JPH07184826A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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Publication number
JPH07184826A
JPH07184826A JP5333217A JP33321793A JPH07184826A JP H07184826 A JPH07184826 A JP H07184826A JP 5333217 A JP5333217 A JP 5333217A JP 33321793 A JP33321793 A JP 33321793A JP H07184826 A JPH07184826 A JP H07184826A
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JP
Japan
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forceps raising
wire
view
forceps
main body
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Withdrawn
Application number
JP5333217A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nakamoto
中本孝治
Seiji Kitano
北野誠二
Masaaki Nakazawa
中沢雅明
Hideo Ito
伊藤秀雄
Yasuto Kura
康人 倉
Hisao Yabe
矢部久雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5333217A priority Critical patent/JPH07184826A/ja
Priority to US08/237,000 priority patent/US5569157A/en
Publication of JPH07184826A publication Critical patent/JPH07184826A/ja
Priority to US08/638,984 priority patent/US5707344A/en
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

Abstract

(57)【要約】 【目的】検査に不必要な接続または調整用の工具を廃止
し、部品点数を削減することができるとともに、使用者
の負担をなくす。 【構成】接続工具を用いて接続を行う接続部29または
調整工具を用いて調整を行う調整部を有する内視鏡にお
いて、内視鏡の構成部材216に、前記接続または調整
するための工具部226を設けた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉗子起上台を進退させ
る鉗子起上ワイヤーと、鉗子起上ワイヤーを内挿する鉗
子起上ワイヤー案内管とを操作部の外部に導出する内視
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】先端部の鉗子起上台を操作部側の操作に
より鉗子起上ワイヤーを介して起上、倒置可能にした内
視鏡においては、鉗子起上ワイヤーを収容する鉗子起上
ワイヤー案内管を具備しているが、この鉗子起上ワイヤ
ー案内管は、先端部側で開口しており、先端部を体腔内
に挿入したときに、体液などがその開口部分から前記鉗
子起上ワイヤー案内管に侵入する。そのため、鉗子起上
ワイヤー案内管の洗浄を行う必要があるが、装置を分解
して洗浄を行うことは手間と時間がかかり、そこで、特
公昭62−30009号公報においては、操作部の外部
に鉗子起上ワイヤーを導出させ、外部に導出した鉗子起
上ワイヤーをビスで押圧固定することにより、鉗子起上
ワイヤーを着脱自在にし、洗浄を容易に行うことが提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭62−30009号公報の方式では、鉗子起上ワイ
ヤーの着脱の際、ビスを回動させるために、一般に出回
っているドライバーや内視鏡の付属品である回転具を使
用して行っているが、これらは実際に内視鏡の検査に必
要なものではなく、使用者にとって検査に不必要なもの
は邪魔であるし、また、内視鏡の付属品として回転具を
設ければ、部品点数が多くなり、ドライバーを使用した
としても、使用者はドライバーを購入しなければなら
ず、使用者にとって負担になってしまうという問題を有
している。このことは、鉗子起上ワイヤーの着脱だけの
問題ではなく、内視鏡において検査に不必要な調整手段
全てに共通する問題となっている。
【0004】本発明は上記問題を解決するものであっ
て、内視鏡の構成部材に、内視鏡の構成部材を接続また
は調整するための工具部を設けることにより、検査に不
必要な接続または調整用の工具を廃止し、部品点数を削
減することができるとともに、使用者の負担をなくすこ
とができる内視鏡を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の内
視鏡は、接続工具を用いて接続を行う接続部または調整
工具を用いて調整を行う調整部を有する内視鏡におい
て、内視鏡の構成部材に、前記接続または調整するため
の工具部を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、例えば図24に示すよう
に、鉗子起上ワイヤーを押圧固定する時は、接続部29
のワイヤー押圧部本体190に設けられ、取り付け状態
で斜め上方に向いている回転凸部225に、内視鏡に対
し着脱自在である保護カバー216の係合穴226を係
合させ回転して行う。従って、接続部29のワイヤー押
圧部本体190の回転を、内視鏡を構成している保護カ
バー216で行うことにより、検査に不必要な調整具を
廃止することができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の内視鏡の1実施例であり、その全
体構成を示す概略図である。内視鏡は、操作部1、この
操作部1を手で保持するためのグリップ部2を備え、操
作部1には挿入部3とユニバーサルコード4が接続され
る。ユニバーサルコード4は、端部にコネクター5を有
し、このコネクター5は、照明光を供給する光源装置6
