JPH071860Y2 - 信号レベル調整装置 - Google Patents

信号レベル調整装置

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JPH071860Y2
JPH071860Y2 JP1989062136U JP6213689U JPH071860Y2 JP H071860 Y2 JPH071860 Y2 JP H071860Y2 JP 1989062136 U JP1989062136 U JP 1989062136U JP 6213689 U JP6213689 U JP 6213689U JP H071860 Y2 JPH071860 Y2 JP H071860Y2
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直宏 加藤
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、信号レベル調整装置に係り、とくに音量調
整や音質調整などで、回転操作部材を回して発生させた
回転パルスに基づき信号レベルの可変制御を行うように
した信号レベル調整装置に関する。
〔従来の技術〕
信号レベル調整装置の一例として、従来より、回転ツマ
ミを回して発生させた回転パルス(正転パルスまたは逆
転パルス)により音量調整を行うようにした音量調整装
置がある。具体的には、オーディオ信号系にレベル設定
データに従い信号レベルを可変する電子ボリュームを直
列に介装しておき、回転ツマミに結合したロータリスイ
ッチでA,B相パルスを発生させ、このA,B相パルスから方
向別パルス作成回路で、正転方向に1単位分(或る一定
量)回転される毎に正転パルス、逆転方向に1単位分回
転される毎に逆転パルスを出力させる。
そして、正転パルスが入力される毎に、制御回路が音量
の設定レベルを2dBずつステップアップしたレベル設定
データを電子ボリュームへ出力して2dBずつ音量を上昇
させ、逆に、逆転パルスが入力される毎に、制御回路が
音量設定レベルを2dBずつステップダウンしたレベル設
定データを電子ボリュームへ出力して2dBずつ音量を減
少させるようになっている(音量調整範囲は例えば0dB
〜80dB)。
また、信号レベル調整装置の他の例として、従来より、
回転ツマミを回して発生させた回転パルスにより音質調
整を行うようにした音質調整装置がある。具体的には、
オーディオ信号系を例えば2つのBPFで低域信号系(バ
ス)と高域信号系(トレブル)に分け、低域信号系と高
域信号系の各々に低域用と高域用電子ボリュームを直列
に介装し、かつ、2つの電子ボリュームの出力側で加算
するようにしておき、例えば、バスモードで正転パルス
が入力される毎に、制御回路がバスゲインの設定レベル
を2dBずつステップアップしたレベル設定データを低域
用電子ボリュームへ出力して2dBずつゲインを持ち上げ
させ、逆に、逆転パルスが入力される毎に、制御回路が
設定レベルを2dBずつステップダウンしたレベル設定デ
ータを低域用電子ボリュームへ出力して2dBずつゲイン
を下げるようになっている(ゲイン調整範囲は例えば−
12dB〜+12dB)。
このような回転ツマミの操作に応じて回転パルスを発生
させ、該回転パルスに基づき電子ボリュームをディジタ
ル制御し、音量調整や音質調整するようにした装置によ
れば、自然な操作感覚が得られる一方、信号レベルを直
接可変する部分に機械的な部品を使用せずに済み、接触
不良等によるノイズ音の発生を防ぐことができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記した従来の音量調整装置の場合、回
転ツマミの1回転当たりの正転パルスまたは逆転パルス
の発生数はロータリスイッチの接点数に等しいが、ロー
タリスイッチの接点数が多いと、例えば、0dBから−80d
Bの音量調整範囲内において、早く大きな増減幅で音量
の可変操作をしたいときは都合がよい反面、少しだけ音
量を可変したいときなど微小な音量調整操作が難しい。
逆に、ロータリスイッチの接点数が少ないと、微妙な音
量調整操作に有利な反面、大きく増減したいときは回転
ツマミを何週も回さなければならず、操作しずらい。
また音質調整装置では、ゲインをフラットレベル(=0d
B)に設定したいときが多いが、上記した従来の音質調
整装置の場合、例えば−6dBの状態から回転ツマミを一
定速度で回転させていくと、一定速度でゲインがステッ
プアップされていくので、比較的早く回転操作を行って
いるとき、バスゲイン表示部の表示がフラットになった
のを確認したあと回転操作を止めるようにすると、タイ
ミングが遅れて、次の正転パルスが出力されてしまい、
ゲインが+2dBとなってしまうことがある。
このため、丁度フラットレベルに調整したいときは回転
ツマミを微調整しなければならず、操作が難しかった。
この考案は、上記した従来技術の問題に鑑みなされたも
ので、操作性を改善した信号レベル調整装置を提供する
ことを、その目的とする。
より具体的には、信号レベルの大幅な可変を早くできる
一方で、微妙なレベル調整も容易な信号レベル調整装置
を得ることを、目的とする。
また、フラットなレベル設定操作を容易とすることを、
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の信号レベル調整装置は、レベル設定データを
