JPH07181980A - 消音装置 - Google Patents
消音装置Info
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- JPH07181980A JPH07181980A JP5324694A JP32469493A JPH07181980A JP H07181980 A JPH07181980 A JP H07181980A JP 5324694 A JP5324694 A JP 5324694A JP 32469493 A JP32469493 A JP 32469493A JP H07181980 A JPH07181980 A JP H07181980A
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- JP
- Japan
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- noise
- additional sound
- signal
- filter
- residual
- Prior art date
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 住宅や工場等の所定の3次元空間に様々な方
向から到来する複数の騒音を能動的に確実に消音する。 【構成】 入力信号判定回路7及び入力信号切替回路6
によって選択されたセンサマイク2aは、左側から到来
する第1騒音を検出して第1騒音信号に変換する。エラ
ーマイク41〜44は、付加音源スピーカ31〜34から放
射される第1〜第4付加音によって減衰させられて残留
する第1〜第4残留騒音を検出して第1〜第4残留騒音
信号に変換する。信号処理回路8は、第1騒音信号及び
第1〜第4残留騒音信号に基づいて、選択されたエラー
マイク2aの検出位置において第1騒音の波形成分と逆
位相となる第1〜第4付加音を放射させる付加音信号を
生成して付加音源スピーカ31〜34に供給する。
向から到来する複数の騒音を能動的に確実に消音する。 【構成】 入力信号判定回路7及び入力信号切替回路6
によって選択されたセンサマイク2aは、左側から到来
する第1騒音を検出して第1騒音信号に変換する。エラ
ーマイク41〜44は、付加音源スピーカ31〜34から放
射される第1〜第4付加音によって減衰させられて残留
する第1〜第4残留騒音を検出して第1〜第4残留騒音
信号に変換する。信号処理回路8は、第1騒音信号及び
第1〜第4残留騒音信号に基づいて、選択されたエラー
マイク2aの検出位置において第1騒音の波形成分と逆
位相となる第1〜第4付加音を放射させる付加音信号を
生成して付加音源スピーカ31〜34に供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定空間に到来する
騒音を能動的に消音する消音装置に係り、特に、住宅や
工場等における所定の3次元内部空間を消音する手段と
して好適な消音装置に関する。
騒音を能動的に消音する消音装置に係り、特に、住宅や
工場等における所定の3次元内部空間を消音する手段と
して好適な消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある3次元空間に到来する騒音を能動的
に消音する消音装置としては、従来から、例えば、特開
昭59−114597号公報、特開平4−27296号
公報、及び特開平3−274897号公報等に記載のも
のが知られている。特開昭59−114597号公報に
は、飛行機の胴体内部に到来するエンジンやプロペラが
発生する騒音や胴体及び翼の上の空気の通過に起因する
騒音を能動的に消音する消音装置が記載されている。そ
して、この消音装置は、飛行機の胴体内部の騒音レベル
を検出するセンサマイクと、騒音発生源の音(源音)と
逆位相で同振幅の付加音を発生する付加音源スピーカ
と、源音と付加音源スピーカによって作られた付加音と
の音響的和を検出するエラーマイクと、センサマイクの
出力信号に基づいて、付加音を発生するために付加音源
スピーカを駆動する付加音信号を生成するとともに、エ
ラーマイクから出力される残留騒音信号に基づいて、付
加音信号を調整する信号処理部とから構成されている。
に消音する消音装置としては、従来から、例えば、特開
昭59−114597号公報、特開平4−27296号
公報、及び特開平3−274897号公報等に記載のも
のが知られている。特開昭59−114597号公報に
は、飛行機の胴体内部に到来するエンジンやプロペラが
発生する騒音や胴体及び翼の上の空気の通過に起因する
騒音を能動的に消音する消音装置が記載されている。そ
して、この消音装置は、飛行機の胴体内部の騒音レベル
を検出するセンサマイクと、騒音発生源の音(源音)と
逆位相で同振幅の付加音を発生する付加音源スピーカ
と、源音と付加音源スピーカによって作られた付加音と
の音響的和を検出するエラーマイクと、センサマイクの
出力信号に基づいて、付加音を発生するために付加音源
スピーカを駆動する付加音信号を生成するとともに、エ
ラーマイクから出力される残留騒音信号に基づいて、付
加音信号を調整する信号処理部とから構成されている。
【0003】一方、特開平4−27296号公報には、
騒音信号に対して逆位相で同振幅の付加音信号を生成す
る適応型FIRフィルタと、付加音信号を入力して付加
音を放射する付加音源スピーカと、観測点の騒音レベル
を検出して適応型FIRフィルタにフィードバックする
エラーマイクとがそれぞれ複数個ずつ設けられた消音装
置が記載されている。
騒音信号に対して逆位相で同振幅の付加音信号を生成す
る適応型FIRフィルタと、付加音信号を入力して付加
音を放射する付加音源スピーカと、観測点の騒音レベル
を検出して適応型FIRフィルタにフィードバックする
エラーマイクとがそれぞれ複数個ずつ設けられた消音装
置が記載されている。
【0004】さらに、特開平3−274897号公報に
は、複数のエラーマイク及び1つのセンサマイクを用い
た消音装置において、複数のエラーマイクをいくつかに
区分し、上記複数のエラーマイクの出力信号のサンプリ
ングに際し、各エラーマイクに対応して設けられた複数
の適応型FIRフィルタのフィルタ係数を、区分された
エラーマイク毎に、該当するエラーマイクから出力され
る残留騒音信号が最小となるように更新する技術が開示
されている。
は、複数のエラーマイク及び1つのセンサマイクを用い
た消音装置において、複数のエラーマイクをいくつかに
区分し、上記複数のエラーマイクの出力信号のサンプリ
ングに際し、各エラーマイクに対応して設けられた複数
の適応型FIRフィルタのフィルタ係数を、区分された
エラーマイク毎に、該当するエラーマイクから出力され
る残留騒音信号が最小となるように更新する技術が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の公報に記載された消音装置は、いずれも騒音を能動
的に消音する基本的で原理的な装置ではあるが、消音の
対象である騒音源は固定的に扱われている。そのため、
センサマイクは、騒音源とみなされた装置の近傍や騒音
が到来するとみなされたダクト等の開口端近傍に固定さ
れている。
来の公報に記載された消音装置は、いずれも騒音を能動
的に消音する基本的で原理的な装置ではあるが、消音の
対象である騒音源は固定的に扱われている。そのため、
センサマイクは、騒音源とみなされた装置の近傍や騒音
が到来するとみなされたダクト等の開口端近傍に固定さ
れている。
【0006】一方、騒音にさらされ、これの抑制が望ま
れる作業現場や工場内の休憩エリア、あるいは一般住宅
の居間等に到来する騒音は多種多様であると共に、その
到来方向も様々であり、さらに、時間と共にその大きさ
も到来方向も変化する。しかしながら、上記消音装置は
いずれも上記した騒音の特性を考慮して設計されていな
