JPH0718779A

JPH0718779A - パネル枠およびパネル並びにパネル製造法

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Publication number: JPH0718779A
Application number: JP16267393A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Matsuzaki; 信夫松崎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-06-30
Filing date: 1993-06-30
Publication date: 1995-01-20

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】二個のコ状枠を連結固定することを基本とし
て、作業性、労力節減および強度を増強する。【構成】枠片の両端に、枠片の一部をなす短枠片２を
夫々直角に連結してコ状枠３とし、該コ状枠３二個を互
に向き合せ、前記夫々の対向短枠片を、案内片４により
一体的に連結すると共に、両枠片間に補強材７を介装
し、該補強材７の両端部と、両枠片とを固定したパネル
枠Ａ。断面コ状の枠材の両端を夫々所定長さに屈曲して
コ状枠３を成形する。一方前記コ状枠二個により、外周
縁を形成できる形状の方形心材の表面又は表裏面に、化
粧壁を設けてパネル板を構成し、該パネル板の外周縁
に、前記コ状枠３二個を対向して嵌装した後、前記対向
する二個のコ状枠３を共通の補強材７で連結固定するこ
とを特徴としたパネル製造法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、二個のコ状枠を連結
固定することを基本として、作業性、労力節減および強
度の増強を目的としたパネル枠およびパネル並びにパネ
ルの製造法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来金属製又は合成樹脂製などの押出成
形材を使用したパネル枠は、四周をなす四辺を成形し、
この四辺を夫々固定（主としてビス固定）していた。

【０００３】また前記パネル枠を用いたパネルは、パネ
ル板の四周に、前記パネル枠の四辺を当接し、該四辺を
固定し、又はパネル枠の三辺を固定してコ状枠とし、こ
れにパネル板を嵌装した後、他の一辺をコ状枠に固定
し、然る後表裏化粧板を固定してパネルを製造してい
た。

【０００４】

【発明により解決すべき課題】前記従来の技術において
は、パネル枠の連結が総て四隅となる為に、パネル枠の
強度は、各辺の連結部の強度に制約される問題点があっ
た。

【０００５】また従来のパネルは、心材となるパネル板
の四辺にパネル枠の四辺を組立て、又はコ状枠にパネル
板を嵌装した後、一辺を固定し、又はパネル板の四辺に
パネル枠の四辺を順次当接し、パネル枠の四辺を組立て
るので、工数および労力の増大は免がれなかった。

【０００６】またパネルの強度はパネル枠の強度と、心
材の強度に依存していたので、夫々の強度を考慮しなけ
ればならない問題点があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、二個
のコ状枠と、補強材によりパネル枠を構成し、予め構成
した心材と化粧壁よりなるパネル板に、コ状枠を嵌装固
定し、補強材を固定することによりパネルを構成したの
で、作業性の改善、労力の節減、強度の確保を容易にす
るなど、前記従来の問題点を解決したのである。

【０００８】即ちこの発明は枠片の両端に、枠片の一部
をなす短枠片を夫々直角に連結してコ状枠とし、該コ状
枠二個を互に向き合せ、前記夫々の対向短枠片を、案内
片により一体的に連結すると共に、両枠片間に補強材を
介装し、該補強材の両端部と、両枠片とを固定したこと
を特徴とするパネル枠であり、枠片と短枠片とは断面コ
状とし、短枠片の上下鍔の突条と、案内片の段部とを長
軸方向に摺動自在で、短軸方向を拘束すべく掛止したも
のである。また他の発明は断面コ状の枠片の両端に、断
面コ状の連結枠片を所定角度で連結してコ状枠とし、該
コ状枠二個を、心材の表裏面に化粧壁を設けたパネル板
の周縁に対向して嵌装し、二個のコ状枠を互に固定した
ことを特徴とするパネルである。

【０００９】次に方法の発明は断面コ状の枠材の両端を
夫々所定長さに屈曲してコ状枠を成形する。一方前記コ
状枠二個により、外周縁を形成できる形状の方形心材の
表面又は表裏面に、化粧壁を設けてパネル板を構成し、
該パネル板の外周縁に、前記コ状枠二個を対向して嵌装
した後、前記対向する二個のコ状枠を共通の補強材で連
結固定することを特徴としたパネル製造法であり、二個
のコ状枠の連結固定は、パネル板内を貫通した補強材の
両端と、コ状枠とをビスで固定したものである。

【００１０】前記における短枠片は、当該部の枠片の１
／２が普通であるが、長さに制約を受けるものではな
く、要はコ状枠二個によりパネル枠を構成するものであ
る。

【００１１】補強材は通常二本（短枠片寄り）に設ける
が、二本に限定されるものではない。

【００１２】案内片と短枠片とは相互に掛止できること
が好ましい。この案内片は、短枠片の当接部の補強であ
って、特に当接部が内側又は外側へ変形しないようにす
るものである。

【００１３】この発明の枠片の材質は主としてアルミニ
ウムであるが、合成樹脂材であっても、同様の構成をと
らせることができる。

【００１４】この発明によるパネルとしては、例えばト
ップパネル、間仕切りパネル、各種家具パネル、吸音パ
ネル、外壁パネルなどがある。

【００１５】また外形は正方形、短形に限定されること
なく、方形パネルならばこの発明を応用することができ
る。

【００１６】この発明の枠としては、断面コ状に限定さ
れることなく、断面Ｈ状、Ｉ状、Ｌ状などがある。要は
強度およびパネル板との一体化並びに用途上好ましい断
面形状を用いる。

