JPH0718300B2 - 磁気シールドルーム用窓 - Google Patents

磁気シールドルーム用窓

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JPH0718300B2
JPH0718300B2 JP1006554A JP655489A JPH0718300B2 JP H0718300 B2 JPH0718300 B2 JP H0718300B2 JP 1006554 A JP1006554 A JP 1006554A JP 655489 A JP655489 A JP 655489A JP H0718300 B2 JPH0718300 B2 JP H0718300B2
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magnetic
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hollow portion
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JP1006554A
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敏文 新納
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Fujita Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、磁気共鳴診断装置(MRI)等の強磁場発生装
置を設置する室から磁場を外部へ漏らさないようにした
磁気シールドルームに、室の内部を透視するために窓を
設け、その窓を磁気シールドさせた磁気シールドルーム
用窓に関する。
「従来の技術」 最近、病院では磁気共鳴診断装置(以下MRIと記載す
る)を設置するようになっているが、病院ではベースメ
ーカを装着した患者が居るとともに、コンピュータ等の
ように磁気で悪影響を受ける機器が多数ある。そのため
MRIを設置する室には、第3図に示すように漏洩磁場を
外部に漏らさない目的で、室の4面あるいは6面に純鉄
のような強磁性体による磁気シールドAを設けたり、外
来電波による影響を遮断する目的で室の6面に電波シー
ルドBを設けている。
MRIを設置する室には、室外から内部を透視するために
窓が設けられたり室の出入口が設けられるが、それらを
設けた部分に隙間があると両シールド効果は著しく低下
してしまう。そのためMRI等を設置した室の隙間を、全
溶接、全ハンダ付け等により磁気及び電気漏洩の隙間を
なくすようにしている。また室の出入口等の開口部にも
ステンレス板やシールドガラスやフィンガーコンタクト
等の電波シールドを施している。
しかし磁気シールドに関しては、材料として用いる磁性
体が重く、不透明なものであるが由に、透明性が必要と
される窓部分には施すことができない。窓の大きさは、
室内部を透視するため幅1000mm、高さ800mm程度が望ま
しいが、窓からの漏洩磁場を小さくするために窓をでき
るだけ小さく施工するのが実状である。
「発明が解決しようとする課題」 従来のMRI室では、窓に磁気シールドを施すことができ
ず、その場合、窓部分から磁場の大きな漏洩が生じる。
すなわち第3図に示すように、1.5T(テラス)のMRIを
設置した場合、ペースメーカ装着者の立入禁止の管理区
域、かつコンピュータ設置の目安となる5G(ガウス)ラ
インが窓部分から大きく拡がり、管理上の問題が多かっ
た。
また窓部分をMRIからできるだけ離し、距離減衰を利用
して漏洩磁場を小さく押えようとすると、室面積が大き
くなり、あるいは窓の位置の制約を受け、建築計画上の
問題が生じる。さらにMRI室の磁場分布に大きな歪が生
じ、MRIの画像に歪を生じさせないためのシムコイルに
よる調整が大変であった。
なお、MRIからの強磁場発生を抑えるため、検査時以外
はMRIへの供給電力を遮断することが考えられるが、現
在主流になっている超電導タイプのMRIは超電導磁石を
利用してそれに永久電流を流すため24時間フル作動とな
り、MRIからの発生磁場を抑えることはできなかった。
そこで本発明は、磁気シールドルームの内部透視用窓に
効果的な磁気シールドを施し、室外への漏洩磁場を小さ
く抑えることを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明の磁気シールドルーム用窓は、窓を、2枚の透明
板を間隔をあけて2重に配置することにより構成し、両
透明板間の中空部に磁性流体を適宜充填し或は排出でき
るように構成した。
磁性流体を両透明板間の中空部に充填させるために、中
空部の流入口が配管を介して磁性流体の供給装置に連通
される。そして中空部内の磁性流体を有効に排出させる
ためには、中空部の排出口を真空装置を介して磁性流体
タンクに連通させればよい。また窓部周縁部の磁場漏洩
を確実に防止するためには、磁気シールドルームの壁部
に設けた磁気シールド材を、中空部内に延長突出させ
て、中空部内の磁性流体と磁気的に連続させればよい。
なお、磁性流体とは、水や鉱油等に粒径100〜200Å(オ
ングストローム)の磁粉を分散させたコロイド溶液であ
り、微粒子であるため保持力も小さく、配合の調整で透
磁率を上げてやれば磁気シールド材として適したものに
なる。
「作用」 上記手段の磁気シールド用窓において、窓を磁気シール
ドさせるときは磁性流体供給装置を作動して、両透明板
間の中空部内に磁性流体を充填する。この充填により窓
面は磁性流体で覆われ、窓面の磁気シールドがされる。
この場合、磁性流体は黒褐色で不透明であるので、窓か
ら内部を透視することはできなくなる。
窓から内部を透視するときには、両透明板間の中空部内
