JPH07188299A - モノ特異性抗ceaモノクローナル抗体 - Google Patents

モノ特異性抗ceaモノクローナル抗体

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JPH07188299A
JPH07188299A JP6254809A JP25480994A JPH07188299A JP H07188299 A JPH07188299 A JP H07188299A JP 6254809 A JP6254809 A JP 6254809A JP 25480994 A JP25480994 A JP 25480994A JP H07188299 A JPH07188299 A JP H07188299A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CEAに対してモノ特異性であり、胎便抗原
および非特異的交差反応性抗原のいずれへも結合しない
抗CEAモノクローナル抗体を提供する。 【構成】 200,000ダルトンCEA上の一つのエ
ピトープへ特異的に結合するが、しかし胎便抗原および
非特異的交差反応性抗原のいずれへも特異的に結合しな
い、精製されたハイブリドーマ由来抗CEAモノクロー
ナル抗体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の背景 腫瘍特異性の化学的特徴化および決定と、ガン胎児性抗
原(CEA)の臨床応用における大きな問題は、ポリク
ロナール抗血清試薬の使用である。何故ならばCEAは
厄介な、そして大部分不正確で不完全な抗体吸着技術に
よってある程度限定および特徴化できる多数の抗原性部
位を含んでいることが示されているからである。このよ
うに、“精製したCEA”と称するものに対して調製さ
れた抗血清の使用により、少なくとも12種の交差反応
性抗原が記載されている。しかしながらそのような“精
製したCEA”はなおこれら交差反応性抗原決定基の変
化量を含有していた。例えば抗血液グループA抗血清は
CEAおよびCEAのグリコペプチドフラグメントを結
合し得る。
【0002】CEA分子はまた、胃がん患者の胃液中に
しばしば発見される胎児スルホグリコタンパクと交差反
応性である決定基を持つことがある。消化管がん、正常
結腸、正常肺、正常脾臓中に、そしてある種の白血球、
例えばがん性を含む顆粒球に多量に存在する非特異的交
差反応性抗原は、最も豊富なCEA交差反応性決定基で
ある。
【0003】これら既知のCEAの交差反応性決定基の
ほかに、CEAを検出するためのアッセイ、例えば生体
外イムノアッセイ、生体内ラジオイムノ検出および療
法、および生体外免疫組織化学的検出の特異性を妨害し
得る他のものが存在する可能性がある。従って、そのよ
うな交差反応性物質の特徴化および単離は関心がある。
一つの有用な派生は精密な特異性、例えば密接に関連
し、そして交差反応性の抗原群中の一つの抗原にのみに
発見されるエピトープに対する特異性、またはそのよう
な抗原の2種以上に共通なエピトープに対する特異性を
有する抗血清の製造である。これら抗血清は数多くの臨
床および研究室設備において有用である。エピトープと
は、その特異性に影響する抗原または免疫原の単一決定
基と定義される(Dictionaryof Scientific and Techni
cal Terms, McGraw-Hill, New Yourk,1976)。
【0004】過去において、モノ特異性抗CEA抗血清
を製造する試みは、正常組織抽出液または他の物質によ
る徹底的吸着を採用していたが、しかしこれら方法は厄
介であり、コントロールが困難で、精密でなく、そして
なおポリクロナール抗血清中に存在する交差反応性免疫
グロブリンを有するという問題がつきまとっていた。
【0005】最近モノクロナール抗体の使用により前記
問題を克服する試みがなされている。しかしながらCE
Aに対するモノクロナール抗体を製造するいくつかの試
みでさえも、それらが反応性であるCEAのエピトープ
のカテゴリー化を基にして抗CEAモノクロナール抗体
の異なるスペシスを解明できなかった。このように、真
のCEA特異性の範囲は、CEA抗原ファミリー中に発
見されるエピトープの精密な特徴化および/またはCE
Aと交差反応性の抗原に発見されるエピトープの解明を
なお待たなければならない。CEAファミリー抗原と
は、CEAと共通するいくつかの物理化学的および免疫
学的性質を有するグリコタンパクまたはタンパク物質の
グループと定義される。
【0006】イムノアッセイにおいて抗原と特異性抗体
の両者を使用することは既知である。しかしながらその
ようなアッセイはしばしば誤って規定されたエピトープ
特異性を持った抗原および抗体の使用に限られていた。
従って本発明の一部を構成するいくつかの応用はこれま
で可能でなかった。
【0007】免疫組織化学、生体内造影および腫瘍治療
の分野における同様の制限は本発明によって克服され
る。
【0008】本発明の目的 本発明の一目的は、CEAの精密に限定されたエピトー
プに対する実質上モノ特異性の抗体を提供することであ
る。
【0009】明細書および請求の範囲のそれ以上の検討
により、当業者には本発明のそれ以上の目的および利益
は明らかになるであろう。
【0010】本発明の要旨 本発明は、200,000ダルトンガン胎児性抗原上の
一つのエピトープへ特異的に結合するが、しかし胎便抗
原および非特異的交差反応性抗原のいずれへも特異的に
結合しない、精製されたハイブリドーマから誘導された
抗CEAモノクローナル抗体に関する。
【0011】詳細な議論 CEAの発見以来、この抗原の定義はある物理化学的、
免疫化学的、および生物化学的基準を充足する分子に基
づいている。最初に記載されたように、CEAは胎児お
よびがん性胃腸組織へ限定され、そして過塩素酸に可溶
で、特定のアミノ酸および炭水化物組成を有する分子量
200,000のβ−グリコタンパクであった。この物
質の同定は、抗血清が該グリコタンパク上の免疫支配基
をもとの抗CEA抗血清によって検出されるのもと同じ
であると認識する能力にもっぱら依存していた。後にC
EAはその物理化学的および免疫学的性質において広い
不均一性を示すことが示された。CEAの特徴は、“Im
munodiagnosis of Cancer,Part I”, Herberman et a
l., Eds., Marcel Bakker, Inc., New York and Basel
1979と、“Carcinoembryonic Proteins :Recent Progr
ess ”, Norgaad −Pedersen and Axelsen, Eds, Black
well Scientific Publications, London, 1978に記載さ
れている。これら参照文献およびそれに引用されている
参照文献のすべてを参照としてここに取り入れる。
【0012】その臨床的応用を含むCEAの多数の研究
に浸透している大きい問題は、この抗原を検出するため
に用いる各種方法の特異性であった。CEAに対して上
昇させた慣用の抗血清は、CEAに密接に関連した物質
のグループと反応する抗体を特徴的に含有する。後者の
抗原のうち、最初に記載すべきは正常ヒト組織、特に肺
および脾臓中にCEAより高いレベルで存在する60,
000分子サイズのグリコタンパクである、非特異性交
差反応性抗原(NCA)である。それらの免疫化学的類
似性に基づいてNCAらしいいくつかの他の物質が記載
され、そしてこれらは正常グリコタンパク、CEA関連
タンパク、結腸CEA−2,結腸カルシノーマ抗原−II
I ,および腫瘍関連抗原を含む。NCAとCEAとは、
それらが個々に区別される決定基を表現するので免疫学
的に区別することができる。胎便および成人便中のCE
A様抗原の第2のグループも同定された。
【0013】Burtinおよび協力者によって特徴化された
NCA−2は分子サイズがCEAより少し低く、そして
NCAまたはCEAのどれも持たない決定基を表現し
た。三つの抗原間に共通の決定基に加え、第2の決定基
はNCA−2とCEAとの間にだけ共通しているので、
NCA−2はNCAよりもCEAへもっと密接に関連し
ているように見える。成人便中の正常便抗原(NFA)
は最近三つの分子スペシスに分離され、そのすべては免
疫化学的にNCA−2,NCAおよびCEAとは異な
る。胎便中のCEA様抗原とCEAとの間の化学的、抗
原的、および発生的相互関係の解明が必要であった。こ
れら抗原の一部の臨床的有用性は未知であり、そしてそ
れらはCEAの開裂生成物か、CEA前駆体分子か、ま
たは本当に異なる遺伝子生成物を代表するかどうかは未
解明であったが、ポリクロナール抗体によるそれらの同
定は関連する抗原間に等しく共有されない少なくとも三
つのCEA上のエピトープの決定をもたらした。例え
ば、Burtin, P, Roubertie, P.,Chavanel, G., Sabine,
M.C., および Hirsch-Marie, H. “CEA and related a
ntigens:A study of NCA-2”;W.H. Fishman および
S. Sell(eds.).,“Onco-Developmental Gane Express
ion”, pp. 609-611, New York, Academic Press,Inc.,
1976;Kuroki, M., Koga, Y., および Matsuoka Y.“P
urification and characterization of carbinoembryon
ic antigen-related antigens in normal adult fece
s”, Cancer Res., 41 :713-720, 1981 ;Primus F.
