JPH07187838A - セラミックと金属との接合体及びその製造方法 - Google Patents

セラミックと金属との接合体及びその製造方法

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JPH07187838A
JPH07187838A JP32766793A JP32766793A JPH07187838A JP H07187838 A JPH07187838 A JP H07187838A JP 32766793 A JP32766793 A JP 32766793A JP 32766793 A JP32766793 A JP 32766793A JP H07187838 A JPH07187838 A JP H07187838A
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brazing
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JP32766793A
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Tomosuke Makino
友亮 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロー付接合部の強度及び気密性等が低下する
ことのないセラミックと金属との接合体及びその製造方
法を提供する。 【構成】 アルミナ92%の円筒形のセラミック部材1
(内径10mm、外径28mm)の上面に、(Ag−Cu共
晶)−Ti6%の活性金属入りのリング状のロー材3
(内径11mm、外径14mm、厚み0.1mm)と、Nbよ
りなるリング状の応力緩衝材5(内径11mm、外径14
mm、厚みd=0.5mm)と、Ag−Cu共晶ロー材7
(上記ロー材3と同じ形状のもの)とを下から順に重ね
て載置した。そして、ロー材7の上にコバール円板9
(直径16mm、厚み1.0mm)を重ね、高真空雰囲気
(1×10-4Torr以下)にて最高温度900〜95
0℃で8〜10分間加熱してロー付を行ない、セラミッ
ク部材1とコバール円板9の接合体を製作した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に接合部分に高い引
張強度及び気密性が要求される構造部品、引出し端子、
真空容器等の製造に効果的に利用することのできるセラ
ミックと金属との接合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アルミナ(Al23)等を主
成分とするセラミック部材と金属部材との接合において
は、各種ロー材を用いた加熱ロー付が一般的に行われて
おり、特にTi,Zr,Hf等の活性金属を含んだロー
材を用いる接合方法(活性金属法)が一般的に知られて
いる。この活性金属法によれば、セラミック部材のロー
付部分の界面に活性金属の層が形成されるので、強度及
び気密性に優れた接合を行うことが可能となる。
【0003】ところが、上述のようにセラミックと金属
とを加熱ロー付によって接合した場合、一般にセラミッ
クの熱膨張係数は金属の値よりも小さいので、冷却時に
膨張差によって残留応力が発生し、セラミックに割れや
クラック等が生じ易いという問題がある。
【0004】そこで、この残留応力を緩和してセラミッ
クの割れやクラックの発生を抑制するために、加熱ロー
付けされるセラミック部材と金属部材の間に、各種金属
よりなる応力緩衝材を挟むことが行われている。この応
力緩衝材の材質としては、熱膨張係数がセラミックより
小さい金属(例えばW、Mo等)や、軟らかく塑性変形
しやすい金属(Ni,Cu等)等が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロー材や応力緩衝材を用いたセラミックと金属との
接合においては、以下に述べるような問題点があった。
つまり、上記W,Mo等の熱膨張係数がセラミックの値
より小さい金属を応力緩衝材として用いた場合、特にリ
ング状で内径が大きいロー付部分を持つ接合体では、ロ
ー付部分の内径側の端部に膨張差による残留応力が集中
し、セラミック部材に割れやクラックが生じ易いという
問題があった。つまり、例えば図3(a)に示すよう
に、筒状のセラミック部材P1と円板状の金属部材P3
の間に、リング状のロー材P5,P7及び応力緩衝材P
9を挟んで加熱ロー付した場合、下側のロー材P5によ
