JPH07185206A - 油水分離方法および油水分離装置 - Google Patents

油水分離方法および油水分離装置

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JPH07185206A
JPH07185206A JP33794993A JP33794993A JPH07185206A JP H07185206 A JPH07185206 A JP H07185206A JP 33794993 A JP33794993 A JP 33794993A JP 33794993 A JP33794993 A JP 33794993A JP H07185206 A JPH07185206 A JP H07185206A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油水混合液から水の含有率が低い油を回収す
るための油水分離方法、および油水分離装置を提供す
る。 【構成】 供給路22の循環ポンプ20と原液タンク2
4との間には三方弁52が設けられており、その三方弁
52には、油導入バルブ54を備えた油導入路56を介
して油タンク58が接続されている。この三方弁52
は、循環ポンプ20を、原液タンク24或いは油導入路
56に択一的に接続するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油水混合液から水分含
有率の低い油を回収するための油水分離方法および油水
分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品製造、繊維処理、機械加工、或いは
石油精製等の生産工程或いは廃液の処理工程において
は、その工程の一部として油水混合液を油と水とに分離
する分離処理も行われている。従来、上記分離処理の方
法としては、比重分離、加圧浮上分離、遠心分離、吸着
分離、電気的方法等が行われてきたが、近年では、高濃
度分離が可能且つ省エネルギの点で有利な、逆浸透法、
精密濾過法、限外濾過法等の膜分離方法が注目されてい
る。このような油水混合液の膜分離方法として、特開昭
54−152680号公報に示されるような高分子多孔
膜を用いる方法や、或いは、特開平1−139107号
公報に示されるようなセラミックフィルタを用いる方法
がある。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、例えば、金属、セ
ラミックス等の研削加工においては、研削油を循環して
用いているが、その研削油には多くの水分が含まれてい
くため、その研削油を長期間用いるためには、研削性能
に影響が生じる含水率(一般に0.1vol%程度)と
ならないように、研削油中の水分を分離除去することが
必要である。このような、油水混合液から水分含有率の
低い油を回収するために上記膜分離方法の利用が考えら
れるが、前記公報に開示されているような従来の膜分離
方法は、一般に油水混合液から油の含有率の低い水を回
収するための技術である。すなわち、上記従来の膜分離
技術は、濾過膜を透過する際の速度が水と油とではその
粘度の差に起因して大きく異なることを利用するもので
あり、粘度の低い水の透過速度が粘度の高い油に比して
大きいため透過液中の水分含有率が原液に比して高くな
るのである。そして、原液すなわち油水混合液から比較
的油の含有率が低い水が回収されるため、原液は濃縮さ
れることになるが、その濃縮された原液においても水の
含有率は比較的高く、したがって、油水混合液から水分
含有率の低い油を回収することは一般に困難であった。
そのため、例えば研削油において上記のように研削性能
に影響が生じる含水率となった場合には、その研削油は
廃液として処理する以外にないという問題があったので
ある。
【0004】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、油水混合液から水分含有
率が低い油を回収するための油水分離方法、および油水
分離装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、本発明の油水分離方法の要旨とするところ
は、濾過膜によって分離された第1室および第2室を有
