JPH07180256A - カーポート、テラスなどの屋根 - Google Patents
カーポート、テラスなどの屋根Info
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- JPH07180256A JPH07180256A JP34619893A JP34619893A JPH07180256A JP H07180256 A JPH07180256 A JP H07180256A JP 34619893 A JP34619893 A JP 34619893A JP 34619893 A JP34619893 A JP 34619893A JP H07180256 A JPH07180256 A JP H07180256A
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- roof
- frame
- roof plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 暴風警報又は大雪警報などが発令された場合
に、屋根板の破壊や屋根枠又は支柱の屈折などを未然に
防止し得るカーポート、テラスなどの屋根を提供する。 【構成】 屋根枠4と、その屋根枠に支持された屋根板
5とを有するカーポート、テラスなどの屋根において、
屋根板5を複数個5a,5bに分割して、一部又は全部
の屋根板を、屋根面積が閉鎖時の面積から開放時に小さ
くなるように、前記屋根枠に開閉移動可能に支持した。
に、屋根板の破壊や屋根枠又は支柱の屈折などを未然に
防止し得るカーポート、テラスなどの屋根を提供する。 【構成】 屋根枠4と、その屋根枠に支持された屋根板
5とを有するカーポート、テラスなどの屋根において、
屋根板5を複数個5a,5bに分割して、一部又は全部
の屋根板を、屋根面積が閉鎖時の面積から開放時に小さ
くなるように、前記屋根枠に開閉移動可能に支持した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支柱で屋根枠を支持
し、その屋根枠に屋根板を支持させてなるカーポート
(簡易車庫)、テラスなどの屋根に関する。
し、その屋根枠に屋根板を支持させてなるカーポート
(簡易車庫)、テラスなどの屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のカーポート、テラスなど
の屋根は、屋根板が屋根枠に固定されて、屋根面積が常
に一定不変のものである。
の屋根は、屋根板が屋根枠に固定されて、屋根面積が常
に一定不変のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
カーポート、テラスなどの屋根は、支柱に屋根枠を介し
て屋根板を固定した構造であり、かつ、一定の屋根面積
を有するものであるため、暴風時などには、屋根板が強
大な吹上げ力を受け、屋根板が破壊されたり、屋根枠又
は支柱が屈折されたりするなどの問題があった。また、
豪雪地帯では、一夜で屋根板に堆積した大雪の荷重で屋
根板が破壊されるなどの同様の問題がある。
カーポート、テラスなどの屋根は、支柱に屋根枠を介し
て屋根板を固定した構造であり、かつ、一定の屋根面積
を有するものであるため、暴風時などには、屋根板が強
大な吹上げ力を受け、屋根板が破壊されたり、屋根枠又
は支柱が屈折されたりするなどの問題があった。また、
豪雪地帯では、一夜で屋根板に堆積した大雪の荷重で屋
根板が破壊されるなどの同様の問題がある。
【0004】本発明は、上記の点に鑑み、暴風警報又は
大雪警報などが発令された時など、屋根が破壊される恐
れがある場合に、屋根板の破壊や屋根枠又は支柱の屈折
などを未然に防止し得るようにしたカーポート、テラス
などの屋根を提供することを目的とする。
大雪警報などが発令された時など、屋根が破壊される恐
れがある場合に、屋根板の破壊や屋根枠又は支柱の屈折
などを未然に防止し得るようにしたカーポート、テラス
などの屋根を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、屋根枠と、その屋根枠に支持された屋根板とを有す
