JPH07188536A - ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルム - Google Patents
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムInfo
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- JPH07188536A JPH07188536A JP27896894A JP27896894A JPH07188536A JP H07188536 A JPH07188536 A JP H07188536A JP 27896894 A JP27896894 A JP 27896894A JP 27896894 A JP27896894 A JP 27896894A JP H07188536 A JPH07188536 A JP H07188536A
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Abstract
キシレ−トを主体とし、部分融解温度Tpが80〜18
0℃であることを特徴とするポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレ−トフィルム。 【効果】 部分融解温度を特定範囲としたので、室温か
ら135℃近傍までの寸法安定性がよくなり、また優れ
た画質、ドロップアウト特性を得ることができる。
Description
−ナフタレンジカルボキシレ−トを主体としたフィルム
に関するものである。
録媒体用のベ−スフィルムとしては、例えばポリエチレ
ンテレフタレ−トを主体とし、部分融解温度が規定さ
れ、その表層に表面活性化処理をした後、磁性層をコ−
ティングしたり、それと反対の片側表層には、走行性を
向上させるために易滑性のバックコ−ト層をコ−ティン
グしたフィルムが知られている(例えば特公平4−71
245号公報)。
用いた場合、走行回数が多くなると走行耐久性を向上さ
せるためのバックコ−ト層は、充分な機能を果たしてい
ないばかりか、走行中にバックコ−ト層が剥がれ落ちた
り、ひどい時にはベ−スフィルムのポリエチレンテレフ
タレ−トそのもの、あるいはそれに添加されている無機
化合物や有機化合物が脱落して、テ−プの走行性が急激
に悪化する。さらに、磁性層塗布、カレンダ−工程、あ
るいは、できたビデオテ−プ等をダビングしてソフトテ
−プ等を製造する工程等の工程速度の増大に伴い、接触
するロ−ルやガイドでフィルム表面に傷がつくという欠
点があった。また、従来のものでは、上記ダビング時の
画質低下のために、ビデオテ−プにした時の画質、すな
わち、S/N(シグナル/ノイズ比)も不十分という欠
点があった。さらに、ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムでは、例えば、100℃以上での熱収縮率が大きい
ため、磁性層塗布、カレンダ−工程、あるいは、できた
ビデオテ−プ等をダビングしてソフトテ−プ等を製造す
る場合に収縮等の問題が発生しつつある。
し、熱寸法安定性に優れ、特に高速工程でフィルムに傷
がつきにくく(以下耐スクラッチ性に優れるという)、
しかもダビング時の画質低下が少ない(以下耐ダビング
性に優れるという)、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ンジカルボキシレ−トフィルムを提供することにある。
ックフィルム支持体上に少なくとも1層の写真感光層を
塗布することによって製造される。このプラスチックフ
ィルムとしては一般的にトリアセチルセルロ−ス(以下
「TAC」という)に代表される繊維系ポリマ−とポリ
エチレンテレフタレ−ト(以下「PET」という)に代
表されるポリエステル系のポリマ−が使用されている
(繊維と工業,41(9),324−329)。
ィルム、製版用フィルム、カットフィルムのようなシ−
ト状の形態のものと、35mm幅またはそれ以下の幅で
パトロ−ネ内に収められ、一般のカメラに装填され撮影
に用いられるロ−ル状の形態のものとがある。
光材料支持体としては、巻ぐせカ−ルが強く残留し、現
像後の写真印画紙への画像形成させる焼き付け工程等で
のスリ傷の発生、焦点ボケ、搬送時のジャミング等の問
題が生じてしまうため、優れた機械強度、寸法安定性を
有していながらロ−ル状写真感光材料支持体としては用
いられず、カ−ル回復性に優れているTACフィルムが
用いられてきた。
高倍率化、ならびに撮影装置の小型化の進行に伴い、ロ
−ル状写真感光材料の用途も多様化しており、そのため
に、ロ−ル状写真感光支持体としては、カ−ル回復性と
ともに薄膜化に充分な機械強度や寸法安定性の性能が要
求される。
し、カ−ルがつきにくく、薄膜化に充分な機械強度と寸
法安定性を有する写真材料用に好適なポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルムを提供
することにある。