入力し、信号のレベルを可変するレベル可変手段と、回
転操作部材を有し、この回転操作部材が正転(逆転)方
向に一定量ずつ回転される毎に、正転パルス(逆転パル
ス)を出力する回転パルス発生手段と、レベル可変手段
に最新のレベル設定データが入力された時点とほぼ同じ
時点からの時間経過を計時する計時手段と、正転パルス
(逆転パルス)が出力された時点での計時手段における
計時時間が、所定の基準時間より長いか短いか判定する
判定手段と、レベル可変手段が最新に入力したレベル設
定データを記憶する記憶手段と、正転パルス(逆転パル
ス)が出力されたとき、その時点で判定手段が所定の基
準時間より長いと判定しているときは、記憶手段に記憶
された現在のレベル設定データを所定の第1ステップ量
だけ増大(減少)させ、逆に、判定手段が所定の基準時
間より短いと判定しているときは、記憶手段に記憶され
た現在のレベル設定データを、第1ステップ量より大き
な所定の第2ステップ量だけ増大(減少)させ、各々、
変化後のレベル設定データをレベル可変手段へ出力して
レベル可変制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴
としている。
またこの考案の他の信号レベル調整装置は、レベル設定
データを入力し、このレベル設定データに従い信号に対
するゲインを、フラットレベルを基準にプラスマイナス
に可変するレベル可変手段と、回転操作部材を有し、こ
の回転操作部材が正転方向(逆転方向)に一定回転量ず
つ回転される毎に、正転パルス(逆転パルス)を出力す
る回転パルス発生手段と、レベル可変手段に最新のレベ
ル設定データが入力された時点とほぼ同じ時点からの時
間経過を計時する計時手段と、正転パルス(逆転パル
ス)が出力された時点での計時手段における計時時間が
所定の不感時間より長いか短いか判定する判定手段と、
レベル可変手段が最新に入力したレベル設定データを記
憶する記憶手段と、正転パルス(逆転パルス)が出力さ
れたとき、その時点で記憶手段に記憶された現在のレベ
ル設定データがフラットレベルデータでないときは、記
憶手段に記憶された現在のレベル設定データを所定のス
テップ量だけ増大(減少)させるとともに、変化後のレ
ベル設定データをレベル可変手段へ出力してレベル可変
制御を行い、記憶手段に記憶された現在のレベル設定デ
ータがフラットレベルデータのときは、判定手段が所定
の不感時間より長いと判定しているときにだけ、記憶手
段に記憶された現在のレベル設定データを所定のステッ
プ量だけ増大(減少)させるとともに、変化後のレベル
設定データをレベル可変手段へ出力してレベル可変制御
を行う制御手段と、記憶手段に記憶された現在のレベル
設定データに基づき設定レベルの表示を行う表示手段
と、を備えたことを特徴としている。
〔実施例〕
第1図に基づいてこの考案の1つの実施例を説明する。
第1図には、この考案に係る音量・音質調整装置のブロ
ック図が示されている。
アナログのオーディオ信号の入力端子AINに、信号レベ
ル可変手段としての第1電子ボリューム10が接続されて
おり、外部から入力される音量用のレベル設定データVD
に従い信号レベルを可変して音量調整を行う。
第1電子ボリューム10による音量可変域は−80dB〜0dB
である。
第1電子ボリューム10の出力側は、2系統に分けられて
低域に通過帯域の中心周波数が有るBPF12と、高域に通
過帯域の中心周波数が有るBPF14が並列接続されてお
り、オーディオ信号が低域信号系と高域信号系に分けら
れる。
BPF12、14の出力側には、各々、信号レベル可変手段と
しての第2電子ボリューム16、第3電子ボリューム18が
接続されており、外部から入力されるバスゲイン用のレ
ベル設定データBD、トレブルゲイン用のレベル設定デー
タTDに従い信号レベルを可変して低域、高域別の音質調
整を行う。
第2、第3電子ボリューム16、18によるオーディオ信号
に対するゲイン可変域は−12dB〜+12dBである。
第2、第3電子ボリューム16、18の出力側は加算回路20
で加算されたのち、オーディオ信号の出力端子AOUTから
出力される。
第1、第2、第3電子ボリューム10、16、18のレベル設
定データの各入力側にはマイクロコンピュータ22が接続
されている。
このマイクロコンピュータ22の入力側には回転パルス発
生手段24とモード切り換えスイッチ32、出力側には表示
装置34が接続されている。
回転パルス発生手段24は、回転操作部材としての回転ツ
マミ26に機械的に結合されたロータリスイッチ28と、ロ
ータリスイッチ28の出力側に接続された方向別パルス作
成回路30から成る。
ロータリスイッチ28は、回転ツマミ26が所定量の1単位
分回転される毎に、A,B相パルスを出力する。
このロータリスイッチ28は、等しい中心角で配置された
10個のスイッチを有しており、一回転当たり、A,B相パ
ルスがともに10個出力される。
方向別パルス作成回路30は、ロータリスイッチ28から入
力したA,B相パルスから、回転ツマミ26の回転方向別に
1単位分(36度)回転される毎に、正転パルス(時計方
向への回転時)または逆転パルス(反時計方向への回転
時)を作成し、マイクロコンピュータ22へ出力する。
モード切り換えスイッチ32は回転ツマミ26の使用モード
