JPH07187925A - チョウバエ類・ノミバエ類駆除剤 - Google Patents

チョウバエ類・ノミバエ類駆除剤

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JPH07187925A
JPH07187925A JP5333794A JP33379493A JPH07187925A JP H07187925 A JPH07187925 A JP H07187925A JP 5333794 A JP5333794 A JP 5333794A JP 33379493 A JP33379493 A JP 33379493A JP H07187925 A JPH07187925 A JP H07187925A
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JP
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insecticide
flies
agent
pyrethroid
active ingredient
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JP5333794A
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Yasushi Takada
容司 高田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−N’
−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフ
ルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウレア
を有効成分として含有すること特徴とするチョウバエ類
・ノミバエ類駆除剤 【効果】本発明はチョウバエ類およびノミバエ類に優れ
た効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浄化槽および汚水処理
施設に発生するチョウバエ類およびノミバエ類の駆除剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、浄化槽の普及に伴い、浄化槽から
カ、ゴキブリ等の衛生害虫やチョウバエ、ノミバエ、ユ
スリカ、クモ等の不快害虫が発生し問題となっている。
浄化槽は一定期間毎に保守点検することが厚生省令によ
り義務づけられており、保守点検する作業者がマンホー
ルを開けて作業する際、口や鼻に入り作業に支障をきた
す。また、浄化槽に発生した種々の害虫が浄化槽から室
内に侵入して人に不快感を及ぼすため、これら害虫の駆
除が望まれている。特に、オオチョウバエ、ホシチョウ
バエ等のチョウバエ類やキゴシノミバエ、オオキモンノ
ミバエ、トゲヅノノミバエ等のノミバエ類は、各種の浄
化槽の汚水中に浮かんでいるスカムや壁面等を這い回
り、成虫は、一般に夜行活動性で、昼間は物陰に静止し
ているが、夜間に便所、厨房、風呂場等湿気の高い暗所
に群がり、不快であるばかりでなく、時には、食物等に
微生物汚染を与えることが考えられ、その有効な駆除が
切望されている。従来、このような浄化槽に発生する衛
生害虫、不快害虫の防除剤としては、ジクロルボス等の
有機燐系やエンペンスリン等のピレスロイド系の殺虫
剤、ピリプロキシフェン等の幼若ホルモン様化合物(J
HM剤)が用いられている。キチン合成阻害剤がこの種
の防除剤に用いられた例としては、N−2,6−ジフル
オロベンゾイル−N’−4−クロロフェニルウレア(一
般名;ジフルベンズロン)を水に不溶で水に浮く液状の
物質に含有させて浄化槽の害虫防除剤として用いうるこ
とが、特開平2−247102号公報に記載されてい
る。一方、N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−
N’−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウ
レアが、コナガ、ハスモンヨトウ、アカイエカ等の殺虫
剤として有用であることは、特開昭54−125677
号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浄化槽
内においてこの種の防除剤として樹脂プレートに含浸さ
せて用いられるジクロルボスは、それ自体が毒性の高い
薬剤であるため、取扱いには厳重な注意が必要である。
また、油剤として用いるピレスロイド系殺虫剤等は処理
時に浄化槽内にいる成虫は駆除できるものの、駆除がで
きなかった幼虫や蛹から新たに羽化した成虫に対して長
期間効果を持続させることができず、防除を完全に行う
ためには浄化槽内での直接噴霧や煙霧を1〜3週間の間
に数回する必要があり、手間や費用がかかるという問題
があった。幼虫を駆除する方法としては、有機燐系やピ
レスロイド系の殺虫剤、JHM剤等の水和剤等を汚水に
散布しているが、高濃度の薬剤処理が必要であり、その
ため薬剤に含まれている溶剤等によって浄化槽中の活性
汚泥に悪影響を及ぼし、浄化槽の機能を失うおそれがあ
るため、散布量の設定が非常に難しく誰でも手軽に散布
できないという問題があった。さらに、成虫および幼虫
を同時に駆除する方法としては、ピレスロイド系の殺虫
剤やピリプロキシフェン等のJHM剤をエアゾール剤と
してスカムや汚水表面に噴霧しているが、ノミバエ類等
一部の害虫の幼虫駆除においては、大量の散布が必要で
ある等、効力面で問題がある。以上のように、浄化槽に
発生する各種害虫を防除する種々の方法はあるものの防
除効果の面、防除効果の持続性の面、特に、チョウバエ
類およびノミバエ類の駆除の面等からみて、十分に満足
しうる駆除剤はなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、浄化槽、
その他の汚水処理施設等から発生したり、そこに生息し