るカーポート、テラスなどの屋根において、前記屋根板
を複数個に分割して、一部又は全部の屋根板を、屋根面
積が閉鎖時の面積から開放時に小さくなるように、前記
屋根枠に開閉移動可能に支持したことを特徴としてい
る。
め、屋根枠と、その屋根枠に支持された屋根板とを有す
るカーポート、テラスなどの屋根において、前記屋根板
を複数個に分割して、一部又は全部の屋根板を、屋根面
積が閉鎖時の面積から開放時に小さくなるように、前記
屋根枠に開閉移動可能に支持したことを特徴としてい
る。
【0006】また、閉鎖時に支持強度が小さな位置に支
持されている屋根板を、開放時に支持強度の大きい位置
側に移動可能に支持したことを特徴としている。
持されている屋根板を、開放時に支持強度の大きい位置
側に移動可能に支持したことを特徴としている。
【0007】また、可動屋根板を、閉鎖位置から開放位
置への方向及びその逆方向に移動する移動手段を設けた
ことを特徴としている。
置への方向及びその逆方向に移動する移動手段を設けた
ことを特徴としている。
【0008】さらに、可動屋根板を、閉鎖位置におい
て、固定屋根板側又は屋根枠側に引寄せる引寄せ手段を
備えたことを特徴とする。
て、固定屋根板側又は屋根枠側に引寄せる引寄せ手段を
備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】屋根板を屋根枠に沿って開放方向に移動する
と、カーポート、テラスなどの屋根の屋根面積が小さく
なり、屋根板の受ける風圧又は積雪荷重が小さくなる。
と、カーポート、テラスなどの屋根の屋根面積が小さく
なり、屋根板の受ける風圧又は積雪荷重が小さくなる。
【0010】屋根板を、支持強度の大きい位置側に移動
可能に支持した場合は、開放時における屋根板の開放位
置方向への移動に伴う屋根板と屋根枠の荷重の集中によ
る弊害が予防される。
可能に支持した場合は、開放時における屋根板の開放位
置方向への移動に伴う屋根板と屋根枠の荷重の集中によ
る弊害が予防される。
【0011】移動手段を設けた場合は、その移動手段の
操作により、屋根板の開閉を容易迅速に行うことができ
る。
操作により、屋根板の開閉を容易迅速に行うことができ
る。
【0012】さらに、引寄せ手段を備えた場合は、可動
屋根板を閉鎖位置において固定屋根板側に引寄せて固定
し、ガタ発生を防止することができる。
屋根板を閉鎖位置において固定屋根板側に引寄せて固定
し、ガタ発生を防止することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明をカーポートに適用した場合の
実施例について、図面に基いて説明する。図1はカーポ
ートの要部の縦断面図、図2はカーポートの平面図、図
3は図2のA−A線拡大断面図、図4は図1の円C部の
拡大図である。
実施例について、図面に基いて説明する。図1はカーポ
ートの要部の縦断面図、図2はカーポートの平面図、図
3は図2のA−A線拡大断面図、図4は図1の円C部の
拡大図である。
【0014】支柱1の上端部に連結された補助梁2及び
梁3により屋根枠4が支持されている。屋根枠4は、上
枠4a、下枠4b、左右の側枠4c,4dにより矩形に
枠組みされ、その内側に複数個に分割された屋根板5
a,5bが支持されている。カーポートの屋根は、上記
梁2,3及び屋根枠4と屋根板5a,5bで構成される
場合のほか、垂木や母屋が設けられる場合がある。
梁3により屋根枠4が支持されている。屋根枠4は、上
枠4a、下枠4b、左右の側枠4c,4dにより矩形に
枠組みされ、その内側に複数個に分割された屋根板5
a,5bが支持されている。カーポートの屋根は、上記
梁2,3及び屋根枠4と屋根板5a,5bで構成される
場合のほか、垂木や母屋が設けられる場合がある。
【0015】図1の図示の例は、傾斜する屋根の下端部
を支柱1の上端部に固定した片流れタイプである。この
タイプの場合は、屋根板が傾斜方向に二等分割され、一
方の屋根板5aは、屋根枠4の内側の下半分を覆う位置
に固定されている。また、他方の屋根板5bは、平常時
