JPH0718127B2 - 砂入り人工芝グランド - Google Patents
砂入り人工芝グランドInfo
- Publication number
- JPH0718127B2 JPH0718127B2 JP29064387A JP29064387A JPH0718127B2 JP H0718127 B2 JPH0718127 B2 JP H0718127B2 JP 29064387 A JP29064387 A JP 29064387A JP 29064387 A JP29064387 A JP 29064387A JP H0718127 B2 JPH0718127 B2 JP H0718127B2
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- JP
- Japan
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- sand
- pile
- straight
- crimped
- crimp
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Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Carpets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表面クッション性および耐久性に優れた砂入り
人工芝グランドに関する。
人工芝グランドに関する。
球技場、球技コート、フィールド競技場等いわゆるグラ
ンドは古来、土、砂、芝生等天然のまま使用していた
が、より競技がやりやすいようにあるいは天候に左右さ
れないように、また手入れが容易なように改善され、今
ではクレイや人工芝等のグランドが増えている。
ンドは古来、土、砂、芝生等天然のまま使用していた
が、より競技がやりやすいようにあるいは天候に左右さ
れないように、また手入れが容易なように改善され、今
ではクレイや人工芝等のグランドが増えている。
人工芝のグランドは手入れが簡単、水はけが良い点から
急速に普及したが、まだ、滑りやすいとか芝目に方向性
が生じる等の欠点があり、改良が望まれていた。
急速に普及したが、まだ、滑りやすいとか芝目に方向性
が生じる等の欠点があり、改良が望まれていた。
そこで、この人工芝の芝目内に砂を投入して、より競技
をしやすいようなグランドを造ろうとする試みが知られ
ている(特公昭60-46203)。
をしやすいようなグランドを造ろうとする試みが知られ
ている(特公昭60-46203)。
人工芝は通常、基材にポリプロピレンあるいはナイロン
の合成樹脂製ストレートパイル糸を植毛し、ループをカ
ットし、カットパイルの細片がストレートに上に向かっ
てほぼ直立しているものが用いられる。
の合成樹脂製ストレートパイル糸を植毛し、ループをカ
ットし、カットパイルの細片がストレートに上に向かっ
てほぼ直立しているものが用いられる。
この人工芝をコンクリート、アスファルト、土等の安定
基盤上に敷設し、その上から砂を芝目内に散布すると砂
は直立したストレートパイルの間に入って砂層を作る。
基盤上に敷設し、その上から砂を芝目内に散布すると砂
は直立したストレートパイルの間に入って砂層を作る。
この砂層は造成当初はクッション性に富み、良好なグラ
ンド表面を与えるが、長期間使用しているうちに砂層が
硬化しクッション性に欠けて来たり、表面が凹凸を有す
るようになり、これを均一化させるメンテナンス作業が
大変であった。
ンド表面を与えるが、長期間使用しているうちに砂層が
硬化しクッション性に欠けて来たり、表面が凹凸を有す
るようになり、これを均一化させるメンテナンス作業が
大変であった。
特にテニスコート等の場合は表面が硬くなったり凹凸が
生じるとボールの反撥高さやバウンド角度が異なり、満
足なプレーができなくなる。
生じるとボールの反撥高さやバウンド角度が異なり、満
足なプレーができなくなる。
この砂層の硬化の原因は定かではないが、砂層に介在し
ている砂以外の物が、この場合、ストレートパイルの細
片(の根元)だけであるため、砂を踏み続ける間に砂が
安定した配列をとり、硬化されていくものと考えられ
る。
ている砂以外の物が、この場合、ストレートパイルの細
片(の根元)だけであるため、砂を踏み続ける間に砂が
安定した配列をとり、硬化されていくものと考えられ
る。
本発明はかかる従来の砂入り人工芝グランドの欠点を解
消するため検討した結果、得られたものである。
消するため検討した結果、得られたものである。
したがって、本発明の目的は砂が硬化せず、常に良好な
クッション性を有する砂入り人工芝グランドを提供する
ことにある。
クッション性を有する砂入り人工芝グランドを提供する
ことにある。
上記目的を達成するため、本発明は次の手段をとるもの
である。
である。
即ち、本発明の砂入り人工芝グランドは合成樹脂製のス
トレートパイル糸と、このストレートパイル糸の60〜80
%の背丈を有する10〜25山/2.54cmの捲縮を有する捲縮
パイル糸とを該捲縮パイル糸を30〜70%含む配合比で交
互に基材に植毛してなる人工芝を安定基盤の上に敷設
し、該人工芝の芝目の中に砂を散布したことを特徴とす
るものである。
トレートパイル糸と、このストレートパイル糸の60〜80
%の背丈を有する10〜25山/2.54cmの捲縮を有する捲縮
パイル糸とを該捲縮パイル糸を30〜70%含む配合比で交
互に基材に植毛してなる人工芝を安定基盤の上に敷設
し、該人工芝の芝目の中に砂を散布したことを特徴とす
るものである。
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
本発明に使用する人工芝の細片を構成する合成樹脂の種
