JPH07185676A - 電動式パイプ先端加工機およびこれに使用するパイプクランプ装置 - Google Patents
電動式パイプ先端加工機およびこれに使用するパイプクランプ装置Info
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- JPH07185676A JPH07185676A JP34982993A JP34982993A JPH07185676A JP H07185676 A JPH07185676 A JP H07185676A JP 34982993 A JP34982993 A JP 34982993A JP 34982993 A JP34982993 A JP 34982993A JP H07185676 A JPH07185676 A JP H07185676A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種の配管接続に必要なパイプ先端部の成形
加工を容易に行なえるようにした電動式パイプ先端加工
機とこれに使用するパイプクランプ装置の提供。 【構成】 先端にコーン20を備えた回転及び摺動可能
な加工具ホルダー18の後部にカムフォロア15を介し
て偏心カム13を配置し、この偏心カム13を、モータ
軸1の回転を各種歯車を介し減速して回転させ、この偏
心カム13の1回転によりパイプ先端部をフレアに形成
するようにした電動式パイプ先端加工機。
加工を容易に行なえるようにした電動式パイプ先端加工
機とこれに使用するパイプクランプ装置の提供。 【構成】 先端にコーン20を備えた回転及び摺動可能
な加工具ホルダー18の後部にカムフォロア15を介し
て偏心カム13を配置し、この偏心カム13を、モータ
軸1の回転を各種歯車を介し減速して回転させ、この偏
心カム13の1回転によりパイプ先端部をフレアに形成
するようにした電動式パイプ先端加工機。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機をはじめそ
の他各種の配管接続時に必要なパイプ端部のフレア加工
をはじめスエージ加工やフラット加工を容易に行なえる
ようにした電動式パイプ先端加工機およびこれに使用す
るパイプクランプ装置に関するものである。
の他各種の配管接続時に必要なパイプ端部のフレア加工
をはじめスエージ加工やフラット加工を容易に行なえる
ようにした電動式パイプ先端加工機およびこれに使用す
るパイプクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機をはじめその他各種の
配管に際し、弁とパイプとを接続する手段として、パイ
プの先端をフレアに成形加工し、このフレア部を、先端
部をテーパー状に形成した流通口に当てがい、フレアナ
ットにてパイプを流通口に圧接固定する方法をはじめ、
パイプ先端部にスエージ(拡開)加工を施し、このスエ
ージ部に他のパイプを挿入し固定して連結する方法や蛇
腹状可撓パイプの先端部にフラット(鍔出し)加工を施
し、この鍔状のフラット部分を利用して他のパイプと連
結固定する方法等各種の接続手段が採られている。
配管に際し、弁とパイプとを接続する手段として、パイ
プの先端をフレアに成形加工し、このフレア部を、先端
部をテーパー状に形成した流通口に当てがい、フレアナ
ットにてパイプを流通口に圧接固定する方法をはじめ、
パイプ先端部にスエージ(拡開)加工を施し、このスエ
ージ部に他のパイプを挿入し固定して連結する方法や蛇
腹状可撓パイプの先端部にフラット(鍔出し)加工を施
し、この鍔状のフラット部分を利用して他のパイプと連
結固定する方法等各種の接続手段が採られている。
【0003】そして、前記パイプ先端の各種形態のうち
フレア成形に際しては、例えば実公昭52−53号公報
に示されているような、先端にコーンを偏心させて設け
たコーンホルダーを、ねじを利用して手動回転させ、パ
イプ先端のフレア成形の加工完了時にクラッチが働く手
動式のフレア成形用工具が広く利用されていた。しか
し、前記手動式のフレア成形用工具では特にフレア加工
時手に大きな負担がかかり、多数のパイプのフレア成形
加工を行なうことは不可能であった。
フレア成形に際しては、例えば実公昭52−53号公報
に示されているような、先端にコーンを偏心させて設け
たコーンホルダーを、ねじを利用して手動回転させ、パ
イプ先端のフレア成形の加工完了時にクラッチが働く手
動式のフレア成形用工具が広く利用されていた。しか
し、前記手動式のフレア成形用工具では特にフレア加工
時手に大きな負担がかかり、多数のパイプのフレア成形
加工を行なうことは不可能であった。
【0004】そこで、前記パイプ先端部のフレア成形を
電動的に行なうものとして特開平3−268827号公
報に開示されているガングリップ型の電動フレア工具が
開発された。この電動フレア工具は、バッテリー式の小
型モータを利用し、モータの回転を複数の歯車により減
速して、偏心コーンを固設した回転駆動軸を駆動し、こ
の駆動軸に、一方向回転伝達機構を介してねじ軸部材を
本体のめねじ部との螺合により前後動可能とし、該ねじ
軸部材と回転駆動軸との間に弾性部材を介在させたもの
であり、実施の形態としては、モータの回転を正逆可能
とするシーソー式の押釦スイッチにより駆動し、フレア
加工完了時はクラッチを作動させてフレア加工を制御す
る方式のもので、いわば、従来の手動式のフレア加工機
の回転を、モータと歯車減速機を用いて電動化しただけ
のものである。また、被加工物であるパイプのクランプ
手段については、別個のねじ締め式のもので、パイプ先
端を一端が揺動可能に固定された位置決めプレートに当
接させることによりパイプの位置決めを行ない、パイプ
を挟持した後フレア加工機の先端部に固定するものであ
る。
電動的に行なうものとして特開平3−268827号公
報に開示されているガングリップ型の電動フレア工具が
開発された。この電動フレア工具は、バッテリー式の小
型モータを利用し、モータの回転を複数の歯車により減
速して、偏心コーンを固設した回転駆動軸を駆動し、こ
の駆動軸に、一方向回転伝達機構を介してねじ軸部材を
本体のめねじ部との螺合により前後動可能とし、該ねじ
軸部材と回転駆動軸との間に弾性部材を介在させたもの
であり、実施の形態としては、モータの回転を正逆可能
とするシーソー式の押釦スイッチにより駆動し、フレア
加工完了時はクラッチを作動させてフレア加工を制御す
る方式のもので、いわば、従来の手動式のフレア加工機
の回転を、モータと歯車減速機を用いて電動化しただけ
