JPH0718550Y2 - 粘着テープディスペンサー - Google Patents

粘着テープディスペンサー

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JPH0718550Y2
JPH0718550Y2 JP2997490U JP2997490U JPH0718550Y2 JP H0718550 Y2 JPH0718550 Y2 JP H0718550Y2 JP 2997490 U JP2997490 U JP 2997490U JP 2997490 U JP2997490 U JP 2997490U JP H0718550 Y2 JPH0718550 Y2 JP H0718550Y2
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adhesive tape
cartridge
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cutting blade
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和男 斉藤
雅行 高井
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ニッケンかみそり株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、粘着テープを収納してこれを所定の長さに切
断するための粘着テープディスペンサーに関するもので
ある。
(従来の技術) 粘着テープを所定長さに切断して取り出す粘着テープデ
ィスペンサーとしては、種々なものが既に数多く提案さ
れてきているが、これらの粘着テープディスペンサーは
その切断刃として所謂「ギザ刃」を採用したものであ
る。つまり、この種の粘着テープディスペンサーは、粘
着テープを所定長さに引き出したとき、その位置決めを
行なうべく、粘着テープに突きささる突起を有したギザ
刃を使用しているものであり、またこのギザ刃によって
粘着テープ側の糊が付かないようにしているものであ
る。
ところで、粘着テープは、その切断端部が所謂「ギザギ
ザ」の不定形状のものであっても通常問題はないが、例
えばこの粘着テープの端部を利用して図面やポスター等
の修正、色分け等を行いたい場合に、使用する粘着テー
プの切断端部が不定形状のものであると極めて不都合で
ある。そのために、切断端部が直線状に切断されている
粘着テープを取り出すことのできる粘着テープディスペ
ンサーが近年要求されてきているのである。しかしなが
ら、切断刃が直線状のものであると、これに粘着テープ
側の糊が付着し易くなってその交換を早期に行わなけれ
ばならないものであり、この点「ギザ刃」は糊の付着防
止を行うことができるから一般的な使用をする場合には
便利なものなのである。
要するに、この種の粘着テープディスペンサーにおいて
は、粘着テープの切断をギザギザのままで行うことがで
き、必要に応じて直線状の切断端部を有するものとして
も使用できるものが要望されてきているのであり、その
ためには切断刃の種類が交換できるものであればよい。
このような切断刃の交換を行うようにした粘着テープデ
ィスペンサーとしては、例えば実公昭58−54442号公報
に「カッタ付テープホルダ」が提案されており、このホ
ルダは上記公報の実用新案登録請求の範囲の記載からす
ると、 「着脱可能なカッタを有するテープホルダであって、カ
ッタは正方形をなし、その少なくとも2つの辺に刃が設
けられ且つ正方形の補助板がカッタに結合されており、
テープホルダの台座の一端にはテープ支持具と間隔をお
いて補助板付カッタを差込むための嵌合溝が設けられ、
該溝の内面と前記補助板との間には凹凸の関係で嵌合す
る係止手段が設けられており、且つ嵌合溝を構成する前
後板部にはその上縁から切欠した切欠部が設けられてい
ることを特徴とするカッタ付テープホルダ」 である。このホルダは、第13図及び第14図に示すような
ものであり、正方形のカッタ(91)の一辺を直線刃によ
って構成することにより、前述した問題は解決できそう
である。また、実開昭63−37671号公報にも、第15図に
示すような「テープカッティング装置」が示されてお
り、この「テープカッティング装置」をギザ刃のものと
直線刃のものと二種類を用意しておいても、前述した問
題を解決できそうである。
しかしながら、実公昭58−54442号公報のホルダにおい
てはそのカッタ(91)それ自体が、また実開昭63−3767
1号公報の装置においては、その一対のガード部(92)