−2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トを主体とし、
部分融解温度Tpが80〜180℃であるフィルムを特
徴とする。
フタレンジカルボキシレ−トとは、たとえばエチレング
リコ−ルと2,6−ナフタレンジカルボン酸とから縮重
合により得られるエステル結合を有するものを言い、こ
れを主体とするものである。もちろんホモポリマ−に限
らず、ランダム共重合の場合なら10モル%未満、ブロ
ック共重合の場合なら30モル%未満共重合させてもよ
く、また、極限粘度[η]としては0.40以上のもの
が好ましい。コモノマ−としては、例えば、テレフタル
酸、p−オキシ安息香酸、β−オキシ−6−ナフトエ
酸、パラシクロヘキシルジメタノ−ル、ポリエチレング
リコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ルなどがある。
ンジカルボキシレ−トフィルムには、平均粒径dが、
0.005〜3μmの粒子Aを少なくとも1種類以上含
有することが好ましい。粒子Aの種類としては、無機粒
子、有機粒子のいずれでもよい。無機粒子としては、特
に限定されないが、炭酸カルシウム粒子、コロイダルシ
リカ粒子、酸化チタン粒子等が好ましく例示される。炭
酸カルシウム粒子の場合には、特に限定されないが、結
晶形がカルサイト型、バテライト型の場合に、耐スクラ
ッチ性、耐ダビング性が特に良好となる。有機粒子とし
ては、特に限定されないが、架橋有機粒子が好ましい。
架橋有機粒子の場合には、特に限定されないが、ジビニ
ルベンゼン粒子および/またはシリコ−ン粒子が好まし
い。ジビニルベンゼン粒子とは、架橋成分としてジビニ
ルベンゼンを主体とするものをいう。つまり、ジビニル
ベンゼンが粒子成分の51%以上、好ましくは60%以
上、さらに好ましくは75%以上のジビニルベンゼン共
重合体粒子が好ましい。他の成分としては、特に限定さ
れないが、例えばエチルビニルベンゼン、ジエチルベン
ゼン等の架橋しない成分があげられる。また、シリコ−
ン粒子とはオルガノポリシロキサンを主たる成分とする
ものが例示される。
005〜3μm、好ましくは0.02〜1.5μm、さ
らに好ましくは0.03〜1μmである。平均粒径が、
上記範囲を外れると、耐スクラッチ性、耐ダビング性が
ともに良好とはなりにくい。また、粒子Aの含有量は特
に限定されないが、0.01〜10重量%、好ましくは
0.05〜8重量%、さらに好ましくは0.1〜6重量
%の場合に耐スクラッチ、耐ダビング性が特に良好とな
る。
ンジカルボキシレ−トフィルムには、耐スクラッチ性、
耐ダビング性の点から、上記粒子Aの他に、さらに他の
粒子Bを含有してもよい。他の粒子Bとしては、特に限
定されないが、結晶形がδ型、θ型、η型、γ型のアル
ミナ、ジルコニア、シリカ等の凝集粒子等が好ましく例
示される。これらの粒子を複数併用して用いてもよい。
凝集粒子の一次径は特に限定されないが、5〜200n
m、好ましくは10〜150nm、さらに好ましくは1
5〜100nm、二次径は特に限定されないが、30〜
1000nm、好ましくは40〜800nm、さらに好
ましくは50〜600nmの場合に耐スクラッチ性、耐
ダビング性がより一層良好となる。
ンジカルボキシレ−トフィルムにコ−ティングされる有
極性高分子としては、水酸基、エ−テル基、アミド基、
メトキシ基等の極性基を持ち、分子量が1万〜200
万、好ましくは10万〜100万のものが使用される。
分子量が1万を下まわると、被膜が柔らかくなり、構造
維持が難しくなり、耐久性が悪くなる。分子量が200
万を上まわると被膜がかたくなりすぎ、もろくなり、や
はり耐久性が悪くなる。かかる有極性高分子としては、
ポリビニルアルコ−ル、トラガントゴム、アラビアゴ
ム、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロ−ス、ヒドロキ
シエチルセルロ−ス、水溶性ポリエステルエ−テル共重
合体等が適用でき、これらのブレンド体も適用できる。
有極性高分子の極性のために、強磁性薄膜の付着強度が
上昇する。
ンジカルボキシレ−トフィルムには、さらに、本発明の
目的を阻害しない範囲内で他種ポリマをブレンドしても
よいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収
剤などの各種添加剤が通常添加される程度添加されてい
てもよい。
ンジカルボキシレ−トフィルムは、上記組成物からな
り、特に限定されないが、二軸配向せしめたフィルムの
場合に耐スクラッチ性が良好となるので好ましい。この
配向の程度は特に限定されないが、高分子の分子配向の
目安であるヤング率が長手方向、幅方向ともに350k
g/mm2 である場合に耐スクラッチ性がより一層良好
となるので特に好ましい。
範囲内であっても、フィルムの厚さ方向の一部分、例え
ば表層付近のポリマ分子の配向が無配向、あるいは一軸
配向になっていない、すなわち厚さ方向の全部分の分子
