JP2024005984A - 殺卵剤 - Google Patents

殺卵剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2024005984A
JP2024005984A JP2022106502A JP2022106502A JP2024005984A JP 2024005984 A JP2024005984 A JP 2024005984A JP 2022106502 A JP2022106502 A JP 2022106502A JP 2022106502 A JP2022106502 A JP 2022106502A JP 2024005984 A JP2024005984 A JP 2024005984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
egg
ovicidal
eggs
allyl isothiocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022106502A
Other languages
English (en)
Inventor
拓夫 澤畠
Takuo Sawahata
大亮 早坂
Daisuke Hayasaka
ひろみ 浅井
Hiromi Asai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prd Co Ltd
Kinki University
Original Assignee
Prd Co Ltd
Kinki University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prd Co Ltd, Kinki University filed Critical Prd Co Ltd
Priority to JP2022106502A priority Critical patent/JP2024005984A/ja
Publication of JP2024005984A publication Critical patent/JP2024005984A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】鱗毛や卵嚢を有する通気性を有する膜に覆われている卵塊には、液体状の薬剤は効果を発揮しにくく、また、薬剤を散布後に散布箇所に薬剤が残留する場合があった。【解決手段】アリルイソチオシアネートを有効成分とし、周囲を通気性膜で覆われた卵塊若しくは卵を死滅させる殺卵剤は、揮発性が高く、散布箇所に薬剤が残留することがない。また、通気性膜で覆われた卵塊の内部を有効成分充満状態にすることで、殺卵効果(孵化抑制効果)を発揮させることができる。【選択図】なし