を音量モード、バスモード、トレブルモードの3つに切
り換えるためのもので、ユーザのスイッチオン操作に伴
い、モード切り換え信号としてのスイッチオン信号がマ
イクロコンピュータ22へ出力される。
表示装置34は、−80〜0dBの音量表示部36と、−12dB〜
+12dBのバスゲイン表示部38と、同じく−12dB〜+12dB
のトレブルゲイン表示部40と、回転ツマミ26の使用モー
ドが音量,バス,トレブルのいずれかを示すモード表示
部42とを有しており、マイクロコンピュータ22の表示制
御に従い、音量、バスゲインとトレブルゲイン、モード
の表示を行う。
マイクロコンピュータ22は、CPU、ROM、RAMがバス接続
されて成り、ROMに格納された所定のプログラムに基づ
き、ユーザのモード切り換え操作と回転ツマミ26の回転
操作に応じた音量調整制御、バスとトレブルの音質調整
制御、表示制御の各種制御を実行する。
マイクロコンピュータ22のRAMには第2図の(1)に示
す如く第1、第2、第3電子ボリューム10、16、18の各
々に係る現在のレベル設定データVD,BD,TDを格納するエ
リアと、回転ツマミ26の使用モードを示すモードデータ
M(0:音量モード、1:バスモード、2:トレブルモード)
を格納するエリアと、タイマエリアが設けられている。
タイマエリアは時間の計時を行うタイマ(計時時間をT
とする)として使用される。
また、ROMには第2図の(2)に示す如く、タイマの計
時時間Tとの長短の判定を行うための第1不感時間
τ1,第2不感時間τ2,第3不感時間τ3,第4不感時
間τ4,基準時間tと、音量のステップデータvd、バス
ゲインのステップデータbd、トレブルゲインのステップ
データtdが格納されている。
次にこの実施例の動作を第3図乃至第5図のフローチャ
ートと、第6図,第7図のタイムチャートを参照して説
明する。
電源スイッチが投入される前に、VD=−50(dB)、BD=
−4(dB)、TD=+4(dB)、M=0(音量モード)と
なっているものとする。
また、τ1=τ2=20(ms、以下tまで同じ単位),τ3
=100,τ4=500,t=30、vd=bd=td=2(dB)になって
いるものとする。
電源スイッチが投入されると、マイクロコンピュータ22
は、所定の初期設定処理を行い、RAMに格納された各レ
ベル設定データVD、BD、TDを読み出して各々第1、第
2、第3電子ボリューム10、16、18へ出力し、音量を−
50dB、バスゲインを−4dB、トレブルゲインを+4dBとさ
せ、また、各レベル設定データVD、BD、TDと、モードデ
ータMに基づく音量表示制御信号、バスゲイン表示制御
信号、トレブルゲイン表示制御信号、モード表示制御信
号を表示装置34へ出力して、現在の音量・音質レベルと
使用モードの表示を行わせる(第1図の表示状態参
照)。
また、タイマを起動させてクロックのカウントアップ動
作(計時動作)を次に電源スイッチがオフされるまで行
わせる(第3図のステップ50)。
初期設定処理のあとマイクロコンピュータ22はタイマを
クリアして零から計時させる(ステップ52)。
次に、マイクロコンピュータ22は、モード切り換えスイ
ッチ32からのモード切り換え信号入力の有無の判定と
(ステップ54)、回転パル発生手段24からの正転パルス
の入力の有無の判定と(第4図のステップ56)、逆転パ
ルスの入力の有無の判定を繰り返し行う(第5図のステ
ップ58)。
ここでユーザが音量を少し増大させたいとき、回転ツマ
ミ26をゆっくり時計方向に回転する。
するとロータリステップ28からA,B相パルスが出力さ
れ、方向別パルス作成回路30により方向別パルスが形成
されて、1単位分回転される毎に正転パルスが出力され
る(このときの周期を例えば40msとする。第6図の
(1)参照)。
最初の正転パルスがマイクロコンピュータ22に入力され
ると、第4図のステップ56でYESと判断し、Mが0で現
在の使用モードが音量モードであることを確認したあ
と、タイマの計時時間Tがτ1=20msを越えているか否
か判定する(ステップ60、62)。
ここでは、ステップ52でクリアされたあと、零から計時
を開始したタイマの計時時間Tが既に20msを過ぎている
ものとすると、ステップ60でYESと判断したあと、続い
て、Tがt=30msを越えているか否か判定する(ステッ
プ64)。
ここでもTが既に30msを過ぎているものとすると、ステ
ップ64でYESと判断したあとマイクロコンピュータ22はV
Dを第1ステップ量としてのvdだけ増大して−48(dB)
とし、このVDを第1電子ボリューム10へ出力して音量の
可変制御を行う(ステップ66、68)。
第1電子ボリューム10は、入力したレベル設定データVD
に基づき音量レベルを−48dBに可変させる。
次にマイクロコンピュータ22はVDに対応する音量表示制
御信号を表示装置34へ出力し、音量表示部36の表示を−
48dBとさせる(ステップ70)。
そして、タイマをクリアして零から再計時させたあと
(ステップ72)、第3図のステップ54へ戻る。
その後、次の正転パルスがマイクロコンピュータ22に入
力されると、再び第4図のステップ56でYESと判断し、
音量モードであることを確認したあと(ステップ60)、
新たな正転パルスが入力された時点でのタイマの計時時
間Tがτ1=20msやt=30msより長いか否かの判定を行
う(ステップ62、64)。
