JP2527407Y2 - 簡易車庫 - Google Patents
簡易車庫Info
- Publication number
- JP2527407Y2 JP2527407Y2 JP1990088141U JP8814190U JP2527407Y2 JP 2527407 Y2 JP2527407 Y2 JP 2527407Y2 JP 1990088141 U JP1990088141 U JP 1990088141U JP 8814190 U JP8814190 U JP 8814190U JP 2527407 Y2 JP2527407 Y2 JP 2527407Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- sliding door
- garage
- purlin
- arch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Wing Frames And Configurations (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、上面及び側面を覆うパネルと、側面におい
て開閉される引戸とを有する簡易車庫に関する。
て開閉される引戸とを有する簡易車庫に関する。
従来、上面及び側面を覆うパネルと、側面において開
閉される引戸とを有する簡易車庫には、実開昭60−8930
9号公報(文献1)や実公昭54−29629号公報(文献2)
に開示されたものが知られている。 しかし、文献1の簡易車庫の引戸は、平面状の引戸で
あり、車庫本体の桁と地面に設けられた下枠とに形成さ
れたガイド溝に沿って摺動自在に取付けられている。ま
た、文献2の簡易車庫の引戸は、ヘ字形に屈曲された枠
組みにヘ字形に屈曲されたパネルを装着してなっている
が、その引戸は、棟木に設けられたレール溝と、地面に
設けられたレール溝に摺動自在に支持されていて、文献
1のものと同様に、レールを地面に設置しなければなら
ない。
閉される引戸とを有する簡易車庫には、実開昭60−8930
9号公報(文献1)や実公昭54−29629号公報(文献2)
に開示されたものが知られている。 しかし、文献1の簡易車庫の引戸は、平面状の引戸で
あり、車庫本体の桁と地面に設けられた下枠とに形成さ
れたガイド溝に沿って摺動自在に取付けられている。ま
た、文献2の簡易車庫の引戸は、ヘ字形に屈曲された枠
組みにヘ字形に屈曲されたパネルを装着してなっている
が、その引戸は、棟木に設けられたレール溝と、地面に
設けられたレール溝に摺動自在に支持されていて、文献
1のものと同様に、レールを地面に設置しなければなら
ない。
従って、いずれの場合も、引戸を案内するレールを地
面に設けるため、施工に手間が掛かるという難点があ
る。 また、いずれも、下枠又はレールが地面に設けてある
ため、車庫内に吹き溜まったごみを箒で排除する際に、
あるいは、車庫内を放水洗浄する際に、下枠又はレール
が邪魔になって、清掃を迅速に行うことができないとい
う問題点を有している。 本考案は、上記従来品の諸欠点を解消した簡易車庫、
すなわち、施工が容易にでき、車庫内に吹き溜まったご
みを箒で排除する際、あるいは、車庫内を放水洗浄する
際に、下枠又はレールが邪魔になることなく、清掃を迅
速に行うことができる簡易車庫を提供することを目的と
する。
面に設けるため、施工に手間が掛かるという難点があ
る。 また、いずれも、下枠又はレールが地面に設けてある
ため、車庫内に吹き溜まったごみを箒で排除する際に、
あるいは、車庫内を放水洗浄する際に、下枠又はレール
が邪魔になって、清掃を迅速に行うことができないとい
う問題点を有している。 本考案は、上記従来品の諸欠点を解消した簡易車庫、
すなわち、施工が容易にでき、車庫内に吹き溜まったご
みを箒で排除する際、あるいは、車庫内を放水洗浄する
際に、下枠又はレールが邪魔になることなく、清掃を迅
速に行うことができる簡易車庫を提供することを目的と
する。
本考案に掛かる簡易車庫は、上記目的を達成するた
め、車庫本体と、引戸とを有し、車庫本体は、複数本の
アーチ状の縦枠を前後に平行状態に隔て、前記各縦枠を
棟木で連結するとともに、車庫本体の側面の出入り口と
なる部分を除いて、隣接する縦枠の下部を地面から僅か
に上方に隔てた下枠で連結し、かつ、前記縦枠と棟木と
下枠とで囲まれた部分にパネルを装着してなり、前記引
戸は、枠の内側にパネルを装着してなり、前記引戸の上
端部は前記棟木に形成されたガイド溝に常に嵌合されて
摺動自在に保持され、かつ、前記引戸の下端部は前記車
庫本体の下枠に設けられたガイド溝に案内されることを
特徴としている。
め、車庫本体と、引戸とを有し、車庫本体は、複数本の
アーチ状の縦枠を前後に平行状態に隔て、前記各縦枠を
棟木で連結するとともに、車庫本体の側面の出入り口と
なる部分を除いて、隣接する縦枠の下部を地面から僅か
に上方に隔てた下枠で連結し、かつ、前記縦枠と棟木と
下枠とで囲まれた部分にパネルを装着してなり、前記引
戸は、枠の内側にパネルを装着してなり、前記引戸の上
端部は前記棟木に形成されたガイド溝に常に嵌合されて
摺動自在に保持され、かつ、前記引戸の下端部は前記車
庫本体の下枠に設けられたガイド溝に案内されることを
特徴としている。