配向が二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより一層良好となる。特にアッベ屈折率計、レ−
ザ−を用いた屈折率計、全反射レ−ザ−ラマン法などに
よって測定される分子配向が、表面、裏面ともに二軸配
向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一
層良好となる。
ンジカルボキシレ−トフィルムは、耐スクラッチ性、耐
ダビング性の点から、前記の少なくとも1種類の粒子A
を含有するフィルムが、少なくとも2層構造からなる積
層フィルムの1つの層であることが好ましい。
は、特に限定されないが、耐スクラッチ性、耐ダビング
性の点から、0.005〜3μm、好ましくは0.01
〜2μm、さらに好ましくは0.02〜1μmである。
粒子Bは、同じ層に含有されていてもよいし、また、異
なる層に含有されていてもよいが、耐スクラッチ性、耐
ダビング性の点から特に好ましいのは、粒子Aと粒子
Bが少なくとも片面側の同じ最外層に含有され、そのフ
ィルム層厚さtと粒子Aの粒径dの関係が、0.2d≦
t≦10d、好ましくは0.5d≦t≦5d、さらに好
ましくは0.5d≦t≦3dの場合、または、粒子A
を含有するフィルムの層の厚さtと粒子Aの粒径dの関
係が、0.2d≦t≦10d、好ましくは0.5d≦t
≦5d、さらに好ましくは0.5d≦t≦3dであっ
て、その外側に粒子Bを含有する層が最外層として存在
し、その最外層の厚さが0.005〜1μm、好ましく
は0.01〜0.5μm、さらに好ましくは0.02〜
0.3μmの場合である。
するフィルム層以外の層を構成するポリマは、特に限定
されないがポリエステルが好ましい。ポリエステルとし
ては特に限定されないが、エチレンテレフタレ−ト、エ
チレン−α,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン
−4,4’−ジカルボキシレ−ト、エチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレ−ト単位から選ばれた少なく
とも一種の構造単位を主要構成成分とする場合に耐スク
ラッチ性、耐ダビング性がより良好となるので好まし
い。なかでも、エチレン−2,6−ナフタレンジカルボ
キシレ−トを主要構成成分とするポリエステルの場合に
耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるの
で特に好ましい。
含有するフィルム層以外の層を構成するポリマ中に粒子
を含有してもかまわない。この場合、炭酸カルシウム、
アルミナ、シリカ、チタン、カ−ボンブラック等が例示
される。
ンジカルボキシレ−トフィルムは、特に限定されない
が、耐スクラッチ性、耐ダビング性の点から、少なくと
も片面の突起個数が2×103 〜5×106 個/mm2
が好ましい。少なくとも片面の突起個数は、好ましくは
3×103 〜4×106 個/mm2 ,より好ましくは5
×103 〜3×106 個/mm2 である。
ンジカルボキシレ−トフィルムは、特に限定されない
が、部分融解温度における融解熱量が0.01〜1.0
cal/g、好ましくは、0.05〜0.8cal/g
の場合に、耐スクラッチ性、耐ダビング性、カ−ル回復
性がより一層良好となる。
ンジカルボキシレ−トフィルムの厚さは用途に応じて適
宜選択できるが、通常は厚さが500μm以下の膜状物
であり、より好ましくは3〜150μm、さらに好まし
くは4〜125μmの範囲のものをいう。
とのできる層であり、磁性層は、強磁性粒子およびバイ
ンダ−を含む塗膜からなる塗布型および強磁性金属薄膜
よりなる金属薄膜型のいずれも適用でき、強磁性物質と
しては、γ−Fe2 O3 ,Fe3 O4 ,Co含有γ−F
e2 O3 、Co含有γ−Fe2 O3 −Fe3 O4 固容
体、Co系化合物被覆型γ−Fe2 O3 ,Co系化合物
被覆型γ−Fe3 O4 (γ−Fe2 O3 との中間酸化状
態も含む。ここでいうCo系化合物とは、酸化コバル
ト、コバルトフェライト、コバルトイオン吸着物等、コ
バルトの磁気異方性を保持力向上に活用する場合を示
す)、あるいは、鉄、コバルト、ニッケルその他の強磁
性金属あるいはFe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、
Fe−Rh、Fe−Cu、Fe−Au、Co−Cu、C
o−Au、Co−Y、Co−La、Co−Pr、Co−
Gd、Co−Sm、Co−Pt、Ni−Cu、Fe−C
o−Nd、Mn−Bi、Mn−Sb、Mn−Alのよう
な磁性合金、更にBaフェライト、Srフェライトのよ
うなフェライト系磁性体を挙げることができる。
部が融解することであり、ポリマ全体が軟化したり、流
れたり、あるいは形状が大きく変形したりすることはな
く、外観上はほとんど変化がないように見える部分的な
融解であり、本発明フィルム全体の融解エネルギ−の5
%以下の融解エネルギ−を有するものをいう。
〜180℃、好ましくは90〜160℃、より好ましく
は100〜140℃である。Tpが80℃未満だと長時
