JPH0718448A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JPH0718448A
JPH0718448A JP19193093A JP19193093A JPH0718448A JP H0718448 A JPH0718448 A JP H0718448A JP 19193093 A JP19193093 A JP 19193093A JP 19193093 A JP19193093 A JP 19193093A JP H0718448 A JPH0718448 A JP H0718448A
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heating resistors
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力、特に電圧を低く抑えて設備の大型
化を防止するとともに、電源の定格を共通化することが
でき、しかも、配線手順を規制することがない構造を備
えた熱処理装置を提供すること。 【構成】 発熱抵抗体30は、周方向若しくは縦方向で
分割され、分割された一方の端部と他方の端部とを交互
に結線し、これら結線部に取付けた端子30dを介して
電源電極にそれぞれ接続されている。従って、発熱抵抗
体30は電源32に対して並列接続されるとともに、隣
接する端子間での電流の流れる方向を相反する方向に設
定することができる。このため、発熱抵抗体の合成抵抗
を非処理値の大きさに比例させることなく小さくさせる
ことができ、しかも、端部での磁力の影響を相殺するこ
とができるので、発熱抵抗体の破損を未然に防止して消
費電力の低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理装置に関し、特
に、被処理体を高温下で熱処理する際に用いる発熱体の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウエハ製造工程での各種
薄膜形成装置には、CVD装置、エピタキシャル装置や
酸化膜形成装置あるいはドーピング装置の熱拡散装置等
の熱処理装置が用いられている。
【0003】この種の半導体ウエハの各種熱処理に使用
される一般拡散型の熱処理装置は、被処理体である半導
体ウエハが配置される炉室を形成するプロセスチューブ
と、このプロセスチューブの外周に設けられる発熱抵抗
体と、この発熱抵抗体を包囲して設けられている断熱材
とを備え、この断熱剤を介して上記発熱抵抗体が取り付
けられて支持されている。
【0004】この場合の発熱抵抗体としては、一例とし
て、バッチ処理が可能な熱処理装置の場合でいうと、水
平方向でのスパイラル状に配線されたFeCrAl製等
からなるヒータが用いられ、炉室内を例えば1200°
C程度まで高温加熱するようになっている。また、断熱
材としては、一例として、セラミックスファイバ等が用
いられ、輻射熱および伝導熱として奪われる熱量を減少
させて効率良く加熱できるようになっている。
【0005】ところで、縦型熱処理装置では、プロセス
チューブが縦方向で複数のゾーンに分割され、各ゾーン
での温度管理が行なわれるようになっている。これは、
発熱抵抗体への給電効率や温度分布の管理が異なること
に原因しており、このため、前記したスパイラル状の発
熱抵抗体も各ゾーンに対応して結線されていることがあ
る。しかしながら、このような配線を行なうと、各ゾー
ンの境界部で加熱されない部分が発生することが原因し
て安定した温度管理が行なえないことがある。そこで、
従来では、発熱抵抗体の配列方向を水平方向ではなく縦
方向に設定する構造が提案されている(例えば、特開平
4−155822号公報)。
【0006】すなわち、上記公報によれば、発熱抵抗体
は、一本の線材を上下部でU字状に折曲げるとともにこ
の折曲げ部を交互に長短状にした形状を有し、この折曲
げ部を上記各ゾーンの縦方向で交互に噛み合わせた状態
に配置されている。従って、縦方向で交互に噛み合う状
態に発熱抵抗体が配置されていることで各ゾーンの縦方
向、特に、境界部で加熱されない領域をなくして均一な
加熱ゾーンを形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
発熱抵抗体は、当然のことではあるが、電源からの電力
供給により発熱するが、その発熱に要する抵抗値と供給