は、屋根枠の内側の上半分を覆う位置(閉鎖位置)に固
定されるが、非常時には前記固定屋根板5aと重なる位
置(開放位置)まで、屋根枠の左右の側枠4c,4dに
沿って下方に移動可能に支持されている。
を支柱1の上端部に固定した片流れタイプである。この
タイプの場合は、屋根板が傾斜方向に二等分割され、一
方の屋根板5aは、屋根枠4の内側の下半分を覆う位置
に固定されている。また、他方の屋根板5bは、平常時
は、屋根枠の内側の上半分を覆う位置(閉鎖位置)に固
定されるが、非常時には前記固定屋根板5aと重なる位
置(開放位置)まで、屋根枠の左右の側枠4c,4dに
沿って下方に移動可能に支持されている。
【0016】側枠4c,4dは、図3に示すように、そ
の対向面に内側に開口する上下2条の溝41,42を有
し、その溝の側枠長手方向両端部がそれぞれ上枠4a及
び下枠4bにより閉塞されている。そして、下側の溝4
2には固定屋根板5aの左右両端部がクッション材又は
ビード6を介して嵌着されている。これに対して、上側
の溝41には、可動屋根板5bの左右両端面に突設され
た摩擦係数の小さな材料で作られたスライダ又はローラ
などの案内子7が移動自在に嵌合してあり、その案内子
7を介して、可動屋根板5bが図1の閉鎖位置から図2
に矢印Bで示すように、開放位置まで移動可能である。
の対向面に内側に開口する上下2条の溝41,42を有
し、その溝の側枠長手方向両端部がそれぞれ上枠4a及
び下枠4bにより閉塞されている。そして、下側の溝4
2には固定屋根板5aの左右両端部がクッション材又は
ビード6を介して嵌着されている。これに対して、上側
の溝41には、可動屋根板5bの左右両端面に突設され
た摩擦係数の小さな材料で作られたスライダ又はローラ
などの案内子7が移動自在に嵌合してあり、その案内子
7を介して、可動屋根板5bが図1の閉鎖位置から図2
に矢印Bで示すように、開放位置まで移動可能である。
【0017】図示の片流れタイプのカーポートは、屋根
枠の側枠4c,4dが傾斜しているため、可動屋根板5
bを閉鎖位置に固定するための係止手段(図示せず)を
可動屋根板5bの上辺と上枠4aとに設けてあり、可動
屋根板を閉鎖位置まで移動したときに、その係止手段に
より閉鎖位置に固定され、また、可動屋根板を開放させ
る場合には、その前に、係止状態を解除するようになっ
ている。
枠の側枠4c,4dが傾斜しているため、可動屋根板5
bを閉鎖位置に固定するための係止手段(図示せず)を
可動屋根板5bの上辺と上枠4aとに設けてあり、可動
屋根板を閉鎖位置まで移動したときに、その係止手段に
より閉鎖位置に固定され、また、可動屋根板を開放させ
る場合には、その前に、係止状態を解除するようになっ
ている。
【0018】好ましい実施例では、図4に示すように、
固定屋根板5aの上辺に、引き違い障子におけるクレセ
ント錠と同様のクレセント錠8aを取付けると共に、可
動屋根板5bの下辺に、クレセント錠の受け片8bを取
付けて、引寄せ手段8を構成してあり、可動屋根板5b
を閉鎖した後、前記引寄せ手段8のクレセント錠を所定
方向に回転すると、これが前記受け片8bに係合して、
可動屋根板5bを固定屋根板5a側に引寄せ、かつ、固
定する。この引寄せ手段8で、上記係止手段を兼ねるこ
とも可能である。
固定屋根板5aの上辺に、引き違い障子におけるクレセ
ント錠と同様のクレセント錠8aを取付けると共に、可
動屋根板5bの下辺に、クレセント錠の受け片8bを取
付けて、引寄せ手段8を構成してあり、可動屋根板5b
を閉鎖した後、前記引寄せ手段8のクレセント錠を所定
方向に回転すると、これが前記受け片8bに係合して、
可動屋根板5bを固定屋根板5a側に引寄せ、かつ、固
定する。この引寄せ手段8で、上記係止手段を兼ねるこ
とも可能である。
【0019】そして、この引寄せ手段を作用させた場合
は、閉鎖位置における屋根板5a,5bの隣接部分から
の漏水の防止効果と、各屋根板間の風や交通振動などに
よる振動に伴うビビリ音などの騒音発生の防止効果が得
られる。開放位置においても、引寄せ固定を行うことが
望ましい。
は、閉鎖位置における屋根板5a,5bの隣接部分から
