JPH0718461U - 固体レーザ装置 - Google Patents

固体レーザ装置

Info

Publication number
JPH0718461U
JPH0718461U JP5491993U JP5491993U JPH0718461U JP H0718461 U JPH0718461 U JP H0718461U JP 5491993 U JP5491993 U JP 5491993U JP 5491993 U JP5491993 U JP 5491993U JP H0718461 U JPH0718461 U JP H0718461U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
heater
heating
heated
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5491993U
Other languages
English (en)
Inventor
賢二 岩崎
Original Assignee
賢二 岩崎
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 賢二 岩崎 filed Critical 賢二 岩崎
Priority to JP5491993U priority Critical patent/JPH0718461U/ja
Publication of JPH0718461U publication Critical patent/JPH0718461U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】フラッシュランプ励起の固体レーザ装置の中、
レーザロッドの加温を必要とするレーザ、たとえばアレ
キサンドライトレーザにおいて、装置の平均消費電流を
少なくするための考案。 【構成】コンデンサに充電したエネルギーをフラッシュ
ランプに供給してレーザを発振させるフラッシュランプ
励起のパルス固体レーザ装置において、レーザロッドを
一定温度に加温する必要のあるとき、ヒータにより加温
された液体をレーザロッドの周囲に流し、もってレーザ
ロッドを加熱し、加温された液体は循環するように構成
したレーザ装置において、コンデンサの充電中は循環水
の加温用ヒータの通電は中断するように構成したもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は固体レーザ装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザは計測、加工、医療等の各種の用途に用いられて来ている。新し いレーザもいろいろと発表され、その応用面の研究も多く行われている。 特に医療用では、通常の診察室、治療室に設置されるものが多いので、小型で あると共に、設置に当たっては100Vの通常のコンセントで使用できることと 冷却用の水道の配管の必要のないことが必要である。 このために、装置の必要電源は単相100V12A以下であり、冷却は空冷そ の他これに準ずるものであるように作られたものが多い。 例えば、あざ治療用のルビーレーザ装置は100V12Aの消費電力で済み、 冷却は内蔵の冷却水循環方式をとっている。 この方式の電気関係のブロック図を示すと図3のようになる。 1はスイッチ1であり、装置全体の電源スイッチとして、商用電源からの電源 の供給を行う。2は高電圧発生部のスイッチであり、4は高電圧発生部である。 ここで、100Vまたは200Vの電圧を2kVあるいは4kV程度の直流高電 圧に変換する。ただし、電圧は特定するものではない。5はパルス成形回路でコ ンデンサとインダクタンスとからなり、高電圧部4で発生した高電圧でコンデン サを充電する。スイッチ3を投入するとコントロール回路6が動作し、充電制御 回路7の働きによりSCR8にゲート信号が加わり、SCR8が通電状態になり 、フラッシュランプに高電圧が印加される。それと同時にトリガー回路9が動作 し、フラッシュランプ10にトリガー電圧が加わる。トリガー電圧は20kV程 度である。これによりフラッシュランプ10が点灯する。フラッシュランプ10 の光によりレーザロッド11が励起され、レーザ光が発生する。なお、レーザ光 を発生するためには、レーザロッドの周辺に各種の光学素子が必要であるが、そ れらの記載は省略する。 レーザ装置としては、このほかに装置の筐体カバーが外れている、レーザ出力 部のシャッターが動作しない等の異常を検知して表示し、さらに装置の動作を停 止させる安全モニター回路12がある。 また冷却系電源部13がある。この部分を電気系統以外も含めて示すと図4の ようになる。 すなわち電源が供給されるとポンプ21が動作し、水槽22から冷却用液体、 多くの場合、純水が汲み出される。この冷却液はフィルター23を通り、フラッ シュランプ10、レーザロッド11を冷却し、熱交換器24により冷却され、イ オン交換樹脂25を通り、水槽22に戻る。冷却液は循環しているので、冷却の ために水道に接続するというような必要がない。 フラッシュランプやレーザロッドの冷却には次のような方法を取る。第1の方 法は、フラッシュランプの光をレーザロッドに効果的に入れるためには、通常、 楕円筒鏡の二つの焦点の一方にレーザロッドを、他方に直線状のフラッシュラン プを配しているが、この反射鏡全体に冷却水を通すものである。他の方法は、こ うした配置の中で、レーザロッドおよびフラッシュランプをガラスなどの透明パ イプの中に配し、透明パイプとレーザロッドまたはフラッシュランプとの間に冷 却液を流し、レーザロッドまたはフラッシュランプを冷却するものである。 Nd:YAGレーザ、ルビーレーザ等多くの固体レーザの場合、レーザロッド は冷却を要するのでこのような冷却系が用いられる。しかし、アレキサンドライ トレーザの場合は、アレキサンドライトロッドは90℃に加温した方が大きな出 力が出るので、冷却系は冷却としてではなく加温系として使う。すなわち、水槽 22の中にヒータ26を入れ冷却液を加温する。冷却液はこの場合、加温液とし て使う。この加温液を一定の温度に保つためには、サーモスタットの如きものが 必要であるが、図4においては省略してある。また熱交換器24は不要となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前項に記した如く、アレキサンドライトレーザの場合には冷却ではなく加温を 必要とする。この場合、使用電力はレーザ発振用の電力に加え、加温液を加温す る分の電力が増加することになる。たとえば、加温のためのヒータは300Wか ら500W程度のものが使われる。電流としては電源が100Vのとき3Aから 5Aである。従来、装置の使用電流が12Aであるとすると、合計では15Aか 17Aとなる。一般に通常のコンセントは100V、12Aであり、これを越え てしまうと、このような装置を使用するには新たに大きい電流にも耐える電源配 線工事をしなくてはならない。 もし、装置本来の使用電流を少なくすると、コンデンサの充電速度が遅くなり 、レーザの再発振時間が長くなる不都合がある。例えば、出力40ジュールのあ ざ治療用のレーザ装置の場合、発振効率が1%として、4000ジュールのエネ ルギーをコンデンサに蓄えなくてはならない。電圧3kVで充電するとして、電 源入力を100V、12Aに押さえると充電には約5秒を要する。これは、照射 間隔が5秒に1回と言うことになり、あざ治療用のレーザ装置であざ治療をする 場合に許し得る最大の間隔であり、この間隔が長くなることは、円滑な治療が妨 げられることになり好ましくない。 照射間隔を短く保つには電源入力を増やす必要があるが、それには電源設備を 大電流に耐えるように変更する必要が生じる。 装置を設置するに当たり、装置以外の設備工事をするというのは煩わしいこと であり、装置の設置の障害となることが多い。 なお、厳密にいえば、消費電流の中には装置の制御のための制御系の電流も含 まれるが、これはコンデンサの充電電流やヒータの加熱電流に比べ小さいので、 本提案の中では考慮しない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
