JPH0718608A - 軌道の道床砕石飛散防止方法 - Google Patents

軌道の道床砕石飛散防止方法

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JPH0718608A
JPH0718608A JP16153293A JP16153293A JPH0718608A JP H0718608 A JPH0718608 A JP H0718608A JP 16153293 A JP16153293 A JP 16153293A JP 16153293 A JP16153293 A JP 16153293A JP H0718608 A JPH0718608 A JP H0718608A
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JP
Japan
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track
crushed
stone
net
reactive resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP16153293A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Mifune
直人 御船
Naoyuki Yaguchi
直幸 矢口
Hajime Yamazaki
山崎  肇
Shigeru Igarashi
茂 五十嵐
Katsuhiro Tanaka
勝啓 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道床砕石上に敷設するネットを多くの人手を
介することなく連続的に施工でき、また小砕石でも確実
に固定して飛散を防止出来ると共に、道床作業も効率良
く行うことが出来、更に砕石の追加や道床作業時には、
ネットを外して再使用ができる軌道の道床砕石飛散防止
方法を提供する。 【構成】 1は列車の軌道に敷設された軌道レール、2
は軌道レール1の両側に敷設される道床砕石を示し、前
記軌道レール1上には、軌道レール1に沿って走行する
走行台車3が載置されている。 前記走行台車3には、
軌道レール1の間及びその両側に敷設される道床砕石2
上に反応性樹脂Wを付着させた合成繊維製のネット4を
連続的に敷設する道床砕石飛散防止手段が設置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軌道レールの両側に
敷設される道床砕石の飛散防止方法に係わり、更に詳し
くは軌道上を高速で走行する列車の走行風圧等によって
道床に敷設された砕石の飛散を有効に防止する砕石飛散
防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新幹線等の高速軌道の軌道には、有道床
軌道とスラブ軌道との二種類がある。有道床軌道は、砕
石を積層して形成された道床上に枕木を置き、その上に
レールを敷設した軌道である。スラブ軌道は、コンクリ
ートのスラブ上に枕木・レールを敷設した軌道である。
東海道・山陽新幹線の大半は有道床軌道であり、東北・
上越新幹線の大半はスラブ軌道である。鉄道運行を継続
しつつ、有道床軌道をスラブ軌道に作り変えることは不
可能である。
【0003】東海道新幹線の開業当初においては、車輛
速度は最高220Km/hr であったが、近年の高速化に伴
い「のぞみ」の場合、最高速度は275Km/hr に達す
る。この最高速の「のぞみ」が通過する際に、道床上に
は、最高風速40〜45m/s(0.1 秒間平均) の風が生じ
道床上の砕石に当たる。鉄道軌道用の道床は、粒度5〜
6cmの角石(砕石)を積層してある。これらの砕石は重
いので、上記程度の風で飛ぶことはない。しかし、砕石
が、突き固め作業や車輛通過時の繰返し荷重で壊れたも
の(小砕石,粒度2〜3cm以下) は、この風で飛ぶこと
がある。
【0004】この小砕石の飛散により、車輛下部の機器
が損傷したり、沿線の人や家屋を傷付けたりするような
事態を招くおそれがある。その中でも特に注意すべき
は、通過液構内の高速通過する車輛が飛ばした小砕石が
プラットホームに立っている人に当たる事故である。砕
石の飛散は、車輛の風圧によるものの他、冬期に車輛に
付着した雪や氷が道床上に落下することによっても起こ
る。
【0005】従来より、このような砕石飛散を防止する
ため、次のような対策が採られていた。 道床上にゴム板を敷く方法(ゴム板法、実公昭63
−26401号等)、 道床上にネットを敷く方法(ネット法、特開平2−
251630号等)、 道床砕石をセメント系モルタルで固める方法(セメ
ント法)、 道床砕石を樹脂系の材料で接着する方法(樹脂法、
特開平4−169601号等)、等である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゴム板法やネット法に
おいては、ゴム板やネットを道床上に固定する必要があ
り、その方法が施工上のポイントとなる。ゴム板相互を
連結する方法(実公昭63−26401号)、アンカー
を打ったり枕木にくくりつけたりする方法(特開平2−
251630号)が提案されたり、行われたりしてい
る。
【0007】しかし、このような作業は非常に手間がか
かり、工事能率が悪く工事費が高い。コム板やネット等
は、道床砕石の突き固め工事時に、一度撤去した後、再
度敷設する必要がある。突き固め工事は、2ヶ月〜2年
の周期で行うため、このゴム板等の撤去・再敷設は大変
な作業である。セメント法では、車輛通過時の振動や砕
石突き固め時のエアハンマー衝撃で、セメントが細かく
壊れ粉状化することが問題となる。この粉が水分を含ん
で、道床全体が流動化する現象(噴泥化現象)の原因に
なるからである。樹脂法では、樹脂の硬化に時間がかか
ること、雨天時に施工し難いことが問題である。
【0008】この発明は、道床小砕石の飛散防止に有力
な方法であるネット法において、手間がかからずにネッ
トを道床上に敷設する方法を提供することを目的とす
る。さらに、道床の補修(突き固め等)時に撤去しやす
い敷設方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、レールに沿って走行する走行台車上に設置
されたロールから編み目状に編組した合成繊維製のネッ
トを巻出すと共に、このネットを台車上に設置された熱
硬性樹脂タンク内に浸して反応性樹脂を付着させた後、
前記レール両側に敷設される道床砕石上に連続的に敷設