に接続される。挿入部3は操作部1に設けたアングルノ
ブ7により湾曲される湾曲部8と、その先端に設けた先
端部9とを有し、先端部9には挿入部3の内部に延びて
いる後述するチャンネル34(図4)の先端開口部35
が設けられている。チャンネル34の他方の開口には、
操作部1に鉗子開口部10として設けられ、鉗子開口部
10には必要に応じて鉗子栓11が取り付けられる。挿
入部3には、破損を防止するためのオレドメ(図示せ
ず)、オレドメを覆っているオレドメカバー12が操作
部1側の端部に設けられている。
【0008】コネクター5には、送気装置13と送水装
置14が接続され、また、映像信号を処理するビデオプ
ロセッサ15が接続アダプタ16を介して接続されてい
る。ビデオプロセッサ15には、信号処理された映像信
号による被写体像を表示するモニター17と、映像信号
を記録再生するVTRデッキ18と、映像信号により被
写体像を印字するビデオプリンタ19と、映像信号を記
録する大容量の記憶装置であるビデオディスク20等が
接続されている。
【0009】操作部1には、ビデオプロセッサ15を操
作するスイッチ21が設けられ、また、操作部1には挿
入部3の先端部9へ送気、送水するための送気、送水ピ
ストン22と、吸引するための吸引ピストン23とが設
けられ、吸引はコネクター5に設けられた吸引口金(図
示せず)を介して吸引ポンプにより行われる。さらに、
操作部1には、鉗子起上ワイヤー開口部24がグリップ
部2の下方に、また駆動軸開口部25がグリップ部2に
設けられている。鉗子起上ワイヤ開口部24からは、鉗
子起上ワイヤー26の一端が導出され、駆動軸開口部2
5からはアングルノブ7と同軸に設けた鉗子起上レバー
27により移動される駆動軸28の一端が導出される。
駆動軸28と鉗子起上ワイヤー26の接続は、駆動軸2
8の挿入部側に設けられた接続部29において、鉗子起
上ワイヤー26をビスによる押圧固定によって行われて
おり、鉗子起上ワイヤー26はこの接続部29において
取り外しが可能となっている。
【0010】次に、図2〜図10により先端部9の詳細
について説明する。図2は図1の先端部9において先端
着脱部93が先端部本体33から取り外された状態を示
す概略側面図である。図3は図2の先端部9の周辺拡大
図を示し、図3(A)は概略正面図、図3(B)は図3
(A)のG−G線に沿って矢印方向に見た断面図、図3
(C)は図3(B)のH−H線に沿って矢印方向に見た
断面図である。図4は図3(A)のF−F線に沿って矢
印方向に見た断面図である。図5(A)は図3(B)の
I方向から視た一部側面図、図5(B)は図5(A)の
I′方向から視た正面図である。図6は図3(B)のE
−E線に沿って矢印方向に見た断面図である。図7は図
4のJ−J線に沿って矢印方向に見た断面図である。図
8は図7の構造と一部が異なる図であり、図3(A)の
J′−J′線に沿って矢印方向に見た断面図である。図
9は図8と同様の図で図8の構造の他の例を示す図であ
る。図10はスロープ部本体40を示し、図10(A)
は平面図、図10(B)は側面図である。
【0011】図2において、先端部9は、対物レンズ3
0、照明レンズ31、これらに空気、水等を噴出するノ
ズル32を設けた先端部本体33を有している。先端部
9には、操作部1の鉗子開口部10に連通するチャンネ
ル34(図4)の先端開口部35が設けられ、その先に
チャンネル34に挿通した鉗子(図示せず)を起上させ
る鉗子起上台36が設けられている。
【0012】図7〜図9に示すように、鉗子起上台36
はチップ収納部37を有し、チップ収納部37には、鉗
子起上ワイヤー26の先端にステージングで設けたチッ
プ38が収納されている。鉗子起上台36は、プラスチ
ック等の起上軸39によりスロープ部本体40に所定の
角度範囲内で回転可能に設けられている。
【0013】先端部本体33(図2)は、ポリサルホ
ン、変成PPO等の絶縁部材からなる着脱カバー41と
固定カバー42を構成し、固定カバー42は先端部本体
33に図6に示すピン43で先端部本体33の側孔44
に接着固定され、着脱カバー41は鉗子起上台36、鉗
子起上ワイヤー26、スロープ部本体40と一体で先端
部9から着脱自在に設けられている。
【0014】図10にスロープ部本体40の詳細を示
し、底部には起上軸39の通る起上軸穴45を有してお
り、図10(B)の向かって左側から上部に向かって鉗
子起上ワイヤー26の走行に沿って滑らかなスロープ4
6を有し、上部に貫通する起上ワイヤーガイド穴47と
ほぼ平行な上面48とつながるように構成されている。
上面48の鉗子起上台36側の側壁には、鉗子起上台3
6の起上範囲を規制するストッパ突起部49を有してい
る。また、スロープ部本体40は、チャンネル34(図
4)の開口する先端開口部面50を図の向かって右側に
有し、その面より鉗子起上台36に滑らかにつながる鉗
子経路部51を構成するとともに、その鉗子経路部51
の上面は、鉗子起上時に鉗子が曲がる形状に沿った起上
ガイド部52を構成している。この際、起上ワイヤーガ
イド穴47と鉗子経路部51の中心線はほぼ平行でそれ
らと起上軸穴45はほぼ垂直に構成している。また、ス
ロープ46の鉗子起上台36側接触面53は鉗子起上台
36の側壁とほぼ平行に設け、さらに、底部には鉗子起
上台36の底部が位置する切欠部54を形成している。
【0015】図2、図3に示すように、先端部本体33
は対物レンズ30、照明レンズ31、ノズル32を有す
る部分を少なくとも鉗子起上台36側の面が平面になる
ように形成するとともに、チャンネル口金55、案内管
56の開口端もやはり平面になるように、糸巻き接着部
57に対してL字状に設けている。これに合わせて固定
カバー42も図5に示すようにL字状に設け、糸巻き接
着部57側端の底部89をO状リングで形成し、その上
方に一部切欠部59を有する凹状溝60を設けている。
そのさらに上方は、対物レンズ30、照明レンズ31、
ノズル32等を除いて先端部本体33を覆うように形成
されている。糸巻き接着部57は、湾曲部8(図1)に
湾曲しやすいように設けられたフッ素ゴム等の弾性材か
らなる湾曲ゴム61を固定する部分である。
【0016】一方、着脱カバー41は底部58に一部切
欠部62を有するC状リングで形成し、固定カバー42
の凹状溝60(図3B、図5)に弾性変形して嵌合する
ように設けられている。この際、固定カバー42の少な
くとも凹状溝60の硬さは、固定カバー42の底部89
と略同等もしくはそれ以上に硬くすることが考えられ、