間走行させると磁気記録媒体のバック面と金属などのガ
イドとの接触による摩擦係数の増大が大きくなり、その
ためにテ−プ鳴りや、走行スピ−ドの変動あるいは磁性
層の部分剥離などを生ずる。さらに120℃以上だと走
行耐久性、削れ性も良好となる。また、Tpが80℃未
満であると、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレ−ト分子の安定性が不充分であるため、カール
回復性が不良となる。
ると長時間走行させると磁気記録媒体のバック面のコ−
ト層の剥離,脱落や、さらにはベ−スポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−ト層からのポリマ
あるいはそれに添加されている無機物・有機物などの添
加剤が脱落し、磁性層の部分剥離を生じ磁気記録特性の
大巾な悪化につながる。また、添加剤の脱落は、カール
回復性の大幅な悪化にもつながる。
磁性層を設ける場合や、片面に磁性層、他の片面にバッ
クコ−ト層を設ける磁気テ−プ、磁気ディスクなどに用
いることができる。また、カール回復性が良好なため、
ロール状写真感光材料のベースフィルムとして好適に用
いられる。
べるが必ずしもこれに限定されるものではない。
ボキシレ−トとして、極限粘度[η]0.4〜2.0d
l/g、好ましくは0.60〜0.90dl/gで、ジ
エチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ルなどのコ
モノマ−を5モル%以内含有したポリマを用いる。本発
明の場合、添加剤としては特に平均粒径dが0.05〜
3.0μmのコロイダルシリカ粒子、例えば、0.1〜
0.4μmのものを添加すれば、本発明の効果であるポ
リマあるいは添加剤の脱落が、特に少なくなるばかりか
長時間使用後の走行性も向上し、長時間安定して使用で
きるようになる。該ポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレ−トを押出機に供給し、融解させた後、
ギヤポンプで正確に定量した後、口金からシ−ト状に押
出す。該溶融シ−トを、20〜70℃に冷却されたクロ
ムメッキロ−ル上に、静電荷を印加させながらキャスト
し、冷却固化させた。該キャストシ−トを、ロ−ル表面
温度90〜160℃に加熱された予熱・延伸ロ−ル上で
加熱し、長手方向に3〜7倍延伸後、90〜190℃に
加熱されたテンタ−内に導入し、幅方向に3〜7倍延伸
し、続いて幅方向に0〜10%のリラックスを許しなが
ら120〜240℃で熱固定し、厚さ4〜150μmの
二軸配向フィルムを得る。場合によっては、該二軸配向
フィルムを、再縦延伸、再横延伸してもよい。再縦延
伸、再横延伸の方法としては、例えば、同時二軸延伸テ
ンタ−に導入し120〜240℃に加熱後、長手方向に
1.1〜2.2倍、幅方向に0.8〜1.5倍延伸後、
150〜240℃で長手方向に0〜10%のリラックス
を許しながら熱処理しト−タルの長手方向延伸倍率とし
て4〜13倍、幅方向延伸倍率として3〜8倍延伸して
もよい。
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トの不活性な熱媒
中で熱処理する。不活性な熱媒としては、水、四塩化炭
素、トリクロロエチレンなどで代表される液体あるいは
気体状のものが例示される。処理熱媒の温度は好ましく
は90〜130℃、より好ましくは100〜120℃の
範囲である。これ以外の温度で処理した場合、部分融解
温度が本発明温度範囲に入らなくなる場合がある。処理
時間は好ましくは0.1〜100秒、より好ましくは1
〜30秒間であり、長手方向、巾方向の各方面のリラッ
クス率は5〜20%程度である。この処理中の長手方向
の張力は6kg/m幅以下でない場合、部分融解温度が
本発明温度範囲に入らなくなる場合がある。
に巻き、張力をかけた状態で、フィルムのガラス転移温
度以下の温度で処理してもよい。処理温度は好ましくは
80〜130℃、より好ましくは100〜120℃の範
囲である。処理時間は好ましくは10分〜48時間、よ
り好ましくは2〜10時間である。フィルムにかける長
手方向の張力は、処理温度におけるフィルムの熱収応力
にほぼ等しいことが好ましい。
取る時に、赤外ランプ(ハロゲンランプ、)を用いて、
波数600〜1000cm-1の赤外光を選択的に照射す
るという処理を行ってもよい。処理時間は、1秒〜30
0秒の範囲である。この処理は、フィルムを製品幅にス
リットする時に行ってもよい。
ジカルボキシレ−トフィルムの表面に好ましくは活性化
処理をして表面濡れ張力を60dyn/cm以上にした
のち、塗布型あるいは蒸着型の磁気記録層をコ−ティン
グし、それと反対面に必要なら易滑性のバックコ−ト層
をコ−ティングすることができる。
カルボキシレ−トフィルムを磁気記録媒体に用いた場
合、ベ−ス層であるポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレ−トフィルムに、特定の温度で部分融解