いため、装置を有効に活用できないと共に、的確に各騒
音を抑制できないという欠点があった。
れる作業現場や工場内の休憩エリア、あるいは一般住宅
の居間等に到来する騒音は多種多様であると共に、その
到来方向も様々であり、さらに、時間と共にその大きさ
も到来方向も変化する。しかしながら、上記消音装置は
いずれも上記した騒音の特性を考慮して設計されていな
いため、装置を有効に活用できないと共に、的確に各騒
音を抑制できないという欠点があった。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、住宅や工場等の所定の3次元空間に様々な方向
から到来する複数の騒音を能動的に確実に消音すること
ができる消音装置を提供することを目的としている。
もので、住宅や工場等の所定の3次元空間に様々な方向
から到来する複数の騒音を能動的に確実に消音すること
ができる消音装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、入力される付加音信号に基
づいて所定空間に付加音を放射する複数の付加音放射手
段と、前記所定空間に到来する騒音を検出して騒音信号
を出力する複数の騒音検出手段と、前記騒音が、複数の
前記付加音放射手段から放射される前記付加音によって
打ち消されて残留する残留騒音を検出して残留騒音信号
を出力する単数又は複数の残留騒音検出手段と、前記騒
音検出手段を選択する選択手段と、前記騒音信号及び前
記残留騒音信号に基づいて、前記選択手段によって選択
された前記騒音検出手段の検出位置において対応する騒
音の波形成分と逆位相となる付加音を放射させる付加音
信号を生成して複数の前記付加音放射手段に供給する制
御手段とを備えてなることを特徴としている。
に、請求項1記載の発明は、入力される付加音信号に基
づいて所定空間に付加音を放射する複数の付加音放射手
段と、前記所定空間に到来する騒音を検出して騒音信号
を出力する複数の騒音検出手段と、前記騒音が、複数の
前記付加音放射手段から放射される前記付加音によって
打ち消されて残留する残留騒音を検出して残留騒音信号
を出力する単数又は複数の残留騒音検出手段と、前記騒
音検出手段を選択する選択手段と、前記騒音信号及び前
記残留騒音信号に基づいて、前記選択手段によって選択
された前記騒音検出手段の検出位置において対応する騒
音の波形成分と逆位相となる付加音を放射させる付加音
信号を生成して複数の前記付加音放射手段に供給する制
御手段とを備えてなることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の消音装置であって、前記選択手段は、複数の前記騒
音検出手段の出力レベルに基づいて前記騒音検出手段を
選択することを特徴としている。
載の消音装置であって、前記選択手段は、複数の前記騒
音検出手段の出力レベルに基づいて前記騒音検出手段を
選択することを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
記載の消音装置であって、前記選択手段は、前記所定空
間の状況変化、あるいは複数の前記騒音の発生源の動作
に連動して前記騒音検出手段を選択することを特徴とし
ている。
記載の消音装置であって、前記選択手段は、前記所定空
間の状況変化、あるいは複数の前記騒音の発生源の動作
に連動して前記騒音検出手段を選択することを特徴とし
ている。
【0011】加えて、請求項4記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の消音装置であって、前記制
御手段は、フィルタ係数が制御可能なコントロールド・
フィルタ及び適応フィルタを有し、前記騒音信号及び前
記残留騒音信号に基づいて、前記所定空間にて前記残留
騒音を常時最小とすべく前記適応フィルタにより適応制
御を行い、この結果算出される前記フィルタ係数を前記
コントロールド・フィルタに供給すると共に、前記騒音
信号を前記コントロールド・フィルタに入力し、該コン
トロールド・フィルタの出力信号を前記付加音信号とし
て複数の前記付加音放射手段に供給し、さらに、前記適
応制御を安定化させるための補正用フィルタが複数の前
記騒音検出手段に対応して設けられ、消音動作開始前に
複数の前記補正用フィルタのフィルタ係数の同定処理を
行い、複数の前記補正用フィルタは、前記選択手段によ
る前記騒音検出手段の選択に連動して切り替えられ、動
作することを特徴としている。
ないし3のいずれかに記載の消音装置であって、前記制
御手段は、フィルタ係数が制御可能なコントロールド・
フィルタ及び適応フィルタを有し、前記騒音信号及び前
記残留騒音信号に基づいて、前記所定空間にて前記残留
騒音を常時最小とすべく前記適応フィルタにより適応制
御を行い、この結果算出される前記フィルタ係数を前記
コントロールド・フィルタに供給すると共に、前記騒音
信号を前記コントロールド・フィルタに入力し、該コン
トロールド・フィルタの出力信号を前記付加音信号とし
て複数の前記付加音放射手段に供給し、さらに、前記適
応制御を安定化させるための補正用フィルタが複数の前
記騒音検出手段に対応して設けられ、消音動作開始前に
複数の前記補正用フィルタのフィルタ係数の同定処理を
行い、複数の前記補正用フィルタは、前記選択手段によ
る前記騒音検出手段の選択に連動して切り替えられ、動
作することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の構成において、選択手段は、使
用者に操作され、あるいは自動的に、騒音検出手段を選
択する。これにより、選択された騒音検出手段は、所定
空間に到来する騒音を検出して騒音信号を出力する。ま
た、単数又は複数の残留騒音検出手段は、上記騒音と、
複数の付加音放射手段から放射され、合成された付加音
との干渉による干渉騒音を検出して残留騒音信号をそれ
ぞれ出力する。これにより、制御手段が騒音信号及び残
留騒音信号に基づいて、選択された上記騒音検出手段の
検出位置における騒音の波形成分と逆位相の付加音を放
射させる付加音信号を生成して複数の付加音放射手段に
供給する。複数の付加音放射手段は、入力される付加音
信号に基づいて、所定空間に付加音を放射する。したが
って、請求項1記載の構成によれば、所定空間に到来す
る騒音は、合成された付加音によって干渉され打ち消さ
れて消音される。
用者に操作され、あるいは自動的に、騒音検出手段を選
択する。これにより、選択された騒音検出手段は、所定
空間に到来する騒音を検出して騒音信号を出力する。ま
た、単数又は複数の残留騒音検出手段は、上記騒音と、
複数の付加音放射手段から放射され、合成された付加音
との干渉による干渉騒音を検出して残留騒音信号をそれ
ぞれ出力する。これにより、制御手段が騒音信号及び残
留騒音信号に基づいて、選択された上記騒音検出手段の
検出位置における騒音の波形成分と逆位相の付加音を放
射させる付加音信号を生成して複数の付加音放射手段に
供給する。複数の付加音放射手段は、入力される付加音
信号に基づいて、所定空間に付加音を放射する。したが
って、請求項1記載の構成によれば、所定空間に到来す
る騒音は、合成された付加音によって干渉され打ち消さ
れて消音される。
【0013】請求項2記載の構成においては、選択手段
により複数の騒音検出手段の出力レベルに基づいて騒音
検出手段が自動的に選択されるので、たとえば、最も大
きな騒音を効果的に消音することができる。
により複数の騒音検出手段の出力レベルに基づいて騒音
検出手段が自動的に選択されるので、たとえば、最も大
きな騒音を効果的に消音することができる。
【0014】請求項3記載の構成において、選択手段に
より所定空間の状況変化、あるいは複数の前記騒音の発
生源の動作に連動して騒音検出手段が自動的に選択され
る。したがって、たとえば、住宅等の居間を所定空間と
想定すると共に、その居間の騒音が到来する側の窓が開