また、それとともに着脱カバー41を固定カバー42よ
り弾性が高く滑り性の良いプラスチック部材にしてより
着脱しやすくすることが考えられる。また、弾性の高い
同材質を使用してもかまわない。具体的には、硬さにつ
いてはガラスを含有することによって硬くすることが考
えられ、弾性についてはポリエチレン、ポリアセター
ル、ポリプロピレン等が弾性が高く、ポリサルホン、変
成PPOは弾性が低い材料であり、滑り性についてはP
TFEのコート、フッ素樹脂コートを施したり、親水性
処理、撥水性処理を施したり、またプラスチックの型に
ガラスビーズやしぼを施すことにより滑り性を高めるこ
とが考えられる。
【0017】さらに、着脱カバー41は、底部58の上
方に固定カバー42と嵌合する切欠部63(図2、図3
A)を有し、その上方にフック部64を有し、着脱カバ
ー41の上端部は滑らかなR形状で形成されている。フ
ック部64は着脱カバー41の着脱方向と略垂直方向に
延びた係止手段であり、先端部本体33の端部と嵌合可
能にされている。
【0018】図7に示すように、スロープ部本体40、
鉗子起上台36、着脱カバー41は、少なくとも鉗子起
上台36が起上軸39に対して所定の角度範囲で回転で
きるように構成されている。あるいは、図8に示すよう
に、鉗子起上台36をプラスチック等で起上ピン66と
一体に形成し、スロープ部本体40に設けた穴に起上ピ
ン66を挿入した後、起上ピン66の頭を熱で潰しても
よい。スロープ部本体40と着脱カバー41は、スロー
プ部本体40に設けた凸部67と、着脱カバー41に設
けた位置決め穴68により位置決めされ接着されてい
る。このため、スロープ部本体40には接着だまり部6
9を設けてある。さらに、図9に示すように、起上軸3
9で鉗子起上台36とスロープ部本体40を回転可能に
連結し、スロープ部本体40と着脱カバー41を接着し
て三体を一体化してもよい。
【0019】図3において、照明レンズ31には、光源
装置6(図1)から照明光を送るライトガイドファイバ
ー70が対向して配設されており、ライトガイドファイ
バー70は、先端部本体33の切欠部71内に接着剤を
充填して固定してあり、切欠部71には接着カバー72
が被せられ、先端部本体33より湾曲部8から挿入部3
の全長にわたってシリコン等の保護チューブ73を接着
固定し、さらにその上から湾曲部8のみシリコン等の保
護チューブ74を糸75でもって固定している。ライト
ガイドファイバー70は、図6に示すように、先端部本
体33の側壁ねじ部76にHUネジ77で止められてい
る。
【0020】図3において、同様に、対物レンズ30に
は、ビデオプロセッサ15に導かれる導線(図示せず)
が接続されたCCD78が対向して配設されている。対
物レンズ30のレンズユニット79は、図8に示すよう
に、先端部本体33の側壁ネジ部90にHUネジ91で
止められている。ノズル32は、その先端が絞られてお
り先端部本体33に接着固定され、他端には送気・送水
ピストン22のシリンダ(図示せず)につながっている
送気・送水チューブ80が糸81で縛られて固定されて
いる。送気・送水チューブ80の接続部には先端部本体
33の切欠部82が設けてあり、送気・送水チューブ8
0の曲がりを可能にしている。
【0021】図4において、チャンネル34は、少なく
とも湾曲部8内において、コイル83を外装し、管部材
からなるチャンネル口金55の外周に設けた凸部84に
突き当てて接着固定されている。チャンネル口金55の
凸部84は、先端部本体33の凹部85に突き当てて先
端部本体33に接着固定するとともに、チャンネル口金
55の鉗子起上台36側端は、先端開口部35に滑らか
に接着剤を塗布している。他端側は外に広がるラッパ部
を有している。鉗子起上台36の鉗子接触面86は、滑
らかな立ち上がりでU字状溝形状を形成している。ま
た、鉗子起上ワイヤー26は、先端開口部92に設けら
れた案内管56によって挿入部3内を経由して操作部
1、鉗子起上ワイヤー開口部24に至っている。案内管
56は鉗子起上台36側端にラッパ部87(図3A)が
形成されており、先端部本体33に開けられた段差穴8
8に接着固定されている。先端部本体33には、鉗子起
上ワイヤー26の移動経路にスロープ部本体40を形成
しており、その途中にストッパ突起部49を設け、鉗子
起上台36の起上範囲を規制している。
【0022】上記に示す構成により、図2において、先
端着脱部93は先端部本体33に対して着脱可能とな
る。
【0023】次に、図11〜図15により鉗子起上ワイ
ヤー開口部24の詳細について説明する。図11は、図
1の鉗子起上ワイヤー開口部24の詳細を示す断面図で
ある。図12は図11のオレドメ108とオレドメカバ
ー111の構成を示し、図12(A)は軸方向断面図、
図12(B)は図12(A)のP−P線に沿って矢印方
向に見た断面図である。図13は図12(A)の拡大断
面図である。図14は図11のK−K線に沿って矢印方
向に見た断面図である。図15は図11の鉗子起上ワイ
ヤー案内管128の構成を示す断面図である。
【0024】図11において、鉗子起上ワイヤー開口部
24には、図1の操作部1内に設けた筒体94が延びて
おり、グリップ部2、口金固定カバー95、鉗子ワイヤ
ー開口部本体96が、筒体94に設けたネジ部97に螺
合されたストッパリング98と、操作部本体99(図
1)との間にはさみ込まれて固定されている。挿入部3
を構成する挿入チューブ100は、挿入チューブ100
の操作部1側に接着等で固定された後端口金101に螺
合している固定リング104が筒体94内に突出した凸
部105を挟みこむことによって固定されている。な
お、後端口金101と接続口金102は、後端口金10
1に設けられた孔106と接続口金102に設けられた
溝116に固定ピン107を嵌入することにより固定さ
れている。
【0025】挿入チューブ100を保護するオレドメ1
08は、オレドメ108にインサート成形されたオレド
メ口金109の内面に設けたネジ部110と、筒体94
のネジ部97が螺合することにより固定されている。さ
らに、オレドメ108の外表面には、挿入チューブ10
0との間の水密を図るため、オレドメカバー111が装
着されている。そして、オレドメカバー111の挿入部
3側と挿入チューブ100は接着により水密にされてい
る。グリップ部2と口金固定カバー95、口金固定カバ
ー95と鉗子ワイヤー開口部本体96、鉗子ワイヤー開
口部本体96と筒体94、筒体94と後端口金101の
