JPH07189614A - カムシャフト - Google Patents
カムシャフトInfo
- Publication number
- JPH07189614A JPH07189614A JP34552591A JP34552591A JPH07189614A JP H07189614 A JPH07189614 A JP H07189614A JP 34552591 A JP34552591 A JP 34552591A JP 34552591 A JP34552591 A JP 34552591A JP H07189614 A JPH07189614 A JP H07189614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- shaft member
- camshaft
- mounting hole
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】取り付け孔が多角形のカムを用いたカムシャフ
トの構造において、軸部材に対するカムの角度が経時的
に変化するのを防止する。 【構成】外面の所定部分に周方向に延びる隆起部3が形
成された軸部材1に対して、多角形状の取り付け孔7が
設けられたカム8が嵌め込まれてなるカムシャフトにお
いて、前記カム8と軸部材1とを溶接15した。
トの構造において、軸部材に対するカムの角度が経時的
に変化するのを防止する。 【構成】外面の所定部分に周方向に延びる隆起部3が形
成された軸部材1に対して、多角形状の取り付け孔7が
設けられたカム8が嵌め込まれてなるカムシャフトにお
いて、前記カム8と軸部材1とを溶接15した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構に
使用されるカムシャフトに関する。
使用されるカムシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】カムシャフトは軸部材にカムを嵌め込ん
だものであるが、現在、軸部材に対しカムを固定する係
合構造として次の2つの構造が提案されている。
だものであるが、現在、軸部材に対しカムを固定する係
合構造として次の2つの構造が提案されている。
【0003】図2ないし図4は、特開昭63−2977
07号公報にて提案されたカムシャフトを示すものであ
る。このカムシャフトは軸部材1にカム2がはめ込まれ
てなるものであって、図3に示すように、軸部材1のカ
ム2が取り付けられる部分の外面には周方向に延びる隆
起部3が形成されている。他方この軸部材1にはめ込ま
れるカム2の取り付け孔4は、図4に示すように、前記
隆起部3の外径よりも若干大きく形成されると共に、こ
の取り付け孔4の内面には複数の突出部6が形成されて
いる。この突出部6の先端を結んでできる円の径は、前
記隆起部3の径よりも小となっている。このカム2を前
記軸部材1に嵌め込むと、図4に示すように、カム2の
取り付け孔4に設けた突出部6が軸部材1の隆起部3を
切削して溝を形成し、この溝と突出部6の係合によりカ
ム2は軸部材1に対して回動しないように固定される。
07号公報にて提案されたカムシャフトを示すものであ
る。このカムシャフトは軸部材1にカム2がはめ込まれ
てなるものであって、図3に示すように、軸部材1のカ
ム2が取り付けられる部分の外面には周方向に延びる隆
起部3が形成されている。他方この軸部材1にはめ込ま
れるカム2の取り付け孔4は、図4に示すように、前記
隆起部3の外径よりも若干大きく形成されると共に、こ
の取り付け孔4の内面には複数の突出部6が形成されて
いる。この突出部6の先端を結んでできる円の径は、前
記隆起部3の径よりも小となっている。このカム2を前
記軸部材1に嵌め込むと、図4に示すように、カム2の
取り付け孔4に設けた突出部6が軸部材1の隆起部3を
切削して溝を形成し、この溝と突出部6の係合によりカ
ム2は軸部材1に対して回動しないように固定される。
【0004】上記カムシャフトに対して、図5ないし図
8に示すカムシャフトの構造も提案されている。このカ
ムシャフトは、多角形状の取り付け孔7を有するカム8
を用いたものである。この取り付け孔7は、前記隆起部
3の外径よりも小であってかつ軸部材1の他の部分の外
径より大の内接円を有するように形成されている。この
カム8を、隆起部3が設けられた軸部材1に嵌め込むと
隆起部3が取り付け孔7の形状に対応して塑性変形せし
められるので、軸部材1に対してカム8は回動不能に固
定される。
8に示すカムシャフトの構造も提案されている。このカ
ムシャフトは、多角形状の取り付け孔7を有するカム8
を用いたものである。この取り付け孔7は、前記隆起部
3の外径よりも小であってかつ軸部材1の他の部分の外
径より大の内接円を有するように形成されている。この
カム8を、隆起部3が設けられた軸部材1に嵌め込むと
隆起部3が取り付け孔7の形状に対応して塑性変形せし
められるので、軸部材1に対してカム8は回動不能に固
定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記2種類の
カムシャフトを比較すると、前者のカムシャフトに比較
して後者のカムシャフトは、耐久性に劣る問題があっ
た。すなわち、後者のカムシャフトを使用に供すると、
カム8の軸部材に対する角度が経時的に変化する問題が
あった。
カムシャフトを比較すると、前者のカムシャフトに比較
して後者のカムシャフトは、耐久性に劣る問題があっ
た。すなわち、後者のカムシャフトを使用に供すると、
カム8の軸部材に対する角度が経時的に変化する問題が
あった。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、取り付け孔が多角形のカムを用いたカムシャフトの
構造において、軸部材に対するカムの角度が経時的に変
化するのを防止することを目的とする。
で、取り付け孔が多角形のカムを用いたカムシャフトの
構造において、軸部材に対するカムの角度が経時的に変
化するのを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカムシャフトで
は、カムと軸部材との密着部分を溶接することによって
前記課題を解決した。
は、カムと軸部材との密着部分を溶接することによって
前記課題を解決した。
【0008】
【作用】本発明のカムシャフトでは、カムと軸部材との
密着部分を溶接したので、カムと軸部材との接合強度が
大となる。
密着部分を溶接したので、カムと軸部材との接合強度が
大となる。
【0009】
【実施例】図1は本実施例のカムシャフトを示すもので
ある。このカムシャフトは、軸部材1にカム8がはめ込
