JPH07185769A - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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JPH07185769A
JPH07185769A JP33710193A JP33710193A JPH07185769A JP H07185769 A JPH07185769 A JP H07185769A JP 33710193 A JP33710193 A JP 33710193A JP 33710193 A JP33710193 A JP 33710193A JP H07185769 A JPH07185769 A JP H07185769A
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JP
Japan
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mold
cavity
pin
heat medium
space
Prior art date
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Pending
Application number
JP33710193A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ota
厚 太田
Shingo Nakamura
慎吾 中村
Seiji Uda
誠司 宇田
Yoji Kakimoto
洋二 柿本
Kiminori Satou
君則 佐藤
Hiromoto Sato
弘元 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH07185769A publication Critical patent/JPH07185769A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型に対して摺動可能に設けられた摺動部材
の箇所のシールを相対的な摺動が生じない箇所に設定す
ることで、金型のキャビティ背面に循環供給される熱媒
体のシール性を向上させ、またシール体の耐久性も高め
る。 【構成】 金型10におけるキャビティ12の背面部
に、この金型10を冷却あるいは加熱するための熱媒体
を循環させる空間部20が構成されている構成の金型装
置において、前記キャビティ12の反対側で空間部20
を塞ぐように金型10との間のシール性を保持して配置
されたベース14と、金型10に対して摺動可能に設け
られているとともに前記ベース側から空間部を貫通して
キャビィに到る摺動部材(押し出しピン24や加圧ピン
26など)と、前記空間部20の内部で前記摺動部材の
外周部を覆うように金型10の一部から前記ベース14
に向けて突出させた中空形状の遮壁部30,32と、こ
の遮壁部30,32の先端面と前記ベース14との間に
設けられたシール体16とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてダイカスト鋳
造用の金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の金型装置としては例えば
実開昭61−53060号公報に開示されている技術を
挙げることができる。この金型装置においては、金型
(上型)のキャビティ背面部に空間部が構成されてお
り、この空間部に金型を冷却するための熱媒体(冷却
風)が供給されるようになっている。なおダイカスト鋳
造用の金型装置においては、金型の背面からキャビティ
まで貫通した押し出しピンや加圧ピンなどの摺動部材が
設けられている。同じくダイカスト鋳造においては金型
の冷却あるいは予熱の目的で、この金型の背面部に対し
て冷却水や加熱オイルを循環させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の技術をダイ
カスト鋳造に適用した場合、金型に対する前記摺動部材
の摺動箇所から熱媒体が洩れることとなる。そしてこの
熱媒体が水やオイルのときには前記摺動箇所をシールす
る必要があるが、このような摺動箇所ではそのシール性
が悪く、シール体の耐久性も低い。本発明が解決しよう
とする課題は、金型に対して摺動可能に設けられた摺動
部材の箇所のシール体を相対的な摺動が生じない箇所に
設定することにより、金型におけるキャビティの背面部
に循環供給される熱媒体(水やオイル)のシール性を向
上させ、またシール体の耐久性も高めることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の金型装置はつぎのように構成されてい
る。すなわち金型におけるキャビティの背面部に、この
金型を冷却あるいは加熱するための熱媒体を循環させる
空間部が構成されている構成の金型装置において、前記
キャビティの反対側で空間部を塞ぐように金型との間の
