JPH07190772A - 測量装置 - Google Patents

測量装置

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Publication number
JPH07190772A
JPH07190772A JP34737993A JP34737993A JPH07190772A JP H07190772 A JPH07190772 A JP H07190772A JP 34737993 A JP34737993 A JP 34737993A JP 34737993 A JP34737993 A JP 34737993A JP H07190772 A JPH07190772 A JP H07190772A
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JP
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light
surveying
horizontal
target
vertical
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Pending
Application number
JP34737993A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakurai
浩 桜井
Tomonori Takada
知典 高田
Tatsunori Sada
達典 佐田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ターゲット5が指示する測位点PXnの3次元
座標位置(Xn、Yn、Zn)を手間なく簡単に検出す
る。 【構成】ターゲット5にリトロレフレクター9を設けて
反射部7にする。上下方向に拡散したレーザ光39を水
平方向に走査する2ヶの水平走査ユニット3A、3A
と、水平方向に拡散したレーザ光39を上下に走査する
上下走査ユニット3Aを、基準点P1、P2に設置し
て、ターゲット5にレーザ光39をそれぞれ照射する。
演算プロセッサ13によって、反射部7からの反射光3
9’の水平方向の入射角度θ1、θ1に基づいて測位点
PXnの平面座標位置を演算し、仰角θ2に基づいて測
位点PXnの高さ座標位置を演算算出し、出力部16か
ら位置データDAT2として、測位点PXnの3次元座
標位置(Xn、Yn、Zn)を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光等の測量光を
用いてターゲット指標地点の位置を測位検出するため
の、測量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、新規な測量技術によって測量作業
の省力化を図ろうとする試みがいろいろとなされてい
る。例えば、レーザ光等の直進性を有する測量光を用い
て、少なくとも2台の測量光射出ユニットから、その外
側表面に反射部材を被着したポール状のターゲットに向
けて該測量光をそれぞれ照射して、該ターゲットに反射
した反射測量光を各々のユニット位置で捉えることによ
って、ターゲットが位置する地点を特定する形で、該タ
ーゲットが指示する地点の座標位置を検出せんとする測
量方法が試案されている。こうした測量方法が確立され
れば、現地にポール状のターゲットを置くだけで、該タ
ーゲットが位置する地点の位置座標を手間なく精密に検
出することが出来るので、その需要は非常に高くなると
予想されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした方
法では、光路上を直進する性質を保有する測量光を射出
ユニット内部から回転走査することによって、該測量光
を所定平面上に照射し、当該測量光照射平面内における
反射光の入射角度に基づいてターゲットの位置を特定す
る形になっているので、ターゲットが指示する地点の平
面座標位置のみしか検出出来ない、という不都合があ
る。従って、測位地点の3次元座標位置を検出しようと
する場合には、その他の測量方法によって、改めて、該
測位された地点のレベル測量を行わなければならず、手
間がかかる。また、測量光の照射平面内に、ターゲット
が配置していないと反射光が得られないが、測量現場に
測位すべき地点が複数あって各地点間に凹凸がある場合
には、当該凹凸によってターゲットの高さ位置が変化し
て、測量光照射平面から外れてしまう危険性がある。従
って、ターゲットは極力長くしておくことが望ましい
が、長いターゲットは邪魔であり、また、反射部材も大
量に必要になる。そこで、本発明は、上記事情に鑑み、
ターゲットを設置するだけで、該ターゲットが指示する
地点の3次元座標位置を検出することが出来、この際に
長いターゲットを用いる必要がない、測量装置を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、測位すべ
き測位点(PXn)を指示し得るターゲット(5)を有
し、前記ターゲット(5)の所定位置に測量光反射部
(7)を設け、各々が直進性を有する測量光(39)を
前記ターゲット(5)に向けて射出し、該ターゲット
(5)の測量光反射部(7)からの反射光(39’)を
検知し得る、上下光射出ユニット(3B)と2ヶの水平
光射出ユニット(3A、3A)を設け、前記水平光射出
ユニット(3A)に光上下拡散手段(34)を、該水平
光射出ユニット(3A)による前記測量光(39)の光
路中において該測量光(39)を上下方向に拡散し得る
