JPH0719132U - 有蓋円筒罐 - Google Patents

有蓋円筒罐

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JPH0719132U
JPH0719132U JP2899792U JP2899792U JPH0719132U JP H0719132 U JPH0719132 U JP H0719132U JP 2899792 U JP2899792 U JP 2899792U JP 2899792 U JP2899792 U JP 2899792U JP H0719132 U JPH0719132 U JP H0719132U
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JP
Japan
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cylindrical
lid
container body
tubular
steel plate
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Pending
Application number
JP2899792U
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English (en)
Inventor
秀人 青谷
Original Assignee
株式会社青谷常栄堂製鑵
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 茶や海苔などの包装容器として使用される有
蓋円筒罐において、筒状蓋の筒面部に光沢を持たせ、筒
面が錆を生じにくくし、筒状蓋の深さを任意に深くでき
るようにする。 【構成】 容器本体12の上端部分に嵌挿される筒状蓋10
を、蓋上面をなす円形状の平面部材14と、一定幅の帯状
鋼板を環状に曲げその両端部同士をシーム溶接18により
接合して円筒状に成形した筒面部材16とにより形成す
る。平面部材の周縁部と筒面部材の上端縁部とをシーミ
ングにより接合して両部材を一体化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ブリキ板等の軟鋼板材によって製作され、筒面部の高さが比較的 高くされた有底円筒状の蓋が付いた円筒状の容器であって、茶や海苔などの包装 容器として使用される有蓋円筒罐に関する。
【0002】
【従来の技術】
茶や海苔などの包装容器として、ブリキ製の有蓋円筒罐が多用されている。こ の円筒罐は、上端面が開口した有底円筒状をなす容器本体の上端部分に、有底円 筒状をなす筒状蓋を挿脱自在に嵌挿して、容器本体内部を高い気密性で密閉でき るようにしたものである。このように、容器本体と筒状蓋との間の気密性を良く することにより、内部に収納される茶や海苔が変質したり湿気を帯びたりしない ようにしている。
【0003】 茶や海苔のブリキ製有蓋円筒罐では、容器本体と筒状蓋との間の気密性を良く するため、図3に示すように、筒状蓋1の筒面部2の高さ寸法hを高くして、容 器本体の上端部分に筒状蓋を嵌挿したときに、筒状蓋の内周面と容器本体上端部 分の外周面とが接合する面積を大きくしている。そして、そのような筒状蓋を製 作するには、従来、周知の通り、1枚の円形ブリキ板をプレス加工して塑性変形 させるようにしていた。これにより、図3に示すように、蓋上面をなす円形部3 と筒面部2とが接合部分無しに一体成形された筒状蓋1を得ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように1枚の円形ブリキ板をプレス加工して成形される 筒状蓋は、円形ブリキ板の周縁部分を引き延ばして塑性変形により筒面部が形成 されるため、筒面部の微視的に見ると極く微細な凹凸面となってめっき面が粗面 化されており、筒面部の光沢が消失していた。ここで、表面に印刷が施された円 筒罐を製作する場合、平面状のブリキ板の表面に印刷してからそのブリキ板を曲 げたりプレス加工したりして所定の形状に成形するようにしているが、従来の筒 状蓋は、上記した通り筒面部の光沢が消失するので、筒面に印刷が施されるよう にしても余り見栄えが良くない。このため、従来の円筒罐では、筒状蓋には何も 印刷せずに容器本体の表面だけに印刷を施すようにすることも多い。しかし、筒 状蓋に印刷を施さないときは、その筒面部のめっき面が粗面化しているため、そ の筒面が錆び易いといった別の問題が生じる。また、従来の筒状蓋は、1枚の円 形ブリキ板をプレス加工して有底円筒状に成形されるものであるため、筒面部2 の高さ寸法hを一定以上には高くすることができず、筒状蓋の内周面と容器本体 上端部の外周面とが接合する面積を大きくしようとしても、限界がある。
【0005】 この考案は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、筒状蓋の筒面部 に光沢があって、筒面に印刷が施された場合に見栄えが良く、一方、筒面に印刷 が施されない場合にも錆を生じにくく、また、筒状蓋の筒面部の高さ寸法を任意 に決められ、筒状蓋の内周面と容器本体上端部の外周面とが接合する面積を従来 のものと比べて大きくすることができる有蓋円筒罐を提供することを目的とする 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案では、軟鋼板材によって形成される有蓋円筒罐の筒状蓋を2つの部材 、すなわち、蓋上面をなす円形状の平面部材と、一定幅の帯状鋼板を環状に曲げ その両端部同士をシーム溶接により接合して円筒状に成形した筒面部材とにより 形成し、それら両部材を、平面部材の周縁部と筒面部材の上端縁部とをシーミン グにより接合して一体化するようにした。
【0007】 上記のように構成された有蓋円筒罐の筒状蓋は、帯状鋼板を環状に曲げて円筒 状に成形することにより筒面部材が形成されており、軟鋼板材をプレスで部分的 に引き延ばして塑性変形させたりしないので、めっき面が粗面化されて光沢を失 う、といったことがない。また、筒面部材のめっき面が粗面化していないため、 その筒面が錆び易い、といったこともない。さらに、筒状蓋の筒面部材を形成す る帯状鋼板の幅を任意に設定することにより、筒面部材を必要な高さ寸法に形成 することができる。
