JPH0718238B2 - 定置形ブ−ム式コンクリ−ト打設装置の位置操縦方法 - Google Patents

定置形ブ−ム式コンクリ−ト打設装置の位置操縦方法

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JPH0718238B2
JPH0718238B2 JP8957886A JP8957886A JPH0718238B2 JP H0718238 B2 JPH0718238 B2 JP H0718238B2 JP 8957886 A JP8957886 A JP 8957886A JP 8957886 A JP8957886 A JP 8957886A JP H0718238 B2 JPH0718238 B2 JP H0718238B2
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/02Conveying or working-up concrete or similar masses able to be heaped or cast
    • E04G21/04Devices for both conveying and distributing
    • E04G21/0418Devices for both conveying and distributing with distribution hose
    • E04G21/0427Devices for both conveying and distributing with distribution hose on a static support, e.g. crane

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、コンクリートポンプ車を利用した建築のコ
ンクリート工事の分野においてコンクリートの打設に使
用される定置形ブーム式コンクリート打設装置を自動化
してそのブーム先端(コンクリート輸送管の先端ホー
ス)の位置をボタン操作等で目標位置に決める操縦方法
に係り、さらにいえば、操作盤によりブーム先端の目標
位置を固定座標入力の方式で指示し指令入力を与える
と、あとは全て自動制御装置の演算によりブーム先端が
略水平に、かつ目標位置に向って略直線的に移動するよ
うにしたことを特徴とする位置操縦方法に関する。
従来の技術 従来、第1図に示したように定置形ブーム式コンク
リート打設装置が公知に属する(例えば特開昭54-12123
号、特開昭60-47161号)。これは垂直方向にのみ折れ曲
る関節R2、R3を介して一連に連結された単位ブーム1、
2、3より成る多節ブームの基端部が、クレーンマスト
4上の旋回台5にやはり垂直方向にのみ折れ曲る関節R1
を介して取付けられており、該多節ブームにコンクリー
ト輸送管が支持せしめられ、前記の各関節R1、R2、R3は油
圧ジャツキ8、9、10により折り曲げ動作させる構成と
されている。
この定置形ブーム式コンクリート打設装置は、建物床7
上の床配筋を乱さず、作業員をコンクリート打設時の重
労働から解放でき、省人化が図れるものとして重用され
つつある。
従来、この定置形ブーム式コンクリート打設装置の
先端ホース6の位置操縦は、ブームの旋回と半径方向の
伸縮とをオペレータの判断により適宜組合せて目標位置
に到達せしめる、いわば全マニアル方式が一般的に行な
われている。
また、1985年3月発行の三菱重工技報P59〜P66に
は、計算機を使用した自動制御方式による先端誘導シス
テムの位置操縦方法が開示されている。
この位置操縦方法も、ブームの旋回と半径方向の伸縮と
をオペレータの判断により組み合わせて目標位置に到達
せしめることにおいて上記のマニアル方式と変りがな
い。即ち、移動座標入力の方式で指令入力が与えられ
る。そして、ブームの半径方向伸縮のみ、指令入力に基
いて計算機の演算により先端ホース6が略水平移動する
ブーム形状を求め自動制御によりそれが実現されるの
で、いわば半マニアル方式である。なお、移動時の速度
は、その都度適宜に調整されるようになっている。
発明が解決しようとする問題点 (I) 上記の全マニアル方式の位置操縦方法の場合
は、当然オペレータに高度の熟練と、コンクリート打設
作業の進捗状況に対する適確かつ素早い判断が要求され