形で設け、前記水平光射出ユニット(3A)に、前記上
下方向に拡散された測量光(39)を水平方向に走査し
得る水平走査手段(36)を設け、また、前記上下光射
出ユニット(3B)に光水平拡散手段(34)を、該上
下光射出ユニット(3B)による前記測量光(39)の
光路中において該測量光(39)を水平方向に拡散し得
る形で設け、前記上下光射出ユニット(3B)に、前記
水平方向に拡散された測量光(39)を上下方向に走査
し得る上下走査手段(36)を設け、前記2ヶの水平光
射出ユニット(3A、3A)がそれぞれ検知する各反射
光(39’)の水平方向の入射角度(θ1、θ1)に基
づいて前記測位点(PXn)の平面座標位置(Xn、Y
n)を演算し、前記上下光射出ユニット(3B)が検知
する反射光(39’)の上下方向の入射角度(θ2)に
基づいて前記測位点(39)の高さ座標位置(Zn)を
演算する位置演算手段(13)を設けて、構成される。
また、本発明において、前記測量光反射部(7)は前記
ターゲット(5)の所定高さ(H3)位置に設けられた
リトロレフレクター(9)であることを特徴として、構
成される。なお、( )内の番号等は、図面における対
応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記
述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下
の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、2ヶの水平光
射出ユニット(3A、3A)が測量光(39)を、光上
下拡散手段に(34)よって上下方向に拡散した状態で
水平走査手段(36)によって水平方向に走査する形
で、それぞれターゲット(5)に照射し、また、上下光
射出ユニット(3B)が測量光(39)を、光水平拡散
手段(34)によって水平方向に拡散した状態で上下走
査手段(36)によって上下方向に走査する形で、ター
ゲット(5)に照射する。そして、該測量光(39)の
それぞれを測量光反射部(7)に反射させて、各反射光
(39’)を該2ヶの水平光射出ユニット(3A、3
A)と上下光射出ユニット(3B)にそれぞれ検知させ
ることによって、2ヶの水平方向の入射角度(θ1)、
(θ1)と上下方向の入射角度(θ2)を求め、該入射
角度(θ1)、(θ1)、(θ2)に基づいて測量光反
射部(7)の位置を特定する形で、位置演算手段(1
3)に、測位点(PXn)の平面座標位置(Xn、Y
n)と高さ座標位置(Zn)を演算させ、これによっ
て、該測位点(PXn)の3次元座標位置(Xn、Y
n、Zn)を検出するように作用する。また、本発明に
おいて、測量光反射部(7)に測量光(39)が照射さ
れると、リトロレフレクター(9)の高い反射効率をも
って、反射光(39’)が反射されるように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による測量装置の1実施例を示
す全体斜視図、図2は図1に示す測量装置の側面図、図
3は図1に示す測量装置に用いる水平光射出ユニットの
1例を示す平面図、図4は図3に示す水平光射出ユニッ
トの側面図、図5は図1に示す測量装置に用いる上下光
射出ユニットの1例を示す側面図、図6は図1に示す測
量装置に用いられるターゲットの一例を示す側面図、図
7は図6に示すターゲットの平面図、図8は図1に示す
測量装置により測位点の平面座標位置を検出する方法を
示す平面図、図9は図1に示す測量装置により測位点の
高さ座標位置を検出する方法を示す斜視図、図10は本
発明による測量装置の別の実施例を示す図である。
【0007】測量作業が行われている現場1は、図1に
示すように、測量上設定された所定のX、Y、Z座標系
を有する地面上に造成された形で、該座標系と現場1の
地形が対応する形になっており、現場1には、測位すべ
き測位点PXnの3次元座標位置(Xn、Yn、Zn)
を測位検出するための、測量装置2が設けられている。
測量装置2は、測位点PXnを指示するためのターゲッ
ト5とレーザ射出装置4によって構成されており、レー
ザ射出装置4は、位置既知点である基準点P1、P2上
にそれぞれ設置された2ヶの水平光射出ユニットである
水平走査ユニット3A、3Aと、1ヶの上下光射出ユニ
ットである上下走査ユニット3B及び、これ等ユニット
3A、3A、3Bによって得られるデータを処理し、測
位点PXnの座標位置(Xn、Yn、Zn)の各値を算
出するためのデータ処理装置10によって構成されてい
る。
【0008】即ち、現場1の作業範囲外には、図1に示
すように、その各々の座標位置(X、Y、Z)の値が既
知なる基準点P1、P2が、既知位置地点としてそれぞ
れ設けられており、座標位置(X1、Y1、Z1)の基
準点P1と座標位置(X2、Y1、Z2)の基準点P2
は、現場1に設定された座標系上においてX軸方向に図
8に示す距離L1分の間隔をもって並ぶ形で、一致した
Y軸上の座標値(Y1)を保有する形になっている。図
1上部に示す一方の基準点P1には、1ヶの水平走査ユ
ニット3Aが、三脚32によって、該基準点P1上の所
定高さ位置において水準状態に保持された形で、ここに
設置されており、また、他方の基準点P2には、1ヶの
水平走査ユニット3Aと1ヶの上下走査ユニット3B
が、それぞれが三脚32によって該基準点P2上の所定
高さ位置において水準状態に保持された形で、上下に並
んで設けられている。
【0009】各水平走査ユニット3Aは、図2に示すよ
うに、それぞれの水平走査ユニット3A毎に固有な基準