電力とは発熱抵抗体の結線に影響される。つまり、発熱
抵抗体は、上記したゾーン間を一括して加熱できる長さ
を設定されることが均一な加熱条件を設定する意味で好
ましい。しかし、発熱抵抗体の総延長距離を増大させる
と消費電力が増加することになり、これによって、電源
の容量も大きくしなければならない。そこで、一例とし
て、発熱抵抗体の縦方向での各ゾーン毎あるいは各ゾー
ン内における周方向で分割し、分割された発熱抵抗体同
士を直列接続する構造が提案されている。しかし、この
ような直列接続とした場合においても発熱抵抗体の延長
距離が消費電力の大きさに影響する。つまり、例えば、
周方向で分割した発熱抵抗体同士を直列接続した場合で
いうと、発熱抵抗体の延長距離は、ゾーンを取巻く発熱
抵抗体の囲繞寸法、所謂、巻径に影響され、この寸法
は、加熱処理される半導体ウェハ等の被処理体の径によ
って異なる。従って、例えば、6インチ径の被処理体を
対象として供給電力を設定した場合と8インチ径の被処
理体を対象とした場合とでは、発熱抵抗体の延長距離の
差に比例して供給電力、特に電圧を増大させる必要があ
る。しかも、このような供給電力の増加は、発熱抵抗体
の延長距離とは別に、縦型熱処理装置の型式によっても
影響され、例えば、100°C/分程度の温度変化速度
を設定されている高速熱処理炉の場合では電源での出力
電圧を高くすることになる。従って、供給電力を増加さ
せた場合には、電源設備の大型化や電源での発熱等の問
題が発生する。
【0008】また、縦方向で相互に折り曲げ部が噛み合
う状態で発熱抵抗体を配置した場合には、炉室の周方向
で始端および終端を一致させて配置すると、噛み合う凸
状折り曲げ部と凹状折り曲げ部との数が双方で一致しな
くなり、これによって、双方での発熱抵抗体の延長距離
が異なることになる。従って、発熱抵抗体双方での抵抗
値が異なり、共通した定格の電源を用いることができな
いことがある。
【0009】また、供給電力を増加した場合には、各発
熱抵抗体に流れる電流によって生成される磁界の強さが
変化し、これによって、発熱抵抗体が破損する虞れがあ
る。つまり、発熱抵抗体は、一例として、二ケイ化モリ
ブデン等の比較的脆弱な材質が選択されている。そし
て、このような発熱抵抗体は各ゾーン毎で始端および終
端に電源との間の接続用端子が取り付けられている。従
って、隣合うゾーンでの端子同士が近接している場合、
その端子を流れる電流の向きによって生成される磁界が
反発磁界になる関係であると発熱抵抗体に加わる磁力が
負荷として作用することになる。そして、この負荷によ
って発熱抵抗体に曲げモーメントが発生すると、最悪の
場合には折れてしまうことがある。このため、各ゾーン
での端子の位置を磁力の影響を受けない位置にするなど
の制約ができてしまい、配線手順が規制されてしまうこ
とになる。
【0010】そこで、本発明の目的とするところは、上
記従来の熱処理装置、特に発熱抵抗体における問題に鑑
み、消費電力、特に電圧を低く抑えて設備の大型化を防
止するとともに、電源の定格を共通化することができ、
しかも、配線手順を規制することがない構造を備えた熱
処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、縦方向に沿って複数の被処
理体が配置される炉室を有し、その炉室の縦方向に沿っ
て複数の加熱ゾーンが形成されている縦型プロセスチュ
ーブを備えた熱処理装置において、上記各ゾーン毎で同
じ長さの線材が周方向で分割され、分割された端部が上
記縦型プロセスチューブの周方向で隣接した状態で外部
に取り出されている第1および第2の発熱抵抗体を備
え、上記第1および第2の発熱抵抗体は、上記端部に流
れる電流の向きが相反する方向を設定される配線が行な
われていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、上記第1および第2の発熱抵抗体は、周方向で相対
位置にある端部のうち、第1の発熱抵抗体の一方の端部
が第2の発熱抵抗体の他方の端部に、また、第1の発熱
抵抗体の他方の端部が第2の発熱抵抗体の一方の端部に
それぞれ接続され、ていることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
において、上記第1および第2の発熱抵抗体は、各ゾー
ン毎に分割され、一方のゾーンに位置する第1の発熱抵
抗体の一端および他端が他方のゾーンに位置する第1の
発熱抵抗体の他端および一端にそれぞれ交互に接続さ
れ、一方のゾーンに位置する第2の発熱抵抗体の一端お
よび他端が他方のゾーンに位置する第2の発熱抵抗体の
他端および一端にそれぞれ交互に接続され、上記第1の
発熱抵抗体の一端および他端がそれぞれ電源に接続され
ていることを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明では、各ゾーン毎および周方向に分割さ
れた発熱抵抗体は延長距離を同じに設定されている。従
って、発熱抵抗体双方での抵抗値を同一にすることがで
きる。しかも、各ゾーン間あるいは周方向で分割された
発熱抵抗体の端部は、電流の流れる向きが相反する方向
となるように配線されている。このため、電流が流れた
際に発生する磁界の方向を打消し合う方向とすることで
磁力の発生方向による発熱抵抗体の破損を防止すること
ができる。
【0015】しかも、上記した配線が端部間での交互配
線であるので、所謂、並列接続とされることで、被処理
体の外径の大きさに応じて発熱抵抗体の長さが長くなっ
ても、抵抗値を比例させることがない。従って、消費電
力を低減させることが可能になる。特に、結線されてい
る発熱抵抗体同士の抵抗値が同じであると、その合成抵
抗は半分になるので、消費電力を効率よく低減させるこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、図1乃至図5に示す実施例によって本
発明の詳細を説明する。
【0017】図1は、半導体ウェハの酸化拡散処理に用
いられる熱処理装置を示している。
【0018】この熱処理装置は、石英製のプロセスチュ
ーブ10が例えばステンレススチールからなるベースプ
レート12上に縦方向に立設支持されており、このプロ
セスチューブ10の内側に炉室14が形成されるように
なっている。また、上記プロセスチューブ10はケーシ
ング32内に納められるようになっている。
【0019】このプロセスチューブ10によって形成さ
れる炉室14内には、保温筒18に載置されたボート2
0が挿脱可能となっていて、このボート20に多数枚の
被処理体である半導体ウェハ22が水平に等間隔に配列
支持され、図示しない処理ガス供給源よりガスを供給し
半導体ウェハ22に対して気相成長処理を実行可能とな
っている。なお、保温筒18は、フランジキャップ24
上に搭載され、このフランジキャップ24は図示せぬエ
レベータア−ムに取り付けられて上下移動し、上記保温
筒18及びボート20を上下移動させるとともに、上記
プロセスチューブ10のボート挿入孔26を密封しうる
ようになっている。
【0020】上記プロセスチューブ10の外周には発熱
抵抗体30が設けられており、この発熱抵抗体30の外
側には発熱抵抗体30を支持、包囲する断熱材34が設
けられている。
【0021】発熱抵抗体30は、上記炉室14内を縦方
向で、例えばトップ、センター及びボトムの3ゾーンに
分けて、それぞれを好適な温度条件下で加熱し得るよう
にトップ側、センター側及びボトム側のそれぞれの発熱
抵抗体30a、30b,30cにて構成されるような3
ゾーン方式を採用されている。なお、ゾーン分割は3ゾ
ーンに限らず5ゾーンなど適宜必要に応じて決めればよ
い。また、断熱材34も上記トップ、センター及びボト
ムの3ゾーンに対応してトップ側、センター側及びボト
ム側のそれぞれの断熱部材34a、34b、34cに分
割して構成されている。
【0022】さらに、これら断熱部材34a、34b、
34cは、円筒状のもので、半円筒状のものを2個組合
せて形成されるようになっており、これに対応して上記
発熱抵抗体30a、30b、30cも周方向で等分割に
相当する半円筒状のものを2個組合せるようになってい
る。
【0023】発熱抵抗体30a、30b、30cは、二
ケイ化モリブデン(MoSi2 )製のものとしている。
具体的には、二ケイ化モリブデン(MoSi2 )を主成
分としたヒーター(カンタル社製のカンタルスーパー発
熱体)が採用できる。この二ケイ化モリブデン製の発熱
抵抗体30a、30b、30cは、常温で抵抗値が非常
に小さく、高温になると抵抗値が大きくなる。二ケイ化
モリブデンは、従来用いられているFeCrAl発熱体
の最大表面負荷が1200℃において例えば2W/cm
2 であるのに対し、20W/cm2 と10倍の発熱量で
あって、強力なパワー増加が得られ、従来用いられてい
るFeCrAl発熱体が10℃/分の温度上昇であるの
に対し、100℃/分と温度上昇を急俊にすることがで
きるので、高速熱処理炉での昇温特性を得るために適用
しやすい。
【0024】また、発熱抵抗体30a、30b、30c
は、図2に示すように、同じ長さに設定された1本の線
材を縦方向に延し、上下で交互にU字状に折返されて連
続する形状(以下、ミヤンダ状という)に設定されてい
る。
【0025】そして、このミヤンダ状に形成した発熱抵
抗体30a、30b、30cをステープル36にて上記
各断熱部材34a、34b、34cの内側面に取付け保
持させるようになっている。このステープル36は、図
2および図3に示すように、発熱抵抗体30a、30
b、30cの上部では各々の折曲部の頂部に取り付けて
発熱抵抗体30a、30b、30cを吊下げ支持すると
ともに、発熱抵抗体30a、30b、30cの下部では
各々の折曲部を避けて直線部分を傾斜した状態で打ち込
まれた状態で位置を固定されており、このように発熱抵
抗体30a、30b、30cの下部を解放状態にしてお
くことによって、発熱抵抗体30a、30b、30cの
熱膨張、収縮による上下方向の長さ変化を許容できるよ
うにしている。さらに、傾斜した状態でステープル36
が打ち込まれることで、図3(B)に示すように、水平
方向に打ち込んだ場合の幅(D)よりも水平方向で示す
幅(D1)を小さくして隣り合う発熱抵抗体同士の間隔
を密にして配列することができる。しかも、下部に位置
する折り曲げ部にはステープル36が存在しないので、
熱膨張による下方への伸びを許容することができるとと
もに、熱膨張した際の始端および終端位置の変動を防止
している。
【0026】さらに、上記発熱抵抗体30a、30b、
30cは、加熱されると表面に二酸化ケイ素(Si
2 )が析出される発熱抵抗体30の表面保護膜を形成
し、発熱抵抗体30が大気中の酸素と反応して酸化し、
断線することを防止している。上記発熱抵抗体30a、
30b、30cと直接接触する上記ステープル36の少
なくとも表面を例えば1200℃という高温においても
上記二酸化ケイ素に対して不活性な材料にて形成し、上
記の析出した二酸化ケイ素が浸蝕され発熱抵抗体30が
ステープル36の接触部で断線しないようにしている。
二酸化ケイ素に対して不活性な材料としては、例えば、
鉄Fe、銅Cu、ニッケルNiなどがある。なお、ステ
ープル36全体を二酸化ケイ素に対して不活性な材料あ
るいは発熱抵抗体30a、30b、30cと同一の材料
で形成するようにしてもよい。
【0027】また、発熱抵抗体30a、30b、30c
は、図2に示すように、各ゾーン毎の上下で折返された
位置までの延長部が周方向で交互に長短を設定され、こ
の長短をなす折返し部を各ゾーン間での境界部分を越え
て相互に入り込ませることで隙間なく配設され、その結
果、トップ、センター、ボトムの各ゾーン間の境界部に
おいて均一な加熱がなし得るようになっている。なお、
発熱抵抗体は、トップ、センター、ボトムの各ゾーン内
において上下に複数組合せるようにしてもよく、その場
合には各隣接部分において上述のように交互に組合せる
ようにすることでゾーン内を均一な温度に維持できる。
また組合せ状態は上述の例に限らず、均一な温度に維持
できる各種の組合せが可能である。
【0028】一方、発熱抵抗体30a、30b、30c
は、炉室内の各ゾーンの境界部分で交互に噛み合うもの
同士で延長長さが同じに設定されて最終折返し部が下部
側に位置され、この最終折返し部を経由して端部が各ゾ
ーンの上部側で断熱材34の外部に取り出されている
が、本実施例では、周方向で2分割された炉室を対象と
してその長さが設定されている。
【0029】ところで、このように、折返し部を交互に
噛み合わせた場合には、凸部および凹部の数が双方で異
なることになる。しかも、端子が接続される始端および
終端の位置が相反する関係となる。
【0030】そこで、本実施例では、折返し部が交互に
噛み合う発熱抵抗体の一方において、折曲げ間隔を始端
側および終端側での間隔とこれら各端部の間での折曲げ
間隔を異ならせている。
【0031】図4は、図1に示した熱処理炉のように、
発熱抵抗体が3ゾーンに区分されているうちのアップ部
の発熱抵抗体30aとセンター部の発熱抵抗体30bと
の関係を説明するための展開図である。発熱抵抗体の一
