JPH07188075A - クロロプレンの製法 - Google Patents

クロロプレンの製法

Info

Publication number
JPH07188075A
JPH07188075A JP6246824A JP24682494A JPH07188075A JP H07188075 A JPH07188075 A JP H07188075A JP 6246824 A JP6246824 A JP 6246824A JP 24682494 A JP24682494 A JP 24682494A JP H07188075 A JPH07188075 A JP H07188075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloroprene
dehydrochlorination
lime
amine
dcb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6246824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3661065B2 (ja
Inventor
Michel Baudouin
ミシェル・ボーダン
Jean-Pierre Tassara
ジャン・ピエール・タサラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enichem Elastomeres France SA
Original Assignee
Enichem Elastomeres France SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enichem Elastomeres France SA filed Critical Enichem Elastomeres France SA
Publication of JPH07188075A publication Critical patent/JPH07188075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3661065B2 publication Critical patent/JP3661065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/25Preparation of halogenated hydrocarbons by splitting-off hydrogen halides from halogenated hydrocarbons

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3,4−ジクロロ−1−ブテンを脱塩化水素
してクロロプレンを製造するに当たり、安価に、かつ良
好な変化率及び選択率で反応を行う。 【構成】 3,4−ジクロロ−1−ブテンの脱塩化水素
を、石灰及び一般式 R−NH2 (式中、Rは直鎖状又は分枝状のC1-15炭化水素基であ
る)で表される第1級アミンの存在下で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、3,4−ジクロロ−1−ブテン
を脱塩化水素することによるクロロプレンの製法に係
る。
【0002】クロロプレン(すなわち2−クロロ−1,
3−ブタジエン)の主な製法は、3,4−ジクロロ−1
−ブテンを水酸化ナトリウムによって脱塩化水素するこ
とによるものであることが知られている。この場合、水
酸化な化学量論量で消費され、従って、そのコストは方
法全体のコストを大いに増大させる。
【0003】従って、従来技術では、水酸化ナトリウム
の使用よりも安価な溶液の発見が試みられていた。特
に、水酸化ナトリウムの代わりに安価な石灰を使用する
可能性が検討された。しかしながら、この場合、石灰の
反応性が低いとの問題点があった。
【0004】塩基物質として石灰を使用するDCBの脱塩
化水素法は特許文献中に開示されている。
【0005】たとえば、特開昭51−43705号には、水酸
化カルシウム及び硫酸ナトリウムでなる系が開示されて
いる。この方法は下記反応式(I)によって概略的に表
される。 2CH2=CH-CHCl-CH2Cl + Ca(OH)2 + Na2SO4 → 2CH2=CH-CCl=CH2 + CaSO4 + 2NaCl + 2H2O
【0006】この方法における主な欠点は、2つの副生
物(すなわち、硫酸カルシウム及び塩化ナトリウム)が
生成することである。
【0007】特に、水に不溶性のCaSO4 は塩化ナトリウ
ムを含有する水溶液から分離されなければならない。こ
の操作は製法全体のコストを明らかに増大させるもので
ある。さらに、かかる特許文献に開示された方法では、
定量的な変化率を達成できることが可能ではない。