が外方に突出するものであるから、使用時にカッタ(9
1)あるいはガード(92)によって指等に傷をする可能
性が十分あるのである。すなわち、この種の粘着テープ
ディスペンサーは、その安全性を十分確保したものであ
ることも必要なのである。
そこで、切断刃等の露出を防止したものとしては、例え
ば特開昭60−213661号公報に、第16図にて示すような
「自動収納刃付テープカッター」が提案されており、ま
た実開昭56−24405号公報においても第17図にて示すよ
うな「簡易粘着テープ結束器」が提案されている。とこ
ろが、これらの特開昭60−213661号公報及び実開昭56−
24405号公報にて提案されている構造は、これを構成す
る部品点数も多く非常に複雑なものであるから、これを
前述した実公昭58−54442号公報あるいは実開昭63−376
71号公報に示された粘着テープディスペンサーにそのま
ま適用することはできないものである。
そこで、本考案者等は、直線刃とギザ刃との交換を容易
に行うことができ、しかも安全性を十分確保した粘着テ
ープディスペンサーを構成するためにはどうしたらよい
かについて種々検討を重ねてきた結果、本考案を完成し
たのである。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、以上のような経緯に基づいてなされたもの
で、その解決しようとする課題は、切断刃の種類の交換
及び安全性の確保を同時に達成することである。
そして、本考案の目的とするところは、切断刃を支持す
るカートリッジの交換を容易に行えることができてその
切断刃の交換を容易にすることができ、しかも不使用時
の安全性を確保することのできる粘着テープディスペン
サーを簡単な構成によって提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、
実施例において使用する符号を付して説明すると、 「粘着テープ(T)を収納する本体(10)と、この本体
(10)の開口部(11)側に設けられて粘着テープ(T)
を切断する切断刃とを有する粘着テープディスペンサー
(100)において、 開口部(11)を覆蓋すべく本体(10)に回動自在に設け
られて、両側に案内部(22)に形成した収納部(21)を
有するカッターベース(20)と、このカッターベース
(20)の案内部(22)に対応する案内部(24)を有して
切断刃を保持する刃体カートリッジ(30)とを備えて、 この刃体カートリッジ(30)を、カッターベース(20)
に対して交換可能に保持させたことを特徴とする粘着テ
ープディスペンサー(100)」 である。
(考案の作用) 次に、上記のように構成した本考案に係る粘着テープデ
ィスペンサー(100)の作用について説明する。
まず、この粘着テープディスペンサー(100)において
は、第3図に示すように、その本体(10)内に粘着テー
プ(T)を収納して、この粘着テープ(T)の端部Ta)
を、本体(10)に形成した開口部(11)から第1図に示
したように引き出して、これを後述の刃体カートリッジ
(30)に設けた切断刃によって所定長に切断するもので
ある。この場合、粘着テープ(T)は本体(10)内のテ
ープ支持部(12)に支持してあるから、端部(Ta)の引
き出しに応じてこのテープ支持部(12)上を回転する。
また、この粘着テープディスペンサー(100)において
は、その本体(10)の開口部(11)にカッターベース
(20)が支持軸(14)を介して回動可能に連結してあ
り、このカッターベース(20)は本体(10)の開口部
(11)を覆う程度の大きさを有しているものであるか
ら、この粘着テープディスペンサー(100)の使用時に
は第1図に示すようにこのカッターベース(20)を引き
出し、また不使用時には第2図に示すようにこのカッタ
ーベース(20)を開口部(11)内に収納して使用される
ものである。
すなわち、この粘着テープディスペンサー(100)にお
いては、その不使用時には、第2図に示したように、カ
ッターベース(20)を本体(10)側の開口部(11)内に
収納することによって、このカッターベース(20)に着
脱自在に支持した刃体カートリッジ(30)の切断刃が外
方に全く露出しないのであり、これにより、この粘着テ
ープディスペンサー(100)は非常に安全なものとなっ
ているのである。また、この粘着テープディスペンサー
(100)を使用したい場合には、カッターベース(20)
を第1図に示したように引き出せば刃体カートリッジ
(30)の切断刃は使用可能な状態になるのであり、しか
も刃体カートリッジ(30)のブレードカバー(32)上に
は粘着テープ(T)の端部(Ta)が粘着したままになっ
ているから、カッターベース(20)の引き出しによって
粘着テープ(T)の端部(Ta)の引き出しも自動的に行
えるものなのである。
そして、このカッターベース(20)の収納部(21)内に
は、第3図及び第4図に示すように、刃体カートリッジ
(30)のカートリッジ本体(31)が挿入されるのであ
り、これによりこのカッターベース(20)は刃体カート
リッジ(30)を交換可能に支持するのである。すなわ
ち、この刃体カートリッジ(30)は、そのカートリッジ
本体(31)の両側に形成した案内部(34)を、カッター
ベース(20)の収納部(21)内に形成した案内部(22)
と係合させることにより、カッターベース(20)に対し
て所定の角度で支持されるものであり、例えば第8図等
において示した係合突起(35)によってカッターベース
(20)側に係止されるものである。なお、以下の実施例
において示す係合突起(35)は小さなものであり、この
刃体カートリッジ(30)に粘着した粘着テープ(T)の
端部(Ta)の粘着力よりは強く、使用者がこの刃体カー
トリッジ(30)をカッターベース(20)から引き抜くと
きの力よりは弱い力で係合しているものである。
次に、この粘着テープディスペンサー(100)に使用さ
れる刃体カートリッジ(30)自体の作用について説明す
る。
第7図に示した刃体カートリッジ(30)の不使用時にお
いては、第5図または第6図に示すように、そのカート
リッジ本体(31)側に固定的に取付けたギザ型切断刃
(41)または直線型切断刃(42)等の切断刃が刃体カー
トリッジ(30)のブレードカバー(32)によって覆われ
ていて、これらの切断刃は第8図に示すようにブレード
カバー(32)に形成した開口(33)の下部に位置してい
る。従って、これによっても、不使用時の切断刃の刃は
外部には突出していなくて安全性が確保されているので
あり、この粘着テープディスペンサー(100)の不用意
な使用によって使用者の指等を傷つけることはないので
ある。
この刃体カートリッジ(30)によって、粘着テープ
(T)を所定長に切断するには、まず第8図に示すよう
に、使用者が粘着テープ(T)の刃体カートリッジ(3
0)より内方側部分を指で持って所定長引き出すのであ
る。なお、粘着テープ(T)は、その端部(Ta)が刃体
カートリッジ(30)のブレードカバー(32)上に貼着し
て一定の長さ引き出された状態となっているため、粘着
テープ(T)のつまみはカッターベース(20)を第1図
に示したように引き出すことによって容易に行われる。
次に、粘着テープ(T)を所定長さ引き出した使用者
は、第9図に示すように、粘着テープ(T)の切断した
い部分をブレードカバー(32)上に位置させて、そのま
ま粘着テープ(T)を下に引くのである。そうすると、
刃体カートリッジ(30)のブレードカバー(32)は、弾
性片(32a)によってカートリッジ本体(31)に一体化
されているものであるから、この弾性片(32a)が下方
に屈撓してブレードカバー(32)が下がる。そして、刃
体カートリッジ(30)のカートリッジ本体(31)には切
断刃が固定的に取付けてあるから、切断刃の上端がブレ
ードカバー(32)に形成した開口(33)から相対的に上
動することになる。このブレードカバー(32)の上方に
は粘着テープ(T)の一部があるから、ブレードカバー
(32)に対して相対的に上動した切断刃は粘着テープ
(T)を切断するのである。
粘着テープ(T)が切断されると、この粘着テープ
(T)の切断刃より内方部分には力が加わらなくなるか
ら、第8図に示すように、粘着テープ(T)の端部(T
a)をブレードカバー(32)上に粘着したままの状態
で、ブレードカバー(32)は弾性片(32a)の弾性によ
り不使用時の状態に復帰するのである。
また、この刃体カートリッジ(30)自体においても、こ
れに固定支持すべき切断刃の交換も可能になっているも
のである。すなわち、第7図に示したように、刃体カー
トリッジ(30)のカートリッジ本体(31)の前面に対し
ては、ギザ型切断刃(41)または直線型切断刃(42)が
セットプレート(39)によって固定されるのであるが、
この固定は、セットプレート(39)の突起(39a)を切
断刃側に形成した穴を通してカートリッジ本体(31)の
固定穴(31c)に挿通固定することにより行われている
ものである。従って、このセットプレート(39)を刃体
カートリッジ(30)のカートリッジ本体(31)から取り
外すことにより、一個の刃体カートリッジ(30)自体に
おいても、ギザ型切断刃(41)または直線型切断刃(4
2)の交換が行えるのである。
一方、第10図に示した刃体カートリッジ(30)は、その
カートリッジ本体(31)によってカッターベース(20)
の収納部(21)内に収納固定されること、及びカートリ
ッジ本体(31)の前面に対してギザ型切断刃(41)また
は直線型切断刃(42)の固定がセットプレート(39)に
よって選択的に行えることについては第7図の刃体カー
トリッジ(30)と同様であるが、次の作用において異な
っている。
すなわち、この刃体カートリッジ(30)においては、粘
着テープディスペンサー(100)の不使用時における切
断刃の露出防止を、第11図に示すように、カートリッジ
本体(31)の前面に一体的に形成したカバー支持体(3
6)に上下動可能に案内支持したブレードカバー(32)
によって行われているのである。このブレードカバー
(32)は、平板状のものではあっても、カートリッジ本
体(31)側のカバー支持体(36)が挿入される開口(32
d)内に左右一対の弾性片(32b)が下方に向けて突出し
ており、この弾性片(32b)がカバー支持体(36)の上
側に山形に形成したカム面(36a)に当接しているか
ら、各弾性片(32b)の弾性力によって元位置に復帰す
るようになっているのである。勿論、この弾性片(32
b)を有するブレードカバー(32)の前方側にはカバー
支持体(36)に固定された切断刃が位置しているが、こ
の切断刃とブレードカバー(32)とはカバー支持体(3
6)によって直接接触しないようになっているから、各
弾性片(32b)の弾性力に抗してブレードカバー(32)
が下動されたとき、切断刃の上端は相対的にブレードカ
バー(32)から突出することになるものである。
以上の第10図に示したような刃体カートリッジ(30)を
有する粘着テープディスペンサー(100)によって、粘
着テープ(T)の切断を行なう場合について、第11図及
び第12図を参照して説明すると、次の通りである。ま
ず、粘着テープ(T)の切断を行わない場合は、第11図
に示すように、ブレードカバー(32)がその各弾性片
(32b)の弾性力により上動した状態にあり、これによ
りブレードカバー(32)はカートリッジ本体(31)のカ
バー支持体(36)に固定した切断刃の上方に突出してい
て切断刃の刃に直接指等が触れないようにしている。ま
た、この場合、カートリッジ本体(31)の収納部(31
a)内に支持軸(37b)を中心に揺動可能に支持した揺動
ストッパ(37)は、これに一体的に形成したスプリング
(38)の弾性力によってその上端が第11図の図示左端に
位置するように付勢されており、これにより揺動ストッ
パ(37)の下端に一体的に形成した係合片(37a)はブ
レードカバー(32)の下端に係合している。従って、こ
のままの状態では、ブレードカバー(32)は第11図に示
した位置から下方へは移動しないようになっているので
ある。また、このとき、粘着テープ(T)の端部(Ta)
は、通常の揺動ストッパ(37)の上端に粘着しているも
のである。
粘着テープ(T)を所定長に切断したい使用者は、粘着
テープ(T)の刃体カートリッジ(30)より内側に位置
する部分をつまんでこれを所定長引き出し、粘着テープ
(T)の切断したい部分の近傍を揺動ストッパ(37)の
上端に粘着させてから、この粘着テープ(T)を斜め下
方に引くのである。そうすると、揺動ストッパ(37)は
第11図に示した位置から第12図に示した位置にまで揺動
し、この揺動ストッパ(37)の下端に設けた係合片(37
a)とブレードカバー(32)の下端との係合が解かれる
から、ブレードカバー(32)はカバー支持体(36)に対
して下動可能な状態になる。このとき、粘着テープ
(T)は使用者によって斜め下方に引かれているから、
粘着テープ(T)の一部がブレードカバー(32)の上端
に当接してこれを各弾性片(32b)の弾性力に抗して押
し下げるのである。
使用者が更に粘着テープ(T)を引くと、第12図に示す
ように、ブレードカバー(32)は相対的に切断刃の下方
に位置することになり、切断刃の上端に形成した刃によ
って粘着テープ(T)が切断されるのである。粘着テー
プ(T)が切断されれば、ブレードカバー(32)に対す
る押圧力がなくなるから、このブレードカバー(32)は
各弾性片(32b)の弾性力によって元位置に復帰すると
ともに、揺動ストッパ(37)に対する外力も無くなるか
ら、揺動ストッパ(37)はそのスプリング(38)の弾性
力によって元位置に復帰し、この揺動ストッパ(37)の
係合片(37a)とブレードカバー(32)の下端とが係合
するのである。
以上のようにして、切断刃は再びブレードカバー(32)
によって保護されるとともに、粘着テープ(T)はその
端部(Ta)が揺動ストッパ(37)の上端に粘着して次の
切断を待つのである。
(実施例) 次に、本考案に係る粘着テープディスペンサー(100)
を、図面に示した実施例によって詳細に説明する。
粘着テープディスペンサー(100)は、粘着テープ
(T)を収納保持する本体(10)と、この本体(10)の
開口部(11)近傍に揺動可能に設けたカッターベース
(20)と、このカッターベース(20)の収納部(21)内
に交換可能に支持される刃体カートリッジ(30)とによ
って構成されるものであって、第1図に示したように、
カッターベース(20)を本体(10)から引き出すことに
より開口部(11)を開放してこの開口部(11)から粘着
テープ(T)を引き出してその切断をカッターベース
(20)に支持させた刃体カートリッジ(30)によって行
うものである。
本体(10)は、第3図及び第4図に示すように、互いに
開閉可能に嵌合される二つのものからなっており、その
一部には開口部(11)が形成してあり、またその中央部
に形成したテープ支持部(12)に対して粘着テープ
(T)を回動可能かつ交換可能に支持するようにしてあ
る。なお、この本体(10)の中心部は、第1図にも示し
たように、開口となっており、この開口には粘着テープ
ディスペンサー(100)を持ち易くするためのグリップ
(13)が取付けてある。
この本体(10)の開口部(11)の近傍には、第4図に示
したように支持軸(14)が一体的に形成してあり、この
支持軸(14)にカッターベース(20)が揺動可能に連結
してある。このカッターベース(20)は、後述の刃体カ
ートリッジ(30)を交換可能に支持するものであり、そ
のためにこのカッターベース(20)の中心に、第4図に
示したように、上方に向けて開口する収納部(21)を形
成して、この収納部(21)内には刃体カートリッジ(3
0)を案内支持するための案内部(22)が形成してあ
る。なお、このカッターベース(20)は、その支持軸
(14)とは反対側の面が保護プレート(23)によって覆
われるものであり、また刃体カートリッジ(30)を支持
した後のカッターベース(20)の背面側はベースカバー
(24)によって覆われるものである。
各刃体カートリッジ(30)は、第7図及び第12図に示す
ように、そのカートリッジ本体(31)の両側に、カッタ
ーベース(20)の収納部(21)内に形成した各案内部
(22)に係合する直線状の案内部(34)を有しているも
のであり、この案内部(34)を介してカートリッジ本体
(31)をカッターベース(20)の収納部(21)内に嵌挿
することにより、カッターベース(20)に対して交換可
能に支持されるものである。なお、各刃体カートリッジ
(30)のカートリッジ本体(31)の下端には、例えば第
8図に示すように、係合突起(35)が一体的に形成して
あり、この係合突起(35)はカッターベース(20)側の
突起に係合して刃体カートリッジ(30)のカッターベー
ス(20)に対する固定を行うものである。
第5図〜第7図には、この粘着テープディスペンサー
(100)に使用する刃体カートリッジ(30)の実施例が
示してあり、第5図に示した刃体カートリッジ(30)は
切断刃として直線型切断刃(42)を採用したものを示し
ており、また第6図には切断刃としてギザ型切断刃(4
1)を採用した刃体カートリッジ(30)が示してある。
つまり、この刃体カートリッジ(30)は、ギザ型切断刃
(41)及び直線型切断刃(42)をそれぞれ有したものの
二種類を用意しておき、これらを必要に応じて交換しな
がらカッターベース(20)に支持させて使用してもよ
く、また、一つの刃体カートリッジ(30)に対してギザ
型切断刃(41)または直線型切断刃(42)を交換して固
定支持させて使用してもよいものである。
この刃体カートリッジ(30)は、第7図に示したように
カッターベース(20)の収納部(21)内に取出可能に収
納されるカートリッジ本体(31)と、このカートリッジ
本体(31)の前面に支持固定されてカートリッジ本体
(31)から突出する切断刃(41)または(42)と、カー
トリッジ本体(31)の裏面側に弾性片(32a)を介して
一体的に設けられて切断刃(41)または(42)の上端が
挿入される開口(33)を有したブレードカバー(32)と
を備えたものとして構成してある。そして、この刃体カ
ートリッジ(30)は、カートリッジ本体(31)の前面側
に固定されて切断刃を支持するセットプレート(39)以