軸心CT0を有しており、各水平走査ユニット3Aは、
その基準軸心CT0をX軸方向と一致させた形で、基準
点P1、P2にそれぞれ設置されている。同様に、上下
走査ユニット3Bは、該上下走査ユニット3B自体に固
有な基準光軸CT5を有しており、上下走査ユニット3
Bは、基準光軸CT5を基準点P2から所定高さH2を
なす位置においてXY平面と平行な面に一致させた形
で、該基準点PT2に設置されている。
【0010】各水平走査ユニット3Aは、図3又は図4
に示すように、ケーシング31を有しており、ケーシン
グ31内には、直進性を保有している測量光であるレー
ザ光39を射出し得る光源33が、前記基準軸心CT0
と直角な(90度をなす)光軸CT1に沿って該レーザ
光39を直進させるように発振自在な形で設けられてい
る。光源33の図右方に示す前方の光軸CT1上には、
シリンドリカルレンズ34が、光軸CT1と直角な方向
に伸延する形で、光上下拡散手段としてレーザ光39の
光路中に設けられており、シリンドリカルレンズ34
は、光源33が発振したレーザ光39を、光軸CT1を
中心にして上下方向に所定の角度αだけ拡散させる形
で、該レーザ光39を、該光軸CT1を含む光拡散平面
として鉛直方向に形成された照射面39a上に拡散し得
るようになっている。
【0011】また、ケーシング31内には、図3又は図
4に示すように、シリンドリカルレンズ34の図右方に
示す前方にハーフミラー35が、照射面39a上のレー
ザ光39を、前記基準軸心CT0に沿うように反射し得
る形で設けられており、ハーフミラー35の図3上方に
示す側方には、板状に形成された反射鏡である回転ミラ
ー36が、照射面39aと平行な回転軸CT2を中心に
して、レーザ走査方向である矢印A、B方向に示す水平
方向に回転駆動自在な形で設けられている。回転ミラー
36には反射面36aが、ハーフミラー35が反射した
レーザ光39を反射し得る形で、鉛直方向に形成されて
おり、従って、回転ミラー36は、照射面39a上に拡
散されたレーザ光39を、該回転ミラー36の回転動作
を介して、該照射面39aと平行な回転軸CT2を中心
にして回転させることによって、矢印A、B方向に示す
水平方向に走査し得る形で、水平光走査手段を構成する
形になっている。
【0012】また、ケーシング31内には、図4に示す
ように、回転ミラー36の下側に位置する形で、反射光
検知部37が設けられており、反射光検知部37は、ケ
ーシング31から射出されたレーザ光39の反射光3
9’を光センサ37aにキャッチさせて、そのときの前
記回転ミラー36の回転軸CT2の回転角度を検出する
ことによって、該回転ミラー36の姿勢角度、即ち図3
に示すように反射面36aの基準軸心CT0に対する角
度βを求め、これによって、図8に示すように、該反射
光39’の基準軸心CT0(即ちX軸方向)に対する水
平方向の入射角度θ1を検出し、これを水平角データD
AT1として出力し得るように構成されている。
【0013】ところで、前記上下走査ユニット3Bは、
その側面図を図5に示すように、図3又は図4に示す水
平走査ユニット3Aを、図3又は図4紙面と交差方向に
90度回転させた形で用いたものによって構成されてお
り(従って、図3は上下走査ユニット3Bの側面図と略
一致し、図4は上下走査ユニット3Bの平面図と略一致
した形になるように、該上下走査ユニット3Bの光源3
3、シリンドリカルレンズ34、ハーフミラー35、回
転ミラー36、反射光検知部37等が配置されてい
る。)、そして、上下走査ユニット3Bには先に述べた
基準光軸CT5が、光源33の光軸CT1と一致した平
行な向きで設定されている。従って、上下走査ユニット
3Bのシリンドリカルレンズ34は、該上下走査ユニッ
ト3Bの光源33が射出したレーザ光39を、図5紙面
と交差方向に示す水平方向に角度γ(図9に図示)だけ
拡散し得る形で、水平光拡散手段を構成しており、ま
た、回転ミラー36は、該拡散された水平な照射面39
a上のレーザ光39を、該回転ミラー36の回転動作に
よって、矢印C、D方向に示す上下方向に回転走査し得
る形で、上下走査手段を構成している。そして、上下走
査ユニット3Bの反射光検知部37は、図5に示すよう
に、光センサ39aが反射光39’を検知したときの回
転ミラー36の姿勢角度δに基づいて、該反射光39’
の上下方向の入射角度である基準光軸CT5に対する仰
角θ2を検出し、これを仰角データDAT3として出力
し得るようになっている。
【0014】一方、現場1内の測位すべき測位点PXn
には、図6に示すように、ターゲット5が設置されてお
り、ターゲット5は、中空ポール状に形成された本体6
を有している。ターゲット5は、本体6の先端6bが当
接する地点を測位点PXnとして指示する形で、地面上
に鉛直に立設されており、また、本体6の先端6bから
所定高さH3をなす位置には反射部7が、レーザ光39
を反射光39’として反射させ得る測量光反射部として
設けられている。反射部7は、図6又は図7に示すよう
に、レーザ光39を照射方向と一致した反射方向に反射
し得る光線再帰形の反射部材であるリトロレフレクター
9が、該反射部7の外周面に沿って装着されたことによ
って形成されており、反射部7は図7に示すように、本
体6の外周面に沿って複数並べられている。
【0015】さらに、先に述べた各ユニット3A、3B
の反射光検知部37には、図1に示すように、ケーブル
(図示せず)等を介してデータ処理装置10が接続して
おり、データ処理装置10は、入力ポート11、主制御