のものである。また、被加工物であるパイプのクランプ
手段については、別個のねじ締め式のもので、パイプ先
端を一端が揺動可能に固定された位置決めプレートに当
接させることによりパイプの位置決めを行ない、パイプ
を挟持した後フレア加工機の先端部に固定するものであ
る。
【0005】また、パイプ先端部のスエージ加工に際し
ては、米国特許第2493127号に示されているよう
に、スエージ加工用の軸状加工具をねじ機構によりパイ
プの端部に圧入する形態のものがある。
ては、米国特許第2493127号に示されているよう
に、スエージ加工用の軸状加工具をねじ機構によりパイ
プの端部に圧入する形態のものがある。
【0006】さらに、蛇腹状の可撓性パイプ先端部のフ
ラット加工に際しては、実公昭61−38735号に示
されているように、フラット加工用の傾斜面を備えた一
対のローラをねじ機構により旋回させる形態のものと、
それ以前には鍔を備えた短軸状の加工具をねじ軸により
前進させる形態のものがある。
ラット加工に際しては、実公昭61−38735号に示
されているように、フラット加工用の傾斜面を備えた一
対のローラをねじ機構により旋回させる形態のものと、
それ以前には鍔を備えた短軸状の加工具をねじ軸により
前進させる形態のものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の電
動式フレア加工機は、下記の如き種々の問題点を有する
ものである。 (1)作業中は常に押釦スイッチを押し続ける必要があ
り、無理な姿勢での作業時には大変疲れる。 (2)途中で押釦スイッチを離せば止まるため、フレア
加工時の途中で止まると再回転させてもフレア部が不均
一な形状のものとなり漏れの原因となる恐れがある。 (3)コーンの送りがねじ式のため、フレア加工時をは
じめ後退時も定速で一定のトルクしか出せず、従って、
トルクの大きなモータを必要とするので消費電力が大
で、無駄が多い。 (4)電動のねじ駆動のため、コーンの前進時、後退時
共にクラッチを作用させてねじを保護する必要があり、
この種クラッチの寿命は約5000回で耐久性に問題が
ある。 (5)また、フレア加工機へのパイプの固定は、予めね
じ締め式の別体のクランプ装置にてパイプ先端部を固定
した後、このクランプ装置をフレア加工機の先端部とイ
ンロー合せしてロックする形態であるため、クランプ装
置へのパイプのねじ締め固定が不便であった。 (6)さらにパイプ先端の位置決めを一端が固定された
位置決めプレートにより行なっているため、この位置決
めプレートは反対側にも大きく張り出すもので、作業中
常にこのプレート部分を上に位置させていなければなら
なかった。
動式フレア加工機は、下記の如き種々の問題点を有する
ものである。 (1)作業中は常に押釦スイッチを押し続ける必要があ
り、無理な姿勢での作業時には大変疲れる。 (2)途中で押釦スイッチを離せば止まるため、フレア
加工時の途中で止まると再回転させてもフレア部が不均
一な形状のものとなり漏れの原因となる恐れがある。 (3)コーンの送りがねじ式のため、フレア加工時をは
じめ後退時も定速で一定のトルクしか出せず、従って、
トルクの大きなモータを必要とするので消費電力が大
で、無駄が多い。 (4)電動のねじ駆動のため、コーンの前進時、後退時
共にクラッチを作用させてねじを保護する必要があり、
この種クラッチの寿命は約5000回で耐久性に問題が
ある。 (5)また、フレア加工機へのパイプの固定は、予めね
じ締め式の別体のクランプ装置にてパイプ先端部を固定
した後、このクランプ装置をフレア加工機の先端部とイ
ンロー合せしてロックする形態であるため、クランプ装
置へのパイプのねじ締め固定が不便であった。 (6)さらにパイプ先端の位置決めを一端が固定された
位置決めプレートにより行なっているため、この位置決
めプレートは反対側にも大きく張り出すもので、作業中
常にこのプレート部分を上に位置させていなければなら
なかった。
【0008】また、前記米国特許第2493127号や
実公昭61−38735号に示されている形態のもの
は、いずれも手動によるねじの推進機構によるもので、
作業効率の悪いものであった。
実公昭61−38735号に示されている形態のもの
は、いずれも手動によるねじの推進機構によるもので、
作業効率の悪いものであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の問題点を
解決したもので、コーンホルダーの軸線上の後方に偏心
カムを配置することにより、コーンの動きを効率的に行
なうようにしたもので、例えば、加工前の空転送りは速
く、パイプ先端部の加工時は低速にして大きなトルクを
得ると共に、加工後の後退は速くするようにし、この1
サイクルの工程を1プッシュボタンの操作により行なう
ようにしたことを特徴とするものである。また、パイプ
先端部をパイプ先端加工機に固定する手段については、
クランプレバーによりパイプ先端部を容易に固定し得る
別体のクランプ装置を、ケース本体のスリーブ先端部に
インロー合せにて容易かつ確実にロックするようにした
ことを特徴とするものである。
解決したもので、コーンホルダーの軸線上の後方に偏心
カムを配置することにより、コーンの動きを効率的に行
なうようにしたもので、例えば、加工前の空転送りは速
く、パイプ先端部の加工時は低速にして大きなトルクを
得ると共に、加工後の後退は速くするようにし、この1
サイクルの工程を1プッシュボタンの操作により行なう
ようにしたことを特徴とするものである。また、パイプ
先端部をパイプ先端加工機に固定する手段については、
クランプレバーによりパイプ先端部を容易に固定し得る
別体のクランプ装置を、ケース本体のスリーブ先端部に
インロー合せにて容易かつ確実にロックするようにした
ことを特徴とするものである。
【0010】すなわち、本発明に係る電動式パイプ先端
加工機は、モータ軸1の回転を前方に配置した遊星歯車
装置5により減速して伝達される歯車7を備えた第1従
動軸6と、該第1従動軸の歯車7と噛み合う広巾歯車8
を前方に備え後方にウォーム9を備えた第2従動軸10
を前記第1従動軸6と平行に配置し、該ウォーム9と噛
み合うウォーム歯車11とその側部に偏心カム13を有
する前記第2従動軸10と直交方向に設けられたウォー
ム歯車軸12と、該偏心カム13の前方のホルダーブー
ス16内に圧縮コイルばね17にて常時該偏心カム13
に圧接し摺動可能に設けられたカムフォロア15を有す
るフォロアホルダー14と、先端に各種の加工具を備え
てなる加工具ホルダーの後端部を前記フォロアホルダー
