JPH0718964A - 地下穿孔機用スクリューロッドの内蔵パイプ振れ止め具 - Google Patents

地下穿孔機用スクリューロッドの内蔵パイプ振れ止め具

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JPH0718964A
JPH0718964A JP15928393A JP15928393A JPH0718964A JP H0718964 A JPH0718964 A JP H0718964A JP 15928393 A JP15928393 A JP 15928393A JP 15928393 A JP15928393 A JP 15928393A JP H0718964 A JPH0718964 A JP H0718964A
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JP
Japan
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screw rod
pipe
packing
supply passage
cement milk
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JP15928393A
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English (en)
Inventor
Yuji Sano
雄二 佐野
Chikashi Shimada
史 嶋田
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KENCHIYOU KOBE KK
Original Assignee
KENCHIYOU KOBE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地下穿孔機用スクリューロッドに内装するこ
とができて上記パイプの振れを効果的に防ぐことができ
るようにされた、地下穿孔機用スクリューロッドの内蔵
パイプ振れ止め具を提供すること。 【構成】 外筒51内にエアー供給通路及びセメントミ
ルク類供給通路の一部又は全部を構成するパイプ45
a,46a,46aがその両端部を支持された状態で配
されてなる地下穿孔機用スクリューロッド50に内装さ
れるもので、上記スクリューロッド50の外筒51に内
接する弾性材料からなる円形状のパッキン81とこのパ
ッキン81の両面に固着された該パッキン81より小径
のパッキン押さえ82,82からなっていて、上記パッ
キン81及びパッキン押さえ82,82を厚さ方向に貫
くように上記パイプ45a,46a,46aが嵌挿され
る止め穴83,84,84が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土質補強材としてのセ
メントミルク類を供給できるようにされた地下穿孔機用
スクリューロッドに内蔵されたパイプの振れ止め具に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土木基礎工事においては、基礎
地盤支持強度を高くするため、地盤にボードパイル(現
場造成杭)を打設したり、穿孔された掘削穴にPCパイ
ル、Hビームパイル、スティールパイル等の応力負担材
を挿入するようにされているが、在来の施工法により水
が多く出る地層、転石層、レキ層等を穿孔すると、穿孔
された掘削穴がくずれる場合が多発し、穿孔された深度
まで上記の応力負担材を挿入することができなくなると
いう不具合が生じる。また、穿孔された掘削穴の最深度
までパイル等を挿入できたとしても、地盤支持力が不足
するためパイル等が沈下してしまうおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような不具合を
回避するため、従来においては、例えば、地下穿孔機に
より穿孔された掘削穴に円筒鉄管を杭打ち等の方法で打
ち込み、次いで、その打ち込まれた円筒鉄管内の土を除
去した後、その管内にセメントペーストを注入し、この
セメント養生中に前記円筒鉄管を別途に起重機で引き抜
くという手順で行う施工法が提案されているが、この従
来の施工法では、穿孔作業、円筒鉄管の挿入作業、円筒
鉄管内部の土除去・清掃作業、管内へのセメント注入作
業、円筒鉄管の引き上げ作業、等の種類の異なる複数の
作業を一定の順番で別々に行わなければならないので、
複数の異なった装備を必要とすることに加えて、装備交