る。したがって、操作技術が高いオペレータを必要と
し、その確保に困難性がある。即ち、操作技術が未熟な
オペレータだと操作ミスによるトラブル発生のおそれが
多分にある。また、操作上の判断に要するロスタイムが
施工能率を低下させるという問題点がある。
(II) その上、ブームの半径方向伸縮は、オペレータ
が全てマニアル操作として個別に各油圧シリンダ8、
9、10を駆動制御し、もって関節R1、R2、R3に折曲げ動作
をさせ目標位置に到達させるので、その動作の過程で必
らず先端ホース6(又はブーム先端)に上下方向の変動
を生ずるので、仮にも先端ホース6が建物床7から離れ
て宙に浮いたりすると、吐出したコンクリートが周囲に
振りまかれて大変に始末の悪いことになってしまう。
そこで、オペレータは同時に複数の油圧シリンダ8と9
又は9と10等々を適切に駆動制御することにより先端ホ
ース6の上下変動をできるだけ小さく抑制する操縦を行
なうが、それには動作量と方向性とを速断して実行する
必要があり、オペレータに高度の熟練が要求され、手動
操作では非常に難かしい。
この対策として、従来は第9図に示したように先端ホー
ス6を建物床7上に長く寝かせて引き廻すことを一般的
に行なっているが、先端ホース6を建物床7上に長く寝
かせて引き廻すと、同先端ホース6によって床配筋30
(第9図)を乱すし、ホース引き廻しのための専従作業
員が必要で同作業員に重労働を強いるから、コンクリー
ト打設装置本体の良さを没却してしまうという問題点が
あった。
(III) 上記の自動制御による位置操縦方法の場合
は、自動制御が導入されているとはいえ、目標位置は移
動座標入力の方式で指令入力が与えられるため、第8図
に示したようにブームの旋回と半径方向伸縮との組み合
わせにより目標位置に到達せしめるほかなく、オペレー
タには前記組合せのための判断が不可欠であり、この意
味では上記(I)と同様な問題点があった。
より具体的に第8図に基いて説明すると、先端ホースを
現在位置Aから目標位置Bへ位置移動させるには、たと
えばブームを角度φ0だけ旋回させ、次いで半径方向
外方にr0だけ伸長させる操縦方法とか、又はブームを
角度φ1だけ旋回させ、次いで半径方向外方にr1だけ伸
長させ、さらにブームを角度φ2だけ旋回させ、次いで
半径方向外方にr2だけ伸長させ、再度ブームを角度φ3
だけ旋回させ、半径方向外方にr3だけ伸長させて目標位
置Bへにじり寄るが如くに到達させる操縦方法、などが
実行される。
しかし、建物の床コンクリート打設は、一般に平面形状
が四角な建物床7に対して第7図に矢印で示した如き作
業進捗経路で行なうのが普通であるから、上記又は
の如き位置操縦方法ではコンクリート打設作業の進捗に
うまく適合せず、甚だ操縦しにくく、技能的熟練を要す
るという問題点があった。
(IV) さらに、上記の位置操縦方法の場合は、先端
ホース6を水平移動させるため自動制御を導入してブー
ムの半径方向伸縮を行なわしめるけれども、その演算は
ブームの作動範囲を予め区分し、各区分に応じてブーム
の自由度を常に1個所制限してブーム形状を作るやり方
なので、各区分につきモード選択というオペレータの判
断が必要であるから、全自動化とはいえないという問題
点があった。
問題を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決するための手段として、こ
の発明に係る定置形ブーム式コンクリート打設装置の位
置操縦方法は、図面の第1図〜第6図に実施例を示した
とおり、 垂直方向にのみ折れ曲る複数の関節R2、R3を介して一連
に連結された多節ブーム1、2、3の基端部が同じく垂
直方向にのみ折れ曲る関節R1を介してクレーンマスト4
の旋回台5に取付けられており、該多節ブームにコンク
リート輸送管が支持されて成る定置形ブーム式コンクリ
ート打設装置のブーム先端位置を目標位置に決める位置
操縦方法において、 (イ) 検出部21により、ブーム先端の現在位置Aにつ
きブーム旋回角φと多節ブームの各関節R1、R2、R3の折曲
げ角θ1、θ2、θ3を検出して初期形状をチェツクする
段階と、 (ロ) 目標位置Bへの1ステップ当りの移動距離Pを
予め20cm〜30cm位の一定値にピッチ設定しておく段階
と、 (ハ) 操作盤20により、ブーム先端の目標位置Bない
