JPH07188399A - 光照射部が導電性に変化する成形性またはフィルム形成性組成物 - Google Patents

光照射部が導電性に変化する成形性またはフィルム形成性組成物

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JPH07188399A
JPH07188399A JP33143893A JP33143893A JPH07188399A JP H07188399 A JPH07188399 A JP H07188399A JP 33143893 A JP33143893 A JP 33143893A JP 33143893 A JP33143893 A JP 33143893A JP H07188399 A JPH07188399 A JP H07188399A
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dithieno
light
thiophene
film
polymer
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JP33143893A
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Takeo Shimizu
剛夫 清水
Masakazu Kitano
正和 北野
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/105Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by conversion of non-conductive material on or in the support into conductive material, e.g. by using an energy beam

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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光照射により重合させて、照射部分のみを導
電性に変化させるとともに、汎用高分子と均一に混合さ
れた導電性の複合材料が製造可能な成形性またはフィル
ム形成性組成物を提供する。 【構成】 (a) 成形性またはフィルム形成性高分子、お
よび(b) 光照射により重合を開始して導電性高分子を形
成する単量体を成形性またはフィルム形成性高分子(a)
に対して1〜50重量%、を含有することを特徴とする
光照射部分が導電性に変化する成形性またはフィルム形
成性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一な導電性を有する
導電性高分子成形体または導電性高分子フィルムを製造
でき、しかも、光による導電性のパターンの形成も可能
な組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリアセチレン、ポリアニリン、
ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子は、
帯電防止材料や電極保護材料のみならず、電池、エレク
トロクロミック素子、エレクトロルミネッセンス素子、
電界効果型トランジスタ材料など様々な用途に用いられ
るようになってきている。しかしながら、このような導
電性高分子は本質的に不溶性、不融性であり、化学的に
重合した導電性高分子は加工性に乏しく、また電解によ
り重合した導電性高分子は支持基板が導電性のものに限
定されるため、使用範囲が限定される欠点があった。そ
こで、従来、導電性高分子を材料として実用化するため
に、導電性高分子の基本骨格に長鎖アルキル側鎖などを
導入した単量体を合成し、電解重合または化学重合法に
よって溶媒可溶性の導電性高分子を合成した後、汎用高
分子と混合し、成形またはフィルム形成する方法が行な
われていた(例えば、1986年のジェイ.ケム.ソク.コ
ミュン.(J.Chem.Soc.,Chem.Commun.),873頁;
1987年のマクロモレキュールス(Macromolecules),
第20刊217頁)。
【0003】上記のような従来法では、基本骨格に長鎖
アルキル側鎖が導入されているので、本来の導電性高分
子の物性が損なわれる。しかも長鎖アルキル側鎖を持つ
高分子を合成後、他の高分子と混合するのであるから、
ミクロ的にみると完全に混ざっておらず、導電性などの
諸物性が不均一である。この不均一性は、導電性高分子
複合体を利用するうえで非常に不都合なものである。ま
た、導電性が必要な箇所にのみ導電性を付与することが
要求される場合もあるが、上記従来法では不可能であ
る。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光照射によ
り重合せしめて、照射部分のみを導電性に変化させると
ともに、汎用高分子と均一に混合された導電性の複合材
料が製造可能な成形性またはフィルム形成性組成物を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる導
電性高分子におけるこれらの課題を解決するために鋭意
検討の結果、光重合によって重合を開始して導電性高分
子を形成する単量体と、成形性またはフィルム形成性高
分子を含有した組成物を用いることによって、光照射に
より高分子形成体または高分子フィルムの所望する部分
に導電性を付与できるとともに、高分子と導電性高分子
が均一に混合された導電性複合体を製造できる事実を見
いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(a) 成形性またはフィルム形成性高分子、および
(b) 光照射により重合を開始して導電性高分子を形成す
る単量体を前記高分子(a)に対して1〜50重量%を含
有することを特徴とする光照射部分が導電性に変化する
