JPH071835U - キッチンキャビネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 収納スペース２０の正面向って左側に仕切プ
レート２６が配置され、この仕切プレート２６よりも左
側に引き出し１６が上下４段に配置されている。このキ
ッチンキャビネット１０の天板３０の下側に水平プレー
ト３２が配置されている。この水平プレート３２は、ス
ライドレール３４に案内されてキッチンキャビネット１
０の後方へ引き出されうるようにスライド自在となって
いる。水平プレート３２の引き出し方向先端側にはプレ
ート状の脚３８が連結されており、この脚３８の下端に
ロック機能付きの車輪４０が設けられている。 【効果】 水平に引き出される水平プレートを有して折
り、天板面積の拡張が可能である。この水平プレート
は、車輪付きの脚で支えられることにより、傾くことな
く、しかも滑らかに出し入れできる。この脚は、キッチ
ンキャビネットの背面の凹部にぴったりと納まるため、
見栄えも良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はキッチンキャビネットに係り、特に側方又は後方に引き出されるプレ ートを有したキッチンキャビネットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

キッチンキャビネットの上面のスペース（天板面積）を拡張しうるようにする ために、天板の下側に可動式のワゴンを配置し、必要に応じワゴンをキャビネッ トの前方へ引き出すようにしたものが実開昭５６−１５８９４０号で公知である 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ワゴンの重量は比較的大きいため、ワゴン天板の下側に対し出し入れするのに 大きな力が必要となる。また、ワゴン内にビンなどが収納されていると、ワゴン を動かしたときにビンが倒れるおそれもある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のキッチンキャビネットは、前面に収納出入部が設けられたキッチンキ ャビネットにおいて、該キッチンキャビネットの上面の天板の下側に沿って側方 又は後方に水平移動される水平プレートと、該水平プレートの引き出し方向先端 に設けられた、下端に車輪を有する脚と、該キッチンキャビネットの前記天板が 引き出される側面又は後面に設けられた、該脚が入り込む凹部とを備えてなり、 該凹部は、前記脚が入り込むと該脚が該凹部の周囲面と略面一となる深さに設け られていることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

かかる本考案のキッチンキャビネットにおいては、水平プレートを引き出すこ とにより、キッチンキャビネットの上面の面積を拡張できる。

【０００６】 この水平プレートには、車輪付きの脚が設けられているから、該水平プレート を軽快に出し入れできる。また、水平プレートを長く引き出しても、脚によって 支えられるため、プレートの先端が下がるようなことはない。

【０００７】 さらに、水平プレートをキッチンキャビネット内に引き込んだ場合、この脚が 凹部内に引き込まれ、脚外面が凹部周囲面と面一状になるため、見栄えが良い。

【０００８】

【実施例】

以下図面を参照して実施例について説明する。第１，２図は実施例に係るキッ チンキャビネットの斜視図、第３図は同正面図、第４，５図は水平プレートを引 き出した状態の側面図と平面図、第６，７，８図はそれぞれ第３図のVI−VI線、V II−VII 線、VIII−VIII線に沿う断面図である。

【０００９】 第１，２図において、実施例に係るキッチンキャビネット１０の左右にシンク キャビネット１２と調理キャビネット１４とが設けられている。このキッチンキ ャビネットの前面には引出し１６と収納扉１８とが設けられている。収納扉１８ は観音開き式のものであり、キッチンキャビネット１０の内部の収納スペース２ ０内に物品を出し入れ可能としている。収納スペース２０内には水平な仕切棚２ ２が設置されている。また、この収納扉１８の裏側には、包丁差し２４が設けら れている。

【００１０】 収納スペース２０の正面向って左側に仕切プレート２６が配置され、この仕切 プレート２６よりも左側に引き出し１６が上下４段に配置されている。このキッ チンキャビネット１０の天板３０の下側に水平プレート３２が配置されている。 この水平プレート３２は、スライドレール３４に案内されてキッチンキャビネッ ト１０の後方へ引き出されうるようにスライド自在となっている。３２ａは水平 プレート３２の下面に設けられたリブ部であり、スライドレール３４は、このリ ブ部３２ａとキャビネット本体側のリブ部３６との間に介設されている。