すなわち吸熱しうる特別の構造を付与させたので、走行
中、あるいは磁性層や易滑層のコ−ティング中の加熱に
よっても、ベ−スフィルムの表面特性の変化が生じない
という優れた作用を有する。また、磁気記録媒体用途以
外にも、熱収縮率が小さいことなどにより、コンデンサ
−用途等に、それに加えて、巻ぐせカ−ル回復性に優れ
ていることから写真材料用にも使用できる。
て述べる。
フィルムのガラス転移温度 フィルムサンプル10mg入れたDSCパンを走査熱量
計(DSC,例えばパ−キンエルマ−社製DSC−II型
など)にセットし、窒素気流下で20℃から昇温速度2
0℃/分で昇温して行き、少なくとも230℃まで測定
した。部分融解温度Tpは、測定したDSC曲線にベ−
スラインを引き、ベ−スラインより吸熱側にずれ始める
温度T1 と、吸熱側からベ−スラインに戻った温度T2
との算術平均値((T1 +T2 )/2)と定義する。部
分融解熱量は、DSC曲線において、T1 とT2 におけ
るベ−スラインとDSC曲線に囲まれた面積から求め
た。フィルムのガラス転移温度は、常法にしたがって、
温度−比熱曲線から求めた。 (2)極限粘度[η] ポリマ−をo−クロロフェノ−ルに溶かして測定したも
ので、ASTMD−1601にしたがう(単位dl/
g)。
定したもので、カットオフ値0.25mm、測定長4m
mで行なった。
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
ム研究所製]を使用し、25℃、50%RHの雰囲気で
100回繰り返し走行させ初期の動摩擦係数μkと10
0回繰り返し走行後のμkを下記の式より求め、これら
二つの値の差(100回繰り返し走行後のμk−初期μ
k)で走行耐久性を表わした。
り、ガイド径は8mmφであり、ガイド材質はSUS2
7(表面硬度0.2S)、巻き付け角は180°、走行
速度は3.3cm/秒である。
の差] [判定] 0.02未満 ○ 0.02以上〜0.2未満 △ 0.2以上(100回未達を含む) × (6)削れ性:下記白粉量判定基準に準じる。
[(株)横浜システム研究所製]を使用し、25℃、6
5%RHの雰囲気で300回繰り返し走行させた後、ガ
イド部に付着した白色の削れ粉(白粉)を目視にて判定
する。
ド材質はSUS27(表面粗度0.2S)、巻き付け角
は180゜、走行速度は3.3cm/秒である。
定した。ただし、オ−ブン中の保持時間は30分とし
た。
0万倍以上の倍率で観察する。TEMの切片厚さは約1
00nmとし、場所を変えて100視野以上測定する。
粒子Aの粒径は単分散粒子について、粒子Bの一次粒径
は、粒子Bの分割できない粒子最小単位について、粒子
Bの二次粒径は凝集体について、それぞれ等価円相当径
の平均値である。なお、粒子Aの粒径は重量平均、粒子
Bの一次粒径、二次粒径は個数平均とする。
し、粒子をポリエステルから遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
場合によっては赤外分光法の併用も有効である。
ら深さ3000nmの範囲のフィルム中の粒子のうち最
も高濃度の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元
素の濃度比(M+ /C- )を粒子濃度とし、表面から深
さ3000nmまで厚さ方向の分析を行なう。表層では
表面という界面のために粒子濃度は低く表面から遠ざか
るにつれて粒子濃度は高くなる。本発明フィルムの場合
は、一旦極大値となった粒子濃度がまた減少し始める。
この濃度分布曲線をもとに表層粒子濃度が極大値の1/
2となる深さ(この深さは極大値となる深さよりも深
い)を求め、これを積層厚みとした。条件は次のとお
り。
KA社製 A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種 O2 + 1次イオン加速電圧 12kV 1次イオン電流 200nA ラスタ−領域 400μm□ 分析領域 ゲ−ト30% 測定真空度 6.0×10-9Torr E−GUN 0.5kV−3.0A なお、表層からの深さ3000nmの範囲に最も多く含
有する粒子が有機高分子粒子の場合は、SIMSでは測
定が難しいので、表層からエッチングしながらXPS
(X線光電子分光法)、IR(赤外分光法)などで上記
同様のデプスプロファイルを測定し積層厚みを求めても
良いし、また、電子顕微鏡等による断面観察で粒子濃度
の変化状態やポリマの違いによるコントラストの差から
界面を認識し積層厚みを求めることもできる。さらには
積層ポリマを剥離後、薄膜段差測定機を用いて積層厚み
を求めることもできる。
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの
二軸配向性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN
1 、N2 、N3とした時、(N1 −N2 )の絶対値が0.
07以下、かつ、N3 /[(N1 +N2 )/2]が0.