けられることにより所定空間の状況が変化したと想定し
た場合には、その窓近傍に設けられた騒音検出手段が自
動的に選択され、窓から居間に侵入する騒音が直ちに消
音される。また、所定空間として工場の休憩エリアを想
定すると共に、騒音の発生源として旋盤等の工作機械を
想定した場合、工作機械の電源が投入された際には、上
記工作機械の近傍に設けられた騒音検出手段が自動的に
選択され、工作機械によって発生された騒音が所定空間
に到来すると、直ちに消音される。
より所定空間の状況変化、あるいは複数の前記騒音の発
生源の動作に連動して騒音検出手段が自動的に選択され
る。したがって、たとえば、住宅等の居間を所定空間と
想定すると共に、その居間の騒音が到来する側の窓が開
けられることにより所定空間の状況が変化したと想定し
た場合には、その窓近傍に設けられた騒音検出手段が自
動的に選択され、窓から居間に侵入する騒音が直ちに消
音される。また、所定空間として工場の休憩エリアを想
定すると共に、騒音の発生源として旋盤等の工作機械を
想定した場合、工作機械の電源が投入された際には、上
記工作機械の近傍に設けられた騒音検出手段が自動的に
選択され、工作機械によって発生された騒音が所定空間
に到来すると、直ちに消音される。
【0015】請求項4記載の構成において、選択手段に
よる騒音検出手段の選択に連動して切り替えられ補正用
フィルタは、適応制御を安定化させるために動作する。
よる騒音検出手段の選択に連動して切り替えられ補正用
フィルタは、適応制御を安定化させるために動作する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例である消音
装置の電気的構成を示すブロック図である。この図にお
いて、騒音を消音すべき空間1からそれぞれ所定距離離
れた箇所には、センサマイク2a〜2cが、例えば、天
井から吊り下げられて設けられている。センサマイク2
aは図中左側から到来した第1騒音のレベルを検出して
第1騒音信号に変換し、センサマイク2bは図中下側か
ら到来した第2騒音のレベルを検出して第2騒音信号に
変換し、センサマイク2cは図中右側から到来した第3
騒音のレベルを検出して第3騒音信号に変換する。
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例である消音
装置の電気的構成を示すブロック図である。この図にお
いて、騒音を消音すべき空間1からそれぞれ所定距離離
れた箇所には、センサマイク2a〜2cが、例えば、天
井から吊り下げられて設けられている。センサマイク2
aは図中左側から到来した第1騒音のレベルを検出して
第1騒音信号に変換し、センサマイク2bは図中下側か
ら到来した第2騒音のレベルを検出して第2騒音信号に
変換し、センサマイク2cは図中右側から到来した第3
騒音のレベルを検出して第3騒音信号に変換する。
【0017】付加音源スピーカ31〜34は、空間1の近
傍に、例えば、天井から吊り下げられてそれぞれ設けら
れ、空間1に到来する騒音を打ち消すための第1〜第4
付加音をそれぞれ同時に放射する。エラーマイク41〜
44は、空間1と付加音源スピーカ31〜34との間の空
間に、それぞれ付加音源スピーカ31〜34に対応して、
例えば、天井から吊り下げられて設けられている。エラ
ーマイク41〜44は、それぞれ付加音源スピーカ31〜
34から放射される第1〜第4付加音によって減衰させ
られて残留する第1〜第4残留騒音のレベルを検出して
それぞれ第1〜第4残留騒音信号に変換する。
傍に、例えば、天井から吊り下げられてそれぞれ設けら
れ、空間1に到来する騒音を打ち消すための第1〜第4
付加音をそれぞれ同時に放射する。エラーマイク41〜
44は、空間1と付加音源スピーカ31〜34との間の空
間に、それぞれ付加音源スピーカ31〜34に対応して、
例えば、天井から吊り下げられて設けられている。エラ
ーマイク41〜44は、それぞれ付加音源スピーカ31〜
34から放射される第1〜第4付加音によって減衰させ
られて残留する第1〜第4残留騒音のレベルを検出して
それぞれ第1〜第4残留騒音信号に変換する。
【0018】センサマイク2a〜2cからそれぞれ出力
された第1〜第3騒音信号は、制御装置5の入力信号切
替回路6及び入力信号判定回路7に入力される。入力信
号切替回路6は、入力信号判定回路7によって制御さ
れ、第1〜第3騒音信号のいずれか1つの騒音信号を出
力する。入力信号判定回路7は、単独で常時動作して第
1〜第3騒音信号を監視し、最もレベルの大きい騒音信
号を出力するように入力信号切替回路6を制御すると共
に、信号処理回路8を制御する。入力信号切替回路6か
ら出力された騒音信号は、図示せぬ増幅器(AMP)に
よって増幅され、図示せぬローパスフィルタ(LPF)
を通過することによりその低周波成分が抽出され、図示
せぬアナログ/デジタル変換器(ADコンバータ)によ
ってデジタルの騒音データに変換された後、信号処理回
路8に供給される。
された第1〜第3騒音信号は、制御装置5の入力信号切
替回路6及び入力信号判定回路7に入力される。入力信
号切替回路6は、入力信号判定回路7によって制御さ
れ、第1〜第3騒音信号のいずれか1つの騒音信号を出
力する。入力信号判定回路7は、単独で常時動作して第
1〜第3騒音信号を監視し、最もレベルの大きい騒音信
号を出力するように入力信号切替回路6を制御すると共
に、信号処理回路8を制御する。入力信号切替回路6か
ら出力された騒音信号は、図示せぬ増幅器(AMP)に
よって増幅され、図示せぬローパスフィルタ(LPF)
を通過することによりその低周波成分が抽出され、図示
せぬアナログ/デジタル変換器(ADコンバータ)によ
ってデジタルの騒音データに変換された後、信号処理回
路8に供給される。
【0019】信号処理回路8は、各部を制御するCPU
(中央処理装置)(図示略)と、適応フィルタ(以下、
ADFという)群9と、コントロールド・フィルタ(以
下、CNFという)群10と、補正用フィルタ群(図示
略)等とから概略構成され、初期動作として、各付加音
源スピーカ31〜34から各エラーマイク41〜44までの
間の伝達関数G11〜G41,G12〜G42,G13〜G43,G
14〜G44の同定、及び適応制御動作として、各センサマ
イク2a〜2cから各付加音源スピーカ31〜34までの
間の伝達関数H1a〜H4a,H1b〜H4b,H1c〜H4cの逆
特性F1a〜F4a,F1b〜F4b,F1c〜F4c(正確には、
予め、伝達関数G11〜G41,G12〜G42,G13〜G43,
G14〜G44の効果を除去された逆特性F1a〜F4a,F1b
〜F4b,F1c〜F4c)の逐次同定等を行い、空間1に到
来する騒音を打ち消すべきデジタルの第1〜第4付加音
データを生成して出力する。この効果は、付加音源スピ
ーカ31〜34から第1〜第4付加音が放射されることに
より加えられる(元に戻る)。
(中央処理装置)(図示略)と、適応フィルタ(以下、
ADFという)群9と、コントロールド・フィルタ(以
下、CNFという)群10と、補正用フィルタ群(図示
略)等とから概略構成され、初期動作として、各付加音
源スピーカ31〜34から各エラーマイク41〜44までの
間の伝達関数G11〜G41,G12〜G42,G13〜G43,G
14〜G44の同定、及び適応制御動作として、各センサマ
イク2a〜2cから各付加音源スピーカ31〜34までの
間の伝達関数H1a〜H4a,H1b〜H4b,H1c〜H4cの逆
特性F1a〜F4a,F1b〜F4b,F1c〜F4c(正確には、
予め、伝達関数G11〜G41,G12〜G42,G13〜G43,
G14〜G44の効果を除去された逆特性F1a〜F4a,F1b
〜F4b,F1c〜F4c)の逐次同定等を行い、空間1に到
来する騒音を打ち消すべきデジタルの第1〜第4付加音
データを生成して出力する。この効果は、付加音源スピ
ーカ31〜34から第1〜第4付加音が放射されることに
