JPH07191155A - 可動部付き腕時計 - Google Patents

可動部付き腕時計

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Publication number
JPH07191155A
JPH07191155A JP5347806A JP34780693A JPH07191155A JP H07191155 A JPH07191155 A JP H07191155A JP 5347806 A JP5347806 A JP 5347806A JP 34780693 A JP34780693 A JP 34780693A JP H07191155 A JPH07191155 A JP H07191155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
main body
movable part
movable portion
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP5347806A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakada
隆司 仲田
Keiichi Kazami
敬一 風見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
B I KK
Original Assignee
B I KK
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Filing date
Publication date
Application filed by B I KK filed Critical B I KK
Priority to JP5347806A priority Critical patent/JPH07191155A/ja
Publication of JPH07191155A publication Critical patent/JPH07191155A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バネ部材を用いることなく、簡単な構成によ
り容易に組み立て作業ができ、低コストで且つ、均一な
品質の可動部付き腕時計を提供することを目的とする。 【構成】 時計本体3と、時計本体3側に固定された支
点を中心に揺動可能な可動部5とを有し、可動部5に
は、永久磁石27が設けられ、前記時計本体3には、可
動部5を静止させるために永久磁石27を一定方向へ吸
引または反発させるリベット43と、このリベット43
と前記永久磁石27を含む領域へ磁場を発生させて当該
リベット43と永久磁石27の吸引力または反発力に抗
して可動部5に揺動力を与えるコイル41と、このコイ
ル41へ駆動電流を供給する駆動回路57とを備えて構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルと磁石との磁気
的作用によって揺動可能に設けられた可動部を有する可
動部付き腕時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、腕時計についての技術進歩が著し
く、特に、ディジタル式の腕時計は種々の研究開発の結
果、廉価で且つ、高精度のものが多数生産されるように
なっている。更に、これらの腕時計に可動部材を設けて
アラーム機能を付加したものが提案されている。従来の
可動部材を付加した腕時計としては、例えば、特開平4
−184192号公報に示すようなものが提案されてい
る。この腕時計では、弾性部材でなる突起部を裏蓋に設
け、設定された時刻に達すると、突起部を振動させて腕
時計装着者の皮膚を刺激することにより、設定時刻を知
覚させるようにしている。具体的に説明すると、中心部
のガイド軸に沿って円筒形の永久磁石を移動可能に装着
し、その外周部に円筒形のコイルを配置しており、この
コイルへ突入電流が流れると、当該コイルが電磁石とし
て働き、コイルと永久磁石との磁気的作用によって永久
磁石を突起部へ衝突させ、当該突起部の弾性によりこれ
を振動させるようにしたものである。このとき、突起部
の振動によって腕時計装着者の皮膚を直接刺激するもの
であるから、移動する永久磁石のストロークは短いもの
で足りる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腕時計は、突起部へ衝突した後の永久磁石を元の位置へ
引き戻すため、すなわち、初期状態に復帰させるために
バネ部材を用いている。このため、製造の段階ではこの
ようなバネ部材の組み付けを要するばかりでなく、その
調整を要するので、組み立て工程が繁雑になり、製造コ
ストも増大するという問題点を有していた。また、大量
生産する際に、複数のバネ部材の一部についてそのバネ
定数等が均一でない場合は、永久磁石の初期位置への復
帰にバラツキを生じる結果、腕時計の品質にもバラツキ
を生じてしまうという問題点を有していた。そして、上
記従来例は移動する永久磁石のストロークが短かく、振
動する突起部も腕時計の裏蓋に設けられているので、外
部から可動部分を視認することが困難であった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、バネ部材を用いることなく、簡単な構成により容易
に組み立て作業ができ、低コストで且つ、均一な品質の
可動部付き腕時計を提供することを目的とする。また、
低消費電流により可動部を大きなストロークで駆動する
ことができ、看者にその動作を喚起することのできる可
動部付き腕時計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による第1の手段は、下記に示す要件を備え