代のために多くの手間、時間を要し、結果的に施工コス
トが高くつくという問題があった。
【0004】なお、上記のような土木基礎工事に使用さ
れる従来の地下穿孔機は、通常、外周に螺旋羽根が設け
られたスクリューロッドの下段に、圧縮エアーにより上
下方向に振動せしめられる掘削ビットが装着されたエア
ーハンマーが連結されており、上記スクリューロッドの
上端がそれらを回転駆動するための動力装置部に連結さ
れるとともに、地上に配されたリーダーマストに案内さ
れて回転しながら上記動力装置部と共に昇降動せしめら
れるようになっている。
【0005】本願の出願人は、前記した如くの問題を生
じることなく基礎地盤支持強度を高めることができるよ
うにすべく、最下段にエアーハンマーが連結されたスク
リューロッドを備えた地下穿孔機において、上記エアー
ハンマーの先端部付近からセメントミルクのような土質
補強材を噴出させるようにしたものを開発している。こ
のようにエアーハンマーの先端部付近からセメントミル
ク類を噴出させることのできる地下穿孔機が開発されれ
ば、穿孔作業時又は穿孔作業後のスクリューロッド及び
エアーハンマーの引き上げ時に、穿孔された掘削穴の内
部又は内周面に壁を作るようにセメントミルク類を供給
ないし吹き付けることが可能となって、地層強度を増大
させることができるとともに掘削穴をくずれ難くするこ
とができることになり、掘削穴の原形を保持できてパイ
ル等を掘削穴に容易に挿入することが可能となるととも
に、パイル等の周辺の摩擦力が増大することからパイル
の沈下量を最小限に抑えることが可能となり、上記した
穿孔作業、円筒鉄管の挿入作業、円筒鉄管内部の土除去
・清掃作業、管内へのセメント注入作業、円筒鉄管の引
き上げ作業等を別々に行なわなくて済むので、施工を迅
速かつ容易に行え、施工コストを激減できるという画期
的な効果が得られることになる。
【0006】ところが、上記のように地下穿孔機におい
てセメントミルク類をエアーハンマーの先端部付近から
噴出させるようになすには、スクリューロッドを通じて
エアーハンマー駆動用(掘削ビット振動用)の圧縮エア
ーとセメントミルク類とをそのスクリューロッドの下段
に連接されるエアーハンマーに導くことが要求される。
【0007】そこで、上記スクリューロッドにエアー供
給通路を設けることに加えて、セメントミルク類供給通
路を設けることが本願の発明者等により考えられてい
る。上記のような通路を設けるには、中実のスクリュー
ロッドにそれを縦貫するようにエアー供給通路とセメン
トミルク類供給通路となる貫通穴を穿孔してもよいが、
スクリューロッドのように比較的長尺のものに長手方向
に沿って貫通穴を穿つことは極めて難しく、コスト増、
重量増を招くので、スクリューロッドとして中空状のも
の(外筒)を用意し、その中に上記通路を形成するよう
にパイプを配することが考えられる。
【0008】この場合、パイプの両端部を外筒部の両端
付近で支持すればよいのだが、スクリューロッドは回転
せしめられるので、両端だけしか支持されていないパイ
プは中央部分が湾曲するように振れてしまう。このよう
にパイプが振れると、支持部分の外れや損傷が生じた
り、パイプが外筒部に当たったりパイプ同士が衝突した
りして、セメントミルク類がパイプから溢れ出る等の重
大な問題が発生するおそれがある。
【0009】かかる点に鑑み本発明は、外周に螺旋羽根
が設けられた外筒部内にセメントミルク類供給通路の一
部又は全部を構成するパイプがその両端部を支持された
状態で配されてなる地下穿孔機用スクリューロッドに内
装することができて上記パイプの振れを効果的に防ぐこ
とができるようにされた、地下穿孔機用スクリューロッ
ドの内蔵パイプ振れ止め具を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る内蔵パイプ振れ止め具は、外周に螺旋
羽根が設けられた外筒部内にセメントミルク類供給通路
の一部又は全部を構成するパイプがその両端部を支持さ
れた状態で配されてなる地下穿孔機用スクリューロッド
に内装されるもので、上記スクリューロッドの外筒部に
内接する弾性材料からなる円形状のパッキンとこのパッ
キンの両面に固着された該パッキンより小径のパッキン
押さえからなっていて、上記パッキン及びパッキン押さ
えを厚さ方向に貫くように上記パイプが嵌挿される止め
穴が形成されていることを特徴としている。
【0011】
【作 用】上述の如くの構成とされた本発明に係る内蔵
パイプ振れ止め具は、例えば、それに形成された止め穴
にセメントミルク類供給通路を構成するパイプを挿入