より加えられる(元に戻る)。
【0020】図2に示すように、ADF群9は付加音源
スピーカ31〜34に対応した4個のADF91〜94から
構成され、CNF群10は付加音源スピーカ31〜34に
対応した4個のCNF101〜104から構成され、補正
用フィルタ群は付加音源スピーカ31〜34及びエラーマ
イク41〜44に対応した16個の補正用フィルタ111
〜1116から構成されている。入力信号判定回路7は、
入力信号切替回路6から信号処理回路8に供給させた騒
音信号に対応して、ADF91〜94に対して上記した逆
特性F1a〜F4a,F1b〜F4b,F1c〜F4cのいずれかの
逐次同定を行わせる。
スピーカ31〜34に対応した4個のADF91〜94から
構成され、CNF群10は付加音源スピーカ31〜34に
対応した4個のCNF101〜104から構成され、補正
用フィルタ群は付加音源スピーカ31〜34及びエラーマ
イク41〜44に対応した16個の補正用フィルタ111
〜1116から構成されている。入力信号判定回路7は、
入力信号切替回路6から信号処理回路8に供給させた騒
音信号に対応して、ADF91〜94に対して上記した逆
特性F1a〜F4a,F1b〜F4b,F1c〜F4cのいずれかの
逐次同定を行わせる。
【0021】また、信号処理回路8には、図2に示すよ
うに、各エラーマイク41〜44からそれぞれ出力され、
デジタル変換された第1〜第4残留騒音データの中から
いずれか1つの残留騒音データを1サンプリング周期毎
に選択してADF91〜94にそれぞれ供給するスイッチ
121〜124が設けられている。なお、図2では、説明
を簡単にするために、各エラーマイク41〜44は、それ
ぞれ直接スイッチ121〜124と接続されているように
図示してあるが、実際は、図1に示すように、エラーマ
イク入力回路13を介して接続されている。同様に、図
2では、各CNF101〜104は、それぞれ直接付加音
源スピーカ31〜34と接続されているように図示してあ
るが、実際は、図1に示すように、スピーカ駆動回路1
4を介して接続されている。
うに、各エラーマイク41〜44からそれぞれ出力され、
デジタル変換された第1〜第4残留騒音データの中から
いずれか1つの残留騒音データを1サンプリング周期毎
に選択してADF91〜94にそれぞれ供給するスイッチ
121〜124が設けられている。なお、図2では、説明
を簡単にするために、各エラーマイク41〜44は、それ
ぞれ直接スイッチ121〜124と接続されているように
図示してあるが、実際は、図1に示すように、エラーマ
イク入力回路13を介して接続されている。同様に、図
2では、各CNF101〜104は、それぞれ直接付加音
源スピーカ31〜34と接続されているように図示してあ
るが、実際は、図1に示すように、スピーカ駆動回路1
4を介して接続されている。
【0022】ADF91〜94は、対応する4つの補正用
フィルタ11によってそれぞれ補正された4つの騒音デ
ータの値に基づいて、対応するスイッチ12から出力さ
れる残留騒音データを用いて、最小2乗平均(Least Mea
n Squre; 以下、LMSという)等の適応制御アルゴリズ
ムを駆使して、常にエラーマイク4の位置での残留騒音
が最小となるように、必要な伝達関数(フィルタ係数)
の適応化処理(適応動作)を行う。
フィルタ11によってそれぞれ補正された4つの騒音デ
ータの値に基づいて、対応するスイッチ12から出力さ
れる残留騒音データを用いて、最小2乗平均(Least Mea
n Squre; 以下、LMSという)等の適応制御アルゴリズ
ムを駆使して、常にエラーマイク4の位置での残留騒音
が最小となるように、必要な伝達関数(フィルタ係数)
の適応化処理(適応動作)を行う。
【0023】図示せぬ白色雑音発生部は、打ち消すべき
騒音の帯域に制限された白色雑音データを生成する。C
NF101〜104には、選択されたセンサマイク2から
対応する付加音源スピーカ3までの間の伝達関数Hの逆
特性Fに対応するフィルタ係数W1a〜W4a,W1b〜W4
b,W1c〜W4cのいずれかが設定される。これらのフィ
ルタ係数W1a〜W4a,W1b〜W4b,W1c〜W4cは、対応
するADF9によって、所定のサンプリング周期毎に更
新される。
騒音の帯域に制限された白色雑音データを生成する。C
NF101〜104には、選択されたセンサマイク2から
対応する付加音源スピーカ3までの間の伝達関数Hの逆
特性Fに対応するフィルタ係数W1a〜W4a,W1b〜W4
b,W1c〜W4cのいずれかが設定される。これらのフィ
ルタ係数W1a〜W4a,W1b〜W4b,W1c〜W4cは、対応
するADF9によって、所定のサンプリング周期毎に更
新される。
【0024】補正用フィルタ111〜1116は、FIR
デジタルフィルタから構成されており、上記適応制御ア
ルゴリズムの安定化に寄与するものであり、対応する付
加音源スピーカ3から対応するエラーマイク4までの間
の伝達関数Gに対応するフィルタ係数Cが設定される。
この補正用フィルタ11を含む適応制御アルゴリズム
は、エラー・スキャンニング(ES)アルゴリズムと呼
ばれており、その詳細については、上記した特開平3−
274897号公報を参照されたい。
デジタルフィルタから構成されており、上記適応制御ア
ルゴリズムの安定化に寄与するものであり、対応する付
加音源スピーカ3から対応するエラーマイク4までの間
の伝達関数Gに対応するフィルタ係数Cが設定される。
この補正用フィルタ11を含む適応制御アルゴリズム
は、エラー・スキャンニング(ES)アルゴリズムと呼
ばれており、その詳細については、上記した特開平3−
274897号公報を参照されたい。
【0025】再び、図1の説明に戻る。図1において、
エラーマイク入力回路13は、AMPと、LPFと、A
Dコンバータとから構成されており、エラーマイク41
〜44からそれぞれ出力される第1〜第4残留騒音信号
の増幅、低周波成分の抽出及びデジタル変換をパラレ
ル、あるいは時系列に行い、第1〜第4残留騒音データ
として信号処理回路8に供給する。
エラーマイク入力回路13は、AMPと、LPFと、A
Dコンバータとから構成されており、エラーマイク41
〜44からそれぞれ出力される第1〜第4残留騒音信号
の増幅、低周波成分の抽出及びデジタル変換をパラレ
ル、あるいは時系列に行い、第1〜第4残留騒音データ
として信号処理回路8に供給する。
【0026】スピーカ駆動回路14は、デジタル/アナ
ログ変換器(以下、DAコンバータ)と、LPFと、A
MPとから構成されており、図示せぬ白色雑音発生部か
ら出力される白色雑音データ、あるいはCNF101〜
104からそれぞれ出力される第1〜第4付加音データ
等のアナログ変換、低周波成分の抽出及び増幅をパラレ
ル、あるいは時系列に行い、白色雑音信号、あるいは第
1〜第4付加音信号として付加音源スピーカ31〜34に
供給する。LPFはアンチエリアシングフィルタによっ
て構成されている。
ログ変換器(以下、DAコンバータ)と、LPFと、A
MPとから構成されており、図示せぬ白色雑音発生部か
ら出力される白色雑音データ、あるいはCNF101〜
104からそれぞれ出力される第1〜第4付加音データ
等のアナログ変換、低周波成分の抽出及び増幅をパラレ
ル、あるいは時系列に行い、白色雑音信号、あるいは第
1〜第4付加音信号として付加音源スピーカ31〜34に
供給する。LPFはアンチエリアシングフィルタによっ
て構成されている。
【0027】次に、この例の動作について説明する。上
記構成において、まず、消音動作を行う前に、初期設定
として、補正用フィルタ111〜1116のフィルタ係数
C11〜C41,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C44を求
めておく必要がある。これらのフィルタ係数C11〜C4