【００１１】 この水平プレート３２の引き出し方向先端側にはプレート状の脚３８が連結さ れており、この脚３８の下端にロック機能付きの車輪４０が設けられている。な お、本実施例では、キッチンキャビネット１０にも車輪（キャスタ）４２が設け られている。

【００１２】 キッチンキャビネット１０の後面（背面）には、脚３８の厚みと等しい深さの 凹部４４が設けられており、この凹部４４は脚３８と同一大きさとなっている。

【００１３】 キッチンキャビネット１０の側面の下部には１００Ｖ用及び２００Ｖ用のコン セント４６，４８が設けられており、隣接するシンクキャビネット及び調理キャ ビネット間で電気配線を相互に接続可能としている。

【００１４】 このように構成された本実施例のキッチンキャビネット１０においては、水平 プレート３２を引き出すことにより、キッチンキャビネット１０の上面の面積を 拡張できる。この水平プレート３２には、車輪４０付きの脚３８が設けられてい るから、該水平プレート３２を軽快に出し入れできる。また、水平プレート３２ を長く引き出しても、脚３８によって支えるため、プレート３２の先端が下がる ようなことはない。さらに、水平プレート３２をキッチンキャビネット１０内に 引き込んだ場合、この脚３８が凹部４４内に引き込まれ、脚３８の外面が凹部４ ４の周囲面と面一状になるため、見栄えが良い。

【００１５】 なお、第１，２図において、シンクキャビネット１２の上面は蓋４８で覆われ ている。このシンクキャビネット１２には照明ポール５０が取り付けられている 。蓋４８は、ポール５０とシンクキャビネット１２との間に縦に差し込まれる。 縦に差し込まれた蓋４８の上端は、シンクキャビネット１２の上面よりも上方へ 突出しており、シンクからの水が側方へ飛び散るのを防止している。調理キャビ ネット１４の上面は折り蓋５２で覆われている。この折り蓋５２は水平側方に張 り出すように折り畳まれる。

【００１６】 上記実施例は本考案の一例であって、本考案は図示以外の構成としても良い。 例えば、水平プレートはキッチンキャビネットの左又は右側方に引き出されても 良い。また、脚はプレート状でななく支柱状であっても良い。

【００１７】

【考案の効果】

以上の通り、本考案のキッチンキャビネットは、水平に引き出される水平プレ ートを有しており、天板面積の拡張が可能である。この水平プレートは、車輪付 きの脚で支えられることにより、傾くことなく、しかも滑らかに出し入れできる 。この脚は、キッチンキャビネットの背面の凹部にぴったりと納まるため、見栄 えも良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係るキッチンキャビネットの後方から
の斜視図である。

【図２】実施例に係るキッチンキャビネットの前方から
の斜視図である。

【図３】実施例に係るキッチンキャビネットの正面図で
ある。

【図４】実施例に係るキッチンキャビネットの右側側面
図である。

【図５】実施例に係るキッチンキャビネットの平面図で
ある。

【図６】図３のVI−VI線に沿う断面図である。

【図７】図３のVII −VII 線に沿う断面図である。

【図８】図３のVIII−VIII線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１０ キッチンキャビネット １２ シンクキャビネット １４ 調理 １６ 引き出し １８ 収納扉 ３２ 水平プレート ３８ 脚 ４０，４２ 車輪

フロントページの続き (72)考案者 岩▲崎▼ 堅一 東京都港区東麻布１丁目９番15号 株式会 社フォコ内 (72)考案者 早川 邦彦 東京都世田谷区上用賀３−１−17 株式会 社早川邦彦建築研究室内 (72)考案者 鴨下 勉 東京都世田谷区上用賀３−１−17 株式会 社早川邦彦建築研究室内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面に収納出入部が設けられたキッチン
   キャビネットにおいて、 該キッチンキャビネットの上面の天板の下側に沿って側
   方又は後方に水平移動される水平プレートと、 該水平プレートの引き出し方向先端に設けられた、下端
   に車輪を有する脚と、 該キッチンキャビネットの前記天板が引き出される側面
   又は後面に設けられた、該脚が入り込む凹部とを備えて
   なり、 該凹部は、前記脚が入り込むと該脚が該凹部の周囲面と
   略面一となる深さに設けられていることを特徴とするキ
   ッチンキャビネット。