しその方位を固定座標入力により直接指示する指令入力
を行なう段階と、 (ニ) 前記目標位置Bの指令入力に基き、演算部24に
おいて、現在位置Aと目標位置Bとの座標処理により第
6図に示した如くブーム形状を旋回角φと半径方向の変
化量rとに解析して求め、さらに半径方向の変化量rに
ついてはブーム先端が水平移動するために必要なブーム
形状を演算して求める段階と、 (ホ) 前記ブーム形状の演算結果に基き、ドライバー
ユニット25で各駆動装置5、8、9、10を一斉に駆動制
御せしめ、前記旋回角φ及び半径方向変位量rのブーム
形状を実現する段階と、 より成る構成とした。
なお、ブームの半径方向の変位量rをブーム先端が水平
移動するために必要なブーム形状として演算する方式と
しては、多節ブームを形成する3個の関節R1、R2、R3のう
ち一つの関節R1を筒先半径の現在位置から目標位置への
移動距離に応じて仮定した位置まで動かして仮固定し、
他の2関節R2、R3を動かしてブーム先端が水平移動する
ために必要な前記2関節R2、R3の動作角度Δθ2、Δθ3
を形状演算することとした。
作用 本システムをスタートさせると、現在位置検出部21(第
3図)を構成するロータリエンコーダの如き検出器11〜
14が、ブーム先端の現在位置を旋回角φ、及び各関節
R1、R2、R3の折曲げ角θ1、θ2、θ3として検出する。こ
れらの検出値は演算部24に入力し、ブーム先端の現在位
置座標を求めるところの初期形状チエックを行なう。た
とえば、第6図aの現在位置Aは、旋回角が零度、半径
r′の位置としてチェックされる。第6図a、bの座標
原点O1は、ブームの旋回中心を意味する。
次なる目標位置Bの指令入力は、第5図に示した操作盤
20に設けた位置指令ボタンb1〜b8により、ブーム先端の
現在位置Aを原点とする平面座標(固定座標)上におい
て次の目標位置B(又はその方位)を直接指示する固定
座標入力方式で行なわれる。即ち、第5図の位置指令ボ
タンb1〜b8は、ブーム先端の現在位置Aを中心とする円
周を8等分した位置に設けられている。
したがって、例えばb3を押すと、第6図aのA点からB
点への指令入力を与え、また、b4を押すと第6図bのA
点からB点への指令入力を与えることになり、各々1ス
テップ当り予め設定してあるピッチ距離(例えば20cmと
か30cm位)だけ、操作盤20における中心O2と位置指令ボ
タンb3又はb4の位置とを結んだ線と同方向にブーム先端
(先端ホース6)の位置が直線的に移動する。この移動
は常に一定の速度で行なわれる。
さらに詳しく説明すると、操作盤20の位置指令ボタンb1
〜b8については、ブーム先端の現在位置Aを次なる目標
位置Bへ動かしたい方位に位置するものを押して操縦す
る。たとえば今、ボタンb3を押した場合は、第6図aに
示したようにブーム先端は右向きに真直ぐ1ステップの
ピッチ距離だけ移動する。その1ステップ目の位置P
1は、旋回角φ1と半径方向の伸長r1との合成により実現
されることを演算部24の形状演算処理により求め、ドラ
イバーユニット25を通じてそのように駆動制御するので
ある。
再びボタンb3を押すと、今度は新たにP1位置を現在位置
とし、その位置から2ステップ目の位置P2は旋回角φ2
と半径方向の伸長r2との合成により実現されることを演
算部24の形状演算処理により求め、P2位置まで移動す
る。
以下、P3→P4→P5→P6の各ステップ位置への移動が、同
様に旋回角φと半径方向の変位量rとの合成により実現
されることをそれぞれ演算部24の形状演算処理により求
め、この演算結果に基いてブームを駆動制御することに
より実現し、遂に目標位置Bに到達するのである。
つまり、上記第6図aの現在位置Aから目標位置Bへの
位置操縦は、操作盤20の位置指令ボタンb3を6回押しつ
づけることによってのみ、ブーム先端の直線的移動とし
て行なわれるのであり、その移動確認の他にオペレータ
が判断すべき事項は何一つもない。第6図bの現在位置
Aから目標位置Bへの位置操縦も、ボタンb4を押すこと
により、全く同じ作動原理で行なわれるのである。
ところで、前記ブームの半径方向変位量rをブーム形状
の変化で実現するために、しかも先端ホース6を上下動
させることなく略水平に移動させるために、多節ブーム
1、2、3については次のような形状演算を行なう(第
2図)。
たとえば、まず第1関節R1を筒先半径の現在位置から
