JPH06125869A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH06125869A
JPH06125869A JP4276123A JP27612392A JPH06125869A JP H06125869 A JPH06125869 A JP H06125869A JP 4276123 A JP4276123 A JP 4276123A JP 27612392 A JP27612392 A JP 27612392A JP H06125869 A JPH06125869 A JP H06125869A
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JP
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forceps
plug
ring
hole
inner plug
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Application number
JP4276123A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamazaki
稔 山崎
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処置具挿通時に確実に鉗子孔を閉塞すること
ができ、該閉塞手段の耐久性が高く、かつ処置具を痛め
ない鉗子栓を有する内視鏡を提供する。 【構成】 内視鏡の操作部2に設けられた鉗子口部12
に一端部を着脱可能に固定でき、前記鉗子口部12の鉗
子孔10に連通する孔部18dを有する鉗子栓部本体1
8と、前記鉗子栓部本体18の他端部に設けられた、同
本体の前記孔部18dと連通する孔部23aを有する弾
性を有している内栓23と、前記内栓23の周りに設け
られたすり鉢状の傾斜面24aを有する傾斜部材24
と、前記傾斜部材24の傾斜面に接していて、前記内栓
23の孔部23aが設けられている部分の外周に接す
る、弾性を有しているCリング状部材25と、前記Cリ
ング状部材25を前記傾斜部材24の方向に押圧して、
同傾斜部材24の前記傾斜面24aに沿って移動させる
押圧部材19とを具備し、押圧部材19を回転させて傾
斜面24aに沿ってCリング状部材を小径化して、前記
内栓23の径を小さくして水漏れを防止することを特徴
とする内視鏡。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処置具等を挿通する鉗
子孔の、鉗子口部に着脱可能な鉗子栓を有する内視鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、胆道ファイバスコープで胆管内
を観察する場合には、そのスコープの鉗子孔に通じる口
金や、あるいは別に設けられている送水孔などを介して
生理食塩水を胆管内に送り込み、胆管内の胆汁等による
濁りを除去し、視野の透明度を確保しながら観察を行
う。ところが、鉗子孔が開口したままであると、送り込
んでいる生理食塩水がその鉗子孔から洩れ出し、特に手
術中の場合などには術野に生理食塩水が流れ込んで、そ
の術野を汚濁することがある。このため、従来より前記
鉗子口にはパッキングを設けて生理食塩水が流れ出すの
を防ぐようにしている。この際、鉗子等の処置具を挿入
する場合には、その鉗子口を開かなければならず、一方
挿入後は十分に閉じて生理食塩水の洩れを防がなければ
ならない。
【0003】このような生理食塩水の洩れを防ぐ手段
は、従来種々提案されていて、例えば実公昭57−53
523号公報にもその一例が開示されている。該公報に
開示されているパッキングは弾性体のリングよりなり、
これをテーパ状の端面を有する操作部材で押し潰すこと
によりそのリングの内径を縮小させて閉塞する構造にな
っている。
【0004】また、特公昭61−37936号公報では
別の一例が開示されていて、図13に示すようにパッキ
ングの代わりに、内視鏡の鉗子孔52と連通した孔を形