類としてはナイロン、ポリプロピレン等があるが、耐摩
耗性および吸水性に優れたナイロンが好ましい。
類としてはナイロン、ポリプロピレン等があるが、耐摩
耗性および吸水性に優れたナイロンが好ましい。
本発明における人工芝は捲縮がかかっていないストレー
トパイル糸と捲縮のかかった捲縮パイル糸が交互に植毛
されている必要がある。
トパイル糸と捲縮のかかった捲縮パイル糸が交互に植毛
されている必要がある。
パイル糸に捲縮をかける方法は従来公知の圧縮賦形、熱
ギア賦形等が利用できる。本発明の捲縮パイルとして
は、10〜25山/2.54cm、好ましくは15〜20山/2.54cmの範
囲のものが、本発明の効果を達成する上で重要である。
ギア賦形等が利用できる。本発明の捲縮パイルとして
は、10〜25山/2.54cm、好ましくは15〜20山/2.54cmの範
囲のものが、本発明の効果を達成する上で重要である。
本発明で言う交互に植毛されているとは、パイル糸が1
本または2本ずつ交互になっていても良いし、あるパイ
ル糸の群が交互に植毛されていても良い。つまり、ある
一定の広さの人工芝を見たとき、ストレートのパイルと
捲縮パイルが規則的に配列されていれば十分である。
本または2本ずつ交互になっていても良いし、あるパイ
ル糸の群が交互に植毛されていても良い。つまり、ある
一定の広さの人工芝を見たとき、ストレートのパイルと
捲縮パイルが規則的に配列されていれば十分である。
ストレートパイル糸を細片の長さは10〜25mmが好まし
く、その細片幅は5〜15mmが好ましい。
く、その細片幅は5〜15mmが好ましい。
本発明における捲縮パイル糸の背の高さ(見かけ長さ)
はストレートパイル糸の背の高さより低くなっている必
要がある。ストレートパイル糸はループ状のパイルをカ
ットしたカットパイルであるが、捲縮パイルの方はルー
プ状でもカット状でもいずれでも良い。ただ、いずれに
しても、ストレートパイルの背より低いことが必要であ
る。ストレート(カット)パイルより背の低い捲縮パイ
ルを作るには元々短かい毛足のループを植毛しても良い
が、ストレートパイルと実質的には同じ長さのループを
植毛しても捲縮がかかっているので、見かけ上の背は低
くなるので、この方法で作るのが好ましい。したがっ
て、ストレートパイルと捲縮パイルとの背の高さの相違
は実質上、捲縮数、捲縮度によって決定される。
はストレートパイル糸の背の高さより低くなっている必
要がある。ストレートパイル糸はループ状のパイルをカ
ットしたカットパイルであるが、捲縮パイルの方はルー
プ状でもカット状でもいずれでも良い。ただ、いずれに
しても、ストレートパイルの背より低いことが必要であ
る。ストレート(カット)パイルより背の低い捲縮パイ
ルを作るには元々短かい毛足のループを植毛しても良い
が、ストレートパイルと実質的には同じ長さのループを
植毛しても捲縮がかかっているので、見かけ上の背は低
くなるので、この方法で作るのが好ましい。したがっ
て、ストレートパイルと捲縮パイルとの背の高さの相違
は実質上、捲縮数、捲縮度によって決定される。
ストレートパイルと捲縮パイルとの植毛後での背丈の比
率としては、ストレートパイルを100としたとき、捲縮
パイルはその60〜80%の範囲にあるものが重要である。
この範囲にすることにより、捲縮パイルの全部または大
部分を砂中に埋没させることができ、本発明の効果を好
適に達成することができる。
率としては、ストレートパイルを100としたとき、捲縮
パイルはその60〜80%の範囲にあるものが重要である。
この範囲にすることにより、捲縮パイルの全部または大
部分を砂中に埋没させることができ、本発明の効果を好
適に達成することができる。
また、本発明においては、かかるストレートパイルと捲
縮パイルの配合比を、該捲縮パイルを30〜70%、好まし
くは40〜60%含む配合比で交互に植毛して存在させるこ
とによって、砂に埋没した捲縮パイルのスプリング機能
と砂との相乗効果を発揮させることができ、クッション
効果を大幅に改善するものである。
縮パイルの配合比を、該捲縮パイルを30〜70%、好まし
くは40〜60%含む配合比で交互に植毛して存在させるこ
とによって、砂に埋没した捲縮パイルのスプリング機能
と砂との相乗効果を発揮させることができ、クッション
効果を大幅に改善するものである。
芝目内に散布される砂は特に限定されないが、硅酸分の
多い天然硅砂が好ましい。散布する砂の量も自由である
が、背の低い捲縮パイルが完全に埋没する程度が最も好
ましい。
多い天然硅砂が好ましい。散布する砂の量も自由である
が、背の低い捲縮パイルが完全に埋没する程度が最も好
ましい。
本発明の砂入り人工芝グランドを図面により説明する。
第1図は、該砂入り人工芝グランドの断面を示す模式図
である。1はストレートパイルで、2は捲縮パイルであ
り、これらは基布3に植毛されており、このパイルの間
隙部分に砂4が散布されている。図において、捲縮パイ
ル2は、砂4中に全部または大部分埋没しており、プレ
ーヤーによって踏まれた部分は、荷重がかかるが、複数
本の捲縮パイル2と砂4は、該荷重に対して相乗的に作
用して捲縮パイル2の屈曲スプリング挙動に合せてクッ
ション機能を発揮するのである。
第1図は、該砂入り人工芝グランドの断面を示す模式図
である。1はストレートパイルで、2は捲縮パイルであ
り、これらは基布3に植毛されており、このパイルの間
隙部分に砂4が散布されている。図において、捲縮パイ
ル2は、砂4中に全部または大部分埋没しており、プレ
ーヤーによって踏まれた部分は、荷重がかかるが、複数
本の捲縮パイル2と砂4は、該荷重に対して相乗的に作
用して捲縮パイル2の屈曲スプリング挙動に合せてクッ
ション機能を発揮するのである。
本発明のクッション性に優れた人工芝グランドの砂層の