1,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C44は、それぞれ
同様の方法で求めることができるので、以下、付加音源
スピーカ31からエラーマイク41までの間の伝達関数G
11に対応したフィルタ係数C11を求める方法について図
2を参照して説明する。まず、スイッチ121を、エラ
ーマイク入力回路13から出力される、エラーマイク4
1に対応した騒音データが出力されるように選択してお
く。次に、図示せぬ白色雑音発生部は、打ち消すべき騒
音の帯域に制限された白色雑音データ(M系列データX
(i),iは時間)を作製する。
記構成において、まず、消音動作を行う前に、初期設定
として、補正用フィルタ111〜1116のフィルタ係数
C11〜C41,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C44を求
めておく必要がある。これらのフィルタ係数C11〜C4
1,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C44は、それぞれ
同様の方法で求めることができるので、以下、付加音源
スピーカ31からエラーマイク41までの間の伝達関数G
11に対応したフィルタ係数C11を求める方法について図
2を参照して説明する。まず、スイッチ121を、エラ
ーマイク入力回路13から出力される、エラーマイク4
1に対応した騒音データが出力されるように選択してお
く。次に、図示せぬ白色雑音発生部は、打ち消すべき騒
音の帯域に制限された白色雑音データ(M系列データX
(i),iは時間)を作製する。
【0028】次に、作製されたM系列データX(i)を
スピーカ駆動回路14のDAコンバータに供給する。こ
れにより、白色雑音発生部から出力された、打ち消すべ
き騒音の帯域に制限されたM系列データX(i)は、D
Aコンバータにおいてアナログ信号に変換された後、L
PFを経てAMPに供給されて増幅され、付加音源スピ
ーカ31に供給される。したがって、付加音源スピーカ
31からM系列データX(i)に対応する白色雑音(音
波)が放射され、エラーマイク41によって検出される
ので、エラーマイク41において、検出された白色雑音
のレベルが騒音信号に変換されて出力される。
スピーカ駆動回路14のDAコンバータに供給する。こ
れにより、白色雑音発生部から出力された、打ち消すべ
き騒音の帯域に制限されたM系列データX(i)は、D
Aコンバータにおいてアナログ信号に変換された後、L
PFを経てAMPに供給されて増幅され、付加音源スピ
ーカ31に供給される。したがって、付加音源スピーカ
31からM系列データX(i)に対応する白色雑音(音
波)が放射され、エラーマイク41によって検出される
ので、エラーマイク41において、検出された白色雑音
のレベルが騒音信号に変換されて出力される。
【0029】次に、エラーマイク41から出力されたM
系列データX(i)に対応する騒音信号は、エラーマイ
ク入力回路13のAMPにおいて増幅された後、LPF
を経てADコンバータにおいてデジタルの騒音データに
変換され、図2には図示しない減算器の非反転入力端子
に供給される。なお、初期設定時においては、エラーマ
イク41からの出力値は、残留雑音ではないので、単に
騒音データという。以下において、同様である。
系列データX(i)に対応する騒音信号は、エラーマイ
ク入力回路13のAMPにおいて増幅された後、LPF
を経てADコンバータにおいてデジタルの騒音データに
変換され、図2には図示しない減算器の非反転入力端子
に供給される。なお、初期設定時においては、エラーマ
イク41からの出力値は、残留雑音ではないので、単に
騒音データという。以下において、同様である。
【0030】一方、白色雑音発生部から出力された、打
ち消すべき騒音の帯域に制限されたM系列データX
(i)は、ADF91及びCNF101にも入力されて、
ADF91で求められた、補正用のフィルタ係数C11
(初期値は0)で畳み込み演算が行われた後、得られた
演算結果(Yc(i))がCNF101から出力され
て、上記減算器の反転入力端子に供給される。減算器に
おいては、エラーマイク入力回路13のADコンバータ
から出力された騒音データからCNF101で処理され
た畳み込み演算の結果(Yc(i))が減算され、得ら
れた減算結果が誤差データ(εc(i))として出力さ
れ、ADF91に供給される。
ち消すべき騒音の帯域に制限されたM系列データX
(i)は、ADF91及びCNF101にも入力されて、
ADF91で求められた、補正用のフィルタ係数C11
(初期値は0)で畳み込み演算が行われた後、得られた
演算結果(Yc(i))がCNF101から出力され
て、上記減算器の反転入力端子に供給される。減算器に
おいては、エラーマイク入力回路13のADコンバータ
から出力された騒音データからCNF101で処理され
た畳み込み演算の結果(Yc(i))が減算され、得ら
れた減算結果が誤差データ(εc(i))として出力さ
れ、ADF91に供給される。
【0031】これにより、ADF91において、誤差デ
ータ(εc(i))とM系列データX(i)とに基づい
て、5秒程度のLMSアルゴリズム処理が実行され、付
加音源スピーカ31からエラーマイク41までの間の伝達
関数G11が求められ、ADF91の係数が、得られた伝
達関数G11に対応するフィルタ係数C11に全て更新され
る。そして、このフィルタ係数C11が、実際の消音動作
時の補正用のフィルタ係数として補正用フィルタ111
に設定される。
ータ(εc(i))とM系列データX(i)とに基づい
て、5秒程度のLMSアルゴリズム処理が実行され、付
加音源スピーカ31からエラーマイク41までの間の伝達
関数G11が求められ、ADF91の係数が、得られた伝
達関数G11に対応するフィルタ係数C11に全て更新され
る。そして、このフィルタ係数C11が、実際の消音動作
時の補正用のフィルタ係数として補正用フィルタ111
に設定される。
【0032】以上説明した初期設定が完了すると、消音
動作が実行される。図1に示すように、図中左側から到
来した第1騒音、図中下側から到来した第2騒音、及び
図中右側から到来した第3騒音は、それぞれセンサマイ
ク2a〜2cによってそのレベルが検出され、第1〜第
3騒音信号に変換された後、制御装置5の入力信号切替
回路6及び入力信号判定回路7に入力される。
動作が実行される。図1に示すように、図中左側から到
来した第1騒音、図中下側から到来した第2騒音、及び
図中右側から到来した第3騒音は、それぞれセンサマイ
ク2a〜2cによってそのレベルが検出され、第1〜第
3騒音信号に変換された後、制御装置5の入力信号切替
回路6及び入力信号判定回路7に入力される。
【0033】入力信号判定回路7は、常時、センサマイ
ク2a〜2cのそれぞれから出力される第1〜第3騒音
信号を監視し、センサマイク2a〜2cがそれぞれ検出
する第1〜第3騒音のレベルの大小判定を行っている。
今、センサマイク2aが検出する第1騒音のレベルが最
も大きいと判定されたと仮定すると、入力信号判定回路
7は、入力信号切替器6を制御し、第1騒音信号を出力
させると共に、信号処理回路回路8のADF91〜94に
対して上記した逆特性F1a〜F4aの逐次同定を行わせ
る。
ク2a〜2cのそれぞれから出力される第1〜第3騒音
信号を監視し、センサマイク2a〜2cがそれぞれ検出
する第1〜第3騒音のレベルの大小判定を行っている。
今、センサマイク2aが検出する第1騒音のレベルが最
も大きいと判定されたと仮定すると、入力信号判定回路
7は、入力信号切替器6を制御し、第1騒音信号を出力
させると共に、信号処理回路回路8のADF91〜94に
対して上記した逆特性F1a〜F4aの逐次同定を行わせ
る。
【0034】これにより、入力信号切替回路7から出力
された第1騒音信号は、図示せぬAMPにおいて増幅さ
れ、図示せぬLPFを経て図示せぬADコンバータにお