J., Collins, R.W., III , および Blue,A.” Antigeni
c relationship of carcinoembryonic, nonspecific c
ross-reacting, and meconium antigens ”, Proc. Ame
r. Ass.Cancer Res., 22 :298, 1981 参照。
【0014】CEAの免疫組織化学的位置決定は、ポリ
クロナール抗体を使用して多種類の上皮がんにおいて広
く研究されている。それは正常および非がん性病的組
織、良性腫瘍、および種々の器官の異型上皮中に種々の
程度に存在するので、組織片中のこの抗原の検出は正常
または良性細胞をがん性細胞から区別するのに使用でき
ない。大部分の研究は、血中抗原レベルの測定は治療の
予後およびモニタリングを助けることができるが、大部
分の研究は一次腫瘍のCEA染色と病的段階もしくは予
後との間の相関関係を見出していない。
【0015】いくつかの研究はCEAに対するモノクロ
ナール抗体の開発を記載したが、しかし組織片中のこの
抗原の免疫組織化学的検出に対するそれらの使用は適切
に探究されなかった。同様に、Goldenbergの米国特許第
4,348,376号および米国特許出願第 414,729号に開示さ
れた方法を採用するがんの生体内造影に本発明によるC
EAファミリー抗原に対する限定されたモノクロナール
の応用が今や追求され、そしていくつかのがんのタイプ
の検出および位置決定にいくつかの利益を提供する。同
様に、CEAファミリー抗原上のエピトープに対するそ
のような抗体は、抗体フラグメントについてのGoldenbe
rgの米国特許第 4,348,376号および第 4,331,647号に記
載されているような、単一抗体もしくは抗体組合せと、
ラジオアイソトープ、薬剤、トキシン、または同様な有
毒剤でラベルした抗体とを含むがん免疫療法のための、
および中性子捕獲療法に使用する好ましい試薬である。
【0016】CEA検出および生体外イムノアッセイの
免疫特異性を改良するための最近の努力は、CEAに対
するモノクロナール抗体の開発および慣用アッセイとの
比較に集中している。しかしながら、CEA関連抗原と
の交差反応性がCEAに対するモノクロナール抗体でも
それらの慣用の対応物と同様に遭遇すること、およびそ
れらのエピトープが適切に限定されていないCEAファ
ミリー抗原に対するモノクロナール抗体の使用はこの応
用を重大に制限することが予期される。
【0017】結腸腫瘍CEAに対し発生させたモノクロ
ナール抗体は、抗原決定基の三つの一般的クラスをそれ
らのCEA様抗原、NCAおよびMAとの反応性に基づ
いて分化することが今や示された(第1図)。クローン
の最小パーセントは三つのすべての抗原が共通して持
ち、そしてクラスIのカテゴリーに属するエピトープを
認識する抗体を産生する。クラスIIモノクロナール抗体
はCEAおよびMA間に共通する部位と反応するが、ク
ラスIII タイプのそれらはCEAのみを結合し、明らか
にこの分子に特有な決定基を認識する。われわれはNC
A交差反応性モノクロナール抗体NP−1のNCA対す
る親和性は、そのCEAに対する親和性に比較して著し
く低いことを発見した。それでCEAに対するモノクロ
ナール抗体のNCA交差反応性質は、抗体またはNCA
の適切な量を直接標識抗体結合または競合的阻止アッセ
イに使用しない限り顕在化しない可能性がある。NP−
1の匹敵する量はCEAおよびMAの両方を結合するの
に有効であり、そしてMAはNP−1とCEAとの反応
を阻止するのにCEAと類似であるので、これはMAに
ついてはそのようではないらしい。われわれは、好中球
がそれらのCEAではなくNCAの既知の合成から予期
されるようにNP−1で陽性に染色されることを示し
た。このように、好中球の免疫細胞学的染色反応はCE
Aに対するモノクロナール抗体のNCA交差反応性の代
替評価方法を提供する。
【0018】モノクロナール抗体により限定されるCE
Aエピトープのレパートリーが今や解明できる。相互阻
止実験は、クラスIおよびIIの抗体それぞれNP−1お
よびNP−2は相互に阻止可能であるが、そのどれもが
クラスIIの抗体NP−3を阻止できず、またはNP−3
によって阻止できないことを明らかにした。NP−1と
NP−2との間の相互阻止特性は、それらによって認識
されるそれぞれのエピトープは部分的に重複または相互
に非常に近いことを示唆する。しかしながら、NP−2
とNP−3との間の相互阻止の欠如は、それらはクラス
IIカテゴリー内の二つの別のエピトープを認識すること
を指示している。このように、われわれはわれわれのモ
ノクロナール抗体は結腸腫瘍CEA上の少なくとも四つ
の抗原性部位を区別することができることを発見した。
その一つはCEA,MAおよびNCAによって共に保有
され(第1図α1)、他の二つはCEAとMAとによっ
て共に保有され(β1およびβ2)、そして4番目はC
EAに対し特異性であることが見られ(γ1)、そして
それ以外のCEA決定子は第1図に図示した3クラスの
全部の内に同定されることが予期される。
【0019】NP−4モノクロナール抗体および他のク
ラスIII 抗体は、典型的にはCEAに対して特異的なヤ
ギ抗体によって認識されるCEA分子の50%未満を結
合する。クラスIII 抗体の部分的反応性に対する基礎
は、CEA分子の部分個数の識別に関係している。
【0020】CEAに対する免疫特異性モノクロナール
抗体の開発のための一つの主要目標は、CEA検出の精
巧な応用の発達を促進することである。もしCEAの種
々の免疫形が異なる個体または異なる病状段階で産生さ
れるのであれば、このアプローチの究極的利益性は限定
された特異性を持ったモノクロナール抗体の複合体の創
製に依存するであろう。モノクロナール抗体エピトープ
特異性の決定にCEA関連抗原の取り入れは、CEA検
出に対して診断および予後適切性を有する抗体の境界化
を容易にするに違いない。これはNCA−2, NFA−
2,またはMAとCEAとの間の生物学的相互関係と、
腫瘍マーカーとしての前者の抗原の役割を解明すること
によってさらに強化されるであろう。最後に、CEAに
対するモノクロナール抗体の研究に免疫組織化学のよう
な他の方法の使用は、他に知り得ない予後可能性を有す
る分子決定基を明らかにすることができる。
【0021】本発明のこの開示は、本発明者 Primus ら
による、 Cancer Research, 43(1983年 2月発行, 印刷
中)三つの論文の完全な開示を含み、該論文を参照とし
て取り入れる。
【0022】胎便中のNCA非関連,CEA交差反応性抗原の同定 NCA中和抗CEA抗血清を二重免疫拡散法で個々の胎
便サンプルに対して試験する時、ほぼ同数の標本が通常
相互に非常に近似した一つまたは二つの沈降素バンドを
与える。二つのバンドが存在する大部分の標本において
は、両者はCEAと部分的に一致する反応を生成する
が、未抽出またはPCA抽出標本の10%未満におい
て、第2のバンドはCEAと一致する反応を与える。こ
の二つのCEAと交差反応性の沈降素バンドは、同様に
胎便中に存在するCEAと融合しない。これらゲル拡散
パターンは、NCA中和抗血清中にCEAおよびNCA
が共有するエピトープへ関連しないCEA上の二つの共
通決定基を認識する二つの追加の抗体特異性の存在を示
している。
【0023】CEA抗血清中のNCA非関連CEA交差
反応性抗体がラジオイムノアッセイ(RIA)による胎
便中のCEAの測定に寄与したかどうかを決定するた
め、NCA中和抗血清は二重拡散法によってCEAとの
一致反応を与えない胎便サンプルによってさらに吸収さ
れる。この胎便吸収抗血清はCEAに対する沈降活性を
保有し、そしてその標識したCEAの最大結合は吸収し
ない抗血清のそれに比較して約10%低下する。しかし
ながら、NCA中和抗血清中に当初存在した抗体活性の
80%以上が胎便による吸収によって除去される。ロシ
ュ社のキットCEA,NCA−中和抗血清、または特異
性抗CEA抗血清とCEAとを標識したトレーサーおよ
びインヒビターとして使用し、RIAによって胎便中の
CEA濃度を比較した。3種のすべての抗血清はCEA
による阻止に対し同じ感度を得る濃度に調節された。1
2の胎便サンプルの分析は、ロシュおよびNCA中和抗
血清により測定したCEA含量は、特異性抗CEA抗血
清によって得られる値よりも3ないし10倍大きい(p
<0.001;スチュデントt−テスト)ことを示した
(表1)。
【0024】胎便からのMAの精製 MAの精製中の種々のステップにおいて、抗原活性は、
胎便中の種としてNCA非関連CEA交差反応性物質を
測定するものと考えてロシュ社のキット抗体を使用する
RIAにより、そしてCEA活性を追跡するために特異
性抗CEA抗血清によってモニターされた。単離操作中
の各種段階におけるこれら抗原活性と、特異性NCA濃
度とは表2に示されててる。pH8.0において40%
エタノール中への胎便の抽出はエタノール上清中に当初
のMA活性の約75%を与えた。大きい沈澱がエタノー
ル分画によって生成したが、上清は粘性でそして高度に
着色されたままであった。DEAEセルロース上のエタ
ノール抽出液のクロマトグラフィーは色素の大部分を除
去したが、しかし全体のクロマトグラムを通じMAのサ
ブ分画を生じた。
【0025】セファクリル S-300上の0.1M NaCl分画
のクロマトグラフィーの後、MA活性の出現は少し小さ
いサイズで放射標識したCEAマーカーの溶離と重複し
た。225ないし270mlの溶離容積間に出現するM
Aをプールし、そして二つのアフィニティークロマトグ
ラフィーのステップへかけた。最初のものはMAと複合
して残っている少量のCEAを除去するため、特異性抗
CEA抗体を含んでいる免疫吸着剤上の通過を含んでい
た。この操作はCEAの95%を除去したが、MAの4
5%が失われ、そして吸着した分画中には発見されなか
った(表2)。第2のステップのため、胎便中のNCA
非関連CEA交差反応性物質の少なくとも一つのグルー
プと交差反応性のネズミモノクロナールCEA抗体,N
P−3を含有する免疫吸着剤がMAを選択しそしてさら
に精製するために用いられた。適用されたMA活性の8
0%以上がこの免疫吸着剤によって保持された。胎便5
0gから出発したMA活性の全収率は4%であり、また
は0.1M NaCl DEAE分画中に存在したそれの20
%であった。
【0026】
【表1】
【0027】(a) 未抽出胎便サンプルは最初PBS
中1:4(w /v )に懸濁し、次にアッセイ前0.01
Mホウ酸緩衝液pH8.5中に希釈した。 (b) 値はNCA RIAにおいて測定したNCAの
特異性レベル (c) μg/g
【0028】
【表2】