今の場合回転ツマミ26がゆっくり回転されており、この
ため先にレベル設定データを出力してから次の正転パル
スが入力されるまでの経過時間Tが30msを越えているの
で、マイクロコンピュータ22はステップ62,64でともにY
ESと判断し、vd=2(dB)を加算したVDを電子ボリュー
ム10へ出力して音量レベルを−46dBに可変させ(ステッ
プ68)、かつ、VDに基づく表示制御を行い音量表示を−
46dBとさせる(ステップ70)。
そしてタイマをクリアし、ステップ54へ戻る(ステップ
72)。
以下同様にして、30msより長い間隔で正転パルスが入力
される毎に音量が2dBずつ増大していき、所望の音量に
なったところで回転ツマミ26の操作を止めれば、音量の
増大制御も止まる。
このとき、音量は−44dBにされたものとする(VD=−4
4)。
このように音量を微増させたいとき、ユーザは自然に回
転操作をゆっくり行うようにするが、このとき、一定量
回転される毎に、2dBずつの小さなステップで増大する
ので、所望の音量に簡単に合わせることができる。
その後、−44dBの状態から音量を大幅に早く増大させた
いとき、回転ツマミ26を早く時計方向へ正転させる。す
ると、回転パルス発生手段24から、比較的周期の短い正
転パルスが出力される(例えば周期25msとする。第6図
の(2)参照)。
マイクロコンピュータ22はまず最初の正転パルスが入力
されたとき、ステップ56、60でYESと判断したあと、T
がτ1,tより長いか判定するが(ステップ62、64)、先
の音量の微増完了時にタイマがクリアされてから30ms以
上経過しているものとすると、いずれもYESと判断し、2
dB加算したVDで音量増大制御と音量表示制御を行い(ス
テップ66〜70)、タイマをクリアする(ステップ72)。
この際、音量レベルは−42dBとなる。
次に2番目の正転パルスを入力したときは、ステップ5
6、60でYESと判断したあと、Tがτ1,tより長いか判定
するが(ステップ62、64)、回転ツマミ26が早く回され
ておりTは25msなので、マイクロコンピュータ22はステ
ップ62でYESと判断するがステップ64でNOと判断する。
このとき、2・vd=4(dB)の第2ステップ量だけVDを
増加し、このVDで音量増大制御と表示制御を行い(ステ
ップ74、68、70)、タイマをクリアする(ステップ7
2)。
この際、音量レベルは−38dBとなる。
以下、同様にして、周期が30msより短い正転パルスが入
力される度に、4dBずつ増大していき、所望の音量にな
ったところで回転ツマミ26の操作を止めれば、音量の増
大制御が止まる。
このとき、音量は−22dBにされたものとする(VD=−2
2)。
このように音量を大幅に増大させようとするとき、ユー
ザは自然に回転操作を早く行うようにするが、このと
き、一定量回転される毎に、4dBずつの大きなステップ
で増大するので、少ない回転量で素早く所望の音量に合
わせることができる。
同様にして、音量を少し減少させたいときは、回転ツマ
ミ26をゆっくり反時計方向へ逆転させれば、1単位分
(36度)回転される毎に2dBずつの小さなステップで減
少してくため(第5図のステップ58、80〜92)音量の微
妙な調整が容易に行え、逆に、音量を素早く大幅に減少
させたいときは、回転ツマミ26を早く反時計方向に回せ
ば、1単位分回転される毎に4dBずつの大きなステップ
で減少していくため(ステップ58、80、84、94、88〜9
2)、少ない回転量で速やかに大幅な減少を行える。
これと異なり、例えば音量レベルが−22(dB)の状態
で、ユーザが誤って回転ツマミ26を高速で正転させたと
き、周期の極めて短い正転パルス(例えば周期3ms程度
とする)が回転パルス発生手段24から出力される(第6
図の(3)参照)。
このとき、Tが30ms以上の状態で最初の正転パルスが入
力されたとすると、マイクロコンピュータ22は2dBだけ
音量の増大制御を行うが(第4図のステップ56、60〜7
2)、次の正転パルスが入力されたとき、最初の正転パ
ルスが入力されて音量増大制御がなされてから3msしか
経過していないので、マイクロコンピュータ22はステッ
プ56、60でYESと判断したあとステップ62でNOと判断
し、音量の増大制御やタイマのクリアを行うことなくス
テップ54へ戻る。
以下同様にして、3番目以降の正転パルスに関しても最
初の正転パルスが入力されて音量増大制御がなされたあ
と、20ms以上経過していないときは、音量の増大制御が
なされない。
その後8番目の正転パルスが入力されたとき、Tが20ms
を越えているのでここで初めて4dBだけ音量の増大制御
がなされる(ステップ56、60〜64、74、68〜72)。よっ
て不用意に急激に音量が増大してしまうのを防止でき
る。
同様に、ロータリスイッチ28からチャタリングノイズパ
ルスが発生したときも、音量の急激な変化が防止され
る。
また、ユーザが誤って回転ツマミ26を高速に逆転させた
ときも、不用意に急激に音量が減少してしまうのを防止
できる(第5図のステップ58、80、82)。
同様に、ロータリスイッチ28から周期の短いチャタリン
グノイズが発生して、方向別パルス作成回路30から周期
の短い誤ったノイズパルスが出力されたときも、音量の
急激な変化が防止される。
なお、第4図のステップのτ2を20msより小さい例えば1