ている各種害虫、特に、チョウバエ類およびノミバエ類
の駆除に有効な駆除剤について鋭意研究を重ねた結果、
N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−N’−〔3,
5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメ
チル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウレア〔一般
名:クロルフルアズロン(chlorfluazuro
n) 以下、本化合物と記す。〕が、チョウバエ類およ
びノミバエ類の駆除に卓効を示すことを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、以下のチョウバエ類
およびノミバエ類駆除剤、並びに、浄化槽用チョウバエ
類およびノミバエ類駆除剤を提供する。 (1)本化合物を有効成分として含有することを特徴と
するチョウバエ類・ノミバエ類駆除剤 (2)本化合物と、下記の群より選ばれた有害生物防除
剤の少なくとも1種以上を有効成分として含有すること
を特徴とするチョウバエ類・ノミバエ類駆除組成物 昆虫成長阻害剤 ピレスロイド系殺虫剤 ピレスロイド様殺虫剤 有機燐系殺虫剤 カーバメイト系殺虫剤 クロルニコチン系殺虫剤 (3)本化合物を有効成分として含有することを特徴と
する浄化槽用チョウバエ・ノミバエ類駆除剤 (4)本化合物と、下記の群より選ばれた有害生物防除
剤の少なくとも1種以上を有効成分として含有すること
を特徴とする浄化槽用チョウバエ類・ノミバエ類駆除組
成物 昆虫成長阻害剤 ピレスロイド系殺虫剤 ピレスロイド様殺虫剤 有機燐系殺虫剤 カーバメイト系殺虫剤 クロルニコチン系殺虫剤 (5)上記(1)〜(4)に共力剤を配合することを特
徴とするそれぞれの駆除剤および駆除組成物
【0006】本発明において用いられる昆虫成長阻害
剤、ピレスロイド系殺虫剤、ピレスロイド様殺虫剤、有
機燐系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤およびクロルニコ
チン系殺虫剤としては、例えば、次にあげるような化合
物、その光学異性体および幾何異性体、または該混合物
があげられる。また、昆虫成長阻害剤としてはJHM
剤、抗幼若ホルモン様化合物(Anti JH剤)、キ
チン合成阻害剤等があげられる。
【0007】JHM剤: (1)2−〔1−メチル−2−(4−フェノキシフェノ
キシ)エトキシ〕ピリジン (2)イソプロピル−11−メトキシ−3,7,11−
トリメチルドデカ−2,4−ジエノエート (3)エチル−3,7,11−トリメチルドデカ−2,
4−ジエノエート
【0008】キチン合成阻害剤: (4)1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジ
フルオロベンゾイル)ウレア (5)N−シクロプロピル−1,3,5−トリアジン−
2,4,6−トリアミン (6)2−t−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−
フェニルパーハイドロ−1,3,5−チアジアジン−4
−オン (7)1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレ
ア (8)1−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−3
−(2−フルオロベンゾイル)ウレア
【0009】ピレスロイド系殺虫剤およびピレスロイド
様殺虫剤: (9)5−ベンジル−3−フリルメチル クリサンテマ
ート、5−ベンジル−3−フリルメチル (1R)−ク
リサンテマート (10)3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメ
チル クリサンテマート (11)3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメ
チル (1R)−クリサテマート (12)3−フェノキシベンジル クリサンテマート
【0010】(13)3−フェノキシベンジル (1
R)−クリサンテマート (14)3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジク
ロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシラート (15)3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペ
ント−2−エンイル クリサンテマート (16)3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペ
ント−2−エンイル (1R)−クリサンテマート (17)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
(1R)−クリサンテマート
【0011】(18)(S)−2−メチル−4−オキソ
−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エンイル
(1R)−クリサンテマート (19)α−シアノ−3−フェノキシベンジル クリサ
ンテマート (20)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1
R)クリサンテマート (21)3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペ
ント−2−エンイル 2,2,3,3−テトラメチルシ
クロプロパンカルボキシラート (22)2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチル
ベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート
【0012】(23)2,3,5,6−テトラフルオロ
−4−メチルベンジル (1R)−トランス−2,2−
ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロ
パンカルボキシラート (24)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−〔(RS)
−1,2,2,2−テトラブロモエチル〕シクロプロパ
ンカルボキシラート (25)α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(4−クロロフェニル)−3−メチルブチラート (26)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチラート (27)α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート
【0013】(28)α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシラート (29)α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−
(2−クロロ−4−トリフルオロメチルアニリノ)−3
−メチルブチラート (30)2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプ
ロピル 3−フェノキシベンジル エーテル
【0014】有機燐系殺虫剤: (31)O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニ
トロフェニル) ホスホロチオエート (32)2,2−ジクロロビニル ジメチル ホスフェ
ート (33)O,O−ジエチル O−(2−イソプロピル−
6−メチル−4−ピリミジニル) ホスホロチオエート (34)(E)−O−2−イソプロポキシカルボニル−
1−メチルビニル O−メチル エチルホスホロアミド
チオエート (35)O,O−ジエチル O−(3,5,6−トリク
ロロ−2−ピリジニル)ホスホロチオエート (36)O,O−ジメチル O−(3,5,6−トリク
ロロ−2−ピリジニル)ホスホロチオエート (37)S−6−クロロ−オキサゾロ(4,b−5)ピ
リジン−2(3H)オン−3イル−メチル O,O−ジ
メチル ホスホロチオエート
【0015】カーバメイト系殺虫剤: (38)5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン (39)2−(1−メチルエトキシ)フェニル メチル
カーバメイト (40)1−ナフチル N−メチルカーバメイト
【0016】クロルニコチン系殺虫剤: (41)1−〔(6−クロロ−3−ピリジニル)メチ
ル〕−4,5−ジヒドロ−N−ニトロ−1H−イミダゾ
ール−2−アミン (42)N−〔(6−クロロ−3−ピリジニル)メチ
ル〕−N’−シアノ−N−メチル−エタンイミダミド (43)N−〔(6−クロロ−3−ピリジニル)メチ
ル〕−N−エチル−N’−メチル−2−ニトロビニリデ
ンジアミン
【0017】本発明に用いる共力剤としては、例えば、
ブチルカービトル 6−プロピル−ピペロニル エーテ
ル(以下、ピペロニルブトキサイドと記す。)、オクタ
クロロジプロピル エーテル(以下、S−421と記
す。)、イソボルニルオシアナトアセテート(以下、I
BTAと記す。)、N−オクチルビシクロヘプテンカル
ボキシイミド(以下、サイネピリン222と記す。)、
N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−
メチルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,
3−ジカルボキシイミド(以下、サイネピリン500と
記す。)等があげられる。
【0018】本化合物および本発明に用いる有害生物防
除剤を、本発明の駆除剤または駆除組成物の有効成分と
して用いる場合は、通常、固定担体、液体担体、ガス状
担体、餌等と混合するか、マット等の基材に含浸し、必
要あれば、界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加し
て、エアゾール剤、粉剤、粒剤、微粒剤、錠剤、油剤、
乳剤、水和剤、水中懸濁剤・水中乳濁剤等のフロアブル
剤、非加熱蒸散剤、煙霧剤、毒餌剤等に製剤して使用す
る。
【0019】製剤化の際に用いられる固定担体として
は、例えば、粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含
水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリ
サイト、石英、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ
等)、等の微粉末あるいは粒状物などがあげられ、液体
担体としては、例えば、水、アルコール類(メタノー
ル、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチ
ルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン
等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、
灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル
等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリ
ル等)、エーテル類(イソプロピルエーテル、ジオキサ
ン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水