【0008】 また、筒状蓋だけでなく、容器本体も筒状蓋と同様の構成としてもよい。すな わち、容器本体の長筒面部材を、矩形状鋼板を環状に曲げその両端部同士をシー ム溶接により接合して円筒状に成形することにより形成し、その長筒面部材の下 端縁部と底面をなす円形状の平面部材の周縁部とをシーミングで接合して両部材 を一体化することにより、容器本体を形成するようにしてもよい。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の好適な実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】 図1は、この考案の1実施例を示す有蓋円筒罐の外観斜視図であって、容器本 体の下半部を省略して表した図である。この有蓋円筒罐は、それぞれ軟鋼板材、 例えばブリキ板によって形成された筒状蓋10と容器本体12とから構成されている 。容器本体12は有底円筒状をなし、上端面が開口しており、その上端部分に、有 底円筒状をなす筒状蓋10が嵌挿され、容器本体12の内部が密閉されるようになっ ている。
【0011】 筒状蓋10は、蓋上面をなす円形状の平面部材14と円筒状の筒面部材16との2つ の部材から形成されている。筒面部材16は、一定幅の帯状鋼板を環状に曲げ、そ の両端部同士を重ね合わせ、その重ね合わさった部分をシール溶接18により気密 に接合することにより、円筒状に成形されている。そして、平面部材10と筒面部 材12とは、図2に示すように、塑性変形による縫合方式、いわゆるシーミングに より、平面部材14の周縁部の折曲部20と筒面部材16の上端縁部の折曲部22とを互 いに咬合させその咬合部分を上下から加圧して、気密に接合され一体化している 。
【0012】 上記のようにして形成された筒状蓋10は、その筒面部材16が、一定幅の帯状ブ リキ板を環状に曲げて円筒状に成形することにより形成されるため、めっき面が 粗面化されるといったことがなく、外表面は光沢を有している。従って、帯状ブ リキ板の表面に印刷を施してからそれを円筒状に成形して筒面部材16を形成した 場合に、外表面が光沢を有して見栄えの良い筒状蓋10が得られる。また、筒面部 材16の表面は、きめの細かいめっき層で保護されているので、芯材をなす鋼板材 が錆びるといったことも起こらない。そして、筒状蓋10の筒面部は、帯状ブリキ 板を円筒状に巻いて形成されるので、帯状ブリキ板の幅を任意に決めることによ り、筒状蓋10を所望通りの高さ寸法Hに形成することができる。従って、筒状蓋 10の深さを深くすることができ、筒状蓋10の内周面と容器本体12の上端部外周面 とが接合する面積を大きくすることができて、従来よりさらに気密性の高い円筒 罐を得ることができるようになる。
【0013】 一方、容器本体12は、従来通りの方法によって製作してもよいが、筒状蓋10と の間で製作工程の共通化を図って製作工程全体を簡易化する、といった意味合い から、また、製作工程を自動化できるようにする、といった面から、容器本体12 も筒状蓋10と同様の構成とするとよい。すなわち、矩形状ブリキ板を環状に曲げ 、その両端部同士をシーム溶接で接合して円筒状に成形することにより容器本体 12の長筒面部材を形成し、その長筒面部材の下端縁部と容器本体12の底面をなす 円形状の平面部材の周縁部とをシーミングにより接合して、長筒面部材と平面部 材とが一体化した容器本体12を得るようにするとよい。
【0014】
【考案の効果】
この考案は以上説明したように構成されかつ作用するので、この考案に係る有 蓋円筒罐は、筒状蓋の筒面部が光沢を有しており、その表面に印刷が施されてい る場合に見栄えが良好であり、また、従来のものに比べて筒面に錆を生じにくく 、さらに、筒状蓋の深さを深くして、筒状蓋内周面と容器本体の上端部外周面と が接合する面積を任意に大きくすることができるので、従来のものに比べて気密 性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施例を示す有蓋円筒罐の外観斜
視図であって、容器本体の下半部を省略して表した図で
ある。
【図2】図1に示した有蓋円筒罐の筒状蓋の一部を示す
縦断面図である。
【図3】従来の有蓋円筒罐の筒状蓋を示す外観斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 筒状蓋 12 容器本体 14 平面部材 16 筒面部材 18 シーム溶接 20 平面部材の周縁部の折曲部 22 筒面部材の上端縁部の折曲部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟鋼板材によって形成され、上端面が開
    口した有底円筒状をなす容器本体と、同じく軟鋼板材に
    よって形成され、有底円筒状をなし、前記容器本体の上
    端部分に嵌挿されて容器本体内部を密閉する筒状蓋とか
    らなる有蓋円筒罐において、前記筒状蓋を、蓋上面をな
    す円形状の平面部材と、一定幅の帯状鋼板を環状に曲げ
    その両端部同士をシーム溶接により接合して円筒状に成
    形した筒面部材とにより形成し、前記平面部材の周縁部
    と前記筒面部材の上端縁部とをシーミングにより接合し
    て平面部材と筒面部材とを一体化したことを特徴とする
    有蓋円筒罐。
  2. 【請求項2】 容器本体を、底面をなす円形状の平面部
    材と、矩形状鋼板を環状に曲げその両端部同士をシーム
    溶接により接合して円筒状に成形した長筒面部材とによ
    り形成し、前記平面部材の周縁部と前記長筒面部材の下
    端縁部とをシーミングにより接合して平面部材と長筒面
    部材とを一体化した請求項1記載の有蓋円筒罐。
JP2899792U 1992-04-03 1992-04-03 有蓋円筒罐 Pending JPH0719132U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197621A (en) * 1975-02-25 1976-08-27 Keshobanno seizohoho
JPS5270685A (en) * 1975-12-08 1977-06-13 Toshiaki Tsuji Method of producing can

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197621A (en) * 1975-02-25 1976-08-27 Keshobanno seizohoho
JPS5270685A (en) * 1975-12-08 1977-06-13 Toshiaki Tsuji Method of producing can

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