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 配布年月日:2021年6月30日 配布場所 :株式会社PRD 〔刊行物等〕 販売年月日:2021年7月29日 販売場所 :株式会社PRD 〔刊行物等〕 展示年月日:2021年9月16日、17日 展示場所 :大阪産業創造館(SDGs対応技術展2021) 〔刊行物等〕 展示年月日:2021年10月20日 展示場所 :大阪産業創造館(衛生・感染症対策技術展2021)
本発明は周囲を通気性の膜で覆われた卵もしくは卵塊の殺卵剤に関するものである。
害虫の駆除では、卵、幼虫、蛹、成虫の各段階での駆除が考えられる。飛翔類に関しては、成虫になると捕捉しにくく、蛹以前の段階で駆除できるのが望ましい。特にチョウ目の蛾に関しては、幼虫(いわゆる毛虫)になると、ヒスタミン等の刺激物(毒物)を有する毛や棘があるものが多い。
これらの毛や棘は、触れると刺激物が注入され痛み痒みという症状が現れるだけでなく、毛や棘が風で飛ぶので、接近しただけで刺される場合もある。したがって、このような虫に対しては、幼虫になる前の卵のうちに駆除できるのが望ましい。
特許文献1には、安息香酸デナトニウムまたは八アセチル化ショ糖と、ノニオン界面活性剤を含有する殺卵剤が、ノミ・シラミ・ダニ・アリ・ゴキブリ・蜘蛛などの匍匐害虫の卵や、蚊・ハエ・蛾などの飛翔害虫の卵に対する殺卵効果を有する点の開示がある。この殺卵剤は、ピレスロイド系化合物やネオニコチノイド系化合物などのいわゆる殺虫物質を用いておらず、安全性が高い物質だけで効果を発揮する害虫用殺卵剤として提案されている。
特開2020-196764号公報
このような殺卵剤は、直接卵に触れることで効果を発揮する。特許文献1ではゴキブリの卵鞘に対する効果が示されている。これは卵鞘中の卵が湿って保存されているので、薬剤が卵にも回ったものと考えられる。しかし、マイマイガやクモなどの卵塊を覆う通気性膜では、空気は通過できるものの、液体は通過できない。したがって、これらの卵や卵塊に対しては、これらの殺卵剤は効果を奏しないと考えられる。
特にマイマイガのように卵塊の周囲を鱗毛で覆われているものや、クモ類のように卵嚢で覆われているものには、液体状のままでの薬剤は効果を奏しにくいことが知られている。
また、特許文献1のような殺卵剤は液体で揮発性に乏しく、噴霧したときの残留性が高い。したがって、人はともかく、他の生物にとっては、好ましくない場合もある。
本発明は、上記課題に鑑み想到されたもので、揮発性に富み、噴霧した後に残留せず、しかも安全で殺卵性を有する殺卵剤を提供するものである。
より具体的に本発明に係る殺卵剤は、
アリルイソチオシアネートを有効成分とし、周囲を通気性膜で覆われた卵塊若しくは卵を死滅させることを特徴とする。
アリルイソチオシアネートは、揮発性が高いので噴霧した後は短時間で揮散してしまい、後に残留することがない。
一方、通気性膜で覆われた卵塊に対しては、通気性膜の中に入り、通気性膜の中を有効剤充満雰囲気にすることで、殺卵効果を奏するため、従来効果を奏しにくいとされた鱗毛や卵嚢といった通気性膜で覆われた卵塊であっても、殺卵効果を奏することができる。
マイマイガの鱗毛を除いた卵塊に対する薬剤の効果を示すグラフである。 マイマイガの鱗毛付の卵塊に対する薬剤の効果を示すグラフである。 セアカゴケグモの卵包に対する薬剤の効果を示すグラフである。
以下に本発明に係る殺卵剤について実施例を示し説明を行う。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態および一実施例を例示するものであり、本発明が以下の説明に限定されるものではない。以下の説明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変することができる。なお、本発明の以下の説明において、「殺卵」や「卵塊若しくは卵の死滅」とは、対象生物の卵が孵化しなければ足りる。したがって、「殺卵剤」は、孵化抑制剤、孵化防止剤と言ってもよい。
本発明に係る殺卵剤は、アリルイソチオシアネートを有効成分とするものである。アリルイソチオシアネートは、無色の油状液体で、アブラナ科のブロッコリー、キャベツ、ケール、ワサビ、ホースラディッシュ、マスタード、大根など、その他にケッパーやパパイヤ種子に含まれる。特に、ワサビ、マスタードなどの辛味成分として知られている。本発明に係る殺卵剤として用いられるアリルイソチオシアネートは、天然物、合成物のどちらであってもよい。
本発明に係る殺卵剤は、噴霧剤として提供するのが好適であるが、液剤や、ゲル状剤として提供されてもよい。また、シート状で供給することもできる。
噴霧剤として提供される場合は、例えば、アリルイソチオシアネート4重量%、イソパラフィン76重量%、LPG20重量%として耐圧容器内に封入することで得られる。なお、同時に色素を微量含ませてもよい。色素は、噴霧した箇所を識別することができる。
シート剤として供給する場合は、例えば、ワサビー・マスターバッチ((株)PRD製)50重量%とエチレン・アクリル酸メチル樹脂50重量%を140~160℃で熔融し、押出成形機でシート状に調製することで得られる。
本発明に係る殺卵剤の作用対象は、通気性膜で覆われた卵塊もしくは卵である。通気性膜は、マイマイガの卵塊のように鱗毛で覆われた卵塊の被覆物やクモ目のようにクモの糸で形成された卵嚢で覆われたものも含む。
本発明に係る殺卵剤は、アリルイソチオシアネートを有効成分として有する。アリルイソチオシアネートは揮発しやすいことで知られている。アリルイソチオシアネートを噴霧されると、通気性膜内に有効成分であるアリルイソチオシアネートが充満する。この点、液剤であると、通気性膜表面の表面張力によって、通気性膜内部への侵入が妨げられ、通気性内部を有効成分で充満しにくい。
通気性膜内を有効成分で充満させると、アリルイソチオシアネートの作用によって、対象生物の通気性膜で覆われた卵塊若しくは卵は影響を受け、孵化しなくなる。通気性膜に覆われた卵塊や卵を有する対象生物としては、マイマイガやクモ類に対して高い有効性を有することが確認されている。
また、シート剤は、卵塊や卵がコンクリート等の固く比較的平らな平面に産み付けられている場合に好適に利用することができる。このような場合は、シート剤をそのまま卵塊や卵の上にかぶせ、周囲を押さえることで、シート剤と平面の間の空間に有効成分(アリルイソチオシアネート)を充満させることができ、噴霧剤の場合と実質的に同一の効果を得ることができる。なお、後述する実施例が示すように、シート剤上に卵塊を載置しただけで殺卵効果を奏することができる。
<マイマイガの卵塊に対する効果>
サンプル剤として、アリルイソチオシアネート(AITC噴霧剤)およびアリルイソチオシアネート(AITCシート剤)を用いた。比較例としてはクロチアニジン(噴霧剤)とぺルメトリン(噴霧剤)を用いた。
(実験1)
マイマイガの卵塊から鱗毛を除去し卵を取り出した。直径10cmのシャーレに1薬剤について200個の卵を配置し、卵から約30cm離した地点から薬剤を約1秒噴霧した。アリルイソチオシアネート(AITCシート剤)については、同じシャーレにシート剤を配置し、シート剤上に200個の卵を配置した。なお、コントロールとして、シート剤を配置していないシャーレ中に200個の卵を配置させ、薬剤を散布しないものを用意した。
結果を図1に示す。図1を参照して、横軸は処理の状態を示し、縦軸は孵化率(%)を示す。無処理はコントロールである。図1を参照すると、無処理の孵化率に対して、アリルイソチオシアネート噴霧剤(単に「A噴霧剤」と記す。以下の実施例において同じ。)、アリルイソチオシアネートシート剤(単に「Aシート剤」と記す。以下の実施例において同じ。)、クロチアニジン(噴霧剤)およびぺルメトリン(噴霧剤)は全て孵化を抑止し、殺卵性を有していた。
次に鱗毛付の卵塊に対して同様の実験を行った。結果を図2に示す。図2を参照し、横軸は処理の状態を示し、縦軸は孵化率(%)を示す。鱗毛付の卵塊の場合、液状であったペルメトリンやクロチアニジンは、孵化率は50%程で、半分は生き残った。一方、A噴霧剤およびAシート剤はほぼ全ての卵が孵化しなかった。
このように本発明に係る殺卵剤はマイマイガの卵塊に対して、非常に強い殺卵効果を発揮する。
<セアカゴケグモの卵包に対する効果>
A噴霧剤(アリルイソチオシアネート噴霧剤)、クロチアニジン(噴霧剤)およびぺルメトリン(噴霧剤)を用いてセアカゴケグモに対する薬剤効果について調べた。
セアカゴケグモの卵包に対して、薬剤を1~2秒間噴射した。24時間以上放置し、薬剤を揮発させてから回収し、常温(25℃)で管理しながら孵化を記録した。結果を図3に示す。
図3を参照して、横軸は処理の状態を表し、縦軸は孵化率(%)を示す。無処理を示す対照区およびぺルメトリンはほぼ全ての卵が孵化し、クロチアニジンは約6割の孵化率であった。一方、A噴霧剤はおよそ30%の孵化率であった。以上のように本発明に係る殺卵剤は、セアカゴケグモの卵嚢に対しても効果を奏することが分かった。
本発明に係る殺卵剤は、通気性膜で覆われた卵塊もしくは卵に対して、高い殺卵性を発揮することができる。