水密は、それぞれOリングA112、異形パッキン11
3、OリングB114、OリングC115によって行わ
れている。
【0026】図12および図13に示すように、オレド
メ108とオレドメカバー111は一体になって一つの
ユニットを形成しているが、このオレドメユニット20
0を筒体94に螺合させるとき、オレドメ108とオレ
ドメカバー111の間に回転が生じないよう、オレドメ
108には回り止め凸部201を、オレドメカバー11
1には、回り止め凸部201と略同形状で嵌合している
回り止め凹部202をそれぞれ設け、かつ回り止め凸部
201よりも回り止め凹部202を小さく締め付けてい
るので、オレドメカバー111を持って螺合させても、
オレドメ108にトルクが伝わらないということは生じ
ない。オレドメカバー111のオレドメ108に対する
軸方向の抜け防止として、オレドメカバー111の操作
部1側には抜け止め部203を設けている。さらに、オ
レドメユニット200の外径を小さくするため、オレド
メ108の回り止め凸部201は、オレドメ108のゴ
ム部204のみで凹凸を形成するのではなく、ゴム部2
04とオレドメ口金109で凹凸を形成している。
【0027】次に、挿入チューブ100を締め付けるオ
レドメ108の締め付け部205と、オレドメカバー1
11の嵌合部206の挿入チューブ100に対する締め
率の関係について説明する。オレドメ108の締め付け
部205は、挿入チューブ100の曲げ耐久性向上を図
るため、常に挿入チューブ100を締め付けている。こ
れに対してオレドメカバー111の嵌合部206は、オ
レドメカバー111にも挿入チューブ100の曲げ耐久
性向上の機能を持たせたいときは、オレドメ108の締
め付け部205の締め率と同等にしてもよい。また、オ
レドメカバー111は、水密を図るため嵌合部206に
接着剤を塗っているが、この接着剤の剥離を防止するた
めには、嵌合部206の挿入チューブ100に対する締
め率を、オレドメ108の締め付け部205の締め率よ
りきつくしても良いし、挿入チューブ100と嵌合部2
06の間にシリコン系の弾性接着剤を塗るときは、挿入
チューブ100と嵌合部206の間にクリアランスを設
けて接着しろを作っても良い。
【0028】オレドメ108は、挿入チューブ100が
曲がると挿入チューブ100に対して相対的に移動する
が、オレドメカバー111は挿入チューブ100に対し
接着されているので移動しない。従って、オレドメ10
8とオレドメカバー111の間には、オレドメ108が
移動してもオレドメカバー111に接触しないようにク
リアランスを設けている。しかしながら、このクリアラ
ンスをオレドメ108の外側のテーパ部A207とオレ
ドメカバー111のテーパ部B208の間でずっと維持
すると、オレドメ108とオレドメカバー111の間に
すき間が空きすぎるので、図13に示すように、このク
リアランスを挿入部3側から操作部1側にいくに従って
徐々に減少させるようにしてもよい。
【0029】口金固定カバー95は、図14に示すよう
に、筒体94にビス固定された固定具117に、口金固
定カバー95に設けている突出部118によって形成さ
れた溝部119を嵌入することによって位置決めされて
いる。図11に示すように、鉗子起上ワイヤー開口部本
体96は、口金固定カバー95の異形部と略同形で嵌合
しているので、鉗子起上ワイヤー開口部本体96もまた
位置決めされている。
【0030】口金固定カバー95の開口部120には、
鉗子起上案内管口金121がその外周に形成した凹状溝
122に設けたOリング123を介してシールされてお
り、かつ口金固定カバー95の突出部124の孔125
にピン126を嵌入し、さらにこのピン126を鉗子起
上案内管口金121の切欠部127に嵌入することによ
り、鉗子起上案内管口金121は位置決め固定されてい
る。鉗子起上ワイヤー26が導入される鉗子起上ワイヤ
ー案内管128は、鉗子起上ワイヤー案内管128の後
端パイプ129が鉗子起上案内管口金121に接着固定
されており、他端は先端鉗子起上案内チューブ130
(図15)が先端部33に設けられている案内管56
(図3A)に糸縛り後、接着固定され挿入部3内に配設
されている。
【0031】一方、鉗子起上ワイヤー案内管128の操
作部1側端は、案内板143に設けられた案内経路溝1
44内に納められ、案内板143に設けられた嵌合穴1
46に合う嵌合突起147を有する案内板ふた145で
挟み込み、鉗子ワイヤー開口部本体96の内部に設けら
れた導入部153を有する押さえ部152で押さえると
共に、口金固定カバー95に設けられた口金受け部15
1に、案内板143に設けられた上部受け部149を押
さえるようにしている。案内板143と案内板ふた14
5の下部受け部150は筒体94の外周に乗せるように
している。
【0032】図15は、鉗子起上ワイヤー案内管128
の構成を示す断面図である。鉗子起上ワイヤー案内管1
28は、先端部本体33に設けられた案内管56に、先
端鉗子起上案内パイプ131の一端に設けられた先端鉗
子起上案内チューブ130の一端を先端部本体端面13
9に突き当てた状態で糸縛り部140で固定し、それに
突き当てるように先端鉗子起上案内チューブ130の外
側に先端コイルパイプ138を被せている。先端コイル
パイプ138の操作部1端は、先端鉗子起上案内パイプ
131にハンダ付けして固定している。先端鉗子起上案
内パイプ131の他端には、端部を突き出した状態でチ
ューブ止め管132をハンダ付けしている。先端鉗子起
上案内パイプ131の突き出し端には、後端パイプ12
9とを結ぶ後端案内チューブ133を被せ、チューブ止
め管132に突き当てて糸縛り部134を設け、さらに
後端案内チューブ133の外装として後端コイルパイプ
135を糸縛り部134に突き当て、さらにもう一端側
は糸縛り部136で止めている。
【0033】次に、図16および図17により、図1の
駆動軸開口部25と鉗子起上レバー27の周辺部の構成
について説明する。図16は断面図、図17は図16の
駆動軸開口部25の拡大断面図である。
【0034】鉗子起上レバー27は、操作部1内に延び
るアングルノブ7と共通の支軸156に対して、支軸1
56の凹状溝157に設けたOリング158に接する軸
受159を介して回転可能に取り付けられている。軸受
159は、一端に鉗子起上レバー27を押さえる押圧フ
ランジ160を有し、他端にネジ部(図示せず)を外周
に有し継手部材161に螺合固定されている。鉗子起上
レバー27は、押圧フランジ160と接着等の手段で一