いてデジタルの第1騒音データに変換された後、図2に
示すCNF101〜104及び補正用フィルタ111〜1
116に入力される。
された第1騒音信号は、図示せぬAMPにおいて増幅さ
れ、図示せぬLPFを経て図示せぬADコンバータにお
いてデジタルの第1騒音データに変換された後、図2に
示すCNF101〜104及び補正用フィルタ111〜1
116に入力される。
【0035】次に、第1騒音データに対して、各CNF
101〜104において、フィルタ係数W1a〜W4aで畳み
込み演算が行われて第1〜第4付加音データがそれぞれ
生成された後、スピーカ駆動回路14のDAコンバータ
においてアナログ信号に変換され、LPFを経てAMP
に供給されて増幅され、付加音源スピーカ31〜34にそ
れぞれ供給される。ただし、フィルタ係数W1a〜W4aの
初期値は0であるので、消音動作開始直後は、付加音源
スピーカ31〜34からどのような音も放射されない。
101〜104において、フィルタ係数W1a〜W4aで畳み
込み演算が行われて第1〜第4付加音データがそれぞれ
生成された後、スピーカ駆動回路14のDAコンバータ
においてアナログ信号に変換され、LPFを経てAMP
に供給されて増幅され、付加音源スピーカ31〜34にそ
れぞれ供給される。ただし、フィルタ係数W1a〜W4aの
初期値は0であるので、消音動作開始直後は、付加音源
スピーカ31〜34からどのような音も放射されない。
【0036】一方、各エラーマイク41〜44において、
第1〜第4残留騒音のレベルが検出され、それぞれ第1
〜第4残留騒音信号に変換された後、エラーマイク入力
回路13のAMPにおいて増幅され、LPFを経てDA
コンバータにおいてデジタルの第1〜第4残留騒音デー
タに変換される。次いで、第1〜第4残留騒音データ
は、それぞれスイッチ121〜124に供給される。今の
サンプリング周期においては、第1残留騒音データが選
択されて各ADF91〜94に入力されるものとする。ま
た、各補正用フィルタ111〜1116のうち、上記第1
残留騒音データに関与する補正用フィルタ111,11
5,119,1113において、第1騒音データに対して、
初期設定時に設定されたフィルタ係数C11,C12,C1
3,C14でそれぞれ畳み込み演算が行われ、その演算結
果が各ADF91〜94に供給される。
第1〜第4残留騒音のレベルが検出され、それぞれ第1
〜第4残留騒音信号に変換された後、エラーマイク入力
回路13のAMPにおいて増幅され、LPFを経てDA
コンバータにおいてデジタルの第1〜第4残留騒音デー
タに変換される。次いで、第1〜第4残留騒音データ
は、それぞれスイッチ121〜124に供給される。今の
サンプリング周期においては、第1残留騒音データが選
択されて各ADF91〜94に入力されるものとする。ま
た、各補正用フィルタ111〜1116のうち、上記第1
残留騒音データに関与する補正用フィルタ111,11
5,119,1113において、第1騒音データに対して、
初期設定時に設定されたフィルタ係数C11,C12,C1
3,C14でそれぞれ畳み込み演算が行われ、その演算結
果が各ADF91〜94に供給される。
【0037】これにより、各ADF91〜94において、
第1残留騒音データと補正用フィルタ111,115,1
19,1113の出力データとに基づいて、ESアルゴリ
ズムによる適応化処理(適応動作)が行われ、センサマ
イク2aから各付加音源スピーカ31〜34までの間の伝
達関数H1a〜H4aの逆特性F1a〜F4aが求められる。そ
して、得られた伝達関数H1a〜H4aの逆特性F1a〜F4a
に対応する最適なフィルタ係数W1a〜W4aが、新たなフ
ィルタ係数として各CNF101〜104に供給される。
第1残留騒音データと補正用フィルタ111,115,1
19,1113の出力データとに基づいて、ESアルゴリ
ズムによる適応化処理(適応動作)が行われ、センサマ
イク2aから各付加音源スピーカ31〜34までの間の伝
達関数H1a〜H4aの逆特性F1a〜F4aが求められる。そ
して、得られた伝達関数H1a〜H4aの逆特性F1a〜F4a
に対応する最適なフィルタ係数W1a〜W4aが、新たなフ
ィルタ係数として各CNF101〜104に供給される。
【0038】したがって、CNF101〜104におい
て、新たに入力された第1騒音データに対して、新たに
供給されたフィルタ係数W1a〜W4aで畳み込み演算が行
われて新たな第1〜第4付加音データが生成された後、
スピーカ駆動回路14のDAコンバータにおいてアナロ
グ信号に変換され、LPFを経てAMPに供給されて増
幅され、各付加音源スピーカ31〜34に供給される。こ
れにより、付加音源スピーカ31〜34から新たな第1〜
第4付加音データに対応する新たな第1〜第4付加音
(消音音波)が放射され、エラーマイク41の検出ポイ
ントにおいて逆位相の第1騒音と干渉して第1騒音を弱
める。干渉後の第1残留騒音の音圧は、エラーマイク4
1によってそのレベルが検出され、第1残留騒音信号に
変換された後、エラーマイク入力回路13のAMPにお
いて増幅され、LPFを経てADコンバータにおいてデ
ジタルの第1残留騒音データに変換される。次いで、第
1残留騒音データは、再び信号処理回路8のスイッチ1
21〜124を経て各ADF91〜94にそれぞれ供給され
る。上記第1残留騒音に関する適応能動制御は、各AD
F91〜94において4サンプリング周期毎に繰り返さ
れ、最終的にエラーマイク41の検出ポイントにおいて
第1騒音と、第1〜第4付加音の合成付加音とが同振幅
で逆位相の関係となって、互いに充分打ち消し合って、
第1騒音の消音が達成される。
て、新たに入力された第1騒音データに対して、新たに
供給されたフィルタ係数W1a〜W4aで畳み込み演算が行
われて新たな第1〜第4付加音データが生成された後、
スピーカ駆動回路14のDAコンバータにおいてアナロ
グ信号に変換され、LPFを経てAMPに供給されて増
幅され、各付加音源スピーカ31〜34に供給される。こ
れにより、付加音源スピーカ31〜34から新たな第1〜
第4付加音データに対応する新たな第1〜第4付加音
(消音音波)が放射され、エラーマイク41の検出ポイ
ントにおいて逆位相の第1騒音と干渉して第1騒音を弱
める。干渉後の第1残留騒音の音圧は、エラーマイク4
1によってそのレベルが検出され、第1残留騒音信号に
変換された後、エラーマイク入力回路13のAMPにお
いて増幅され、LPFを経てADコンバータにおいてデ
ジタルの第1残留騒音データに変換される。次いで、第
1残留騒音データは、再び信号処理回路8のスイッチ1
21〜124を経て各ADF91〜94にそれぞれ供給され
る。上記第1残留騒音に関する適応能動制御は、各AD
F91〜94において4サンプリング周期毎に繰り返さ
れ、最終的にエラーマイク41の検出ポイントにおいて
第1騒音と、第1〜第4付加音の合成付加音とが同振幅
で逆位相の関係となって、互いに充分打ち消し合って、
第1騒音の消音が達成される。
【0039】なお、第2〜第4残留騒音に関する適応能
動制御も上記した第1残留騒音に関する適応能動制御と
ほぼ同様であり、また、第2及び第3騒音を消音する動
作も上記した第1騒音を消音する動作とほぼ同様である
ので、これらの説明を省略する。
動制御も上記した第1残留騒音に関する適応能動制御と
ほぼ同様であり、また、第2及び第3騒音を消音する動
作も上記した第1騒音を消音する動作とほぼ同様である
ので、これらの説明を省略する。
【0040】この発明は、図3に示すような表と裏の両
方から騒音が到来する住宅や、図4に示すような騒音を
発生する装置が複数台周囲に設置された工場内の休憩エ
リア等に有効に適用することができる。図3及び図4に
おいて、図1の各部に対応した部分には同一の符号を付
け、その説明を省略する。図3においては、図中上側か
ら道路15を走行する自動車等が発生する第1騒音が到