【００１７】

【作用】この発明によれば、二個のコ状枠を基本とした
ので、パネル枠、パネルの構成が容易となり、精度の高
い、堅固なパネル枠およびパネルを得ることができる。

【００１８】特に組立材が補強材となっているので、合
理的であり、パネル枠と、パネル板の一体化およびパネ
ル板に予め化粧壁を成形することができる。

【００１９】

【実施例１】断面コ状の枠材１の両端を夫々所定長さに
屈曲し、短枠片２、２としてコ状枠３を成形し、このコ
状枠３の二個を互に向き合せて、短枠片２、２を当接
し、該短枠片２、２の当接部に案内片４、４を内装し、
案内片４、４の段部５と、短枠片２、２の突条６とを掛
止させる。

【００２０】前記短枠片２、２の内側へ、補強材７、７
を並列し、補強材７、７の両端と、二個のコ状枠の夫々
の枠片１、１とをビス８、８により固定し、パネル枠Ａ
を構成する。

【００２１】前記補強材７、７は、筒状の主管７ａに副
管７ｂが一体的に並列され、主管７ａは支柱１６との嵌
装用に用い、副管７ｂはビス８との螺合用に用いてあ
る。図中１０、１０は短枠片端の切欠きである。

【００２２】前記パネル枠Ａは、枠片１に短枠片２を固
定し、ついで一方のコ状枠に補強材７の一端をビス８で
固定すると共に、案内片４、４を１／２程度嵌挿した
後、他方のコ状枠を嵌装し、補強材７と、枠片１とをビ
ス止して組立てを完了する。尤もパネル製造時には、パ
ネル板１１を嵌挿した後、他方のコ状枠３を固定する。

【００２３】

【実施例２】ハニカムコア１２の上下面に、下地板１
３、１３を固定し（通常接着剤で固着）、下地板１３の
上下面に化粧材１４（例えば布、表面処理板など）を接
着固定（パネル板１１と）する。パネル板１１が、壁材
などのように一面のみ外部から見える場所に用いる場合
には、化粧材１４を一面のみに用いる。

【００２４】前記実施例１により成形した一方のコ状枠
３へ、前記パネル板１１の一側を挿し込み、ついで他方
のコ状枠３を、前記パネル板１１の他側に嵌装してから
補強材７と、コ状枠３とを固定すれば、この発明による
パネル製品１５ができる。

【００２５】前記実施例において、コ状枠３は、枠材の
両端を所定長さに屈曲して短枠片を成形するので、コ状
枠３は枠材を屈曲成形することになり、特別の固着手段
を要しない。従って製造時の労力が少くてすむのみなら
ず強度的にも有利である。

【００２６】前記パネル製品１５がトップパネルの場合
には、支柱１６、１６を挿通孔１７に挿通して、杭に固
定する。

【００２７】

【発明の効果】この発明は、二個のコ状枠を補強材で連
結してパネル枠を構成したので、パネル枠を構成する工
数および労力が少ないのみならず、強度的信頼度も高い
などの諸効果がある。

【００２８】またこの発明の製造法によれば、簡単に均
質パネル枠又はパネルを多量生産し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のパネル枠の斜視図。

【図２】同じく一部断面拡大図。

【図３】同じくパネルの一部を破切した斜視図。

【図４】同じく一部断面拡大図。

【図５】同じく枠材の斜視図。

【図６】同じく枠材の両端を屈曲してコ状枠とした斜視
図。

【図７】同じくトップパネルの使用状態を示す図。

【符号の説明】

１枠材２短枠片３コ状枠４案内片５段部６突条７補強材８ビスＡパネル枠１２ハニカムコア１３下地板１４化粧材１５パネル板１６支柱

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】枠片の両端に、枠片の一部をなす短枠片
を夫々直角に連結してコ状枠とし、該コ状枠二個を互に
向き合せ、前記夫々の対向短枠片を、案内片により一体
的に連結すると共に、両枠片間に補強材を介装し、該補
強材の両端部と、両枠片とを固定したことを特徴とする
パネル枠。
【請求項２】枠片と短枠片とは断面コ状とし、短枠片
の上下鍔の突条と、案内片の段部とを長軸方向に摺動自
在で、短軸方向を拘束すべく掛止した請求項１記載のパ
ネル枠。
【請求項３】断面コ状の枠片の両端に、断面コ状の連
結枠片を所定角度で連結してコ状枠とし、該コ状枠二個
を、心材の表裏面に化粧壁を設けたパネル板の周縁に対
向して嵌装し、二個のコ状枠を互に固定したことを特徴
とするパネル。
【請求項４】断面コ状の枠材の両端を夫々所定長さに
屈曲してコ状枠を成形する。一方前記コ状枠二個によ
り、外周縁を形成できる形状の方形心材の表面又は表裏
面に、化粧壁を設けてパネル板を構成し、該パネル板の
外周縁に、前記コ状枠二個を対向して嵌装した後、前記
対向する二個のコ状枠を共通の補強材で連結固定するこ
とを特徴としたパネル製造法。
【請求項５】二個のコ状枠の連結固定は、パネル板内
を貫通した補強材の両端と、コ状枠とをビスで固定した
請求項４記載のパネル製造法。