JPH0718517Y2 - 工作機械のスピンドルヘッド - Google Patents

工作機械のスピンドルヘッド

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JPH0718517Y2
JPH0718517Y2 JP1992039657U JP3965792U JPH0718517Y2 JP H0718517 Y2 JPH0718517 Y2 JP H0718517Y2 JP 1992039657 U JP1992039657 U JP 1992039657U JP 3965792 U JP3965792 U JP 3965792U JP H0718517 Y2 JPH0718517 Y2 JP H0718517Y2
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JP
Japan
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spindle
coolant supply
supply pipe
feed screw
coolant
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1992039657U
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JPH059848U (ja
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上 眞 田
沢 祥 吾 芹
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は工作機械のスピンドルヘ
ッドに係り、とりわけスピンドル内にクーラント供給路
が設けられているスピンドルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】中ぐり盤などの工作機械においては、ス
ピンドルを送りねじおよび送りナットを用いて軸線方向
に進退移動可能としたスピンドルヘッドが用いられてい
る。このような送りねじを用いて進退移動可能とされた
スピンドル内に、冷却用油などのクーラントを供給する
場合には、送りねじがスピンドルの軸線と一致させて配
置されているので、従来は、クーラント供給パイプを、
この送りねじとスピンドルの内壁との間の空間にスピン
ドル外から挿入し、スピンドル内の軸線から偏心した位
置に配置していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このため皿ばねが装着
された中間ロッドなどに設けられたクーラント供給穴に
対し、クーラント供給パイプからクーラントを流入させ
る場合、その接合部の構造が複雑となっていた。また、
スピンドルの内壁と送りねじとの間の空間には制限があ
るため、細い径のクーラント供給パイプしか挿入でき
ず、クーラントの供給量を多くできないという問題があ
った。
【0004】本考案はこのような点を考慮してなされた
ものであり、構造が簡単でクーラントの供給量を増大す
ることのできるスピンドル内にクーラント供給路を備え
た工作機械のスピンドルヘッドを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、スピンドル
と、このスピンドルと同軸に配設され、スピンドルに進
退移動を与えるための送りねじおよびこの送りねじに螺
合する送りナットと、スピンドル内に挿入されたクーラ
ント供給パイプとを備えた工作機械のスピンドルヘッド
であって、前記クーラント供給パイプが送りねじ内を同
軸方向に挿通して配設され、一端がクーラント供給源に
連設された第一の供給パイプと、一端がスピンドルに連
設された第二の供給パイプとからなり、前記第一および
第二の供給パイプの他端側部は互いにスピンドルの軸方
向に摺動可能に嵌合していることを特徴としている。
【0006】本考案によれば、クーラント供給パイプが
送りねじ内に同軸方向に配設されているので、スピンド
ル内のクーラント供給穴との接合が容易であり、構造が
簡単となるとともに、クーラント供給パイプの直径を太
くすることができ、クーラントの供給量を増大すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例につい
て説明する。
【0008】図において符号11はスピンドルであり、
このスピンドル11はラム13内に回転支持されたフラ
イス軸15の内部に、軸線方向に往復移動可能に同軸配
置されている。スピンドル11の後端部は、ラム13内
に固設されたガイドバー19に沿って軸線方向に摺動す
るシリンダ17の前方側内部に軸受21を介して回転可
能に保持されている。このシリンダ17の後端面17a
には送りナット23の端面が当接固定され、この送りナ
ット23には送りねじ25が螺合している。この送りね