部12や、水平走査ユニット3A、3Aと上下走査ユニ
ット3Bの各反射光検知部37が出力する反射光39’
の水平角データDAT1、DAT1及び仰角データDA
T3を演算処理することによって、ターゲット5が指示
する測位点PXnの3次元座標位置(Xn、Yn、Z
n)の各値を算出するための演算プロセッサ13や、該
演算プロセッサ13によって演算される座標位置(X
n、Yn、Zn)の各値を、位置データDAT2として
出力するための出力部16等によって構成されている。
従って、演算プロセッサ13は、先に述べた2ヶの水平
走査ユニット3A、3Aと上下走査ユニット3Bの各反
射光検知部37が検出した反射光39’の、水平方向の
入射角度θ1、θ1に基づいてターゲット5の位置を求
める形で、測位点PXnの平面座標位置(Xn、Yn)
を演算し、該反射光39’の矢印C、D方向に示す上下
方向の入射角度である仰角θ2に基づいて測位点PXn
の高さ座標位置(Zn)を演算し得る形で、測量装置2
における位置演算手段を構成する形になっている。
【0016】測量作業中の現場1及び測量装置2は、以
上のような構成を有しているので、該現場1において、
測位点PXnの測位を行うには、まず、現場1に設定さ
れた座標平面上のX軸上に基準点P1、P2を設定し
て、各基準点P1、P2の座標位置を正確に求め、ここ
にレーザ射出装置4の各水平走査ユニット3A及び上下
走査ユニット3Bを、それぞれの三脚32によって水準
状態をなすように設置する。(或いは、各ユニット3
A、3Bを設置してから、該設置地点を基準点P1、P
2として、該基準点P1、P2の位置座標が(X1、Y
1、Z1)、(X2、Y1、Z2)になるように現場座
標系を設定する。)またこの際、レーザ射出装置4は、
図2又は図8に示すように、2ヶの水平走査ユニット3
A、3Aの各基準軸心C0が、現場1の座標平面上にお
いてX軸方向に向くように設置し、また、上下走査ユニ
ット3Bの基準光軸CT5が、基準点P2から所定高さ
H2をなし、XY平面と平行な水平面上に位置するよう
に、セットする。こうしてレーザ射出装置4の各ユニッ
ト3A、3Bをセットする一方で、測位したい測位点P
Xnにはターゲット5を、その本体6の先端6bによっ
て、該測位点PXn地点を指示させる形で、鉛直に設置
する。
【0017】こうしておいて、レーザ射出装置4の各水
平走査ユニット3A及び上下走査ユニット3Bに、図1
に示すようにレーザ走査指令S1を発信し、ケーシング
31からレーザ光39を射出させる。即ち、レーザ走査
指令S1を受けたユニット3A、3Bは、図3乃至図5
に示すように、光源33にレーザ光39を、光軸CT1
に沿って発振させる。これによって、レーザ光39は光
軸CT1上を直進し、光源33の図右方に示す前方の該
光軸CT1上に設けられたシリンドリカルレンズ34に
入射する。すると、シリンドリカルレンズ34は、その
伸延方向を光軸CT1と直角な方向に向けた形で屈折面
が円柱状になっていることによって、該レーザ光39
を、光軸CT1を中心にして所定の角度α又はγだけ拡
散させた形で、透過させる。該透過したレーザ光39に
よって、シリンドリカルレンズ34の前方側には、光軸
CT1を含む照射面39aが光拡散平面として形成され
る。これによって、レーザ光39は、水平走査ユニット
3Aにおいては上下方向に拡散された形で上下に展開す
る照射面39aに、上下走査ユニット3Bにおいては水
平方向に拡散された形で水平方向に展開する照射面39
aに、それぞれ拡散される。
【0018】このようにして照射面39a上を直進する
レーザ光39は、図3及び図5に示すように、ハーフミ
ラー35によって反射する形で、光路を90度方位変え
し、光軸CT1と直角な方向(即ち水平走査ユニット3
Aにおいては基準軸心CT0に沿って)直進する。する
と、ハーフミラー35の光路上前方側には回転ミラー3
6が、照射面39aと平行な回転軸CT2を中心にし
て、水平走査ユニット3Aにおいては矢印A、B方向
(水平方向)に、上下走査ユニット3Bにおいては矢印
C、D方向に回転駆動自在な形で設けられている。そこ
で、該回転ミラー36を、所定の角速度で回転させる
と、反射面36aに反射した、照射面39a上のレーザ
光39が、該回転ミラー36の回転動作によって、矢印
A、B方向(水平方向)又は矢印C、D方向(上下方
向)に走査された形になる。即ち、水平走査ユニット3
Aの回転ミラー36はレーザ光39を矢印A、B方向に
示す水平方向に走査し、上下走査ユニット3Bの回転ミ
ラー36はレーザ光39を矢印C、D方向に示す上下方
向に走査させる。
【0019】このようにして、光軸CT1を中心にして
上下方向又は水平方向に角度α、γ分だけ拡散させて帯
状にしたレーザ光39を、2ヶの水平走査ユニット3
A、3A及び上下走査ユニット3Bからそれぞれ射出さ
せ、該帯状のレーザ光39を矢印A、B方向(水平方
向)又は矢印C、D方向(上下方向)にそれぞれ走査す
る。すると、まず、水平走査ユニット3A、3Aが射出
したレーザ光39は、図1に示すように、基準点P1、
P2を中心にして放射状に広がる形の所定の照射領域3
9b中に照射される。この際に、照射領域39bは、上
下方向に角度α分拡散されたレーザ光39を水平方向に
回転走査して形成されるものであるため、広範な3次元
空間になる。そして、該照射領域39b中のレーザ光3
9が、先に測位点PXnに設置したターゲット5の反射
部7に照射されたときに、ここに装着されたリトロレフ
レクター9によって、反射光39’として反射する。こ
の際、ターゲット5には反射部7が、本体6の所定の高