の漏水の防止効果と、各屋根板間の風や交通振動などに
よる振動に伴うビビリ音などの騒音発生の防止効果が得
られる。開放位置においても、引寄せ固定を行うことが
望ましい。
【0020】なお、屋根枠4の側枠4c,4dに設けら
れる可動屋根板を案内するための案内溝41を、図5に
示すように、閉鎖位置に対応する部分(41U)は固定
屋根板5aの延長上に存在し、開放位置に対応する部分
(41L)は固定屋根板5aの上側に存在するように、
段差をもって形成し、かつ、閉鎖位置の案内溝41U及
び開放位置の案内溝41Lとにそれぞれ可動屋根板の案
内子7が嵌合停止される凹部など41nu,41nlを
形成しておけば、可動屋根板5bは、図6に示すよう
に、閉鎖位置では固定屋根板5aと一連に連続する外観
をもって固定され、また、開放位置でも安定した状態で
止められるので、特別に係止手段を設けなくとも良い。
れる可動屋根板を案内するための案内溝41を、図5に
示すように、閉鎖位置に対応する部分(41U)は固定
屋根板5aの延長上に存在し、開放位置に対応する部分
(41L)は固定屋根板5aの上側に存在するように、
段差をもって形成し、かつ、閉鎖位置の案内溝41U及
び開放位置の案内溝41Lとにそれぞれ可動屋根板の案
内子7が嵌合停止される凹部など41nu,41nlを
形成しておけば、可動屋根板5bは、図6に示すよう
に、閉鎖位置では固定屋根板5aと一連に連続する外観
をもって固定され、また、開放位置でも安定した状態で
止められるので、特別に係止手段を設けなくとも良い。
【0021】なお、隣接する屋根板の端部同志を単に当
接する場合は、図7に示すように、可動屋根板5bの端
部枠材51に、水切り縁52を形成して、雨仕舞を向上
することも良い。
接する場合は、図7に示すように、可動屋根板5bの端
部枠材51に、水切り縁52を形成して、雨仕舞を向上
することも良い。
【0022】可動屋根板5bのための前記係止手段や引
寄せ手段8がこのカーポートの駐車エリアの地面に立つ
人の手が届く位置に設けてある場合は、上記可動屋根板
の開放及び閉鎖を、手で行うことができる。しかし、手
が届かない位置に設けてある場合は、図8に例示するよ
うに、可動屋根板5bにワイヤ9の一端部を結合し、そ
のワイヤを屋根枠4の上枠4a及び下枠4bに取付けた
滑車10に通し、ワイヤの他端部を支柱1の間に回転自
在に設けた巻取軸11に結合して、その巻取軸11に接
続したハンドル12を所定方向にゆっくり回転すること
により、可動屋根板5bを開放位置から閉鎖方向に移動
させることができる。逆に、開放位置から閉鎖位置まで
移動した時に可動屋根板を停止するためには、前記ハン
ドル12の回転を阻止するストッパ13を設けることも
できる。
寄せ手段8がこのカーポートの駐車エリアの地面に立つ
人の手が届く位置に設けてある場合は、上記可動屋根板
の開放及び閉鎖を、手で行うことができる。しかし、手
が届かない位置に設けてある場合は、図8に例示するよ
うに、可動屋根板5bにワイヤ9の一端部を結合し、そ
のワイヤを屋根枠4の上枠4a及び下枠4bに取付けた
滑車10に通し、ワイヤの他端部を支柱1の間に回転自
在に設けた巻取軸11に結合して、その巻取軸11に接
続したハンドル12を所定方向にゆっくり回転すること
により、可動屋根板5bを開放位置から閉鎖方向に移動
させることができる。逆に、開放位置から閉鎖位置まで
移動した時に可動屋根板を停止するためには、前記ハン
ドル12の回転を阻止するストッパ13を設けることも
できる。
【0023】ストッパ13を外した時に、可動屋根板5
bが荷重により急激に降下することを防止するため、ハ
ンドル12の急回転を阻止する既知の減速機構が付加さ
れている。従って、ストッパ13を外してハンドル12
をゆっくり回転して、可動屋根板を安全容易に開放位置
に移動させることができる。
bが荷重により急激に降下することを防止するため、ハ
ンドル12の急回転を阻止する既知の減速機構が付加さ
れている。従って、ストッパ13を外してハンドル12
をゆっくり回転して、可動屋根板を安全容易に開放位置
に移動させることができる。
【0024】勿論、前記ハンドルを用いる手動式に限ら
