JPH07190485A - 給湯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯装置において目的温度に保温した湯をマ
グネトロンを用い急速再沸騰し、目的に応じた高温の湯
を即座に提供するものである。 【構成】 貯湯用容器３が内装され、前記貯湯用容器３
の上部に開閉自在の蓋２が設けられた本体１を有し、該
貯湯用容器底部外側に加熱手段５、温度センサー４を密
着させさらに電動ポンプ６を配置し、電動ポンプ６を介
し貯湯用容器底部と給湯口７とを給湯管８により連結さ
せる。さらに給湯管８の給湯口付近にマグネトロン９を
装着した沸騰槽１０を介在させる。さらに、温度センサ
ー４の信号を検地し加熱手段５を制御し、また、蓋２に
設けられた給湯釦１１、高温湯釦１２による操作を制御
する制御手段１３を本体底部外側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般家庭およびオフィス
などで使用される給湯装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、給湯装置に付加される保温機能に
も多様化が進み、高温、８５゜Ｃ、７０゜Ｃなどの目的に
応じた温度設定での保温が可能になっているものもあ
る。従来の給湯装置では、図２に示すように、本体２０
に内装された貯湯用容器２１内に入れられた水を、貯湯
用容器２１の底部外側に設けられた加熱手段２２により
加熱沸騰させる。場合によっては沸騰状態を維持させる
ことにより水に含有する有害物質を除去し、沸騰後は自
動的に加熱手段２２を保温用の出力とし、保温状態に移
行する。この時、使用者は目的に応じた保温温度を、高
温、８５゜Ｃ、７０゜Ｃ等の設定温度の表示された前面操
作部から選択し、そこに設けられた保温釦２３を操作
し、その設定温度に応じた温度制御を行なわせる。そし
て、この湯が必要な時は、前面操作部に設けられた給湯
釦２４を操作し、貯湯用容器２１の底部外側に設けられ
た電動ポンプ２５を駆動させ、貯湯用容器２１内の湯を
給湯管２６へ送り出し、目的の温度の湯を給湯口２７よ
り得ることができるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、目的温度での保温を行っている場合、沸
騰した湯が必要となると、貯湯用容器内の湯全体を再沸
騰させなければならず、待ち時間、電力等に著しい無駄
が生じる。また、再沸騰させた湯を再度低保温とするた
めに、さらに１００゜Ｃから目的温度まで自然に冷める
のを待たなければならず、給湯装置の機能を使用者の目
的に応じて迅速に活用しにくい。

【０００４】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、一旦沸騰させカルキ等の有害物質を除去した後、
目的温度で保温した状態で沸騰した湯が必要なときに、
必要な量の湯を急速沸騰させすばやく供給することを目
的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、マグネトロンを装着した沸騰槽を給湯
管に介在させた給湯装置である。

【０００６】

【作用】本発明によれば、貯湯用容器の湯全体が目的温
度で保温された状態でも、給湯管に介在された貯湯槽に
湯を通過させながらマグネトロンにより加温する事がで
き、目的に応じて必要な温度の湯を即座に供給すること
ができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【０００８】図１において１は本体を示す。本体１は上
部に開閉自在の蓋２を設け、貯湯用容器３を内装する。
貯湯用容器３底部外側には温度センサー４、加熱手段５
を密着して配置し、さらに、電動ポンプ６を設置する。
また、貯湯用容器３底部と給湯口７とを電動ポンプ６を
介し給湯管８により連結させる。給湯管８の給湯口７付
近にマグネトロン９を設置した沸騰槽１０を介在させ
る。この沸騰槽１０の内部は迷路状の構造をしている。
さらに、温度センサー４の信号を検知し加熱手段５の駆
動や停止、また、本体１上部正面に設けられた給湯釦１
１による電動ポンプ６の駆動、高温湯釦１２による電動
ポンプ６およびマグネトロン９の駆動操作の制御手段１
３を本体１底部外側に配置する。

【０００９】以上のように構成された給湯装置について
動作を説明する。貯湯用容器３内に水を入れ、電源を投
入すると加熱手段５が駆動し、温度センサー４により沸
騰検知されるまで水を加熱し続け、数分間沸騰状態を継
続させるよう制御手段１３により制御される。その後の
保温温度は給湯される湯温が７０゜Ｃ、８０゜Ｃまたは
高温となるよう任意に選択できるものとし、温度センサ
ー４の信号を基に制御手段１３により目的保温温度に維
持できるようフィードバック制御を行う。貯湯用容器３
内の湯が必要な場合は、そのまま給湯釦１１を操作し電
動ポンプを駆動し、湯は貯湯用容器３から給湯管８を経
て沸騰槽１０内の迷路状の給湯管を通過し、給湯口７に
送出供給される。必要な量の湯が得られたとき、給湯釦
１１を元の状態に戻し電動ポンプ６を停止し、湯の供給
も終了する。

【００１０】また、保温状態から即座に保温温度より高
温の湯が必要となった場合は、高温湯釦１２を操作し、
電動ポンプ６を駆動し前述の給湯の場合と同様に沸騰槽
１０へと送り込まれる湯を、マグネトロン９を駆動し再
加熱する。沸騰槽１０内の迷路状の給湯管を通過する間
に湯は急速に再沸騰され、目的とする高温の湯が給湯口
７より得られる。必要量の湯が得られたならば、高温湯
釦１２を元の状態に戻し電動ポンプ６、マグネトロン９
を停止し、湯の供給も終了する。

【００１１】さらに、少量の水を即座に加熱沸騰させる
場合には、貯湯用容器３からの中の水が沸騰前であって
も、高温湯釦１２を操作し、電動ポンプ６を駆動し沸騰
槽１０へと送り込まれる湯を、マグネトロン９を駆動し
加熱する。

【００１２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかな様に、本発明
によれば、マグネトロンを給湯管に介在させた構成とし
たことで、沸騰後の湯の温度を目的温度に保温した状態
で沸騰した湯が必要となったときに、必要な量の湯をマ
イクロ波により再沸騰させ、目的に合わせた温度の湯を
即座に供給でき、貯湯用容器に蓄えられる湯を迅速によ
り多目的に活用することができる。

【００１３】さらに、カップラーメン、コーヒーなどを
１人分即座に必要なときに貯湯用容器内が空だった場合
にも、マイクロ波により水を加熱沸騰させ即座に対応す
ることができる。

【００１４】また、貯湯用容器内の湯を長時間の沸騰温
度以下で保温し、必要なときに必要量の湯を再沸騰させ
る様にすると、給湯装置の消費電力を低減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における給湯装置を示す断面
図

【図２】従来の給湯装置の断面図

【符号の説明】

９ マグネトロン １０ 沸騰槽 １２ 高温湯釦 １３ 制御手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】貯湯用容器が内装され、前記貯湯用容器の
   上部に開閉自在の蓋が設けられた本体を有し、該貯湯用
   容器底部外側に加熱手段、温度センサーを密着させさら
   に電動ポンプを配置し、電動ポンプを介し貯湯用容器底
   部と給湯口とを給湯管により連結させ、さらに給湯管の
   給湯口付近にマグネトロンを装着した沸騰槽を介在し、
   また本体内に、加熱手段、電動ポンプ、マグネトロンを
   制御する制御手段をもつ給湯装置。