目標位置への移動距離に応じて仮定した適当位置まで動
かして仮固定し、第2、第3関節R2、R3を必要な折曲げ
角Δθ2、Δθ3だけ動作させてブーム先端をA点からB
点へ水平移動させるための形状演算を行なう。ちなみ
に、第2図において右回り方向を正、左回り方向を負と
すれば、第1関節R1は−Δθ1だけ折り曲げ動作し、2
関節R2は−Δθ2だけ折り曲げ動作し、第3関節R3は+
Δθ3だけ折り曲げ動作することによりA→Bの水平位
置移動が実現される。
あるいはまた、まず第3関節R3を筒先半径の現在位置
から目標位置への移動距離に応じて仮定した適当位置ま
で動かして仮固定し、第1、第2関節R1、R2を必要な折
曲げ角Δθ1、Δθ2だけ動作させてブーム先端をA点か
らB点へ水平移動させるため形状演算を行なう。ちなみ
に、第2図の例では、第1関節R1は−Δθ1だけ折り曲
げ動作し、第2関節R2は−Δθ2だけ折り曲げ動作し、
第3関節R3は+Δθ3だけ折り曲げ動作することにより
A→Bの水平位置移動が実現される。
もっとも、上記2方式の形状演算は、演算部24において
選択的に行なわれる。その選択とは、現在位置Aの初期
形状チエックの結果に基き、例えば上記の方式による
形状演算を実施すると三つの関節R1、R2、R3それぞれの折
曲げ角Δθ1、Δθ2、Δθ3に無理があると判断された
ときは、上記の方式による形状演算に切替えて実施す
るのである。あるいはこの逆の場合もある。
上記,のうち採用されたいずれか良い方の演算結果
に基いて、ドライバーユニット25が各駆動制御装置8、
9、10を駆動制御し、そのブーム形状を実現する。
ドライバーユニット25は、前記ブーム形状の演算の結果
を、駆動装置6に対しては旋回角φの駆動制御をする。
また、他の駆動装置8、9、10に対しては半径方向変位
量rを実現するため各関節R1、R2、R3の折り曲げ動作量の
駆動制御を行ない、もってブーム先端(先端ホース6)
を現在位置Aから目標位置Bへと水平位置移動させるの
である。
かくして、ブーム先端(先端ホース6)の位置操縦は、
常にブーム先端(先端ホース6)の現在位置Aを座標原
点とし、その位置から次の目標位置Bの方位に位置する
指令ボタンb1〜b8を押して直接指示する指令入力を与え
ることにより、いわば固定座標入力方式により行なえ
る。
また、ブーム先端は、指示された目標位置Bに向って直
線的に移動するので、オペレータは、常にコンクリート
打設現場におけるブーム先端の現在位置と次なる目標位
置Bとの関係を確認する単純操作(判断)で操縦ができ
るので、誰でも簡単に、かつ的確に操縦でき、すこぶる
使い易いのである。
とりわけ、第7図に示したような平面が長方形の建物床
7に矢印で示した作業進捗経路でコンクリート打設する
場合、オペレータは、単に第5図の操作盤20のボタン
b3、b5、b6を順に所要回数押すことにより、きちんと矢印
の作業進捗経路に沿ったブームの位置操縦ができ、操縦
に技能的熟練は必要でなく、コンクリート打設作業の段
取りと適合させ易いのである。
実施例 第3図は、この発明の位置操縦方法を実施するシステム
全体の構成をブロック線図で示している。
このシステムは、オペレータが目標位置Bの指令入力を
与える操作盤20と、ブームの現在位置A又は現在形状を
検出する現在位置検出部21と、インターフェイス部22
と、演算部24、及びドライバーユニット25とより成る。
操作盤20の詳細は、第5図に示したとおり、ブームの現
在位置を中心O2とする円周を8等分した位置に設けた8
個(但し、8個の限りではなく、位置操縦の要求精度に
応じて多くも少なくもすることができる)の位置指令押
ボタンb1〜b8と、ブーム先端を建物床7に対して上げ下
げするための上下指令押ボタンU、D、並びにピッチ切
替ボタンC1などが設けられている。これらのボタンを押
さないかぎり、ブーム1、2、3は現在位置を保持しつ
づける。8個の位置指令押ボタンb1〜b8は、中心O2から
の方位(矢印)にブーム先端を位置移動させることがで
きるという意味をもつ。その構成内容については、後述
する。なお、操作盤20は、前記押ボタンb1〜b8の代り
に、中心O2に直立し全方向に傾動自在なレバーの構成と
し、該レバーを各方向に傾けて操縦する構成とすること
もできる。
ピッチ切替ボタンC1は、位置指令入力に基いてブーム先