ず、巻取軸11を逆転可能なモータの回転軸に結合し
て、電動式にすることもできる。
ず、巻取軸11を逆転可能なモータの回転軸に結合し
て、電動式にすることもできる。
【0025】こうして、このカーポートは、可動屋根板
5bが平常時の閉鎖位置にあるときは、最大の屋根面積
を有して、駐車エリアへの降雨及び降雪を十分に防ぐこ
とができる。そして、暴風警報や大雪警報が発令された
時は、可動屋根板5bを閉鎖位置まで移動することによ
り、屋根面積を最小面積にすることができる。図示の例
では、屋根板が二等分されているので、屋根面積が半減
されるが、分割数を多くし、閉鎖位置における重なり枚
数を多くすれば、最小面積をさらに小さくすることが可
能である。従って、屋根面積の縮小により、暴風時や豪
雪時に屋根板に加わる風圧や積雪荷重をできる限り少な
くすることができ、屋根板の破壊又は屋根枠もしくは支
柱の屈折が防止される。
5bが平常時の閉鎖位置にあるときは、最大の屋根面積
を有して、駐車エリアへの降雨及び降雪を十分に防ぐこ
とができる。そして、暴風警報や大雪警報が発令された
時は、可動屋根板5bを閉鎖位置まで移動することによ
り、屋根面積を最小面積にすることができる。図示の例
では、屋根板が二等分されているので、屋根面積が半減
されるが、分割数を多くし、閉鎖位置における重なり枚
数を多くすれば、最小面積をさらに小さくすることが可
能である。従って、屋根面積の縮小により、暴風時や豪
雪時に屋根板に加わる風圧や積雪荷重をできる限り少な
くすることができ、屋根板の破壊又は屋根枠もしくは支
柱の屈折が防止される。
【0026】また、固定屋根板5aを屋根枠4の支柱1
に近い側、すなわち、屋根枠の支持強度が大きい側に設
け、可動屋根板5aを固定屋根板5a側に移動するよう
にした場合は、屋根板の移動に伴って屋根枠4の一方側
に屋根板の荷重が集中して屋根枠4に過大な負荷が加わ
ることがないと共に、屋根枠4及び支柱1が縮小後の屋
根に加わる風圧又は積雪荷重に耐えることができる。
に近い側、すなわち、屋根枠の支持強度が大きい側に設
け、可動屋根板5aを固定屋根板5a側に移動するよう
にした場合は、屋根板の移動に伴って屋根枠4の一方側
に屋根板の荷重が集中して屋根枠4に過大な負荷が加わ
ることがないと共に、屋根枠4及び支柱1が縮小後の屋
根に加わる風圧又は積雪荷重に耐えることができる。
【0027】上記の実施例では、屋根板を屋根の傾斜方
向に2分したが、屋根板の分割方向、分割数及び可動屋
根板の移動方向には、とくに制限がない。すなわち、図
9に示すように、側枠4c,4dの間に中骨4eを設け
て屋根の長手方向に複数分割し、それぞれの区分におい
て、屋根板を固定屋根板5aと可動屋根板5bと分割し
て、可動屋根板を上記の例と同様に固定屋根板側に移動
可能にしても良い。この場合は、中骨4eも屋根枠に含
まれ、屋根全体の強度を増大させる利点がある。また、
図10に示すように、屋根板を屋根の長手方向に分割
し、固定屋根板5aと可動屋根板5bとの組合わせを交
互に又は任意の順序に配置して、可動屋根板5bを固定
屋根板5a側に移動するようにしても良い。
向に2分したが、屋根板の分割方向、分割数及び可動屋
根板の移動方向には、とくに制限がない。すなわち、図
9に示すように、側枠4c,4dの間に中骨4eを設け
て屋根の長手方向に複数分割し、それぞれの区分におい
て、屋根板を固定屋根板5aと可動屋根板5bと分割し
て、可動屋根板を上記の例と同様に固定屋根板側に移動
可能にしても良い。この場合は、中骨4eも屋根枠に含
まれ、屋根全体の強度を増大させる利点がある。また、
図10に示すように、屋根板を屋根の長手方向に分割
し、固定屋根板5aと可動屋根板5bとの組合わせを交
互に又は任意の順序に配置して、可動屋根板5bを固定
屋根板5a側に移動するようにしても良い。
【0028】上記の基本的思想に基く開閉屋根は、図1
1の(a)〜(c)に示す片流れタイプ、上吊りタイ
プ、4本柱タイプ等のカーポート、さらに図12に示す
テラス等にも同様に適用可能である。図10は、4本柱
タイプの場合の屋根板の分割及び移動方向の一例を示す
ものである。