95以下であることをひとつの基準とできる。また、
レーザー型屈折率計を用いて屈折率を測定してもよい。
さらに、この方法では測定が難しい場合は全反射レーザ
ーラマン法を用いることもできる。レーザー全反射ラマ
ンの測定は、Jobin-Yvon社製Ramanor U−1000ラマ
ンシステムにより、全反射ラマンスペクトルを測定し、
例えばPETの場合では、1615cm-1(ベンゼン環
の骨格振動)と1730cm-1(カルボニル基の伸縮振
動)のバンド強度比の偏光測定比(YY/XX比など。
ここでYY:レーザーの偏光方向をYにしてYに対して
平行なラマン光検出、XX:レーザーの偏光方向をXに
してXに対して平行なラマン光検出)が分子配向と対応
することを利用できる。ポリマの二軸配向性はラマン測
定から得られたパラメータを長手方向、幅方向の屈折率
に換算して、その絶対値、差などから判定できる。この
場合の測定条件は次のとおりである。
リズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)は60
゜とした。
230) (supply 1600V) 測定条件 スリット 1000μm レ−ザ− 100mW ゲ−ト時間 1.0sec 測定速度 12cm-1/min サンプリング間隔 0.2cm -1 繰り返し回数 6 (12)耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2 インチのテ−プ状にスリットしたもの
をテ−プ走行性試験機を使用して、ガイドピン(表面粗
度:Raで100nm)上を走行させる(走行速度25
0m/分、走行回数1パス、巻き付け角:60゜、走行
張力:90g)。この時、フィルムに入った傷を顕微鏡
で観察し、幅1μm以上の傷がテ−プ幅あたり2本未満
は優、2本以上10本未満は良、10本以上は不良と判
定した。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能で
ある。
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダ−装置(スチ−ルロール/ナイロンロール、
5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカ
レンダ−処理した後、70℃、48時間キュアリングす
る。
を形成した基材の反対側に乾燥厚みが1.0μmになる
ように塗布、乾燥を行ない、カレンダ−にて表面平滑化
処理を行なった後、熱硬化させた。
キを作成した。このパンケ−キから長さ250mの長さ
をVTRカセットに組み込みVTRカセットテープとし
た。このテープに家庭用VTRを用いてテレビ試験波形
発生器により100%クロマ信号を記録し、その再生信
号からカラ−ビデオノイズ測定器でクロマS/Nを測定
しAとした。また上記と同じ信号を記録したマスタ−テ
ープのパンケーキを磁界転写方式のビデオソフト高速プ
リントシステム(スプリンタ)を用いてAを測定したの
と同じ試料テープ(未記録)のパンケーキへダビングし
た後のテープのクロマS/Nを上記と同様にして測定
し、Bとした。このダビングによるクロマS/Nの低下
(A−B)が3dB未満の場合は耐ダビング性:優、3
dB以上5dB未満の場合は良、5dB以上は不良と判
定した。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能で
ある。
り、直径10mmの巻芯に巻き、30%RH下に70℃
で72時間の加熱処理を行った。その後、巻芯から解放
し40℃の蒸留水に30分間浸漬後、サンプルを垂直に
吊るし、30gの荷重をかけ、50℃の空気恒温槽で5
分間乾燥した。この処理したフィルムサンプルを平面上
に置いて、サンプル長を測定し、元のサンプル長133
mmに対する比(%)により、巻ぐせカ−ル回復性を評
価した。
説明する。
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トPEN
(極限粘度[η]=0.65dl/g)に、コロイダル
シリカ粒子として平均粒径0.2μmのものを0.25
%添加した。該PENを押出機に供給し、300℃で溶
融させ、ギヤポンプで定量後、Tダイ口金から溶融シ−
トを押出し、45℃に保たれたクロムメッキドラム上に
静電荷を印加させながらキャストした。該キャストシ−
トを130℃に加熱されたロ−ル上に接触させて長手方
向に4.5倍延伸後、冷却し、つづいて125℃に加熱
されたステンタ−内で5.0倍幅方向に延伸後、200
℃で2%のリラックスを許しながら熱固定した。さら
に、該フィルムを同時二軸延伸テンタ−に導入し、15
0℃で長手方向に1.2倍、幅方向に1.1倍同時延伸
し、つづいて185℃で長手方向、幅方向にそれぞれ2
%、5%リラックスし、ト−タルで長手方向5.4倍、
幅方向に5.5倍延伸した。
エチレンの熱媒槽中に導き、20秒間、長手方向に2%
のリラックスを許し、長手方向の張力1.5kg/m幅
で処理を行ない乾燥後、厚さ7.0μmのフィルムをワ
インダ−にてロ−ル状に巻取った。このフィルムの表面
粗さRaは0.007μmと平滑であった。このフィル
ムの特性は第1表に示したとおりであり、寸法安定性、
耐スクラッチ性、耐ダビング性が良好であった。
である平均粒径dが0.45μmのジビニルベンゼン粒
子の水スラリ−を、直接、ジエチレングリコ−ルを0.