【0029】(a) NCAについてはNCA特異性ア
ッセイを使用するRIA,CEAについてはヤギ特異性
抗CEA抗血清を、またはMAについてはロシュ社キッ
ト抗体を使用するCEA RIAで測定した。
【0030】精製MAの免疫学的分析 RIAにおける中和活性を基にして、最終的に精製され
たMAはCEAまたはNCA1.0%未満を含有してい
た(表2)。NCA中和抗CEA抗血清に対するMAの
二重免疫拡散はCEAとの部分的一致反応を形成する単
一沈降素バンドを与えた。未抽出胎便および後者の抗血
清との間に現れる二つのバンドは両方とも精製されたM
Aにより形成された単一ラインに融合した。精製したM
Aにより1本のみの沈降素バンドの出現は、それが第2
のNCA非関連CEA関連抗原を含んでいないことを示
唆する。精製したMAは二重拡散において特異性抗CE
A抗血清と反応しなかったが、この抗血清はCEAを沈
澱するその能力は保有していた。MAは免疫電気泳動に
おいても血清タンパクに関しアルファグロブリンとして
移動する、NCA中和CEA抗血清に対する単一沈降素
バンドを与えた。
【0031】放射標識したMAの抗体結合特性をRIA
において評価した。表3に示すように、ロシュ社のキッ
トCEA抗体およびモノクロナールCEA抗体NP−3
の両者は、これら抗体による標識CEAの結合に比肩し
得る、類似量のMAを結合した。MAの80%以上は標
識後短時間にテストする時免疫反応性であった。ヤギ特
異性抗CEA抗血清のみが標識したMAと限界的に免疫
反応性であったが、ヤギ抗NCA抗体は非反応性であっ
た。前者の抗血清およびロシュ社のキット抗体はそれら
の標識したCEAとの反応性において似ていた。過剰の
特異性抗CEAとロシュ社のキット抗体との併用はロシ
ュ社のキット抗体自体によるもの以上にCEAの最高結
合を増加せず、標識したCEAの同じ主個数が両方の抗
血清によって認識されたことを示している。阻止アッセ
イおよび二重拡散はMA中のCEAの有意量を示さなか
ったので、ヤギ特異性抗CEA抗血清への標識したMA
の結合の低レベルは、標識したCEA混雑物との反応性
ではなく、この抗血清中の残存交差反応性抗体の存在の
ためである可能性が最も大であった。
【0032】
【表3】
【0033】(a) 4時間45℃でインキュベート後
抗体過剰で測定した。固相ヤギ抗マウス IgGまたはロバ
抗ヤギ IgGを遊離抗原から結合抗原を分離するために用
いた。
【0034】MAの分子サイズ リン酸緩衝化食塩水で平衡化したセファクリル S-300上
の標識MAのクロマトグラフィーは、CEAよりも少し
大きい溶離容積においてのみ溶離する単一の対称ピーク
を与えた。MAおよひCEAの溶離パターンにおけるこ
の関係は、6.0Mグアニジン HClで平衡化し溶離され
るセファクリル S-300上の通過の後にも維持された。M
AとCEAとの間のサイズ分布の重複は、校正したゲル
上の還元したサンプルの SDS-PAGE 電気泳動の後にも観
察された。標準の移動度に対する対数分子サイズプロッ
トからの補内法による、MAに対する分子サイズの推定
は、CEAについて 200,000に対し、185,000 の値を与
えた。Coomassie ブリリアントブルーまたは周期的酸性
シッフ試薬による SDS-PAGE 中の還元したMAの染色
は、CEAと似た位置へ移動する単一拡散バンドを示し
た。
【0035】コンコナバリン−AへのMAの結合 コンカナバリン−Aセファローズへの放射標識MAの結
合をCEAおよびNCAのそれと比較した。CEAおよ
びNCAの9%以上がこのレクチンへ結合したが、MA
の20%未満が反応性であった。
【0036】CEAおよびMAのプロナーゼ消化 プロナーゼEによるCEAの消化はヤギ特異性抗CEA
抗血清とのその反応性を完全に除去し、そしてNP−3
モノクロナール抗体またはロシュ社キットヤギ抗体への
その結合力の50%低下をもたらした。この抗体結合活
性の損失または低下は酵素の不存在下の同様な処理の後
には観察されなかった。6.0Mグアニジン HClで平衡
化したセファクリル S-300上の酵素消化液のクロマトグ
ラフィーは、CEAの大部分が小さいフラグメントへ分
解されたことを示した。対照的に、MAの酵素消化はN
P−3およびロシュ社キット抗体へのその結合力を20
%減らし、そしてその分子サイズにほんの少しの減少を
もたらした。胎便抗原MAと命名された、胎便中のNC
A非関連CEA関連分子スペシスの一つのための我々の
単離操作は、初期段階における免疫分離ステップの適用
を避ける。これは、アフィニティークロマトグラフィー
に有利な特性を持った抽出液を提供する手段として、過
塩素酸PA単独またはアルコールとの併用による可溶化
に失敗したためである。テストした異なるアルコール濃
度およびpH範囲の中で、pH8.5における40%ア
ルコールが最良のMA可溶化および最大の不適切タンパ
クの沈澱を得た。その後のDEAEセルロース上のクロ
マトグラフィーは色素の大部分を残す望ましい特徴を持
つが、不適切なタンパクおよびNCAの大量は吸着され
なかった。これらの利益はイオン交換体上に観察される
MA活性のサブ分画に重きを置かせた。最終段階におい
て、MAはCEAに対する交差反応性モノクロナール抗
体NP−3を含有する免疫吸着剤へ特異的に吸着され
た。モノクロナール抗体の使用は、他の決定基に関して
は差が存在し得るけれども、該抗体によって認識される
エピトープの表現において均一である分子スペシスを選
択する利益を有する。
【0037】MAは、NCA−2と、そして成人便中の
CEA様抗原のNFAファミリー、特にNFA−2から
区別される。NCA−2およびNFA−2は分子サイ
ズ、および炭水化物およびアミノ酸組成においてCEA
と類似である。免疫学的には、NCA−2はCEAと二
つのエピトープを共有し、一方NFA−2上には三つの
交差反応部位が示された。我々はCEAに対するモノク
ロナール抗体について、胎便中の二つのNCA−非関連
CEA交差反応性物質の一つを代表するMAはCEAと
少なくとも三つのエピトープを共有することを発見し
た。胎便中の第2のCEA関連抗原は、CEAおよびM
Aの両方に存在する少なくとも一つの交差反応部位を欠
いている。
【0038】MAは前に記載した胎便中の他のCEA関
連抗原から識別し得る。MAはCEAと類似の分子サイ
ズを有するが、しかし我々が使用した慣用の抗血清によ
ってCEA上に区別される少なくとも一つの決定基を欠
くことにおいて抗原的には異なり、そしてこの相違はC
EAに対するモノクロナール抗体でも認められる。さら
に、MAはCEAまたはNCAのどちらよりもコンカナ
バリンAに対しもっと低い親和性を有する。このレクチ
ンに対するMAの低親和性は、CEAおよびNCAから
MAの分離のための、特異性免疫吸着剤を必要としない
他の可能性ある方法を提供する。MAおよび他のNCA
非関連CEA関連抗体は合体して胎便中CEAよりも約
6倍高い濃度で現れるとの我々の観察は、これら抗原は
CEAよりも分化の早期マーカーであることを指示する
かも知れない。精製したMAの供給はCEAに対するモ
ノクロナール抗体のエピトープ特異性と、そしてCE
A,MAおよびNCA間のこれらエピトープの分布の境
界分けを容易にした。
【0039】正常結腸粘膜の染色 形態学的に正常な結腸粘膜の染色はすべての4種のモノ
クロナール抗体をもって可視化できた。これはホルマリ
ンでなく、エタノール/酢酸(EA)中に固定した標本
中に最良に観察された。正常および腫瘍上皮の陽性染色
は、抗原中和ポリクロナール抗血清および腹水と反応さ
せたものを含む対照片には現れなかった。ホルマリンで
はなくEA中に固定した標本はしばしば試験片および対
照片中に結合組織の可変非特異性染色を示した。
【0040】ヤギ抗血清およびモノクロナール抗体NP
1,2および4による正常粘膜の染色は、陽性染色が主
として陰窩の上方レベルを覆う円柱細胞の細胞質および
粘膜表面に局在した。腺または消化管腔内の分泌物質も
染色されたが、ゴブレット細胞の粘液は抗原陰性であっ
た。これら抗体のすべてによる染色反応の強度および存
在は陰窩間で全く様々であったが、しかしヤギ抗CEA
およびNCA抗血清およびNP−1モノクロナール抗体
により最も顕著であった。NP−4モノクロナール抗体
は不変的に他の抗体のどれよりも一層顕著でない弱い染
色反応を与えた。
【0041】正常結腸上皮細胞のほかに、標識した抗原
結合を基にしてNCAと交差反応することが既知のクラ
スIモノクロナール抗体NP−1も、血管内および血管
外組織中の好中球を染色した。この染色反応はEA中に
固定した標本中では容易に明らかであったが、ホルマリ
ン中ではそうではなかった。好中球局在化はイムノペル
オキシターゼ操作によって可視化できたが、それは好中
球中の内在ペルオキシターゼ活性の阻止を必要とせず、
このためバックグラウンドレベル以上の陽性抗原染色の
認識を容易にするイムノグルコースオキシターゼ法によ
って容易に識別された。NP−1に加え、研究した他の
抗体の中でヤギ抗NCA抗血清のみが好中球を染色し
た。
【0042】結腸腫瘍の染色 ヤギ抗CEAおよびNCA抗体、それにNP−1,2お
よび3モノクロナール抗体は中程度に分化した結腸腺が
んの22例のすべてをそれらの結腸中の発生部位に関係
なく染色した。これら結腸腺がんの約70%(15/2
2)はクラスIII モノクロナール抗体NP−4と陽性染
色反応を与えた。ホルマリン中に固定した標本に得られ
た支配的染色パターンは腫瘍細胞および腺内沈着物の尖
端表面の標識であった。NP−4抗体を除き、腫瘍標本
の同じ面積が他の抗体により類似した強度へ染色された
が、細胞局在化において絶対的な対応性は確立されなか
った。モノクロナール抗体のうち、NP−1はその強度
および範囲において一貫してより強い染色を与え、いく
つかのケースにおいてはヤギ抗CEAまたはNCA抗血
清により得たものよりも大であった。NP−4染色の強
度は6ケースにおいて他の抗体により得たものよりも少
し低かったが、それは残りの9標本においては著しく低
下した。腫瘍腺の大部分は12例においてNP−4によ
って染色されたが、他の3標本においては腫瘍組織の3
0ないし50%がこの抗体と反応した。これらの例のす
べてにおいて、腫瘍組織の80%以上が他の抗体と反応
した。NP−4陰性と分離された2例は、腫瘍腺の10
%未満に弱い病巣反応を与えた。
【0043】一次腫瘍の6標本については、EA中の別
の固定に十分な材料が利用可能であった。抗体のすべて
による染色の強度は各例についてホルマリン固定後に観
察されたもの以上にEA固定標本で高められた。腫瘍細
胞の細胞質染色はEA固定標本中では非常に明瞭であっ
たが、ホルマリン固定後はそれは存在しないかまたは弱
くなった。EA固定組織における細胞質染色の増強はヤ