成する弾性チューブ54と、この弾性チューブ54のほ
ぼ軸心を中心として回動する操作環55と、この弾性チ
ューブ54の周囲に巻き付けられ、一端が前記操作環5
5に連結され、他端が固定位置に固定された柔軟な板体
からなる縛付き部材56とを具備した鉗子栓部51を、
内視鏡の鉗子口部53に着脱自在に設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記実公昭57−53
523号公報に記載されている、弾性体のリングを押し
潰すことによって鉗子孔を閉塞する構造では、リングの
内径を縮小させて処置具を締め付ける力を得ているた
め、軸方向からの力を弾性体のリングの変形によって径
方向の力に変換しなくてはならない。そのため、リング
の変形量は大きくなり、損傷が激しく耐久性が低くな
る。よって、リングを頻繁に交換する必要が生じる。
【0006】また、前記特公昭61−37936号公報
の手段では、弾性チューブは外周から縛付き部材で縛り
付けられる力をそのまま処置具に伝えるだけなので変形
量が少なくて済むため、該弾性チューブの損傷が少なく
耐久性が高いが、鉗子口を閉塞するときは、弾性チュー
ブの軸心が縛付き部材の固定位置側にずれてしまい、処
置具を挿入している場合、該処置具が曲がって損傷を受
ける虞がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、処置具挿通時に確実に鉗子孔を閉塞すること
ができ、該閉塞手段の耐久性が高く、かつ処置具を痛め
ない鉗子栓を有する内視鏡を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による内視鏡は、内視鏡の鉗子口部に一端
部を着脱可能に固定でき前記鉗子口部の鉗子孔に連通す
る孔部を有する鉗子栓部本体と、上記鉗子栓部本体の他
端部に設けられた同本体の上記孔部と連通する孔部を有
する弾性を有している内栓と、上記内栓の周りに設けら
れたすり鉢状の傾斜面を有する傾斜部材と、上記傾斜部
材の傾斜面に接していて上記内栓の孔部が設けられてい
る部分の外周に接する弾性を有しているCリング状部材
と、上記Cリング状部材を上記傾斜部材の方向に押圧し
て同傾斜部材の上記傾斜面に沿って移動させる押圧部材
とを具備している。
【0009】
【作用】本発明による内視鏡は、内視鏡の鉗子口部に鉗
子栓部本体の一端部を装着して固定することにより鉗子
口部の鉗子孔に該鉗子栓部本体の孔部が連通し、これに
より内栓の孔部も鉗子孔に連通する。そして、押圧部材
によりCリング状部材を傾斜部材の方向に押圧すると、
該Cリング状部材は同傾斜部材の傾斜面に沿って移動
し、これによりCリング状部材が内栓をその外周から押
圧して内栓の孔部の径を小さくする。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は、本発明の第1実施例に係り、
図1は操作部の鉗子口部に取り付けた鉗子栓の縦断面
図、図2は内視鏡の全体を示す側面図、図3は処置具を
挿入して締め付ける前の状態を示す鉗子栓の上部の縦断
面図、図4は前記図3に示した鉗子栓の締め付けた後の
状態を示す縦断面図、図5は前記図3に示した鉗子栓の
状態のCリング状部材周辺の横断面図、図6は前記図4
に示した鉗子栓の状態のCリング状部材周辺の横断面図
である。
【0011】図2に示すように、内視鏡1は本実施例に
おいてはファイバスコープであり、手元側の把持部2a
を有する操作部2の前方に、細長で体腔内等の被検体内
に挿入する挿入部3を延設している。
【0012】この挿入部3は、先端より先端構成部4,
湾曲可能な湾曲部5,可撓性を有する可撓管部6が連設
されて構成されている。前記挿入部3の基端部には操作
部2が設けられ、この操作部2の側方より、挿入部3の
先端まで挿通したライトガイドが内設されている、図示
しないユニバーサルコードが延設されている。このユニ
バーサルコードの先端部にはコネクタが設けられ、該内
視鏡1はコネクタを介して光源装置に着脱自在に接続さ
れるようになっている。