体に固定されている。実際に指を掛けるツマミ部162
はビス163により腕部164に固定されている。
【0035】軸受159は外周に凹状溝165を有し、
その中にOリング166が設けられ、操作部本体99と
水密に回転可能に設けられている。継手部材161の操
作部本体99内の一端は、フック部167を有し、ピン
168を介してリング腕169と回転可能に設けられて
いる。リング腕169の他端は、同様にピン170を介
して台座171に回転可能に設けられている。台座17
1の両サイドには、操作部本体99内に固定された断面
凹状のガイド壁172を有している。台座171の挿入
部3側には、係合穴173が設けられており、この係合
穴173には、駆動軸28に取り付けられている継手固
定具174に螺合して固定されている駆動継手棒175
が挿入されている。
【0036】従って、鉗子起上レバー27を回転させれ
ば、台座171は進退するので、この進退が駆動継手棒
175、駆動軸28、鉗子起上ワイヤー26(図20)
を介して先端部9の鉗子起上台36(図2)へ伝えら
れ、鉗子起上台36の起上、倒置が行われる。この進退
のストロークは、起上時は、先端部本体33にあるスト
ッパ突起部49(図4)、倒置時は、台座171の進退
するガイド板176に取り付けられたストッパ板177
でそれぞれ決められる。また、駆動軸28の傾きを抑え
るため、駆動軸開口部25には数個のOリング178と
樹脂でできた駆動軸受179が配された駆動軸受口金1
83が接着固定されており、駆動軸28を受けている。
駆動軸28の水密は、シール部180で行われる。シー
ル部180はインサート金物184を駆動軸受口金18
3に螺合し取り付けられている。
【0037】駆動軸開口部25は、樹脂でできたグリッ
プ部2に設けられたビス受け181にビス182を螺合
することにより固定されている。駆動軸受口金183と
駆動軸開口部25、駆動軸開口部25とグリップ部2、
グリップ部2とビス受け181、グリップ部2と操作部
本体99の水密はそれぞれOリングA185、異形パッ
キン186、OリングB187、OリングC188で行
われる。
【0038】次に、図18により駆動軸28の挿入部3
側に設けられている接続部29の構成について説明す
る。駆動軸28の接続部本体189には、ワイヤー押圧
部本体190が螺合されており、鉗子起上ワイヤー26
を案内するワイヤー案内部191が固定ビス192によ
って接続部本体189に固定されている。そして、接続
部本体189に設けられた溝193に挿入されたワイヤ
ー押圧部本体190の抜けを防止する抜け止め194が
ワイヤー案内部191によって抜け止めされ、固定され
ている。鉗子起上ワイヤー26を固定するときは、鉗子
起上ワイヤー26をワイヤー案内部191の突き当て部
195まで挿入し、ワイヤー押圧部本体190を回転さ
せ鉗子起上ワイヤー26をワイヤー押圧部196で押圧
変形させることにより固定する。
【0039】図19は、図18の接続部29の構成の変
形例を示す断面図である。本例においては、駆動軸28
に接続部29を設けずに、駆動軸28に着脱自在な接続
部本体209の嵌合穴210に駆動軸28を挿入し、さ
らに、駆動軸28に設けられた案内穴211に鉗子起上
ワイヤー26を挿入し、その状態でワイヤー押圧部本体
212を回転してワイヤー押圧部213を駆動軸28の
係合穴214に係合させ、鉗子起上ワイヤー26を押圧
固定するようにしている。
【0040】次に、図1、図17、図20〜図24によ
り本発明の1実施例について説明する。図20は保護カ
バー216が取り外された状態を示す図である。図21
は駆動軸開口部25に設けられた位置決め穴217の変
形例を示す図である。図22は保護カバー216の装着
時の状態を示す一部断面図である。図23は保護カバー
216の装着後の状態を示す平面図である。図24は保
護カバー216によりワイヤー押圧部本体190を回転
させる状態を示す本発明の内視鏡の1実施例を示す概念
図である。
【0041】接続部29を保護するため、絶縁性の保護
カバー216が操作部1に対し着脱自在に設けられてい
る。保護カバー216は、駆動軸開口部25に設けられ
た位置決め穴217に、保護カバー216の位置決め突
起218を挿入し、操作部1側に保護カバー216を押
し込み、次に鉗子起上案内管口金121に設けられたシ
リンジテーパ凸部219に、保護カバー216のシリン
ジテーパ凹部220を嵌合させることにより固定され
る。
【0042】保護カバー216の位置決め突起218が
挿入される位置決め穴217は袋小路状にして洗浄時の
水抜きのため、図21に示すように、水抜き孔222を
設けてもよい。また、図22に示すように、保護カバー
216に設けられているシリンジテーパ凹部220の操
作部1側は、シリンジテーパ凸部219挿入時に干渉し
ないように、テーパ切欠部223を設けている。保護カ
バー216は、使用者の好みに合わせて使い捨てタイプ
と繰り返しタイプの2種類を用意しているが、識別のた
め、使い捨てタイプの保護カバー216の表面処理は無
処理にし、繰り返しタイプの保護カバー216には梨地
等の表面処理を施すことも考えられる。
【0043】駆動軸開口部25に設けられている位置決
め穴217は、グリップ部を握った時、握りやすくする
ため、図23の紙面上方に設けており、駆動軸開口部2
5、保護カバー216、鉗子ワイヤー開口部本体96の
案内部224は、外観上同じ材質で略一直線状および略
同じ高さに配しており、かつ、それらの軸中心は握りや
すくするため、グリップ部2中心から図23の紙面上方
にずらして設けている。
【0044】鉗子起上ワイヤー26を押圧固定する時
は、図24に示すように、接続部29のワイヤー押圧部
本体190に設けられ、取り付け状態で斜め上方に向い
ている回転凸部225に、保護カバー216の係合穴2
26(工具部)を係合させ回転して行う。この時、係合
穴226の位置を分かり易くするため、凸部227(図
22〜図24)を設けている。また、図24に示すよう
に、保護カバー216がグリップ部2と干渉しないよう
に保護カバー216に切欠部228を設けている。ま
た、グリップ部2の保護カバー216で覆われる部分に
は、「鉗子起上ワイヤーが確実に取り付けられているか
必ず確認して下さい」等の、使用者に対する鉗子起上ワ
イヤー26取り付け時の注意書きを書いたシールを貼り
付けている。
【0045】従って、接続部29のワイヤー押圧部本体
190の回転を、内視鏡の構成部材である保護カバー2