1モル共重合させたポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレ−トPEN(極限粘度[η]=0.65
dl/g)と混合し、ベント式の2軸混練押出機を用い
て練り込み、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレ−トのマスタペレットを得た。また、別途、粒
子を含有しないポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−トのマスタペレットを常法により得た。
A:無粒子+ジビニルベンゼン粒子、ポリマB:無粒
子)、180℃で8時間減圧乾燥(3Torr)した後、そ
れぞれ押出機1、押出機2に供給し295℃、300℃
で溶融した。これらのポリマを高精度瀘過した後、矩形
合流部にて3層積層とした(A/B/A)。
度25℃のキャスティング・ドラムに巻き付けて冷却固
化し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット
間隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、そ
れぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂
A層の厚さを調節した。
されたロ−ル上に接触させて長手方向に4.8倍延伸
後、冷却し、つづいて135℃に加熱されたステンタ−
内で5.2倍幅方向に延伸後、210℃で3%のリラッ
クスを許しながら熱固定した。さらに、該フィルムを同
時2軸延伸テンタ−に導入し、160℃で長手方向に
1.2倍、幅方向に1.1倍同時延伸し、つづいて、1
90℃で長手方向、幅方向ともに3%リラックスした。
エチレンの熱媒槽中に導き、30秒間、長手方向に1%
のリラックスを許し、長手方向の張力1.6kg/m幅
で処理を行ない乾燥後、8μmのフィルムをワインダ−
にてロ−ル状に巻取った。このフィルムの特性は第2表
に示したとおりであり、寸法安定性、耐スクラッチ性、
耐ダビング性が良好であった。
である平均粒径dが0.45μmのジビニルベンゼン粒
子の水スラリ−を、直接ポリエチレンテレフタレ−ト
(極限粘度[η]=0.60dl/g)と混合し、ベン
ト式の2軸混練押出機を用いて練り込み、ポリエチレン
テレフタレ−トのマスタペレットを得た。また、別途、
粒子を含有しないポリエチレンテレフタレ−トのマスタ
ペレットを常法により得た。
A:無粒子+ジビニルベンゼン粒子、ポリマB:無粒
子)、180℃で8時間減圧乾燥(3Torr)した後、押
出機に供給し280℃で溶融した。これらのポリマを高
精度瀘過した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度
25℃のキャスティング・ドラムに巻き付けて冷却固化
し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット間
隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、それ
ぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さを調節した。この
未延伸フィルムを温度95℃に加熱されたロ−ル上に接
触させて長手方向に3.7倍延伸した。この延伸は2組
ずつのロ−ルの周速差で、4段階で行った。この一軸延
伸フィルムをテンタ−を用いて温度100℃、延伸速度
2000%/分で幅方向に4.0倍延伸し、200℃に
て2%のリラックスを許しながら5秒間熱処理した。さ
らに、該フィルムを同時2軸延伸テンタ−に導入し、1
50℃で長手方向に1.2倍、幅方向に1.1倍同時延
伸し、つづいて、185℃で長手方向、幅方向にそれぞ
れ2%、3%リラックスした(比較例1)。
チレンの熱媒槽中に導き、30秒間、長手方向に1%の
リラックスを許し、長手方向の張力1.6kg/m幅で
処理を行ない乾燥後、8μmのフィルムをワインダ−に
てロ−ル状に巻取った(比較例2)。
を比較例3とする。
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルムでTp
=140℃を示すフィルムは、他のフィルムと比較し
て、高温まで熱収縮率が小さいことがわかる。
フタレンジカルボキシレ−トフィルムのTpを80〜1
80℃、好ましくは130〜160℃の範囲に設けるこ
とにより、熱収縮率が小さくなり、耐スクラッチ性、耐
ダビング性を両立させることがわかる。この時の熱媒槽
の温度としては、90〜130℃、好ましくは100〜
120℃の温度範囲で処理するのがよいことがわかる。
が1500mm以下になるようにスリットしロ−ルに巻
いた。そのロ−ルをフィルムに張力がかかった状態で、
90℃の熱風オ−ブン中で20時間熱処理を行った。こ
のフィルムの特性は第4表に示したとおり、耐スクラッ
チ性、耐ダビング性、熱寸法安定性(熱収縮率)が良好
であった。
が1500mm以下になるようにスリットしロ−ルに巻
いた。そのロ−ルをフィルムに張力がかかった状態で、
110℃の熱風オ−ブン中で10時間熱処理を行った。
このフィルムの特性は第4表に示したとおり、耐スクラ
ッチ性、耐ダビング性、熱寸法安定性(熱収縮率)が良
好であった。
品幅にスリットするときに、赤外ランプ(6kW)の6
00〜1000cm-1の波数の赤外光を20秒間フィル
ムに照射した後、ロ−ルに巻いた。このフィルムの特性
は第4表に示したとおり、耐スクラッチ性、耐ダビング
性、熱寸法安定性(熱収縮率)が良好であった。
エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トPE
N(極限粘度[η]=0.63dl/g)に、コロイダ
ルシリカ粒子として平均粒径0.2μmのものを0.3
%添加した。該PENを押出機に供給し、300℃で溶
融させ、ギヤポンプで定量後、Tダイ口金から溶融シ−
トを押出し、45℃に保たれたクロムメッキドラム上に
静電荷を印加させながらキャストした。該キャストシ−
トを135℃に加熱されたロ−ル上に接触させて長手方
向に4.4倍延伸後、冷却し、つづいて135℃に加熱
されたステンタ−内で5.0倍幅方向に延伸後、220