【0013】前記挿入部3の先端部には、対物レンズ等
の図示しない対物光学系が設けられていて、この対物光
学系の焦点面に被写体像を伝送する光学像伝送用ファイ
バの一端が設置され、前記操作部2の手元端に設けられ
ている接眼部8まで内設されている。
【0014】さらに前記操作部2は、挿入部3に設けら
れた湾曲部5の湾曲を操作するためのアングルノブ7
と、吸引バルブが取り付けられるようになっている吸引
制御装置9とを有している。
【0015】また内視鏡1は、挿入部3の先端部から操
作部2にかけて図示しない鉗子チャンネルを内設し、こ
の鉗子チャンネルは操作部2の先端部で2又に分岐し、
一方は操作部2の挿入部側に設けられた鉗子挿入口部1
1に、他方は前記吸引制御装置9に連通している。つま
り吸引制御装置9と鉗子挿入口部11とは鉗子チャンネ
ルの開口部となっている。この鉗子挿入口部11は、操
作部2から一体に突設された鉗子口部12とこの鉗子口
部12に着脱自在に取り付けられるようになっている鉗
子栓14とで構成されている。
【0016】前記鉗子挿入口部11近傍を、図1に示
す。図に示すように、内視鏡1の操作部2から、外周面
に雄ねじが螺刻されていて、内部に鉗子孔10を有する
鉗子口部12が一体に突出して形成されている。そし
て、この鉗子口部12には鉗子栓14が着脱自在に取り
付けられている。
【0017】前記鉗子栓14は、該本体14を鉗子口部
12に接続し固定する固定部材16と、この固定部材に
連接して設けられ内部に孔部18dを有する鉗子栓部本
体18と、この鉗子栓部本体18の上方(図1で)の外
周に上下移動自在に螺合される押圧部材19と、この押
圧部材19の上方に嵌合される外栓20とを有してい
る。
【0018】前記固定部材16は、上端部に内方フラン
ジ16bを有する短筒部材よりなり、内周面の下部に雌
ねじ部16aが螺刻されている。すなわち、前記鉗子栓
14は、該鉗子栓14に一体的に固定されている筒状の
固定部材16の雌ねじ部16aを、鉗子口部12の雄ね
じ部12aに螺合することにより、該鉗子口部12に着
脱自在に取り付けられるようになっている。
【0019】前記鉗子栓部本体18は、内部に前記鉗子
孔10とほぼ同径の処置具挿通用の孔部18dが穿設さ
れていて、下方から小径部18a,中径部18b,大径
部18cとなっている。この中径部18bと小径部18
aの境目からは外方に小フランジ18eが突設されてい
て、この小フランジ18eの上部で前記固定部材16の
内方フランジ16bと固定されている。また、該小フラ
ンジ18eの下端面には凹部18fが設けられ、この凹
部18fに弾性リング21が設けられている。すなわ
ち、鉗子口部12に鉗子栓14を螺合して固定した際
に、鉗子孔10と孔部18dが連通して、この接続が弾
性リング21により気密的となるようになっている。一
方、前記中径部18bと大径部18cとの間はフランジ
18gで接続されている。そして、該鉗子栓部本体18
の大径部18cの外周面には雄ねじ18hが螺刻されて
いる。
【0020】前記押圧部材19は断面略S字状のリング
形状をなしていて、大径部19aと小径部19bと、こ
れらを接続するフランジ部19cとを有している。大径
部19aの内周面の下部には雌ねじ19dが螺刻されて
いて、前記鉗子栓部本体18の雄ねじ18hに回動自在
に螺合されるようになっている。そして、該押圧部材1
9を回動することにより上下方向に移動可能なようにな
っている。また、前記小径部19bの上端部からは、外
方に向かって凸部19eが形成されている。
【0021】前記外栓20は、弾性材料で形成された蓋
状部材であり、上端部から下方に向かって半球状の凹部
20aが形成され、この凹部20aの下部にはスリット
20bが設けられている。このような外栓20は、押圧
部材19の凸部19e,小径部19b,フランジ部19
cに着脱自在に嵌合して取り付けられている。なお、前
記フランジ部19cとの接触部分には、上方に向かって
三角形状の周溝20cが刻設され、また、該外栓20の
周面には凸部20dが設けられている。
【0022】前記鉗子栓部本体18の大径部18cと押