るロー付部分の内径側の端部に残留応力が集中するの
で、この部分にてセラミック部材P1にクラックP11
等が生じ、ロー付接合部の強度及び気密性等が低下する
という問題があった。
【0006】また、特に上記Ni,Cu等の塑性変形し
やすい金属を応力緩衝材として用いた場合、これらの金
属はロー材に対する濡れ性が非常に良いため、上記図3
(a)と同様にして加熱ロー付を行うと、図3(b)に
示すように、セラミック部材P12−応力緩衝材P13
間のロー材P15と、応力緩衝材P13−金属部材P1
7間のロー材P19とが、応力緩衝材P13の側面P1
3aをつたって混ざり合うことがある。したがって、セ
ラミック部材P12と応力緩衝材P13との間のロー材
P15に上述の活性金属を含んだロー材を使用した場
合、金属部材P17にFe,Niが含まれていると、T
i,Zr等の活性金属がFe,Niと混ざり合って反応
して脆いTi−Ni化合物等を生成し、Ti等の活性金
属が消費されるので、セラミック部材P12の界面に活
性金属層が形成されなくなり、ロー付接合部の強度及び
気密性等が低下するという問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、ロー付接合部の強度及び気密性等が低下することの
ないセラミックと金属との接合体及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、アルミナを主成分とするセラミッ
ク部材と金属部材とをロー材にて接合したセラミックと
金属との接合体において、前記セラミック部材と金属部
材との間に配設されたNb層と、前記セラミック部材と
Nb層との間に配設されて該セラミック部材とNb層と
を接合する第1のロー材層と、前記Nb層と金属部材と
の間に配設されて該Nb層と金属部材とを接合する第2
のロー材層と、を備えたことを特徴とするセラミックと
金属との接合体を要旨とする。
【0009】また、請求項2の発明は、前記Nb層の側
面に、沿面距離拡大部を設けたことを特徴とする前記請
求項1記載のセラミックと金属との接合体を要旨とす
る。更に、請求項3の発明は、アルミナを主成分とする
セラミック部材と金属部材とをロー材を用いて接合する
セラミックと金属との接合体の製造方法において、前記
セラミック部材と金属部材との間にNbよりなる応力緩
衝材を配置するとともに、前記セラミック部材と応力緩
衝材との間に第1のロー材を配置し、前記応力緩衝材と
金属部材との間に第2のロー材を配置し、その後加熱す
ることによって、前記セラミック部材と応力緩衝材と金
属部材とをロー付接合することを特徴とするセラミック
と金属との接合体の製造方法を要旨とする。
【0010】また、請求項4の発明は、セラミック部材
と金属部材とをロー材を用いて接合するセラミックと金
属との接合体の製造方法において、前記セラミック部材
と金属部材との間に、側面に沿面距離拡大部を設けた応
力緩衝材を配置するとともに、更に、前記セラミック部
材と応力緩衝材との間に第1のロー材を配置し、前記応
力緩衝材と金属部材との間に第2のロー材を配置し、そ
の後加熱することによって、前記セラミック部材と応力
緩衝材と金属部材とをロー付接合することを特徴とする
セラミックと金属との接合体の製造方法を要旨とする。
【0011】ここで、前記請求項3及び請求項4の発明
において、セラミック部材と応力緩衝材との間に配置さ
れる第1のロー材の組成等に特に限定はないが、Ti,
Zr,Hf等の活性金属(高温において非常に活性とな
ってセラミック部材と反応を生ずるような金属)を含ん
だロー材を用いることが好ましい。尚、これらの活性金
属は、TiH2,ZrH2等のような水素化合物の形でロ
ー材中に含まれていてもよい。
【0012】また、前記応力緩衝材と金属部材との間に
配置される第2のロー材の組成についても特に限定はな
いが、上述の活性金属を含まない一般のロー材を用いる
ことが好ましい。このようなロー材としては、例えばA
u,Ag,Cu,Ni,Pd,Sn,In,Zn,Al
等の金属を少なくとも1種類以上含んだ一般のロー材を
用いることができる。
【0013】また、前記請求項1及び請求項3における
沿面距離拡大部とは、前記第1のロー材と第2のロー材
との間の沿面距離(即ち第1のロー材と第2のロー材と
の間の、応力緩衝材の側面に沿った最短距離)を大きく
して、加熱ロー付時における第1のロー材と第2のロー
材との混触を防ぐためのものであり、より具体的には、
例えば側面に設けられる凹凸等が挙げられる。