て構成した。すなわち、 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体には、前記コイルへ駆動電流を供給
する駆動回路が設けられていること。
【0006】上記の目的を達成するために本発明による
第2の手段は、下記に示す要件を備えて構成した。すな
わち、 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石と、揺動体とが設けら
れていること。 (ハ)前記揺動体は、前記可動部が揺動するに応じて前
記永久磁石とは別個に揺動すること。 (ニ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
体が設けられていること。 (ホ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
ルが設けられていること。 (ヘ)前記時計本体には、前記コイルへ駆動電流を供給
する駆動回路が設けられていること。
【0007】上記の目的を達成するために本発明による
第3の手段は、下記に示す要件を備えて構成した。すな
わち、 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体は、適宜の合成音を出力する合成音
出力部と、当該合成音出力部と前記コイルとを同期して
駆動する同期回路とを有すること。
【0008】上記の目的を達成するために本発明による
第4の手段は、下記に示す要件を備えて構成した。すな
わち、 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体は、アラーム信号を出力するアラー
ム出力手段と、当該アラーム出力手段から出力されるア
ラーム信号に同期して前記コイルを駆動する同期駆動回
路とを有すること。
【0009】上記の目的を達成するために本発明による
第5の手段は、下記に示す要件を備えて構成した。すな
わち、 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体は、適宜の合成音を出力する合成音
出力部と、アラーム信号を出力するアラーム出力手段
と、当該アラーム出力手段から出力されるアラーム信号
に同期して前記合成音出力部とコイルを駆動する同期駆
動回路とを有すること。
【0010】
【作用】本発明に係る第1の手段は、時計本体と可動部
とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本体に
は前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
体が設けられると共に、コイルが設けられており、この
コイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久磁石
を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の
吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させる。
バネ部材を用いることなく、前記永久磁石を一定方向へ
吸引または反発させる磁性体によって可動部を初期状態
に復帰させることができるので、簡単な構成により容易
に組み立て作業ができ、低コストで且つ、均一な品質の
可動部付き腕時計を提供することができる。また、低消
費電流により可動部を大きなストロークで駆動すること
ができ、看者にその動作を喚起することができる。
【0011】本発明に係る第2の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。このとき、前記可動部には揺動体が設けられてお
り、当該可動部が揺動するに応じて永久磁石とは別個に
揺動する。バネ部材を用いることなく、前記永久磁石を
一定方向へ吸引または反発させる磁性体によって可動部
を初期状態に復帰させることができるので、簡単な構成
により容易に組み立て作業ができ、低コストで且つ、均
一な品質の可動部付き腕時計を提供することができる。
また、可動部が揺動するに応じて揺動体が永久磁石とは
別個に揺動するので、揺動体を例えば、動物の下顎の形
態に形成すると、あたかも動物が吠えているかのごとき
態様を呈することができる。
【0012】本発明に係る第3の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。このとき、適宜の合成音を出力する合成音出力部
と、前記コイルとが同期して駆動されるので、例えば、
動物の鳴き声に同期して可動部を揺動させることがで
き、興趣性が向上する。また、バネ部材を用いることな
く、前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁
性体によって可動部を初期状態に復帰させることができ
るので、簡単な構成により容易に組み立て作業ができ、
低コストで且つ、均一な品質の可動部付き腕時計を提供
することができる。
【0013】本発明に係る第4の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。ここで、アラーム出力手段から出力されるアラーム
信号に同期して前記コイルが駆動されるので、例えば、
設定時刻のアラームに同期して可動部を揺動させること
ができ、興趣性が向上する。また、バネ部材を用いるこ
となく、前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させ
る磁性体によって可動部を初期状態に復帰させることが
できるので、簡単な構成により容易に組み立て作業がで
き、低コストで且つ、均一な品質の可動部付き腕時計を
提供することができる。
【0014】本発明に係る第5の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。ここで、アラーム出力手段から出力されるアラーム