圧部材19の大径部19aの内部には、前記孔部18d
とほぼ同径の孔部23aを有する弾性材料でなる内栓2
3が設けられていて、この内栓23の上端部には処置具
の外径よりも小さな径の丸孔23bを有している。そし
て、該内栓23の下端部から突設されている外方フラン
ジ23cの下端面が、前記フランジ18gの上端面に接
着されている。この外方フランジ23cの上部には、下
方に向かってすり鉢状をなす傾斜面24aを有する断面
三角形状の傾斜部材24が設けられている。そして、こ
の傾斜部材24の上部には弾性を有するCリング状部材
25が設けられている。このCリング状部材25は、前
記押圧部材19のフランジ部19cの下端面と接してい
て、該押圧部材19により下方に押圧されるようになっ
ている。一方、該Cリング状部材25は、傾斜部材24
の傾斜面24aに摺動自在に接していて、また、内栓2
3の外周面に押圧可能に接している。
【0023】次に、このような第1実施例の作用を説明
する。まず、図3,図5に処置具27を挿入した状態
で、かつ孔部23aを開口している状態を示す。すなわ
ち、内栓23を締め付けるCリング状部材25の内径が
縮まっておらず、処置具27と内栓23との間には図示
のごとく隙間がある。したがって、処置具27を自由に
出し入れすることができる。
【0024】一方、孔部23aを閉塞しようとする場
合、つまり鉗子口を閉じようとする場合は、押圧部材1
9を回転させて下方向に移動させると、Cリング状部材
25が下方に押圧され、傾斜部材24の傾斜面24aに
沿って下方に移動するとともに内方にも移動し、図4お
よび図6に示すように軸心が変わらずに一定に内径が縮
まり、内栓23を締め付けて該内栓23と処置具27と
の隙間を閉塞する。こうして内栓23の軸心を曲げるこ
となく孔部23aを閉塞することができる。
【0025】このような第1実施例によれば、内栓23
の外周からCリング状部材25によって締め付けられた
力が、内栓23を介してそのまま処置具27を締め付け
る力となるので、内栓23の変形量が少なく耐久性が高
いものとなっている。さらにCリング状部材25は、傾
斜部材24の傾斜面24aに沿って内径が縮小するた
め、孔部23aが閉塞しているときでも、内栓23の軸
心は変わらず処置具27を痛める心配がない。また、押
圧部材19の進退はねじにより行うようにしているた
め、Cリング状部材25の内径縮小量を自由に調整で
き、各種の径の違う処置具に対応することができる。
【0026】図7,図8は本発明の第2実施例に係り、
図7は処置具を挿入して締め付ける前の状態を示す鉗子
栓のCリング状部材周辺の縦断面図、図8は前記図7に
示した鉗子栓の締め付けた後の状態を示すCリング状部
材周辺の縦断面図である。
【0027】この第2実施例は前述の第1実施例とほぼ
同様であるので、同様の機能を果たす部材には同じ符号
を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0028】該第2実施例では、鉗子栓部本体18の大
径部18cの周面の上部に、前記第1実施例で設けられ
ていた雄ねじの代わりに第1周溝28aと第2周溝28
bを刻設し、かつ押圧部材19の内周面に前記周溝28
a,28bに対応する凸部29を設けて、押圧部材19
が上下方向に移動可能であるようなクリック機構を構成
した。
【0029】このような第2実施例の作用は、前述の第
1実施例とほぼ同様であり、凸部29と第1周溝28a
が嵌合している場合には、図7に示すように、孔部23
aが開口している。一方、凸部29と第2周溝28bが
嵌合している場合には、押圧部材19を下方に圧し下げ
ると、前記第1実施例と同様の作用によりCリング状部
材25が内方に縮まって、図8に示すように孔部23a
は閉塞する。
【0030】この第2実施例は、前述の第1実施例とほ
ぼ同様な効果を有するとともに、押圧部材19を圧し下
げるという一操作によってCリング状部材の内径を必要
な径に縮めることができ、特定の外径を有する処置具に
対して、微調整する必要がなく簡単に水密を確保するこ
とができる。