さH3に位置する形で、その一部にしか設けられていな
いが、各水平走査ユニット3Aが走査するレーザ光39
は、広範な3次元空間である照射領域39bに照射され
た形になることによって、反射部7が小さくても、該レ
ーザ光39は必ず反射部7に照射される。また、反射部
7には、リトロレフレクター9が装着されていることに
よって、レーザ光39を、高い反射光率で反射させるこ
とが出来る。従って、シリンドリカルレンズ34によっ
て角度α分だけ拡散されたレーザ光39は、当該拡散分
だけ照射レベルが減衰してしまうが、該リトロレフレク
ター9によって、入射方向と一致した反射方向をなす光
路で、該レーザ光39が射出された水平走査ユニット3
A側に向けて反射光39’が的確に反射する。
【0020】こうして、水平走査ユニット3Aによって
水平方向に走査されたレーザ光39がターゲット5の反
射部7によって、該レーザ光39の入射光路と一致した
反射光路に反射すると、このとき、各水平走査ユニット
3Aの反射光検知部37において、図3に示すように、
反射光39’を光センサ37aが検知する。そこで、反
射光検知部37は、反射光39’をキャッチしたときの
回転ミラー36の姿勢角度に基づいて、反射面36aの
法線CL1の基準軸心CT0に対する角度βを検出する
ことによって、該角度βを2倍する形で、該反射光3
9’の、基準軸心CT0に対する入射角度θ1を検出
し、これを水平角データDAT1として、それぞれ出力
する。このようにして2ヶの水平走査ユニット3A、3
Aにそれぞれ入射角度θ1を検出させると、基準点P
1、P2の各平面座標位置(X1、Y1)、(X2、Y
1)は既知であり、また、各水平走査ユニット3Aの基
準軸心CT0は現場1のX軸と一致した向きになってい
るところから、図8に示すように、該基準点P1、P2
における反射光39’の各入射角度θ1と、基準点P
1、P2間の距離L1に基づいて、ターゲット5の位置
(測位点PXnの平面座標位置)が特定される。
【0021】そこで、各水平走査ユニット3Aが出力し
た水平角データDATを用いて、データ処理装置10に
測位点PXnの平面座標位置(Xn、Yn)を検出する
ための演算処理を行わせる。即ち、各水平走査ユニット
3Aの反射光検知部37に出力させた各水平角データD
AT1を、入力ポート11から演算プロセッサ13に入
力させる。なお、データ処理装置10のメモリ15に
は、演算プロセッサ13が行う演算に必要な、基準点P
1、P2の位置(X1、Y1、Z1)、(X2、Y1、
Z2)を、基準点位置データとして所定領域中に格納し
ておく。そして主制御部12によって、該メモリ15内
の基準点位置データを読み出し、該基準点位置データ
(即ち、これによって特定される距離L1)と、各水平
走査ユニット3Aによる水平角データDAT1(即ち、
反射光39’の水平方向の入射角度θ1、θ1)に基づ
いて、演算プロセッサ13に、ターゲット5の位置を演
算させる。即ち、演算プロセッサ13は、距離L1と2
ヶの角度データDAT1、DAT1に基づく当該演算に
よってターゲット5の基準点P1、P2に対する相対位
置を検出し、該相対位置に基づいて、ターゲット5の座
標位置を算出する形で、該ターゲット5が指示する測位
点PXnの平面座標位置(Xn、Yn)を演算算出す
る。そこで、該演算によって算出された平面座標位置
(Xn、Yn)の各値を、メモリ15の所定領域中に格
納しておく。
【0022】一方、先に述べたように上下走査ユニット
3Bが射出したレーザ光39は、図1に示すように、シ
リンドリカルレンズ34によって水平方向に角度γ分拡
散されてから、基準点P2を中心にして矢印C、D方向
に示す上下方向に走査される形で、照射領域39b中に
照射される。この際に、レーザ光39は、光軸CT1を
中心にして水平方向に角度γ分拡散された照射領域39
b中に照射されるので、該照射領域39bは左右方向に
幅をもった領域になる。従って、上下走査ユニット3B
のレーザ射出方向を該ターゲット5に向けて完全に一致
させておかなくても、該上下走査ユニット3Bによるレ
ーザ光39の照射領域39b中にターゲット5が位置す
ることが簡単に出来る。これによって、上下走査ユニッ
ト3Bが射出したレーザ光39は、その照射領域3b中
にターゲット5を配置させた形で、該ターゲット5を上
下方向にスキャニングする形になる。
【0023】このようにして上下方向に走査されている
レーザ光39が、ターゲット5の反射部7に照射される
と、該レーザ光39は、リトロレフレクター9によって
入射方向と一致した反射方向に再帰される形で、上下走
査ユニット3Bに向けて反射光39’が反射する。する
と、該反射光39’を上下走査ユニット3Bの光センサ
37aが検知出来、レーザ光39と反射光39’の光路
は一致しているので、該上下走査ユニット3Bの反射光
検知部37は、このときの回転ミラー36の姿勢角度δ
に基づいて、反射光39’の仰角θ2を検出する。即
ち、図5に示すように、ハーフミラー35の入射光路と
反射光路がなす角度は90度である故、光軸CT1と平
行な基準光軸CT5に対して回転ミラー36の法線CL
1がなす角度δを求めると、反射面36aに対する入射
角度δ’を検出することが出来る。すると、入射角度
δ’と反射角度δ’は等しいので、求める仰角θ2は、
角度δと角度δ’の和から180度を差し引いた値に一
致する。
【0024】このようにして基準光軸CT5に対する反
射光39’の仰角θ2を検出すると、ターゲット5が指
示している測位点PXnの平面座標位置(Xn、Yn)
は既に求められているので、図8に示すように基準点P
