JPH07184315A - ケーブル管路口の防水工法 - Google Patents

ケーブル管路口の防水工法

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JPH07184315A
JPH07184315A JP5328149A JP32814993A JPH07184315A JP H07184315 A JPH07184315 A JP H07184315A JP 5328149 A JP5328149 A JP 5328149A JP 32814993 A JP32814993 A JP 32814993A JP H07184315 A JPH07184315 A JP H07184315A
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敏明 佐藤
Akira Ito
明 伊藤
Yoshihide Kaji
嘉秀 鍛治
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Abstract

(57)【要約】 【目的】三相撚り電力ケーブルの中心空隙部からの漏水
を、長期間に亘って安定確実に防止することのできるケ
ーブル管路口の防水工法を提供する。 【構成】管路内に布設された三相撚り電力ケーブルと、
管路内周との間を防水装置の設置により防水するケーブ
ル管路口の防水工法において、三相撚り電力ケーブルの
中心空隙部内に、超吸水性の水膨脹繊維を、ケーブル長
さ方向において防水装置と略々同位置を占めるように詰
め入れることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケーブル管路口の防水工
法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】地中送電線は地中に埋設され
た管路内に布設され、管路と、管路の途中に設置された
マンホールとをつなぐ管路口には、管路内からマンホー
ル内への漏水を防止するための防水装置が設置されてい
る。
【0003】送電線が単線の場合は、防水装置の設置に
より管路口からの漏水を簡単に防ぐことができるが、三
相撚り線、とり分け変電所間の送電に用いられる三相撚
り電力ケーブルにおいては、図9に示すように電力ケー
ブル1の中心部にケーブル長さ方向に延長する比較的大
きな空隙部2が生ずるので、空隙部2よりの漏水防止対
策が必要になる。ちなみに、上記空隙部2の周囲では、
三相撚りされたケーブル単線1a、1a、1aが互いに
接し合い、ケーブル長さ方向にシール1bを形成するの
で、理屈の上では上記空隙部2は管路内から遮断される
が、実際には撚りが多少は緩むこともあってシールは完
全なものでなく、管路内から空隙部2内に水が浸入し、
管路口からの漏水の原因になる。従来、この様な空隙部
2よりの漏水を防止するべく種々検討されているが、い
まだ適当な対策は提供されていない。
【0004】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は上記空隙
部2に適用できる漏水防止対策を提供するべく鋭意研究
を重ね、その過程で超吸水性ポリマーが水を吸収すると
膨脹しその水を外に逃がさないという性質を持っている
ことに着目し、該ポリマーを上記空隙部2内に充填する
ことを試みた。ところが上記ポリマーは水の出ている所
では水と一緒に流され易く、充填状態の持続保持に問題
があることが判明した。そこで本発明等は上記ポリマー
に代え、超級水性の水膨脹繊維を用いた所、長期間安定
した漏水防止効果が得られることを見出し、茲に本発明
を完成するに至ったものである。
【0006】即ち本発明は、管路内に布設された三相撚
り電力ケーブルと、管路内周との間を防水装置の設置に
より防水するケーブル管路口の防水工法において、三相
撚り電力ケーブルの中心空隙部内に、超級水性の水膨脹
繊維を、ケーブル長さ方向において防水装置と略々同位
置を占めるように詰め入れることを特徴とするケーブル
管路口の防水工法に係る。
【0007】本発明工法において用いる超吸水性の水膨
脹繊維は市販品として容易に入手でき、特にランシール
F(商標、東洋紡績株式会社製)は、アクリル繊維から
なる内層と、超吸水性樹脂からなる外層との2層構造を
有し、水に接触すると速やかに吸水して膨潤し、例えば
直径が約12倍に膨脹すると共に繊維長が30〜60mm
程度の長繊維であり、繊維同士をしっかりと絡合させる
ことができるので、本発明工法の用途に適している。