し、振れ止め具全体をパイプの中央部分に移動させ、こ
の状態で振れ止め具が装着されたパイプを外筒部内に挿
入すれば、振れ止め具はそのパッキンの周端面を外筒部
に内接させながらパイプと共にスクリューロッドの長手
方向で見た中央部にまで挿入される。つまり、極めて容
易に振れ止め具をスクリューロッドの奥深い所に内装で
きる。
【0012】そして、内装された振れ止め具は、弾性材
料で作製されたパッキン部分が外筒部に内接しているの
で、スクリューロッドが回転せしめられたときにはパイ
プの動きを規制して振れを減衰させるように働く。この
場合、パッキンの外周部を除く中央部分を挟むようにパ
ッキン押さえが固着されているので、振れ止め具全体と
しては適度の剛性が与えられ、その結果、損傷劣化が生
じ難くなり、また、パイプを傷つけることもない。
【0013】このような内蔵パイプ振れ止め具が用いら
れることにより、スクリューロッド内のパイプの振れが
効果的に抑えられ、パイプ支持部分の不具合やパイプの
損傷等が生じ難くなって、スクリューロッドの信頼性が
格段に向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明に係る内蔵パイプ振れ止め具の
一実施例が用いられているスクリューロッドが採用され
た地下穿孔機の一例を示している。図1に示される地下
穿孔機10においては、クローラ型のベース車両11の
フロント側端部に鉛直にリーダーマスト12が立設され
ており、このリーダーマスト12の頂部に配設された滑
車機構14のトップシーブブロック15から垂下された
ワイヤー17により緩衝装置類16を介して、動力装置
部20と本発明に係るロータリージョイント30、スク
リューロッド50、及びエアーハンマー60が一体的に
連接されて吊持されている。
【0015】上記動力装置部20は、矩形枠状の昇降ハ
ウジング21、ギアードモーター22、及びスイベル装
置24からなっている。昇降ハウジング21は、上記リ
ーダーマスト12の前面に設けられた2本のガイドレー
ル18にスライド金具19を介して上下方向に昇降動可
能に支持されている。この昇降ハウジング21内に、ギ
アードモーター22が固定され、このギアードモーター
22の出力側に外部に配されたコンプレッサー(図外)
からの圧縮エアーがフレキシブル導管42を通じて導入
されるスイベル装置24が連結されている。なお、以上
に述べたベース車両11、リーダーマスト12、滑車機
構14、昇降ハウジング21、ギアードモーター22、
スイベル装置24等のロータリージョイント30、スク
リューロッド50、及びエアーハンマー60以外の部分
の構成は既存の地下穿孔機と基本的には同じである。
【0016】そして、上記スイベル装置24の下側に連
結されたロータリージョイント30は、図2〜図4に示
される如くの構成となっている。すなわち、ロータリー
ジョイント30は、上記動力装置部20の昇降ハウジン
グ21にボルト27により固定されて回転を規制された
状態で上記動力装置部20と共に上記リーダーマスト1
2のガイドレール18に案内されて昇降せしめられるよ
うにされたベアリング部31とこのベアリング部31に
回転可能に嵌挿保持された接続軸部32とからなってい
る。
【0017】具体的には、上記ベアリング部31は接続
軸部32の中央大径部32Aの外周に外嵌された基体3
1Aとこの両端にボルト33により固定されて接続軸部
32の上下の小径部32Bをラジアル方向で受けるとと
もに上記中央大径部32aの上下端の外周縁をスラスト
方向で受ける一対のころがり軸受体31Bとで構成さ
れ、上記ベアリング部31の基体31A部分が昇降ハウ
ジング21にボルト27により固定され、その基体31
A部分に水平方向に内外を貫くように横通路35が形成
され、この横通路35の外端にセメントミルク類用のフ
レキシブル導管44が連結されている。
【0018】また、上記接続軸部32には図3及び図4
に示される如くにその中心軸線を通るように、後述する
スクリューロッド50に設けられたエアー供給通路45
Aに連通せしめられる第1の接続通路36が貫設される
とともに、上記ベアリング部31に形成された横通路3
5と後述するスクリューロッド50に設けられたセメン
トミルク類供給通路46Aとを連通させるように第2の
接続通路37が形成されている。第2の接続通路37
は、図3に示される如くに上記ベアリング部31の内周
部と上記接続軸部32の外周部とに彫られた溝からなる
環状路37aと、この環状路37aから中心方向に向け
て対向するように穿設された一対の横穴37b,37b