【0008】アンモニア又はアミンの存在下におけるDC
Bの他の脱塩化水素法も文献に報告されている。
【0009】フランス国特許第2,266,681号には、アン
モニアの存在下における脱塩化水素法が開示されてい
る。この場合、CPへの選択率は高いが、変化率はかなり
低い。この方法では、N,N−ジメチルホルムアミドの
如き極性溶媒の存在が必要であり、さらに、アンモニア
の再循環は準備されていない。
【0010】特開昭51−54504号には、満足できる選択
率の達成を可能にするが、脱塩化水素剤としてエチレン
ジアミンを使用する方法が開示されている。しかしなが
ら、この場合にも、エチレンジアミンの再循環は考慮さ
れていない。
【0011】これが当技術の現況であるが、発明者ら
は、上述の欠点を解消するDCBを脱塩化水素してクロロ
プレンを生成する方法を開発した。
【0012】これによれば、本発明は、3,4−ジクロ
ロ−1−ブテンの脱塩化水素によってクロロプレンを製
造する方法において、前記脱塩化水素を、石灰及び一般
式R−NH2(式中、Rは、直鎖状又は分枝状のアルキル、
アルキルアリール、シクロヘキシル、アルキルシクロヘ
キシル、シクロペンチル、アルキルシクロペンチル基の
中から選ばれるモノ官能性C1-15 炭化水素基である)
で表される第1級アミンの存在下で行うことを特徴とす
るクロロプレンの製法に係る。
【0013】本発明による方法は、下記反応式(II)に
従って行われる。 2CH2=CH-CHCl-CH2Cl + Ca(OH)2 + R-NH2 → 2CH2=CH-CCl=CH2 + CaCl2 + 2H2O
【0014】当該明細書で使用する用語「石灰」とは、
酸化カルシウム、水酸化カルシウム又はその混合物をい
う。
【0015】有利には、基Rは、直鎖状又は分枝状のC
1-6(好ましくはC3-4)アルキル及びシクロアルキル基
の中から選ばれ、さらに好ましくは、n−ブチル又はイ
ソプロピル基である。本発明によれば、1つのアミン又
は複数個のアミンの混合物を使用できる。
【0016】1具体例によれば、本発明による方法は、
単一工程法(すなわちDCB、石灰及びアミンを同時に反
応させる)に従って行われる。
【0017】好適な1具体例によれば、本発明による方
法は、(a)第1級アミン R−NH の存在下において、3,4−ジクロロ−1−ブテンを脱
塩化水素して、クロロプレン及びR−NH2・HClを生成
し;(b)R−NH2・HClを石灰で処理して、R−NH2 を遊
離させ、つづいて回収することよりなる。
【0018】単一工程法と2工程法との差異は、前者の
場合には、脱塩化水素に当たり、該反応が石灰及びアミ
ンの存在下で行われるのに対し、後者では、アミンのみ
を使用して行われ、脱塩化水素及びクロロプレン(CP)
の回収の後に石灰を反応混合物に添加する点である。
【0019】脱塩化水素(アミン及び石灰の存在下、又
はアミンのみの存在下で行われる)は、温度20〜120
℃、好ましくは30〜70℃で有利に行われる。この工程
は、必要であれば、不活性溶媒(たとえば炭化水素溶
媒)の存在下で行われる。しかしながら、経済的理由の
ため、何ら溶媒を使用しないで行うことが好適である。
【0020】溶媒として過剰のR−NH2 を有利に使用で
きる。従って、R−NH2:DCBのモル比は少なくとも1:
1であるが、過剰量のアミンを使用することが好適であ
り、好ましくはDCB 1モル当たり1.5〜6モルである。
【0021】アミン及び石灰の存在下における脱塩化水
素の場合、DCB:アミン:石灰のモル比は1:1:0.5〜
1:6:1.5、好ましくは1:1.5:0.6〜1:4:1で
ある。
【0022】脱塩化水素は、DCBの一部又はほぼ全部が
変化してCPを生成するまで続けられる。しかしながら、
分離及び再循環の問題を低減させるため、DCBのCPへの
変化はできる限り続けられる。
【0023】脱塩化水素に必要な時間は、所望の変化率
及び選択する温度に左右される。たとえば、温度60℃で
DCBの完全な変化率を達成するためには、脱塩化水素時
間は約160〜200分である。
【0024】脱塩化水素が終末に達した時点でクロロプ
レンを常法(たとえば、抽出又は蒸留)によって回収す
る。しかしながら、脱塩化水素からの反応混合物を蒸留
することが好適である。
【0025】このようにして、生成したクロロプレンを
回収し、アミンがあまり高くない沸点を有するものであ
る場合には、使用した過剰量のアミンの少なくとも一部
を任意に回収する。
【0026】最適蒸留条件(カラムの種類及び充填材、
還流速度など)は、クロロプレン及びアミンの沸点の差
を関数として選択される。アミンの沸点に関して許され
る場合には、大気圧下で蒸留を行うことが好ましい。こ
の理由のため、上述のようにn−ブチルアミン及びイソ
プロピルアミンが好適である。大気圧下、n−ブチルア
ミンは沸点78℃を有し、イソプロピルアミンの沸点は35