0msとすれば、回転ツマミ26の早い逆転操作に応動して
音量を早く減少させることができ、電話が鳴った時な
ど、音量を比較的急速に減少させたい場合に便利とな
り、従来音量調整装置に設けられていたアッテネートス
イッチが不要となる。
次に、バスゲインを上昇させたい場合について説明す
る。
まず、回転ツマミ26の使用モードを切り換えるためモー
ド切り換えスイッチ32を1回オン操作する。
操作部24から出力されるモード切り換え信号に付勢され
てマイクロコンピュータ22は、モード切り換え操作有り
と判断し(第3図のステップ54)、それまでのMが0な
ので1としバスモードにセットする(ステップ100、10
2)。
そしてMに基づくモード表示制御信号を表示装置34へ出
力し、モード表示部42のモード表示をバスモードに切り
換えさせる(ステップ104)。
次に、ユーザが回転ツマミ26をかなりゆっくりと時計方
向に正転させると、周期の長い正転パルスがマイクロコ
ンピュータ22へ出力される(ここでは周期が200ms程度
とする。第7図の(1)参照)。
最初の正転パルスが入力されると、マイクロコンピュー
タ22は第4図のステップ56でYESと判断し、Mが1のバ
スモードであることを確認したあと(ステップ60)、T
がτ2=100msより長いか判定する(ステップ110)。
ここでT>100msであったとすると、次に、バスゲイン
用のレベル設定データBDが0(dB)のフラットレベルか
否か判定する(ステップ112)。今の場合、BD=−4(d
B)なのでNOと判断し、BDにbd=2(dB)を加算して−
2(dB)とし(ステップ114)、このBDを第2電子ボリ
ューム16へ出力して信号レベルを−2dBに上昇させる
(ステップ116)。
これにより、低域のオーディオ信号に対するゲインが2d
Bだけ上昇する。
続いてマイクロコンピュータ22は、BDに基づきバスゲイ
ン表示制御信号を表示装置34へ出力し、バスゲインの表
示を−2dBとさせたあと(ステップ118)、タイマをクリ
アする(ステップ72)。
次に2番目の正転パルスが入力されると、マイクロコン
ピュータ22はステップ56でYESと判断し、現在バスモー
ドであることを確認したあと(ステップ60)、Tが100m
sより長いか判定する(ステップ110)。
回転ツマミ26がかなりゆっくり回転されると最初の正転
パルスでバスゲインの増大制御がなされたあと、100ms
以上経過しており、マイクロコンピュータ22はステップ
110でYESと判断する。
続いてBDが0(dB)か否か判定するがNOなので(ステッ
プ112)、BDに2(dB)を加算して0(dB)とし(ステ
ップ114)、このBDを第2電子ボリューム16へ出力して
信号レベルを0dBに上昇させる(ステップ116)。
これにより、低域のオーディオ信号に対するゲインがフ
ラットとなる。
続いてマイクロコンピュータ22は、BDに基づきバスゲイ
ン表示制御信号を表示装置34へ出力し、バスゲインの表
示を0dBとさせたあと(ステップ118)、タイマをクリア
する(ステップ72)。
次に3番目の正転パルスが入力されると、マイクロコン
ピュータ22はステップ56でYESと判断し、現在バスモー
ドであることを確認したあと(ステップ60)、回転ツマ
ミ26がかなりゆっくり回転されており、2番目の正転パ
ルスでバスゲインの増大制御がなされたあと100ms以上
経過しているので、ステップ110でYESと判断する。
続いて、BDが0(dB)か否か判定するが今度はYESなの
で、ステップ120へ進み更にTがτ4=500msより長いか
判定する。
3番目の正転パルスが入力された時点ではまだTが500m
sを経過しておらず、ステップ120でNOと判断する。
このときマイクロコンピュータ22はバスゲインの増大制
御とタイマのクリアを行うことなく、ステップ54側へ戻
る。
4番目の正転パルスが入力したときも同様にバスゲイン
の増大制御はなされない。
次の5番目の正転パルスがマイクロコンピュータ22に入
力されると、ステップ56でYESと判断し、バスゲインモ
ードであることを確認したあと、T>100msか否かの判
定とBD=0か否かの判定を行い(ステップ110、112)、
いずれもYESなので、更に、T>500msか否かの判定を行
う(ステップ120)。
ここではTが500msを越えているので、マイクロコンピ
ュータ22はステップ120でYESと判断し、BDを2(dB)だ
け増大して+2(dB)とし、このBDに基づき第2電子ボ
リューム16に対するレベル可変制御と表示装置34に対す
るバスゲイン表示制御を行い(ステップ114〜118)、タ
イマTをクリアしたあと(ステップ72)、ステップ54へ
戻る。
これにより、バスゲインが0dBとなったときの回転ツマ
ミ26の位置から、更に、3単位分(108度)だけ回転さ
れたところで初めて+2dBに変化することになり、連続
的な回転操作をしているにも関わらず、バスゲインは0d
Bのところで一旦止まったようになり、バスゲイン表示
に視覚的なクリック感が生じることになる。
よって、仮に、標準的なフラットレベルにセットするの
が目的であったなら、バスゲイン表示が0dBとなったあ
と、更に3単位分回転した位置となる前までに、回転ツ
マミ26に対する回転操作を止めればよく、0dBとなった
所で慌てて回転操作を止めなくて済むので、設定頻度の
