JPH0718454B2 - 油圧圧着式クラツチ - Google Patents
油圧圧着式クラツチInfo
- Publication number
- JPH0718454B2 JPH0718454B2 JP61044108A JP4410886A JPH0718454B2 JP H0718454 B2 JPH0718454 B2 JP H0718454B2 JP 61044108 A JP61044108 A JP 61044108A JP 4410886 A JP4410886 A JP 4410886A JP H0718454 B2 JPH0718454 B2 JP H0718454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- annular piston
- pressure plate
- center point
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自動車の油圧圧着式クラッチに関するもので
ある。
ある。
<従来の技術> 自動車のクラッチを油圧によって自動的に圧着する油圧
圧着式クラッチは第2図で示すように、図略のエンジン
のクランクシャフト端に結合したフライホイールに前記
クランクシャフトと同心円の環状油圧シリンダを設け、
この油圧シリンダに環状ピストン1を前記クランクシャ
フトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌装し、この
環状ピストン1にクラッチディスク3をクラッチ接続方
向に押圧するプレッシャプレート2を、その内,外周の
中心点02が環状ピストン1の受圧有効面の中心点01に対
して偏心して一体に形成した構成である。
圧着式クラッチは第2図で示すように、図略のエンジン
のクランクシャフト端に結合したフライホイールに前記
クランクシャフトと同心円の環状油圧シリンダを設け、
この油圧シリンダに環状ピストン1を前記クランクシャ
フトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌装し、この
環状ピストン1にクラッチディスク3をクラッチ接続方
向に押圧するプレッシャプレート2を、その内,外周の
中心点02が環状ピストン1の受圧有効面の中心点01に対
して偏心して一体に形成した構成である。
<発明が解決しようとする問題点> 上記従来の構成による油圧圧着式クラッチでは、油圧力
Pにより環状ピストン1を前進してプレッシャプレート
2によりクラッチディスク3をクラッチ接続方向に押圧
した場合、プレッシャプレート2の外周部は後方にそり
が生じ、その結果、クラッチディスク3へのプレッシャ
プレート2の接触面の面圧はグラフで示すように、環状
ピストン1の受圧有効面の中心点01に近い内径側Aの面
圧が大となり、外径側が小さくなる。
Pにより環状ピストン1を前進してプレッシャプレート
2によりクラッチディスク3をクラッチ接続方向に押圧
した場合、プレッシャプレート2の外周部は後方にそり
が生じ、その結果、クラッチディスク3へのプレッシャ
プレート2の接触面の面圧はグラフで示すように、環状
ピストン1の受圧有効面の中心点01に近い内径側Aの面
圧が大となり、外径側が小さくなる。
この面圧の内,外径側のアンバランスにより、クラッチ
伝達トルクの不足やクラッチディスクに偏摩耗が生じる
問題がある。
伝達トルクの不足やクラッチディスクに偏摩耗が生じる
問題がある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、上記の問題点を解決したものであり、その構
成要旨は、エンジンのクランクシャフト端に結合された
フライホイールに前記クランクシャフトと同心円の環状
油圧シリンダを設け、この油圧シリンダに前記クランク
シャフトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌装した
環状ピストンによりプレッシャプレートを介してクラッ
チディスクをクラッチ接続方向に押圧する油圧圧着式ク
ラッチにおいて、前記環状ピストンの受圧有効面の外周
に外側に向けて延在したフランジを設け、このフランジ
に前記プレッシャプレートを、その摺動面の内,外周中
心点の背面を前記摺動面幅より小さい幅で固着し、前記
プレッシャプレートへの加圧中心点を前記環状ピストン
の受圧有効面の外側に位置し、かつ環状ピストンの受圧
有効面の中心点とオフセットしていることを特徴とする
ものである。
成要旨は、エンジンのクランクシャフト端に結合された
フライホイールに前記クランクシャフトと同心円の環状
油圧シリンダを設け、この油圧シリンダに前記クランク
シャフトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌装した
環状ピストンによりプレッシャプレートを介してクラッ
チディスクをクラッチ接続方向に押圧する油圧圧着式ク
ラッチにおいて、前記環状ピストンの受圧有効面の外周
に外側に向けて延在したフランジを設け、このフランジ
に前記プレッシャプレートを、その摺動面の内,外周中
心点の背面を前記摺動面幅より小さい幅で固着し、前記
プレッシャプレートへの加圧中心点を前記環状ピストン
の受圧有効面の外側に位置し、かつ環状ピストンの受圧
有効面の中心点とオフセットしていることを特徴とする
ものである。
<作 用> 上記の構成により、環状ピストンの作用力がプレッシャ
プレートの中心部に作用し、面圧を平均化する。また、
プレッシャプレートへの加圧中心点を前記環状ピストン
の受圧有効面の外側に位置し、かつ環状ピストンの受圧
