JPH0722577B2 - 磁気シールドルーム用扉 - Google Patents

磁気シールドルーム用扉

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JPH0722577B2
JPH0722577B2 JP63288769A JP28876988A JPH0722577B2 JP H0722577 B2 JPH0722577 B2 JP H0722577B2 JP 63288769 A JP63288769 A JP 63288769A JP 28876988 A JP28876988 A JP 28876988A JP H0722577 B2 JPH0722577 B2 JP H0722577B2
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JP
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door
magnetic
magnetic fluid
valve
room
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JP63288769A
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JPH02136128A (ja
Inventor
敏文 新納
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Fujita Corp
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Fujita Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、磁気共鳴診断装置等のような強磁場発生装置
を設置する室の扉に関し、特に扉部分から磁場が漏洩し
ないようにしたものである。
「従来の技術」 最近、病院では磁気共鳴診断装置(以下MRIと記載す
る)を設置するようになっているが、病院ではペースメ
ーカを装着した患者が居るとともに、コンピュータ等の
ように磁気で悪影響を受ける機器が多数ある。そのため
MRIを設置する室には、第3図に示すように漏洩磁場を
外部に漏らさない目的で、室の4面あるいは6面に純鉄
のような強磁性体による磁気シールドAを設けたり、外
来電波による影響を遮断する目的で室の6面に電波シー
ルドBを設けている。
磁気シールドAや電波シールドBを設けた室でも、その
室の出入口の部分などに隙間があると、両シールド効果
は著しく低下してしまう。そのため、MRI等を設置した
室の隙間を、全溶接、全ハンダ付等により磁気漏洩の隙
間をなくすようにしている。また室の出入口等の開口部
にも、ステンレス板や電波シールドガラスやフィンガー
コンタクト等により電波シールドを施している。しか
し、磁気シールドに関しては重い磁性材を使うため、出
入口の扉部分を磁気シールド処理することが難しい。MR
I室の出入口は、患者をのせたストレッチャーや治療機
器が出入するため、大きさが例えば幅1400mm、高さ2100
mm程度になり、扉も大きなものが必要になる。このよう
に大きな扉を磁性体で作ると、磁石により引っ張られて
開閉が極めて困難になる。そのため、やむを得ず扉には
磁気シールドを施さないのが実状である。
「発明が解決しようとする課題」 従来のMRI室のように扉に磁気シールドを施さない場合
には、その扉の部分で磁場の大きな漏洩が生じる。すな
わち第3図に示すように、1.5T(テラス)のMRIを設置
した場合、ペースメーカ装着者の立入禁止の管理区域、
かつコンピュータ設置の目安になる5G(ガウス)ライン
が扉部分から大きく拡がり、管理上の問題が大きかっ
た。
また扉部分をMRIからできるだけ離し、距離減衰を利用
して漏洩磁場を小さく押えようとすると、扉の位置の制
約を受け、建築計画上の問題が生じる。さらにMRI室の
磁場分布に大きな歪が生じ、MRIの画像に歪を生じさせ
ないためのシムコイルによる調整が大変であった。
なお、MRIからの磁場発生を抑えるため、扉開閉時にはM
RIへの供給電力を遮断することが考えられるが、強磁場
を発生する超電導タイプのMRIは超電導電磁石を利用し
てそれに永久電流を流すため24時間フル作動となり、MR
Iからの漏洩磁場を抑えることはできなかった。
そこで本発明は、MRI室の扉に磁気シールドを施すとと
もに、その開閉も容易に行えるようにすることを目的と
する。
「課題を解決するための手段」 本発明の磁気シールドルーム用扉は、扉を非磁性材によ
り中空状に形成し、扉の中空部に流入口と流出口とを設
けて、その流入口と磁性流体収容槽とを途中にポンプを
有する管路で連通する。また中空部の流出口と磁性流体
収容槽とを管路で連通するとともに、その管路における
流出口近くに開閉弁を設けて、磁性流体を適宜扉の中空
部に充填できるようにした。
扉の中空部へ磁性流体を自動的に充填、流出させるに
は、流出口に連通する前記開閉弁を電磁開閉弁で構成
し、中空部の流入口とポンプとを連通する管路途中に電
磁開閉弁を設けて、2つの電磁開閉弁とポンプとを制御
する電気的制御装置を設ければよい。
なお磁性流体とは、水や鉱油等に粒径100〜200Å(オン
グストローム)の磁粉を分散させたコロイド溶液であ
り、微粒子であるため保磁力も極めて小さく、配合の調
整で透磁率を上げてやれば、磁気シールドとして適した
ものになる。
「作用」 上記手段の磁気シールドルーム用扉において、扉が閉じ
たときには、ポンプを駆動して磁性流体収容槽から扉の
流入口を介して中空部内に磁性流体を流入させて満たせ
ば、その充填された磁性流体により扉の磁気シールドが
保たれる。なお、この場合、流出口近くの開閉弁は閉じ
られている。
扉を開ける場合には、流出口近くの開閉弁を開口すれ
ば、扉の中空部内の磁性流体は自重により流出して磁性
流体収容槽に流出する。扉から磁性流体が流出すれば、
扉は軽くなりしかも非磁性材のみで構成されるので磁力
で引っ張られることもなく、扉は容易に開くことができ
る。
「実施例」 本発明の実施例を第1、2図により説明する。