方、つまり、3ゾーンのうちセンター部の発熱抵抗体3
0bの折返し部の配列間隔、所謂、抵抗線の配列ピッチ
(L)は延長方向に沿って全て同じ間隔に設定されてい
る。一方、この発熱対向体30bに対して長短状の折返
し部が噛み合うアップ部の発熱抵抗体30aは、始端お
よび終端での抵抗線の一往復分に相当する配列間隔(L
1)がこれら各端部の間での配列間隔(L<L1)と異
ならせてある。このような配列間隔を設定することによ
り、アップ部の発熱抵抗体30aをセンター部の発熱抵
抗体30bの延長長さと一致させた場合でも、始端位置
および終端位置をセンター部の発熱抵抗体30bでの始
位置および終端位置と同じく、炉室の縦方向で上部に位
置させることができる。
【0032】つまり、各発熱抵抗体同士での折返し部を
交互に噛み合わせた場合、始端位置および終端位置を発
熱抵抗体同士で同じ位置にすることで噛み合う数を同じ
にしないで、始端位置および終端位置の折返し部での間
隔を前記始端および終端の位置に適合させるように調整
することになる。従って、始端位置および終端位置での
折返し部は、一方の折返し部が他方の折返し部に対して
折返し部の曲率半径を異にしながらも略近似的に噛み合
う状態を呈するので、一方の発熱抵抗体は、始端位置お
よび終端位置を折返し部から上方に位置させることがで
きる。なお、図4は、アップ部とセンター部での発熱抵
抗体のうち、アップ部に位置する発熱抵抗体30aを対
象として始端位置および終端位置での配列間隔をこれら
端部間での配列間隔と異ならせたが、センター部の発熱
抵抗体を挟んで対称位置にあるダウン部での発熱抵抗体
30cも同じような配列間隔を設定されている。要は、
奇数位置で交互に噛み合う場合にはセンター部の発熱抵
抗体を挟んでその上下部の発熱抵抗体での配列間隔を前
記関係に設定し、また、偶数位置で交互に噛み合う場合
には上下の発熱抵抗体の一方に前記関係を設定すればよ
い。
【0033】そして、各発熱抵抗体の端部には、電源と
の間の配線用端子30dが取付けられる。
【0034】一方、一例として、図5に示すように、周
方向で分割された第1および第2の発熱抵抗体30a
1、30a2は、周方向で同じ箇所で隣接する端部で、
電流の流れる向きが相反する向きに設定できる配線が行
なわれている。つまり、第1の発熱抵抗体30a1の一
端部と第2の発熱抵抗体30a2の他端部とが結線され
て電源32の一方の端子に接続され、そして、第1の発
熱抵抗体30a1の他端部と第2の発熱抵抗体30a2
の一端部とが結線されて電源32の他方の端子に接続さ
れている。このため、分割された発熱抵抗体同士は、電
源32に対して並列接続されていることになる。
【0035】本実施例は以上のような構成であるから、
発熱抵抗体の延長長さを各ゾーン間あるいは周方向で同
じ長さに設定される。従って、端部に接続される端子3
0dの間の抵抗値は各発熱抵抗体同士で同じ値が得られ
るので、前記端子30dが結線された発熱抵抗体は、ゾ
ーン毎で同一給電量を設定された電源32に接続され
る。しかも、分割された発熱抵抗体同士が並列接続され
ているので、発熱抵抗体の合成抵抗値は半分に低減され
ることになる。従って、電源での供給電力、特に電圧に
関しては、大径の被処理体へと処理対象が変化した場合
であっても、高電圧に切り換える必要がない。
【0036】そして、前記の如く、ゾーン間あるいは周
方向で同一長さにより電源に接続された発熱抵抗体は、
分割されたゾーン間あるいは周方向での端部を交互に結
線した状態で電源32に接続されるので、図5中、矢印
で示すように、電源32から各端子30dに向かう電流
の向きを相対方向に設定することができる。このため、
端子30dに流れる電流によって生成される磁界の方向
を磁力が相殺される方向に設定することができる。
【0037】本実施例によれば、炉室内への組込前に、
予め折返し部を有する発熱抵抗体を形成しておくだけ
で、端子30dの位置を炉室の各ゾーンで同じ位置に設
置することが可能である。すなわち、等間隔で配列され
た折返し部を有する発熱抵抗体と対峙する発熱抵抗体
は、始端位置および終端位置での折返し部の配列間隔を
異ならせるだけで一定長さでの端部の取出し位置を同じ
位置に設定することが可能である。従って、一定長さを
全ての発熱抵抗体に対して設定することで同一給電量の
電源を用いるようにしても、電源の規格は同一なもので
よく、各ゾーン毎での電源仕様の変更を要しないです