2と測位点PXn間の平面距離L2(即ち回転ミラー3
6の反射面36aとターゲット5の反射部7間の平面距
離)及び仰角θ2に基づいて、図9に示すように、反射
部7の基準光軸CT5に対する高さH1を検出すること
が出来る。すると、基準点P2の高さ座標値(Z2)
と、基準光軸CT5の高さH2と、ターゲット5におけ
る反射部7の先端6b(即ち基準点P2)からの高さH
3は既知値であるため、仰角θ2によって特定される高
さH1と、(Z2)、H2、H3の各値を用いて、測位
点PXnの高さ座標位置を演算算出することが可能とな
る。
【0025】そこで、該仰角θ2を仰角データDAT3
として、入力ポート11からデータ処理装置10に入力
させる。すると、主制御部12は、既に先に述べたよう
にメモリ15に格納されている基準点P2の3次元座標
位置データと測位点PXnの平面座標位置データを読み
出し、演算プロセッサ13に、これ等の座標位置データ
と仰角データDAT3を用いて、求める測位点PXnの
高さ座標位置(Zn)の値を、(Z2+H2+H1−H
3)として、演算させる。そして、該測位点PXnの高
さ座標位置(Zn)の値をメモリ15に格納する。この
ようにして、演算プロセッサ13が演算した測位点PX
nの平面座標位置(Xn、Yn)と高さ座標位置(Z
n)の各値がメモリ15に格納されたなら、主制御部1
2が、これ等測位点PXnの座標位置データを該メモリ
15中の値を呼び出す形で、出力部16から測位点PX
nの3次元座標位置(Xn、Yn、Zn)を位置データ
DAT2として出力させることが出来る。
【0026】このようにして、測量装置2によれば、2
ヶの水平走査ユニット3A、3Aと上下走査ユニット3
Bを用いてレーザ光39を、水平方向と上下方向にそれ
ぞれ走査する形でターゲット5に照射し、その反射光3
9’の水平方向の入射角度θ1、θ1と上下方向の入射
角度θ2をそれぞれ検出することによって、該ターゲッ
ト5に指示させた測位点PXnの3次元座標位置(X
n、Yn、Zn)を、一度に手間なく測位検出すること
が出来る。そして、これに用いられるレーザ光39は、
各シリンドリカルレンズ34によって上下方向と水平方
向にそれぞれ拡散されて所定の幅をなす形で走査される
ので、照射領域39bが広い。よって、各ユニット3
A、3Bとターゲット5の位置の取り合いが簡単であ
り、現場1に凹凸があってターゲット5が測位点PXn
毎に上下する場合にも長いターゲット5は不要である。
【0027】なお、上述した実施例においては、現場1
付近に設定した2ヶの基準点P1、P2を用いて、2ヶ
の水平走査ユニット3A、3Aと上下走査ユニット3B
を、一方の基準点P2の水平走査ユニット3Aの上に上
下走査ユニット3Bを重ねる形で設置した例を述べた
が、これ等ユニット3A、3A、3Bは、図9に示すよ
うに、3点の位置既知点に並べる形で設置しても構わな
い。また、実施例においては、測位点PXnを指示する
ターゲット5は、本体6の先端6bから所定高さH3を
なす位置に、リトロレフレクター9による反射部7が設
けられている例を述べた。しかし、ターゲット5に設け
られる測量光反射部7は、図9に示すように、ポール状
の本体6の全長に亙って設けられていても良い。
【0028】即ち、図9に示す例においては、上下走査
ユニット3Bが、水平走査ユニット3A、3Aがそれぞ
れ設置された基準点P1、P2とは異なる基準点P3
(X3、Y3、Z3)に設置されている。そして、該上
下走査ユニット3Bが、シリンドリカルレンズ34を介
して左右方向に拡散されたレーザ光39を、回転ミラー
36を介して上下方向に走査することによって、本体6
の全長L4に亙って反射部7が設けられたターゲット5
を上下方向にスキャニングする場合には、該上下走査ユ
ニット3Bの反射光検知部37が、反射光39’を検知
出来ない上限位置P4を求めることが出来る。すると、
先に述べたように、上下走査ユニット3Bに仰角θ2を
検出させることによって、基準光軸CT5に対する上限
位置P4の高さH1を求めることが出来る。また、基準
光軸CT5の高さH2、及びターゲット5の本体6の全
長L4は既知値であるところから、基準点P3のZ軸座
標位置(Z3)の値に基づいて、測位点PXnのZ軸座
標位置(Zn)の値を、Z3+H2+H1+L4の値を
演算する形で、簡単に検出することが出来る。なお、測
位点PXnの平面座標位置(Xn、Yn)各値の検出方
法は、先に述べた例と同様である。
【0029】このように、2ヶの水平光射出ユニット3
A、3Aと上下光射出ユニット3Bは、いずれかの位置
既知点に設置されれば、何等問題なく測位点PXnの3
次元座標位置を検出することが出来、その設置様態は任
意である。なお、水平光射出ユニット3A及び上下光射
出ユニット3Bによるレーザ光39等の測量光の射出方
法、即ち拡散、及び走査方法、並びに反射光39’の入
射角度θ1、θ2の検出方法は、実施例で述べたものに
限定されるものではない。例えば、レーザ光39を走査
するための上下走査手段及び水平走査手段は、回転ミラ
ー36等の反射鏡に限定されるものでなく、ケーシング
31全体が回転駆動することによって、レーザ光39が
走査されても差し支えない。また、本発明に用いられる
測量光は、レーザ光39に限定されるものではなく、直
進性を有するその他の光線であっても良い。また、該直
線性を有する測量光を、照射面39a等の光拡散平面上
に拡散するための光上下拡散手段及び光水平拡散手段
は、シリンドリカルレンズ34に限定されるものではな
い。さらに、反射光検知部37は、必ずしも回転ミラー