来し、図中下側から線路16を走行する電車が発生する
第2騒音が到来する。そこで、住宅の図中上側の外壁に
センサマイク2aを取り付けると共に、住宅の図中下側
の外壁にセンサマイク2bを取り付け、制御装置5の入
力信号判定回路7は、第1騒音のレベルと第2騒音のレ
ベルの大小を比較し、その比較結果によって対象騒音を
選択して、消音動作を実行する。また、図3に示すよう
な一般的な住宅においては、消音装置が設置されている
室に窓等の開口部が設けられており、この開口部が騒音
の伝搬経路となり得るので、この開口部の開閉と連動し
て、入力信号切替回路6を切り替えたり、消音装置のオ
ン/オフ等の判断を行うようにしても良い。
方から騒音が到来する住宅や、図4に示すような騒音を
発生する装置が複数台周囲に設置された工場内の休憩エ
リア等に有効に適用することができる。図3及び図4に
おいて、図1の各部に対応した部分には同一の符号を付
け、その説明を省略する。図3においては、図中上側か
ら道路15を走行する自動車等が発生する第1騒音が到
来し、図中下側から線路16を走行する電車が発生する
第2騒音が到来する。そこで、住宅の図中上側の外壁に
センサマイク2aを取り付けると共に、住宅の図中下側
の外壁にセンサマイク2bを取り付け、制御装置5の入
力信号判定回路7は、第1騒音のレベルと第2騒音のレ
ベルの大小を比較し、その比較結果によって対象騒音を
選択して、消音動作を実行する。また、図3に示すよう
な一般的な住宅においては、消音装置が設置されている
室に窓等の開口部が設けられており、この開口部が騒音
の伝搬経路となり得るので、この開口部の開閉と連動し
て、入力信号切替回路6を切り替えたり、消音装置のオ
ン/オフ等の判断を行うようにしても良い。
【0041】また、図4においては、休憩エリア17に
は、図中左側から休憩エリア17の左側に設置された装
置18(たとえば、旋盤)が発生する第1騒音が到来
し、図中右側から休憩エリア17の右側に設置された装
置19(たとえば、プレス機)が発生する第2騒音が到
来する。そこで、休憩エリア17の左側近傍の天井から
センサマイク2aを吊り下げると共に、休憩エリア17
の右側近傍の天井からセンサマイク2bを吊り下げ、制
御装置5の入力信号判定回路7は、第1騒音のレベルと
第2騒音のレベルの大小を比較し、その比較結果によっ
て対象騒音を選択して、消音動作を実行する。また、図
4に示すような工場においては、各装置18,19の動
作状況に応じて、入力信号切替回路6を切り替えたり、
消音装置の動作/停止等の判断を行う。したがって、装
置18,19が単独で動作する(騒音を発生する)場合
も消音動作を行う。
は、図中左側から休憩エリア17の左側に設置された装
置18(たとえば、旋盤)が発生する第1騒音が到来
し、図中右側から休憩エリア17の右側に設置された装
置19(たとえば、プレス機)が発生する第2騒音が到
来する。そこで、休憩エリア17の左側近傍の天井から
センサマイク2aを吊り下げると共に、休憩エリア17
の右側近傍の天井からセンサマイク2bを吊り下げ、制
御装置5の入力信号判定回路7は、第1騒音のレベルと
第2騒音のレベルの大小を比較し、その比較結果によっ
て対象騒音を選択して、消音動作を実行する。また、図
4に示すような工場においては、各装置18,19の動
作状況に応じて、入力信号切替回路6を切り替えたり、
消音装置の動作/停止等の判断を行う。したがって、装
置18,19が単独で動作する(騒音を発生する)場合
も消音動作を行う。
【0042】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、入力信号切替回路6を設けてセン
サマイク2a〜2cから出力される第1〜第3騒音信号
の切り替えを行う例を示したが、これに限定されない。
たとえば、図5に示すように、図1に示す入力信号切替
回路6を取り除いて、図1には図示しなかった各ADコ
ンバータから出力される第1〜第3騒音データを信号処
理回路8内のメモリ20の第1〜第3特定アドレスにそ
れぞれ一旦記憶するように構成しても良い。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、入力信号切替回路6を設けてセン
サマイク2a〜2cから出力される第1〜第3騒音信号
の切り替えを行う例を示したが、これに限定されない。
たとえば、図5に示すように、図1に示す入力信号切替
回路6を取り除いて、図1には図示しなかった各ADコ
ンバータから出力される第1〜第3騒音データを信号処
理回路8内のメモリ20の第1〜第3特定アドレスにそ
れぞれ一旦記憶するように構成しても良い。
【0043】この場合、入力信号判定回路7の判定結果
に応じて各第1〜第3騒音データをメモリ20に書き込
む際の特定アドレスを切り替えたり、第1〜第3騒音デ
ータをメモリ20に書き込む際のアドレスはそのままで
上記判定結果に応じて読み出す際のアドレスを切り替え
たり、あるいはメモリ20に、第1〜第3騒音データを
書き込む専用のアドレスと、第1〜第3騒音データを読
み出す専用のアドレスと設け、書き込み専用アドレス及
び読み出し専用アドレスはそのままで、書き込み専用ア
ドレスから読み出し専用アドレスへメモリ20上でデー
タを書き換える際(転送処理)に上記判定結果に応じて
データを入れ換えて書き換えるようにしても良い。
に応じて各第1〜第3騒音データをメモリ20に書き込
む際の特定アドレスを切り替えたり、第1〜第3騒音デ
ータをメモリ20に書き込む際のアドレスはそのままで
上記判定結果に応じて読み出す際のアドレスを切り替え
たり、あるいはメモリ20に、第1〜第3騒音データを
書き込む専用のアドレスと、第1〜第3騒音データを読
み出す専用のアドレスと設け、書き込み専用アドレス及
び読み出し専用アドレスはそのままで、書き込み専用ア
ドレスから読み出し専用アドレスへメモリ20上でデー
タを書き換える際(転送処理)に上記判定結果に応じて
データを入れ換えて書き換えるようにしても良い。
【0044】さらに、上記した実施例においては、一旦
補正用フィルタ111〜1116に設定されたフィルタ係
数C11〜C41,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C44
は、この消音装置の動作停止時もその値を保持し、以後
の動作でも用いる例を示したが、これに限定されず、た
とえば、図3に示す例の場合、風向きが変化することに
よる空気流の変動など伝達系に著しい変化がある場合に
は、たとえば、一定期間毎に上記した初期動作と同様の
動作によりフィルタ係数C11〜C41,C12〜C42,C13
〜C43,C14〜C44を求めて補正用フィルタ111〜1
116に設定するようにしても良い。
補正用フィルタ111〜1116に設定されたフィルタ係
数C11〜C41,C12〜C42,C13〜C43,C14〜C44
は、この消音装置の動作停止時もその値を保持し、以後
の動作でも用いる例を示したが、これに限定されず、た
とえば、図3に示す例の場合、風向きが変化することに
よる空気流の変動など伝達系に著しい変化がある場合に
は、たとえば、一定期間毎に上記した初期動作と同様の
動作によりフィルタ係数C11〜C41,C12〜C42,C13
〜C43,C14〜C44を求めて補正用フィルタ111〜1
116に設定するようにしても良い。
【0045】加えて、上記した実施例においては、入力
信号切替回路6の切り替えは入力信号判定回路7が自動
的に行った例を示したが、これに限定されず、入力信号
切替回路6の切り替えを手動で行っても良い。また、上
記した実施例においては、第1〜第3騒音のレベルの大
小に応じて、消音すべき騒音を選択すると共に、CNF
101〜104に設定するフィルタ係数W1a〜W4a,W1b
〜W4b,W1c〜W4cを選択した例を示したが、これに限
定されず、たとえば、第1〜第3騒音のレベルの大小に
応じて、さらに、信号処理回路8やスピーカ駆動回路1