高いフラットレベルへの調整操作が著しく容易となる。
バスゲインが+2dBに変化したあとも、回転ツマミ26に
対するゆっくりした回転操作の継続で、6番目の正転パ
ルスがマイクロコンピュータ22に入力したとき、ステッ
プ56でYESと判断し、バスモードであることを確認した
あと(ステップ60)、ステップ110でもT>100msなので
YESと判断するが、今度はBD=+2≠0なので、ステッ
プ112でNOと判断する。
このときステップ114へ進み、+2したBDでバスゲイン
の増大制御と表示制御を行って+4dBとし(ステップ11
6、118)、タイマをクリアする(ステップ72)。
以下、同様にして、回転ツマミ26が1単位分回転される
毎に、ゲインが2dBずつ上昇されて、低域のゲインが持
ち上げられていき、所望のゲインとなったところで回転
を止めれば、ゲインの変化も止まる。
これと反対にゲインを減少させたいときは、回転ツマミ
26をかなりゆっくりと反時計方向へ逆転させればよい。
逆転パルスの周期が100msより長ければ、前述と同様に
して逆転パルスがマイクロコンピュータ22に入力される
毎に、バスゲインが2dBずつ減少される(第5図のステ
ップ58、80、122〜130、92)。
但し、バスゲインが0dBになったときは、ゲイン変化が
一旦停止し、バスゲイン表示に視覚的なクリック感が生
じる(ステップ58、80、122、124、134)。
なお、例えば−8dBの状態で回転ツマミ26を比較的早く
正転させたとき、周期の短い正転パルス(例えば周期40
ms程度とする)が回転パルス発生手段24から出力される
(第7図の(2)参照)。
このとき、Tが100ms以上の状態で最初の正転パルスが
入力されたとすると、マイクロコンピュータ22は2dBだ
けバスゲインの増大制御を行うが(第4図のステップ5
6、60、100〜118、72)、次の正転パルスが入力された
ときは、マイクロコンピュータ22はステップ56でYESと
判断し、Mが1であると確認したあと(ステップ60)、
最初の正転パルスが入力されてゲイン増大制御がなされ
てからT=40ms程度しか経過していないのでステップ11
0でNOと判断し、バスゲインの増大制御やタイマのクリ
アを行うことなくステップ54へ戻る。
3番目の正転パルスが入力されたときも、T=80ms程度
なので、特に、バスゲインの増大制御やタイマのクリア
を行うことなくステップ54へ戻り、4番目の正転パルス
が入力されたとき、初めてT=120msとなりステップ110
でYESと判断して、バスゲインの2dBの増大制御とタイマ
のクリアを行う(ステップ112〜118、72)。
以下同様にして、タイマの計時時間Tが100msを越える
までは、正転パルスの入力に関わらず、バスゲインの増
大制御がなされず、100ms過ぎてから入力された正転パ
ルスに付勢されてバスゲインの増大制御がなされるた
め、比較的早い回転操作を行っても、ゆっくり回転操作
をしたときとそれほど差のない速度でバスゲインが増大
していき、回転速度に関わらずほぼ一定したゲイン変化
速度が得られるため、音量に比較して変化幅の少ない音
質に対し、常に、確実な調整を行え、しかも、誤って高
速回転したり、ロータリスイッチ28からチャタリングノ
イズパルスが発生しても急激なゲイン変化の発生を抑止
できる。
なお、トレブルゲインの可変を行いたいときはモード切
り換えスイッチ32をオン操作してトレブルモードにセッ
トしたあと(ステップ54、100、134、104)、回転ツマ
ミ26を必要なだけ回転操作すれば、前述したバスゲイン
の場合と全く同様にして、トレブルゲインを可変できる
(第4図のステップ56、60、136〜144、72、または56、
60、136、138、146、140〜144、72、または第5図のス
テップ58、80、148〜156、92、または58、80、148、15
0、158、152〜156、92)。
この実施例によれば、音量モード下で、回転ツマミ26を
ゆっくり正転(逆転)して回転パルス発生手段24から比
較的周期の長い正転パルス(逆転パルス)を発生させる
と(周期30ms以上)、マイクロコンピュータ22は正転パ
ルス(逆転パルス)を入力する毎に、音量用のレベル設
定データVDを小さな第1ステップ量(この実施例では2d
B)ずつ増大(減少)させながら第1電子ボリューム10
へ出力してレベル可変制御を行うので、音量の微妙な調
整が容易に行える一方、回転ツマミ26を早く正転(逆
転)して回転パルス発生手段24から比較的周期の短い正
転パルス(逆転パルス)を発生させると(周期20〜30m
s)、マイクロコンピュータ22は正転パルス(逆転パル
ス)を入力する毎に、音量用のレベル設定データVDを大
きな第2ステップ量(この実施例では4dB)ずつ増大
(減少)させながら第1電子ボリューム10へ出力してレ
ベル可変制御を行うので、少ない回転量で早く簡単に大
幅な音量変化を行うことができ、しかも、微調時にはゆ
っくりした回転操作を前提とし、大幅な変化時には早い
回転操作を前提とすることは、ユーザの操作感覚にも合
致する。
また、誤操作などで、周期の短い正転パルス(逆転パル
ス)がマイクロコンピュータ22に入力されても、前回音
量可変制御を行ってから少なくとも20ms以上経過しない
と、パルス発生手段24から入力する正転パルスまたは逆
転パルスを、音量可変を行う有効パルスとして扱わない