有効面の中心点とオフセットしていることにより、環状
ピストンの受圧有効面の小型化を可能にし、限られた面
積のフライホイールの面内に小径の環状油圧シリンダの
形成を容易にする。
プレートの中心部に作用し、面圧を平均化する。また、
プレッシャプレートへの加圧中心点を前記環状ピストン
の受圧有効面の外側に位置し、かつ環状ピストンの受圧
有効面の中心点とオフセットしていることにより、環状
ピストンの受圧有効面の小型化を可能にし、限られた面
積のフライホイールの面内に小径の環状油圧シリンダの
形成を容易にする。
<実施例> 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。1は環
状ピストンであり、図略のエンジンのクランクシャフト
端に結合されたフライホイールに前記クランクシャフト
と同心円で設けられている環状の油圧シリンダに前記ク
ランクシャフトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌
装されている。
状ピストンであり、図略のエンジンのクランクシャフト
端に結合されたフライホイールに前記クランクシャフト
と同心円で設けられている環状の油圧シリンダに前記ク
ランクシャフトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌
装されている。
前記環状ピストン1の受圧有効面の外周にフランジ5が
外側に向けて延在して設けられ、このフランジ5にプレ
ッシャプレート2を、その摺動面の内,外周中心点02の
背面を前記摺動面幅より小さい幅で回り止めピン4によ
り固着している。
外側に向けて延在して設けられ、このフランジ5にプレ
ッシャプレート2を、その摺動面の内,外周中心点02の
背面を前記摺動面幅より小さい幅で回り止めピン4によ
り固着している。
従って、前記プレッシャプレート2は、その摺動面の
内,外周中心点02がプレッシャプレート2への加圧中心
点となり、この加圧中心点は前記環状ピストン1の受圧
有効面の外側に位置し、かつ環状ピストン1の受圧有効
面の中心点01とオフセットしている。
内,外周中心点02がプレッシャプレート2への加圧中心
点となり、この加圧中心点は前記環状ピストン1の受圧
有効面の外側に位置し、かつ環状ピストン1の受圧有効
面の中心点01とオフセットしている。
本発明は上記の通りの構成であるから、環状ピストン1
の受圧有効面に受ける油圧力Pにより環状ピストン1を
前進して、プレッシャプレート2によりクラッチディス
ク3を接続方向に押圧したときに、環状ピストン1の作
用力はプレッシャプレート2の摺動面の内,外周中心点
02が加圧中心点となる。
の受圧有効面に受ける油圧力Pにより環状ピストン1を
前進して、プレッシャプレート2によりクラッチディス
ク3を接続方向に押圧したときに、環状ピストン1の作
用力はプレッシャプレート2の摺動面の内,外周中心点
02が加圧中心点となる。
その結果、面圧曲線のBで示すように、プレッシャプレ
ート2の摺動面の内,外周中心点02の線上の面圧を最大
とする内、外径の面圧が平均化され、クラッチ伝達トル
クの不足やクラッチディスクの偏摩耗を防止する。
ート2の摺動面の内,外周中心点02の線上の面圧を最大
とする内、外径の面圧が平均化され、クラッチ伝達トル
クの不足やクラッチディスクの偏摩耗を防止する。
また、プレッシャプレート2の固着点、すなわち、プレ
ッシャプレート2の摺動面の内,外周中心点02は、環状
ピストン1の受圧有効面の外周に位置するものであるか
ら、環状ピストン1の受圧有効面はプレッシャプレート
2の径の大きさに影響されることがなく小型化すること
ができる。
ッシャプレート2の摺動面の内,外周中心点02は、環状
ピストン1の受圧有効面の外周に位置するものであるか
ら、環状ピストン1の受圧有効面はプレッシャプレート
2の径の大きさに影響されることがなく小型化すること
ができる。
さらに、前記フランジ5に固着されるプレッシャプレー
ト2の背面は、プレッシャプレートの2内、外周の摺動
面幅より小さい幅であるため、プレッシャプレート2の
内、外周の摺動抵抗を低減し、ロストモーション(動力
損失)が低減される。
ト2の背面は、プレッシャプレートの2内、外周の摺動
面幅より小さい幅であるため、プレッシャプレート2の
内、外周の摺動抵抗を低減し、ロストモーション(動力
損失)が低減される。
<発明の効果> 以上のように本発明によると、環状ピストンの受圧有効
面に作用する力を、環状ピストンの受圧有効面の外側
で、かつ受圧有効面の中心点とオフセットしたプレッシ
ャプレートの内、外周中心点に加圧力として作用するた
め、プレッシャプレートの面圧は、前記プレッシャプレ
ートの内、外周の中心点を中心にして内、外径均等とな
り、クラッチの伝達トルク不足並びにクラッチディスク
の偏摩耗を解消する。
面に作用する力を、環状ピストンの受圧有効面の外側
で、かつ受圧有効面の中心点とオフセットしたプレッシ
ャプレートの内、外周中心点に加圧力として作用するた
め、プレッシャプレートの面圧は、前記プレッシャプレ
ートの内、外周の中心点を中心にして内、外径均等とな
り、クラッチの伝達トルク不足並びにクラッチディスク
の偏摩耗を解消する。
また、プレッシャプレートは環状ピストンの受圧有効面
の外周に外側に向けて延在したフランジに固着し、この
プレッシャプレートの固着点は、前記のように環状ピス
トンの受圧有効面の外側に位置するものであるから、環
状ピストンの受圧有効面はプレッシャプレートの径の大
きさに影響することなく、小型化を可能にし、限られた
面積のフライホイールの面内に環状油圧シリンダを形成
することができる。
