべきであるとの技術的な方針で鋭意検討を重
ねてきた。フォトリソグラフィーによって導電パターン
を形成しようとすれば、原理的に光照射に伴って導電性
を発現、もしくは消去される機構が必要であり、もっと
も単純には光化学的な反応によって当該材料を直接導電
化あるいは絶縁化すれば良い。
【0029】これに対し導電性高分子が紫外線照射によ
ってπ電子共役系が切断され、絶縁化することは良く知
られており、一方光ラジカル反応によって逆に光照射が
活性ドーパントを発生、導電性を向上せしめて事実上の
「導電化」が可能であることもまた周知の事実である。
【0030】我々は導電性の制御等の観点から前者の手
法が有効であろうと考え、高分子ドーパントによる安定
な導電性の発現、マスクを介した紫外線の照射によるフ
ァインピッチの導電パターンの形成が可能であることを
見いだした。更に熱可塑ないし熱硬化性樹脂との複合等
の各項目について検討を加えた結果、適度の比率で高分
子ドーパント及び熱可塑性または熱硬化性樹脂を複合せ
しめた導電性高分子組成物は、良好な導電性及び機械的
特性を発現すると共に、上記紫外線を用いた適切な条件
でのフォトリソグラフィー手法でマスク形状通りの導電
パターンが形成できることを見いだし、本発明を完成さ
せるに到ったものである。
【0031】
【実施例】以下実施例を示して本発明を更に詳細に説明
する。 (実施例1) [PPV/DBS/PC複合膜の製造]常法にしたがっ
て、1,4−ビスクロロキシレンとジメチルスルフィド
より合成したパラキシレンビスジメチルスルホニウムク
ロライドを水溶液中でNaOHにより重合した。
【0032】この重合体水溶液を透析、濃縮することに
より、ポリパラフェニレンビニレン(PPV)の前躯体
であるポリパラキシリレンジメチルスルホニウムクロラ
イドの1wt%水溶液を得た。この1wt%前躯体高分
子水溶液を室温で撹拌しながら、ドデシルベンゼンスル
ホン酸(DBS)の0.5wt%水溶液を約2倍量添加
したところ、白色の固体が沈殿した。この固体のC,
H,O,S,Clの元素分析を行ったところ、前躯体高
分子の繰り返し単位1モルに対して1モルのDBSが複
合していることが分かった。
【0033】この固体をm−クレゾールに溶解し、1w
t%溶液とした。この溶液と市販のポリカーボネート
(PC)の1wt%クロロホルム溶液と重量比で2:1
に混合し、次いでこの混合溶液をガラス基板上に塗布
し、窒素雰囲気中150℃で12時間加熱し、黄褐色の
PPV/DBS/PC導電性複合物膜を得た。この膜を
基板から剥離することにより約100μmの自立膜が得
られた。この膜の電気伝導度(25℃、4端子法)は5
×10-5S/cmであった。また、この膜は熱可塑性が
あり、約100℃で種々の金属への熱圧着が可能であっ
た。
【0034】(実施例2) [PPV/DBS/PC複合膜の紫外線照射による絶縁
化]上記自立複合膜を100mWの水銀ランプ下に約1
時間さらしたところ、黄褐色から淡黄色に変化した。そ
の場合の吸収スペクトルの変化を図1に示す。可視部の
PPV/DBSに特徴的なピークが消滅していることが
明瞭である。この膜の電気伝導度(25℃、2端子法)
は10-8S/cm以下であり、絶縁化していることが分
かった。
【0035】(実施例3) [PPV/DBS/PC複合膜の紫外線照射によるパタ
ーニング]パターニングは図2に示す方法で行った。即
ち実施例1と同様の方法で、リード線を取りつけた10
×10mmの白金板上にPPV/DBS/PC複合膜1
を成膜した。次いでマスクとして0.1mm間隔のスト
ライプ状に穴をあけたテフロンシート2をこの膜上に覆
い、実施例2と同様の方法で水銀ランプを照射したとこ
ろ、黄褐色3と淡黄色4が0.1mm間隔のストライプ
状になった膜が得られた。
【0036】(実施例4) [紫外線によりパターニングされたPPV/DBS/P
C複合膜の鉛電解メッキ]Pb(BF42 200g、
HBF4 20g、HBO3 20g、ゼラチン0.2gを
水に溶解して1リットルとした鉛の電解メッキ浴を調製
した。この電解浴を用いて、作用極として実施例3のス
トライプ状にパターニングされたPPV/DBS/PC
複合膜を対極として10×10mmの白金板を、参照電
極として銀−塩化銀ガラス電極を用いた電解セルを組み
立てた。次いで室温、大気中で、定電流(10mA/c
2 )法によりカソード電解を約20分間行ったとこ
ろ、紫外線を照射されていない部分のみに鉛がメッキさ
れた。
【0037】図3にこの場合の光学顕微鏡写真を示し
た。絶縁化されたPPV/DBS/PC膜と鉛メッキさ
れた界面が明瞭に現れている。
【0038】これらの工程と得られた膜の概念図を図3
に示した。得られた膜は熱可塑性を有し、絶縁化された
部分/金属メッキされた部分が明瞭に分れており、異方
導電性接続材としての応用が可能である。
【0039】(実施例5) [HO−PPV/PSS/PMMA複合膜の製造]実施
例1と同様の方法で1,4−ビスクロロメチル−2,5
−ビスヘキシルオキシベンゼンとジメチルスルフィドよ
り合成したモノマーをメタノール溶液中でNaOHによ
り重合することにより、ポリ−2,5−ビスヘキシルオ
キシパラフェニレンビニレン(HO−PPV)の前躯体
高分子をガム状固体として得た。この前躯体高分子の1