4の動作のオン/オフをも行うようにしても良い。
信号切替回路6の切り替えは入力信号判定回路7が自動
的に行った例を示したが、これに限定されず、入力信号
切替回路6の切り替えを手動で行っても良い。また、上
記した実施例においては、第1〜第3騒音のレベルの大
小に応じて、消音すべき騒音を選択すると共に、CNF
101〜104に設定するフィルタ係数W1a〜W4a,W1b
〜W4b,W1c〜W4cを選択した例を示したが、これに限
定されず、たとえば、第1〜第3騒音のレベルの大小に
応じて、さらに、信号処理回路8やスピーカ駆動回路1
4の動作のオン/オフをも行うようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の消音装
置によれば、住宅や工場等の所定の3次元空間に様々な
方向から到来する複数の騒音を能動的に確実に消音でき
る。すなわち、この発明の消音装置によれば、消音の対
象となる騒音の種類が実質的に増加するので、装置の有
効利用範囲が拡大され、様々な状況において静穏な音環
境を提供できる。
置によれば、住宅や工場等の所定の3次元空間に様々な
方向から到来する複数の騒音を能動的に確実に消音でき
る。すなわち、この発明の消音装置によれば、消音の対
象となる騒音の種類が実質的に増加するので、装置の有
効利用範囲が拡大され、様々な状況において静穏な音環
境を提供できる。
【図1】この発明の一実施例である消音装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】同消音装置の信号処理回路の構成及び初期設定
動作を説明するためのブロック図である。
動作を説明するためのブロック図である。
【図3】同消音装置が住宅に取り付けられた状態を模式
的に示す概念図である。
的に示す概念図である。
【図4】同消音装置が工場に取り付けられた状態を模式
的に示す概念図である。
的に示す概念図である。
【図5】この発明の実施例の変形例を説明するための概
念図である。
念図である。
2a〜2c センサマイク(騒音検出手段) 31〜34 付加音源スピーカ(付加音放射手段) 41〜44 エラーマイク(残留騒音検出手段) 6 入力信号切替回路(選択手段) 7 入力信号判定回路(選択手段) 8 信号処理回路(制御手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 入力される付加音信号に基づいて所定空
間に付加音を放射する複数の付加音放射手段と、 前記所定空間に到来する騒音を検出して騒音信号を出力
する複数の騒音検出手段と、 前記騒音が、複数の前記付加音放射手段から放射される
前記付加音によって打ち消されて残留する残留騒音を検
出して残留騒音信号を出力する単数又は複数の残留騒音
検出手段と、 前記騒音検出手段を選択する選択手段と、 前記騒音信号及び前記残留騒音信号に基づいて、前記選
択手段によって選択された前記騒音検出手段の検出位置
において対応する騒音の波形成分と逆位相となる付加音
を放射させる付加音信号を生成して複数の前記付加音放
射手段に供給する制御手段とを備えてなることを特徴と
する消音装置。 - 【請求項2】 前記選択手段は、複数の前記騒音検出手
段の出力レベルに基づいて前記騒音検出手段を選択する
構成とされていることを特徴とする請求項1記載の消音
装置。 - 【請求項3】 前記選択手段は、前記所定空間の状況変
化、あるいは複数の前記騒音の発生源の動作に連動して
前記騒音検出手段を選択する構成とされていることを特
徴とする請求項1記載の消音装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、 フィルタ係数が制御可能なコントロールド・フィルタ及
び適応フィルタを有し、前記騒音信号及び前記残留騒音
信号に基づいて、前記所定空間にて前記残留騒音を常時
最小とすべく前記適応フィルタにより適応制御を行い、
この結果算出される前記フィルタ係数を前記コントロー
ルド・フィルタに供給すると共に、前記騒音信号を前記
コントロールド・フィルタに入力し、該コントロールド
・フィルタの出力信号を前記付加音信号として複数の前
記付加音放射手段に供給し、 さらに、前記適応制御を安定化させるための補正用フィ
ルタが複数の前記騒音検出手段に対応して設けられ、消
音動作開始前に複数の前記補正用フィルタのフィルタ係
数の同定処理を行い、 複数の前記補正用フィルタは、前記選択手段による前記
騒音検出手段の選択に連動して切り替えられ、動作する
ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5324694A JPH07181980A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5324694A JPH07181980A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 消音装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181980A true JPH07181980A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18168685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5324694A Pending JPH07181980A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07181980A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10254458A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 能動遮音パネル |
JP2012226366A (ja) * | 2005-10-21 | 2012-11-15 | Panasonic Corp | 騒音制御装置 |
JP2013501946A (ja) * | 2009-08-07 | 2013-01-17 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | アクティブサウンドリダクションシステムと方法 |
JP2013137370A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Jfe Steel Corp | 機械設備から発生する低周波音の低減化方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5324694A patent/JPH07181980A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10254458A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 能動遮音パネル |
JP2012226366A (ja) * | 2005-10-21 | 2012-11-15 | Panasonic Corp | 騒音制御装置 |
JP2013501946A (ja) * | 2009-08-07 | 2013-01-17 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | アクティブサウンドリダクションシステムと方法 |
JP2013137370A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Jfe Steel Corp | 機械設備から発生する低周波音の低減化方法 |
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