℃であり、一方、CPは59℃で沸騰する。これらの値か
ら、n−ブチルアミンを使用する場合には、初めに塔頂
生成物としてCPが集められ、一方、イソプロピルアミン
を使用する場合には、初めにこの化合物が集められる。
CPの分離後、残留アミンを蒸留又は抽出によって回収す
る。
【0027】DCBの脱塩化水素及びアミンの回収の間、
当業者に公知の重合防止剤(たとえば、フェノチアジン
及び第3級ブチルカテコール)の存在下で操作すること
が好適である。これにより、高分子性の副生物の不活性
ガス(たとえば窒素)の存在下で行うことが好適であ
る。
【0028】2工程反応の場合、CPの回収後、工程
(a)からの残渣(R−NH2・HCl及び可及的に存在するR
−NH2 の過剰部分を含有する)を、工程(b)におい
て、下記スキーム(簡略化のためCaOについて示す)に
よる塩酸塩からアミンを遊離させるための石灰での処理
に供する。 CaO + 2R-NH2・HCl → CaCl2 + 2R-NH2 + H2O
【0029】結果として、CaO又はCa(OH)2 の量は塩酸
塩1モル当たりカルシウム少なくとも0.5モルである。
しかしながら、少なくとも少過剰量の石灰(好ましく
は、塩酸塩1モル当たりカルシウム 0.52〜1モルで供
給)を使用することが提案される。
【0030】石灰と塩酸塩との間の接触及び反応(これ
ら相互の反応は発熱性かつ迅速な反応である)によって
発生した熱の回収を容易なものとするため、系を水で希
釈することが好適である。水の最適量は、アミンを回収
するために選択される技術(抽出又は蒸留)に左右され
る。一般に、水の量は石灰の量(重量)の3〜6倍であ
る。
【0031】CPの収集及び塩酸塩からのアミンの遊離
後、常法(特に抽出又は蒸留)によって当該アミンの回
収を行う。
【0032】アミンが高い沸点を有し、水にあまり溶解
しない場合には抽出法が適用される。この場合、使用す
る水の量が多くなる。
【0033】好適な具体例によれば、本発明による方法
がC1-6 アミン(C5-6 のものを除き、いずれも水より
も低い沸点を有する)を使用する場合には、蒸留法の使
用が好適である。この場合、希釈に当たっては、できる
限り少量の水を使用する。蒸留のパラメーターは、アミ
ンの沸点、及び特に水との沸点の差に応じて選択され
る。
【0034】蒸留残渣は、本質的に、塩化カルシウム、
可及的に存在するカルシウムの過剰量及び水で構成され
る。場合によってはDCB及びアミンの分解に由来の極微
量の重質生成物を含有する。この場合、かかる副生物を
除去するため、少量の有機溶媒(水と混合する)を使用
して最終的に抽出を行う。
【0035】このようにして回収されたアミンは、次回
のDCBの脱塩化水素に使用される。
【0036】さらに、2工程反応の場合にも、1つの単
一反応器内で方法を実施できる(「1ポット法」)。この
場合、工程(a)の間に反応体は還流され、蒸留塔が省
略される。
【0037】本発明をさらに詳述するため、以下の実施
例を例示する。
【0038】
【実施例1】n−ブチルアミンによるDCBの脱塩化水素 機械的撹拌機を具備し、油浴で加熱されるガラスフラス
コ(500cm3)でなる反応装置を使用した。フラスコは、
さらに高さ30cmのステンレス鋼製 Multiknit装置を具備
する蒸留塔、及び添加ロート(100cm3)を具備する。
【0039】フラスコにDCB(すなわち3,4−ジクロロ
−1−ブテン)62.5g(0.5モル)及びn−ブチルアミ
ン 146g(2モル)を充填した。
【0040】n−ブチルアミンをフラスコに充填し、装
置全体を撹拌下、60℃に維持した。
【0041】DCBを30分間でアミンに添加し、この間、
温度を常に60℃に維持した。添加後、反応を60℃でさら
に195分間続けた。
【0042】つづいて、反応混合物を加熱し、塔頂にお
ける還流率約20:1で蒸留した。
【0043】表1に示すように3種のフラクションが蒸
留された。蒸留された3つのフラクション及び反応器内
に残った残渣をガスクロマトグラフィーによって分析し
て、クロロプレン及びDCBの含量を測定した。
【0044】
【表1】 フラクション 反応器温度 塔頂温度 時間 フラクションの CP含量 (番号) (℃) (℃) (分) 重量 (g) (%) 1 76-80 57.2-58.2 60 27.2 97.9 2 80-84 57.8-70 35 17.3 68.4 3 84-88 70-73 40 25.8 13.9 反応器残渣 136.6 0.2
【0045】操作の収支は、DCBが完全に変化され、ク
ロロプレン(CP)42.3gが生成されたことを示した。反
応収率(充填したDCBに基づく)は95.6%であった。
【0046】
【実施例2】石灰との反応及び蒸留による塩酸塩からのn−ブチルア
ミンの回収 n−ブチルアミン 146g(2モル)及びHCl 36g(0.99