【0031】図9,図10は本発明の第3実施例に係
り、図9は処置具を挿入して締め付ける前の状態を示す
鉗子栓のCリング状部材周辺の縦断面図、図10は前記
図9に示した鉗子栓の締め付けた後の状態を示すCリン
グ状部材周辺の縦断面図である。
【0032】この第3実施例は前述の第1実施例とほぼ
同様であるので、同様の機能を果たす部材には同じ符号
を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0033】この第3実施例では、第1実施例中の傾斜
部材24(図1参照)を押圧部材19と別体で設けるか
わりに、前記傾斜部材24と同じ働きをするすり鉢状の
傾斜部を押圧部材19の内部に一体に設けた。つまり、
該押圧部材19の小径部19bの下端部からさらに下方
に傾斜部材を構成する凸部31を設け、この凸部31の
下端面に、上方に向かってすり鉢状の傾斜面31aを形
成した。そして、この傾斜面31aによりCリング状部
材25を押圧するように構成した。
【0034】このような第3実施例は、前述の第1実施
例と、ほぼ同様の作用と効果を有するとともに、部品点
数を減らすことができるため、さらに原価を低減するこ
とができるという効果を有する。
【0035】ところで、上述のように鉗子口部には鉗子
栓が取り付けられていて、これにより水漏れ等を防止す
るようにしているが、このような水漏れ防止部材にはゴ
ム等が用いられているため、長期間の使用に際しては該
ゴム部の劣化等がおこり、水漏れ防止機能が不十分にな
る場合があった。また、従来の鉗子栓ではゴム部による
締め付けがあまり強くないために、送水孔から生理食塩
水などを加圧して強制送液する場合には、鉗子栓から水
漏れがおこる場合があった。これを解決するためには、
ゴム部の締め付けを強くする方法が考えられるが、この
場合には処置具の挿通力量が重くなるという問題が新た
に生じることになる。したがって、従来の鉗子栓に対応
して、このような問題点を解決する手段を、図11を参
照して説明する。なお、前記実施例と同様である部分に
ついては説明を省略する。
【0036】図11は処置具27を従来の鉗子栓36に
挿入した状態を示す。処置具27のシース部には弾性部
材37が設けられていて、この弾性部材37は、該シー
ス部の長手方向に沿って移動可能であり、内径が処置具
シース部の外径よりも若干小さく、処置具27の先端部
方向に先細りのテーパ部37aを有している。
【0037】前記図11に示したような構成により、処
置具27を鉗子栓36に挿入しているときに、弾性部材
37のテーパ部37aを鉗子栓36に差し入れることに
よって、鉗子栓36が弾性部材37を締め付け、これに
より、弾性部材37の内径も処置具のシース部を締め付
けるため、気密性がより一層向上する。
【0038】前記図11の構成により、水漏れが起こり
易い従来の鉗子栓でも、該鉗子栓を何等変更することな
く水漏れしない鉗子栓にすることができ、強制送液の際
にも水漏れを防止することができる。さらに、鉗子栓に
弾性部材を差し込む量を調整することによって、気密性
を任意に変えることができる。
【0039】次に、図12に生理食塩水などが鉗子栓か
ら漏れるのを防ぐ別の構成を説明する。
【0040】この鉗子栓41は、図に示すように、鉗子
口部と着脱自在に接続するための接続部42と、この接
続部42の上方(図12で)に設けられた固定座43
と、この固定座43の上部に螺合された内筒44と、こ
の内筒44の上部に螺合された外筒45と、この外筒4
5の上端部に設けられた上蓋46と、この上蓋46の上
部に嵌合して取り付けられている外栓47とを有してい
て、前記内筒44の内部にはゴム筒48が設けられてい
る。
【0041】前記接続部42は筒状をなしていて、内周
面の下端部に鉗子口部に螺合して接続するための雌ねじ
部42aを有し、その上端部で水密に前記固定座43と
固定されている。
【0042】前記固定座43は、小径部43aと大径部
43bがフランジ43cで接続されてなり、小径部43
aの凸部43dで前記接続部42と固定されている。こ
の固定座43の大径部43bの内周面の上部には雌ねじ