℃で2%のリラックスを許しながら熱固定した。厚さ9
0μmのフィルムをワインダ−にてロ−ル状に巻取っ
た。このフィルムをフィルム幅が1500mm以下にな
るようにスリットしロ−ルに巻いた。そのロ−ルをフィ
ルムに張力がかかった状態で、95℃の熱風オ−ブン中
で15時間熱処理を行った。このフィルムの特性は第6
表に示したとおり、熱寸法安定性(熱収縮率)、カ−ル
回復性が良好であった。
が1500mm以下になるようにスリットしロ−ルに巻
いた。そのロ−ルをフィルムに張力がかかった状態で、
60℃の熱風オ−ブン中で20時間熱処理を行った(比
較例4)。
前のフィルムを比較例5とする。
温度を70℃とし、10時間熱処理を行ったフィルムを
比較例6とする。
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルムでTp
=130℃を示すフィルムは、他のフィルムと比較し
て、高温まで熱収縮率が小さいことがわかる。
を比較例7とする。
温度を60℃とし、15時間熱処理を行ったフィルムを
比較例8とする。
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルムのTp
を80〜180℃、好ましくは100〜140℃の範囲
に設けることにより、熱収縮率が小さくなり、また、耐
スクラッチ性、耐ダビング性、カ−ル回復性に優れてい
ることがわかる。この時の熱風オ−ブンの処理温度とし
ては、80〜130℃、好ましくは100〜120℃の
温度範囲で処理するのがよいことがわかる。
したもので、これを用いた磁気記録媒体は次のような優
れた効果を生じる。
フタレンジカルボキシレ−トフィルム層、バック層、磁
性層などからの剥離物や脱落物などがなく、耐スクラッ
チ性、耐ダビング性に優れる。
表面活性化法で、強力な接着が得られる。
定性がよくなり、記録再生時の歪がほとんどない。
量物、さらには添加剤などが記録体表面にブリ−ドアウ
トすることなく、均一な記録・高密度な記録が行なえ
る。
囲にすると、写真材料用フィルムとして必要なカ−ル回
復性に優れた効果を生じる。
Claims (8)
- 【請求項1】 ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−トを主体とし、部分融解温度Tpが80〜
180℃であることを特徴とするポリエチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルム。 - 【請求項2】 平均粒径dが、0.005〜3μmの粒
子Aを0.01〜10重量%含有することを特徴とする
請求項1のポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボ
キシレ−トフィルム。 - 【請求項3】 前記粒子Aの平均粒径d(nm)と粒子
Aを含有する層厚さt(nm)との関係が 0.2d≦t≦10d である請求項1又は2に記載のポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレ−トフィルム。 - 【請求項4】 少なくとも2層構造からなる積層フィル
ムの1つの最外層が請求項1〜3いずれかに記載のフィ
ルムであることを特徴とする積層ポリエチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルム。 - 【請求項5】 表面に有極性高分子がコ−ティングされ
ていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ−ト
フィルム。 - 【請求項6】 部分融解温度における部分融解熱量が
0.01〜1.0cal/gであることを特徴とする請
求項1〜5いずれかに記載のポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレ−トフィルム。 - 【請求項7】 磁気記録媒体に用いられてなることを特
徴とする請求項1〜6いずれかに記載のポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルム。 - 【請求項8】 写真材料用に用いられてなることを特徴
とする請求項1〜6いずれかに記載のポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレ−トフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06278968A JP3129122B2 (ja) | 1993-11-18 | 1994-11-14 | ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28944793 | 1993-11-18 | ||
JP5-289447 | 1993-11-18 | ||
JP06278968A JP3129122B2 (ja) | 1993-11-18 | 1994-11-14 | ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07188536A true JPH07188536A (ja) | 1995-07-25 |
JP3129122B2 JP3129122B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=26553121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06278968A Expired - Lifetime JP3129122B2 (ja) | 1993-11-18 | 1994-11-14 | ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129122B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP06278968A patent/JP3129122B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3129122B2 (ja) | 2001-01-29 |
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