16で行うことにより、検査に不必要な工具を廃止する
ことができる。また、付属品として工具を用意する必要
がなくなるので、部品点数が削減され、ドライバー等の
市場に出回っている工具を使用者が購入する必要もなく
なるので使用者の負担も少なくなる。また、鉗子起上ワ
イヤー案内管128を直視の内視鏡に適用すれば、鉗子
起上案内管口金121のシリンジテーパ凸部219にシ
リンジを取り付けて送水すれば、患部洗浄管路として利
用できる。そして、送水しないときは、シリンジテーパ
を有し弾性部材からなるキャップを鉗子起上案内管口金
121に取り付けておく。
【0046】図25は本発明に係わる保護カバー216
の変形例を示す側面図である。前記実施例においては、
保護カバー216が装着された時は、駆動軸28の露出
部分は絶縁を確保するため、指が入らないようなすき間
になっているが、本例においては、完全に指が駆動軸2
8に触れないように、およびシール部180(図17)
を保護するため、保護カバー216に突起部237を設
けるようにしている。
【0047】図26は本発明が適用される接続部29の
構成の変形例を示し、図26(A)は側面図、図26
(B)は平面図、図26(C)は断面図である。駆動軸
28の接続部本体238に、ワイヤー案内部239を嵌
合し、ワイヤー案内部239の係止穴240にビス24
1を螺合挿入し、ワイヤー案内部239を固定する。ワ
イヤー案内部239には、鉗子起上ワイヤー26を挿入
し易くするためのテーパ部242が形成されており、さ
らに、鉗子起上ワイヤー26の位置決めを行うU字溝2
43が設けられている。また、接続部本体238には、
斜めに切ってあるネジ部244が設けられており、そこ
には鉗子起上ワイヤー26を押圧固定するためのワイヤ
ー押圧部本体245が螺合されている。また、ワイヤー
押圧部本体245は、鉗子起上ワイヤー26と平行に接
触する押圧部246を有している。鉗子起上ワイヤー2
6の固定は、ワイヤー案内部239のU字溝243に沿
って鉗子起上ワイヤー26を突き当て部247に突き当
たるまで挿入する。そして、ワイヤー押圧部本体245
の回転凸部248に保護カバー216のの係合穴226
を係合させ回転し、ワイヤー押圧部本体245の押圧部
246で押圧固定する。押圧部246は押圧固定を強固
にするためローレットにしてもよい。また、このとき、
回転凸部248は押圧固定時に斜め上方に向いており、
かつ駆動軸28の摺動方向に向いているため、保護カバ
ー216の高さ、幅をよりコンパクトにできる。
【0048】図27は本発明の他の実施例を示す平面図
である。なお、図1の実施例と同一の構成については同
一番号を付けて説明を省略する。前記実施例において
は、保護カバー216が内視鏡に着脱自在な構成のた
め、これを紛失するおそれがあったが、本実施例におい
ては、鉗子起上ワイヤー26を押圧固定する接続部29
のワイヤー押圧部本体190の回転を、内視鏡のコネク
ター5に、ワイヤー押圧部本体190の回転凸部225
に係合する係合穴249を設けて行う。本実施例におい
ては、内視鏡そのものの一部に回転手段を設けているの
で紛失する恐れがなくなる。なお、本実施例において
は、回転手段である工具部をコネクター5に設けている
が、その他、検査時にコネクターに接続される送水タン
ク、接続アダプタ、あるいは内視鏡の一部品として構成
されている送気・送水ピストン、吸引ピストン等にも回
転手段を設けても良く、検査時、内視鏡に接続されて使
用される部品あるいは内視鏡を構成する部品であればそ
の限りではない。
【0049】図28は本発明が適用される接続部の構成
の他の変形例を示す側面図である。前記実施例において
は回転手段の回転凸部225への取り付け方向が垂直方
向の場合、鉗子口、アングルノブが邪魔になってしまう
場合がある。また、取り付け状態において水平方向より
下方に回転凸部225を向けると、当然のことながら操
作部1が邪魔になってしまう。そこで、本例において
は、接続部29の回転凸部225を机250に置いた状
態において、机250の水平面に対し角度θだけ斜め上
方に向けることにより、使用者は回転具を取り付け易
く、かつ回転し易くなる。また、一番突出している回転
凸部225を斜めにすることにより、接続部29を覆う
保護カバー229がコンパクト化でき、操作部1もコン
パクトになる。なお、接続部29の回転凸部225の方
向は、図では紙面の右斜め方向に向けているが、この方
向は内視鏡および接続部29の構造により臨機応変に変
わるものであり、取り付け状態において略水平部もしく
は水平部より方向に向けていれば特に限定はしない。
【0050】なお、本実施例は、鉗子起上ワイヤー26
の接続について述べたが、前記内容は、接続工具を用い
て接続を行う接続部または調整工具を用いて調整を行う
調整部を有する内視鏡に対してもあてはまるものであ
る。
【0051】図29は本発明が適用される接続部29の
構成の他の変形例を示す断面図である。前述の例におけ
る接続部29のワイヤー案内部191に設けられている
突き当て部195を廃止すれば、鉗子起上ワイヤー26
が繰り返し使用により伸びた場合は、ワイヤー押圧部本
体190の回転凸部225に回転具251の係合穴25
2を係合回転し、押圧固定をゆるめてやり、押圧固定を
ゆるめた状態で、鉗子起上ワイヤー26を操作部1側に
押し込んで、再び回転凸部225に回転具251の係合
穴252を係合回転し、押圧固定してやれば、鉗子起上
ワイヤー26の張りの調整が可能になる。また、この
時、回転凸部225は図28と同様に水平方向に対し斜
め上方に向いている。また、調整手段として回転具25
1を利用したが、前述の例に示しているように、調整手
段としては内視鏡に着脱自在である保護カバー216、
内視鏡の構成部材であるコネクター5に設けて調整を行
っても良い。
【0052】図30〜図32は、本発明の内視鏡に関連
する他の構成を示している。図30および図31は操作
部の構成の変形例を示す側面図である。図17の例にお
いては、鉗子起上台36の起上、倒置のストロークを決
めるストッパ177は操作部1内に設けられているが、
鉗子起上台36を有する内視鏡は、種類によってその起
上、倒置のストロークはまちまちであり、そのため、操
作部の共通化ができなかった。また、起上、倒置のスト
ッパが操作部内に組み込まれていたため、使用者の欲す
る鉗子起上台36の起上、倒置のストロークに調整でき
ず、鉗子起上ワイヤー26の伸びによる起上不良に対し
て、内視鏡を分解しなければならないという欠点があっ