する濾過器を用いて、油水混合液から水分含有率の低い
油を回収するための油水分離方法であって、(a) 前記濾
過膜に油を予め含浸する油含浸工程と、(b) その油含浸
工程の後に、前記油水混合液を所定圧力で前記濾過器の
第1室に循環させることにより前記水分含有率の低い油
を前記濾過膜を通してその濾過器の第2室へ濾過させる
濾過工程とを含むことにある。
【0006】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、濾過
工程に先立って濾過膜に油が予め含浸されるため、濾過
膜の細孔は水を通し難く、油を通し易い状態となる。し
たがって、従来の膜分離方法とは反対に濾過膜を通して
水の含有率が低い油が回収されるのである。なお、濾過
膜への油の含浸状態は、膜表面に油膜が形成される程
度、或いは細孔内に油が満たされる程度の何れであって
も同様な効果が得られる。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】前記の目的を達成
するため、本発明の油水分離装置の要旨とするところ
は、濾過膜によって分離された第1室および第2室を有
する濾過器を備え、油水混合液を所定圧力でその濾過器
の第1室に循環させることにより水分含有率の低い油を
上記濾過膜を通してその濾過器の第2室へ濾過させて回
収する形式の油水分離装置であって、(a) 油供給源と、
(b) 前記油水混合液を前記第1室に循環させるに先立っ
て、その油供給源からの油をその第1室に導入して前記
濾過膜に含浸させる油導入手段とを、含むことにある。
【0008】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、油水
混合液の濾過器の第1室に対する循環に先立って、油導
入手段により、油供給源からの油が濾過器の第1室に導
入されて濾過膜に含浸させられる。したがって、その
後、油水混合液が循環させられることによって前記第1
発明と同様に濾液として水の含有率が低い油が回収され
るのである。なお、本装置においても、前記第1発明と
同様に、濾過膜への油の含浸状態は、膜表面に油膜が形
成される程度、或いは細孔内に油が満たされる程度の何
れであっても良い。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0010】図1は、本発明の油水分離装置の一例の構
成を示す図である。図において、濾過器10は、例えば
円筒状の二重構造とされたもので、その内部はセラミッ
クフィルタ12によって二室に仕切られている。一方の
第1室14の一端部に設けられた原液導入口16は、供
給バルブ18と循環ポンプ20とを備えた供給路22を
介して原液タンク24に接続されており、他端部に設け
られた原液排出口26は、戻しバルブ28を備えた戻し
路30を介してその原液タンク24に接続されている。
また、濾過器10の外周面の上記原液排出口26側の端
部には濾液排出口32が設けられており、濾過器10内
の他方の第2室34は、濾液出口バルブ36を備えた濾
液路38を介して濾液タンク40に接続されている。濾
液タンク40内の濾液すなわち水分含有率の低い油は、
三方弁42を介して送液ポンプ44によって図示しない
次工程に送液されて再利用される。一方、濾過器10の
外周面の上記原液導入口16側の端部には、濾液導入口
46が設けられており、上記第2室34は、逆洗バルブ
48を備えた逆洗路50を介して上記三方弁42に接続
されている。なお、本実施例においては、上記セラミッ
クフィルタ12が濾過膜に相当する。
【0011】また、上記供給路22の循環ポンプ20と
原液タンク24との間には三方弁52が設けられてお
り、その三方弁52には、油導入バルブ54を備えた油
導入路56を介して油タンク58が接続されている。こ
の三方弁52は、循環ポンプ20を、原液タンク24或
いは油導入路56に択一的に接続するものである。な
お、濾液路38の途中にはガラス管60が備えられてお
り、濾液路38への油の到達が確認できるようになって
いる。本実施例においては、三方弁52および油導入路
56が油導入手段に相当する。
【0012】上記セラミックフィルタ12は、例えばア
ルミナ質セラミックス等から成るものであって、例えば
0.05乃至3μm程度の範囲内において任意の大きさ