端が移動する1ステップ当りの移動距離(予めシステム
に設定された20cmとか30cmぐらいのピッチ量)と、そう
でない平常移動時との切替えを行なうためのものであ
る。付帯的に非常停止ボタンB1やバイブレータスイツチ
C2も設けられている。
現在位置検出部21は、ブームの初期形状チエックのため
のものであり、旋回台5の旋回角φを検出する検出器11
と、多節ブームにおける第1〜第3関節の折曲げ角
θ1、θ2、θ3を検出する検出器12〜14とから成る。検
出器としてはロータリエンコーダ、ポテンショメータ等
が採用されている。
なお、ブームの形状チェックは、静止状態と動的状態の
2方法で行なう。そして、動的状態でのチェックは、コ
ンクリート打設装置が稼動している間は常時連続的に行
なう。
演算部24は、現在位置検出部21から入ってきた検出値
と、操作盤20を通じて与えられた目標位置指令入力とに
基いてブームの形状演算(座標処理)を行ない、ドライ
バーユニット25に対して与える出力を算出する。
その演算要領は、作用の項でも説明したとおり、まず第
3図のシステムをスタートさせると、直ちに現在位置検
出部21を構成するロータリエンコーダ等の検出器11〜14
がブーム先端の現在位置を旋回角φ、及び各関節R1、R2
R3の折曲げ角θ1、θ2、θ3として検出する。その検出
値はインターフェイス22を通じて演算部24に入力して初
期形状のチェツクに供され、ブーム先端の現在位置座標
が求められる。たとえば、第6図a、bの現在位置A
は、旋回角が零度、半径r′として求められる。第6図
a、bの座標原点O1は、ブームの旋回中心を意味する。
目標位置Bの指令入力は、第5図に示した上述の操作盤
20に設けた位置指令ボタンb1〜b8を押すことにより、ブ
ーム先端の現在位置Aを原点とする平面座標(固定座
標)上において次の目標位置B(の方位)を直接指示す
る固定座標入力方式で行なわれる。この指令入力は、イ
ンターフェイス22を通じて演算部24へインプットされ
る。
例えばb3を押すと、第6図aのA点からB点に向って1
ステップ当り予め設定してあるピッチ距離だけ、かつ中
心O2と位置指令ボタンb3の位置とを結んだ線と同方向に
ブーム先端(先端ホース6)の位置が直線的に移動す
る。この移動は常に一定の速度で行なわれる。
上記の位置移動を可能ならしめるため演算部24で行なわ
れる演算(座標処理)とドライバーユニット25による駆
動制御について、以下に説明する。
たとえば操作盤20の位置指令ボタンb3を押すと、第6図
aに示した現在位置Aから右向きに1ステップ目の位置
P1が、旋回角φと半径方向の伸長r1との合成により実現
されることを演算部24の形状演算処理により求める。ド
ライバーユニット25は、前記の演算結果を実現するべく
駆動装置5と8、9、10をそのように駆動制御する。
再びボタンb3を押すと、今度は新しいP1位置を現在位置
とし、その位置から右向きに2ステップ目の位置P2が旋
回角φ2と半径方向の伸長r2との合成により実現される
ことを演算部24が形状演算処理により求め、これに基い
てドライバーユニット25は各駆動装置5、8、9、10を
そのように駆動制御する。他の押ボタンb1とb2及びb4
b8を押したときも全く同様な演算とこれに基くドライバ
ーユニット25による駆動装置5、8、9、10の駆動制御
が行なわれる。
したがって、たとえば押ボタンb3を押しつづけると、P3
→P4→P5→P6の各ステップ位置が旋回角φと半径方向変
位量rとの合成により実現され、遂には目標位置Bへの
到達が達成されるのである。
つまり、第6図aの現在位置Aから目標位置Bへの位置
操縦は、操作盤20の位置指令ボタンb3を6回押しつづけ
ることにより、ブーム先端が直線的に移動して行なわれ
るのであり、その他にオペレータが判断すべき事項は何
一つもないのである。
次に、前記半径方向変位量rをブーム形状の変化で実現
するため、しかも先端ホース6を略水平に移動させるた
めに、多節ブーム1、2、3については演算部24におい
て次のような形状演算が行なわれる。
第2図において、まず第1関節R1を筒先半径の変化
量に応じて仮定した位置まで動かして仮固定し、次に第
2、第3関節R2、R3をそれぞれ必要な折曲げ角Δθ2、Δ
θ3だけ折り曲げ動作させてブーム先端をA点からB点