磁気共鳴診断装置(MRI)等のように強磁場を発生する
装置を、磁気シールド壁Aと電波シールド壁Bとを設け
た室内に設置するため、室の扉1を次の構成により磁気
シールドさせた。
扉1は、ステンレス板等の非磁性材を接合して中空状に
形成され、その中空部2内に磁性流体が充填されるよう
になっている。扉1の上部に中空部2に連通する流入口
3が設けられ、扉1の下部に中空部に連通する流出口4
が設けられる。
扉1の中空部2に充填させるための磁性流体は、前記室
から少し離れた位置であって流出口4より下方位置の磁
性流体収容槽5に収容される。磁性流体収容槽5は、途
中にポンプ6を有する管路7により中空部2の流入口3
に連通され、さらに管路7における流入口3に近い位置
に電磁開閉弁8が設けられる。電磁開閉弁8とポンプ6
とはマイコン9により制御されるようになっており、電
磁開閉弁8を開状態にするとともにポンプ6を駆動する
ことにより、中空部2内に磁性流体を流入し、中空部2
内が磁性流体で満たされるとポンプ6を停止して電磁開
閉弁8を閉じさせるようになっている。
扉1は開閉されるので、管路7と流入口3とは常に連通
されるものではなく、管路7の端部を、扉1の周囲の室
の開口周縁に設けたステンレス枠10の部分に配置させ
る。そして管路7の端部に伸縮管11を設けて、閉じた扉
の中空部2内に磁性流体を流入するときに伸縮管11を伸
長して、流入口3内に挿入させられるようになってい
る。なお伸縮管11は、例えば油圧シリンダを伸縮させる
ことにより伸縮されるようになっており、それはマイコ
ン9により制御されるようになっている。
扉1の中空部2の流出口4には伸縮管11と同様に伸縮す
る伸縮管12が設けられ、この伸縮管12は扉1側に設けら
れ、収縮時には扉1内に収納されるようになっている。
伸縮管12には電磁開閉弁13が設けられ、その電磁開閉弁
13は中空部2内の磁性流体を流出させるときのみ、マイ
コン9により開放されるようになっている。また扉1が
閉じた状態での伸縮管12の下方には、ステンレス枠10に
伸縮管11が伸長したときに通り抜ける通孔が設けられ、
その通孔の下に受樋14が設けられる。受樋14は、管路15
を介して前記磁性流体収容槽5に連通され、中空部2か
ら流出する磁性流体を磁性流体収容槽5に流入させられ
るようになっている。なお、扉1の上部に中空部2に通
じる空気孔16が設けられ、中空部2内の磁性流体をスム
ーズに流出できるようになっている。また、中空部3内
の磁性流体はその自重で流出させることができるが、迅
速にあるいは強制的に流出させるため管路15の途中中に
新たなポンプを設けて流出させるようにしてもよい。
また前記実施例では扉の中空部2における流入口3と流
出口4とを扉の支軸とは別個に設けて、伸縮管11、12を
使用して中空部2と外部の管路とを接続させたが、扉の
支軸をパイプ状にして、そのパイプを中空部2と連通さ
せれば、伸縮管を使用することなく外部の管路をパイプ
状支軸を介して中空部2に連通させることができる。
「発明の効果」 本発明の磁気シールドルーム用扉では、扉を非磁性材に
より中空状に形成して磁性流体をその中空部に充填ある
いは流出させることができるので、中空部に磁性流体を
充填させておけば、扉部分からの漏洩磁場を大幅に減少
させることができる。また扉を開放させるときは、中空
部から磁性流体を流出させれば扉は軽量になるとともに
非磁性体のみとなるので、磁力で引っ張られることもな
く容易に開閉させることができる。
さらに磁性流体は流体であるため、流通路の形状はどの
ようなものでもよく、かつ保磁力が非常に小さいので磁
場をとり除くと鉄等の磁性体に吸収されることがなく取
り扱いは簡単である。また、室の扉部分をも磁気シール
ドできることにより、MRI等から生じる磁場の距離減衰
をあまり考慮しなくてよいので、MRI室の面積を小さく
抑えることができ、かつ室内の磁場の歪が小さくなるの
でシムコイルによる調整も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁気シールドルーム用扉の系統図、第
2図は磁気シールドルーム用扉の断面図、第3図は従来
のMRI室の磁場状態を示す説明図である。 1;扉、2;中空部、3;流入口 4;流出口、5;磁性流体収容槽 6;ポンプ、8;電磁開閉弁 11,12;伸縮管、13;電磁開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 9/00 H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強磁場を発生する装置を設置する室の扉に
    おいて、扉を非磁性材により中空状に形成し、扉の中空
    部に流入口と流出口とを設けて、その流入口と磁性流体
    収容槽とを途中にポンプを有する管路で連通し、中空部
    の流出口と磁性流体収容槽とを管路で連通するとともに
    その管路における流出口近くに開閉弁を設け、磁性流体
    を適宜扉の中空部に充填できることを特徴とする磁気シ
    ールドルーム用扉。
  2. 【請求項2】流出口近くの開閉弁を電磁開閉弁で構成す
    るとともに、中空部の流入口とポンプとを連通する管路
    途中に電磁開閉弁を設けて、2つの電磁開閉弁とポンプ
    とを電気的制御装置で制御するようにした請求項(1)
    の磁気シールドルーム用扉。
JP63288769A 1988-11-17 1988-11-17 磁気シールドルーム用扉 Expired - Lifetime JPH0722577B2 (ja)

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JPH02136128A JPH02136128A (ja) 1990-05-24
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JP63288769A Expired - Lifetime JPH0722577B2 (ja) 1988-11-17 1988-11-17 磁気シールドルーム用扉

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