の外周に外側に向けて延在したフランジに固着し、この
プレッシャプレートの固着点は、前記のように環状ピス
トンの受圧有効面の外側に位置するものであるから、環
状ピストンの受圧有効面はプレッシャプレートの径の大
きさに影響することなく、小型化を可能にし、限られた
面積のフライホイールの面内に環状油圧シリンダを形成
することができる。
前記フランジに固着されるプレッシャプレートの背面
は、プレッシャプレートの内、外周の摺動面幅より小さ
い幅であるため、プレッシャプレートの内、外周の摺動
抵抗を低減し、ロストモーション(動力損失)が低減さ
れ、小型化した受圧有効面の環状ピストンによりクラッ
チを確実に接続させることができると共に、油圧の省エ
ネルギー化が図られる。
は、プレッシャプレートの内、外周の摺動面幅より小さ
い幅であるため、プレッシャプレートの内、外周の摺動
抵抗を低減し、ロストモーション(動力損失)が低減さ
れ、小型化した受圧有効面の環状ピストンによりクラッ
チを確実に接続させることができると共に、油圧の省エ
ネルギー化が図られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の要部断面図、第2図は従来の要部断面
図である。 1……ピストン、2……プレッシャプレート、3……ク
ラッチディスク、4……ピン。
図である。 1……ピストン、2……プレッシャプレート、3……ク
ラッチディスク、4……ピン。
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンのクランクシャフト端に結合され
たフライホイールに前記クランクシャフトと同心円の環
状油圧シリンダを設け、この油圧シリンダに前記クラン
クシャフトの軸線と平行な方向に進退移動可能に嵌装し
た環状ピストンによりプレッシャプレートを介してクラ
ッチディスクをクラッチ接続方向に押圧する油圧圧着式
クラッチにおいて、前記環状ピストンの受圧有効面の外
周に外側に向けて延在したフランジを設け、このフラン
ジに前記プレッシャプレートを、その摺動面の内,外周
中心点の背面を前記摺動面幅より小さい幅で固着し、前
記プレッシャプレートへの加圧中心点を前記環状ピスト
ンの受圧有効面の外側に位置し、かつ環状ピストンの受
圧有効面の中心点とオフセットしていることを特徴とす
る油圧圧着式クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61044108A JPH0718454B2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 油圧圧着式クラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61044108A JPH0718454B2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 油圧圧着式クラツチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62204022A JPS62204022A (ja) | 1987-09-08 |
JPH0718454B2 true JPH0718454B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=12682416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61044108A Expired - Lifetime JPH0718454B2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 油圧圧着式クラツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4856635A (en) * | 1987-09-29 | 1989-08-15 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Starting clutch for a continuously variable transmission |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5578821A (en) * | 1978-12-05 | 1980-06-13 | Doornes Transmissie Bv | Clutch controller |
JPS5817131U (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-02 | 積水化成品工業株式会社 | 積層体 |
-
1986
- 1986-03-03 JP JP61044108A patent/JPH0718454B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5578821A (en) * | 1978-12-05 | 1980-06-13 | Doornes Transmissie Bv | Clutch controller |
JPS5817131U (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-02 | 積水化成品工業株式会社 | 積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62204022A (ja) | 1987-09-08 |
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