と、この横穴37b,37bの底部から下方に向けて真
っ直ぐに穿設された縦穴37c,37cからなってい
る。
【0019】なお、上記接続軸部32の上端部はフラン
ジ38Aを介してボルト41によりスイベル装置24の
下部に連接された連結具24aに、また、下端部はフラ
ンジ部38Bにボルト41で固定されたソケット部55
を介して後述するスクリューロッド50の上端部(プラ
グ部54)に連結されている。なお、上記スイベル装置
24と接続軸部32との連結は、上記連結具24aに代
えて、後述するスクリューロッド50の連結に使用され
るプラグ部54及びソケット部55を利用することも可
能である。
【0020】上記スクリューロッド50は、図5に示さ
れる如くに、外筒部51の上端部に図6に示される如く
に断面正六角形の嵌合凸部54aが形成されたプラグ部
(オスジョイント)54が取着されるとともに、その下
端部に図7に示される如くに上記嵌合凸部54aに嵌め
込まれる断面正六角形の嵌合凹部55aが形成されたソ
ケット部(メスジョイント)55が取着され、上記外筒
部51とソケット部55の外周に螺旋羽根52が設けら
れている。
【0021】そして、このスクリューロッド50を縦貫
するようにエアー供給通路45Aとセメントミルク類供
給通路46Aとが設けられている。具体的には、上記プ
ラグ部54とソケット部55との間に、該スクリューロ
ッド50の中心線上を通るようにエアー供給通路45A
を構成するパイプ45aが橋架され、さらに、そのエア
ー供給通路45Aを構成するパイプ45aの両脇に、セ
メントミルク類供給通路46Aの中間部分を構成するパ
イプ46a,46aが橋架されており、プラグ部54及
びソケット部55にはエアー供給通路45A及びセメン
トミルク類供給通路46A、46Aの両端部を構成する
貫通穴54b,54c,54c及び55b,55c,5
5cが形成されている。
【0022】また、上記エアー供給通路45Aを構成す
るパイプ45aとセメントミルク類供給通路46Aの中
間部分を構成するパイプ46a,46aの両端部には外
筒部51に内接する金属製の円板からなる仕切板92,
92が取り付けられており、、さらに、上記パイプ45
a,46a,46aの中央部分に、本発明による振れ止
め具80が装着されている。
【0023】この振れ止め具80は、穿孔作業時(スク
リューロッド50の回転時)にパイプ45a,46a,
46aが振れるのを防ぐ役目を果たすもので、図9及び
図10に示される如くに、外筒部51に内接するゴム製
の円板状のパッキン81とこのパッキン81の両面に固
着された金属製の該パッキン81より小径のパッキン押
さえ82,82からなっており、その中央部分には上記
エアー供給通路45Aを構成するパイプ45aが嵌挿さ
れる止め穴83が形成され、かつ、その止め穴83の両
脇に上記セメントミルク類供給通路46Aの中間部分を
構成するパイプ46a,46aが嵌挿される止め穴84
が形成されている。
【0024】かかる振れ止め具80は、例えば、それに
形成された止め穴83,84,84にそれぞれエアー供
給通路45Aを構成するパイプ45A,セメントミルク
類供給通路46Aの中間部分を構成するパイプ46a,
46aを挿入し、振れ止め具80全体をパイプの中央部
分に移動させ、この状態で振れ止め具80が装着された
パイプ45a,46a,46aを外筒内に挿入すれば、
振れ止め具80はそのパッキン81の周端面を外筒部5
1に内接させながらパイプ45a,46a,46aと共
にスクリューロッドの長手方向で見た中央部にまで挿入
される。つまり、極めて容易に振れ止め具をスクリュー
ロッドの奥深い所に内装できる。
【0025】このような構成を有するクリューロッド5
0は、穿孔すべき掘削穴の深さに応じて同一構成のスク
リューロッド50同士を順次、図8に示される如くに、
プラグ部54とソケット部55とをそれらの頂面−底面
間にゴム製のパッキン43を介在させたもとで嵌合させ
て、プラグ部54とソケット部55の左右に段違いにそ
れぞれ設けられたピン挿入部57,57、58,58に
それぞれスプリングピン56,56を差し込んで連結す
るようにされる。なお、スクリューロッド50とロータ
リージョイント30との連結(図2)、及び、スクリュ
ーロッド50と後述のエアーハンマー60との連結も、
同様にして行われる。
【0026】上記したスクリューロッド50に連結され
るエアーハンマー60は、図11に示される如くに、外
周にスクリューロッド50の螺旋羽根52に連なる螺旋
羽根62が設けられており、その内部には、エアー供給
通路を含む公知の掘削ビット72振動機構が設けられる