成形性またはフィルム形成性組成物の提供を要旨とする
ものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本明細書
中の成形性またはフィルム形成性高分子(a)は有機溶媒
に溶解またはガラス転移温度(Tg)以上に加熱した際に
溶融状態になる高分子材料である。そのようなものの例
としては、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリ
プロピレン、ポリメタクリレート、ポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リスチレン、ポリエーテルなどが挙げられるが、必ずし
もこれらのものに限定されるものではない。なお、単量
体との組み合わせにおいて、用いられる単量体の吸収帯
と、成形性またはフィルム形成性高分子の吸収帯が重な
らないことが好ましい。
【0006】光照射により重合を開始して導電性高分子
を形成する単量体は具体的にはチオフェン環を有する化
合物が一般的であるが、それ以外でもピロール環を有す
る化合物、フラン環を有する化合物、セレノフェン環を
有する化合物も用いることができる。光照射により重合
を開始して導電性高分子を形成する単量体としては、光
により励起可能で、かつ、実用上、その光量子収率が
0.1%以上であることが望ましい。具体的には、以下
のチオフェン環を有する化合物群の中から選ばれる、少
なくとも1種類以上の単量体を用いるのがよい。またこ
れらの化合物は、必要に応じて置換基を導入してもよ
い。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】なお、かかる導電性高分子複合体の導電率
は、単量体と、成形性またはフィルム形成性高分子の比
率によって決定される。単量体が、成形性またはフィル
ム形成性高分子に対して1重量%以下の場合には、効果
的な導電性を付与することができず、また、この比率が
50重量%以上に混合比を増加させても導電性には全く
変化を与えない。しかも混合比が増加するにしたがって
複合体としては脆くなる。したがって、単量体の成形性
またはフィルム形成性高分子に対する比率としては、1
〜50重量%であることが望ましい。また、必要に応じ
て、本組成物中に添加剤を添加してもよい。かかる添加
剤の種類としては、着色用色素、電子受容体、フィルム
製造用無機塩、反応制御用有機塩、難燃剤などが挙げら
れる。本発明の組成物の製造例を示す。成形性またはフ
ィルム形成性高分子を溶媒に溶解するか、またはTg温
度以上に加熱して、溶融状態にする。しかる後、単量
体、および添加剤を投入し、充分均一になるまで攪拌す
る。このようにして、本発明の組成物は製造できる。本
発明の組成物を用いた導電性高分子複合体の製造例とし
ては、組成物に光照射し、導電性の組成物とした後、公
知の方法によって成形する方法と、公知の方法によっ
て、本発明の組成物を成形した後、光照射によって導電
性を付与する方法があり、どちらの方法を用いてもよ
い。この際の光照射に用いられる光としては、単量体を
励起させうる範囲の波長を含んだ光であればどのような
光でもよい。また、後者の方法を用いる場合には、かか
る光照射の際に、公知の方法であるフォトマスクを用い
て、パターンの作製も可能である。光照射後、必要に応
じて未照射部に残存している未反応の単量体または可溶
性のオリゴマーを溶出除去してもよい。さらに、必要に
応じて、公知の方法、例えばヨウ素ガスを接触させてア
ニオン種をドープし、伝導率を良くしてもよい。このよ
うにして、光照射部分にのみ導電性が付与された導電性
高分子複合体が得られる。
【0014】
【作用】本発明の組成物を用いることによって、光照射
部分のみ導電性が付与され、かつミクロ的にも完全に混
合された高分子複合体が得られる。これによって、フレ
キシブルなプリント配線板の作成が光照射のみで作成可
能であり、また2重、3重に積層すれば、高密度の3次
元パターンも可能であるなど、新しい電子材料や製造技
術が創成される。
【0015】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0016】(実施例1)ベンゾ[c]チオフェンを、19
71年のジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J.Org.Chem.)、36刊、3932頁に開示された
方法によって合成した。しかる後に、光を完全に遮断し
た混合容器中に、ベンゾ[c]チオフェンと石津製薬社製
の分子量12000のポリメチルメタクリレートと、表
1に示す比率となるように混合し、ポリメチルメタクリ
レートに対してジクロロエタンを重量比で18倍投入
し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合性樹脂組
成物を製造した。
【0017】(参考例1)実施例1で製造したベンゾ[c]
チオフェンを含む光重合性樹脂組成物に500Wのキセ
ノンランプを光源とする光を照射した。その結果得られ
た導電性高分子と樹脂複合体の溶液をスライドガラス上
に、薄膜が1μmとなるようにスピンコートし、その透
過率を日立分光光度計U4000で測定し、その結果を
図1に示した。また、電導度をファン・デル・ポーの方
法によって測定し、その結果を表1に記載した。
【0018】
【表1】 重量比と電導度の関係 重量% 電導度(S/cm) 0 1×10-14 1 1×10-9 3 1×10-7 5 1×10-5 10 2×10-4 20 2×10-4 30 2×10-4 50 2×10-4
【0019】(参考例2)実施例1で製造したベンゾ[c]
チオフェンを含む光重合性樹脂組成物をスライドガラス
上にスピンコートし、フォトマスクを密着させた後、水
銀ランプ光を照射した。その結果、マスクと同様のパタ
ーンが形成された。
【0020】(実施例2)チエノ(3,2−b)チオフェン
を、1985年のモル.クリスト.リク.クリスト.(Mol.