部43eが設けられ、前記内筒44の下端部に設けられ
ている外方フランジ44aの端部の雄ねじ44bと螺合
するようになっている。該内筒44の周面の上部には雄
ねじ44cが刻設され、前記外筒45の内周面に設けら
れた雌ねじ部45aと回動自在に螺合するようになって
いる。また、外筒45は上蓋46と螺合して接続されて
いる。この上蓋46の上部には取付口金46aが設けら
れていて、外栓47を嵌合して取り付けるようになって
いる。
【0043】前記内筒44の内部には、前述のようにゴ
ム筒48が設けられ、このゴム筒48の上端部と下端部
とから上部フランジ部48aと下部フランジ部48bと
をそれぞれ突設している。この下部フランジ部48b
は、前記固定座43のフランジ43cと内筒44の外方
フランジ44aとに挟持され、さらに抜け止めにより抜
けが防止されている。また、上部フランジ部48aは外
筒45と上蓋47とに挟持され、やはり抜け止めにより
抜けが防止されている。なお、ゴム筒48と内筒44と
の間には、空隙が設けられている。
【0044】つぎに、このような鉗子栓の作用を説明す
る。内筒44に対し外筒45を回転することによって、
ゴム筒48が軸方向に伸ばされながら、絞られ内径を縮
める。これによって、処置具を挿入した状態などでは、
該処置具はゴム筒48に隙間なく保持される。
【0045】前記図12に示したような構成により、鉗
子栓41からの水漏れを防止することができる。さら
に、外筒の回転量を調節して気密性を任意に変更でき、
また、異なる系の処置具にも対応することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
置具挿通時に確実に鉗子孔を閉塞することができ、該閉
塞手段の耐久性が高く、かつ処置具を痛めない鉗子栓を
有する内視鏡とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は、本発明の第1実施例に係
り、図1は操作部の鉗子口部に取り付けた鉗子栓の縦断
面図。
【図2】内視鏡を示す側面図。
【図3】処置具を挿入して締め付ける前の状態を示す鉗
子栓の上部の縦断面図。
【図4】前記図3に示した鉗子栓の締め付けた後の状態
を示す縦断面図。
【図5】前記図3に示した鉗子栓の状態のCリング状部
材周辺の横断面図。
【図6】前記図4に示した鉗子栓の状態のCリング状部
材周辺の横断面図。
【図7】図7,図8は本発明の第2実施例に係り、図7
は処置具を挿入して締め付ける前の状態を示す鉗子栓の
Cリング状部材周辺の縦断面図。
【図8】前記図7に示した鉗子栓の締め付けた後の状態
を示すCリング状部材周辺の縦断面図。
【図9】図9,図10は本発明の第3実施例に係り、図
9は処置具を挿入して締め付ける前の状態を示す鉗子栓
のCリング状部材周辺の縦断面図。
【図10】前記図9に示した鉗子栓の締め付けた後の状
態を示すCリング状部材周辺の縦断面図。
【図11】処置具に水漏れ防止のための弾性部材を取り
付けた状態を説明する図。
【図12】水漏れを防止する鉗子栓の別の例を示す縦断
面図
【図13】従来の鉗子栓を鉗子口部に取り付けて、処置
具を挿入して閉塞した状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 10…鉗子孔 12…鉗子口部 14…鉗子栓 18…鉗子栓部本体 19…押圧部材 23…内栓 24…傾斜部材 25…Cリング状部材 24a…傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記実公昭57−53
523号公報に記載されている、弾性体のリングを押し
潰すことによって鉗子孔を閉塞する構造では、リングの
内径を縮小させて処置具を締め付ける力を得るため、軸
方向からの力を弾性体のリングの変形によって径方向の
力に変換しなくてはならない。そのため、リングの変形
量は大きくなり、損傷が激しく耐久性が低くなる。よっ
て、リングを頻繁に交換する必要が生じる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】本発明による内視鏡は、内視鏡の鉗子口部に鉗
