JPH07190482A - 浴室の給湯構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室の給湯構造において、配管施工が容易
で、コストがかからず、初めて使う人、特に子供や高齢
者にも簡単に操作出来る様にすること。 【構成】 温度設定可能な給湯機１１と浴室１内に設置
された単水栓７、９とを配管１２で接続し、この単水栓
７、９に適温給湯を行なうため給湯機１１の温度設定操
作が可能な操作盤１０を浴室１内に設けたことを特徴と
する。そしてこの操作盤１０を単水栓７、９近傍に設
置、又は単水栓と一体に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ユニット式浴室等の給
湯構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴室内の浴槽、洗い場、シャワー
等への適温給湯は、水道管からの給水配管と、浴室外に
設置した給湯機からの給湯配管とを浴室内に引き込み、
２バルブ、或いはサーモスタットタイプの湯水混合栓に
接続し、この湯水混合栓で適温に設定して使用してい
た。そして浴槽、洗い場、シャワー等の夫々にこの様な
配管を行なって、適温給湯を行なっていた。例えば実開
平３−４８６４９号公報等。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、配管の末端に２バルブ、或いは湯水混合栓を
使用するため、給水、給湯の２系列の配管が必要となっ
て、施工に手間を要していた。又、配管の末端にサーモ
スタットタイプの高価な湯水混合栓を使用するため、コ
ストもかかっていた。更に湯水混合栓の操作部が煩雑に
なるため、初めて使う人（特に子供や高齢者）には使い
難かった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、温度設定可能な給湯機と浴室内に設置され
た単水栓とを配管で接続し、この単水栓に適温給湯を行
なうため前記給湯機の温度設定操作が可能な操作盤を浴
室内に設けた。そしてこの操作盤を単水栓近傍に設置、
又は単水栓と一体に設けた。

【０００５】

【作用】上記手段によれば、浴室内への配管が給湯機か
らの配管だけの１系列となるため、配管施工が容易とな
る。又、高価な湯水混合栓を使わないので、安価に出来
る。

【０００６】

【実施例】次に本発明の実施例を添付した図面により説
明する。図１は本発明の給湯構造を適用した浴室の斜視
図である。浴室１は、床パン２の外周に沿って壁パネル
３を立設し、壁パネル３の上端部に天井パネル４を取付
けることで図示せざる建物躯体内に画成される。床パン
２には浴槽５を設置し、洗い場６を設ける。又、浴槽５
及び洗い場６を臨む一方の壁パネル３に浴槽５用単水栓
７及び洗い場６・シャワー８切替えの単水栓９を取付け
る。両単水栓７、９の中間には、室外に設けた後述する
温度設定可能な給湯機の操作盤１０を設ける。

【０００７】次に図２のブロック図により上記単水栓
７、９と給湯機とを接続する配管系、配線系の第１実施
例について説明する。浴室１外に設けられた給湯機１１
と単水栓７とは給湯管１２により接続する。給湯管１２
は更に枝管１３を介して単水栓９に接続する。又、単水
栓９は切替弁１４及びホ−ス１５で上記シャワ−８に接
続している。

【０００８】給湯機１１に引き込まれた水道管１６は、
給湯機１１内で何重にも折り曲げられて加熱部１７を形
成する。加熱部１７の下流側は上記給湯管１２に接続す
る。この加熱部１７を、同様に給湯機１１内に設けられ
ガス管１８に接続されたバ−ナ−１９で加熱する。バ−
ナ−１９の上流側のガス管１８には、ガス制御弁２０を
設け配線２１で制御部２２に接続する。

【０００９】給湯機１１内の加熱部１７の下流側２３で
且つ給湯管１２の上流側には、加熱された湯の流量を計
る流量センサ−２４と、その温度を計る温度センサ−２
５とを設ける。流量センサ−２４と、温度センサ−２５
は夫々配線２６、２７により制御部２２に接続してい
る。そして上記操作盤１０も配線で制御部２２に接続し
ている。

【００１０】以上の様に給湯機１１の配管系及び配線系
を設けることにより、浴室１内の入浴者は、単水栓７、
９近傍に設けられた操作盤１０のダイヤル２９を廻して
自分の好みの流量及び湯温を設定すれば、制御部２２が
流量センサ−２４及び温度センサ−２５からの信号に基
づいてガス制御弁２０を制御し、適量、適温の湯を単水
栓７、又は９に供給する。

【００１１】従ってこの第１実施例では、操作盤１０と
単水栓７、９とが別体に設けられているが、浴室１へは
給湯管１２のみの１系列の配管で、給水管の配管を行な
う必要が無いので、施工を安価、且つ容易に行なうこと
が出来る。そして高価な湯水混合栓を使用せず、安価な
単水栓７、９で良いので、この点でもコストを下げるこ
とが出来る。又、浴室１内の操作盤１０のダイヤル２９
を廻すだけで好みの湯温を設定出来るので、操作が単純
で幼児や高齢者でも操作が分り易く、従来の様に適切に
操作出来ないために高温の湯がいきなり出てきて火傷を
する様な心配が極めて少なく、安心して取扱うことが出
来る。更に単水栓７、９のすぐ近くに操作盤１０がある
ので、単水栓７、９を使いながらより適切な操作をする
ことが出来る。

【００１２】図３は第２実施例の単水栓を示すものであ
る。この単水栓３０は、ハンドル３１で通常の蛇口３２
と、ホ−ス３３を介して接続したシャワ−３４と止水と
を切換えると共に、夫々の流量も調節出来る様に成って
いる。又、ハンドル３５は定流量止水機能を備えてお
り、このハンドル３５の機能上、単水栓３０そのものを
前述の浴槽５と洗い場６の境目（即ち浴槽５のリム辺
り）に配設する。単水栓３０の上方には、単水栓３０と
一体に操作盤３７を設ける。操作盤３７はＯＮ／ＯＦＦ
スイッチ３８と、５段階の湯温表示３９と、右、又は左
のスイッチを押し続けることで湯温を高い方、又は低い
方へ切替える切替えスイッチ４０、４１とを備えてい
る。

【００１３】この第２実施例によれば、単水栓３０と操
作盤３７が一体に成っているので、配管と配線作業を同
時に行なうことが出来、取付け作業が容易である。

【００１４】

【発明の効果】以上詳述した様に本発明によれば、浴室
の給湯構造において、配管施工が容易で、コストがかか
らず、初めて使う人、特に子供や高齢者にも簡単に操作
出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給湯構造を適用した浴室の斜視図

【図２】給湯構造のブロック図

【図３】第２実施例の単水栓の斜視図

【符号の説明】

１：浴室 ７、９：単水栓 １０：操作盤 １１：給湯機 １２：給湯管

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 温度設定可能な給湯機と浴室内に設置さ
   れた単水栓とを配管で接続し、この単水栓に適温給湯を
   行なうため前記給湯機の温度設定操作が可能な操作盤を
   浴室内に設けたことを特徴とする浴室の給湯構造。
2. 【請求項２】 前記操作盤を前記単水栓近傍に設置した
   ことを特徴とする請求項１の浴室の給湯構造。
3. 【請求項３】 前記操作盤は前記単水栓と一体に設けた
   ことを特徴とする請求項１の浴室の給湯構造。