Cryst.Liq.Cryst.)118刊249頁に開示された方
法によって合成した。しかる後に、光を完全に遮断した
混合容器中に、チエノ(3,2−b)チオフェンを石津製薬
社製の分子量12000ポリメチルメタクリレートを重
量比で1対2の割合で混合し、ポリメチルメタクリレー
トに対してジクロロエタンを重量比で18倍投入し、反
応促進剤として、ナカライテクス社製の過塩素酸テトラ
ブチルアンモニウム塩をチエノ(3,2−b)チオフェンに
対して50重量%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混
合し、光重合性樹脂組成物を製造した。
【0021】(参考例3)実施例2で製造したチエノ(3,
2−b)チオフェンを含む光重合性樹脂組成物にキセノン
ランプを光源とする光を照射し、重合せしめた。その結
果得られた導電性高分子と樹脂との複合体の溶液をスラ
イドガラス上にスピンコートし、電導度をファン・デル
・ポーの方法によって測定した結果、8×10-4S/cm
であった。
【0022】(実施例3)ナフト[2,3−c]チオフェン
を、1971年のジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(J.Org.Chem.)、36刊、3932頁に開
示された方法によって合成した。しかる後に、光を完全
に遮断した混合容器中に、ナフト[2,3−c]チオフェン
と石津製薬社製の分子量12000のポリメチルメタク
リレートを混合し、ポリメチルメタクリレートに対して
ジクロロエタンを重量比で18倍投入し、反応促進剤と
して、ナカライテクス社製の塩化テトラフェニルホスホ
ニウムをナフト[2,3−c]チオフェンに対して50重量
%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合性
樹脂組成物を製造した。
【0023】(参考例4)実施例3で製造したナフト[2,
3−c]チオフェンを含む光重合性樹脂組成物にキセノン
ランプを光源とする光を照射し、重合せしめた。その結
果得られた導電性高分子と樹脂との複合体の溶液をスラ
イドガラス上にスピンコートし、電導度をファン・デル
・ポーの方法によって測定した結果、3×10-6S/cm
であった。
【0024】(実施例4)ナフト[1,2−c]チオフェン
を、1971年のジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(J.Org.Chem.)36刊、3932頁に開示
された方法によって合成した。しかる後に、光を完全に
遮断した混合容器中に、ナフト[1,2−c]チオフェンと
石津製薬社製の分子量12000のポリメチルメタクリ
レートを混合し、ポリメチルメタクリレートに対してジ
クロロエタンを重量比で18倍投入し、反応促進剤とし
て、ナカライテクス社製の過塩素酸テトラブチルアンモ
ニウムをナフト[1,2−c]チオフェンに対して50重量
%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合性
樹脂組成物を製造した。
【0025】(参考例5)実施例4で製造したナフト[1,
2−c]チオフェンを含む光重合性樹脂組成物にキセノン
ランプを光源とする光を照射し、重合せしめた。その結
果得られた導電性高分子と樹脂との複合体の溶液をスラ
イドガラス上にスピンコートし、電導度をファン・デル
・ポーの方法によって測定した結果、3×10-7S/cm
であった。
【0026】(実施例5)ジチエノ(3,4−b;3',4'−
d)チオフェンを、1988年のジャーナル・オブ・ケミ
カル・ソサイアティー・ケミカル・コミュニケーション
(J.Chem.Soc.Chem.Comm.)246頁に開示された方
法によって合成した。しかる後に、光を完全に遮断した
混合容器中に、ジチエノ(3,4−b;3',4'−d)チオフ
ェンと石津製薬社製の分子量12000のポリメチルメ
タクリレートを重量比で1対2の割合で混合し、ポリメ
チルメタクリレートに対してジクロロエタンを重量比で