モル)及び水64gを実施例1に記載の装置に充填した。
【0047】これにより、n−ブチルアミン塩酸塩、遊
離アミン及び水でなる反応混合物を得た。この混合物に
CaO 33.6g(0.60モル)を添加した。
【0048】温度が20℃から46℃に上昇した。撹拌しな
がら反応を1時間続けた。ついで、混合物を加熱し、大
気圧下、還流率10で蒸留した。
【0049】順次、3種の蒸留フラクションと反応器内
の残渣とが得られた。
【0050】これらのブチルアミン(But.)含量(%)
を測定するため、蒸留フラクションを電位差計で分析し
た。これらの炭素原子の総含量(%)を測定するため、
反応器内の残渣を分析した。
【0051】
【表2】 フラクション 反応温度 塔頂温度 フラクションの重量 「But.」の分析 (番号) (℃) (℃) (g) (%) 1 89-94 73-76 72.8 96.8 2 94-102 73-69 61.1 97.1 3 109-117 70-73 7.3 97.3 反応器残渣 121.2 C:4240 mg/kg
【0052】物質収支は、蒸留物質中にn−ブチルアミ
ン 136.9gが回収されたこと、すなわち回収率が93.8%
であることを示した。
【0053】残渣中の炭素原子の総含量(%)は、この
フラクションがn−ブチルアミン 0.78g以上、すなわ
ち使用したアミンの0.5%以上を含有し得ないことを示
す。
【0054】このようにして、塩酸塩の石灰での処理に
よるアミンの再生の間に、再生されたアミンが、生成し
たCaCl2 から蒸留によって分離されることを示す。
【0055】
【実施例3〜8】実施例1に記載のものと同じ手続きに
従って操作することによって、異なる第1級アミン(ブ
チルアミン及びシクロヘキシルアミン)を使用して、DC
Bの脱塩化水素工程の制限内、異なる実験条件下で他の
テストを実施した。
【0056】結果を表3に示す。この表において、左か
ら3番目の欄、右から2番目の欄及び最も右の欄に、そ
れぞれアミン:DCBのモル比、DCBの総変化率及びCPへの
選択率を報告する。
【0057】実施例4では、DCBを既にアミンを収容す
る反応器に供給している。
【0058】
【表3】 実施例 アミン アミン:DCBの 温度 時 間 DCBの CPへの モル比の値 総変化率 選択率(番号) (℃) (分) (%) (%) 3 But. 1.9 40-56 180+120 94 97 4 But. 1.9 40 320 89 69 5 Cyclo. 1.9 40 180 41 98 6 But. 1.8 40 170 81 100 7 But. 1.8 60 120 94 100 8 But. 1.8 60 140 94 100
【0059】
【実施例9】この実施例では、既に脱塩化水素で使用し
たアミンを再循環して行う脱塩化水素法を開示する。す
べての工程を窒素雰囲気下で実施した。
【0060】反応器(250ml)にn−ブチルアミン 146
g(2モル)及びフェノチアジン 0.2gを充填した。
【0061】反応混合物を約60℃に加熱し、ついで、反
応器に30分間でDCB 62.5g(0.5モル)を添加した。
【0062】反応を60℃で150分間続け、その間、CPを
フラスコに還流させた。
【0063】ついで、クロロプレンの3つのフラクショ
ン(F1、F2、F3)を蒸留し、残渣を冷却させた。
トラップ内の回収物は3gであった。
【0064】CaO 17g(0.30モル)及び水32gを添加し
た。温度が40℃から55℃に上昇し、この値に60分間維持
した。
【0065】ついで、水47gを添加し、底部を110℃に
加熱した。フラクション(F4)74gが蒸留された。
【0066】冷時、洗浄のため、シクロヘキサン 90
g、ついで水15g及びシクロヘキサン25gを添加した。
【0067】デカンテーションによって有機相(F5)
113.5g及び水相(F6)149.2gを分離した。
【0068】各フラクションの組成を表4に示す。表に
おいて、DCB(%)については、分析可能なしきい値よ
りも常に低いため報告していない。
【0069】
【表4】 フラクション 重 量 C P n−ブチルアミン (g) (%) (g) (%) (g) F1 12.1 95.7 11.6 4.3 0.5 F2 60.6 33.4 20.2 66.6 40.4 F3 22.2 33.1 7.4 66.9 14.8 トラップ 3.0 100 3.0 -- -- F4 74.0 -- -- 100 74.0 F5 113.5 -- -- 1.8 2.0 F6 149.2 -- -- 6.6 9.8 計 42.2 140.5
【0070】操作収支は、ジクロロブテンが完全に変化
し、クロロプレン 42.2g(0.48モル)が得られたこと
及びn−ブチルアミン 140.5gが回収されたこと(すな
わち回収率が96.2%であること)を示した。
【0071】