じ25は、前方部がシリンダ17を挿通してスピンドル
11内に挿入され、後方部が送りナット23に螺合した
後、さらに後方に向けて延びている。
【0009】スピンドル11の中間部内には、同軸配置
された中間ロッド27に対し多数枚の皿ばね29が積層
された状態で装着され、この中間ロッド27の後端部に
は、スピンドル11内に摺動可能に挿入された円筒状の
中空スリーブ31が連結され、中空スリーブ31はその
一部をスピンドル11より後方に突出させてスピンドル
11内に移動可能に配設されている。中空スリーブ31
内には円形ブッシュ33が、その外周面中空スリーブ3
1の内周面に摺接させて配設されている。送りねじ25
は、その先端部がブッシュ33に対し軸受35を介して
回転支持され、後端部がスピンドルヘッド本体ケーシン
グ12に軸受14を介して回転支持されている。
【0010】送りねじ25内には、内部にクーラント供
給通路37aの形成されたクーラント供給パイプ37
が、送りねじ25の後端側から同軸方向に挿通して配設
されている。このクーラント供給パイプ37は、先端部
がブッシュ33に固定保持され、後端部が軸受39を介
して送りねじ25に支持されている。また、送りねじ2
5の後方側に突出した部分のクーラント供給パイプ37
には、クーラント供給パイプ37を回転駆動するための
スプロケットあるいはベルト車41が嵌着され、さらに
クーラント供給パイプ37の後端面には、クーラント供
給源(図示せず)に接続するためのロータリジョイント
43が取付けられている。
【0011】クーラント供給パイプ37の前方部には、
内部にクーラント供給通路45aの形成された細径のク
ーラント供給内パイプ45が、軸線方向に摺動自在に挿
入されている。このクーラント供給内パイプ45はブッ
シュ33を挿通し、その先端部が中間ロッド27に固設
されている。
【0012】中間ロッド27には、クーラント供給内パ
イプ45のクーラント供給通路45aと連通してクーラ
ント供給穴27aが軸線方向に設けられ、この中間ロッ
ド27の先端部には、軸線方向にクーラント供給穴47
aが設けられた押出棒47が嵌挿固定されている。押出
棒47の先端には、工具ホルダ49のプルスタッド49
aをクランプするコレット51が取付けられている。
【0013】スピンドル11の中間外周部には、2本の
キー溝53が軸線方向に形成され、このキー溝53に対
し、スピンドル駆動歯車55の内周面に固設されたキー
57が摺動自在に係合されている。スピンドル駆動歯車
55は、スピンドルヘッド内にスピンドル11と平行に
回転可能に支持されたスプライン軸59に嵌着されたピ
ニオン61と噛合い、駆動源(図示せず)に連結された
歯車63によりスプライン軸59を回転駆動することに
より、スピンドル11が回転駆動されるようになってい
る。また、送りねじ25の回転は、送りねじ25に嵌着
された歯車65を回転駆動することにより行われる。
【0014】シリンダ17内の後方部には、ピストン6
7が摺動自在に配設され、シリンダ17の後端面17a
および中間位置にそれぞれ穿設された圧力油供給口69
a,69bから圧力油を供給することにより、ピストン
67が往復動され、スリーブ31をスピンドル11内で
往復移動させ得るようになっている。
【0015】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。
【0016】スピンドル11をスピンドル駆動歯車55
により回転駆動しつつ、スピンドル11内にクーラント
を供給するために、クーラント供給パイプ37に対し、
スプロケットあるいはベルト車41を介してスピンドル
11と同一回転数の回転力が与えられる。クーラント供
給パイプ37は、先端部がスピンドル11とともに回転
しているブッシュ33に支持され、後端部が軸受39に
支持されて、送りねじ25内で回転する。この回転する
クーラント供給パイプ37に対し、ロータリジョイント
43を通じてクーラントが供給される。クーラントはク
ーラント供給通路37aを通ってクーラント供給パイプ
37の前方部へ流れ、挿入されているクーラント供給内
パイプ45のクーラント供給通路45aへ流入する。こ
のクーラント供給内パイプ45は、中間ロッド27とと
もにスピンドル11と同一回転数で回転するため、クー
ラント供給パイプ37との間に相対滑り回転は生じな
い。クーラントはさらに中間ロッド27、押出棒47内
を通ってスピンドル11の前方側へ流れ、スピンドル1
1の先端部に穿設された排出口71a,71bを通って
外部へ排出される。
【0017】次にスピンドル11の進退移動を行う場合
には、歯車65を介して送りねじ25を回転駆動し、こ
れに螺合する送りナット23を移動させることにより行
う。送りナット23が移動すると、シリンダ17が送り
ナット23とともにガイドバー19に沿って移動し、こ
れに伴い、シリンダ17に後端部を回転支持されている
スピンドル11がフライス軸15内を軸線方向に移動す
る。この場合、キー57はキー溝53内を摺動するの