1の(a)〜(c)に示す片流れタイプ、上吊りタイ
プ、4本柱タイプ等のカーポート、さらに図12に示す
テラス等にも同様に適用可能である。図10は、4本柱
タイプの場合の屋根板の分割及び移動方向の一例を示す
ものである。
【0029】さらに、屋根板の移動態様は、上記の例の
ように、屋根板5を屋根枠4と平行な状態で移動するこ
とに限らない。図13に例示するように、複数個の屋根
板5cを順次その端部において屈曲自在に連結し、か
つ、一つ置きの連結部分に案内軸7eを突設して、その
案内軸の両端部を屋根枠の側枠4c,4dの対向面に形
成してある案内溝41eに移動自在に嵌合し、支柱1に
近い側の一端部の屋根板5c1を下枠4bに固定するこ
とにより、屋根板全体を蛇腹状に構成して、他端部の屋
根板5cnの端部の案内軸7eを押して、屋根枠4c,
4dに沿って移動させることにより、屋根を折り畳んで
開放し、又は他端部の屋根板5cnの案内軸を逆方向に
押して、屋根を展開して閉鎖することもできる。この実
施例の場合は、屋根のほぼ全開が可能であり、風圧を受
ける面積を最も少なくすることが可能である。
ように、屋根板5を屋根枠4と平行な状態で移動するこ
とに限らない。図13に例示するように、複数個の屋根
板5cを順次その端部において屈曲自在に連結し、か
つ、一つ置きの連結部分に案内軸7eを突設して、その
案内軸の両端部を屋根枠の側枠4c,4dの対向面に形
成してある案内溝41eに移動自在に嵌合し、支柱1に
近い側の一端部の屋根板5c1を下枠4bに固定するこ
とにより、屋根板全体を蛇腹状に構成して、他端部の屋
根板5cnの端部の案内軸7eを押して、屋根枠4c,
4dに沿って移動させることにより、屋根を折り畳んで
開放し、又は他端部の屋根板5cnの案内軸を逆方向に
押して、屋根を展開して閉鎖することもできる。この実
施例の場合は、屋根のほぼ全開が可能であり、風圧を受
ける面積を最も少なくすることが可能である。
【0030】
【発明の効果】上述のように、本発明によるカーポー
ト、テラス等の屋根は、屋根板の全部又は一部が開閉可
能であるので、暴風警報や大雪警報が発令された時な
ど、屋根が破壊される恐れがある場合に、可動屋根板を
移動して屋根面積を小さくすることにより、屋根板の破
壊や屋根枠又は支柱の屈折を未然に防止することができ
る。
ト、テラス等の屋根は、屋根板の全部又は一部が開閉可
能であるので、暴風警報や大雪警報が発令された時な
ど、屋根が破壊される恐れがある場合に、可動屋根板を
移動して屋根面積を小さくすることにより、屋根板の破
壊や屋根枠又は支柱の屈折を未然に防止することができ
る。
【0031】また、屋根板を支持強度の大きい位置側に
移動するようにした場合は、屋根板の開放位置方向への
移動に伴う屋根板と屋根枠の荷重の集中による弊害や、
開放状態で受ける風圧又は積雪荷重の影響がより少なく
なる。
移動するようにした場合は、屋根板の開放位置方向への
移動に伴う屋根板と屋根枠の荷重の集中による弊害や、
開放状態で受ける風圧又は積雪荷重の影響がより少なく
なる。
【0032】さらに、屋根板移動手段を設けた場合は、
その移動手段の操作により、屋根板の開閉を容易迅速に
行うことができる。
その移動手段の操作により、屋根板の開閉を容易迅速に
行うことができる。
【0033】さらに、引寄せ手段を備えた場合は、可動
屋根板を閉鎖位置において固定屋根板側に引寄せて固定
し、屋根板連続部分からの漏水や騒音発生を防止するこ
とができる。
屋根板を閉鎖位置において固定屋根板側に引寄せて固定
し、屋根板連続部分からの漏水や騒音発生を防止するこ
とができる。
【図1】本発明の実施例によるカーポートの要部の縦断
面図である。
面図である。
【図2】同カーポートの屋根の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1の円C部の拡大図である。
【図5】本発明の他の実施例の屋根枠の案内溝の形状を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】同案内溝を用いた場合の屋根板の存在位置を説
明する断面図である。
明する断面図である。