ギ抗血清のそれと比較してNP−4抗体ではそれほど大
きくなかったが、前者の抗体によって得られた全体の染
色反応はホルマリン固定標本と比較するときEA固定組
織ではかなり大であった。
【0044】退行性がんの一例だけが研究され、そして
これはヤギおよびモノクロナール抗体のすべてについて
完全に陰性であった。
【0045】転移のNP−4染色 検査した中程度に分化した腺がんの22例のうち、Duke
の段階A,B,CおよびD患者からの一次腫瘍の1/
1,5/7,3/4および6/10がそれぞれNP−4
と反応した。患者数が少なくてNP−4反応性と臨床的
段階化との間の正確な相関関係に到達できないけれど
も、これら予備的結果は絶対的な関係は確立されないで
あろうということを示唆する。NP−4反応性と結腸ま
たは直腸中の腫瘍の位置との間の関係も明らかでなかっ
た。上記患者8人から、それぞれDukeのCおよびD段階
の2例および6例からホルマリン固定標本として領域リ
ンパ節および/または肝臓転移が研究のため得られた。
これら標本は、ヤギ抗CEAおよびNCA抗体、そして
NP−3およびNP−4モノクロナール抗体で染色され
た(表4)。NP−4抗体は、この抗体で陽性に染色さ
れる単一片中に可視化されたそれらの一次腫瘍組織を8
0%以上有する患者においてさえも、転移腫瘍において
は僅かの陽性染色反応を与えたのみであった。これら転
移の大部分はヤギ抗体およびNP−3モノクロナール抗
体との反応性を残していた。
【0046】2人の患者C−2およびD−3の領域リン
パ節および肝臓転移はそれらの染色表現型においてさら
に相違を示した(表4)。患者C−2からの二つの結節
は抗体のすべてと反応しなかったが、第3の結節はNP
−4抗体のみと陰性反応を与えた。患者D−3からの一
つの結節は抗体のどれによっても染色されず、加えて他
の一つの結節および肝臓転移はヤギ抗CEA抗血清と、
NP−3およびNP−4モノクロナール抗体で染色され
なかった。対照的に、残りの4結節および肝臓転移はN
CA陽性であった。患者D−3からのこれらの標本をN
CA交差反応性モノクロナール抗体NP−1に対してテ
ストした時、その染色パターンはヤギ抗NCA抗体で得
られたものと同じであった。
【0047】
【表4】
【0048】(a)=NP−4で陽性に染色される一次
腺腫瘍のパーセント (b)=文字は Duke の段階を示す。数字は個々の患者
を特定する。 (c)=試験した全数中の陽性数の比
【0049】形態学的に類似した腫瘍の究極的な攻撃的
行動はそれらが生成するいくつかの抗原マーカーの検出
によって確かめることができる可能性は、いくつかのが
んタイプの免疫組織化学的研究から出現した。他のマー
カーでは、ある抗原の分子または微妙な決定基変化の識
別はポリクロナール抗体によって本来認識されるエピト
ープの多様性のために見落とされたであろう。これらの
分子変化の同定は、もしそれらががん細胞の生物学的表
現における付随した変化に本当に結びつくのであれば有
意義であろう。モノクロナール抗体の精密な免疫特異性
は、これらの抗原修飾を探究することがそれによって可
能な道具を提供し、そしてこの態様において我々はポリ
クロナール抗体と、CEAに対して誘導された4種のモ
ノクロナール抗体とを用いて、結腸腺がんの染色特性を
比較した。
【0050】慣用の抗血清を使用した免疫組織化学によ
り正常結腸にCEAの存在を示した以前の実験から予期
されたように、この組織は3種の交差反応性モノクロナ
ール抗体によって染色された。これは、NCAおよびM
Aとの交差反応性を欠くがしかし標識した抗原結合性に
基づいてCEA分子の少数個数を認識するように見える
NP−4についても真理である。これら抗体による染色
は個々の抗体と反応させた別々の組織片に可視化される
ように、同じ細胞内において局在化されるように見え
た。モノクロナール抗体は結腸ゴブレット細胞の粘液を
染色しなかった。モルクナール抗体のうち、NP−1だ
けがそれらによる既知のNCA合成から予見し得るよう
に、ヤギ抗NCA抗体とも同様に反応する好中球を染色
した。このように、免疫組織化学的操作は他の方法によ
って決定されたCEAに対するモノクロナール抗体の特
異性を確認することができ、そして他の方法が容易に利
用できない時それらのNCA交差反応性を同定するのに
有用である。
【0051】NP−4抗体を除き、他のモノクロナール
抗体および慣用のヤギ抗血清は一次の中程度分化結腸腫
瘍のすべてと、そしてこの研究において検査した領域リ
ンパ節および肝臓転移の大部分を染色した。NP−4か
らは、一次腫瘍の約30%が非反応性であり、そしてN
P−4陽性一次腫瘍から発生し転移の大部分はこの抗体
で染色されなかった点で相違する染色パターンが出現し
た。
【0052】我々は、NP−4モノクロナール抗体で得
られた染色強度は、ホルマリンでなくEA中に固定した
一次腫瘍標本において相当に改善されることを発見し
た。その代わりに、陽性一次腫瘍を持つ患者の転移のN
P−4染色の殆ど実質上の不存在は、転移腫瘍からの認
識された決定基もしくは抗原のもし定量的でなくても定
性的欠失か、または抗原陰性腫瘍細胞のクローニングを
示唆する。
【0053】我々は組織中の決定基表現を循環中のそれ
と未だ比較していないが、組織CEA決定基不均一性の
存在は、モノクロナール抗体で測定したこの抗原の血中
濃度と疾病活性との間の相関関係に潜在的問題で発生す
ることを示唆する。ここに提供した免疫組織化学的研究
を基にして、我々は様々の部位における腫瘍による循環
抗原への相対的寄与およびイムノアッセイに使用される
モノクロナール抗体の特異性に依存して、多様なアッセ
イ結果および疾病活性との貧弱な相関関係を予想する。
【0054】抗体特異性と、組織および血中の反応性抗
原の存在に関して基本的疑問が未解答であるが慣用の組
織病理学標本について便利に適用し得る免疫組織化学
は、予後および診断価値を有するCEA変種または決定
基と反応するモノクロナール抗体を識別するのに大きい
役割を持つであろう。これは結腸腫瘍のラジオイムノ検
出および抗体利用療法に対するモノクロナール抗体の適
切な選択にもあてはまる。
【0055】CEAハイブリドーマクローンのクラス 抗原結合プロフィルは、CEAハイブリドーマクローン
はそれらのCEA,MAおよびNCAとの比較免疫反応
性(表5)を基にして三つの別のクラスに分化できるこ
とを明らかにした。第1の融合からのクローンの大部分
はCEAおよびMA(クラスII)を結合する抗体を産生
し、第2の融合からのクローンはクラスIIと、そしてC
EA反応性のみを示すもの(クラスIII )との間に大体
等しく分布した。三つの抗原すべてとの反応性(クラス
I)は、第1および第2の融合からのクローンのそれぞ
れ16%および2%に見られた。表1に記載した結果は
希釈培養物上清の50μL部分標本をアッセイすること
によって得られた。クラスIおよびIIのクローンによる
標識CEAの結合パーセントは似ていたが、クラスIII
のクローンには一貫して低い値を与えた。MAに対する
クラスIおよびIIのクローンの反応性はそれらのCEA
の結合に似ていたが、クラスIのクローンの培養物上清
は標識NCAを平均して9.9%(f2.4 S.E.)結合し
た。この低いNCAの結合は、CEAおよびMA結合に
必要な抗体の量に比較して、高いNCA結合を得るため
抗体の高濃度が必要であることに帰せられる。NCAの
最適結合もCEAおよびMAに比較してより長いインキ
ュベーション時間を要した。
【0056】CEA反応性培養物のどれも、分泌者およ
び非分泌者個人の両者から得たヒト赤血球へ結合しなか
った。
【0057】選択したクローンのRIAにおける抗原結
合性 クラスIからの1種(NP−1),クラスIIからの2種
(NP−2およびNP−3)、およびクラスIII からの
1種(NP−4)の4種のハイブリドーマクローンが選
択され、そしてそれ以上の特徴化のために再クローンさ
れた。NP−1,2および3抗体は無ガンマウマ血清を
含有する培地から精製され、NP−4は腹水として使用
された。NP−1,2および3クローンは IgG 1(κ)
サブクラスを産生したが、NP−4クローンは IgG 1
(λ)アイソタイプを産生した。これら4種のモノクロ
ナール抗体は二重免疫拡散においてCEAを沈澱しなか
った。NP−1,2および3は、ヤギ抗CEA抗体のC
EAおよびMAとの反応性と同様に、これら抗体の60
ないし70%を結合した。NP−4はMPを結合せず、
そして放射標識CEAの最高約30%のみを結合した。
正常ネズミ腹水または血清はCEAと反応せず、そして
NP−4について観察された最高CEA結合レベルは他
のクラスIII ハイブリドーマの特性である。CEAおよ
びMAの結合に加えて、クラスIモノクロナール抗体N
P−1はヤギ抗NCA抗体と同程度に標識したNCAと
反応した。しかしながらNP−1の2600ngが標識
NCAの30%を結合するのに必要であったが、同じレ
ベルのCEAおよびMAを結合するのにこの抗体1.1
および2.5ngが必要であった。CEAに比較して少
し多い量のNP−2がMAを結合するのに必要であった
が、NP−3については反対であった。
【0058】クラスIII ハイブリドーマクローンNP−
4はヤギ抗CEA抗体による70%の結合と対照に標識
CEAを最高30%だけ結合するので、NP−4はヤギ
抗体によっても検出されるCEA分子の母集団を認識す
ることを示すために二つの実験が計画された。第1の実
験は、NP−4とヤギ抗血清とをそれぞれについて最高
抗原結合レベルの量において混合し、次にZ−ゲルによ
り遊離抗原から結合抗原を分離することにより、CEA
の添加結合について試験した。この試験の結果は、併用
抗原混合物によるCEAの結合はヤギ抗血清単独で得ら
れるものよりも大きくないことを示した。もしNP−4
がヤギ抗血清と反応したものとは別の標識分子の個数を
認識したのであれば、二つの抗体の混合物は個々の結合
パーセントの合計にほぼ等しい抗原結合パーセントを与
えた筈である。第2の実験は、標識抗原をヤギ抗体と、
次いでNP−4と順次にインキュベートし、次に固相ヤ
ギ抗マウス抗体により遊離抗原から結合抗原を分離する
ことにより、ヤギ抗体がNP−4と標識抗原との反応を
阻止する能力を評価した。添加実験を基にして予期され
たように、ヤギ抗CEA抗血清はNP−4の標識抗原へ
の結合を完全に阻止した。正常ヤギ血清または不適切な
NCAに対するヤギ抗体は効果がなかった。
【0059】
【表5】
【0060】(a) ハイブリドーマ培養50μLを個
々に放射標識抗原への結合についてアッセイした。 (b) 抗CEA活性を示すクローンの合計数中の特定
クラスヘ属するクローンの数。カッコ内の数字は各クラ
スへ属するクローンのパーセントを指示する。 (c) 平均±S.E.