36の姿勢角度を基準にして、入射角度θ1や仰角θ2
を検出しなくても構わない。
【0030】また、測量装置2の使用用途は実施例で述
べたものに限定されない。即ち、実施例においては、現
場1の地面上において移動し得ない複数の測位点PXn
に順次ターゲット5を設置して、該測位点PXnの測位
作業を行うが、測量装置2は、移動物体上に固定されて
逐次移動中のターゲット5が指示する地点を測位点PX
nとして、該測位点PXnの位置(即ちターゲット5の
現位置)をリアルタイムで求めていくような測位方法に
用いられても差し支えない。なお、測位点PXnの平面
座標位置(Xn、Yn)と高さ座標位置(Zn)を演算
するための位置演算手段は、データ処理装置10に設け
られた演算プロセッサ13に限定されるものではない。
さらに、ターゲット5の本体6は、必ずしもポール状に
形成されている必要はなく、また、その反射部7はリト
ロレフレクター9以外の測量光反射部であっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
位すべき測位点PXnを指示し得るターゲット5を有
し、前記ターゲット5の所定位置に反射部7等の測量光
反射部を設け、各々が直進性を有するレーザ光39等の
測量光を前記ターゲット5に向けて射出し、該ターゲッ
ト5の測量光反射部からの反射光39’を検知し得る、
上下走査ユニット3B等の上下光射出ユニットと2ヶの
水平走査ユニット3A、3A等の水平光射出ユニットを
設け、前記水平光射出ユニットにシリンドリカルレンズ
34等の光上下拡散手段を、該水平光射出ユニットによ
る前記測量光39の光路中において該測量光39を上下
方向に拡散し得る形で設け、前記水平光射出ユニット
に、前記上下方向に拡散された測量光39を水平方向に
走査し得る回転ミラー36等の水平走査手段を設け、ま
た、前記上下光射出ユニットにシリンドリカルレンズ3
4等の光水平拡散手段を、該上下光射出ユニットによる
前記測量光39の光路中において該測量光39を水平方
向に拡散し得る形で設け、前記上下光射出ユニットに、
前記水平方向に拡散された測量光39を上下方向に走査
し得る回転ミラー36等の上下走査手段を設け、前記2
ヶの水平光射出ユニットがそれぞれ検知する各反射光3
9’の水平方向の入射角度θ1に基づいて前記測位点P
Xnの平面座標位置(Xn、Yn)を演算し、前記上下
光射出ユニットが検知する反射光39’の上下方向の入
射角度θ2に基づいて前記測位点39の高さ座標位置
(Zn)を演算する演算プロセッサ13等の位置演算手
段を設けて、測量装置2を構成したので、2ヶの水平光
射出ユニットが測量光を、光上下拡散手段によって上下
方向に拡散した状態で水平走査手段によって水平方向に
走査する形で、それぞれターゲット5に照射し、また、
上下光射出ユニットが測量光を、光水平拡散手段によっ
て水平方向に拡散した状態で上下走査手段によって上下
方向に走査する形で、ターゲット5に照射する。そし
て、該測量光のそれぞれを測量光反射部に反射させて、
各反射光39’を該2ヶの水平光射出ユニットと上下光
射出ユニットにそれぞれ検知させることによって、2ヶ
の水平方向の入射角度θ1、θ1と上下方向の入射角度
θ2を求め、該入射角度θ1、θ1、θ2に基づいて測
量光反射部の位置を特定する形で、位置演算手段に、測
位点PXnの平面座標位置(Xn、Yn)と高さ座標位
置(Zn)を演算させ、これによって、該測位点PXn
の3次元座標位置(Xn、Yn、Zn)を検出すること
が出来る。従って、測位すべき測位点PXnにターゲッ
ト5を設置し、また位置既知点に上下光射出ユニットと
2ヶの水平光射出ユニットをそれぞれ設置し、該上下光
射出ユニットと2ヶの水平光射出ユニットからターゲッ
ト5に向けて測量光を射出し、反射光39’の水平方向
の入射角度θ1と上下方向の入射角度θ2を求める、と
いう一度の動作を行うだけで、該ターゲット5が指示す
る地点の3次元座標位置を手間なく簡単に検出すること
が出来る。即ち、測位点PXnの平面座標位置(Xn、
Yn)と高さ座標位置(Zn)を、それぞれ別個の測量
手法及び作業工程によって検出する必要がない。また、
このように測位点PXnの位置を測位検出する際に、各
水平光射出ユニットと上下光射出ユニットは、測量光
を、光上下拡散手段と光水平拡散手段によって上下方向
と水平方向にそれぞれ拡散することによって上下方向と
水平方向にそれぞれ幅をなすようにした状態で、水平走
査手段と上下走査手段によって、水平方向と上下方向に
それぞれ走査する形で、射出出来るので、該測量光の照
射領域は広範囲な3次元空間状になる。よって、該測量
光はターゲット5の測量光反射部に確実に照射される。
即ち、各反射光39’が確実に得られる。この結果、測
量光反射部が水平光射出ユニットと上下光射出ユニット
の射出口と対向した位置になくても、該測量光反射部に
測量光を照射して、反射光39’を捉えることが出来
る。従って、各測位作業毎に2ヶの水平光射出ユニット
と上下光射出ユニットからターゲット5の測量光反射部
を正確に視準する手間が必要なく、省力的な測位作業が
可能となる。従って、測量作業を行うべき現場1の地面
に凹凸があって、該凹凸によってターゲットの測量光反
射部が測位点PXn毎で異なる高さに位置する場合にお
いても、様々な高さをなす複数の測位点PXnの測位が
可能である。即ち、本発明によれば、短いターゲット5
の僅かの領域に形成した測量光反射部によって、測位点
PXnの3次元座標位置(Xn、Yn、Zn)を的確に
求めることが出来る。よって、極力長いターゲットを用