Claims (3)

  1. アリルイソチオシアネートを有効成分とし、周囲を通気性膜で覆われた卵塊若しくは卵を死滅させる殺卵剤。
  2. 前記卵塊がマイマイガの卵塊である請求項1に記載された殺卵剤。
  3. 前記卵塊がクモの卵塊である請求項1に記載された殺卵剤。
JP2022106502A 2022-06-30 2022-06-30 殺卵剤 Pending JP2024005984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022106502A JP2024005984A (ja) 2022-06-30 2022-06-30 殺卵剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022106502A JP2024005984A (ja) 2022-06-30 2022-06-30 殺卵剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024005984A true JP2024005984A (ja) 2024-01-17

Family

ID=89540577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022106502A Pending JP2024005984A (ja) 2022-06-30 2022-06-30 殺卵剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024005984A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7193668B2 (ja) 腹足類防除剤
JP2022062129A (ja) 昆虫忌避剤
JPH02142709A (ja) 有害生物防除剤
JP2011063576A (ja) 害虫、ダニ防除方法
TWI824081B (zh) 害蟲、蟎防除方法及害蟲、蟎防除用噴霧劑
US5180586A (en) Acaricidal composition
WO2018039376A1 (en) Insect repellent compounds and compositions, and methods thereof
JP2925081B2 (ja) 木材害虫防除剤
JP5761967B2 (ja) クモ用卵のう処理剤
JP2015017083A (ja) 蚊類防除用エアゾール、及びこれを用いた蚊類の防除方法
JP2024005984A (ja) 殺卵剤
US1816441A (en) Insecticide, fungicide and disinfectant
JP6654847B2 (ja) フタルスリンの殺虫効力増強剤
JP6925098B2 (ja) メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤
CN105530812B (zh) 昆虫驱避剂和昆虫驱避方法
JP7110026B2 (ja) 巣から逃散させる害虫駆除方法および害虫駆除剤
JPH03123714A (ja) 屋内塵性ダニ類の防除方法
RU2548500C2 (ru) Инсектицидная композиция
US10060074B2 (en) Pest repellent fabric and fumigant for food
US2212701A (en) Plant spray compound
JPS62283903A (ja) 防虫剤
JP2003026508A (ja) ダニ用誘引定着組成物および殺ダニ剤組成物
JP3472389B2 (ja) 殺ダニ剤
JP4193445B2 (ja) 有害節足動物駆除組成物
KR20040092146A (ko) 서방성 해충방지제 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20220720