信号に同期して合成音出力部とコイルが駆動されるの
で、例えば、設定されたアラーム時刻に同期して可動部
を揺動させつつ、動物の鳴き声を出力することができ、
興趣性が向上する。また、バネ部材を用いることなく、
前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性体
によって可動部を初期状態に復帰させることができるの
で、簡単な構成により容易に組み立て作業ができ、低コ
ストで且つ、均一な品質の可動部付き腕時計を提供する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係る可動部付き腕時計の一
部を断面にして示した外観斜視図、図2は可動部とその
周辺部の分解斜視図である。まず、図1及び図2を参照
して構成を説明する。本発明に係る可動部付き腕時計1
は時計本体3と、当該時計本体3側に固定された支点を
中心に揺動可能な可動部5とを有する。時計本体3の上
部は家の形状に形成され、この家の屋根に相当する部分
に上記可動部5が設けられ、窓に相当する部分には時刻
などを表示する液晶表示部7が設けられている。液晶表
示部7の下側には一対のスイッチ9a,9bが設けられ
ている。この一対のスイッチ9a,9bはアラーム時刻
設定モード、現在時刻設定モードなどの各種モードの切
り換えと、各モードにおける調整、設定を連携して行う
ためのスイッチである。また、時計本体3の右上方には
動物の鳴き声等の合成音声出力に同期して可動部5を揺
動させるためのスイッチ11が設けられている。
【0016】次に、可動部5とその周辺部の構成を説明
する。動物の胴体の形状を模した一対の胴体部13a,
13bがそれぞれビス15a,15bによって時計本体
3へ固定されている。一方の胴体部13aには軸17を
受けるための受け部が設けられると共に、嵌合突起19
a,19bが設けられている。これに対応して他方の胴
体部13bには軸17を受ける受け部と、嵌合突起19
a,19bを嵌合する嵌合受け部とが設けられている。
可動部5は、「く」の字に形成された芯部21と、芯部
21の上端に装着される頭部23と、芯部21に対して
揺動自在に設けられる下顎部25とから構成される。芯
部21の下端部には希土類の強力な磁力を有する永久磁
石27が固定されている。この永久磁石27の下端部は
例えば、S極に設定されている。また、永久磁石27の
時計本体3と対向する面にはゴム等の緩衝部材29が貼
着されている。そして、芯部21には穴31が開口さ
れ、軸17を穴31に挿入することにより可動部5が軸
17を支点として揺動可能に設けられる。芯部21の穴
31より上側には軸33を取り付ける穴35が開口され
ている。一方、下顎部25には一対の穴37a,37b
を開口した取り付け部が形成され、芯部21を中心にし
て軸33を穴37a,35,37bへ挿入することによ
り、下顎部25が揺動自在に取り付けられる。また、下
顎部25の下側には当接板39が固着されている。この
当接板39は、胴体部13a,13bの上面に当接し、
可動部5が揺動するに応じて胴体部13a,13bの上
面に沿って案内される。すなわち、この下顎部25は、
可動部5が揺動するに応じて永久磁石27とは別個に揺
動する揺動体である。可動部5の下側、すなわち、永久
磁石27と対応する時計本体3上の位置には、コイル4
1が設けられ、コイル41の後方にはリベット43が設
けられている。このリベット43は、可動部5を静止さ
せるために永久磁石27を一定方向、例えば、可動部5
の背面方向へ吸引させるための磁性体である。また、コ
イル41に駆動電流が流れたときに磁性体であるリベッ
ト43と前記永久磁石27を含む領域へ磁場を発生させ
て当該リベット43と永久磁石27の吸引力に抗して可
動部5に揺動力を与えるものである。
【0017】ここで、上記リベット43が存在しない場
合の可動部5の静止位置は、「く」の字に形成された芯
部21の下端部に永久磁石27が固定されているので、
可動部5の自重によって図5に示すような永久磁石27
が鉛直方向となる位置に静止する。このような可動部5
の自重による静止位置に対して、リベット43を配置す
ることにより、強制的に永久磁石27を可動部5の背面
方向へ吸引して図4に示すような初期位置に静止させ
る。従って、コイル41を駆動して可動部5を揺動させ
る場合は、強制的に吸引された初期位置から可動部5の
自重による静止位置へ動作させるものであるから、ごく
僅かな消費電流により可動部5を大きなストロークで動
作させることができる。
【0018】次に、図3を参照して時計本体3内に組み
込まれる回路部とその周辺装置を説明する。スイッチ9
a,9bはそれぞれ時計ユニット51と接続されてい
る。時計ユニット51は音声合成回路53を介してピエ
ゾブザー55と接続されている。音声合成回路53は適
宜の合成音、例えば動物の鳴き声を音声合成するもので
あり、この音声合成された音声合成信号は出力するピエ
ゾブザー55で音声に変換されて出力される。従って、
音声合成回路53とピエゾブザー55とで適宜の合成音
を出力する合成音出力部を構成する。音声合成回路53
は駆動回路57を介してピエゾブザー55と接続されて
いる。駆動回路57はコイル41へ駆動信号を供給して
可動部5を揺動させるものである。また、時計ユニット
51はスイッチ9a,9bによって設定されたアラーム
時刻に達したときに複数のパルスで成るアラーム信号を
出力するアラーム出力手段と、当該アラーム出力手段か
ら出力されるアラーム信号に同期して前記合成音出力部
とコイル41を同期して駆動する同期駆動回路とを有す
る。
【0019】次に、図4及び図5を参照して本発明に係
る実施例の作用を説明する。可動部5が静止状態、すな
わち、コイル41へ駆動信号が供給されていない状態で
は、リベット43が永久磁石27を可動部5の背面方向
へ吸引するので、図4に示すように芯部21の背面部が