14に回転可能に保持すると共に前端部をケース本体3
5に設けたスリーブ23を介して回転かつ前後方向に摺
動可能に保持し、該加工具ホルダー18の中央部に前記
広巾歯車8と噛み合う摺動歯車25を設け、前記モータ
3の回転による偏心カム13の1回転により、前記加工
具を回転させながら前後動させるようにしたことを特徴
とする電動式パイプ先端加工機である。
加工機は、モータ軸1の回転を前方に配置した遊星歯車
装置5により減速して伝達される歯車7を備えた第1従
動軸6と、該第1従動軸の歯車7と噛み合う広巾歯車8
を前方に備え後方にウォーム9を備えた第2従動軸10
を前記第1従動軸6と平行に配置し、該ウォーム9と噛
み合うウォーム歯車11とその側部に偏心カム13を有
する前記第2従動軸10と直交方向に設けられたウォー
ム歯車軸12と、該偏心カム13の前方のホルダーブー
ス16内に圧縮コイルばね17にて常時該偏心カム13
に圧接し摺動可能に設けられたカムフォロア15を有す
るフォロアホルダー14と、先端に各種の加工具を備え
てなる加工具ホルダーの後端部を前記フォロアホルダー
14に回転可能に保持すると共に前端部をケース本体3
5に設けたスリーブ23を介して回転かつ前後方向に摺
動可能に保持し、該加工具ホルダー18の中央部に前記
広巾歯車8と噛み合う摺動歯車25を設け、前記モータ
3の回転による偏心カム13の1回転により、前記加工
具を回転させながら前後動させるようにしたことを特徴
とする電動式パイプ先端加工機である。
【0011】また、本発明に係る電動式パイプ先端加工
機によって加工されるパイプクランプ装置は、中央上部
に被加工物であるパイプ39を挟持する半円状の挟持面
41、42を備え、一端が回動可能に軸支45されると
共に他端にてアーム46を介してクランプレバー47に
よりクランプ固定される開閉可能な二つ割型の一対のク
ランプ装置であって、該クランプ装置の両半円状の挟持
面の一側面端縁をテーパー状52に形成し、その外方側
面にパイプ39の直径より大径のリング穴53を形成す
ると共に該リング穴53に、内径がパイプの外径より大
径で外径がリング穴53の内径より小径のフリーリング
56を半円状の両挟持面41、42にて形成される円形
状挟持穴の一部を塞ぐように遊動可能に装填し、その外
方にフランジ54を介してインロー部55を設けたこと
を特徴とするフレア加工機に装着されるパイプクランプ
装置である。
機によって加工されるパイプクランプ装置は、中央上部
に被加工物であるパイプ39を挟持する半円状の挟持面
41、42を備え、一端が回動可能に軸支45されると
共に他端にてアーム46を介してクランプレバー47に
よりクランプ固定される開閉可能な二つ割型の一対のク
ランプ装置であって、該クランプ装置の両半円状の挟持
面の一側面端縁をテーパー状52に形成し、その外方側
面にパイプ39の直径より大径のリング穴53を形成す
ると共に該リング穴53に、内径がパイプの外径より大
径で外径がリング穴53の内径より小径のフリーリング
56を半円状の両挟持面41、42にて形成される円形
状挟持穴の一部を塞ぐように遊動可能に装填し、その外
方にフランジ54を介してインロー部55を設けたこと
を特徴とするフレア加工機に装着されるパイプクランプ
装置である。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るパイプ先端加工機のう
ち、フレア加工機の一実施例を図に基き詳細に説明す
る。図1、図2において、1は電池2により回転するモ
ータ3のモータ軸で、このモータ軸1はギヤケース4内
に配置された遊星歯車装置5を介して歯車7を有する第
1従動軸6に減速して伝えられる。
ち、フレア加工機の一実施例を図に基き詳細に説明す
る。図1、図2において、1は電池2により回転するモ
ータ3のモータ軸で、このモータ軸1はギヤケース4内
に配置された遊星歯車装置5を介して歯車7を有する第
1従動軸6に減速して伝えられる。
【0013】この第1従動軸6の上方には前方に広巾歯
車8を備え、後方にウォーム9を備えた第2従動軸10
が平行に後方延長状に設けられ、第1従動軸6前方の歯
車7と第2従動軸10の歯車8と噛み合ってある。
車8を備え、後方にウォーム9を備えた第2従動軸10
が平行に後方延長状に設けられ、第1従動軸6前方の歯
車7と第2従動軸10の歯車8と噛み合ってある。
【0014】又、前記第2従動軸10後方のウォーム9
には、その上方に配置されたウォーム歯車11に噛み合
い、第2従動軸10と直交方向に設けられたウォーム歯
車軸12に減速して回転が伝えられる。
には、その上方に配置されたウォーム歯車11に噛み合
い、第2従動軸10と直交方向に設けられたウォーム歯
車軸12に減速して回転が伝えられる。
【0015】このウォーム歯車軸12には偏心カム13
が固定され、その前方にはフォロアホルダー14にてホ
ルダーブース16内を摺動可能に保持されたベアリング
によるカムフォロア15が圧縮コイルばね17により後
方に付勢して設けられている。
が固定され、その前方にはフォロアホルダー14にてホ
ルダーブース16内を摺動可能に保持されたベアリング
によるカムフォロア15が圧縮コイルばね17により後
方に付勢して設けられている。
【0016】18は、フォロアホルダー14の前方に回
転かつ前後方向に摺動可能に設けられた先端に大径部1
9を有する加工具ホルダーで、この加工具ホルダー先端
の大径部19の前面にはコーン20が従来品と同様に一
定角度傾斜させてニードルベアリング21により回転可
能に設けられ、この大径部19を別のニードルベアリン
グ22とスリーブ23を介してケース本体35に保持す
ると共に、加工具ホルダー18の後端部は前記フォロア
ホルダー14にベアリング24を介して回転可能に保持
されている。
転かつ前後方向に摺動可能に設けられた先端に大径部1
9を有する加工具ホルダーで、この加工具ホルダー先端
の大径部19の前面にはコーン20が従来品と同様に一
定角度傾斜させてニードルベアリング21により回転可
能に設けられ、この大径部19を別のニードルベアリン
グ22とスリーブ23を介してケース本体35に保持す
ると共に、加工具ホルダー18の後端部は前記フォロア
ホルダー14にベアリング24を介して回転可能に保持
されている。
【0017】そして、加工具ホルダー18の中央部に
は、前記第2従動軸10の広巾歯車8と噛み合う摺動歯
車25を前方の大径部19の後面との間に強力な圧縮コ
イルばね26を介して摺動可能に設けると共に、この摺
動歯車25の後面と前記ベアリング24のインナー28