電源入力を一定限度、例えば100V、12Aに押さえるためにコンデンサ充 電時には、加温用の循環水の加熱用ヒータの通電を停止することにより、装置の 消費電流を一定値以下に押さえるものである。
【0005】
【作 用】
コンデンサ充電時には循環水加温用のヒータの加熱電流を遮断し、コンデンサ の非充電時にのみ循環水加温用のヒータの加熱電流を通電し、総消費電流の増加 を防ぐようにしたレーザ装置である。 これにより、充電時にはコンデンサの充電電流のみを、非充電時にはヒータの 加熱電流のみを考慮すればよく、平均電流としては100V、12Aの所定の電 流以下に押さえることができる。
【0006】
【実施例】
図1にこの状態を示す。図3と同一部分は同一記号で示す。同一記号部分の動 作は図1と同じである。 冷却系電源(この場合は加温系となる)の水槽加温用ヒータ26にスイッチ3 0を設ける。このスイッチ30はスイッチ1を投入すると連動して投入される。 これにより水槽の循環水は加温される。一定時間後、循環水が加温されるとレー ザ照射可能の状態になる。循環水が所定の温度に達した後にスイッチ2を投入可 能とするために、サーモスタット等を使用して制御することが適当であるが、こ こでは記述しない。循環水の温度が所定の値になった後、スイッチ2を投入する 。この時、連動してスイッチ30が開放となる。スイッチ2の投入によりパルス 成形回路のコンデンサに充電が開始される。この時、充電のために大きな電流を 消費する。そこで、装置全体の消費電流を少なくするためにスイッチ30を開放 にし、ヒータに供給される電流を遮断し、全消費電流の増加を防止する。スイッ チ3を投入するとコンデンサに充電された電荷はフラッシュランプ10を通して 放電し、フラッシュランプ10の光を吸収してレーザロッド11からレーザ光が 発生する。その後、コンデンサは再度充電を開始する。この間はスイッチ30は 開放となっている。これにより消費電流は一定値以下に押さえられる。このよう な動作をさせるには、リレー等を使用して回路を形成すればよく、当業者にとっ て容易な技術であるので、ここでは詳述しない。循環水による加温の経路は「従 来の技術」に記したものと同一の方法が考えられるがここでは問わない。 この動作を、時間的に各部の電流の変化で示すと図2のようになる。図2にお いて、tでスイッチ1が投入されると、同時にスイッチ30が閉となり、ヒー タ26に電流が流れる。tでスイッチ2を投入するとコンデンサに充電電流が 流れる。この時、スイッチ30は開となり、ヒータ26に電流がながれなくなる 。tでスイッチ3を投入するとコンデンサが放電し、フラッシュランプ電流が 流れ、レーザが発振する。使用時にはコンデンサの充電と放電とを数回繰り返す ことが多い。実際の時間の例を示すと、tとtの間隔は3秒程度であり、t から次のt(ここではt´)に至る間は0.2〜2ミリ秒程度である。そ こでコンデンサの充電、放電を数回繰り返しても、その間の時間は数10秒程度 なので、ヒータの加熱を中断しても、水槽中の循環水の温度が大きく低下するこ とはない。むしろ、フラッシュランプの放電時のエネルギーにより循環水は加熱 されるので、循環水の温度が低下することはない。 これにより、装置の消費電流としては、充電時にはコンデンサの充電電流のみ を、非充電時にはヒータの加熱電流のみを考慮すればよく、消費電流は100V 、12Aの所定の電流以下に押さえることができる。
【0007】
【変形例】
レーザの照射、すなわちコンデンサの放電が終了しても、すぐにスイッチ3を 動作させてコンデンサを放電させ、レーザを照射するとは限らない。そこでスイ ッチ2を投入した状態でコンデンサの充電が終了したときは自然放電分を補給す る分の電流しか必要でなくなるので、充電終了後は自動的に再びヒータの通電が 開始し、ヒータの加温を開始させることができる。上記の例ではスイッチ2の投 入後3秒経過後は、ヒータ26が通電されるように構成することができる。これ はスイッチ2の投入と同時に動作し、また、スイッチ3の投入と共にリセットさ れるタイマーをスイッチ30と並列に挿入することで行うことができる。 その他ヒータの加熱の時期,循環水の経路等、本願の趣旨に反しない変形はい ろいろ考えられる。
【0008】
【考案の効果】
上述の如き構成のときには、循環水の加温用ヒータを取り付けたにも拘らず、 装置の総消費電流をコンデンサの充電電流以下に押さえることができ、既定の屋 内配線設備で十分利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置のブロック図
【図2】動作ダイヤグラム
【図3】従来の装置のブロック図
【図4】冷却系のブロック図
【符号の説明】
1 スイッチ1 11 レーザロッド 2 スイッチ2 12 安全モニター回路 3 スイッチ3 13 冷却系 4 高電圧発生部 22 水槽 5 パルス形成回路 23 フィルター 6 コントロール回路 24 熱交換器 7 充電制御回路 25 イオン交換樹脂 8 SCR 26 ヒータ 9 トリガー回路 30 スイッチ30 10 フラッシュランプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザロッドの加温を要するフラッシュラ
    ンプ励起パルス固体レーザ装置において、加温用のヒー
    タを配置した水槽を設け、前記水槽に加温用の液体を入
    れ、前記ヒータに電流を通すことにより前記液体を加温
    し、ポンプにより前記の加温された液体をレーザロッド
    の周囲に流すことでレーザロッドの温度を上昇させ、前
    記の加温された液体はレーザロッド加温後、前記水槽に
    戻すことで循環するように構成し、フラッシュランプ点
    灯用のコンデンサの充電時は、前記循環水の加温用ヒー
    タの電流の通電を停止するように構成したレーザ装置。
JP5491993U 1993-09-03 1993-09-03 固体レーザ装置 Pending JPH0718461U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5491993U JPH0718461U (ja) 1993-09-03 1993-09-03 固体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5491993U JPH0718461U (ja) 1993-09-03 1993-09-03 固体レーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0718461U true JPH0718461U (ja) 1995-03-31