【0008】
【実施例】以下に本発明工法の一実施例を添附図面に基
づき説明すると次の通りである。
【0009】図1は本発明工法の一実施状況を示し、管
路3内に布設された三相撚り電力ケーブル1と管路3の
内周との間は、常法通り、管路口3a内に設置された防
水装置4により止水されている。
【0010】本発明工法に於ては、防水装置4の設置前
又は図1に示すように設置後に、上記ケーブル1の中心
空隙部2よりの漏水を防止することを目的として、該空
隙部2内に超吸水性の水膨脹繊維5が詰め入れられる。
【0011】上記空隙部2内に水膨脹繊維5を詰め入れ
るに際しては、上記ケーブル1を構成している3本の単
線1a、1a、1a間がマンホール6内での作業によっ
て、適宜の工具を適用して強制的に押し開かれる。この
押し開き状況が図1、2に示され、水膨脹繊維5は例え
ば綿状に絡合され且つロープ状(図1参照)に整形され
た状態で押し開き間隙7を通じ上記空隙部2内に押し込
むようにして詰め入れられる。水膨脹繊維5は吸水によ
って大きく膨脹するので、詰め入れ時に多少の隙間が残
っていても特に問題はない。
【0012】水膨脹繊維5の詰め入れ作業を終えた後
は、ケーブル1を強制押し開きから解放すると、ケーブ
ル1はその保有弾性により当初の三相撚りの状態に自動
復元する。
【0013】水膨脹繊維5の詰め入れ作業終了後の状態
が図3、4に示されている。詰め入れられた水膨脹繊維
5の周囲には図3に示すように例えば数個所に多少の隙
間2aが残るが、この隙間2aは吸水後の膨脹で埋める
ことができるので、特に問題はない。また詰め入れ位置
は図4に示すように防水装置4の設置位置と一致してい
ることが必要であり、これは水膨脹繊維5が膨脹した時
にケーブル1が空隙部2内から膨脹圧を受けても外方へ
押し開かれることのないようにするためである。
【0014】水膨脹繊維5の詰め入れ長さは、図4に示
すように防水装置4の設置幅を多少超えていてもよい
が、防水装置4の設置位置と一致している限り、詰め入
れ長さの多少の長短は特に制限されない。
【0015】空隙部2内に詰め入れられた水膨脹繊維5
は水と接触するとこれを速やかに吸収して膨潤し、例え
ば繊維直径が約12倍に膨脹するので、吸水膨脹後は空
隙部2内に圧密状態に充填され隙間は完全になくする。
しかも上記繊維5はいったん吸収した水は外部へ逃がさ
ないことに加え繊維であるため互いに絡み合い水で押し
流されることがないので、圧密充填状態に達した後は、
この状態を半永久的に持続保持でき、長期間安定した漏
水防止結果が得られる。
【0016】水膨脹繊維は水に接触するとぬめりを生ず
る。従って充填初期のいまだ充分に膨脹するに至ってい
ないときは、充填状態の保持安定性に欠ける憾みがかあ
るので、図4に示すように、水膨脹繊維5の内側即ち水
圧を受ける側と、更に必要に応じ水圧を受けない外側と
に、水と接触してもぬめりを生ずることのない繊維8,
9を例えば不織布の状態で充填しておくことができる。
ちなみに、天然繊維、合成繊維、化学繊維等の多くは、
水と接触してもぬめりを生ずることがないので、繊維
8,9はこれら繊維のうちから適宜選択して用いればよ
い。
【0017】三相撚り電力ケーブル1と管路3内周との
間に設置される防水装置4は公知であり、すでに各種の
構成のものが提案されている。
【0018】本発明工法において、防水装置4としては
公知の各種構成のものを用いることができるが、図5〜
7に示す構成の防水装置は、優れた漏水防止性能を長期
間持続保持できるので、本発明工法に特に適している。
【0019】図5は防水装置4の構成要素の1つである
防水マット4aを示している。防水マット4aは超吸水
性の水膨脹繊維から構成され、管路3の内径と略々等し
い外径を持っている。更に中央部には、三相撚り電力ケ
ーブル1の断面形状と略々等しい形状の取り付け孔4a
1 が形成されている。防水マット4aは三相撚り電力ケ
ーブル1に対し外側方から取付け可能とするために切断
線4a2 のところで3分割され、分割部にはそれぞれボ
ルト貫通穴4a3 が形成されている。
【0020】図6は防水装置4の他の構成要素の1つで
あるゴムパッキング4bを示し、該パッキング4bは、
防水マット4aより僅かに小さい外径と、防水マット4
aの取付け穴4a1 より僅かに拡大された取付け穴4b
1 とを有し、前後1対が用いられる。ゴムパッキング4
bでは、取付け穴4b1 が拡大されていることに加えゴ
ムの弾性を利用できるので、切断線4b2 による2分割
で充分である。ゴムパッキング4bにも防水マット4a
のボルト穴4a3 と一致する位置にボルト貫通穴4b3
が設けられる。
【0021】図7は防水装置4の残る1つの構成要素で
ある押え具4cが示されている。押え具4cはゴムパッ
キング4bの外径と略々等しいか或いはこれより僅かに
小さい外径と、同パッキング4bの取付け穴4b1 と同
形、同寸の取付け穴4c1 を有し、前後1対が用いられ
る。押え具4cは3つのピース41に分割され、ピース
41はそれぞれ両端部に接合用の凹凸段部41a,41
bを備え、該凹凸段部41a,41bを重ね合せた状態
で、該凹凸段部41a,41bに形成されているボルト
貫通穴41c,41cにボルト4dを挿通することによ
り接合できる構成とされている。
【0022】図8は上記防水装置4の設置時の状況を示
し、図8の右側に示す仮組み状態のもとに各構成要素を
ケーブル1に沿い管路口3aの所定部位まで移動し、そ
の後、ボルト4d,ナット4e締めにより各構成要素を
締結し本組みすることにより、防水装置4を所定部位に
設置できる。
【0023】この設置状態に於ては、押え具4c並びに
ゴムパッキング4bの外径小により防水マット4aの外
周部は外部に露出し、またこれらに備えた取付け穴4c
1 ,4b1 の拡径により、防水マット4aの内周部も外
部に露出するので、防水マット4aを構成している水膨
脹繊維は、上記露出部に於て管路3内の水と速やかに接
触し吸水して膨脹する。この吸水膨脹により防水マット
4aは外周側では管路3の内周面に、また内周側では三
相撚り電力ケーブル1の外周面にそれぞれ圧着し、また
内周側では上記ケーブル1の外周部の狭い隙間内まで入
り込む。防止マット4aを構成している水膨脹繊維の吸
水膨脹により、ケーブル1と管路3の内周との間に於て
も、中心空隙部2の場合と同様に、高度の漏水防止効果
を長期間安定して持続保持できる。
【0024】
【発明の効果】本発明工法においては、三相撚り電力ケ
ーブルの中心空隙部内に詰め入れた水膨脹繊維は管路内
から浸入する水と接触し吸水して膨脹するので、施工時
は特に緻密充填されていなくとも施工後に速やかに圧密
充填状態になり得ると共に、上記繊維は吸収した水を外
部に逃がさないことに加え繊維同士の絡み合いで水に押
し流されることもないので、上記圧密充填状態を長期間
安定して持続保持でき、中心空隙部よりの漏水を長期間
に亘り安定確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法の一実施状況を概略的に示す説明図
である。
【図2】三相撚り電力ケーブルの外方への押し開き状況
を示す説明図である。
【図3】三相撚り電力ケーブルの中心空隙部に水膨脹繊
維を詰め入れた状況を示す説明図である。
【図4】図3の4〜4線に沿う断面図である。
【図5】防水マットの平面図である。
【図6】ゴムパッキングの平面図である。
【図7】押え金物の平面図である。
【図8】防止装置の仮組み状態から本件発明組み状態ま
での状況を示す説明図である。
【図9】三相撚り電力ケーブルの中心空隙部の状況を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 三相撚り電力ケーブル 2 中心空隙部 3 管路 4 防水装置 5 水膨脹繊維 6 マンホール 7 押し開き間隙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管路内に布設された三相撚り電力ケーブル
    と、管路内周との間を防水装置の設置により防水するケ
    ーブル管路口の防水工法において、三相撚り電力ケーブ
    ルの中心空隙部内に、超吸水性の水膨脹繊維を、ケーブ
    ル長さ方向において防水装置と略々同位置を占めるよう
    に詰め入れることを特徴とするケーブル管路口の防水工
    法。
  2. 【請求項2】三相撚り電力ケーブルの中心空隙部内に水
    膨脹繊維を詰め入れるに際し、該水膨脹繊維に加え、そ
    の前方側又は前方側と後方側とに、他種の繊維を充填す
    ることを特徴とする請求項1に記載の防水工法。
  3. 【請求項3】防水装置が構成要素として、三相撚り電力
    ケーブルと管路内周との間を防水できる超吸水性の水膨
    脹繊維からなる防水マットを備えていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の防水装置。
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