【実施例10】実施例9に記載のものと同じ手続に従っ
て、ただしブチルアミンの代わりにイソプロピルアミン
を使用して方法を実施した。
【0072】操作条件:イソプロピルアミン:DCBのモ
ル比の値=4;脱塩化水素温度=60℃;脱塩化水素時間
=180分;過圧:1.6バール。 結果:DCBの変化率=99.75%;CPへの選択率=96.5%;
アミンの回収率=95.3%。
【0073】
【実施例11】実施例9に記載のものと同じ手続に従っ
て、ただしブチルアミンの代わりにヘキシルアミンを使
用して方法を実施した。
【0074】操作条件:ヘキシルアミン:DCBのモル比
の値=4;脱塩化水素温度=60℃;脱塩化水素時間=18
0分。 結果:DCBの変化率=99.8%;CPへの選択率=63%。
【0075】
【実施例12】イソプロピルアミン 4モル(236g)、
フェノチアジン(400mg)及び石灰(CaO)0.55モル(3
0.8g)を反応器に充填した。
【0076】反応媒体を60℃とし、45分間でDCB 1モル
(125g)を添加した。ほぼ添加終了まで温度を60℃に
3時間維持した。
【0077】反応終了後、温度を24℃に低下させ、水20
0gを添加した。
【0078】反応媒体を蒸留して下記のフラクションを
得た。
【0079】−塔頂フラクション:クロロプレン 83.2
g、イソプロピルアミン 228.5g、未変化のDCB 0.5を
含有する。 −蒸留ボトム:水、塩化カルシウム、石灰(Ca(OH)2
及び「重質生成物」9.8gを含有する。 DCBの変化率=99.6% CPへの選択率=94% アミンの回収率=96.8%
【0080】
【比較例】実施例9に記載のものと同じ手続に従って、
ただしブチルアミンの代わりにアニリンを使用して方法
を実施した。
【0081】操作条件:アニリン:DCBのモル比の値=
4;脱塩化水素温度=60℃;脱塩化水素時間=180分。 結果:DCBの変化率=38.8%;CPへの選択率=0.2%。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3,4−ジクロロ−1−ブテンの脱塩化水
    素によってクロロプレンを製造する方法において、前記
    脱塩化水素を、石灰及び一般式 R−NH2 (式中、Rは、直鎖状又は分枝状のアルキル、アルキル
    アリール、シクロヘキシル、アルキルシクロヘキシル、
    シクロペンチル、アルキルシクロペンチル基の中から選
    ばれるモノ官能性C1-15 炭化水素基である)で表され
    る第1級アミンの存在下で行うことを特徴とする、クロ
    ロプレンの製法。
  2. 【請求項2】3,4−ジクロロ−1−ブテンの脱塩化水
    素によってクロロプレンを製造する方法において、
    (a)第1級アミン R−NH2 の存在下において、3,4−ジクロロ−1−ブテンを脱
    塩化水素して、クロロプレン及びR−NH2・HClを生成
    し;(b)R−NH2・HClを石灰で処理して、R−NH2 を遊
    離させ、つづいて回収することを特徴とする、クロロプ
    レンの製法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の製法において、第1
    級アミン R−NH2 の基Rが、直鎖状又は分枝状のC1-6 アルキル及びシク
    ロアルキル基の中から選ばれるものである、クロロプレ
    ンの製法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の製法において、第1級アミ
    ン R−NH2 の基Rが、直鎖状又は分枝状のC3-4 アルキル基の中か
    ら選ばれるものである、クロロプレンの製法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の製法において、Rがn−ブ
    チル及びイソプロピル基の中から選ばれるものである、
    クロロプレンの製法。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載の製法において、脱塩
    化水素を温度20〜120℃で行う、クロロプレンの製法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の製法において、脱塩化水素
    を温度30〜70℃で行う、クロロプレンの製法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の製法において、3,4−ジ
    クロロ−1−ブテン、アミン及び石灰のモル比が1:
    1:0.5〜1:6:1.5である、クロロプレンの製法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の製法において、3,4−ジ
    クロロ−1−ブテン、アミン及び石灰のモル比が1:1.