18倍投入し、反応促進剤として、ナカライテクス社製
の過塩素酸リチウムをジチエノ(3,4−b;3',4'−d)
チオフェンに対して50重量%投入し、窒素雰囲気下で
充分攪拌・混合し、光重合性樹脂組成物を製造した。
【0027】(参考例6)実施例6で製造したジチエノ
(3,4−b;3',4'−d)チオフェンを含む光重合性樹脂
組成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合
せしめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複
合体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導
度をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、
1S/cmであった。
【0028】(実施例6)ジチエノ(3,2−b;2',3'−
d)チオフェンを、1985年のモル.クリスト.リク.ク
リスト.(Mol.Cryst.Liq.Cryst.)118刊241頁
に開示された方法によって合成した。しかる後に、光を
完全に遮断した混合容器中に、ジチエノ(3,2−b;
2',3'−d)チオフェンと石津製薬社製の分子量120
00のポリメチルメタクリレートを重量比で1対2の割
合で混合し、ポリメチルメタクリレートに対してジクロ
ロエタンを重量比で18倍投入し、反応促進剤として、
ナカライテクス社製の過塩素酸テトラブチルアンモニウ
ム塩をジチエノ(3,2−b;2',3'−d)チオフェンに対
して50重量%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合
し光重合性樹脂組成物を製造した。
【0029】(参考例7)実施例6で製造したジチエノ
(3,2−b;2',3'−d)チオフェンを含む光重合性樹脂
組成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合
せしめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複
合体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導
度をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、
0.4S/cmであった。
【0030】(実施例7)ジチエノ(2,1−b;3,4−
b')ベンゼンを、1983年のジェイ.ケム.ソク.パーキ
ンII(J.Chem.Soc.Perkin II)の813頁に開示さ
れた方法によって合成した。しかる後に、光を完全に遮
断した混合容器中に、ジチエノ(2,1−b;3,4−b')
ベンゼンと石津製薬社製の分子量12000のポリメチ
ルメタクリレートを重量比で1対2の割合で混合し、ポ
リメチルメタクリレートに対してジクロロエタンを重量
比で18倍投入し、反応促進剤として、ナカライテクス
社製の過塩素酸リチウムをジチエノ(2,1−b;3,4−
b')ベンゼンに対して50重量%投入し、窒素雰囲気下
で充分攪拌・混合し、光重合性樹脂組成物を製造した。
【0031】(参考例8)実施例7で製造したジチエノ
(2,1−b;3,4−b')ベンゼンを含む光重合性樹脂組
成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合せ
しめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複合
体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導度
をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、1
×10-8S/cmであった。
【0032】(実施例8)ジチエノ(2,1−b;4,3−
b')ベンゼンを1977年のケム.スクル.(Chem.Scr.)