【0061】競合的阻止および抗原親和性 未標識CEAが4種のハイブリドーマモノクロナール抗
体の標識したCEAとの反応を阻止する能力を競合的R
IAで試験した。この操作において、使用したモノクロ
ナールまたはヤギ抗体の量は、未標識抗原の不存在下標
識抗原の50%結合を与えるように調節した。これら条
件下において、4種のモノクロナール抗体は著しく異な
った抗原阻止曲線を発生した。NP−1抗体は抗原阻止
感度においてロシュ社キットヤギ抗体へ似ていないが、
NP−2,3および4モノクロナール抗体は阻止のため
もっと多量の抗原を必要とした。CEAの分子サイズと
してM 200,000を用い、得られたデータをミューラーの
方法によって平均アフィニティー定数の決定に変換した
(表6)。この処理によって得られたΚ値と、結合を5
0%阻止するのに必要なCEAのng/mlは、NP−
1とヤギ抗CEA抗体との間の抗体親和性との類似性
と、そしてNP−2,3および4の減少する抗体親和性
を例証する。
【0062】標識したCEAまたはMAよりも標識した
NCAを結合するのに著しく高いレベルのNP−1モノ
クロナール抗体を要するため、NP−1の標識CEAと
の反応をCEA,MAおよびNCAが阻止する能力を比
較した。結果は、MAおよびNCAはこの反応と競合す
ることができるが、しかしCEAに比較して、結合を5
0%減らすのにMAおよびNCAをそれぞれ約2および
8倍必要とした。MAおよびNCAの阻止は、ヤギ特異
性抗CEA抗体によるRIAで測定してこれら製剤はC
EA1.0%未満を含有していたので、CEA混入によ
るものではなかった。試験したNCAの最高濃度におい
てのみ、CEA夾雑物がNCAによって誘発される阻止
へ寄与し始める。CEA,MAおよびNCAに対しぞれ
ぞれ 200,000、185,000 および60,000の分子量を使用し
て、NP−1はそのCEAに対する親和性に比較して、
MAに対しては少し低く、そしてNCAに対しては10
倍低かった。
【0063】
【表6】
【0064】(a) 標識CEAの抗体結合を50%阻
止するのに要する未標識CEAのモル濃度またはng/
ml
【0065】モノクロナール抗体結合の阻止 2種のモノクロナール抗体NP−2およびNP−3をC
EA結合に対するインキュベーション緩衝液イオン強度
の影響を基にして研究のために最初に選択した。標識C
EAの30%結合を得るため、0.01M酢酸アンモニ
ウムに比較して0.1Mでは、ヤギ、NP−1およびN
P−2のかなりの多量、NP−2では36倍が必要であ
ることが発見された。対照的に、これら2種の緩衝液中
のNP−3およびNP−4による抗原結合は非常に似て
いた。NP−2およびNP−3がクラスIII カテゴリー
内の別々のエピトープを認識する可能性は相互阻止実験
によって分析された。これら研究において、CEAで増
感された固相ポリクロナールヤギ抗CEAを放射標識モ
ノクロナール抗体プローブを使用するサンドウィッチ系
に使用した。未標識モノクロナール抗体が放射標識抗体
の結合を阻止する能力を相互交差阻止実験において評価
した。別々のクラスカテゴリーへ属するが、NP−1お
よびNP−2は相互を阻止するのに非常に効率的であっ
た。NP−3は試験した最高濃度においてNP−1およ
びNP−2結合を阻止できず、後者のモノクロナール抗
体をNP−3のCEAへの結合を阻止できなかった。
【0066】本発明は、同じまたは異なる抗原上に存在
する少なくとも二つの異なるエピトープの相対的割合を
それによって決定することができる一般的イムノアッセ
イ方法を含む。該方法は、(a) 同じ分子または異な
る分子上の少なくとも二つの異なるエピトープを含有す
る被分析物をこれら二つのエピトープを担持するスペシ
スを結合し得る少なくとも一つの捕獲抗体と接触させる
ステップ、(b) 生成する結合したスペシスを二つの
エピトープの一つを結合し得るプローブ抗体を含むプロ
ーブと接触させるステップ、および(c) 結合したプ
ローブの濃度を測定するステップとよりなる。
【0067】捕獲抗体は、結合される、結合されること
ができる、もしくは固相を形成するように沈澱し得る、
および/または任意の方法で被分析物から分離し得る抗
体または抗体混合物であろう。例えば捕獲抗体は前記二
つの異なるエピトープを含んでいる二つの異なる抗原を
結合し得るポリクロナール抗体、測定すべき二つの異な
るエピトープに対し特異性のポリクロナール、またはモ
ノクロナールまたは実質上モノ特異性な抗体、測定すべ
き二つのエピトープの両方とから異なるがしかしそのよ
うな二つの異なるエピトープと同じ抗原上にあるエピト
ープを結合し得る抗体、または適切な特異性を有する抗
体フラグメントを含む、任意の他の均等な抗体または抗
体混合物であり得る。捕獲抗体は固体支持体、例えば種
々の物質の固形粒子、例えばポリスチレン、ポリエチレ
ン、ガラスその他へ結合させることができ、または例え
ば捕獲抗体に対し特異性な他の抗体との反応により、ま
たは沈澱その他によって後で分離し得る相を形成するよ
うに結合する能力を持つことができる。その代わりに、
捕獲抗体は例えば磁化もしくは他の公知のプロセスによ
って分離することができる材料へ結合させることができ
る。
【0068】一旦決定すべき二つのエピトープを担持す
るスペシスを捕獲抗体へ結合すれば、生成した結合スペ
シスは二つの異なるエピトープの一方を結合することが
できるが他方はできないプローブ抗体と接触させられ
る。好ましくは、プローブ抗体は実質上モノ特異性およ
び/またはモノクロナール抗体であろう。プローブ抗体
の結合は捕獲抗体結合エピトープ間の識別を許容する。
この決定は慣用のイムノアッセイ操作から適用した種々
の技術を使用して実施することができる。適当なそのよ
うな技術はプローブ抗体へ標識、例えばラジオアイソト
ープ、螢光マーカー、酵素その他を結合し、捕獲抗体、
決定すべき二つのエピトープを含むスペシスおよびプロ
ーブ抗体を含んでいる複合体を被分析物の残りから分離
し、そして標識の濃度を測定することを含む。その代わ
りに、競合阻止および/または他の間接測定を実施する
ことができる。その上に少数の、または好ましくは単一
のエピトープを持っている抗原フラグメントを含む、精
密に限定された抗原および/または抗原フラグメント
が、そのような操作に適した別のプローブスペシスを使
用し、イムノアッセイによって抗体を検出するための捕
獲スペシスとして使用できることが認識されるであろ
う。
【0069】生体外液体標本中の抗原検出に基づくイム
ノアッセイは、固相担体へ結合した抗体または抗原のど
ちらも同様に使用できる競合的および非競合的操作に大
別される。選ばれるアッセイの特定のタイプは、精製し
た抗体および抗原の入手可能性、反応を定量するために
使用するマーカーでこれら試薬を標識できる容易性、望
まれる感度レベル、アッセイの企図する目的、それにア
ッセイのオートメーションへの適応可能性に依存する。
【0070】酵素標識抗体を使用する固相非競合的イム
ノアッセイが、それらの簡単さと実施容易性のために多
数抗原および/またはエピトープ決定によく適してい
る。このタイプの操作には二つの主要ステップが含まれ
る。抗原溶液が不活性担体上へ固定化された抗体へ露出
される。この抗原捕獲段階の間、固定化抗体は抗原と反
応し、その後全体の複合体が不活性担体を緩衝液で洗浄
することによって余計な物質から分離される。次に過剰
の酵素標識遊離抗体が固定化抗体担体抗原複合体へ添加
される。この抗体プローブ段階の間、遊離抗体は捕獲抗
体によって担体へ二次的に結合した抗原と相互反応す
る。次に担体を洗浄し、酵素基質溶液とインキュベート
し、そして検出された酵素標識抗体の量はテスト標本中
に抗原および/またはエピトープの濃度に正比例する。
【0071】本発明において同定されたモノクロナール
抗体は、限定されたエピトープ特異性と、そして高めら
れた結合定数とを基にして選択される。例として、共通
のCEA−MA−NCAエピトープを認識するモノクロ
ナール抗体は5.3×1011-1の親和定数を有し、そ
してこの値はポリクロナール抗体の1.6×1012-1
の定数より少し小さいだけである。イムノアッセイは二
つのタイプに構成される。第1のものは、疏水性結合に
よってポリスチレンボールへ結合された捕獲抗体とし
て、CEAファミリーのすべてを認識する広スペクトル
モノクロナール抗体を有する。アガロース、セルロー
ス、アクリルアミド、ポリカーボネートおよび鉄粉のよ
うな他の不活性担体も使用することができる。ボールは
次に血清のような生物学的標本か、または遊離担体プロ
ーブの結合をステト標本中の抗原の濃度と関連させるた
めに使用される既知量の抗原CEA,MAもしくはNC
Aへ露出される。インキュベーションおよび洗浄後、結
合した捕獲された抗原を持つ個々のボールは、特異性ま
たは共通のエピトープ認識能を有する酵素標識モノクロ
ナールおよびポリクロナール抗体プローブへ露出され
る。抗体標識に適当なマーカー酵素は、ペルオキシダー
ゼ、グルコースオキシダーゼ、アルカリ性フォスファタ
ーゼまたはβ−ガラクトシダーゼを含む。その代わり
に、酵素の代わりに螢光または放射活性化合物を抗体標
識のために使用することができる。インキュベーション
および洗浄後、ボールへ結合した酵素活性を適切な酵素
基質溶液とインキュベーションによって測定し、そして
生成した着色生成物のレベルを分光分析によって決定す
る。この方法により、各抗原の特異レベルが決定され、
そして個々に同様なまたは異なる病気を有する患者間で
比較され、または全体として特異性抗原の比として比較
される。特異性抗体レベル、それらの凝集比、および部
分的または全体の共通エピトープ表現は、がん性対非が
ん性疾病を持つ患者間で、そして疾病活動または退化の
異なる段階によって変化することが予期される。
【0072】固相アッセイの第2のタイプは第1のタイ
プと同じ態様に構成されるが、主な例外はモノ特異性モ
ノクロナールおよびポリクロナール抗体が別々にボール
へ結合され、そして抗原捕獲のために使用されることで
ある。捕獲抗体のそれとは異なる、適当な抗体上の第2
の特異性エピトープに対する特異性を有するモノクロナ
ール抗体、または共通エピトープ抗体が抗体プローブと
して使用される。
【0073】これらのイムノアッセイ技術は、被分析物
中の特異性抗原および/または抗体を検出するため、不
均質抗原および/または抗体混合物の純度および/また
は交差反応性を評価するため、酵素、標識もしくはトキ
シンのような薬剤もしくはマーカーで標識した抗原また
は抗体を含む、抗原および/または抗体の純度および力
価を決定するため、または密接に関連する抗原の混合
物、例えばCEAファミリー中に存在する抗原の比、酵
素抽出液中のイソ酵素、リンパ腫細胞によって産生され
る抗体のK/L光チェーンの比、血液もしくは羊膜液中
の胎便抗原の相対的上昇度等を測定するために用いるこ
とができる。
【0074】密接に関連する抗原および/またはそのエ
ピトープ特徴の存在および/または相対的豊富度の定性
的および/まはた定量的測定をなし得る能力は、種々の
診断状況において有用であり得る。例えば、NCAに対
するCEAの比は、非がん性消化管病、例えば潰瘍性結
腸炎に対する消化器がん、特に結腸がんの識別診断を助
けるために使用することができる。他の例は、のう胞性
線維症の診断および/または予後インディケーターとし
て、血中胎便抗原の存在を検出するための前記操作の使
用である。毛膜液中の上昇したMAレベル、および/ま
たは毛膜液中のCEA以上のMAの上昇した相対的比率
は、便/母性問題、特に難便のインディケーターであ
る。ヒト絨毛ゴナンドトロビンのα−サブユニットおよ
びβ−サブユニットの相対比率の検出は、腫瘍の特定タ
イプ、例えば栄養胚葉腫瘍の診断を助けることができ
る。
【0075】前述の方法は循環しているリンパ球の部分
母集団の比の決定に適合させることができる。これは感
染症、例えばインフルエンザおよび肝炎の診断に、そし
てリンパがんのタイプ化のために有用である。イソ酵素
の存在および/または相対比率の測定のためこのイムノ
アッセイの洗練の使用は、イソ酵素の異常レベルを特徴
とする種々の病変、例えば血流中へ高レベルにおいてク
レアチンキナーゼ−MBの放出によって特徴化される心
筋梗塞、およびある種の肝臓デヒドロゲナーゼイソ酵素
の異常レベルを特徴とする種々の病変の検出および管理
を助けることができる。
【0076】特定の腫瘍関連決定基の検出のためのイム
ノアッセイ技術および/または免疫細胞化学的技術の使
用は診断に有用である。例えば、特定の決定基の存在は
がんの支持証拠であろうし、そして推定的がんが異所的
部位にある場合は、これは転移腫瘍の存在の協力な指示
であろう。CEAの決定基特徴の存在を示すが、しかし
移所的である、すなわち発生した器管とは異なる器管中
にそして多分悪性腫瘍細胞中に発見されるCEA産生腫
瘍の転移の検出は腫瘍転移の強力な確認証拠である。
【0077】がんの早期からもっと進行した状態への腫
瘍の進行はいくつかの決定基の表現またはそれらのそう
失によって決定することができる。これは好ましくは特
異性エピトープに対するモノクロナール抗体の使用によ
り、ラジオイムノアッセイおよび/または免疫細胞化学
的方法によって検出することができる。ある決定基の存
在または不存在は、このように腫瘍進行指示または特定
段階と相関し、また予後インディケーターとしても役立
つ。
【0078】この方法の使用の他の例は、骨髄球白血病
において腫瘍負担のインディケーターとして白血病患者
中のNCAの検出である。
【0079】本発明は、CEAファミリー抗原上の器管
特異性エピトープをこれらエピトープに特異性の抗体を
使用して検出することを許容する。前述した操作と同様
に、これら抗体は免疫細胞化学的、生体外イムノアッセ
イおよび生体内造影操作によって新生物の組織形成源の
決定のために、そしてまたそのような腫瘍の一層選択的
免疫療法のために使用することができる。すべて参照と
してここに取り入れる米国特許第 4,331,647号、第 4,3
48,376号および第 4,361,544号に記載されている腫瘍位
置測定、検出および治療方法は、以前に指示したように
本発明の方法および組成物と組み合わせることができ
る。例えば、CEA上の特定エピトープに特異性のモノ
クロナール抗体は、腫瘍位置測定および/または治療の
ため米国特許第 4,348,376号の方法に従って使用するこ
とができる。CEAファミリー抗原に対して特異性な二
つの異なる抗体からのF(ab)2フラグメントの混合物
は、米国特許第 4,331,647号の方法に従って使用するた
めの二価ハイブリッド抗体フラグメントの製造に使用す
ることができる。CEAの精密なエピトープに特異性の
抗体と結腸特異性抗原−p(CSAp)とは、適当な放射性
標識と共に、特定の腫瘍タイプ、特に結直腸がんのため
の増加した結合性を有する抗体製剤を製造するために協
力的に使用することができる。
【0080】本発明の新しいモノクロナール抗体を免疫
組織化学的技術またはイムノアッセイ操作を使って骨髄
白血病およびある種のリンパ腫の検出のために使用する
ことも有用である。免疫組織化学的技術による組織サン
プル中のCEA検出に使用されるいくつかのCEA特異
性抗体は、それらがモノクロナール抗体であるかまたは
ポリクロナール抗体であるかに関係なく比較し得るであ
ろうが、他の場合には、本発明によるモノクロナール抗
体の使用は有意義な利益、特にそれらはもっとコンスタ
ントな結果を与える利益を有するであろう。本発明によ
る抗原の他の免疫組織化学的応用は、同じ組織標本中の
多数マーカー局在化のため、それへ導入された異なる標
識、例えば放射標識、螢光標識等を有するこれら抗原の
使用を含む。他の用途はリンパ腫表現型化におけるK/
L軽チェーン比の決定または白血病患者の組織中のNC
Aの検出におけるように、組織中のマーカー比の検出で
ある。
【0081】本発明の抗体は、慣用技術、例えばアフィ
ニティクロマトグラフィー、沈澱その他を使って抗原決
定基の精製のために使用することができる。それらはま
た新規な決定基および関連する抗原のファミリー中の未
だ限定されない決定基を解明するための助けとして使用
することができる。反対に、単一エピトープを含有する
抗原フラグメントを含む精製抗原は抗体、例えばモノク
ロナール抗体、不均質抗体製剤、および血液、組織、他
の体液その他のような他の調製物を検出し、精製し、滴
定しそして特徴化するのに用途がある。精製した抗原
は、融合の必要性なしに高度にモノ特異性の抗体の製造
のため、すなわちモノクロナール抗体と実質上同じモノ
特異性を有する抗体をそれらの製造のためハイブリドー
マ技術を使用しない製造のために勿論有用である。
【0082】抗原性フラグメントを生成するための高度
に精製した抗原の消化は、該フラグメントが単一の免疫
化学的に活性なエピトープへ限られる場合、そのような
技術の有用性をさらに増幅する。本発明抗原は、例えば
スタフィロコッカスプロテアーゼV−8,トリプシン、
キモトリプシン、サーモリシンその他のようなタンパク
分解酵素へ露出することによってフラグメント化するこ
とができる。フラグメントは共通または特定エピトープ
特異性を有する結合したモノクロナール抗体を含有する
免疫吸収剤を使用することによって単離することができ
る。好ましくは、そのようなフラグメントは単一エピト
ープのみを含有するであろう。
【0083】これ以上苦心することなく、当業者はこれ
までの説明を使用し、本発明をその全範囲において使用
することができるものと信じられる。従って以下の好ま
しい特定具体例は単に例証であり、記載の残部を少しも
限定しないものと考えるべきである。以下の実施例にお
いて、すべての温度は未補正摂氏であり、すべての部お
よびパーセントはことわりのない限り重量による。
【0084】実施例1腫瘍組織からCEAおよびNCAの精製 この研究に用いたCEA製品は、RIA用を除いて、Ne
wman et al, (CancerRes. 34:2125, 1974)によって
修飾された Krupey et al,(Immunochem. 9 :617, 197
2 )の操作に従って、結腸アデノカルチノーマの肝臓転
移から単離された。概して、濃縮したPCA抽出液は
0.1M NH4Ac, pH4.0へ平衡化したDEAEおよ
びCMセルロース1:1混合物(Whatman, Clifton, N.
J.)へ適用された。吸着された物質を同じ緩衝液中の
0.05M ,0.1M および0.2MNaClの非連続勾配
で溶離した。PCA抽出液中の当初のCEA免疫反応性
の約30%が、ロシュCEAアッセイキット(Nutly,
N. V.)でモニターし、適用緩衝液(A),0.05M N
aCl(B)、お余び0.1M NaCl(C)分画のめいめい
中に出現した。該C分画は、0.05M PO4, pH5.
0プラス0.15M NaCl緩衝液中のセファローズ6Bおよ
びセファデックス G-200(ファルマシア)上の順次クロ
マトグラフィーにかけた。コンカナバリン−Aセファロ
ーズ(ファルマシア)上の最終分離ステップは、Pritch
ard および Todd の方法に従って実施され、それにより
吸着された抗原は室温で20%(w /v )のα−メチル
-D−グルコシッドで溶離された。CEAは蒸溜水に対し
て透析され、凍結乾燥され、CaCl2 上でコンスタント重
量へ乾燥された。精製したCEAはロシュアッセイで決
定する時特異活性(単位乾燥重量当たりの中和活性)
0.7を持っていた。それは免疫電気泳動において正常
ヒト血清に比較してα−グロブリンとして移動し、そし
て二重免疫拡散においてロシュ参照CEAと一致するバ
ンドを与えた。タンパクまたは炭水化物のために染色し
た7.5%ポリアクリルアミドゲル中において単一バン
ドが観察された。
【0085】DEAE−CMセルロースイオン交換体か
らのA分画はNCAを含有し、そして5×90cmセファ
デックス G-200カラム上のクロマトグラフィーによって
この分画中にやはり存在するCEAから分離された。N
CAの存在は二重免疫拡散によってモニターされ、抗原
活性のピークは1000ないし1200mlの溶出容積
中に現れた。この分画はCEAについて記載したコンカ
ナバリン−Aセファローズクロマトグラフィーにかけら
れ、そして吸着された抗原は抗NCA免疫吸着剤上の通
過によってさらに精製された。NCAは0.2 Mグリシ
ン− HCl, pH2.0によって免疫吸着剤から溶出さ
れ、NaOHで中和され、PBSに対して透析され、そして
Amicon PM-10 膜(Amicon, Lexington, Mass )上で濃
縮された。精製されたNCAは免疫電気泳動においてβ
−グロブリンとして移動し、そして二重免疫拡散におい
て参照NCAとの一致反応を与えた。NCAはまた前に
記載したように(Primus et al., J. Immunol. 118:5
5, 1977)免疫沈澱によって正常脾臓から部分的に精製
された。
【0086】実施例2胎便からMAの精製 胎便50gを0.1M PO4, pH8.0の300ml中
に懸濁し、一夜4゜で混合した。30分間 10P000 ×g
において遠心後、上清のpHを8.5へ調節し、そして
冷無水エタノールを最終濃度40%まで加えた。遠心後
得られたエタノール性上清を0.02M PO4, pH7.
8に対して透析し、同じ緩衝液で平衡化したDE52
(Whatman )5.0gと混合した。適用した緩衝液で未
結合物質を溶出した後、吸着した物質を同じ緩衝液中の
非連続NaCl勾配で除去した。0.1M NaCl分画中に出て
来る抗原活性を0.05M PO4, pH5.0プラス0.
15NaClに対して透析し、YM-10 膜(Amicon)上で濃縮
し、そして2.6×90cmセファクリル S-300(ファル
マシア)カラムへ適用した。225ないし270ml溶
離容積に含まれている抗原活性をプールし、0.1M P
O4, pH7.0に対して透析し、そしてヤギ特異性抗C
EA抗体を含有する免疫吸着剤の上を通過させた。後者
の免疫吸着剤からの未吸着分画を次に前に記載した胎便
モノクロナールCEA抗体NP−3を含んでいる第2の
免疫吸着剤へ適用した。ヤギからの交差反応性CEA抗
体による阻止研究を基にして、NP−3は胎便中のCE
AおよびNCA非関連CEA関連物質間に共有される決
定基を認識することを示した。NP−3へ結合した抗原
をNCA精製のため前記のように溶離した。吸着した分
画を中和し、PBSに対して透析し、そして YM-10膜上
で濃縮した。
【0087】実施例3動物免疫および抗血清の製造 ヤギ抗CEA抗血清は、等量のメチル化ウシ血清アルブ
ミン(Sigma, St. Louis, Mo. )へ結合しそして等容積
の完全フロインドアジュバント( Difco, Detroit, Mic
h.)中に乳化した精製CEA100ないし200μg の
注射によって調製した。不完全アジュバントは最初の注
射の後で使用された。21回の注射の後得られたヤギ抗
CEA抗血清は、血液凝集活性がなくなるまで、Lea
よびLeb 個人からのA,BおよびO赤血球で反復吸収し
た。抗血清は次に正常結腸およびNCA免疫吸着剤上の
順次クロマトグラフィーにかけられ、吸着されない分画
が両方の場合に使用された。吸着の完全性は、正常組織
抽出液およびNCAに対する二重免疫拡散において分析
された。NCA中和抗CEA抗血清の一部は、抗血清m
l当たりアルコール抽出胎便250mg(乾燥重量)を加
えることにより胎便でさらに吸収された。免疫沈澱の分
離後、吸収の完全性は胎便に対する二重免疫拡散により
証明された。このNCAおよび胎便吸着抗血清は、以後
特異性抗CEA抗血清と同定された。
【0088】ヤギ抗NCA抗血清は、CEA免疫吸着剤
上の通過によってCEAと交差反応する抗体を除去され
た。CEA中和抗血清は二重免疫拡散またはRIAにお
いてCEAと反応しなかった。
【0089】実施例4抗原およびヤギ抗血清 マウス免疫に使用するCEAおよびNCAは、結腸アデ
ノカルチノーマの肝臓転移から単離され、そしてMAは
胎便から Primus etal., Cancer Res. 43, Feb., 1983
(以後“Primus '83)に記載のように単離された。すべ
ての抗原はクロラミンT 法により 125I(Amersham, Ar
lington Heights, IL )で約30 Ci /g の比活性へ放
射ヨード化された。ロシュCEAアッセイキット( Nut
ley,N.J.)からの放射標識CEAは、それが免疫化のた
めに使用したCEAで得られたものと同様の結果を与え
ることが判明した時、日常的に用いられた。
【0090】ロシュキットのヤギ抗CEA抗体はRIA
に用いられた。ヤギ抗NCA抗血清(No. 80)は、Ro
che Research Center, Nutley,N.J.の Edward Newmanの
好意で供給され、そして使用前CEA免疫吸着剤上の通
過によってCEAと交差反応する抗体が除去された。
【0091】ヤギ抗血清との標識CEA,MAおよびN
CAの結合特性はPrimus '83に記載されている。ロシュ
キット抗体と、NCAおよび胎便で吸収したCEAに対
し特異性となしたヤギ抗CEA抗血清は、標識CEAと
同様に反応した。標識したMAはロシュキット抗体によ
って結合されたが、しかしヤギ特異性抗CEA抗血清に
よっては結合されなかった。NCAはロシュキット抗体
または特異性抗CEA抗血清と反応せず、またヤギ特異
性抗NCA抗体はCEAおよびMAと結合しなかった。
【0092】実施例5マウス免疫化 3ないし4月令のBALB/C雌マウス(Harlan-Sprag
ue-Dawley,Indianapolis, IN. )へ、不完全フロインド
アジュバント中のCEA20μgの i.p. 注射3回を投
与した。2回目および3回目の注射は第1回からそれぞ
れ2および8週離した。最初の免疫化から6ケ月後、C
EAに対する血清抗体を示す2匹のマウスを脾臓細胞ド
ナーとして選び、そして Stahli et al.の Res. Monog
r. Immunol. 3:201, 1981 の免疫化プロトコールに従
って食塩水中各50mgの最終CEA注射シリーズを受け
た。融合の4日および1日前に、CEAを i.p. 注射
し、融合の3日および2日前に、それは i.p. とi.v.注
射のために等量に分離した。
【0093】実施例6細胞融合およびクローニング Primus '83に引用されている McKearnの方法に従って、
2匹のCEA免疫マウスから得た脾臓細胞と二つの別々
の融合が実施された。各融合のため、5×107 の Fic
oll-Hypaque 分離脾臓細胞と5×106 ,P3-× 63 −
Ag8.653骨髄細胞(Salk Institute SanDiego, C
A.)とを60mm培養皿中で混合し、250×gで5分間
遠心した。過剰の媒体を除去し、そして37℃で Dulb
eccoの修飾イーグル培地(GIBCO, Grand Island, N.Y.
)中50%(v /v )ポリエチレングリコール(1500,
fisher)1.0mlで置換した。ポリエチレングリコ
ールへ30秒露出後、細胞を2回洗浄し、そして次に2
0%無ガンマウマ血清(KC Boilogicals, Inc., Lenex
a, KS), L-グルタミン2mM, ピルビン酸ナトリウム1m
M, L-アルギニン0.55mM, L-アスパラギン0.27m
M, および葉酸14μMを補給したDulbeccoの修飾イーグ
ル培地5ml中で一夜インキュベートした。細胞をヒポ
キサンチン0.1mM, アミノプテリン0.4μM,および
チミジン16μM,をさらに補給した後者の培地30ml
以上中に分散した。細胞分散液を96ウェルのミクロウ
ェルプレート(Castar, Cambridge,Mass. )中にウェル
当たり100μLづつ分配した。アミノプテリンの除い
た培地の追加100μLを7日後にウェルへ加えた。培
養2ないし4週後、生育している細胞クローンを含んで
いるウェルからの培地をRIAによってCEA抗体につ
いてアッセイした。CEA抗体陽性ウェルを、ウェル当
たり107 個の照射した(1400R)ルイスラット胸
腺細胞を含んでいる24ウェルプレート(Costar)中へ
広げた。交会に達した時、抗体陽性を持続しているすべ
ての培養物を凍結し、他方4クローンを制限希釈度にお
いて2回再クローンした。ハイブリドーマをウェル当た
り106 個の照射ルイスラット胸腺細胞を含んでいる9
6ウェルプレート中に再クローンした。選択された再ク
ローンしたハイブリドーマ細胞系統を10%無ガンマウ
マ血清と、L−グルタミン2mMと、ピルビン酸ナトリウ
ム1mMとを補給した Dulbecco修飾イーグル培地を収容
した培養フラスコ中に拡大した。
【0094】実施例7モノクロナール抗体精製 モノクロナール抗体は10%無ガンマウマ血清を含有す
る培地から精製された。概して、免疫グロブリンをpH
7.0において50%(NH4)2SO4で沈澱し、蒸溜水に再
溶解し、ポリエチレングリコール(7000-9000 )で最終
濃度13%(w/v )において再沈澱した。ポリエチレ
ングリコール沈澱は0.02M PO4, pH5.6中に溶
解し、同じ緩衝液で平衡化したCMセルロース(Whatma
n, Clifton, N.J.)へ適用した。吸着された免疫グロブ
リンを0.02M PO4, pH7.8プラス0.2M NaCl
で溶離し、0.01M PO4, pH8.0に対して透析
し、そして後者の緩衝液で平衡化したDEAEセルロー
ス(Whatman )カラムへ適用した。吸着された抗体を
0.025M PO4, pH8.0で溶離し、PBSに対し
て平衡化し、限外ロ過(Amicon, Danvers,MA. )によっ
て濃縮した。精製したモノクロナール抗体はクロラミン
-T法によって比活性5ないし10μCi/μg へ放射性ヨ
ード化された。マウス IgGに加え、精製した抗体は、放
射性ヨード化した製品を固相ヤギ抗ウマ IgGへ結合させ
ることによって測定し、10ないし40%のウマ免疫グ
ロブリンを含有していた。製品中のモノクロナール抗体
のパーセントは、Primus et al., J. Immunol. 118:5
5,1977 に記載されているように、放射性ヨード化した
製品のCEA免疫吸着剤への結合によって決定された。
【0095】実施例8RIA(ラジオイムノアッセイ ) 結合および遊離標識抗原の分離方法において異なる二つ
のタイプのRIAが使用された。抗CEAおよび抗MA
抗体活性についてハイブリドーマ培養物からの上清培地
のアッセイは、Hansen et al, Human Pathol., 5:139,
1974 記載のZ−ゲル法を使用した。選定したモノクロ
ナール抗体のCEAおよびMAとの結合研究と、そして
NCA反応性についてのすべてのアッセイは、固相ダブ
ル抗体操作(Newman et al, Proc. Am. Assoc. Cancer
Res. 21 :218, 1980 )を使用した。基本アッセイは、
1.0%正常ウサギ血清と、約0.5ngの標識抗原(3
0ないし50μCi/μg )と、そして抗体製品の0.0
5ml部分標本とを含む2.0mlの0.01M NH4A
c, pH6.25とからなっていた。45゜1時間のイ
ンキュベーションがハイブリドーマ培養物中のCEAお
よびMA抗体活性の検出に使用され、同温度4時間のイ
ンキュベーションがNCA抗体の検出に使用された。標
識抗体結合曲線および競合的阻止測定は、それぞれ45
゜4時間および室温24時間のインキュベーション後に
誘導された。インキュベーション後、Z−ゲルまたは固
相抗免疫グロブリンGAMもしくはDAGの1mlへ添
加され、試験管が混合された。Z−ゲルが入っている試
験管を直ちに遠心し、GAMまたはDAGが入っている
試験管については追加の室温15分のインキュベーショ
ンが実施された。試験管は、カウントの前に0.1M N
H4Ac(Z-ゲルアッセイ)またはPBS(ダブル抗体アッ
セイ)2.0mlで一回洗浄した。非特異性結合は、Z
−ゲルおよびダブル抗体アッセイに対しそれぞれ10%
および1%であった。モノクロナール抗体、ヤギ抗血
清、未標識抗原、および標識抗原はヒト血清アルブミン
1.0%を含有するPBS中に希釈された。
【0096】実施例9抗体親和性測定 抗体親和性は Mueller, J. Immunol. Methods 34:345,
1980 の競合RIA法によって測定した。計算した結合
定数と抗体濃度との積は、Jacobsen et al. J.Immunol.
Methods. 50 :77, 1982によって推奨されるように1
0未満であった。
【0097】実施例10阻止アッセイ 相互阻止実験は固相競合サンドイッチ操作を使用した。
ポリクロナールヤギ抗CEA血清はフッ化ビニリデン粉
末(Kynar, グレード 30 /F ; Pennwalt Corp., Kin
g of Prussia, PA. )へ結合され、0.01M NH4Ac中
45゜1時間のインキュベーションにより未標識CEA
で増感された。使用したCEAの量は結合し得る放射標
識モノクロナール抗体の最大量の40%を結合した。C
EA増感Kynar 0.5mlをモノクロナール抗体希釈液
の0.05ml部分標本と45゜で1時間インキュベー
トし、遠心し、そしてペレットを1%正常ウサギ血清を
含有する0.01M NH4Ac1.0ml中に再懸濁した。
0.05ml中に含まれる放射性ヨード化モノクロナー
ル抗体を試験管へ加え、45゜で1時間インキュベート
し、遠心し、一回洗浄し、そしてペレットをカウントし
た。標識した抗体製品の未増感 Kynarへの非特異性結合
は5%未満であった。
【0098】実施例11赤血球結合 A,BおよびO分泌者および非分泌者個人からの赤血球
を同個数で2%または10%懸濁液として混合し、そし
てハイブリドーマ組織培地の50μL部分標本と室温で
1時間インキュベートした。血球を洗浄し、PBS中に
再懸濁し、そして重いそして軽いチェーン特異性を有す
る放射性ヨード化アフィニティー精製GAMと室温で1
時間インキュベートした。インキュベーション後、赤血
球を洗い、カウントした。
【0099】実施例12組織処理および固定 結直腸がんを有する23人から組織を得た。これらアデ
ノカルチノーマのうち、3例は盲腸、6例は上行結腸、
および14例は直腸S状結腸であった。1例はあまり分
化されていなかったが、残りはよく分化されていた。腫
瘍に隣接したおよび/または切除縁の形態上正常な粘膜
がこれら例の21例から入手可能であった。Dukeの分類
が臨床的ステージングに使用された(Duke, G.E., J. P
athol,Bacteriol. 35 :322, 1932 )。
【0100】外科標本は日常的に10%緩衝化ホルマリ
ンpH7.2中に固定され、6例においては、それらは
Primus et al., J. Natl. Cancer Insti., 67:10, 19
81に以前記載したようにEA中にも固定された。組織は
パラフィン中に埋め込まれ、5μm の厚さに順次切片化
された。切片はゼラチン化スライド上にマウントされ、
キシレンで脱パラフィン化され、減少するエタノール濃
度と、最後にPBSで再水和された。
【0101】実施例13免疫組織化学的操作 BRAB免疫ペルオキシダーゼ方法がヤギおよびモノク
ロナール抗体による染色反応の大部分のために使用され
た(Guesdon et al., J. Histochem. Cytochem. 27:11
31, 1979)。ヤギ抗体による基本的操作は、一時ヤギ抗
体、ビオチン化ウサギ抗ヤギIgG (50μg/ml),
遊離アビジン(100μg/ml),およびビオチン化
ワサビペルオキシダーゼ(50μg/ml)を順次適用
することよりなっていた。ビオチン化試薬およびアビジ
ンは Vector Laboratories (Burlingame, CA)から得
た。アビジンを0.05M トリス,pH8.6プラス
0.15M NaCl中に希釈したのを除き、すべての試薬は
PBS中に希釈された。ネズミモノクロナール抗体によ
る抗原の検出のため、基本的操作はモノクロナール抗体
の最初の適用後アフィニティー精製ヤギ抗マウス IgG
(30μg/ml)ステップの導入によって修飾され
た。すべての免疫およびビオチン−アビジン反応は加温
雰囲気内において37℃で20分および室温で30分間
実施された。各ステップの後PBS中2回5分間洗浄し
た。各スライド中の一切片はテスト抗体を受け、隣りの
切片は対照品へ露出された。ヤギ抗CEAおよび抗NC
A抗血清をそれぞれ 1/600 および 1/100 希釈度で使
用した。これら抗血清の対照は、同様に希釈した抗原中
和CEA抗血清および/または正常ヤギ血清からなって
いた。モノクロナール抗体は5μg/mlで使用し、そ
して正常マウスIgG (Pel-Freeze, Rogers, AR)は50
μg/mlで使用し、そして抗原中和精製モノクロナー
ル抗体および腹水を対照目的に使用した。一次抗体の適
用前に、水和した切片は、メタノール中3%H2O2中でイ
ンキュベートし、PBS中で洗浄し、そして希釈した正
常ウサギ血清と37℃で10分間インキュベートした。
ビオチン化酵素ステップの後、組織化学的反応を0.0
5M トリス− HCl,pH7.6中の0.01%ジアミノ
ベンジジンおよび0.003%H2O2により、室温15分
間で進行させた。免疫ペルオキシダーゼ染色スライドを
Harris のヘマトキシリンで明るく対比染色した。
【0102】グルコースオキシダーゼ抗グルコースオキ
シダーゼ複合体を使用する未標識抗体方法(Clark et a
l, J. Histochem. Cytochem. 30 :27, 1982)を好中球
中のNCAの検出のために使用した。基本的操作は、ロ
バ抗ヤギ IgGおよびヤギ抗グルコースオキシダーゼ−グ
ルコースオキシダーゼ複合体をそれぞれビオチン化ウサ
ギ抗ヤギIgG およびビオチン化ワサビペルオキシダーゼ
の代わりに使用したことを除き、BRAB技術に類似で
あった。アビジンおよびH2O2ステップも省略し、そして
正常ウサギ血清の代わりに未希釈正常ウマ血清とのプレ
インキュベーションを使用した。酵素開示反応は以下の
ものからなっていた。6.7mg/mlβ−D−グルコー
ス(calbiochem−Behringer, LaJolla, CA),0.67
mg/mlNBT(Reseach OrganicsIncs., Cleveland,
OH), および0.005M トリス, pH8.3中の0.
0167mg/mlフェナジンメトサルフェート(Sigma,
St. Louis, MO)。グルコースおよびNBTを37℃で
1時間プレヒートし、その時点でフェナジンメトサルフ
ェートおよび組織片を加えた。37℃においてさらに4
5分インキュベーション後、スライドを洗浄し、そして
核ファーストレッドで対比染色した。
【0103】以上の実施例は、本発明の一般的にまたは
特定的に記載した反応剤および/または作業条件を以上
の実施例に用いたそれらに代えることにより、同程度の
成功度をもってくり返すことができる。
【0104】以上の説明から、当業者は本発明の必須の
特徴を容易に確かめることができ、そしてその精神およ
び範囲から逸脱することなく、それを種々の用途および
条件に適合させるため種々の変更および修飾をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CEAファミリー抗原に発見されるエピトープ
のクラフ分け、およびそれらエピトープに対し特異性の
モノクローナル抗体を解説するグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/577 B // A61K 39/395 ADU T C12Q 1/00 6807−4B (72)発明者 プリマス,フレデリック ジェームス アメリカ合衆国08867ニュージャージー、 ピッツタウン、ルート1、ピーオーボック ス6 (72)発明者 ゴールデンバーグ,ミルトン デービッド アメリカ合衆国07078ニュージャージー、 ショートヒルズ、デンマンコート11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】200,000ダルトンガン胎児性抗原上
    の一つのエピトープへ特異的に結合するが、しかし胎便
    抗原および非特異的交差反応性抗原のいずれへも特異的
    に結合しない、精製されたハイブリドーマから誘導され
    た抗CEAモノクローナル抗体。
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