外は、合成樹脂等を材料として一体的に形成されるもの
である。
この刃体カートリッジ(30)のカートリッジ本体(31)
は、ギザ型切断刃(41)または直線型切断刃(42)をそ
の前面に固定するものであり、そのためにこれらの切断
刃に対応する形状の凹所がその前面に形成してあるとと
もに、この凹所内にセットプレート(39)の突起(39
a)を嵌合して支持するための固定穴(31c)が形成して
ある。そして、このカートリッジ本体(31)の上端に
も、ブレードカバー(32)側の係止脚(32c)を係止固
定するための係合部(31b)が形成してある。
ブレードカバー(32)は、弾性片(32a)を介してカー
トリッジ本体(31)に一体化されており、この弾性片
(32a)の弾性力に抗して第7図の図示下方に揺動した
とき、このブレードカバー(32)に形成した開口(33)
内にカートリッジ本体(31)の前面に固定した切断刃の
上端が相対的に挿入されるのであり、このブレードカバ
ー(32)がカートリッジ本体(31)の上端に当接したと
きには、切断刃の上端すなわち刃はこのブレードカバー
(32)のカートリッジ本体(31)から上方に突出するも
のである。
第10図には、この粘着テープディスペンサー(100)に
使用される別の刃体カートリッジ(30)の分解斜視図が
示してあり、この刃体カートリッジ(30)は、その刃体
カートリッジ(20)を、カッターベース(20)の収納部
(21)内に取出可能に収納されるカートリッジ本体(3
1)と、このカートリッジ本体(31)の前面に一体的に
形成されてその上側にカム面(36a)を有するカバー支
持体(36)と、このカバー支持体(36)に摺動可能に案
内支持されてカム面(36a)に当接する弾性片(32b)を
有したブレードカバー(32)と、このブレードカバー
(32)を挟んだ状態でカバー支持体(36)に固定されて
ブレードカバー(32)より下方に位置する切断刃(41)
または(42)と、カートリッジ本体(31)の収納部(31
a)内に揺動自在に収納支持されてブレードカバー(3
2)の下端に係合する係合片(37a)を有した揺動ストッ
パ(37)と、この揺動ストッパ(37)をその係合片(37
a)の係合方向に付勢するスプリングとを備えたものと
して構成してある。
すなわち、この刃体カートリッジ(30)においては、切
断刃の保護を行なうブレードカバー(32)をカートリッ
ジ本体(31)とは独立したものとして構成したものであ
り、このブレードカバー(32)はその中心に形成した開
口(32d)によって、カートリッジ本体(31)の前面に
形成したカバー支持体(36)に対して上下動可能に支持
されるものである。また、このブレードカバー(32)
は、その開口(32d)の内に突出する一対の弾性片(32
b)を有しており、これら各弾性片(32b)がカバー支持
体(36)のカム面(36a)に当接することにより、カバ
ー支持体(36)に対して弾性的に支持されるものであ
る。なお、カバー支持体(36)の前面には保護プレート
(23)が形成してあり、この保護プレート(32)に切断
刃の固定穴を通してセットプレート(39)の突起(39
a)を挿通することにより、カバー支持体(36)に対し
て切断刃が交換可能に固定されるものである。勿論、切
断刃のカバー支持体(36)に対する固定を行なう前に、
ブレードカバー(32)をその開口(32d)によってカバ
ー支持体(36)に嵌合しておくものである。
また、この刃体カートリッジ(30)のカートリッジ本体
(31)においては、第10図及び第11図に示したように、
上下方向の収納部(31a)が形成してあり、この収納部
(31a)内に揺動ストッパ(37)が収納してある。揺動
ストッパ(37)は、その両側に形成した支持軸(37b)
によってカートリッジ本体(31)に対して揺動可能に支
持したものであり、その上端がカートリッジ本体(31)
から突出するとともに、その下端に形成した係合片(37
a)がブレードカバー(32)の下端に位置するように構
成してある。また、この揺動ストッパ(37)は、第10図
に示すように波状のスプリング(38)が一体的に形成し
てあり、このスプリング(38)によって、第11図に示す
ようにその上端が図示左方に位置するように付勢される
ものである。本実施例においては、スプリング(38)を
揺動ストッパ(37)と同一材料によって揺動ストッパ
(37)に一体的なものとして構成した例を示している
が、前述したような揺動ストッパ(37)に対する作用を
行うのであれば、このスプリング(38)を通常のコイル
スプリング等によって構成するようにして実施してもよ