の比較的均一な細孔を有する濾過膜を内周面に備えて円
筒状に形成されている。前記濾過器10は、例えばステ
ンレス等の円筒状容器62内に上記セラミックフィルタ
12が固定されて構成されており、セラミックフィルタ
12は、その端面においてEPゴムやシリコンゴム等に
よってシールされて、その円筒状の内周面すなわち濾過
膜が前記供給路22および戻し路30のみに連通させら
れている。これにより、前記第2室34は密閉された円
筒状に形成されている。なお、上記細孔の大きさは、濾
過を行う原液に応じて適宜選択されるものである。
【0013】上記のように構成された油水分離装置を用
いて、水を含有する研削油(原液)から水を分離する方
法を以下に説明する。三方弁52を循環ポンプ20に油
導入路56が接続された状態で、供給バルブ18、濾液
出口バルブ36および油導入バルブ54を開弁し、戻し
バルブ28および逆洗バルブ48を閉弁状態とする。次
いで循環ポンプ20を運転すると、油タンク58内の油
が濾過器10に送られる。このとき、戻しバルブ28が
閉じられているため、セラミックフィルタ12には比較
的高い圧力が加えられ、その濾過膜の細孔に油が含浸さ
れる。この含浸は、前記ガラス管60内に油が到達する
まで行われ、これにより、確実に濾過膜に油が含浸され
る。本実施例においては、この工程が油含浸工程に相当
する。その後、戻しバルブ28を開弁すると共に三方弁
52を循環ポンプ20が原液タンク24に接続されるよ
うに切り換えると、原液タンク24内の油水混合液が濾
過器10の第1室14を所定圧にて圧送されて濾液排出
口32から濾液すなわち水を含まない油が回収され、濾
液タンク40に蓄えられる。油水混合液は原液タンク2
4から連続的に圧送されており、濾過膜を油が透過する
ことによって水の含有率を高くされて原液タンク24に
戻り、繰り返し濾過器10内を循環させられる。
【0014】表1は、上記の油水分離装置によって水を
含んだ研削油から水を分離した結果を示したものであ
る。なお、セラミックフィルタ12には、直径10m
m、長さ300mmで、平均細孔径0.2μmの濾過膜
が形成された、直径7mmの原液通路が19個設けられ
ている円筒状のフィルタを用い、濾過操作は、濾過圧力
100kPa、膜面流速3m/sで行い、研削油の粘度
は30℃において2.3cStであった。また、濾過前
後の含水率の測定は、携帯用水分測定器{浅野ケミカル
ズ(株)製 AQUA TEST FINA}で行っ
た。その結果、5〜95vol%の何れの含水率の研削
油の場合にも、濾液中の含水率は0.01%以下であっ
た。なお、この水分測定器の検出限界は0.01vol
%であり、何れの場合にも検出限界以下であった。一般
に、研削油の場合には含水率が0.1vol%以下であ
れば研削性能に関して問題が生じず、新油の場合にも含
水率が0.05〜0.08vol%程度の場合があるこ
ととから考えると、本実施例によれば極めて低い含水率
の研削油が得られることが明らかである。なお、参考ま
でに油含浸工程を実施せずに濾過を行った場合の濾液の
含水率を併せて示すが、濾液の含水率は殆どの場合原液
の含水率よりも高くなる。
【0015】
【表1】
【0016】なお、前記の逆洗バルブ48および逆洗路
50は、濾液タンク40内に貯留された油を用いてセラ
ミックフィルタ12の洗浄を行うためのものであり、予
め定められた所定の間隔、例えば24時間毎に、循環ポ
ンプ20を停止すると共に濾液出口バルブ36を閉弁
し、逆洗バルブ48を開弁すると共に三方弁42を送液
ポンプ44と逆洗路50とが接続される位置に切り換え
て、10乃至15秒間送液ポンプ44を運転することに
より、第2室34内の圧力を第1室14よりも高め、油
を第2室34から第1室14へ逆流させることによって
セラミックフィルタ12の目詰まりを除去するものであ
る。
【0017】ここで、本実施例においては、油タンク5
8が三方弁52によって供給路22に接続されており、
原液の流通(すなわち濾過)に先立って濾過器10に油
が供給されることによってセラミックフィルタ12の濾
過膜の細孔に油が含浸される。そして、その後、濾過が
行われるため、濾過膜の細孔は油が透過し易く、水が透
過し難くなって、濾液として水の含有率の低い油が回収