ので、誤った急激な音量変化を回避できる。
なお、逆転時の第2不感時間τ2を20msより短くすれ
ば、或る程度急な音量減少操作が可能となり、アッテネ
ートスイッチの不要化が図れる。
また、バスモード下で、回転ツマミ26を回転して、回転
パルス発生手段24から正転パルス(逆転パルス)を発生
させると、マイクロコンピュータ22は100ms以上の間隔
を於いて正転パルス(逆転パルス)を入力する毎に、バ
スゲイン用のレベル設定データBDを2dBずつ増大(減
少)させながら第2電子ボリューム16へ出力するととも
に、BDに基づきバスゲインの表示制御を行ってバスゲイ
ンを2dBずつ増大(減少)させるが、バスゲインが0dBに
なったときは500msの間正転パルス(逆転パルス)の入
力に対し不感状態となって一旦ゲイン変化が止まるの
で、0dBになったところで慌てて回転操作を止めなくて
も、設定頻度の高いフラットレベルに簡単に調整でき
る。
そして、回転ツマミ26が急激に回転されて周期の短い正
転パルス(逆転パルス)がマイクロコンピュータ22に入
力されても、100ms以上の間隔を於いてしかゲイン変化
がなされないので、急激なゲイン変化を防止できる。
バスゲインに関する以上のことは、トレブルモードに関
しても全く同様である。
なお、上記した実施例では、アナログのオーディオ信号
に対する音量と音質調整を例に挙げたが、この考案は何
らこれに限定されず、ディジタル信号に対する他の用途
のための信号レベル調整に適用してもよい。
また、上記した実施例で挙げた不感時間や基準時間の数
値や、ロータリスイッチの分解能は、他の数値であって
もよく、また、ロータリスイッチの代わりに他の種類の
ロータリエンコーダを使用してもよい。
〔考案の効果〕
この考案に係る信号レベル調整装置によれば、レベル設
定データを入力し、信号のレベルを可変するレベル可変
手段と、回転操作部材を有し、この回転操作部材が正転
(逆転)方向に一定量ずつ回転される毎に、正転パルス
(逆転パルス)を出力する回転パルス発生手段と、レベ
ル可変手段に最新のレベル設定データが入力された時点
とほぼ同じ時点からの時間経過を計時する計時手段と、
正転パルス(逆転パルス)が出力された時点での計時手
段における計時時間が、所定の基準時間より長いか短い
か判定する判定手段と、レベル可変手段が最新に入力し
たレベル設定データを記憶する記憶手段と、正転パルス
(逆転パルス)が出力されたとき、その時点で判定手段
が所定の基準時間より長いと判断しているときは、記憶
手段に記憶された現在のレベル設定データを所定の第1
ステップ量だけ増大(減少)させ、逆に、判定手段が所
定の基準時間より短いと判定しているときは、記憶手段
に記憶された現在のレベル設定データを、第1ステップ
量より大きな所定の第2ステップ量だけ増大(減少)さ
せ、各々、変化後のレベル設定データをレベル可変手段
へ出力してレベル可変制御を行う制御手段と、を備えた
ことにより、回転操作部材をゆっくり回転操作すると、
単位回転量当たりのレベル変化量が小さくなるので容易
に信号レベルの微調整を行うことができ、逆に、回転操
作部材を早く回転操作すると、単位回転量当たりのレベ
ル変化量が大きくなるので少ない回転量で大幅なレベル
変化を行うことができる。
よって、回転操作部材の回転に応じて信号レベルを電子
的に調整することにより、連続的に回転するという人間
の運動特性にかなった自然な操作感覚を確保しながら、
信号レベルを直接可変する部分に機械的な部品を使用せ
ずに済むようにした信号レベル調整装置の有用性を一層
高めることができる。
また、この考案の他の信号レベル調整装置では、レベル
設定データを入力し、このレベル設定データに従い信号
に対するゲインを、フラットレベルを基準にプラスマイ
ナスに可変するレベル可変手段と、回転操作部材を有
し、この回転操作部材が正転方向(逆転方向)に一定回
転量ずつ回転される毎に、正転パルス(逆転パルス)を
出力する回転パルス発生手段と、レベル可変手段に最新
のレベル設定データが入力された時点とほぼ同じ時点か
らの時間経過を計時する計時手段と、正転パルス(逆転
パルス)が出力された時点での計時手段における計時時
間が所定の不感時間より長いか短いか判定する判定手段
と、レベル可変手段が最新に入力したレベル設定データ
を記憶する記憶手段と、正転パルス(逆転パルス)が出
力されたとき、その時点で記憶手段に記憶された現在の
レベル設定データがフラットレベルデータでないとき
は、記憶手段に記憶された現在のレベル設定データを所
定のステップ量だけ増大(減少)させるとともに、変化
後のレベル設定データをレベル可変手段へ出力してレベ
ル可変制御を行い、記憶手段に記憶された現在のレベル
設定データがフラットレベルデータのときは、判定手段
が所定の不感時間より長いと判定しているときにだけ、
記憶手段に記憶された現在のレベル設定データを所定の
ステップ量だけ増大(減少)させるとともに、変化後の
レベル設定データをレベル可変手段へ出力してレベル可
変制御を行う制御手段と、記憶手段に記憶された現在の
レベル設定データに基づき設定レベルの表示を行う表示
手段と、を備えたことにより、回転操作部材に対する回
転操作を一定の早い速度で連続的に行ってもフラットな
レベルになると一旦レベル変化が一時的に止まり、この
際、レベル表示変化も一時的に止まって視覚的なクリッ