い。
(考案の効果) 以上のように構成した粘着テープディスペンサー(10
0)は、切断刃を支持するカートリッジの交換を容易に
行えることができてその切断刃の交換を容易にすること
ができ、しかも不使用時の安全性を確保することができ
るのである。
すなわち、本考案に係る粘着テープディスペンサー(10
0)によれば、その不使用時には、刃体カートリッジ(3
0)を支持したカッターベース(20)を本体(10)の開
口部(11)内に収納しておくことができるものであり、
これによりそのまま露出していては危険でもある切断刃
を外部に突出しないようにすることができて、その安全
性を十分確保することができるものである。また、この
粘着テープディスペンサー(100)は、そのカッターベ
ース(20)を本体(10)の開口部(11)から引き出すこ
とによって、粘着テープ(T)の端部(Ta)を引き出す
ことができるとともに、その状態で粘着テープ(T)の
所定長の切断を行うことができるのである。
また、この粘着テープディスペンサー(100)によれ
ば、本体(10)の開口部(11)内に収納されるカッター
ベース(20)に対して、切断刃を有する刃体カートリッ
ジ(30)を交換可能に支持しているものであるから、切
断刃自体を刃体カートリッジ(30)とともに新しいもの
に交換できることは勿論、キザ型切断刃(41)または直
線型切断刃(42)を固定した種類の異なる刃体カートリ
ッジ(30)を二種類用意しておき、これを必要に応じて
交換することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る粘着テープディスペンサーの斜視
図、第2図はカッターベースによって開口部を閉じた状
態の粘着テープディスペンサーの斜視図、第3図は粘着
テープディスペンサーの本体を開いた状態の斜視図、第
4図は粘着テープディスペンサーの構成を示す分解斜視
図である。 第5図〜第11図は粘着テープディスペンサーに使用され
る刃体カートリッジを示すもので、第5図は切断刃とし
て直線型切断刃を採用した刃体カートリッジの拡大斜視
図、第6図は切断刃としてギザ型切断刃を採用した刃体
カートリッジの拡大斜視図、第7図はこの刃体カートリ
ッジの分解斜視図、第8図及び第9図は粘着テープを切
断する際の刃体カートリッジの状態を順を追って示す縦
断面図、第10図は別の刃体カートリッジの分解斜視図、
第11図及び第12図は粘着テープを切断する際の刃体カー
トリッジの状態を順を追って示す縦断面図である。 第13図〜第17図は従来の技術を示すもので、第13図は粘
着テープディスペンサーの部分破断側面図、第14図はこ
の粘着テープディスペンサーに使用されているカッタの
拡大斜視図、第15図は他の粘着テープディスペンサーを
示す斜視図、第16図及び第17図のそれぞれは従来の切断
刃の保護構成を示す部分拡大断面図である。 符号の説明 100…粘着テープディスペンサー、10…本体、11…開口
部、20…カッターベース、21…収納部、22…案内部、30
…刃体カートリッジ、31…カートリッジ本体、31a…収
納部、32…ブレードカバー、32a・32b…弾性片、T…粘
着テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着テープを収納する本体と、この本体の
    開口部側に設けられて前記粘着テープを切断する切断刃
    とを有する粘着テープディスペンサーにおいて、 前記開口部を覆蓋すべく前記本体に回動自在に設けられ
    て、両側に案内部を形成した収納部を有するカッターベ
    ースと、このカッターベースの案内部に対応する案内部
    を有して前記切断刃を保持する刃体カートリッジとを備
    えて、 この刃体カートリッジを、前記カッターベースに対して
    交換可能に保持させたことを特徴とする粘着テープディ
    スペンサー。
JP2997490U 1990-03-23 1990-03-23 粘着テープディスペンサー Expired - Lifetime JPH0718550Y2 (ja)

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KR101403782B1 (ko) * 2012-11-16 2014-06-03 리첸 첸 경고유닛을 구비한 게이지
JP5546699B1 (ja) * 2014-01-14 2014-07-09 株式会社デザインフィル テープカッター

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