されるのである。なお、前記油含浸工程は、必ずしも濾
過を開始する都度行わなくとも良く、以前の操作によっ
て濾過膜の細孔に油が含浸されていれば不要である。し
たがって、例えば、新しいセラミックフィルタ12を用
いる場合や、薬品等によってセラミックフィルタ12を
洗浄した場合等に油含浸工程を実施すれば良い。
【0018】また、本実施例においては、逆洗バルブ4
8および逆洗路50が備えられているため、前述のよう
に定期的に油を第2室34に送ることでセラミックフィ
ルタ12の目詰まり除去が行われ、高い濾過流束が長期
間に亘って維持される。
【0019】また、濾過膜がアルミナ質セラミックスか
ら構成されているため、逆洗によっても高い濾過流束が
得られなくなった場合には、化学処理或いは加熱処理を
施すことによって、初期の濾過流束が回復して使用可能
となるため、高い経済性が得られる。
【0020】図2は、本発明の油導入手段の他の例の構
成を示す図である。本実施例においては、前記実施例の
三方弁52は用いられず、原液導入口16と供給弁18
との間に三方弁64が設けられると共に、送液ポンプ6
6がその三方弁64と油導入バルブ54との間に設けら
れている。本実施例では、供給弁18および戻し弁28
が閉じられた状態で、三方弁64を油導入路56と原液
導入口16とが接続されるように切り換え、油導入バル
ブ54を開弁すると共に送液ポンプ66を作動させて、
セラミックフィルタ12の濾過膜に油が含浸させられ
る。その後、戻し弁28を開弁すると共に三方弁64を
原液導入口16と供給バルブ18とが接続されるように
切り換え、循環ポンプ20を作動させることによって、
濾液すなわち油が回収される。なお、他の部分の構成は
前記の第1実施例と同様であり、同一の符号を付して説
明を省略する。本実施例によれば、油タンク58から濾
過器10までの距離を短くすることが可能であり、した
がって油を濾過膜に含浸するために必要な油の量が減じ
られて、油タンク58内に備える油の必要量を少なくす
ることが可能である。
【0021】図3は更に他の油導入手段の構成を示す図
である。本実施例においては、図2の三方弁64に油導
入路56を介してコンプレッサ68が接続されており、
油タンク58は、油導入バルブ54を備えた分岐路70
を介して油導入路56に接続されている。本実施例にお
いては、上記第2実施例と同様にバルブ操作をした後、
コンプレッサ68を作動させることによって圧縮空気に
よって油が濾過器10に送られる。
【0022】図4は更に他の油導入手段の構成を示す図
である。本実施例においては、前記第2実施例において
用いられていた送液ポンプ66に代えて、ピストン72
を備えたシリンダ74が用いられ、油タンク58とシリ
ンダ74との間に弁76が設けられている。本実施例に
おいても、前記第2実施例と同様にバルブ操作をした
後、ピストン72を作動させることによって油が濾過器
10に送られる。
【0023】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0024】例えば、前述の実施例においては、セラミ
ックフィルタ12として円筒状のアルミナ質セラミック
スを用いたが、軸方向に複数の貫通孔を備え、それら貫
通孔の内周面に実施例と同様な濾過膜がそれぞれ設けら
れた円柱状の所謂マルチタイプのフィルタが用いられて
も良く、また、他のセラミックスや樹脂製の濾過膜が用
いられても良い。なお、セラミックスからなるフィルタ
は、高い剛性を備えているため高い濾過圧力をかけるこ
とが可能であり、また高い耐薬品性を備えているため薬
品洗浄が容易であり、また、高い耐熱性を備えているた
め原液の温度を上げて粘性を低下させて濾過速度を向上
させたり、或いは有機性の目詰まりの焼却除去が可能で
あるため、最も好ましい。上記セラミックスの材料とし
てはアルミナ、ジルコニア、コージェライト、ムライト
等が好ましい。
【0025】また、フィルタの形状は、円筒状の他に、
板状、上記のようなマルチタイプ、ハニカムタイプ等が
使用される。マルチタイプおよびハニカムタイプは単位
体積当たりの濾過面積が比較的大きく、装置を小型化す
ることが可能である。
【0026】また、濾過膜に油を含浸するためには、必
ずしも前述の実施例のように油水分離装置内に油導入手