シール性を保持して配置されたベースと、金型に対して
摺動可能に設けられているとともに前記ベース側から空
間部を貫通してキャビィに到る摺動部材と、前記空間部
の内部で前記摺動部材の外周部を覆うように金型の一部
から前記ベースに向けて突出させた中空形状の遮壁部
と、この遮壁部の先端面と前記ベースとの間に設けられ
たシール体とを備えている。
【0005】
【作用】この構成においては、金型の一部から突出させ
た前記遮壁部とベースとの間に設けられたシール体によ
って前記摺動部材(押し出しピンや加圧ピンなど)の箇
所がシールされている。つまりこのシール体は、前記摺
動部材の摺動にかかわらず相対的な摺動を受けないの
で、前記熱媒体(水やオイル)のシール性が良好に保持
され、シール体の耐久性も高められる。
【0006】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1はダイカスト鋳造用金型装置の概要を表し
た断面図である。この図面で示すように金型(固定型)
10は、主型10aとその凹部に組込まれた入子10b
とによって構成され、入子10bにはキャビティ12が
形成されている。そしてこの金型10(入子10b)に
は、前記キャビティ12の背面部において空間部20が
構成されており、この空間部20はキャビティ12の反
対側においてベース14で塞がれている。なおベース1
4と入子10bとの間にはシール体16が設けられてい
る。
【0007】前記空間部20の内部に対しては、ベース
14及び主型10aの底壁を貫通して形成された複数本
の流路22を通じて冷却水あるいは加熱オイルなどの熱
媒体を循環(供給及び排出)させるようになっており、
これによって金型10の温度制御が可能である。また前
記キャビティ12と空間部20との間の金型10(入子
10b)の肉厚は10〜30mmでほぼ均一に形成されて
いる。このため金型10の温度制御を早く確実に行える
とともに、キャビティ12の温度分布も均一となる。前
記キャビティ12と空間部20との間の肉厚寸法を前記
の範囲に設定したのは、それを10mm以下にすると鋳込
み時の溶湯圧に耐えられない場合があり、30mm以上に
すると金型10の温度制御に時間がかかることとなって
好ましくないからである。
【0008】前記金型10には、押し出しピン24及び
加圧ピン26といった摺動部材が図面の上下方向に関し
て摺動可能に設けられている。これらの押し出しピン2
4及び加圧ピン26は、前記主型10aの下部から前記
空間部20を貫通してキャビティ12に到っている。な
お押し出しピン24は型開き後において前記キャビティ
12から成形品を押し出す機能を果たし、加圧ピン26
は鋳込み時の溶湯を加圧するためのものである。また本
実施例では加圧ピン26の軸心部が中空に形成されてい
て、ここにも前記熱媒体を循環させるようになってい
る。
【0009】さて前記空間部20内において前記押し出
しピン24及び加圧ピン26が位置する箇所には、これ
らのピン24,26の外周部を個別に覆った筒形状の遮
壁部30,32が前記金型10(入子10b)と一体に
形成されている。そして各遮壁部30,32は前記ベー
ス14に向かって延びており、それぞれの先端面とベー
ス14との間にはシール体34が設けられている。した
がって押し出しピン24及び加圧ピン26は、前記空間
部20の内部において熱媒体と触れることなく摺動する
こととなり、前記シール体34は押し出しピン24及び
加圧ピン26の摺動を受けない箇所で熱媒体をシールし
ている。
【0010】図2に金型装置の他の構成例が断面図で示
されている。この構成では前記摺動部材である加圧ピン
26に代え、金型10に対して摺動しない部材(鋳抜き
ピンなど)40が設けられている。すなわち、この部材
40と金型10との間には相対的な摺動がないので、シ
ール体42は部材40の外周において入子10bと前記
ベース14との間に設けられている。その他の構成及び
機能については図1の金型装置と同様である。
【0011】前記構成の金型装置によって肉厚2mmの自
動車用ダイカスト部品を実際に鋳造した。この場合の諸
条件は、溶湯温度660°C、金型10の温度180°
C、溶湯圧力80MPa 、ゲート速度30 m/sである。
なお金型10の空間部20を循環させる熱媒体には加熱
オイルを使用し、温度制御には油温度調整機を使用し
た。また金型10における前記キャビティ12と空間部
20との間の肉厚は20mmとし、溶湯圧力による応力集
中部分が生じないように型形状の見直しを行った。図3
に見直し後の金型10(入子10b)の断面形状が示さ
れている。ただし、この図3は前記押し出しピン24や
加圧ピン26の配置箇所以外の箇所の断面を示してい
る。この図面で明らかなように加工部のつなぎはR形状
とし、またキャビティ12の背面部には補強リブ50が
設けられている。なお金型10の補強に関しては、前記
遮壁部30,32も大きく寄与することとなる。
【0012】図4は前記空間部20の代わりに複数個の
孔60を設けた金型装置の断面図である。つまりこの図