ク感が生じるので、比較的設定頻度の高いフラットレベ
ルへの調整が容易となる。
よって、回転操作部材の回転に応じて信号レベルを電子
的に調整することにより、連続的に回転するという人間
の運動特性にかなった自然な操作感覚を確保しながら、
信号レベルを直接可変する部分に機械的な部品を使用せ
ずに済むようにした信号レベル調整装置の有用性を一層
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一つの実施例に係る音量・音質調整
装置のブロック図、第2図は第1図の中のマイクロコン
ピュータのメモリに格納されたデータの説明図、第3図
乃至第5図は第1図中のマイクロコンピュータの動作を
示すフローチャート、第6図は第1図の音量調整時の動
作を説明するタイムチャート、第7図は第1図のバスゲ
インの調整時の動作を説明するタイムチャートである。 主な符号の説明 10:第1電子ボリューム、16:第2電子ボリューム、18:
第3電子ボリューム、22:マイクロコンピュータ、24:回
転パルス発生手段、26:回転ツマミ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レベル設定データを入力し、このレベル設
    定データに従い信号のレベルを可変するレベル可変手段
    と、 回転操作部材を有し、この回転操作部材が正転(逆転)
    方向に一定量ずつ回転される毎に、正転パルス(逆転パ
    ルス)を出力する回転パルス発生手段と、 レベル可変手段に最新のレベル設定データが入力された
    時点とほぼ同じ時点からの時間経過を計時する計時手段
    と、 回転パルス発生手段が正転パルス(逆転パルス)を出力
    した時点での計時手段における計時時間が、所定の基準
    時間より長いか短いか判定する判定手段と、 レベル可変手段が最新に入力したレベル設定データを記
    憶する記憶手段と、 回転パルス発生手段が正転パルス(逆転パルス)を出力
    したとき、その時点で判定手段が所定の基準時間より長
    いと判定しているときは、記憶手段に記憶されたレベル
    設定データを所定の第1ステップ量だけ増大(減少)さ
    せ、逆に、判定手段が所定の基準時間より短いと判定し
    ているときは、記憶手段に記憶されたレベル設定データ
    を、第1ステップ量より大きな所定の第2ステップ量だ
    け増大(減少)させ、各々、変化後のレベル設定データ
    をレベル可変手段へ出力してレベル可変制御を行う制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする信号レベル調整装置。
  2. 【請求項2】レベル設定データを入力し、このレベル設
    定データに従い信号に対するゲインを、フラットレベル
    を基準にプラスマイナスに可変するレベル可変手段と、 回転操作部材を有し、この回転操作部材が正転(逆転)
    方向に一定量ずつ回転される毎に、正転パルス(逆転パ
    ルス)を出力する回転パルス発生手段と、 レベル可変手段に最新のレベル設定データが入力された
    時点とほぼ同じ時点からの時間経過を計時する計時手段
    と、 回転パルス発生手段が正転パルス(逆転パルス)を出力
    した時点での計時手段における計時時間が、所定の不感
    時間より長いか短いか判定する判定手段と、 レベル可変手段が最新に入力したレベル設定データを記
    憶する記憶手段と、 回転パルス発生手段が正転パルス(逆転パルス)を出力
    したとき、その時点で記憶手段に記憶されたレベル設定
    データがフラットレベルデータでないときは、記憶手段
    に記憶されたレベル設定データを所定のステップ量だけ
    増大(減少)させるとともに、変化後のレベル設定デー
    タをレベル可変手段へ出力してレベル可変制御を行い、
    記憶手段に記憶されたレベル設定データがフラットレベ
    ルデータのときは、判定手段が所定の不感時間より長い
    と判定しているときだけ、記憶手段に記憶されたレベル
    設定データを所定のステップ量だけ増大(減少)させる
    とともに、変化後のレベル設定データをレベル可変手段
    へ出力してレベル可変制御を行う制御手段と、 記憶手段に記憶されたレベル設定データに基づき現在の
    設定レベルの表示を行う表示手段と、 を備えたことを特徴とする信号レベル調整装置。
JP1989062136U 1989-05-29 1989-05-29 信号レベル調整装置 Expired - Lifetime JPH071860Y2 (ja)

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JPH032718U JPH032718U (ja) 1991-01-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056151A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Biospace Co Ltd ユーザの便宜性を極大化した体成分測定装置および生体情報管理システム

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