へ水平移動させるための形状演算を行なう。ちなみに、
第2図において右回り方向の動作を正とすれば、第1関
節R1は−Δθ1だけ折り曲げ動作し、第2関節R2は−Δ
θ2だけ折り曲げ動作し、第3関節R3は+Δθ3だけ折り
曲げ動作することによってA→Bの水平位置移動が実現
する。
あるいは、まず第3関節R3を筒半径の変化量に応じ
て仮定した位置まで動かして仮固定し、次に第1、第2
関節R1、R2を必要な折曲げ角Δθ1、Δθ2だけ動作させ
てA→Bへ水平移動させる形状演算を行なう。ちなみ
に、第2図の例では、第1関節R1は−Δθ1だけ動作
し、第2関節R2は+Δθ2だけ動作し、第3関節R3は+
Δθ3だけ動作させることによってA→Bの水平位置移
動を実現することになる。
上記,の形状演算方式は、演算部24において選択的
に行なわれる。その選択は、現在位置Aの初期形状チエ
ックの結果に基いて、例えばの方式による形状演算を
行ない、その結果を実施すると、三つの関節R1、R2、R3
れぞれの折曲げ動作に無理があると判断されたときは
の方式による形状演算に切替えて行なう。
そして、採用された良い方の演算結果に基いてドライバ
ーユニット25が油圧シリンダ等の各駆動制御装置8、
9、10(第1図)を駆動制御し、そのブーム形状を実現
するのである。
ドライバーユニット25は、演算部24による前記ブーム形
状の演算結果を、駆動装置5に対しては旋回角φの駆動
制御をする。また、関節の駆動装置8、9、10に対して
は半径方向変位量rを実現するための折り曲げ動作の駆
動制御を行ない、かくしてブーム先端(先端ホース6)
を現在位置Aから目標位置Bへ直線的に水平位置移動さ
せるのである。
上述のとおり、ブーム先端(先端ホース6)の位置操縦
は、常にブーム先端(先端ホース6)の現在位置Aを座
標原点とし、その位置から直接次の目標位置B(の方
向)を目指す方位に位置する指令ボタンb1〜b8を押すこ
とにより、いわば固定座標入力方式の指令入力が行なえ
るのである。そして、ブーム先端は、指示された目標位
置Bに向って直線的に移動するので、オペレータは、常
にコンクリート打設現場を観察しブーム先端の現在位置
Aと次の目標位置Bの関係を確認するだけの単純操作で
操縦ができる。したがって、誰でも簡単に、かつ的確に
操縦ができてすこぶる使い易いのである。
その最も好適な実施例は、第7図に示したような平面が
長方形の建物床7に矢印で示した作業進捗経路でコンク
リート打設する場合である。オペレータは、単に操作盤
20のボタンb3、b5、b7を順序よくに所要回数押すことによ
り、きちんと矢印の作業進捗経路に沿ったブームの位置
操縦を容易に実現することが可能である。他に操縦に技
能的熟練は必要でなく、コンクリート打設作業の段取り
と適合させ易いのである。
なお、位置指令入力が無い間に油圧シリンダ8、9、10
が油リーク等により形状変化を発生することを防ぐた
め、例えば3分間隔ごとに現在形状を現在位置検出部21
でモニターする。そして、もしも形状に変化があれば修
正するための形状維持機構26(第4図)がシステム中に
組込まれている。
また、演算部24の指令にしたがって各駆動装置5、8、
9、10が動き出した時は、ブーム形状変化のモニターを
連続的に行ない、目標位置Bを達成した駆動装置から順
に停止させ、全駆動装置が停止した時点で目標位置Bへ
の位置移動が完了するものとされている。
発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この発
明に係る定置形ブーム式コンクリート打設装置の位置操
縦方法によれば、ブーム先端ないし先端ホース6の位置
移動は、操作盤20における押ボタン操作等により、ブー
ム先端の現在位置Aを座標原点とし、次なる目標位置B
(の方位)を直接に指示する固定座標入力の方式で指令
入力を与えることができる。そして、ブーム先端は指令
入力で指示した方向(目標位置B)へ直線的に水平移動
するので、極めて分り易く、操縦し易い。即ち、オペレ
ータは、現場のコンクリート打設作業の進捗状況にをよ
く把握して現在位置Aから目標位置Bを直接目指す指示
を指令入力として与えるだけでよく、他に一切の判断を
要しないので、技能的熟練が必要でなく、省技能化が図
れ、質の良い操縦ができる。
勿論、先端ホース6の上下動によるコンクリートの飛散