胴体部13a,13bに当接した状態で可動部5が静止
する。また、このような初期位置では下顎部25が頭部
23側に接触して、あたかも動物の口が閉じたような状
態を呈する。このように、永久磁石27を一定方向に吸
引するためのリベット43を設けたので、バネ部材を用
いることなく、可動部5を初期状態に復帰させることが
できる。この結果、簡単な構成により容易に組み立て作
業をすることができ、低コストで且つ、均一な品質の可
動部付き腕時計を実現することができる。
【0020】次に、予め設定されたアラーム時刻に達す
ると、時計ユニット51はアラーム出力手段から出力さ
れる複数のパルスで成るアラーム信号に同期して合成音
出力部とコイル41を駆動する。複数のパルスで成るア
ラーム信号のうち、まず最初のパルスが出力されると、
コイル41へ駆動電流が供給され、永久磁石27と対抗
する面に例えば、N極が発生する。すると、永久磁石2
7のS極とコイル41に発生したN極とが吸引する。こ
の永久磁石27とコイル41との吸引力は、リベット4
3と永久磁石27との吸引力よりも強く設定されてお
り、リベット43と永久磁石27との吸引力に抗して永
久磁石27がコイル41側へ吸引され、図5に示すよう
に可動部5を揺動させる。そして、可動部5が図1に示
す方向F1へ揺動するに応じて下顎部25の当接板39
が胴体部13a,13bの上面に沿って案内されるの
で、下顎部25は図1に示す方向F2へ揺動する。この
ため、あたかも動物の口が開いたような状態を呈する。
一方、アラーム出力手段から出力されるアラーム信号に
同期して音声合成回路53及びピエゾブザー55が駆動
されるので、前述の可動部5の動作に同期して例えば、
動物の鳴き声がピエゾブザー55から出力される。次
に、最初のパルスの出力が終了すると、リベット43が
永久磁石27を可動部5の背面方向へ吸引するので、可
動部5は方向F1と反対の方向へ揺動して静止する。こ
のとき、下顎部25は図1に示す方向F2と反対の方向
へ揺動し、当該下顎部25が頭部23側に接触して、あ
たかも動物の口が閉じたような状態を呈する。以下同様
に、アラーム信号を形成する各パルスが出力されるごと
に前述の動作を繰り返す。このように、設定されたアラ
ーム時刻に同期して可動部5を揺動させつつ、動物の鳴
き声を出力することができるので、興趣性が向上するの
みならず、視覚と聴覚によりアラーム時刻を時計装着者
へ知らせることができる。
【0021】次に、スイッチ11を操作した場合の作用
を説明する。スイッチ11が操作されると、アラーム信
号に関係なく音声合成回路53、ピエゾブザー55及び
コイル41を同期して駆動するので、例えば、動物の鳴
き声に同期して可動部5を揺動させることができる。
【0022】尚、上記の実施例ではリベット43を用い
て永久磁石27を一定方向へ吸引させるように構成した
が、本発明はこれに限定されることなくリベット43の
代わりに磁石を用いて永久磁石27を一定方向へ吸引ま
たは反発させるように構成しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明に係る第
1の手段は、時計本体と可動部とを有し、可動部には永
久磁石が設けられ、時計本体には前記永久磁石を一定方
向へ吸引または反発させる磁性体が設けられると共に、
コイルが設けられており、このコイルへ駆動電流を供給
すると、前記磁性体と永久磁石を含む領域へ磁場を発生
させて当該磁性体と永久磁石の吸引力または反発力に抗
して前記可動部を揺動させるので、バネ部材を用いるこ
となく、永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁
性体によって可動部を初期状態に復帰させることができ
る。このため、簡単な構成により容易に組み立て作業を
することができ、低コストで且つ、均一な品質の可動部
付き腕時計を提供することができるという効果が得られ
る。また、コイルを駆動して可動部を揺動させる場合
は、強制的に吸引された初期位置から可動部の自重によ
る静止位置へ動作させるものであるから、ごく僅かな消
費電流により可動部を大きなストロークで動作させるこ
とができ、低消費電力化を図ることができるという効果
が得られる。
【0024】本発明に係る第2の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。このとき、前記可動部には揺動体が設けられてお
り、当該可動部が揺動するに応じて永久磁石とは別個に
揺動させることができる。このように、バネ部材を用い
ることなく、永久磁石を一定方向へ吸引または反発させ
る磁性体によって可動部を初期状態に復帰させることが
できるので、簡単な構成により容易に組み立て作業がで
き、低コストで且つ、均一な品質の可動部付き腕時計を
提供することができる。また、可動部が揺動するに応じ
て揺動体が永久磁石とは別個に揺動するので、揺動体を
例えば、動物の下顎の形態に形成すると、あたかも動物
が吠えているかのごとき態様を呈することができ、興趣
性の向上を図ることができるという効果が得られる。ま
た、コイルを駆動して可動部を揺動させる場合は、強制
的に吸引された初期位置から可動部の自重による静止位
置へ動作させるものであるから、ごく僅かな消費電流に
より可動部を大きなストロークで動作させることがで
き、低消費電力化を図ることができるという効果が得ら
れる。
【0025】本発明に係る第3の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。このとき、適宜の合成音を出力する合成音出力部
と、前記コイルとが同期して駆動されるので、例えば、
動物の鳴き声に同期して可動部を揺動させることがで
き、興趣性の向上を図ることができるという効果が得ら
れる。また、バネ部材を用いることなく、前記永久磁石
を一定方向へ吸引または反発させる磁性体によって可動