Family

ID=12984028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5491993U Pending JPH0718461U (ja) 1993-09-03 1993-09-03 固体レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0718461U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004048020A (ja) * 1996-04-25 2004-02-12 Imra America Inc ストレッチされた超短パルスの増幅装置、光学増幅装置およびその運転方法
JP2010056153A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Shibuya Kogyo Co Ltd レーザ発振装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004048020A (ja) * 1996-04-25 2004-02-12 Imra America Inc ストレッチされた超短パルスの増幅装置、光学増幅装置およびその運転方法
JP2010056153A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Shibuya Kogyo Co Ltd レーザ発振装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EA200200568A1 (ru) Устройство и способ охлаждения силовых трансформаторов
JPS60501034A (ja) とくに医療用のための液体冷却式ネオジウム(Nd):リン酸ガラスパルスレ−ザ−
JPH0718461U (ja) 固体レーザ装置
JP3997582B2 (ja) 熱搬送装置
US4298165A (en) Controls for heating system
WO2021085831A1 (ko) 멀티 레이저기기용 냉각장치
JPH06318500A (ja) X線発生装置
JPH1197769A (ja) レーザ装置
JPH07227688A (ja) ガスレ−ザ加工機
JPH0624271B2 (ja) イオンレ−ザ装置
JP3035754B2 (ja) レーザ加工機の暖機運転方法
RU2783735C1 (ru) Способ управления решетками лазерных диодов в импульсном твердотельном лазере
JPS58148328A (ja) ゲル状食品の製造法
CN102709803B (zh) 手持式脉冲激光辐射器
JP5136786B2 (ja) レーザ発振装置
CN116526022A (zh) 保温装置、温度管理系统及高空作业车
JP3749018B2 (ja) 医療用レーザ装置の吐出用流体加温システム
JPH01155021A (ja) 水冷エンジンの排熱回収装置
JPH049056B2 (ja)
JPH0777275B2 (ja) Coレーザ装置
JPH04130784A (ja) レーザ装置
CN116512991A (zh) 温度管理系统及高空作业车
JP2001144348A (ja) レーザ用高電圧パルス発生装置
JP2005051174A (ja) レーザ装置
JPH0711989B2 (ja) フラッシュランプ点灯装置