面の技術においては、各孔60に冷却水あるいは加熱オ
イルなどの熱媒体を循環させることで、金型10の冷却
あるいは予熱を行っている。しかし前記孔60はその加
工上の制約や型割れのおそれからキャビティ12に近づ
けて形成できない。それに加えてその形状が孔であるこ
とから、熱媒体と金型10との熱交換量が限られ、型温
を素早く均一に制御することが困難である。
【0013】図5に前記の条件下で自動車用ダイカスト
部品を鋳造したときの鋳造ショット数(金型作動サイク
ル数)と、それに伴う金型10の温度(型温)変化が示
されている。この図面において実線で示されている本実
施例の型温カーブは、点線で示されている図4の金型装
置の場合よりも金型10の温度がバランスよく安定して
いる。したがって本実施例ではヒートスポットが解消さ
れ、金型10の余分な冷却時間が不要となって鋳造のサ
イクルタイムが5%短縮された。しかも本実施例では金
型10と熱媒体との熱交換率がよいことから、金型10
の予熱時間が短くなり、良品を成形できる温度域まで型
温を上昇させるための鋳込み(捨打ち)を減少させるこ
とができる。
【0014】また本実施例の金型装置によって肉厚20
mmのダイカスト部品を鋳造した。このときの金型10に
おける前記キャビティ12と空間部20との間の肉厚は
15mmとし、前記空間部20を循環させる熱媒体に冷却
水を使用した。この結果、金型10が充分に冷却されて
型温の上昇を原因とする成形不良(かじり等)が解消さ
れ、かつ鋳造のサイクルタイムも10%短縮された。ま
た鋳造の初期に冷却水による金型10の冷却を止めるこ
とにより、次の鋳造開始時における捨打ちも減少でき
る。
【0015】
【発明の効果】本発明は、金型に対して摺動可能に設け
られている摺動部材の箇所のシール性を向上させること
ができるとともに、その箇所に使用されているシール体
の耐久性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイカスト鋳造用金型装置の概要を表した断面
図である。
【図2】金型装置の他の構成例を表した断面図である。
【図3】実際の鋳造によって見直された金型の形状を表
した断面図である。
【図4】熱媒体を循環させる空間部に代えて複数個の孔
を設けた金型装置の断面図である。
【図5】鋳造ショット数と型温との関係を表した特性図
である。
【符号の説明】
10 金型 12 キャビティ 14 ベース 20 空間部 24 押し出しピン(摺動部材) 26 加圧ピン(摺動部材) 30,32 遮壁部 34 シール体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿本 洋二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐藤 君則 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐藤 弘元 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型におけるキャビティの背面部に、こ
    の金型を冷却あるいは加熱するための熱媒体を循環させ
    る空間部が構成されている構成の金型装置において、 前記キャビティの反対側で空間部を塞ぐように金型との
    間のシール性を保持して配置されたベースと、金型に対
    して摺動可能に設けられているとともに前記ベース側か
    ら空間部を貫通してキャビィに到る摺動部材と、前記空
    間部の内部で前記摺動部材の外周部を覆うように金型の
    一部から前記ベースに向けて突出させた中空形状の遮壁
    部と、この遮壁部の先端面と前記ベースとの間に設けら
    れたシール体とを備えていることを特徴とした金型装
    置。
JP33710193A 1993-12-28 1993-12-28 金型装置 Pending JPH07185769A (ja)

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JP33710193A JPH07185769A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 金型装置

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JP33710193A JPH07185769A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 金型装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002000375A1 (fr) * 2000-06-29 2002-01-03 Ryobi Ltd. Mecanisme de refroidissement de moule pour moulage sous pression
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