のおそれ、あるいは長い先端ホースの引き廻しの必要が
なく、使用上に便利であるし、施工能率の向上をも期待
できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法が実施される定置形ブーム式コ
ンクリート打設装置の立面図、第2図はブームの半径方
向への形状変化の説明図、第3図はシステムの構成を示
したブロック線図、第4図はシステムの動作を説明する
フローチャート、第5図は操作盤の平面図、第6図a、
bはこの発明の操縦方法による位置移動の解析図、第7
図はコンクリート打設の作業進捗の説明図、第8図は従
来方法の位置移動の解析図、第9図は従来の長い先端ホ
ースによる作業状態を示した説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 靖彦 大阪府大阪市東区本町4丁目27番地 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 今井 崇賀 大阪府大阪市東区本町4丁目27番地 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 久木野 慶紀 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 柴田 恭伺 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−12123(JP,A) 特開 昭60−47161(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直方向にのみ折れ曲る複数の関節を介し
    て一連に連結された多節ブームの基端部が同じく垂直方
    向にのみ折れ曲る関節を介してクレーンマストの旋回台
    に取付けられており、該多節ブームにコンクリート輸送
    管が支持された定置形ブーム式コンクリート打設装置の
    ブーム先端位置を目標位置に決める位置操縦方法におい
    て、 (イ) まず検出部(21)でブーム先端の現在位置
    (A)を旋回角(φ)と各関節部(R1)(R2)(R3)の折曲げ
    角(θ1)(θ2)(θ3)として検出し初期形状をチェ
    ックする段階と、 (ロ) 目標位置(B)への1ステップ当りの移動距離
    (P)を予め一定値にピッチ設定しておく段階と、 (ハ) 操作盤(20)により、ブーム先端の目標位置
    (B)を固定座標入力により指示して指令入力を行なう
    段階と、 (ニ) 前記目標位置(B)への指令入力に基き、演算
    部(24)において、現在位置(A)と目標位置(B)と
    の座標処理によりブーム形状を旋回角(φ)と半径方向
    の変位量(r)とに解析して求め、さらに半径方向の変
    位量(r)についてはブーム先端が水平移動するために
    必要なブーム形状を演算せしめる段階と、 (ホ) 前記ブーム形状の演算結果に基き、ドライバー
    ユニット(25)で各駆動装置(5)(8)(9)(10)
    を一斉に駆動制御せしめ、前記旋回角(φ)と半径方向
    変位量(r)のブーム形状を実現する段階と、 より成ることを特徴とする定置形ブーム式コンクリート
    打設装置の位置操縦方法。
  2. 【請求項2】ブームの半径方向変位量(r)をブーム先
    端が水平移動するために必要なブーム形状として演算す
    るにあたり、多節ブームを形成する3個の関節(R1)(R2)
    (R3)のうち一つの関節を筒先半径の現在位置から目標位
    置への移動距離に応じて仮定した位置まで動かして仮固
    定し、次いで残り二つの関節を動かしてブーム先端が水
    平移動するために必要な折曲げ角度を形状演算すること
    を特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載した定置形
    ブーム式コンクリート打設装置の位置操縦方法。
JP8957886A 1986-04-18 1986-04-18 定置形ブ−ム式コンクリ−ト打設装置の位置操縦方法 Expired - Lifetime JPH0718238B2 (ja)

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