た。
【0053】そこで、グリップ部2の鉗子起上ワイヤー
26の接続部29側にストッパ取付部229を設け、そ
こに起上ストッパ230と倒置ストッパ231をそれぞ
れビス232で固定するようにした。鉗子起上台36の
起上、倒置のストロークは、接続部29が起上ストッパ
230と倒置ストッパ231に突き当たることによって
決まる。また、ストロークの調整は、起上ストッパ23
0と倒置ストッパ231の幅の違うものをそれぞれ用意
し、それらを付け替えることにより行う。
【0054】上記構成により、鉗子起上台36の起上、
倒置のストロークを決める起上ストッパ230と倒置ス
トッパ231をそれぞれ内視鏡の外部であるグリップ部
2に取り付けるので、鉗子起上台36の起上、倒置のス
トロークの違う内視鏡でも、起上ストッパ230および
倒置ストッパ231をそれぞれ選択して取り付けること
により、操作部ユニットの共通化が可能となる。また、
使用者が、例えば初期設定の起上角よりも大きい起上角
を欲している場合には、起上ストッパ230の幅の狭い
ものを取り付けることにより調整可能となる。また、鉗
子起上ワイヤー26の延びにより起上角の不良が生じた
場合にも、内視鏡の外部で起上ストッパ230を取り替
えるだけで調整ができるため、図17に示すように、ス
トッパ177が操作部内にあるときのように内視鏡を分
解することなく、簡単に修理を行うことができる。
【0055】図31においては、ストッパ取付部229
に幾つものストッパ固定ビス穴233を設け、起上スト
ッパ230および倒置ストッパ231の取り付け位置を
変えることにより、鉗子起上台36の起上、倒置ストロ
ークを調節するようにしている。本例においては、起上
ストッパ230および倒置ストッパ231はそれぞれ1
種類のみ用意するだけでよい。
【0056】図32は、図12のオレドメ108とオレ
ドメカバー111の構成の変形例を示す断面図である。
本例のオレドメ108とオレドメカバー111の固定
は、樹脂等の絶縁材からなるピン234をオレドメ口金
109に接着固定して行う。このとき、ピン234がオ
レドメ108へ嵌合する嵌合部235の外径は、オレド
メ108側の嵌合穴236の内径より大きくしているの
で、オレドメ108のゴム部204が常にピン234を
押圧するため水密は確保できる。本例においては、ピン
234だけで、オレドメカバー111の回転トルクをオ
レドメ108に十分伝えることができるとともに、軸方
向の抜け止めが防止される。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、内視鏡の構成部材に、内視鏡の構成部材を接続
または調整するための工具部を設けることにより、検査
に不必要な接続または調整用の工具を廃止し、部品点数
を削減することができるとともに、使用者の負担をなく
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡の1実施例であり、その全体構
成を示す概略図である。
【図2】図1の先端部において先端着脱部93が先端部
本体33から取り外された状態を示す概略側面図であ
る。
【図3】図2の先端部9を示し、図3(A)は概略正面
図、図3(B)は図3(A)のG−G線に沿って矢印方
向に見た断面図、図3(C)は図3(B)のH−H線に
沿って矢印方向に見た断面図である。
【図4】図3(A)のF−F線に沿って矢印方向に見た
断面図である。
【図5】図5(A)は図3(B)のI方向から視た一部
側面図、図5(B)は図5(A)のI′方向から視た正
面図である。
【図6】図3(B)のE−E線に沿って矢印方向に見た
断面図である。
【図7】図4のJ−J線に沿って矢印方向に見た断面図
である。
【図8】図7の構造と一部が異なる図であり、図3
(A)のJ′−J′線に沿って矢印方向に見た断面図で
ある。
【図9】図8と同様の図で図8の構造の他の例を示す図
である。
【図10】スロープ部本体40を示し、図10(A)は
平面図、図10(B)は側面図である。
【図11】図1の鉗子起上ワイヤー開口部24の詳細を
示す断面図である。
【図12】図11のオレドメ108とオレドメカバー1
11の構成を示し、図12(A)は軸方向断面図、図1
2(B)は図12(A)のP−P線に沿って矢印方向に
見た断面図である。
【図13】図12(A)の拡大断面図である。
【図14】図11のK−K線に沿って矢印方向に見た断
面図である。
【図15】図11の鉗子起上ワイヤー案内管128の構
成を示す断面図である。
【図16】図1の駆動軸開口部25と鉗子起上レバー2
7の周辺部の構成を示す断面図である。
【図17】図16の拡大断面図である。
【図18】図1の接続部29の構成を示し、図18
(A)は断面図、図18(B)は平面図である。
【図19】図18の接続部29の構成の変形例を示し、
図19(A)は断面図、図19(B)は平面図である。
【図20】本発明の内視鏡の1実施例を示し、保護カバ
ー216が取り外された状態を示す図である。
【図21】駆動軸開口部25に設けられた位置決め穴2
17の変形例を示す図である。
【図22】保護カバー216の装着時の状態を示す一部
断面図である。
【図23】保護カバー216の装着後の状態を示す平面
図である。
【図24】保護カバー216によりワイヤー押圧部本体
190を回転させる状態を示す本発明の内視鏡の1実施
例を示す概念図である。
【図25】本発明が適用される保護カバー216の変形
例を示す側面図である。
【図26】本発明が適用される接続部29の構成の変形
例を示し、図26(A)は側面図、図26(B)は平面
図、図26(C)は断面図である。
【図27】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図28】本発明が適用される接続部29の構成の変形
例を示す側面図である。
【図29】本発明が適用される接続部29の構成の変形
例を示す断面図である。
【図30】操作部1の構成の変形例を示す側面図であ
る。
【図31】操作部1の構成の変形例を示す側面図であ
る。
【図32】図11のオレドメとオレドメカバーの構成の
変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
29…接続部、216…保護カバー(構成部材)、22
6…係合穴(工具部)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】次に、図2〜図10により先端部9の詳細