素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン等)ジメチル
スルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげら
れ、ガス担体、すなわち噴射剤としては、例えば、フロ
ンガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチ
ルエーテル、炭酸ガス、圧縮空気、窒素ガス等があげら
れる。
【0020】界面活性剤としては、例えば、アルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0021】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(デンプン、
アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リ
グニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子
(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸類等)があげられ、安定剤としては、例え
ば、PAP(酸性燐酸イソプロピル)、BHT(2,6
−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、B
HA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール
と3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0022】非加熱蒸散剤の基材としては、例えば、熱
可塑性樹脂、濾紙、和紙等があげられ、毒餌剤の基材と
しては、例えば、穀物粉、植物精油、糖、結晶セルロー
ス等の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒ
ドロキシグアセレチック酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢
酸等の保存料、トウガラシ末等の誤食防止剤、チーズ香
料、タマネギ香料等の誘引性香料等があげられる。
【0023】フロアブル剤は、一般に1〜75%の有効
成分を0.5〜15%の分散剤、0.1〜10%の懸濁
助剤(例えば、保護コロイドやチクソトロピー性を付与
する化合物等)、0〜10%の適当な補助剤(例えば、
消泡剤、防錆剤、安定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防
止剤、防菌剤、防黴剤等)を含む水中で微小に分散させ
ることによって得られる。水の代わりに有効成分がほと
んど溶解しない油を用いて油中懸濁剤とすることも可能
である。保護コロイドとしては、例えば、ゲラニン、カ
ゼイン、ガム類、セルロースエーテル、ポリビニルアル
コール等が用いられる。チクソトロピー性を付与する化
合物としては、例えば、ベントナイト、アルミニウムマ
グネシウムシリケート、キサンタンガム、ポリアクリル
酸等があげられる。
【0024】これらの製剤には、有効成分として本化合
物を、または本化合物と有害生物防除剤の合計量とし
て、通常、重量比で1×10-7〜99%含有する。
【0025】剤型的には、エアゾール剤では有効成分を
重量比で1×10-7〜50%、好ましくは0.01〜3
0%含有せしめ、粉剤、粒剤、微粒剤、錠剤、油剤、乳
剤、水和剤、フロアブル剤、等では重量比で1×10-7
〜99%、好ましくは0.01〜50%含有せしめる。
また、非加熱蒸散剤、煙霧剤、毒餌剤では有効成分を重
量比で1×10-7〜50%、好ましくは0.01〜20
%含有せしめる。
【0026】本発明の駆除剤および駆除組成物の有効成
分である本化合物は、チョウバエ類の幼虫に対する羽化
阻害効力において、0.001〜0.01ppm、好ま
しくは0.005〜0.01ppmという低薬量にて十
分有効であり、また、これまで防除が困難とされていた
ノミバエ類の幼虫に対する羽化阻害効力においても、
0.5〜1000ppm,好ましくは1ppm〜100
ppmにて十分有効である。
【0027】本発明の駆除剤および駆除組成物は、浄化
槽、その他の汚水処理施設等から発生したり、そこに生
息している、オオチョウバエ、ホシチョウバエ等のチョ
ウバエ類、キゴシノミバエ、オオキモンノミバエ、トゲ
ヅノノミバエ等のノミバエ類の、幼虫、蛹および成虫の
駆除および発生予防に低薬量で卓越した効果を有してい
るが、同時にユスリカ、クモ等の不快害虫の駆除にも有
効であり、また、ゴキブリ等の不快害虫の駆除および発
生予防に用いる場合は、上記の各種製剤での有効成分の
含有量は重量比で0.1〜99%、好ましくは0.2〜
99%である。
【0028】本化合物、または本化合物を有害生物防除
剤とともに、本発明の駆除剤または駆除組成物の有効成
分として用いる場合、その施用量は、通常、有効成分濃
度で0.001ppm〜1000ppmの濃度であり、
エアゾール剤、油剤、錠剤、非加熱蒸散剤、煙霧剤、毒
餌剤についてはそのまま施用する。乳剤、水和剤、フロ
アブル剤等を水で希釈して施用する場合、その施用濃度
は、0.001〜1000ppmであり、粉剤、粒剤、
微粒剤等は何ら希釈することなく、製剤のままで施用す
る。
【0029】浄化槽内のチョウバエ類およびノミバエ類
の駆除に用いる場合は、水に不溶で水に浮く液状の物質
に有効成分を含有させて液状の製剤、例えば、油剤、乳
剤、等、を汚水に散布するか滴下して処理する。また、
この液状の製剤を必要に応じて噴射剤と配合してエアゾ
ール剤にして浄化槽内に噴霧して処理することにより、
効力を持続させることが可能である。
【0030】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、被害の程度
等の状況によって異なり、上記の範囲にかかわることな