の第12刊57頁に開示された方法によって合成した。
しかる後に、光を完全に遮断した混合容器中に、ジチエ
ノ(2,1−b;4,3−b')ベンゼンと石津製薬社製の分
子量12000のポリメチルメタクリレートを重量比で
1対2の割合で混合し、ポリメチルメタクリレートに対
してジクロロエタンを重量比で18倍投入し、反応促進
剤として、ナカライテクス社製の過塩素酸リチウムをジ
チエノ(2,1−b;4,3−b')ベンゼンに対して50重
量%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合
性樹脂組成物を製造した。
【0033】(参考例9)実施例8で製造したジチエノ
(2,1−b;4,3−b')ベンゼンを含む光重合性樹脂組
成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合せ
しめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複合
体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導度
をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、1
×10-6S/cmであった。
【0034】(実施例9)ジチエノ(1,2−b;4,3−
b')ベンゼンを、1977年のケム.スクル.(Chem.Sc
r.)の第12刊57頁に開示された方法によって合成し
た。しかる後に、光を完全に遮断した混合容器中に、ジ
チエノ(1,2−b;4,3−b')ベンゼンと石津製薬社製
の分子量12000のポリメチルメタクリレートを重量
比で1対2の割合で混合し、ポリメチルメタクリレート
に対してジクロロエタンを重量比で18倍投入し、反応
促進剤として、ナカライテクス社製の過塩素酸リチウム
をジチエノ(1,2−b;4,3−b')ベンゼンに対して5
0重量%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光
重合性樹脂組成物を製造した。
【0035】(参考例10)実施例9で製造したジチエノ
(1,2−b;4,3−b')ベンゼンを含む光重合性樹脂組
成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合せ
しめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複合
体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導度
をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、5
×10-6S/cmであった。
【0036】(実施例10)ジチエノ(1,2−c; 3,4
−b)ベンゼンを、1977年のケム.スクル.(Chem.Sc
r.)の第12刊57頁に開示された方法によって合成し
た。しかる後に、光を完全に遮断した混合容器中に、ジ
チエノ(1,2−c;3,4−b)ベンゼンと石津製薬社製の
分子量12000のポリメチルメタクリレートを重量比
で1対2の割合で混合し、ポリメチルメタクリレートに
対してジクロロエタンを重量比で18倍投入し、反応促
進剤として、ナカライテクス社製の過塩素酸リチウムを
ジチエノ(1,2−c;3,4−b)ベンゼンに対して50重
量%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合
性樹脂組成物を製造した。
【0037】(参考例11)実施例10で製造したジチエ
ノ(1,2−c;3,4−b)ベンゼンを含む光重合性樹脂組
成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合せ
しめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複合
体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導度
をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、3
×10-6S/cmであった。
【0038】(実施例11)ジチエノ(2,1−c;3,4−
b)ベンゼンを、1977年のケム.スクル.(Chem.Sc
r.)の第12刊57頁に開示された方法によって合成し
た。しかる後に、光を完全に遮断した混合容器中に、ジ
チエノ(2,1−c;3,4−b)ベンゼンと石津製薬社製の
分子量12000のポリメチルメタクリレートを重量比
で1対2の割合で混合し、ポリメチルメタクリレートに
対してジクロロエタンを重量比で18倍投入し、反応促
進剤として、ナカライテクス社製の過塩素酸リチウムを
ジチエノ(2,1−c;3,4−b)ベンゼンに対して50重
量%投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合
性樹脂組成物を製造した。
【0039】(参考例12)実施例11で製造したジチエ
ノ(2,1−c;3,4−b)ベンゼンを含む光重合性樹脂組
成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合せ
しめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複合
体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導度
をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、2
×10-6S/cmであった。
【0040】(実施例12)ジチエノ(1,2−c;3,4−
c')ベンゼンを、1978年のジェイ.アム.ケム.ソク.