いる必要はないので、作業手間が簡略である。一方で、
ターゲット5の測量光反射部の高さ位置に合わせて、水
平光射出ユニットや上下光射出ユニットの高さ、延いて
は設置位置を変更調整する必要がないので、該水平光射
出ユニットや上下光射出ユニットの設置状態の自由度が
高い。この結果、該水平光射出ユニットや上下光射出ユ
ニットを、それぞれが設置された位置既知点に設置し
て、所定の方向を向けたままの状態で、複数の測位点P
Xnの測位が可能である。従って、水平光射出ユニット
や上下光射出ユニットの設置変えに要する手間も少な
い。
【0032】また、本発明において、前記反射部7等の
測量光反射部は前記ターゲット5の所定高さH3位置に
設けられたリトロレフレクター9であるようにして、測
量装置2を構成すると、測量光反射部に測量光39が照
射されると、リトロレフレクター9の高い反射効率をも
って、反射光39’が反射されることが出来る。する
と、測量装置2においては、先に述べたように、光上下
拡散手段と光水平拡散手段によって、測量光の照射領域
を3次元空間状に広げたために、該光上下拡散手段と光
水平拡散手段によって拡散した分だけ、測量光の照射レ
ベルが減衰することを余儀なくされる。しかし、ターゲ
ット5の測量光反射部に装着されたリトロレフレクター
9は、測量光の照射レベルが減衰した場合においても、
入射方向と一致した反射方向をなす光路に向けて、高い
反射光率で測量光を反射させることが出来る。従って、
測量装置2のように直進性を有する測量光を拡散させて
用いる場合で、上下光射出ユニット及び水平光射出ユニ
ットとターゲット5の距離が遠く離れている場合におい
ても、測量光をリトロレフレクター9によって確実に上
下光射出ユニット又は水平光射出ユニット側にそれぞれ
再帰させることが出来る。よって、ターゲット5の測量
光反射部にリトロレフレクター9を用いた測量装置2に
よれば、先に述べたように、長いターゲットを用いる必
要なく、手間なく簡単に測位点PXnの3次元座標位置
を検出するという効果が得られることに加えて、広範囲
な現場1での測位作業が可能になり、さらなる測位作業
の省力化が出来る。また、測量光の再帰性が高いことに
よって、測位精度が向上する。そして、リトロレフレク
ター9自体が小さなものですむので、ターゲット5が軽
量化出来、持ち運びが楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測量装置の1実施例を示す全体斜
視図である。
【図2】図1に示す測量装置の側面図である。
【図3】図1に示す測量装置に用いる水平光射出ユニッ
トの1例を示す平面図である。
【図4】図3に示す水平光射出ユニットの側面図であ
る。
【図5】図1に示す測量装置に用いる上下光射出ユニッ
トの1例を示す側面図である。
【図6】図1に示す測量装置に用いられるターゲットの
一例を示す側面図である。
【図7】図6に示すターゲットの平面図である。
【図8】図1に示す測量装置により測位点の平面座標位
置を検出する方法を示す平面図である。
【図9】図1に示す測量装置により測位点の高さ座標位
置を検出する方法を示す斜視図である。
【図10】本発明による測量装置の別の実施例を示す図
である。
【符号の説明】 2……測量装置 3A……水平光射出ユニット(水平走査ユニット) 3B……上下光射出ユニット(上下走査ユニット) 34……光上下拡散手段、光水平拡散手段(シリンドリ
カルレンズ) 36……水平走査手段、上下走査手段(回転ミラー) 37……反射光検知手段(反射光検知部) 39……測量光(レーザ光) 39’……反射光 5……ターゲット 7……測量光反射部(反射部) 13……位置演算手段(演算プロセッサ) 9……リトロレフレクター PXn……測位点 P1、P2、P3……位置既知点(基準点) θ1……水平方向の入射角度 θ2……上下方向の入射角度(仰角)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測位すべき測位点を指示し得るターゲット
    を有し、 前記ターゲットの所定位置に測量光反射部を設け、 各々が直進性を有する測量光を前記ターゲットに向けて
    射出し、該ターゲットの測量光反射部からの反射光を検
    知し得る、上下光射出ユニットと2ヶの水平光射出ユニ
    ットを設け、 前記水平光射出ユニットに光上下拡散手段を、該水平光
    射出ユニットによる前記測量光の光路中において該測量
    光を上下方向に拡散し得る形で設け、 前記水平光射出ユニットに、前記上下方向に拡散された
    測量光を水平方向に走査し得る水平走査手段を設け、 また、前記上下光射出ユニットに光水平拡散手段を、該
    上下光射出ユニットによる前記測量光の光路中において
    該測量光を水平方向に拡散し得る形で設け、 前記上下光射出ユニットに、前記水平方向に拡散された
    測量光を上下方向に走査し得る上下走査手段を設け、 前記2ヶの水平光射出ユニットがそれぞれ検知する各反
    射光の水平方向の入射角度に基づいて前記測位点の平面
    座標位置を演算し、前記上下光射出ユニットが検知する
    反射光の上下方向の入射角度に基づいて前記測位点の高
    さ座標位置を演算する位置演算手段を設けて構成した、
    測量装置。
  2. 【請求項2】前記測量光反射部は前記ターゲットの所定
    高さ位置に設けられたリトロレフレクターである、請求
    項1記載の測量装置。
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