【0014】
【作用】本発明の請求項1の接合体においては、アルミ
ナを主成分とするセラミック部材と金属部材との間に、
アルミナを主成分とするセラミック部材に最も熱膨張係
数が近いNb層が配設されており、このNb層が、第1
のロー材層によってセラミック部材に直接接合されてい
る。よって、本発明の接合体を加熱ロー付によって製造
した場合、ロー付冷却時に膨張差によって発生する残留
応力が小さくなるので、セラミックに割れやクラック等
が生じず、強度及び気密性に優れた接合体が得られる。
また、ロー付後の接合体が使用中に繰り返し加熱・冷却
される場合においても、セラミック部材とNb層との膨
張差が小さいので、セラミック部材に割れやクラックが
生じることがない。
【0015】また、本発明の請求項2の接合体において
は、Nb層の側面に、第1のロー材層と第2のロー材層
との間の沿面距離を大きくする沿面距離拡大部が設けら
れているので、接合体を加熱ロー付けによって製造する
場合、セラミック部材側の第1のロー材層と金属部材側
の第2のロー材層とが応力緩衝材の側面をつたって混触
することを防止できる。よって、第1のロー材層として
Ti,Zr等の活性金属を含んだロー材を使用した場合
でも、これらの活性金属が、金属部材や第2のロー材層
に含まれるFe,Ni等と反応して脆いTi−Ni化合
物等を生成することがなく、活性金属が消費されないの
で、セラミック部材の界面に活性金属層が一様に形成さ
れ、強度及び気密性に優れた接合体が得られる。
【0016】更に、本発明の請求項3の製造方法におい
ては、アルミナを主成分とするセラミック部材とNbよ
りなる応力緩衝材との間に第1のロー材を配置し、この
応力緩衝材と金属部材との間に第2のロー材を配置し、
その後加熱することにより、セラミック部材と応力緩衝
材とを第1のロー材によって接合するとともに、応力緩
衝材と金属部材とを第2のロー材によって接合する。よ
って、請求項3の製造方法においては、セラミックと直
接接合される応力緩衝材が、アルミナを主成分とするセ
ラミックに最も熱膨張係数が近いNbによって形成され
ているので、ロー付冷却時に膨張差によって発生する残
留応力が小さくなり、セラミックに割れやクラック等が
生じず、ロー付接合部の強度及び気密性等が低下するこ
とがない。したがって、特にリング状で内径が大きいロ
ー付部分を持つ接合体の場合でも、ロー付接合部の外径
側及び内径側のいずれにおいても冷却時の応力を充分に
緩和することができ、セラミック部材に割れやクラック
等の無い優れた接合体を作ることが可能となる。
【0017】また、本発明の請求項4の製造方法におい
ては、セラミック部材と金属部材との間に配置される応
力緩衝材の側面に、第1のロー材と第2のロー材の間の
沿面距離を大きくする沿面距離拡大部が設けられている
ので、加熱ロー付けの際に、セラミック部材側の第1の
ロー材と金属部材側の第2のロー材とが応力緩衝材の側
面をつたって混触することを防止できる。よって、第1
のロー材として活性金属を含んだロー材を使用した場合
でも、これらの活性金属が、金属部材や第2のロー材に
含まれるFe,Ni等と反応することがないので、セラ
ミック部材の界面に活性金属層が一様に形成され、強度
及び気密性に優れた接合が可能となる。
【0018】尚、前記第1のロー材と第2のロー材との
混触を確実に防止するためには、前記沿面距離の長さを
できるだけ大きくすることが好ましいが、例えば請求項
3のようにNbよりなる応力緩衝材を用いる場合は、沿
面距離を0.3mm以上とすることが好ましい。沿面距離
が0.3mm以上であれば、活性金属を含んだ第1のロー
材と活性金属を含まない第2のロー材との混触が確実に
防止されて、強度及び気密性に優れた接合が可能とな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。 (1)まず、実施例として、Nbよりなる応力緩衝材を
用いて、アルミナを主成分とするセラミック部材と金属
部材との接合体を製作した。即ち、図1の断面図に示す
ように、アルミナ92%の円筒形のセラミック部材1
(内径10mm、外径28mm、厚み10mm)の上面に、
(Ag−Cu共晶)−Ti6%の活性金属入りのリング
状のロー材3(内径11mm、外径14mm、厚み0.1m
m)と、Nbよりなるリング状の応力緩衝材5(内径1
1mm、外径14mm、厚みd=0.5mm)と、Ag−Cu
共晶ロー材7(上記ロー材3と同じ形状のもの)とを下