まれてなるものである。軸部材1は、外径30mm、内
径15mmの中空円筒状のパイプによって形成された鉄
系合金からなるものである。この軸部材1のカム8が取
り付けられる部分には、転造により周方向に延びる隆起
部3が形成されている。この実施例では軸部材1を一周
する隆起部3が4本形成されており、隆起部3における
外径は32mmとされている。カム8は鉄系合金を焼結
して製造した、ストローク3mmのものである。このカ
ム8の取り付け孔7は、内接円の直径が31.4mmの
正八角形状に形成されている。このカム8は図1に示す
ように軸部材1の隆起部3が形成された部分に圧力ばめ
されている。この圧力ばめにより、軸部材1の隆起部3
はカム8の取り付け孔7の内面に沿う形状に変形し、軸
部材1はカム8の取り付け孔7の8つの辺の部分で密着
している。そしてこれらカム8と軸部材1との密着部分
は溶接15されている。
ある。このカムシャフトは、軸部材1にカム8がはめ込
まれてなるものである。軸部材1は、外径30mm、内
径15mmの中空円筒状のパイプによって形成された鉄
系合金からなるものである。この軸部材1のカム8が取
り付けられる部分には、転造により周方向に延びる隆起
部3が形成されている。この実施例では軸部材1を一周
する隆起部3が4本形成されており、隆起部3における
外径は32mmとされている。カム8は鉄系合金を焼結
して製造した、ストローク3mmのものである。このカ
ム8の取り付け孔7は、内接円の直径が31.4mmの
正八角形状に形成されている。このカム8は図1に示す
ように軸部材1の隆起部3が形成された部分に圧力ばめ
されている。この圧力ばめにより、軸部材1の隆起部3
はカム8の取り付け孔7の内面に沿う形状に変形し、軸
部材1はカム8の取り付け孔7の8つの辺の部分で密着
している。そしてこれらカム8と軸部材1との密着部分
は溶接15されている。
【0010】この実施例のカムシャフトでは、カム8と
軸部材1との密着部分14が溶接されているので、カム
8と軸部材1との接合強度が溶接によって補われ大幅に
向上する。従ってこの実施例のカムシャフトでは、カム
8に対して加わる回転方向の力によってカム8の角度が
経時的に変化するのを防止することができる。
軸部材1との密着部分14が溶接されているので、カム
8と軸部材1との接合強度が溶接によって補われ大幅に
向上する。従ってこの実施例のカムシャフトでは、カム
8に対して加わる回転方向の力によってカム8の角度が
経時的に変化するのを防止することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明のカムシャフトでは、カムと軸部
材との密着部分が溶接されているので、カムと軸部材と
の接合強度が溶接によって補われて大幅に向上する。従
って本発明のカムシャフトでは、カムに対して加わる回
転方向の力によってカムの角度が経時的に変化するのを
防止することができる。
材との密着部分が溶接されているので、カムと軸部材と
の接合強度が溶接によって補われて大幅に向上する。従
って本発明のカムシャフトでは、カムに対して加わる回
転方向の力によってカムの角度が経時的に変化するのを
防止することができる。
【図1】実施例1のカムシャフトを示す一部断面視した
正面図。
正面図。
【図2】カムシャフトの一般的な構造を示す斜視図
【図3】従来のカムと軸部材の取り付け構造の一例を説
明するための一部断面視した側面図。
明するための一部断面視した側面図。
【図4】従来のカムシャフトの一例で使用しているカム
を示す正面図。
を示す正面図。
【図5】従来のカムシャフトの他の例で使用しているカ
ムを示す正面図。
ムを示す正面図。
【図6】従来のカムシャフトの他の例を示す一部断面視
した正面図。
した正面図。
【符号の説明】 1……軸部材、2……カム、3……隆起部、4……取り
付け孔、6……突出部、7……取り付け孔、8……カ
ム、15……溶接。
付け孔、6……突出部、7……取り付け孔、8……カ
ム、15……溶接。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 八郎 新潟県新潟市小金町三番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内 (72)発明者 ルーカス マット リヒティンシュタイン国 9492 エッシェ ン (番地なし) プレス ウント シュ タンツベルク アーゲー内
Claims (1)
- 【請求項1】 外面の所定部分に周方向に延びる隆起部
が形成された軸部材に対して、多角形状の取り付け孔が
設けられたカムが嵌め込まれてなるカムシャフトにおい
て、 前記カムと軸部材との密着部分を溶接したことを特徴と
するカムシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34552591A JPH07189614A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34552591A JPH07189614A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | カムシャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189614A true JPH07189614A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18377180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34552591A Pending JPH07189614A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07189614A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100380067B1 (ko) * | 2000-10-13 | 2003-04-11 | 기아자동차주식회사 | 엔진용 캠 샤프트 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34552591A patent/JPH07189614A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100380067B1 (ko) * | 2000-10-13 | 2003-04-11 | 기아자동차주식회사 | 엔진용 캠 샤프트 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000509 |