の排出口を開口して磁性流体を排出すれば、2重の透明
板を通して内部を見ることができる。なお透明板に磁性
流体が付着していると透視性が損なわれるので、真空装
置を作動して付着している磁性流体をも吸引すれば内部
が見やすくなる。
「実施例」 本発明の実施例を第1、2図により説明する。
磁気共鳴診断装置(MRI)等のように強磁場を発生する
装置を設置する部屋では、その周壁に外側から内側へ順
に、壁材1、例えば純鉄板からなる磁気シールド材2、
銅箔等からなる電波シールド壁3が設けられる。
室には、内部を透視するために周壁を開口して窓4が設
けられ、この窓4は周壁開口にステンレス枠5を介して
取付けられる。窓4は、2枚の透視板4a、4bが間隔をあ
けて2重に配置され、2枚の透視板の周縁間、すなわち
窓の端面部も前記と同一材料の透明板で連結され、その
中間の透明板で囲まれた中空部6に磁性流体7が充填さ
れるようになっている。透明板4a、4bは、電波シールド
性能を有する例えばシールド鋼(SUS304)8を中央部に
はさんだフロートガラスで形成されるが、透明な合成樹
脂板中に電波シールド材をはさみ込んで形成してもよ
い。窓の周縁部の磁気シールドを向上させるため、周壁
の磁気シールド材2が中空部6内に全周的に延長突出さ
れ、中空部6内で磁気シールド材2と磁性流体7とが磁
気的に連続されるようになっている。なお磁気シールド
材2が、中空部6を形成する端面部の透明板を貫通する
部分は、シール材で密封されている。
中空部6の上部、すなわち透明板の上部端面部に磁性流
体を流入させるための流入口9が設けられ、同様に下部
端面部に排出口10が設けられる。流入口9は、途中に電
磁開閉弁12とポンプ13とを有する注入用ホース14を介し
て磁性流体タンク15に連通され、電磁開閉弁12を開放し
後記する排出側の開閉弁17を閉じてポンプ13を駆動する
ことにより、中空部6に磁性流体を充填できるようにな
っている。なお、流入口9の部分では、それと注入用ホ
ース14との間に隙間がないようにシールされる。また電
磁用開閉弁12とポンプ13とは、マイコン16により制御さ
れるようになっている。
中空部6の排出口10は、途中に電磁開閉弁17と真空装置
18とを有する排出用ホース19を介して磁性流体タンク15
に連通され、電磁開閉弁12を閉じ電磁開閉弁17を開放し
て真空装置18を駆動することにより、中空部6内の磁性
流体を全て吸引できるようになっている。なお、中空部
6の上部に、開閉可能な空気抜き孔を設け、真空装置を
駆動させることなく磁性流体の自重でそれを完全ではな
いが排出させることも可能である。なお、排出口10の部
分では、それと排出用ホース14との間で隙間がないよう
にシールされる。また電磁開閉弁12と真空装置18とは、
前記マイコン16により制御されるようになっている。
「発明の効果」 本発明の磁気シールドルーム用窓をMRI室等に適用し、
磁気シールドが必要となる本検査時、あるいは室内透視
が不要なときに、窓の中空部に磁性流体を充填しておく
ことにより、窓部からの漏洩磁場を大巾に低減できる。
室内の透視が必要なときは、窓中空部内の磁性流体を排
出すれば、簡単にのぞき窓として機能し、排出した磁性
流体は再び使用できる。
また、磁場漏洩防止により、磁気シールドルーム周囲の
5Gラインを小さく抑えることができ、管理区域が小さく
なってコンピュータ設置の自由度が高まり、かつ窓の位
置設定の自由度が上がり、建築計画が楽になる。さらに
窓部からの磁場漏洩を防止できることにより、磁場の距
離減衰を大きくとる必要がないためにMRI室の面積を小
さく抑えることができ、室内の磁場歪も少ないのでシム
コイルによる調整が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気シールドルーム用窓部分の断面
図、第2図は本発明における磁性流体の供給排出経路を
示す説明図、第3図は従来の磁気シールドルームの磁場
状態を示す説明図である。 2;磁気シールド材、4;窓、4a.4b;透明板、6;中空部、7;
磁性流体、9;流入口、10;排出口、13;ポンプ、18;真空
装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強磁場発生装置を設置する磁気シールドル
    ールームの窓において、窓を、2枚の透明板を間隔をあ
    けて2重に配置することにより構成し、両透明板間の中
    空部を流入口と排出口とを設け、流入口を配管を介して
    磁性流体供給源に連通し、両透明板間の中空部に適宜、
    磁性流体を充填させ或は排出できるようにしたことを特
    徴とする磁気シールドルーム用窓。
  2. 【請求項2】両透明板間の中空部の排出口を、真空装置
    を介して磁性流体タンクに連通したことを特徴とする請
    求項1に記載の磁気シールドルーム用窓。
  3. 【請求項3】磁気シールドルームの壁部に設けた磁気シ
    ールド材を、両透明板間の中空部内に延長突出させ、中
    空部内の磁性流体と磁気的連続性を持たせられるように
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気シー
    ルドルーム用窓。
JP1006554A 1989-01-13 1989-01-13 磁気シールドルーム用窓 Expired - Lifetime JPH0718300B2 (ja)

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JPH02186093A JPH02186093A (ja) 1990-07-20
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