から順に重ねて載置した。そして、ロー材7の上にコバ
ール円板9(直径16mm、厚み1.0mm)を重ね、その
上にウエイトとしてSUS製治具を載せて、高真空雰囲
気(1×10-4Torr以下)にて最高温度900〜9
50℃で8〜10分間加熱してロー付を行ない、セラミ
ック部材1とコバール円板9の接合体を製作した。
【0020】尚、この場合、活性金属入りのロー材3と
活性金属を含まないロー材7との間の沿面距離(即ち両
ロー材3,7の間の、応力緩衝材5の側面5aに沿った
最短距離)は、応力緩衝材5の厚みd、即ち0.5mmで
ある。 (2)一方、比較例として、上記Nbよりなる応力緩衝
材5の代わりに、下記表1に示すように、各々Ni,F
e,SUS430,Cu/W合金よりなる応力緩衝材を
用いて、上記(1)と同様に接合体を製作した。また、
応力緩衝材を用いない接合体(セラミック部材1とコバ
ール円板9の間に、Ag−Cu共晶ロー材7を挟んで加
熱ロー付したもの)も製作した。
【0021】(3)上記実施例及び比較例の接合体につ
いて、コバール円板9の打抜き強度、ロー付接合部にお
けるリーク(気体の漏れ)の有無、及びセラミック部材
1のロー付接合部におけるクラックの有無を調べた。そ
の試験結果を下記表1に示す。尚、打ち抜き強度とは、
接合体を裏返しにして(即ちコバール円板9を下側にし
て)セラミック部材1の両端を治具等によって支持し、
コバール円板9をピンで上から打撃して打ち抜いた際の
値(荷重)である。また、リークの有無は、円筒状のセ
ラミック部材1の内部1aを密封して10-8Torr程
度に真空引きし、ロー付接合部等におけるリークをヘリ
ウムリーク検出器によって調べたものである。
【0022】
【表1】
【0023】表1より明らかなように、Nbよりなる応
力緩衝材を用いた実施例においては、コバール円板9の
打抜き強度の値が十分に高く、リークやクラックの発生
も皆無であった。また、セラミック部材1のロー付接合
部における界面を観察したところ、この界面には2〜4
μmの厚みのTi層が一様に形成されていたので好まし
かった。以上の結果より、本実施例によれば、強度及び
気密性に優れた接合体を得ることができることが判っ
た。
【0024】これに対して、応力緩衝材をNb以外の金
属材料に置き換えた比較例については、実施例に比べて
打抜き強度の値が低いことや、リークやクラックが発生
していること等から、実施例に比べてロー付接合部の強
度や気密性等が明らかに劣ることが判った。
【0025】以上実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実
施し得る。例えば、上記実施例では、沿面距離(応力緩
衝材5の厚み)を0.5mmに設定しているが、応力緩衝
材としてNbを用いる場合は、沿面距離が0.3mm以上
であれば、両ロー材3,7の混触を確実に防止して、強
度及び気密性に優れた接合体を得ることができる。
【0026】また、応力緩衝材の側面に凹凸を設けるこ
とによって沿面距離を長くしてもよい。即ち、例えば図
2に示すように、応力緩衝材15の側面15aをくさび
形に突出させれば、第1のロー材17と第2のロー材1
9との間の沿面距離は、応力緩衝材15の側面5の上側
の寸法aと下側の寸法bとの和(a+b)となる。この
ように凹凸を設ければ、応力緩衝材15の厚みを増すこ
となく沿面距離を長くすることができるので好ましい。
また、応力緩衝材の側面に凹部を設けた場合も同様な効
果が得られる。尚、このように応力緩衝材の側面に凹凸
を設ける接合方法は、上記実施例のようにNbよりなる
応力緩衝材を用いてアルミナセラミックをロー付する場
合に限らず、その他の材質のセラミック及び応力緩衝材
を用いた接合方法に適用し得ることは勿論であるが、特
に、応力緩衝材の両側に配置されるロー材の内、少なく
とも一方のロー材として活性金属入りのロー材を用いて
ロー付する場合に適用すれば好ましい。
【0027】更に、上記実施例においては板状の固形の
ロー材を使用しているが、活性金属入りのロー材3及び
通常のロー材7ともにペースト状のロー材を塗布するこ
とも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
の接合体によれば、アルミナを主成分とするセラミック
部材と金属部材との間にNb層が配設されているので、
セラミック部材に割れやクラック等が生じず、ロー付接
合部の強度及び気密性に優れた接合体が得られるという
顕著な効果を奏する。
【0029】また、本発明の請求項2の接合体によれ