く増加させたり、減少させたりすることができる。
【0031】
【実施例】次に、実施例および比較例によって具体的に
説明するが、本発明はこれだけに限定されるものではな
い。なお、例中特に断りのない限り「部」は「重量部」
を表わす。また、有害生物防除剤は前記の化合物番号で
示す。
【0032】実施例1(オオチョウバエ幼虫に対する効
力試験) 下記の供試剤を所定濃度混入した水にオオチョウバエ幼
虫(孵化後14日目)を10匹植え付けた。薬剤を混入
させない無処理区も設け、処理区と無処理区の羽化率か
ら下記の式 数1により羽化阻害率を求めた。試験区は
3回繰り返し行い平均値を求めた。その結果を表1に示
す。
【数1】
【0033】供試剤 No.1 本化合物 No.2 本化合物:(13)=1:1(重量比) No.3 本化合物:ピペロニルブトキサイド=
1:1(重量比) 比較例 1 (4) 比較例 2 (7) 比較例 3 (8)
【0034】
【表1】 注1:薬剤濃度は薬量総量としての濃度を示す。すなわ
ち、本化合物0.005ppm+化合物(1)0.00
5ppmを意味する。 注2:薬剤濃度は本化合物の濃度を示す。
【0035】実施例2(オオキモンノミバエ幼虫に対す
る効力試験) 粉末飼料:ふすま=1:1(重量比)からなる培地(5
g)上に前記供試剤を所定濃度に希釈した薬剤の乳化液
10mlを処理し、十分混合した後、オオキモンノミバ
エ幼虫(孵化後2日目)を20頭放飼した。薬剤を混入
させない無処理区も設け、処理区と無処理区の羽化率か
ら実施例1と同様に式 数1から羽化阻害率を求めた。
試験は3回繰り返し行い平均値を求めた。その結果を表
2に示す。
【0036】
【表2】 注1:前記と同じ。 注2:前記と同じ。
【0037】
【発明の効果】本発明の駆除剤および駆除組成物は、チ
ョウバエ類およびノミバエ類に優れた駆除効果を発揮
し、しかも長期間にわたってその効果を持続することか
ら、浄化槽、その他の汚水処理施設等から発生したり、
そこに生息しているチョウバエ類ノミバエ類の同時駆除
に有効である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (A01N 47/34 43:64) (A01N 47/34 43:88) (A01N 47/34 53:00) (A01N 47/34 37:34) (A01N 47/34 31:14) (A01N 47/34 57:14) (A01N 47/34 57:12) (A01N 47/34 57:16) (A01N 47/34 57:28) (A01N 47/34 43:82) (A01N 47/34 47:22) (A01N 47/34 43:50)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−
    N’−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
    リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウ
    レアを有効成分として含有することを特徴とするチョウ
    バエ類・ノミバエ類駆除剤
  2. 【請求項2】N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−
    N’−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
    リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウ
    レアと、下記の群より選ばれた有害生物防除剤の少なく
    とも1種以上を有効成分として含有することを特徴とす
    るチョウバエ類・ノミバエ類駆除組成物 昆虫成長阻害剤 ピレスロイド系殺虫剤 ピレスロイド様殺虫剤 有機燐系殺虫剤 カーバメイト系殺虫剤 クロルニコチン系殺虫剤
  3. 【請求項3】請求項1記載の駆除剤に共力剤を配合する
    ことを特徴とするチョウバエ類・ノミバエ類駆除剤
  4. 【請求項4】請求項2記載の駆除剤に共力剤を配合する
    ことを特徴とするチョウバエ類・ノミバエ類駆除組成物
  5. 【請求項5】N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−
    N’−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
    リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウ
    レアを有効成分として含有することを特徴とする浄化槽
    用チョウバエ類・ノミバエ類駆除剤
  6. 【請求項6】N−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−
    N’−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−ト
    リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕ウ
    レアと、下記の群より選ばれた有害生物防除剤の少なく
    とも1種以上を有効成分として含有することを特徴とす
    る浄化槽用チョウバエ類・ノミバエ類駆除組成物 昆虫成長阻害剤 ピレスロイド系殺虫剤 ピレスロイド様殺虫剤 有機燐系殺虫剤 カーバメイト系殺虫剤 クロルニコチン系殺虫剤
  7. 【請求項7】請求項5記載の駆除剤に共力剤を配合する
    ことを特徴とする浄化槽用チョウバエ類・ノミバエ類駆
    除剤
  8. 【請求項8】請求項6記載の駆除剤に共力剤を配合する
    ことを特徴とする浄化槽用チョウバエ類・ノミバエ類駆
    除組成物
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