とともに、セメントミルク類供給通路が設けられている
が、ここでは説明が煩瑣になるのを避けるため、それら
の詳細な説明を省略する。なお、上記掘削ビット振動機
構は、例えば特開昭55−119885号公報等に、ま
た、掘削ビット振動機構に加えてセメントミルク類供給
通路を設けたものは、本願の出願人による特願平5−9
3145号等に、それぞれ開示されているので、必要な
らそれらを参照されたい。
【0027】以上のように構成された地下穿孔機10に
より穿孔作業を行う際には、動力装置部20及びそれに
ロータリージョイント30を介して連結されたスクリュ
ーロッド50及びエアーハンマー60を下降させながら
モーター22を駆動する。それにより、ロータリージョ
イント30の接続軸部32とスクリューロッド50とが
一体的に回転しながらリーダーマスト12のガイドレー
ル18に案内されつつ下降せしめられる。
【0028】この際、ロータリージョイント30の接続
軸部32に貫設された第1の接続通路36に、外部のコ
ンプレッサーからの圧縮エアーがフレキシブル導管42
及び動力装置部20のスイベル装置24を通じて導入さ
れ、この圧縮エアーが第1の接続通路36からスクリュ
ーロッド50及びエアーハンマー60に設けられたエア
ー供給通路45Aを通じて掘削ビット72に与えられ、
それによって、前記のように掘削ビット72が上下方向
に振動して通常の地下穿孔機と同様な穿孔作業が行われ
る。このとき生まれるスライムはスクリューロッド50
及びエアーハンマー60の螺旋羽根52,62により地
上に排土される。
【0029】このようして穿孔作業が行われる地盤の土
質が崩れ易いものである場合等には、所要の深さまで堀
り進んだ後、動力装置部20及びスクリューロッド50
及びエアーハンマー60を引き上げるとき、外部のセメ
ントミキサー等からなるセメントミルク類供給装置を作
動させて、ロータリージョイント30のベアリング部3
1に形成された横通路35にフレキシブル導管44を通
じてセメントミルクを所定の圧力をもって供給する。そ
れにより、セメントミルクがロータリージョイント30
の横通路35から接続軸部32に形成された第2の接続
通路37(環状路37a,横穴37b,縦穴37c)に
導かれ、さらに、第2の接続通路37からスクリューロ
ッド50及びエアーハンマー60に設けられたセメント
ミルク類供給通路46Aを通じてエアーハンマー60の
先端部付近に導かれ、その供給圧力によりバルブ78が
開いてセメントミルクが外部に向けて噴出される。この
場合、スクリューロッド50及びエアーハンマー60が
回転しているので、図11に示される如くに、セメント
ミルクは側方に噴出して穿孔された掘削穴100の内周
面に向けて壁を作るように吹き付けられ、それによっ
て、掘削穴100の原形がそのまま保存されることにな
る。
【0030】従って、上記した地下穿孔機10によれ
ば、穿孔作業時又は穿孔作業後のスクリューロッド50
及びエアーハンマー60の引き上げ時に穿孔された穴1
00の内部又は内周面にセメントミルク類を供給ないし
吹き付けることが可能となって、地層強度を増大させる
ことができるとともに掘削穴100をくずれ難くするこ
とができ、その結果、掘削穴100の原形を保持できて
パイル等を掘削穴100に容易に挿入することが可能と
なるとともに、パイル等の周辺の摩擦力が増大すること
からパイルの沈下量を最小限に抑えることが可能とな
り、施工を迅速かつ容易に行え、施工コストを激減でき
ることになる。
【0031】そして、前記したようにスクリューロッド
50に内装された本発明の振れ止め具80は、弾性材料
で作製されたパッキン81部分が外筒に内接しているの
で、スクリューロッド50が回転せしめられたときには
パイプ45a、46a,46aの動きを規制して振れを
減衰させるように働く。この場合、パッキン81の外周
部を除く中央部分を挟むようにパッキン押さえ82,8
2が固着されているので、振れ止め80具全体としては
適度の剛性が与えられ、その結果、損傷劣化が生じ難く
なり、また、パイプ45a、46a,46aを傷つける
こともない。
【0032】このような内蔵パイプ振れ止め具80が用
いられることにより、スクリューロッド50内のパイプ
の振れ45a、46a,46aが効果的に抑えられ、パ
イプ支持部分(プラグ部54,ソケット部55)の不具
合やパイプ45a、46a,46aの損傷等が生じ難く
なって、スクリューロッド50の信頼性が格段に向上す
る。
【0033】なお、スクリューロッドとしては、上記実
施例のような構成のものに限られることはなく、例えば