部を初期状態に復帰させることができるので、簡単な構
成により容易に組み立て作業ができ、低コストで且つ、
均一な品質の可動部付き腕時計を提供することができる
という効果が得られる。また、コイルを駆動して可動部
を揺動させる場合は、強制的に吸引された初期位置から
可動部の自重による静止位置へ動作させるものであるか
ら、ごく僅かな消費電流により可動部を大きなストロー
クで動作させることができ、低消費電力化を図ることが
できるという効果が得られる。
【0026】本発明に係る第4の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。ここで、アラーム出力手段から出力されるアラーム
信号に同期して前記コイルが駆動されるので、例えば、
設定時刻のアラームに同期して可動部を揺動させること
ができ、興趣性の向上を図ることができるという効果が
得られる。また、バネ部材を用いることなく、前記永久
磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性体によって
可動部を初期状態に復帰させることができるので、簡単
な構成により容易に組み立て作業ができ、低コストで且
つ、均一な品質の可動部付き腕時計を提供することがで
きるという効果が得られる。また、コイルを駆動して可
動部を揺動させる場合は、強制的に吸引された初期位置
から可動部の自重による静止位置へ動作させるものであ
るから、ごく僅かな消費電流により可動部を大きなスト
ロークで動作させることができ、低消費電力化を図るこ
とができるという効果が得られる。
【0027】本発明に係る第5の手段は、時計本体と可
動部とを有し、可動部には永久磁石が設けられ、時計本
体には前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる
磁性体が設けられると共に、コイルが設けられており、
このコイルへ駆動電流を供給すると、前記磁性体と永久
磁石を含む領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁
石の吸引力または反発力に抗して前記可動部を揺動させ
る。ここで、アラーム出力手段から出力されるアラーム
信号に同期して合成音出力部とコイルが駆動されるの
で、例えば、設定されたアラーム時刻に同期して可動部
を揺動させつつ、動物の鳴き声を出力することができ、
興趣性の向上を図ることができるという効果が得られ
る。また、バネ部材を用いることなく、前記永久磁石を
一定方向へ吸引または反発させる磁性体によって可動部
を初期状態に復帰させることができるので、簡単な構成
により容易に組み立て作業ができ、低コストで且つ、均
一な品質の可動部付き腕時計を実現することができると
いう効果を有する。また、コイルを駆動して可動部を揺
動させる場合は、強制的に吸引された初期位置から可動
部の自重による静止位置へ動作させるものであるから、
ごく僅かな消費電流により可動部を大きなストロークで
動作させることができ、低消費電力化を図ることができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可動部付き腕時計の一部を断面に
して示した外観斜視図である。
【図2】可動部の分解斜視図である。
【図3】時計ユニットに組み込まれる回路部のブロック
図である。
【図4】可動部の初期状態を示した説明図である。
【図5】可動部の動作を示した説明図である。
【符号の説明】
1 可動部付き腕時計 3 時計本体 5 可動部 25 下顎部 27 永久磁石 41 コイル 43 リベット 51 時計ユニット 53 音声合成回路 55 ピエゾブザー 57 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 15/04 302 F 9381−5H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする可
    動部付き腕時計。 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
    中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
    と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
    に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
    体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
    領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
    または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
    ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体には、前記コイルへ駆動電流を供給
    する駆動回路が設けられていること。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする可
    動部付き腕時計。 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
    中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石と、揺動体とが設けら
    れていること。 (ハ)前記揺動体は、前記可動部が揺動するに応じて前
    記永久磁石とは別個に揺動すること。 (ニ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