ば、Nb層の側面に沿面距離拡大部を設けているので、
セラミック部材−Nb層間の第1のロー材層と、Nb層
−金属部材間の第2のロー材層との混触を防止して、強
度及び気密性に優れた接合体を得ることができるという
効果を奏する。
【0030】更に、請求項3記載の接合体の製造方法に
よれば、アルミナを主成分とするセラミック部材と金属
部材とのロー付け接合において、セラミック部材と金属
部材との間にNbよりなる応力緩衝材を配置するので、
セラミックに割れやクラック等が発生せず、強度及び気
密性に優れた接合が可能になるという効果を奏する。
【0031】また、請求項4記載の接合体の製造方法に
よれば、応力緩衝材の側面に沿面距離拡大部を設けてい
るので、セラミック部材−応力緩衝材間の第1のロー材
と、応力緩衝材−金属部材間の第2のロー材との混触を
防止して、強度及び気密性に優れた接合が可能となると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のセラミック部材と金属部材との接合体
の製造方法を示す断面図である。
【図2】他の実施例のセラミック部材と金属部材との接
合体の製造方法を示す断面図である。
【図3】従来技術のセラミック部材と金属部材との接合
体の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1…セラミック部材 3,7…ロー材
5…応力緩衝材 5a…側面 9…コバール円板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナを主成分とするセラミック部材
    と金属部材とをロー材にて接合したセラミックと金属と
    の接合体において、 前記セラミック部材と金属部材との間に配設されたNb
    層と、前記セラミック部材とNb層との間に配設されて
    該セラミック部材とNb層とを接合する第1のロー材層
    と、前記Nb層と金属部材との間に配設されて該Nb層
    と金属部材とを接合する第2のロー材層と、を備えたこ
    とを特徴とするセラミックと金属との接合体。
  2. 【請求項2】 前記Nb層の側面に、沿面距離拡大部を
    設けたことを特徴とする前記請求項1記載のセラミック
    と金属との接合体。
  3. 【請求項3】 アルミナを主成分とするセラミック部材
    と金属部材とをロー材を用いて接合するセラミックと金
    属との接合体の製造方法において、 前記セラミック部材と金属部材との間にNbよりなる応
    力緩衝材を配置するとともに、前記セラミック部材と応
    力緩衝材との間に第1のロー材を配置し、前記応力緩衝
    材と金属部材との間に第2のロー材を配置し、その後加
    熱することによって、前記セラミック部材と応力緩衝材
    と金属部材とをロー付接合することを特徴とするセラミ
    ックと金属との接合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 セラミック部材と金属部材とをロー材を
    用いて接合するセラミックと金属との接合体の製造方法
    において、 前記セラミック部材と金属部材との間に、側面に沿面距
    離拡大部を設けた応力緩衝材を配置するとともに、 更に、前記セラミック部材と応力緩衝材との間に第1の
    ロー材を配置し、前記応力緩衝材と金属部材との間に第
    2のロー材を配置し、その後加熱することによって、前
    記セラミック部材と応力緩衝材と金属部材とをロー付接
    合することを特徴とするセラミックと金属との接合体の
    製造方法。
JP32766793A 1993-12-24 1993-12-24 セラミックと金属との接合体及びその製造方法 Pending JPH07187838A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342573A (zh) * 2019-09-02 2022-04-12 三菱综合材料株式会社 铜-陶瓷接合体及绝缘电路基板

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CN114342573A (zh) * 2019-09-02 2022-04-12 三菱综合材料株式会社 铜-陶瓷接合体及绝缘电路基板

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