で、スピンドル11は回転駆動されつつ進退移動するこ
とができる。また、スピンドル11の移動とともに中間
ロッド27およびこれに固設されたクーラント供給内パ
イプ45も移動するが、クーラント供給内パイプ45は
クーラント供給パイプ37内を入れ子式に摺動し、クー
ラント供給通路37a,45aの連通状態は常に良好に
保たれる。
【0018】スピンドル先端部への工具ホルダ49の着
脱動作を行う場合には、圧力油供給口69aから圧力油
を供給し、ピストン67を前進させてスリーブ31、中
間ロッド27により皿ばね29を押圧し、押出棒47を
移動させることにより、プルスタッド49aとコレット
51との係合を解放する。逆にコレット51によりプル
スタッド49aをクランプする場合には、シリンダ17
の中間位置に穿設された圧力油供給口69bから圧力油
を供給し、ピストン67を後退移動させ、皿ばね29の
復帰力により、中間ロッド27、押出棒47を後退移動
させることにより行う。このように、工具ホルダ49の
着脱動作を行う際、スリーブ31は軸線方向移動する
が、スリーブ31内に配設されたブッシュ33はスリー
ブ31とは別部材として構成され、軸線方向に移動しな
いので、クーラント供給パイプ37には何ら影響はな
い。
【0019】このように本実施例によれば、クーラント
供給パイプ37が、送りねじ25内にこれと同軸方向に
挿通して配設されているので、スピンドル内へのクーラ
ント供給構造が簡単となり、またクーラント供給パイプ
37を太径とすることができる。また、クーラント供給
パイプ37を送りねじ25のさらに後方に延長させるこ
とができるので、クーラント供給パイプ37とクーラン
ト供給源とを接続するロータリジョイント43を、メイ
ンテナンスの容易な任意の位置に配置することが可能と
なる。これにより、ロータリジョイント43のメインテ
ナンス、交換修理作業が容易となる。また、中間ロッド
27、押出棒47内に設けられたクーラント供給穴27
a,47aへのクーラント供給パイプ37の接続も、ク
ーラント供給パイプ37に入れ子式に挿入されたクーラ
ント供給内パイプ45を介して簡単、容易に行うことが
できる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
スピンドル内へのクーラント供給装置の構造を簡単にす
ることができるとともに、クーラントの供給量を増大す
ることができる。また、本考案によれば、スピンドルの
繰り出し長さの変化に応じて、スピンドルヘッドの長さ
を拡張し大型化することなく、クーラント供給パイプの
長さを変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は本考案による工作機械のスピンドルヘッド
の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 スピンドル 17 シリンダ 23 送りナット 25 送りねじ 37 クーラント供給パイプ 43 ロータリジョイント 45 クーラント供給内パイプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部に駆動用歯車が嵌合されているスピ
    ンドルと、前記スピンドルと同軸に配設されスピンドル
    に進退移動を与えるための送りねじと、この送りねじに
    螺合する送りナットと、スピンドル内に挿入されたクー
    ラント供給パイプとを備えた工作機械のスピンドルヘッ
    ドにおいて、前記クーラント供給パイプは、送りねじ内
    を同軸方向に挿通して配設され、一端がクーラント供給
    源に連接された第一の供給パイプと、一端がスピンドル
    に連接された第二の供給パイプとからなり、前記第一お
    よび第二の供給パイプの他端側部は互いにスピンドルの
    軸方向に摺動可能に嵌合し、かつ前記第一の供給パイプ
    はスピンドルと同期して回転可能とされるとともに、第
    二の供給パイプは第一の供給パイプより細径とされ、第
    一の供給パイプ内に摺動可能に挿入されていることを特
    徴とするスピンドルヘッド。
JP1992039657U 1992-06-10 1992-06-10 工作機械のスピンドルヘッド Expired - Lifetime JPH0718517Y2 (ja)

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JPH059848U JPH059848U (ja) 1993-02-09
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JPS58217245A (ja) * 1982-06-10 1983-12-17 Yamazaki Mazak Corp 主軸の潤滑構造

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