wt%クロロホルム溶液を調製し、室温で撹拌しながら
パラスチレンスルホン酸(PSS)の0.5wt%メタ
ノール溶液を約2倍量添加し、その後約1時間室温で撹
拌した。次いで、溶媒をエバポレート後に、水/クロロ
ホルムにより抽出作業を行い、クロロホルム層を分離し
た。クロロホルムをエバポレート除去後に得られた淡黄
色固体のC,H,O,Sの元素分析を行ったところ、、
前躯体高分子の繰り返し単位1モルに対して約1モルの
PSSが複合していることが分かった。
【0040】この固体を再度クロロホルムに溶解し、1
wt%溶液とした。この溶液と市販のポリメチルメタク
リレート(PMMA)の1wt%クロロホルム溶液と重
量比で2:1に混合し、次いでこの混合溶液をガラス基
板上に塗布し、窒素雰囲気中150℃で12時間加熱
し、赤褐色のHO−PPV/PSS/PMMA導電性複
合物膜を得た。この膜を基板から剥離することにより約
100μmの自立膜が得られた。この膜の電気伝導度
(25℃、4端子法)は1×10-4S/cmであった。
またこの膜は熱可塑性があり、約100℃で種々の金属
への熱圧着が可能であった。
【0041】(実施例6) [HO−PPV/PSS/PMMA複合膜の紫外線照射
によるパターニング]実施例5と同様の方法で、リード
線を取りつけた10×10mmの白金上にHO−PPV
/PSS/PMMA複合膜を成膜した。次いで0.1m
m間隔のストライプ状に穴をあけたテフロンシートをこ
の膜上に覆い、実施例2と同様の方法で水銀ランプを照
射したところ、赤褐色と淡黄色が0.1mm間隔のスト
ライプ状になった膜が得られた。この赤褐色側と淡黄色
側の吸収スペクトルの変化を図4に示す。また、水銀ラ
ンプが照射された淡黄色となった部分を剥離し、電気伝
導度(25℃、2端子法)を測定したところ、その値は
10-8S/cm以下であり、絶縁化していた。
【0042】(実施例7) [HO−PPV/PSSと熱硬化性樹脂モノマーとの複
合]実施例5で得られたHO−PPV/PSSの1wt
%クロロホルム溶液、100gに、市販の熱硬化性ウレ
タンアクリレート1gを添加し、この両者の等量混合溶
液をステンレス基板上に塗布した。次いで、室温減圧乾
燥でクロロホルムを除去後、窒素雰囲気下、100℃で
1時間加熱し、赤褐色の基板との接着性の良好な膜が得
られた。この膜の電気伝導度(25℃、4端子法)は7
×10-5S/cmであった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、導電性高分子組成物、特に適
度の比率で高分子ドーパント、熱可塑性または熱硬化性
樹脂を複合せしめた導電性高分子複合物は良好な加工
性、導電性を発現すると共に、紫外線を用いたフォトリ
ソグラフィー手法でマスク形状とおりの正確なファイン
ピッチの導電パターンを容易に形成できる特徴を有す
る。
【0044】更に本発明では、紫外線照射によって形成
された導電性高分子の導電パターンを利用して、その導
電部分に選択的にメタライズを施すことができ、高導電
性、高安定性が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】PPV/DBS/PC複合膜(実施例2)の紫
外線照射前後の吸収スペクトル。
【図2】本発明の異方導電性接続材料の製造工程図。
【図3】実施例4で得たPPV/DBS/PC膜の鉛メ
ッキされた部分の界面の光学顕微鏡写真。
【図4】HO−PPV/PSS/PMMA複合膜(実施
例4)の紫外線照射部分、非照射部分の吸収スペクト
ル。
【符号の説明】
1 導電性複合フィルム 2 マスク 3 導電性のある部分 4 絶縁化された部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/18 E 7511−4E 3/32 B 7128−4E // H01B 5/16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性高分子組成物に紫外線を照射して
    露光部分を絶縁化し、導電性高分子組成物に導電パター
    ンを形成した異方導電性接続材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異方導電性接続材料の導
    電性部分を金属メッキ化したメタライズ異方導電性接続
    材料。
  3. 【請求項3】 導電性高分子組成物が、π−電子共役結
    合を繰り返し単位とする導電性高分子と、熱可塑性樹脂
    または熱硬化性樹脂とが複合されている請求項1〜2記
    載の異方導電性接続材料。
  4. 【請求項4】 導電性高分子がアリーレンビニレンまた
    はその誘導体の重合体である請求項3記載の異方導電性
    接続材料。
  5. 【請求項5】 導電パターンを有するマスクを介して導
    電性高分子組成物からなる材料に紫外線を照射し、露光
    部分を絶縁化して導電パターンを形成することを特徴と
    する異方導電性接続材料の製造方法。
JP35068793A 1993-12-27 1993-12-27 異方導電性接続材料 Pending JPH07192790A (ja)

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