【図7】図6の円D部の拡大図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】屋根板の分割方向及び移動方向の他の例を説明
する屋根の平面図である。
する屋根の平面図である。
【図10】同じく、さらに他の例を示す平面図である。
【図11】カーポートの各種のタイプを示す正面図であ
る。
る。
【図12】テラスの屋根の一例を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例を示す縦断面図で
ある。
ある。
1 支柱 4 屋根枠 5a,5b 屋根板 5a 固定屋根板 5b 可動屋根板 41 案内溝 5c1,5c2〜5cn 可動屋根板
Claims (4)
- 【請求項1】 屋根枠と、その屋根枠に支持された屋根
板とを有するカーポート、テラスなどの屋根において、 前記屋根板を複数個に分割して、一部又は全部の屋根板
を、屋根面積が閉鎖時の面積から開放時に小さくなるよ
うに、前記屋根枠に開閉移動可能に支持したことを特徴
とするカーポート、テラスなどの屋根。 - 【請求項2】 閉鎖時に支持強度の小さい位置に支持さ
れている屋根板を、開放時に支持強度の大きい位置側に
移動可能に支持したことを特徴とする請求項1記載のカ
ーポート、テラスなどの屋根。 - 【請求項3】 可動屋根板を、閉鎖位置から開放位置ま
で及びその逆方向に移動する移動手段を設けたことを特
徴とする請求項1又は2記載のカーポート、テラスなど
の屋根。 - 【請求項4】 可動屋根板を、閉鎖位置において、固定
屋根板側又は屋根枠側に引寄せて固定する引寄せ手段を
備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のカーポー
ト、テラスなどの屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34619893A JPH07180256A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | カーポート、テラスなどの屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34619893A JPH07180256A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | カーポート、テラスなどの屋根 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07180256A true JPH07180256A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18381781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34619893A Pending JPH07180256A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | カーポート、テラスなどの屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07180256A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104295130A (zh) * | 2014-07-30 | 2015-01-21 | 安徽恒博电气科技有限公司 | 一种多功能车库 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP34619893A patent/JPH07180256A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104295130A (zh) * | 2014-07-30 | 2015-01-21 | 安徽恒博电气科技有限公司 | 一种多功能车库 |
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