して接着固定することを要旨とするものである。また、
前記反応性樹脂として、ウレタン樹脂,エポキシ樹脂,
アクリル樹脂を使用するものである。
【0010】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、軌道
レールに沿って走行する走行台車から巻き出したネット
に、反応性樹脂を付着させた状態で軌道のレール両側に
敷設される道床砕石上に敷設し、反応性樹脂を硬化させ
ることで、砕石とネットとを確実に固定して砕石の大小
を問わず確実に固定でき、しかも台車を軌道レールにそ
って走行させることで連続的に施工作業を行うことが出
来るものである。
【0011】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1は、この発明を実施するための
施工方法を示し、1は列車の軌道に敷設された軌道レー
ル、2は軌道レール1の両側に敷設される道床砕石を示
し、前記軌道レール1上には、軌道レール1に沿って走
行する走行台車3が載置されている。
【0012】前記走行台車3には、軌道レール1の間及
びその両側に敷設される道床砕石2上に反応性樹脂Wを
付着させた合成繊維製のネット4を連続的に敷設する道
床砕石飛散防止手段が設置されている。この道床砕石飛
散防止手段は、図1及び図2に示すように、走行台車3
の中央部及び両側壁に、ウレタン樹脂,エポキシ樹脂,
アクリル樹脂等の反応性樹脂Wを収容した樹脂タンク5
と、その後方に、編み目状に編組した合成繊維製のネッ
ト4をロール状に巻取った回転自在なロール6とがそれ
ぞれ設置され、樹脂タンク5の前後側壁上部と、内部に
は、ネット4のガイドローラ7a,7b,7cが平行に
回転自在に配設されている。
【0013】次に、上記のような合成繊維製のネット4
を道床砕石2上に連続的に敷設する方法を説明する。ま
ず、道床砕石2の施工場所に走行台車3を移動させ、そ
してロール6からそれぞれネット4を巻きだして、樹脂
タンク5内に収容された反応性樹脂W内をガイドローラ
7a,7cを介して通過させ、反応性樹脂Wが付着した
ネット4をガイドローラ7bを介して道床砕石2上まで
導き出す。
【0014】そして、走行台車3を軌道レール1に沿っ
て移動させると共に、反応性樹脂Wが付着したネット4
を順次巻出して道床砕石2上に連続的に敷設する。道床
砕石2上に反応性樹脂Wを介して敷設されたネット4
は、何らかの加熱手段により加熱してやると図3に示す
ように反応性樹脂Wが硬化して道床砕石2と接着固定す
る。
【0015】この結果、道床砕石2は反応性樹脂Wを介
してネット4により覆われると共に、ネット4と固定
し、従って、軌道レール1上を高速で走行する列車の走
行風圧や、降雪時に走行する列車の下部に固着した雪氷
が列車の走行中に落下しても道床砕石が従来のように飛
散することがない。また、ネット4に反応性樹脂Wをよ
り多く付着させるために、例えば図4及び図5に示すよ
うに、編み目状のネット4に対して所定の間隔で房8を
設け、樹脂タンク5内に収容された反応性樹脂W内にネ
ット4を通過させる際にネット4及び房8の部分に反応
性樹脂Wを付着させ、道床砕石2とネット4との結合を
より強固にすることも可能である。
【0016】以上のように、この発明ではネット4を道
床砕石2上に連続的に敷設する際、走行台車3を移動さ
せながら連続的に敷設施工が出来、従って、多くの人手
や手間を要することなく効率良く作業を行うことが出
来、また道床砕石2が破砕して小砕石となった場合で
も、反応性樹脂Wを介してネット4に接着されているの
で飛散することもない。
【0017】
【発明の効果】この発明は、上記のようにレールに沿っ
て走行する走行台車上に設置されたロールから編み目状
に編組した合成繊維製のネットを巻出すと共に、このネ
ットを台車上に設置された反応性樹脂タンク内に浸して
反応性樹脂を付着させた後、前記レール両側に敷設され
る道床砕石上に連続的に敷設して接着固定するので、道
床砕石上に敷設するネットを多くの人手を介することな
く連続的に施工でき、また小砕石でも確実に固定して飛
散を防止出来ると共に、道床作業も効率良く行うことが
出来、更に砕石の追加や道床作業時には、ネットを外し
て再使用ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するための施工方法を示す斜視
図である。
【図2】施工工程を示す側面図である。
【図3】道床砕石上に反応性樹脂を介してネットを敷設
した拡大説明図である。
【図4】ネットの他の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4のAーA矢視断面斜視図である。
【符号の説明】
1 軌道レール 2 道床砕
石 3 走行台車 4 ネット 5 樹脂タンク 6 ロール 7a,7b,7c ガイドローラ 8 房 W 反応性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 肇 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 五十嵐 茂 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 田中 勝啓 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道のレール両側に敷設される道床砕石
    上に、網状の砕石飛散防止部材を被せて道床砕石の飛散
    を防止する方法において、レールに沿って走行する走行
    台車上に設置されたロールから編み目状に編組した合成
    繊維製のネットを巻出すと共に、このネットを台車上に
    設置された反応性樹脂タンク内に浸して反応性樹脂を付
    着させた後、前記レール両側に敷設される道床砕石上に
    連続的に敷設して接着固定することを特徴とする軌道の
    道床砕石飛散防止方法。
  2. 【請求項2】 前記反応性樹脂として、ウレタン樹脂,
    エポキシ樹脂,アクリル樹脂を使用する請求項1に記載
    の軌道の道床砕石飛散防止方法。
JP16153293A 1993-06-30 1993-06-30 軌道の道床砕石飛散防止方法 Pending JPH0718608A (ja)

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Cited By (5)

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