(J.Am.Chem.Soc.)第100刊の4326頁に開示さ
れた方法によって合成した。しかる後に、光を完全に遮
断した混合容器中に、ジチエノ(1,2−c;3,4−c')
ベンゼンと石津製薬社製の分子量12000のポリメチ
ルメタクリレートを重量比で1対2の割合で混合し、ポ
リメチルメタクリレートに対してジクロロエタンを重量
比で18倍投入し、反応促進剤として、ナカライテクス
社製の過塩素酸リチウムをジチエノ(1,2−c;3,4−
c')ベンゼンに対して50重量%投入し、窒素雰囲気下
で充分攪拌・混合し、光重合性樹脂組成物を製造した。
【0041】(参考例13)実施例12で製造したジチエ
ノ(1,2−c;3,4−c')ベンゼンを含む光重合性樹脂
組成物にキセノンランプを光源とする光を照射し、重合
せしめた。その結果得られた導電性高分子と樹脂との複
合体の溶液をスライドガラス上にスピンコートし、電導
度をファン・デル・ポーの方法によって測定した結果、
1×10-7S/cmであった。
【0042】(実施例13)4H−ジチエノ(3,2−b;
2',3'−d)ピロールを、1983年のジェイ.ケム.ソ
ク.パーキン・トランス1)J.Chem.Soc.,Perkin Tr
ans.1)の第1983刊の2551頁に開示された方法
によって合成した。しかる後に、光を完全に遮断した混
合容器中に、4H−ジチエノ(3,2−b;2',3'−d)ピ
ロールと石津製薬社製の分子量12000のポリメチル
メタクリレートを重量比で1対2の割合で混合し、ポリ
メチルメタクリレートに対してジクロロエタンを重量比
で18倍投入し、反応促進剤として、ナカライテクス社
製の過塩素酸テトラエチルアンモニウムを4H−ジチエ
ノ(3,2−b;2',3'−d)ピロールに対して50重量%
投入し、窒素雰囲気下で充分攪拌・混合し、光重合性樹
脂組成物を製造した。
【0043】(参考例14)実施例13で製造した4H−
ジチエノ(3,2−b;2',3'−d)ピロールを含む光重合
性樹脂組成物にキセノンランプを光源とする光を照射
し、重合せしめた。その結果得られた導電性高分子と樹
脂との複合体の溶液をスライドガラス上にスピンコート
し、電導度をファン・デル・ポーの方法によって測定し
た結果、5S/cmであった。
【0044】(実施例14)1H,7H−ピロロ(2',
3';4,5)チエノ(3,2−b)ピロールを、1976年
のカン.ジェイ.ケム.(Can.J.Chem.)の第54刊の1
074頁に開示された方法によって合成した。しかる後
に、光を完全に遮断した混合容器中に、1H,7H−ピ
ロロ(2',3';4,5)チエノ(3,2−b)ピロールと石津
製薬社製の分子量12000のポリメチルメタクリレー
トを重量比で1対2の割合で混合し、ポリメチルメタク
リレートに対してジクロロエタンを重量比で18倍投入
し、反応促進剤として、ナカライテクス社製の過塩素酸
リチウムを1H,7H−ピロロ(2',3';4,5)チエノ
(3,2−b)ピロールに対して50重量%投入し、窒素雰
囲気下で充分攪拌・混合し、光重合性樹脂組成物を製造
した。
【0045】(参考例15)実施例14で製造した1H,
7H−ピロロ(2',3';4,5)チエノ(3,2−b)ピロー
ルを含む光重合性樹脂組成物にキセノンランプを光源と
する光を照射し、重合せしめた。その結果得られた導電
性高分子と樹脂との複合体の溶液をスライドガラス上に
スピンコートし、電導度をファン・デル・ポーの方法に
よって測定した結果、1S/cmであった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、光照射部分のみを導電
性に変化させるとともに、汎用高分子と均一に混合され
た導電性複合材料の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1の光透過率を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 成形性またはフィルム形成性高分
    子、および(b) 光照射により重合を開始して導電性高分
    子を形成する単量体を成形性またはフィルム形成性高分
    子(a)に対して1〜50重量%、 を含有することを特徴とする光照射部分が導電性に変化
    する成形性またはフィルム形成性組成物。
  2. 【請求項2】 単量体(b)がチオフェン環を有する化合
    物である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 チオフェン環を有する化合物がベンゾ
    [c]チオフェン、チエノ(3,2−b)チオフェン、ナフト
    [2,3−c]チオフェン、ナフト[1,2−c]チオフェン、
    ジチエノ(3,4−b;3',4'−d)チオフェン、ジチエノ
    (3,2−b;2',3'−d)チオフェン、ジチエノ(2,1−
    b;3,4−b')ベンゼン、ジチエノ(2,1−b;4,3−
    b')ベンゼン、ジチエノ(1,2−b;4,3−b')ベンゼ
    ン、ジチエノ(1,2−c;3,4−b)ベンゼン、ジチエノ
    (2,1−c;3,4−b)ベンゼン、ジチエノ(1,2−c;
    3,4−c')ベンゼン、4H−ジチエノ(3,2−b;2',
    3'−d)ピロール、1H,7H−ピロロ(2',3';4,5)
    チエノ(3,2−b)ピロールおよびこれらの混合物から成
    る群から選択される請求項2記載の組成物。
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