中にはストレートパイル糸(の根元)と捲縮パイルが介
在している。この捲縮パイルは屈曲回復性が大きいた
め、砂に力がかかっても反発し、表面クッション性を良
くする。また、水分を吸ったとき、これが乾くときに生
ずる体積変化に乗じて捲縮パイルが動くため、砂も移動
し、硬化が起こらないのである。
中にはストレートパイル糸(の根元)と捲縮パイルが介
在している。この捲縮パイルは屈曲回復性が大きいた
め、砂に力がかかっても反発し、表面クッション性を良
くする。また、水分を吸ったとき、これが乾くときに生
ずる体積変化に乗じて捲縮パイルが動くため、砂も移動
し、硬化が起こらないのである。
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
ナイロン織物の基材に、ナイロンフィルムをスリットし
た無捲縮のストレートスリットヤーンからなるパイル糸
と、これに7山/1cmの捲縮をかけた捲縮パイル糸とを1
本ずつ交互に植毛した人工芝を作った。この人工芝のス
トレートパイル(カット状)の長さ(背)は19mmであ
り、捲縮パイル糸(カット状)の長さは同じく19mmであ
るが、捲縮がかかっているので見かけの長さ(背)は13
mmであった。この人工芝をコンクリートの安定基盤上に
敷設し、この上に天然硅砂を、捲縮パイルの頭が埋没す
るまで散布した。
た無捲縮のストレートスリットヤーンからなるパイル糸
と、これに7山/1cmの捲縮をかけた捲縮パイル糸とを1
本ずつ交互に植毛した人工芝を作った。この人工芝のス
トレートパイル(カット状)の長さ(背)は19mmであ
り、捲縮パイル糸(カット状)の長さは同じく19mmであ
るが、捲縮がかかっているので見かけの長さ(背)は13
mmであった。この人工芝をコンクリートの安定基盤上に
敷設し、この上に天然硅砂を、捲縮パイルの頭が埋没す
るまで散布した。
このようにして造成したグランドは表面クッション性に
富み、長期間砂が硬化しないことを確認した。
富み、長期間砂が硬化しないことを確認した。
また、表面に露出しているストレートパイル糸の細片が
損傷しだした頃、砂を若干除去することにより、再び芝
目の美しいグランドが再現した。
損傷しだした頃、砂を若干除去することにより、再び芝
目の美しいグランドが再現した。
本発明は次の効果を発揮する。
(1)砂層に埋没した捲縮パイルの屈曲回復力により表
面クッション性に優れたグランドを提供する。
面クッション性に優れたグランドを提供する。
(2)吸水による体積変化に乗じて、捲縮パイルが動く
ことにより、砂が移動し、硬化を防止する。
ことにより、砂が移動し、硬化を防止する。
(3)露出したストレートパイルが損傷すれば、砂層を
減らすことにより、新しい芝目を再現できる。
減らすことにより、新しい芝目を再現できる。
第1図は、本発明の砂入り人工芝グランドの断面を示す
模式図である。 図中 1:ストレートパイル 2:捲縮パイル 3:基布 4:砂
模式図である。 図中 1:ストレートパイル 2:捲縮パイル 3:基布 4:砂
Claims (1)
- 【請求項1】合成樹脂製のストレートパイル糸と、この
ストレートパイル糸の60〜80%の背丈を有する10〜25山
/2.54cmの捲縮を有する捲縮パイル糸とを該捲縮パイル
糸を30〜70%含む配合比で交互に基材に植毛してなる人
工芝を安定基盤の上に敷設し、該人工芝の芝目の中に砂
を散布したことを特徴とする砂入り人工芝グランド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29064387A JPH0718127B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 砂入り人工芝グランド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29064387A JPH0718127B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 砂入り人工芝グランド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01135312A JPH01135312A (ja) | 1989-05-29 |
JPH0718127B2 true JPH0718127B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=17758620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29064387A Expired - Fee Related JPH0718127B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 砂入り人工芝グランド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718127B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002339312A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Toray Ind Inc | 湿潤性人工芝生グランド用の人工芝生 |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP29064387A patent/JPH0718127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01135312A (ja) | 1989-05-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |