JPH07180465A

JPH07180465A - オーガスクリュー連結部のジョイント脱着装置

Info

Publication number: JPH07180465A
Application number: JP32411993A
Authority: JP
Inventors: Kimimasa Kataue; 公正片上; Katsutoshi Miyoshi; 勝利三好
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1993-12-22
Filing date: 1993-12-22
Publication date: 1995-07-18
Anticipated expiration: 2013-03-18
Also published as: JP2728360B2

Abstract

(57)【要約】【目的】ジョイントピンの脱着を自動化すると共に、
ジョイントピンの脱落、紛失を防止したオーガスクリュ
ー連結部のジョイント脱着装置を提供すること。【構成】把持装置移動用ジャッキ１２を伸長し仮受架
台１１を前進して下部のアースオーガ３を支持し、スク
リューチャッキング用ジャッキ１７を伸長してクランプ
１５、１５で把持固定し、ジョイントピン脱着用ジャッ
キ２１を伸長してフレーム２０を移動しジョイントピン
用フレーム２４を押してジョイントピン２３、２３を挿
入又は引き抜く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＳＭＷ（ソイルミキシ
ングウォール）に用いられるオーガスクリュー連結部の
ジョイント脱着装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複数のオーガスクリューを連結しなから
ＳＭＷ工法を進める場合に従来の方法では、下部のスク
リューを鋼材等で仮受けし、上部のスクリューとの回転
角度及び通り芯を人力で強制的に合わせたのち、スクリ
ュー同士を連結して緊結用の２本のピン穴に２本のジョ
イントピンを、人力で叩き込んで固定する方法が採られ
ていた。また、スクリューを切り離す場合は、逆に下部
スクリューを仮受けしたのち、ジョイントピンを人力で
打撃して抜いていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法には、次の
欠点があった。

【０００４】（１）下部スクリューを鋼材等で仮受けし
て上部スクリューを切り離すと、下部スクリューの拘束
力がなくなって地山の応力により通り芯がずれ、次に接
合する場合に芯合わせに時間と労力を要する。

【０００５】（２）ジョイントピンをハンマー等で叩い
て抜くが、相当の力での打撃力が必要であり、また、抜
けたときのピンの行方のコントロールが困難でピンが落
下する不具合がある。

【０００６】（３）ジョイントピンが２本なので、削孔
中の衝撃等で脱落するおそれがある。

【０００７】（４）オーガスクリューの連結切り離しの
際にジョイントピンは、その都度、スクリューから取り
外して保管するので、紛失のおそれがある。

【０００８】本発明は、ジョイントピンの脱着を自動化
すると共に、ジョイントピンの脱落、紛失を防止したオ
ーガスクリュー連結部のジョイント脱着装置を提供する
ことを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、アース
オーガ本体にオーガスクリューに対し前後進自在に設け
られた仮受架台と、該仮受架台を前後進させる移動用ジ
ャッキと、該仮受架台に設けられ選択的に下部オーガス
クリューを把持固定するクランプと、該クランプを作動
させるチャッキング用ジャッキとを備えたオーガスクリ
ュー把持装置と、前記仮受架台に前後進自在に設けられ
１対のジョイントピンを支持して上部オーガスクリュー
に取付けられたジョイントピン用フレームを移動させる
脱着用アタッカを備えたフレームと、該フレームを前後
進させるジョイントピン脱着用ジャッキとを設けてい
る。

【００１０】

【作用】上記のように構成されたオーガスクリュー連結
部のジョイント脱着装置においては、下部オーガスクリ
ュー３を所定高さ、回転角度で止め、移動用ジャッキ１
２を伸長し仮受架台１１を前進して下部オーガスクリュ
ーを支持し、チャッキング用ジャッキを伸長してクラン
プ１５、１５で把持固定し、上部オーガスクリュー３Ａ
を接合したのち、又、上部オーガスクリューが切り離し
可能状態になっとき、ジョイントピン脱着用ジャッキ２
１を伸長してフレーム２０を移動しジョイントピン用フ
レーム２４を押してジョイントピン２３、２３を挿入又
は引き抜く。

【００１１】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

【００１２】図１及び図２において、全体を符号Ａで示
すアースオーガのオーガ１には、オーガスクリュー３を
着脱する複数（図示の例では３個）のワンタッチジョイ
ント２が設けられている。そして、ワンタッチジョイン
ト２の下方には、全体を符号Ｂで示すジョイント脱着装
置が設けられている。なお、図中の符号４は昇降用モー
タ、５はステーシリンダ、６はスライドシリンダ、７は
傾斜シリンダ、８は走行油圧モータ、９はチェーンコン
ベアである。

【００１３】前記ジョイント脱着装置Ｂには、後記する
オーガスクリュー把持装置Ｃとジョイントピン脱着装置
Ｄとが設けられている。

【００１４】図３ないし図６において、アースオーガ１
の水平架台１０には、オーガスクリュー把持装置Ｂの仮
受架台１１がスライド自在に支持され、１対の把持装置
移動用ジャッキ１２によりオーガスクリュー３に対し図
３の位置から図６の位置に前進されるようになってい
る。その仮受架台１１の両側には、選択的に仮受けした
オーガスクリュー３の荷重を支持するアウトリガージャ
ッキ１３が設けられている。また、仮受架台１１の両側
には、ジョイントピン脱着装置Ｄが設けられている。

【００１５】図７及び図８をも参照し、仮受架台１１の
オーガスクリュー３のセンターを含む中心線上の両側に
は、固定ピン１４により１対のクランプ１５が枢着され
ている。これらクランプ１５、１５の後端は、リンク１
６、１６を介して仮受架台１１に連結されたスクリュー
チャッキング用ジャッキ１７に連結されている。そし
て、クランプ１５、１５の形状は、ジャッキ１７の伸長
時に、前端が相互に接近してオーガスクリュー３を把持
し仮受架台１１と凹部１１ａと一体化され、ジャッキ１
７の収縮時にオーガスクリューを開放するようになって
いる。

【００１６】図９及び図１０をも参照し、ジョイントピ
ン脱着装置Ｄのフレーム２０は、仮受架台１１の両側に
前後方向にスライド自在に支持され、ジョイントピン脱
着用ジャッキ２１によりスライドされるようになってい
る。そのフレーム２０には、前記凹部１１ａと略円形の
凹部２０ａが形成され、この凹部の両側には脱着用アタ
ッカ２２が設けられている。

【００１７】他方、１対のジョイントピン２３を支持し
たジョイントピン用フレーム２４が設けられている。こ
のフレーム２４には、オーガスクリュー３を収めるＵ字
状の凹部２５が形成され、ピン２３、２３はその凹部２
５に突出されている。また、フレーム２４の基部には、
挿入時当り面２６が設けられ、両側端部には、引き抜き
時当り面２７、２７が設けられている。このジョイント
ピン用フレーム２４は、上部のオーガスクリュー３Ａ
に、軸と直交する方向にスライド自在に取り付けられて
いる。すなわち、フレーム２４は、オーガスクリュー３
Ａに取り付けられた状態で、ジョイントピン２３、２３
を挿入、引き抜きを行うようになっている。

【００１８】次に、オーガスクリューの連結、切り離し
の態様を説明する。

【００１９】先ず、削孔中のオーガスクリュー３を、所
定高さ及び所定回転角度で止める。

【００２０】次いで、把持装置移動用ジャッキ１２、１
２を伸長し、仮受架台１１の凹部１１ａをオーガスクリ
ュー３に係合させる。

【００２１】次いで、オーガスクリュー３を巻き下げ、
仮受リング３ａを仮受架台１１に預ける。この際、アウ
トリガージャッキ１３、１３を伸長してオーガスクリュ
ー３の荷重を支持する。

【００２２】次いで、スクリューチャッキング用ジャッ
キ１７〜１７を伸長し、クランプ１５、１５を閉じてオ
ーガスクリュー３を確実に把持する。

【００２３】次いで、ワンタッチジョイント２を外して
オーガ１を上動し、スライドシリンダ６及びチェーンコ
ンベア９を作動しオーガスクリュー３Ａを移動してワン
タッチジョイント２に連結する。そこで、オーガ１を下
動して両オーガスクリュー３、３Ａを接合する。

【００２４】次いで、ジョイントピン脱着用ジャッキ２
１、２１を伸長してフレーム２０を前進し、脱着用アタ
ッカ２２でジョイントピン用フレーム２４の挿入時当り
面２６を押してジョイントピン２３、２３を挿入する
（図９）。

【００２５】最後に、脱着用ジャッキ２１、２１を収縮
してフレームを後退し、スクリューチャッキング用ジャ
ッキ１７を収縮してクランプ１５、１５の把持を解き、
把持装置移動用ジャッキ１２、１２を収縮し仮受架台１
１を原位置に戻して終了する。

【００２６】他方、ジョイントピン２３、２３を引き抜
く際は、オーガスクリュー３を図９の位置に対し図１１
に示すように１８０°回動した位置で、フレーム２０を
前進し、脱着用アタッカ２２、２２でジョイントピン用
フレーム２４の引き抜き時当り面２７、２７を押してジ
ョイントピン２３、２３を引き抜く。

【００２７】図１２はジョイントピン脱着装置の別の例
を示し、この装置Ｄ１のジョイントピンクランプ２８を
矢印ａ方向に縮めてジョイントピン用フレーム２４Ａを
把持し、ジョイントピン２３、２３を挿入又は引き抜く
ようにした例である。

【００２８】図１３及び図１４はジョイントピン脱着装
置の別の例を示し、この装置Ｄ２のロータリアクチュエ
ータ２９により、ジョイントピン用フレーム３０に埋設
したジョイントピン３１、３１を回動し、ジョイントピ
ン３１の外周部３１ａをオーガスクリュー３の６角部３
ｂの円弧状溝部３ｃに係合して連結し、又は、ジョイン
トピン３１の切り欠き部３１ｂにより連結を解くように
した例である。

【００２９】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、オーガスクリュー把持装置でオーガスクリ
ューを把持して通り芯のずれをなくし、ジョイントピン
脱着装置でジョイントピンを容易に脱着して作業を自動
化し、作業性や安全性を向上することができる。

【００３０】また、ジョイントピン用フレームで１対の
ジョイントピンを支持すると共に連結側のオーガスクリ
ューに設け、ジョイントピンの脱落や紛失を防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施したジョイント脱着装置を備えた
アースオーガを示す側面図。

【図２】図１の正面図。

【図３】本発明の一実施例を示す上面図。

【図４】図１の正面図。

【図５】図１の側面図。

【図６】仮受架台前進時の状態を示す上面図。

【図７】オーガスクリュー把持装置を示す上面図。

【図８】図７の側面図。

【図９】ジョイントピン脱着装置を示す上面図。

【図１０】図９の側面図。

【図１１】ジョイントピン用フレームの引き抜き時の状
態を示す上面図。

【図１２】ジョイントピン脱着装置の別の実施例を示す
斜視図。

【図１３】ジョイントピン脱着装置の別の実施例を示す
上面図。

【図１４】図１３のジョイントピン回りを示す分解斜視
図。

【符号の説明】

Ａ・・・アースオーガＢ・・・ジョイント脱着装置Ｃ・・・オーガスクリュー把持装置Ｄ・・・ジョイントピン脱着装置１・・・オーガ２・・・ワンタッチジョイント３、３Ａ・・・オーガスクリュー３ｃ・・・仮受リング３ｂ・・・６角部３ｅ・・・円弧状溝部４・・・昇降用モータ５・・・ステーシリンダ６・・・スライドシリンダ７・・・傾斜シリンダ８・・・走行油圧モータ９・・・チェーンコンベア１０・・・架台１１・・・仮受架台１１ａ・・・凹部１２・・・把持装置移動用ジャッキ１３・・・アウトリガージャッキ１４・・・固定ピン１６・・・リンク１７・・・スクリューチャッキング用ジャッキ２０・・・フレーム２０ａ・・・凹部２１・・・ジョイントピン脱着用ジャッキ２３、３１・・・ジョイントピン２４、２４Ａ、３０・・・ジョイントピン用フレーム２５・・・凹部２６・・・挿入時当り面２７・・・引き抜き時当り面２８・・・ジョイントピンクランプ２９・・・ロータリアクチュエータ３１ａ・・・外周部３１ｂ・・・切り欠き部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アースオーガ本体にオーガスクリューに
対し前後進自在に設けられた仮受架台と、該仮受架台を
前後進させる移動用ジャッキと、該仮受架台に設けられ
選択的に下部オーガスクリューを把持固定するクランプ
と、該クランプを作動させるチャッキング用ジャッキと
を備えたオーガスクリュー把持装置と、前記仮受架台に
前後進自在に設けられ１対のジョイントピンを支持して
上部オーガスクリューに取付けられたジョイントピン用
フレームを移動させる脱着用アタッカを備えたフレーム
と、該フレームを前後進させるジョイントピン脱着用ジ
ャッキとを設けたことを特徴とするオーガスクリュー連
結部のジョイント脱着装置。