との間には円筒状スペーサー27が設けられ、このイン
ナー28の後部は加工具ホルダー18後面にねじ止めし
たストッパー29にて固定され、前記カムフォロア15
の動きに応じて加工具ホルダー18も前後動するように
なっている。
は、前記第2従動軸10の広巾歯車8と噛み合う摺動歯
車25を前方の大径部19の後面との間に強力な圧縮コ
イルばね26を介して摺動可能に設けると共に、この摺
動歯車25の後面と前記ベアリング24のインナー28
との間には円筒状スペーサー27が設けられ、このイン
ナー28の後部は加工具ホルダー18後面にねじ止めし
たストッパー29にて固定され、前記カムフォロア15
の動きに応じて加工具ホルダー18も前後動するように
なっている。
【0018】なお、30は、偏心カム13の側面に設け
られたスイッチ規制板で、図6にも示すようにこのスイ
ッチ規制板30の外面にその後部に設けたマイクロスイ
ッチ31の作動板32が接するように配置されており、
モータ3の駆動スイッチ33を瞬間的に押しただけでは
このスイッチ規制板30の存在によりフレア加工に必要
なモータ3の回転が得られないようになっている。
られたスイッチ規制板で、図6にも示すようにこのスイ
ッチ規制板30の外面にその後部に設けたマイクロスイ
ッチ31の作動板32が接するように配置されており、
モータ3の駆動スイッチ33を瞬間的に押しただけでは
このスイッチ規制板30の存在によりフレア加工に必要
なモータ3の回転が得られないようになっている。
【0019】そして、駆動スイッチ33を2〜3秒押し
続けるとスイッチ規制板30より作動板32が外れてマ
イクロスイッチ31の作動子34が図6のように突出し
て以後は手を離しても偏心カム13を1回転させて自動
的に停止するようになっている。
続けるとスイッチ規制板30より作動板32が外れてマ
イクロスイッチ31の作動子34が図6のように突出し
て以後は手を離しても偏心カム13を1回転させて自動
的に停止するようになっている。
【0020】前記偏心カム13は図4、図5に示すよう
に、スタート時の基点Sから最初の回転角45°迄のT
区間(空送り)はコーンホルダー18のみをゆっくり3
mm前進させ、45°〜225°のU区間(パイプのフレ
ア加工区間)ではさらにゆっくり3.5mm前進させ、2
25°〜285°のV区間(フレア加工完了時)ではし
ばらくその位置で空転し、285°〜330°のW区間
(戻り)では速く戻るという動きをなし、最後の330
°〜360°のX区間ではスタート位置で少し空転する
という動きを1サイクルとして、この動きを偏心カム1
3の1回転にて行っている。
に、スタート時の基点Sから最初の回転角45°迄のT
区間(空送り)はコーンホルダー18のみをゆっくり3
mm前進させ、45°〜225°のU区間(パイプのフレ
ア加工区間)ではさらにゆっくり3.5mm前進させ、2
25°〜285°のV区間(フレア加工完了時)ではし
ばらくその位置で空転し、285°〜330°のW区間
(戻り)では速く戻るという動きをなし、最後の330
°〜360°のX区間ではスタート位置で少し空転する
という動きを1サイクルとして、この動きを偏心カム1
3の1回転にて行っている。
【0021】この偏心カム13の回転は前記したスイッ
チ規制板30の作用により最初の始動時は数秒(2〜3
秒)間駆動スイッチ33を押し続けなければモータ3が
自動運転しないようになっている。なお、前記加工具ホ
ルダー18を保持するスリーブ23の先端部にはインロ
ー部36が形成されており、後記のフレア加工されるパ
イプのクランプ装置に形成されているインロー部55が
嵌るようになっている。
チ規制板30の作用により最初の始動時は数秒(2〜3
秒)間駆動スイッチ33を押し続けなければモータ3が
自動運転しないようになっている。なお、前記加工具ホ
ルダー18を保持するスリーブ23の先端部にはインロ
ー部36が形成されており、後記のフレア加工されるパ
イプのクランプ装置に形成されているインロー部55が
嵌るようになっている。
【0022】
【フレア加工機の作用】モータ3の駆動スイッチ33を
2〜3秒プッシュし続けると、モータ軸1の回転は遊星
歯車装置5を介して第1従動軸6に伝えられ、この回転
は歯車7から広巾歯車8、第2従動軸10、ウォーム
9、ウォーム歯車11等を介してウォーム歯車軸12に
伝えられ、このウォーム歯車軸12の回転により偏心カ
ム13を回転させる。これと同時に、第2従動軸の広巾
歯車8の回転は摺動歯車25を介して加工具ホルダー1
8を回転させる。
2〜3秒プッシュし続けると、モータ軸1の回転は遊星
歯車装置5を介して第1従動軸6に伝えられ、この回転
は歯車7から広巾歯車8、第2従動軸10、ウォーム
9、ウォーム歯車11等を介してウォーム歯車軸12に
伝えられ、このウォーム歯車軸12の回転により偏心カ
ム13を回転させる。これと同時に、第2従動軸の広巾
歯車8の回転は摺動歯車25を介して加工具ホルダー1
8を回転させる。
【0023】偏心カム13の回転は、図6に示すように
マイクロスイッチ31の作動板32が作動子34から離
れている間回転し、偏心カム13が1回転して作動板3
2が作動子34を図1のように押し込むことによって自
動的に停止する。
マイクロスイッチ31の作動板32が作動子34から離
れている間回転し、偏心カム13が1回転して作動板3
2が作動子34を図1のように押し込むことによって自
動的に停止する。
【0024】なお、上記加工具ホルダー18の前進に際
しては、加工具ホルダーの中心軸線上の後方に配置され
た偏心カム13の駆動によるため、加工具ホルダーにこ
じれが起らず正確にフレア加工が行なえる。
しては、加工具ホルダーの中心軸線上の後方に配置され
た偏心カム13の駆動によるため、加工具ホルダーにこ
じれが起らず正確にフレア加工が行なえる。
【0025】従って、偏心カム13の1回転によるコー
ン20の偏心回転と往復動によりケース本体35の前方
にパイプクランプ装置40を介して固定したパイプ先端
部のフレア加工が行なえる。
ン20の偏心回転と往復動によりケース本体35の前方
にパイプクランプ装置40を介して固定したパイプ先端
部のフレア加工が行なえる。
【0026】
【パイプクランプ装置の構造】図7〜図9は、前記図1
の本体ケース35の前面に設けられたスリーブ23先端
部にインロー合せされるパイプ固定のためのクランプ装
置で、図7はクランプ開放時の前面斜視図、図8は同じ
く後面斜視図である。
の本体ケース35の前面に設けられたスリーブ23先端
部にインロー合せされるパイプ固定のためのクランプ装
置で、図7はクランプ開放時の前面斜視図、図8は同じ
く後面斜視図である。
【0027】パイプクランプ装置40は図7〜9に示す
ように、中央部上下にフレア加工されるパイプ39を挟
持する半円状の挟持面41、42を備えた上下一対のホ
ルダー43、44の一端が約120°回動可能に軸支4
5され、他端の開放部は上部ホルダー43の先端に設け
たアーム46を介してL状のクランプレバー47により
クランプ固定されるものである。
ように、中央部上下にフレア加工されるパイプ39を挟
持する半円状の挟持面41、42を備えた上下一対のホ
ルダー43、44の一端が約120°回動可能に軸支4
5され、他端の開放部は上部ホルダー43の先端に設け
たアーム46を介してL状のクランプレバー47により
クランプ固定されるものである。
【0028】すなわち、下部ホルダー44の開放端下部
にはクランプジョー58が高さ調節可能に設けられ、他
方の上部ホルダー43の開放端には、2枚の平行なアー
ム46の先端に係止ピン48を渡すように設け、このア
ーム46の後端部をL状のクランプレバー47のコーナ
ー部に回動可能に軸支すると共にこのクランプレバーの
短片側の先端を上部ホルダー43の開放端中央前方に設
けた軸支持板50に回動可能に軸支51したものであ
る。
にはクランプジョー58が高さ調節可能に設けられ、他
方の上部ホルダー43の開放端には、2枚の平行なアー
ム46の先端に係止ピン48を渡すように設け、このア
ーム46の後端部をL状のクランプレバー47のコーナ
ー部に回動可能に軸支すると共にこのクランプレバーの
短片側の先端を上部ホルダー43の開放端中央前方に設
けた軸支持板50に回動可能に軸支51したものであ
る。
【0029】上記パイプクランプ装置の半円状の挟持面
41、42により形成される円形状の挟持面の後面端縁
にはテーパー状部52が形成され、その後方には下部ホ
ルダー44と一体的に設けられたフランジ54との間に
パイプ39の外径より大径のリング穴53が形成され、
このフランジ54の後面には前記ケース本体側のスリー
ブ23のインロー部36と嵌合可能なインロー部55が
設けられている。
41、42により形成される円形状の挟持面の後面端縁
にはテーパー状部52が形成され、その後方には下部ホ
ルダー44と一体的に設けられたフランジ54との間に
パイプ39の外径より大径のリング穴53が形成され、
このフランジ54の後面には前記ケース本体側のスリー
ブ23のインロー部36と嵌合可能なインロー部55が
設けられている。
【0030】図7、図9、図10における56は前記リ
ング穴53内に装填されるフリーリングで、このフリー
リング56は図9、図10に示すように内径がパイプ3
9の外径より大径で、外径がリング穴53の内径より小
径の板状リングで、リング穴53に入れて上下一対のホ
ルダー43、44を閉じた際、円形状挟持面41、42
により形成される円の中心部を除いて内周の一部を塞ぐ
ようになっている。
ング穴53内に装填されるフリーリングで、このフリー
リング56は図9、図10に示すように内径がパイプ3
9の外径より大径で、外径がリング穴53の内径より小
径の板状リングで、リング穴53に入れて上下一対のホ
ルダー43、44を閉じた際、円形状挟持面41、42
により形成される円の中心部を除いて内周の一部を塞ぐ
ようになっている。
【0031】なお、このフリーリング56は前記したよ
うな板状に限定されるものではなく、パイプのサイズに
よっては、図11の56aに示すような板状の外周部の
片面に円筒状リングを一体的に設けた形態にする場合も
ある。
うな板状に限定されるものではなく、パイプのサイズに
よっては、図11の56aに示すような板状の外周部の
片面に円筒状リングを一体的に設けた形態にする場合も
ある。
【0032】図中57はフリーリング56の外れ防止用
のピンで、フリーリング56を下部のホルダー44のリ
ング穴53に入れた後差し込むことによりフリーリング
がリング穴から外れないように保持するものである。
のピンで、フリーリング56を下部のホルダー44のリ
ング穴53に入れた後差し込むことによりフリーリング
がリング穴から外れないように保持するものである。
【0033】
(1)上部のホルダー43を図7のように上方に開いた
状態で、被加工物であるパイプ39の先端を図10に示
すようにフリーリング56に当接させ、上部ホルダー4
3を図9のように閉じる。 (2)次いでアーム46の先端のピン48を下部ホルダ
ー下面のクランプジョー58の下に回し、クランクレバ
ー47の後端部を図9の二点鎖線の状態から実線の水平
状態、すなわち上部ホルダー43の上面に当るまで押え
込むことにより、クランプレバー47とアーム48との
トグル機構によりパイプ39は先端が正確に位置決めさ
れた状態にて確実に固定される。 (3)次いでパイプを保持したパイプクランプ装置40
のインロー部55を、図1〜図3に示すようにフレア加
工機本体側のスリーブ23に形成したインロー36に嵌
め込み固定した状態にて、駆動スイッチ33を2〜3秒
間プッシュすることにより、前述したようにコーン20
は回転しながら前後動するためパイプ先端を所定の形状
にフレア加工することができる。
状態で、被加工物であるパイプ39の先端を図10に示
すようにフリーリング56に当接させ、上部ホルダー4
3を図9のように閉じる。 (2)次いでアーム46の先端のピン48を下部ホルダ
ー下面のクランプジョー58の下に回し、クランクレバ
ー47の後端部を図9の二点鎖線の状態から実線の水平
状態、すなわち上部ホルダー43の上面に当るまで押え
込むことにより、クランプレバー47とアーム48との
トグル機構によりパイプ39は先端が正確に位置決めさ
れた状態にて確実に固定される。 (3)次いでパイプを保持したパイプクランプ装置40
のインロー部55を、図1〜図3に示すようにフレア加
工機本体側のスリーブ23に形成したインロー36に嵌
め込み固定した状態にて、駆動スイッチ33を2〜3秒
間プッシュすることにより、前述したようにコーン20
は回転しながら前後動するためパイプ先端を所定の形状
にフレア加工することができる。
【0034】前記コーン20の回転および前後動の際、
コーン20は前記フリーリング56に接するが、このフ
リーリング56はリング穴53よりも小径に形成されて
いるためコーン20の首振り回転により振り回されるよ
うに自由に遊び回転するので、コーンによるパイプ先端
のフレア加工に支障を生じることはない。
コーン20は前記フリーリング56に接するが、このフ
リーリング56はリング穴53よりも小径に形成されて
いるためコーン20の首振り回転により振り回されるよ
うに自由に遊び回転するので、コーンによるパイプ先端
のフレア加工に支障を生じることはない。
【0035】なお、図12、図13に示すものは、パイ
プ先端部のスエージ加工用の加工具ホルダー60とパイ
プクランプ装置67であり、この加工具ホルダー60の
基本形状は先端部を除き前記フレア加工機用の加工具ホ
ルダー18と同じもので、加工具ホルダー18の先端に
傾斜状に備えられているコーン20に代えて、先端中心
部にボール63を介してスエージ加工用の加工部材66
が回転可能に設けられているものである。
プ先端部のスエージ加工用の加工具ホルダー60とパイ
プクランプ装置67であり、この加工具ホルダー60の
基本形状は先端部を除き前記フレア加工機用の加工具ホ
ルダー18と同じもので、加工具ホルダー18の先端に
傾斜状に備えられているコーン20に代えて、先端中心
部にボール63を介してスエージ加工用の加工部材66
が回転可能に設けられているものである。
【0036】すなわち、加工具ホルダー60の先端中心
部に半球状凹部61を設けると共にその外周部にリング
状の溝62を設け、該半球状凹部61にボール63を介
して、後端部中心にボール受穴64とその外周にリング
状脚部65を有するスエージ加工用の加工部材66の該
リング状脚部65を前記リング状の溝62内に回転可能
に設けられているものである。
部に半球状凹部61を設けると共にその外周部にリング
状の溝62を設け、該半球状凹部61にボール63を介
して、後端部中心にボール受穴64とその外周にリング
状脚部65を有するスエージ加工用の加工部材66の該
リング状脚部65を前記リング状の溝62内に回転可能
に設けられているものである。
【0037】一方、パイプクランプ装置67について
も、クランプ機構としては前記フレア加工機用のパイプ
クランプ装置40と同じ形態のものであるが、上下一対
のホルダーの巾を広くしてフリーリング56の嵌るリン
グ穴53との間にスエージ加工に必要なリング状のヌス
ミ68が形成されているものである。
も、クランプ機構としては前記フレア加工機用のパイプ
クランプ装置40と同じ形態のものであるが、上下一対
のホルダーの巾を広くしてフリーリング56の嵌るリン
グ穴53との間にスエージ加工に必要なリング状のヌス
ミ68が形成されているものである。
【0038】従って、加工具ホルダー60を左方に前進
させると、図13に示すようにスエージ加工用の加工部
材66の先端部がパイプ39の先端開口部を押し広げる
ように進んで、パイプ先端部を拡開する。この際加工具
ホルダー60が回転しながら前進しても加工部材66と
加工具ホルダー60とは回転可能に設けられているの
で、加工部材66の先端部がパイプ39の先端開口部に
圧入された際の抵抗により加工部材66は回転せずその
ままの状態で前進する。
させると、図13に示すようにスエージ加工用の加工部
材66の先端部がパイプ39の先端開口部を押し広げる
ように進んで、パイプ先端部を拡開する。この際加工具
ホルダー60が回転しながら前進しても加工部材66と
加工具ホルダー60とは回転可能に設けられているの
で、加工部材66の先端部がパイプ39の先端開口部に
圧入された際の抵抗により加工部材66は回転せずその
ままの状態で前進する。
【0039】図14、図15に示すものは、蛇腹状可撓
パイプ69先端部のフラット加工用の加工具ホルダー7
0とパイプクランプ装置72であり、この加工具ホルダ
ー70の基本形状は前記スエージ加工用の加工具ホルダ
ー60と同形のものであり、その先端中心部にボール6
3を介してフラット加工用の加工部材71が前記スエー
ジ加工用の加工部材66と同様の構造にて回転可能に設
けられているものである。
パイプ69先端部のフラット加工用の加工具ホルダー7
0とパイプクランプ装置72であり、この加工具ホルダ
ー70の基本形状は前記スエージ加工用の加工具ホルダ
ー60と同形のものであり、その先端中心部にボール6
3を介してフラット加工用の加工部材71が前記スエー
ジ加工用の加工部材66と同様の構造にて回転可能に設
けられているものである。
【0040】前記フラット加工用のパイプクランプ装置
72については、被加工物である蛇腹状の可撓パイプ6
9の形状に対応させた形状、すなわち、図示のように蛇
腹部のリング状の窪み73に嵌るリング状の内鍔74を
上下一対のホルダーの後面に設け、この内鍔74にて蛇
腹状可撓パイプ69を挟持するようになっている。
72については、被加工物である蛇腹状の可撓パイプ6
9の形状に対応させた形状、すなわち、図示のように蛇
腹部のリング状の窪み73に嵌るリング状の内鍔74を
上下一対のホルダーの後面に設け、この内鍔74にて蛇
腹状可撓パイプ69を挟持するようになっている。
【0041】従って、加工具ホルダー70を左方に前進
させると、図15に示すようにフラット加工用の加工部
材71の先端部が蛇腹状可撓パイプ69の先端部をパイ
プクランプ装置72の後面に押しつけて圧潰し、フラッ
トな鍔状に形成する。
させると、図15に示すようにフラット加工用の加工部
材71の先端部が蛇腹状可撓パイプ69の先端部をパイ
プクランプ装置72の後面に押しつけて圧潰し、フラッ
トな鍔状に形成する。
【0042】
【発明の効果】本発明においては、加工具ホルダーを摺
動させる偏心カムの回転中心を加工具ホルダーの軸線上
後方に配置したため、加工具ホルダーにこじれ作用を及
ぼすことなく小馬力のモータにてパイプ先端部の加工が
効率的に可能となる。また、パイブ先端部の加工形態に
応じて、加工具ホルダーとパイプクランプ装置を交換す
ることにより、パイプ先端部を各種の形状に加工するこ
とができる。
動させる偏心カムの回転中心を加工具ホルダーの軸線上
後方に配置したため、加工具ホルダーにこじれ作用を及
ぼすことなく小馬力のモータにてパイプ先端部の加工が
効率的に可能となる。また、パイブ先端部の加工形態に
応じて、加工具ホルダーとパイプクランプ装置を交換す
ることにより、パイプ先端部を各種の形状に加工するこ
とができる。
【0043】また、作動スイッチを1プッシュスイッチ
として、偏心カムの1回転により加工具が1往復して自
動的に停止するようにしたため、加工時にスイッチを押
し続ける必要がなく、安定状態にて加工が可能となる。
そして、モータ駆動に際しては、スイッチ規制板によ
り、いたずらや不用意による瞬間的なプッシュによって
はモータが継続的に回転しないため安全である。
として、偏心カムの1回転により加工具が1往復して自
動的に停止するようにしたため、加工時にスイッチを押
し続ける必要がなく、安定状態にて加工が可能となる。
そして、モータ駆動に際しては、スイッチ規制板によ
り、いたずらや不用意による瞬間的なプッシュによって
はモータが継続的に回転しないため安全である。
【0044】また、加工具ホルダーの後部に強力な圧縮
コイルばねを介して押圧することにより、加工具に安定
した押圧力を付与すると共に、過度の負荷がかかった場
合には前記ばねの吸収力により装置の破損をまぬがれる
効果もあり、さらに、クラッチを備えていないので、耐
久性に優れ、寿命の長いものとなる。
コイルばねを介して押圧することにより、加工具に安定
した押圧力を付与すると共に、過度の負荷がかかった場
合には前記ばねの吸収力により装置の破損をまぬがれる
効果もあり、さらに、クラッチを備えていないので、耐
久性に優れ、寿命の長いものとなる。
【0045】また、パイプクランプ装置へのパイプの締
め付け、固定に際し、フリーリングを利用すると共に、
片手にて操作可能なクランプレバーによる締め付け方式
を採用したため、簡単かつ確実な締め付けが得られ、パ
イプ先端加工機本体への取り付けに際しても簡単、確実
なインロー合せを採用したため作業性が大巾に良くな
る。
め付け、固定に際し、フリーリングを利用すると共に、
片手にて操作可能なクランプレバーによる締め付け方式
を採用したため、簡単かつ確実な締め付けが得られ、パ
イプ先端加工機本体への取り付けに際しても簡単、確実
なインロー合せを採用したため作業性が大巾に良くな
る。
【図1】本発明に係るフレア加工機の中央縦断側面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本発明の正面図
【図4】本発明の偏心カムの側面図
【図5】本発明の偏心カムのカム曲線
【図6】本発明の回転規制板とマイクロスイッチ部の拡
大側面図
大側面図
【図7】本発明のフレア加工用パイプクランプ装置の開
放時における前面の斜視図
放時における前面の斜視図
【図8】本発明のフレア加工用パイプクランプ装置の開
放時における後面の斜視図
放時における後面の斜視図
【図9】本発明のフレア加工用パイプクランプ装置にお
けるパイプクランプ時の正面図
けるパイプクランプ時の正面図
【図10】本発明のフレア加工用パイプクランプ装置に
おけるパイプクランプ時の縦断側面図
おけるパイプクランプ時の縦断側面図
【図11】本発明のフレア加工用パイプクランプ装置の
別の例におけるパイプクランプ時の縦断側面図
別の例におけるパイプクランプ時の縦断側面図
【図12】本発明のスエージ加工用の加工具ホルダーと
パイプクランプ装置における加工前の縦断側面図
パイプクランプ装置における加工前の縦断側面図
【図13】本発明のスエージ加工用の加工具ホルダーと
パイプクランプ装置における加工時の縦断側面図
パイプクランプ装置における加工時の縦断側面図
【図14】本発明のフラット加工用の加工具ホルダーと
パイプクランプ装置における加工前の縦断側面図
パイプクランプ装置における加工前の縦断側面図
【図15】本発明のフラット加工用の加工具ホルダーと
パイプクランプ装置における加工時の縦断側面図
パイプクランプ装置における加工時の縦断側面図
1 モータ軸 5 遊星歯車装置 6
第1従動軸 7 歯車 8 広巾歯車 9
ウォーム 10 第2従動軸 11 ウォーム歯車 1
2 ウォーム歯車軸 13 偏心カム 15 カムフォロア 18、60、70 加工具ホルダー 2
0 コーン 25 摺動歯車 30 スイッチ規制板 3
1 マイクロスイッチ 33 駆動スイッチ 36、55 インロー部 40、67、72 パイプクランプ装置 4
7 クランプレバー 52 テーパー状部 53 リング穴 5
5 インロー部 56 フリーリング 66 スエージ加工用の加工
部材 71 フラット加工用の加工部材
第1従動軸 7 歯車 8 広巾歯車 9
ウォーム 10 第2従動軸 11 ウォーム歯車 1
2 ウォーム歯車軸 13 偏心カム 15 カムフォロア 18、60、70 加工具ホルダー 2
0 コーン 25 摺動歯車 30 スイッチ規制板 3
1 マイクロスイッチ 33 駆動スイッチ 36、55 インロー部 40、67、72 パイプクランプ装置 4
7 クランプレバー 52 テーパー状部 53 リング穴 5
5 インロー部 56 フリーリング 66 スエージ加工用の加工
部材 71 フラット加工用の加工部材
Claims (8)
- 【請求項1】 モータ軸1の回転を前方に配置した遊星
歯車装置5により減速して伝達される歯車7を備えた第
1従動軸6と、該第1従動軸の歯車7と噛み合う広巾歯
車8を前方に備え後方にウォーム9を備えた第2従動軸
10を前記第1従動軸6と平行に配置し、該ウォーム9
と噛み合うウォーム歯車11とその側部に偏心カム13
を有する前記第2従動軸10と直交方向に設けられたウ
ォーム歯車軸12と、該偏心カム13の前方のホルダー
ブース16内に圧縮コイルばね17にて常時該偏心カム
13に圧接し摺動可能に設けられたカムフォロア15を
有するフォロアホルダー14と、先端にコーン20を傾
斜状に備えてなる加工具ホルダー18の後端部を前記フ
ォロアホルダー14に回転可能に保持すると共に前端部
をケース本体35に設けたスリーブ23を介して回転か
つ前後方向に摺動可能に保持し、該加工具ホルダー18
の中央部に前記広巾歯車8と噛み合う摺動歯車25を設
け、前記モータ3の回転による偏心カム13の1回転に
より、前記コーン20を回転させながら前後動させるよ
うにした電動式パイプ先端加工機。 - 【請求項2】 モータ軸1の回転を前方に配置した遊星
歯車装置5により減速して伝達される歯車7を備えた第
1従動軸6と、該第1従動軸の歯車7と噛み合う広巾歯
車8を前方に備え後方にウォーム9を備えた第2従動軸
10を前記第1従動軸6と平行に配置し、該ウォーム9
と噛み合うウォーム歯車11とその側部に偏心カム13
を有する前記第2従動軸10と直交方向に設けられたウ
ォーム歯車軸12と、該偏心カム13の前方のホルダー
ブース16内に圧縮コイルばね17にて常時該偏心カム
13に圧接し、摺動可能に設けられたカムフォロア15
を有するフォロアホルダー14と、先端に大径部19を
有する加工具ホルダー18の該先端部の前面にコーン2
0を傾斜状に備えてなる加工具ホルダー18の後端部を
前記フォロアホルダー14に回転可能に保持すると共に
前端部をケース本体35に設けたスリーブ23を介して
回転かつ前後方向に摺動可能に保持し、該加工具ホルダ
ー18の中央部に前記広巾歯車8と噛み合う摺動歯車2
5を加工具ホルダーの大径部19の後面との間に強力な
圧縮コイルばね26を介して設けると共にこの摺動歯車
25の後面と前記フォロアホルダー14との間に円筒状
スペーサー27を介在させ、前記モータ3の回転による
偏心カム13の1回転により前記コーン20を回転させ
ながら前後動させるようにした電動式パイプ先端加工
機。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の電動式パイプ先端
加工機において、加工具ホルダーの先端に備えられてい
るコーン20に代えて加工具ホルダーの先端中心部にス
エージ加工用の加工部材66を回転可能に設けた電動式
パイプ先端加工機。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の電動式パイプ先端
加工機において、加工具ホルダーの先端に備えられてい
るコーン20に代えて加工具ホルダーの先端中心部にフ
ラット加工用の加工部材71を回転可能に設けた電動式
パイプ先端加工機。 - 【請求項5】 スリーブ23の先端部がパイプクランプ
装置とインロー合せによりロック可能に形成されている
請求項1ないし4のいずれかに記載の電動式パイプ先端
加工機。 - 【請求項6】 モータ3の回転が駆動スイッチ33の瞬
間的なプッシュによっては継続的に回転しないものであ
る請求項1ないし5のいずれかに記載の電動式パイプ先
端加工機。 - 【請求項7】 駆動スイッチ33のプッシュ操作により
偏心カム13が1回転した後自動的に停止するものであ
る請求項1ないし6のいずれかに記載の電動式パイプ先
端加工機。 - 【請求項8】 中央上部に被加工物であるパイプ39を
挟持する半円状の挟持面41、42を備え、一端が回動
可能に軸支45されると共に他端にてアーム46を介し
てクランプレバー47によりクランプ固定される開閉可
能な二つ割型の一対のクランプ装置であって、該クラン
プ装置の両半円状の挟持面の一側面端縁をテーパー状5
2に形成し、その外方側面にパイプ39の直径より大径
のリング穴53を形成すると共に該リング穴53に、内
径がパイプの外径より大径で外径がリング穴53の内径
より小径のフリーリング56を半円状の両挟持面41、
42にて形成される円形状挟持穴の一部を塞ぐように遊
動可能に装填し、その外方にフランジ54を介してイン
ロー部55を設けてなる電動式パイプ先端加工機に使用
するパイプクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34982993A JP2681746B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電動式パイプ先端加工機およびこれに使用するパイプクランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34982993A JP2681746B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電動式パイプ先端加工機およびこれに使用するパイプクランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07185676A true JPH07185676A (ja) | 1995-07-25 |
JP2681746B2 JP2681746B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=18406397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34982993A Expired - Fee Related JP2681746B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電動式パイプ先端加工機およびこれに使用するパイプクランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2681746B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2374554A1 (en) * | 2010-04-06 | 2011-10-12 | Milwaukee Electric Tool Corporation | Pex expanding tool |
CN109500269A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-03-22 | 浙江康盛热交换器有限公司 | 一种扩口机的扩口结构 |
CN111151665A (zh) * | 2020-03-16 | 2020-05-15 | 郑州机械研究所有限公司 | 一种基于随动弹性压缩力的对滚夹持滚压机构 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP34982993A patent/JP2681746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2374554A1 (en) * | 2010-04-06 | 2011-10-12 | Milwaukee Electric Tool Corporation | Pex expanding tool |
US8517715B2 (en) | 2010-04-06 | 2013-08-27 | Milwaukee Electric Tool Corporation | PEX expanding tool |
AU2011201540B2 (en) * | 2010-04-06 | 2013-10-31 | Milwaukee Electric Tool Corporation | Pex expanding tool |
US8763439B2 (en) | 2010-04-06 | 2014-07-01 | Milwaukee Electric Tool Corporation | PEX expanding tool |
CN109500269A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-03-22 | 浙江康盛热交换器有限公司 | 一种扩口机的扩口结构 |
CN109500269B (zh) * | 2018-12-29 | 2024-02-06 | 浙江康盛热交换器有限公司 | 一种扩口机的扩口结构 |
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