子栓部本体の一端部を装着して固定することにより鉗子
口部の鉗子孔に該鉗子栓部本体の孔部が連通し、これに
より内栓の孔部も鉗子孔に連通する。そして、押圧部材
によりCリング状部材を傾斜部材の方向に押圧すると、
該Cリング状部材は同傾斜部材の傾斜面に沿って移動
し、径が小さくなり、これによりCリング状部材が内栓
をその外周から押圧して内栓の孔部の径を小さくする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】前記鉗子挿入口部11近傍を、図1に示
す。図に示すように、内視鏡1の操作部2から、外周面
に雄ねじが螺刻されていて、内部に鉗子チャンネルと連
通する鉗子孔10を有する鉗子口部12が一体に突出し
て形成されている。そして、この鉗子口部12には鉗子
栓14が着脱自在に取り付けられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】前記鉗子栓部本体18の大径部18cと押
圧部材19の大径部19aの内部には、前記孔部18d
とほぼ同径の孔部23aを有する弾性材料でなる内栓2
3が設けられていて、この内栓23の上端部には処置具
の外径よりも小さな径の丸孔23bを有している。そし
て、該内栓23の下端部から突設されている外方フラン
ジ23cの下端面が、前記フランジ18gの上端面に
されている。この外方フランジ23cの上部には、下
方に向かってすり鉢状をなす傾斜面24aを有する断面
三角形状の傾斜部材24が設けられている。そして、こ
の傾斜部材24の上部には弾性を有するCリング状部材
25が設けられている。このCリング状部材25は、前
記押圧部材19のフランジ部19cの下端面と接してい
て、該押圧部材19により下方に押圧されるようになっ
ている。一方、該Cリング状部材25は、傾斜部材24
の傾斜面24aに摺動自在に接していて、また、内栓2
3の外周面に押圧可能に接している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に、このような第1実施例の作用を説明
する。まず、図3,図5処置具27を挿入した状態
で、かつ孔部23aを開口している状態を示す。すなわ
ち、内栓23を締め付けるCリング状部材25の内径が
縮まっておらず、処置具27と内栓23との間には図示
のごとく隙間がある。したがって、処置具27を自由に
出し入れすることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このような第2実施例の作用は、前述の第
1実施例とほぼ同様であり、凸部29と第1周溝28a
が嵌合している場合には、図7に示すように、孔部23
aが開口している。一方、凸部29と第2周溝28bが
嵌合している場合、すなわち押圧部材19を下方に圧し
下げると、前記第1実施例と同様の作用によりCリング
状部材25が内方に縮まって、図8に示すように孔部2
3aは閉塞する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の鉗子口部に一端部を着脱可能に
    固定でき、前記鉗子口部の鉗子孔に連通する孔部を有す
    る鉗子栓部本体と、 上記鉗子栓部本体の他端部に設けられた、同本体の上記
    孔部と連通する孔部を有する弾性を有している内栓と、 上記内栓の周りに設けられたすり鉢状の傾斜面を有する
    傾斜部材と、 上記傾斜部材の傾斜面に接していて、上記内栓の孔部が
    設けられている部分の外周に接する、弾性を有している
    Cリング状部材と、 上記Cリング状部材を上記傾斜部材の方向に押圧して、
    同傾斜部材の上記傾斜面に沿って移動させる押圧部材
    と、 を具備したことを特徴とする内視鏡。
JP4276123A 1992-10-14 1992-10-14 内視鏡 Pending JPH06125869A (ja)

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