    に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
    体が設けられていること。 (ホ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
    領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
    または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
    ルが設けられていること。 (ヘ)前記時計本体には、前記コイルへ駆動電流を供給
    する駆動回路が設けられていること。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする可
    動部付き腕時計。( イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を中
    心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
    と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
    に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
    体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
    領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
    または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
    ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体は、適宜の合成音を出力する合成音
    出力部と、当該合成音出力部と前記コイルとを同期して
    駆動する同期回路とを有すること。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする可
    動部付き腕時計。 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
    中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
    と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
    に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
    体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
    領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
    または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
    ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体は、アラーム信号を出力するアラー
    ム出力手段と、当該アラーム出力手段から出力されるア
    ラーム信号に同期して前記コイルを駆動する同期駆動回
    路とを有すること。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする可
    動部付き腕時計。 (イ)時計本体と、当該時計本体側に固定された支点を
    中心に揺動可能な可動部とを有すること。 (ロ)前記可動部には、永久磁石が設けられているこ
    と。 (ハ)前記時計本体には、前記可動部を静止させるため
    に前記永久磁石を一定方向へ吸引または反発させる磁性
    体が設けられていること。 (ニ)前記時計本体には、前記磁性体と永久磁石を含む
    領域へ磁場を発生させて当該磁性体と永久磁石の吸引力
    または反発力に抗して前記可動部に揺動力を与えるコイ
    ルが設けられていること。 (ホ)前記時計本体は、適宜の合成音を出力する合成音
    出力部と、アラーム信号を出力するアラーム出力手段
    と、当該アラーム出力手段から出力されるアラーム信号
    に同期して前記合成音出力部とコイルを駆動する同期駆
    動回路とを有すること。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014019819A1 (fr) * 2012-07-31 2014-02-06 Montres Jaquet Droz Sa Montre-bracelet munie d'une animation au-dessus du cadran

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014019819A1 (fr) * 2012-07-31 2014-02-06 Montres Jaquet Droz Sa Montre-bracelet munie d'une animation au-dessus du cadran
JP2015527578A (ja) * 2012-07-31 2015-09-17 モントレ・ジャケ・ドロー・エスアー 文字盤の上方にアニメーションを備えた腕時計
US9223292B2 (en) 2012-07-31 2015-12-29 Montres Jaquet Droz Sa Wristwatch fitted with an animation above the dial

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