について説明する。図2は図1の先端部9において先端
着脱部93が先端部本体33から取り外された状態を示
す概略側面図である。図3は図2の先端部9の周辺拡大
図を示し、図3(A)は概略正面図、図3(B)は図3
(A)のG−G線に沿って矢印方向に見た断面図、図3
(C)は図3(B)のH−H線に沿って矢印方向に見た
断面図である。図4は図3(A)のB−B線に沿って矢
印方向に見た断面図である。図5(A)は図3(B)の
I方向から視た一部側面図、図5(B)は図5(A)の
I′方向から視た正面図である。図6は図3(B)のE
−E線に沿って矢印方向に見た断面図である。図7は図
4のJ−J線に沿って矢印方向に見た断面図である。図
8は図7の構造と一部が異なる図であり、図3(A)の
J′−J′線に沿って矢印方向に見た断面図である。図
9は図8と同様の図で図8の構造の他の例を示す図であ
る。図10はスロープ部本体40を示し、図10(A)
は平面図、図10(B)は側面図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図7〜図9に示すように、鉗子起上台36
はチップ収納部37を有し、チップ収納部37には、鉗
子起上ワイヤー26の先端にスウージングで設けたチ
ップ38が収納されている。鉗子起上台36は、プラス
チック等の起上軸39によりスロープ部本体40に所定
の角度範囲内で回転可能に設けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】駆動軸開口部25に設けられている位置決
め穴217は、グリップ部を握った時、握りやすくする
ため、図23の紙面上方に設けており、駆動軸開口部2
5、保護カバー216、鉗子ワイヤー開口部本体96の
案内部224は、外観上同じ材質で略一直線状および略
同じ高さに配しており、かつ、それらの軸中心は握りや
すくするため、グリップ部2中心から図23の紙面
にずらして設けている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】図3(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た
断面図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】図1の接続部29の構成を示し、図18
(A)は断面図、図18(B)はN−N線に沿って矢印
方向に見た断面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】図18の接続部29の構成の変形例を示し、
図19(A)は断面図、図19(B)は鉗子起上ワイヤ
ー26の軸方向断面図である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
フロントページの続き (72)発明者 伊藤秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷二丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉 康人 東京都渋谷区幡ヶ谷二丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢部久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷二丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接続工具を用いて接続を行う接続部または
    調整工具を用いて調整を行う調整部を有する内視鏡にお
    いて、内視鏡の構成部材に、前記接続または調整するた
    めの工具部を設けたことを特徴とする内視鏡。
JP5333217A 1993-05-07 1993-12-27 内視鏡 Withdrawn JPH07184826A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5333217A JPH07184826A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 内視鏡
US08/237,000 US5569157A (en) 1993-05-07 1994-05-02 Endoscope
US08/638,984 US5707344A (en) 1993-05-07 1996-04-25 Endoscope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5333217A JPH07184826A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 内視鏡

Publications (1)

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JPH07184826A true JPH07184826A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18263629

Family Applications (1)

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JP5333217A Withdrawn JPH07184826A (ja) 1993-05-07 1993-12-27 内視鏡

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JP (1) JPH07184826A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296698A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Pentax Corp 内視鏡の先端保護キャップ
US11944266B2 (en) 2018-06-08 2024-04-02 Olympus Corporation Endoscope

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JP4681928B2 (ja) * 2005-04-20 2011-05-11 Hoya株式会社 内視鏡の先端保護キャップ
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