段を設けなくとも良く、例えば、濾過に先立ってセラミ
ックフィルタ12を油中に適当な時間保持して油を含浸
させても良い。
【0027】また、前述の実施例においては、本発明が
クロスフロー式の油水分離装置に適用された場合を説明
したが、その他の形式の油水分離装置にも本発明は適用
され得る。但し、クロスフロー式であれば、濾過ケーク
の形成が比較的小さくなるとともに、濾過膜近傍の原液
中の水分含有率が高くなることが防止されるため、最も
好ましい。
【0028】また、油タンク58内に備える油は、濾液
の純度を高く維持するためには、できるだけ濾過対象と
なる油と同じものであることが望ましい。
【0029】また、前述の実施例においては、濾過圧力
を100kPaとしたが、濾過圧力は10〜300kP
aの範囲で適宜設定される。但し、効率的な濾過を行う
ためには20kPa以上が望ましく、また、油の毛管圧
力以上で行うと水が濾過膜の細孔内に入って濾液の含水
率が高くなる可能性があるため、200kPa以下が望
ましく、20〜200kPaの範囲に設定するのが最も
好ましい。また、濾過圧力が必要以上に高いと、油水混
合液中の固形分やタール分による濾過膜の目詰まりの付
着が強固になり、洗浄や逆洗等による目詰まり除去が困
難になるため、濾過速度が小さくなる。
【0030】また、前述の実施例においては、濾過膜の
細孔内を油で満たしたが、必ずしも完全に含浸させなく
とも良く、例えば濾過膜の第1室14側の表面に油膜が
形成された状態でも良い。
【0031】また、油の含浸の確認のためのガラス管6
0は必ずしも用いなくとも良く、例えば、油含浸工程を
一定時間とすることで含浸状態を管理しても良い。
【0032】また、油導入路56を原液導入口16に接
続するのための三方弁52は、必ずしも用いなくとも良
い。例えば、油導入路56と、供給路22とにそれぞれ
別個に操作される開閉弁が設けられても良い。また、三
方弁42も必ずしも設けられなくてもよい。
【0033】また、逆洗バルブ48、逆洗路50等の逆
洗手段は必ずしも設けられなくとも良い。
【0034】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である油水分離装置の構成を
示す図である。
【図2】油水分離装置の他の例の構成を示す図である。
【図3】油水分離装置の更に他の例の構成を示す図であ
る。
【図4】油水分離装置の更に他の例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10:濾過器 12:セラミックフィルタ(濾過膜) 14:第1室 22:供給路 30:戻し路 34:第2室 {52:三方弁、56:油導入路}(油導入手段) 58:油タンク(油供給源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 隆志 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 岡田 忍 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過膜によって分離された第1室および
    第2室を有する濾過器を用いて、油水混合液から水分含
    有率の低い油を回収するための油水分離方法であって、 前記濾過膜に油を予め含浸する油含浸工程と、 該油含浸工程の後に、前記油水混合液を所定圧力で前記
    濾過器の第1室に循環させることにより前記水分含有率
    の低い油を前記濾過膜を通して該濾過器の第2室へ濾過
    させる濾過工程とを含むことを特徴とする油水分離方
    法。
  2. 【請求項2】 濾過膜によって分離された第1室および
    第2室を有する濾過器を備え、油水混合液を所定圧力で
    該濾過器の第1室に循環させることにより水分含有率の
    低い油を該濾過膜を通して該濾過器の第2室へ濾過させ
    て回収する形式の油水分離装置であって、 油供給源と、 前記油水混合液を前記第1室に循環させるに先立って、
    該油供給源からの油を該第1室に導入して前記濾過膜に
    含浸させる油導入手段とを含むことを特徴とする油水分
    離装置。
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