    5:0.6〜1:4:1である、クロロプレンの製法。
  10. 【請求項10】請求項2記載の製法において、工程
    (a)におけるR−NH2:DCBのモル比が少なくとも1:
    1である、クロロプレンの製法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の製法において、工程
    (a)におけるR−NH2:DCBのモル比が、DCB 1モル当
    たりアミン 1.5〜6モルである、クロロプレンの製法。
  12. 【請求項12】請求項2記載の製法において、工程
    (b)における石灰:R−NH2・HClのモル比が少なくと
    も0.5:1である、クロロプレンの製法。
  13. 【請求項13】請求項12記載の製法において、工程
    (b)における石灰:R−NH2・HClのモル比がR−NH2・H
    Cl 1モル当たり石灰0.52〜1モルである、クロロプレ
    ンの製法。
JP24682494A 1993-09-17 1994-09-16 クロロプレンの製法 Expired - Lifetime JP3661065B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9311302A FR2710056B1 (fr) 1993-09-17 1993-09-17 Procédé de déshydrochloration du 3,4-dichloro-1-butène en chloroprène.
FR93-11302 1993-09-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07188075A true JPH07188075A (ja) 1995-07-25
JP3661065B2 JP3661065B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=9451135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24682494A Expired - Lifetime JP3661065B2 (ja) 1993-09-17 1994-09-16 クロロプレンの製法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5545781A (ja)
EP (1) EP0644171B1 (ja)
JP (1) JP3661065B2 (ja)
AT (1) ATE161005T1 (ja)
CA (1) CA2132259A1 (ja)
DE (1) DE69407242T2 (ja)
FR (1) FR2710056B1 (ja)
RU (1) RU2121474C1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087066A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Central Glass Co Ltd (z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL134406C (ja) * 1966-06-03
DE2846810A1 (de) * 1978-10-27 1980-05-08 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von 1-fluor-1,2-dichloraethylen
DE2846812A1 (de) * 1978-10-27 1980-05-08 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von 1,1-difluor-2-chloraethylen
US4215078A (en) * 1979-04-02 1980-07-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for manufacturing chloroprene and 2,3-dichlorobutadiene-1,3
JPS5970626A (ja) * 1982-10-18 1984-04-21 Denki Kagaku Kogyo Kk クロロプレンの製造法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087066A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Central Glass Co Ltd (z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3661065B2 (ja) 2005-06-15
EP0644171A1 (en) 1995-03-22
DE69407242D1 (de) 1998-01-22
FR2710056A1 (fr) 1995-03-24
FR2710056B1 (fr) 1995-12-01
ATE161005T1 (de) 1997-12-15
EP0644171B1 (en) 1997-12-10
US5545781A (en) 1996-08-13
CA2132259A1 (en) 1995-03-18
RU2121474C1 (ru) 1998-11-10
DE69407242T2 (de) 1998-06-25
RU94033481A (ru) 1996-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0321023B2 (ja)
US2416191A (en) Method for the purification of titanium tetrachloride
EP0119274A1 (en) Process for producing aminoalkylsulfonic acids
JPH07188075A (ja) クロロプレンの製法
US5354918A (en) Highly pure monoalkylphosphine
JPS5912120B2 (ja) 第4級ハロゲン化ホスホニウムの製法
US2490973A (en) Dehydrohalogenation
US4372938A (en) Producing sulfur tetrafluoride using amine/hydrogen fluoride complex
US4119497A (en) Process for the purification of acetonitrile
EP0452952B1 (en) Process for producing benzylamines
WO2018186460A1 (ja) トリフルオロメチルピリジン類の精製方法
US2999888A (en) Production of chloroprene
US6060617A (en) Contaminant free organometallic amide compositions and processes for making same
JPH0527564B2 (ja)
US3801618A (en) Process for alkyl orthosilicate
KR860001889B1 (ko) 2,3-디클로로프로피오니트릴의 제법
JP3205211B2 (ja) モノヨード置換9,9−ジアルキルフルオレンの製造方法
IE48914B1 (en) Preparation and recovery of n-alkylethylene diamines from an alkylation mixture using a hydrocarbon solvent and fractional distillation steps
US3661894A (en) Method of producing n-alkyl lactams
US3450765A (en) Ammonolysis of halides
JPH1087610A (ja) N−置換ラクタムの製造方法
JPH04230340A (ja) 不飽和臭化物の製造方法
RU2009117C1 (ru) Способ получения монохлоралканов
US3450766A (en) Ammonolysis of 1,6-dihalohexane
US1823025A (en) Purification of arylamines

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120401

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term