む。
【0038】なお、本発明は、上記実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形すること
が可能である。
【0039】例えば、本発明が対象とする被処理体は、
少なくとも面状形状の被処理体であればよく、半導体ウ
ェハ以外にも、例えば、LCD基板等であっても良い。
さらに本発明が適用される熱処理装置としては、酸化、
拡散装置以外にも、例えば、CVD、アニールに適用さ
れる装置を対象とすることも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分割された発熱抵抗体の端子取付け位置での電流の流れ
る向きを相反する方向に設定することで双方で発生する
磁界からの磁力を相殺することができるので、始端と終
端とを交互に接続された発熱抵抗体同士での端子位置を
隣接させても磁力による負荷増大を来すことがない。こ
れにより、配線手順、つまり、端子の位置を特定するよ
うな配線手順を必要としない。
【0041】また、折返し部を相互に噛み合わせた双方
の発熱抵抗体の延長量が同じに設定されている。これに
より、双方での抵抗値を同じにして給電量を同じくする
ことが可能になるので、同一規格の電源を用いることが
できる。
【0042】しかも、ゾーン間あるいは周方向で分割さ
れた発熱抵抗体同士での端部を発熱抵抗体双方で交互に
結線した状態で電源に接続することにより、発熱体の合
成抵抗を小さくすることができる。従って、外径寸法が
大きい被処理体を対象として熱処理する場合において
も、供給電力、特に電圧を上昇させる度合いを小さくで
きるので、電源設備の大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による熱処理装置の一例を示す模
式的な断面図である。
【図2】図1に示した熱処理装置に用いられる発熱抵抗
体の構造を示す斜視図である。
【図3】図2に示した発熱抵抗体の固定構造を示す一部
断面図であり、(A)は側面視的な断面図、(B)は
(A)中、符号Bで示す方向の矢視図である。
【図4】本発明実施例による熱処理装置の要部構造を示
す展開図である。
【図5】本発明実施例による熱処理装置に用いられる発
熱抵抗体の配線状態を示す模式図である。
【符号の説明】
10 プロセスチューブ 30 発熱抵抗体 30a、30b、30c ゾーン毎に設置された発熱抵
抗体 30d 端子 36 ステープル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向に沿って複数の被処理体が配置さ
    れる炉室を有し、その炉室の縦方向に沿って複数の加熱
    ゾーンが形成されている縦型プロセスチューブを備えた
    熱処理装置において、 上記各ゾーン毎で同じ長さの線材が周方向で分割され、
    分割された端部が上記縦型プロセスチューブの周方向で
    隣接した状態で外部に取り出されている第1および第2
    の発熱抵抗体を備え、 上記第1および第2の発熱抵抗体は、上記端部に流れる
    電流の向きが相反する方向を設定される配線が行なわれ
    ていることを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1および第2の発熱抵抗体は、周方向で相対位置
    にある端部のうち、第1の発熱抵抗体の一方の端部が第
    2の発熱抵抗体の他方の端部に、また、第1の発熱抵抗
    体の他方の端部が第2の発熱抵抗体の一方の端部にそれ
    ぞれ接続されていることを特徴とする熱処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 上記第1および第2の発熱抵抗体は、各ゾーン毎に分割
    され、一方のゾーンに位置する第1の発熱抵抗体の一端
    および他端が他方のゾーンに位置する第1の発熱抵抗体
    の他端および一端にそれぞれ交互に接続され、一方のゾ
    ーンに位置する第2の発熱抵抗体の一端および他端が他
    方のゾーンに位置する第2の発熱抵抗体の他端および一
    端にそれぞれ交互に接続され、上記第1の発熱抵抗体の
    一端および他端がそれぞれ電源に接続されていることを
    特徴とする熱処理装置。
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