図14に示される如くの、エアー供給通路45Aを構成
するパイプ45aを取り去った構成のもの等でもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る地下穿孔機用スクリューロッドの内蔵パイプ振
れ止め具によれば、スクリューロッド内のパイプの振れ
を効果的に抑えることができ、パイプ支持部分の不具合
やパイプの損傷等を生じ難くできるので、スクリューロ
ッドの信頼性を格段に向上することができるという効果
を奉する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内蔵パイプ振れ止め具の一実施例
が使用された地下穿孔機を示す全体構成図。
【図2】図1の地下穿孔機用のロータリージョイントの
縦断面図。
【図3】図2のロータリージョイントの横断面図。
【図4】図2のロータリージョイントの接続軸部の縦断
面図。
【図5】図1の地下穿孔機用のスクリューロッドの断面
図。
【図6】図5のスクリューロッドの平面図。
【図7】図5のスクリューロッドの底面図。
【図8】スクリューロッドの連結状態の説明に供される
図。
【図9】本発明に係る振れ止め具の一実施例の説明に供
される平面図。
【図10】本発明に係る振れ止め具の一実施例の説明に
供される断面図。
【図11】図1の地下穿孔機の使用状態の説明に供され
る図。
【図12】スクリューロッドの他の例を示す図。
【符号の説明】
10−地下穿孔機 12−リーダーマスト 20−動力装置部 21−昇降ハウジング 22−ギアードモーター 24−スイベル装置 30−ロータリージョイント 42−圧縮エアー用フレキシブル導管 44−セメントミルク類用フレキシブル導管 45A−エアー供給通路 45a−エアー供給通路を構成するパイプ 46A−セメントミルク類供給通路 46a−セメントミルク類供給通路の中間部分を構成す
るパイプ 50−スクリューロッド 51−外筒部 52−螺旋羽根 54−プラグ部 55−ソケット部 56−スプリングピン 60−エアーハンマー 72−掘削ビット 80−振れ止め具 81−パッキン 82−パッキン押さえ 83、84−止め穴 100−掘削穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に螺旋羽根が設けられた外筒部内に
    セメントミルク類供給通路の一部又は全部を構成するパ
    イプがその両端部を支持された状態で配されてなる地下
    穿孔機用スクリューロッドに内装される内蔵パイプ振れ
    止め具であって、 上記スクリューロッドの外筒部に内接する弾性材料から
    なる円形状のパッキンとこのパッキンの両面に固着され
    た該パッキンより小径のパッキン押さえからなってい
    て、上記パッキン及びパッキン押さえを厚さ方向に貫く
    ように上記パイプが嵌挿される止め穴が形成されている
    ことを特徴とする、地下穿孔機用スクリューロッドの内
    蔵パイプ振れ止め具。
JP15928393A 1993-06-29 1993-06-29 地下穿孔機用スクリューロッドの内蔵パイプ振れ止め具 Pending JPH0718964A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15928393A JPH0718964A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 地下穿孔機用スクリューロッドの内蔵パイプ振れ止め具

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US6139076A (en) * 1996-02-27 2000-10-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Unlock mechanism for foldable rear seat back
WO2008084707A1 (ja) 2007-01-10 2008-07-17 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 導波路型光干渉回路
US9199554B2 (en) 2008-07-11 2015-12-01 Keiper Gmbh & Co. Kg Locking mechanism for a vehicle seat

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