上記構成により、引戸は、その上端部が車庫本体の棟
木に形成されたガイド溝に常に嵌合されて摺動自在に棟
木に保持され、下端部が車庫本体の下枠に設けられたガ
イド溝に案内されて、側面の出入口を開閉することがで
きる。棟木に常に支持されているから、引戸は、開口部
を閉める位置においても、落下せずに保持されている。
引戸を開けると、側面の出入り口から車両のドアを開け
て乗降できる。 下枠は地面から上方に離間されているので、車庫内に
吹き溜まった塵埃は、箒で掃くとき、又は、放水で洗浄
するときに、容易に排除される。
木に形成されたガイド溝に常に嵌合されて摺動自在に棟
木に保持され、下端部が車庫本体の下枠に設けられたガ
イド溝に案内されて、側面の出入口を開閉することがで
きる。棟木に常に支持されているから、引戸は、開口部
を閉める位置においても、落下せずに保持されている。
引戸を開けると、側面の出入り口から車両のドアを開け
て乗降できる。 下枠は地面から上方に離間されているので、車庫内に
吹き溜まった塵埃は、箒で掃くとき、又は、放水で洗浄
するときに、容易に排除される。
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は、第1実施例の使用状態を示す斜視図、第2
図は本体のみの斜視図、第3図は第2図のIII−III線に
沿った要部断面図、第4図は引戸の取付構造を示す要部
断面図、第5図は引戸のみの斜視図である。 本考案に係る簡易車庫は、車庫本体(以下、本体とい
う)Aと、引戸Bとからなっている。 第1実施例における本体Aは、第2図に示すように、
支柱と垂木を一体にしたような、複数本のアーチ状の縦
枠(以下、アーチ枠という。)10と、1本の棟木20と、
複数本の下枠30とを有する。これらは形材で作られてい
る。アーチ枠10は、いずれも正面形状がほぼ同一のアー
チ状又は逆U字形をなす前後両端の端部アーチ枠10f,10
rと、中間アーチ枠10mの3種がある。 端部アーチ枠10fと10rは、第3図に示すように対称形
状であり、中間アーチ枠10mに対向する面の内周側部分
にパネル嵌挿溝11を有し、その外周側部分に当接面12を
有する。 中間アーチ枠10mは、断面形状がほぼH字形をなし
て、前後両側に開口するパネル嵌挿溝13,14を有してい
る。 棟木20は、前後の端部アーチ枠10f,10rの間を連続す
る長さを有し、かつ、棟木の高さ寸法は端部アーチ枠の
材軸に直角方向の寸法と等しく、第4図に示すように、
左右両側面の下部には各中間アーチ枠のパネル嵌挿溝1
3,14と同様のパネル嵌挿溝21,22が形成され、また、左
右両側面の少なくとも一方の上部には、ガイド溝23が形
成されている。さらに、棟木20は、中間アーチ枠10mと
交差する部分において、パネル嵌挿溝21,22を形成する
部材が、下面及び左右方向に開放された凹部が形成され
るように切除されている。 また、下枠30は、それぞれ、各アーチ枠間距離、すな
わち、10fと10m,隣接するアーチ枠10mと10m、10mと10r
の間の距離と等しい長さを有し、断面ほぼ矩形に形成さ
れて、上面にパネル嵌挿溝31を有している。 そして、棟木20の長手方向両端面を前後両端部アーチ
枠10f,10rの当接面12に当接し、各端部アーチ枠の正面
よりビスを棟木に設けてあるビスホール(図示省略)に
ねじ込み、次いで、棟木の前記切除部に中間アーチ枠10
mを嵌合して交差させ、棟木20と中間アーチ枠10mを貫通
したボルト41にナット42を締め付けて、連結している。
43,44は形材の凹み防止用ワッシャである。 こうして、棟木20と各アーチ枠10f,10m,10rを連結し
て、あたかも、背骨と肋骨状に連結してある。 次いで、前端部アーチ枠10fと中間アーチ枠10mと棟木
20の間に、屋根パネルとサイドパネルを兼備する、湾曲
した四角形平板状のアクリル樹脂板などで成形された透
明なパネルPfを嵌合してその三辺をそれぞれの棟木20,
アーチ枠10f,10mのパネル嵌挿溝22,11,13に、周知のよ
うにビード又はクッション材を介して嵌入し、続いて、
下枠30の長手方向端部を前端部アーチ枠10fと中間アー
チ枠10mの対向面に当接して、それぞれアーチ枠の互い
に対向面からビスを貫通し、その下枠に設けてあるビス
ホール(図示省略)にねじ込んで、下枠30をアーチ枠10
f,10m間に固定すると同時に、前記パネルPfの残りの一
辺(下辺)をその下枠のパネル嵌挿溝31内に嵌入して固
定する。 同様にして、出入り口となる開口部Oを除くほかの面
の中間アーチ枠10m間にも、同様のパネルPmを嵌合し、
三辺を棟木、中間アーチ枠の嵌挿溝に嵌挿した後、下枠
を同様にして取り付けると同時にそのパネルを固定す
る。 最後に、後端部アーチ枠10rと中間アーチ枠10mとの間
にも、同様にして、パネルPrを嵌合し、下枠30を取り付
けてそのパネルを固定する。 以上のようにして、正面と背面と開口部が開口され、
それぞれ屋根面と側面がパネルで遮閉された本体Aが構
成されている。 引戸Bは、第5図に示すように、周辺の枠50と、その
枠の内側に嵌殺し、その他の方法により装着されたパネ
ルPdからなる。 上枠51は、第4図に示すように、棟木20のパネル嵌挿
溝22の上側において側方に開口するように形成されたガ
イド溝23に摺動自在に嵌合されている。引戸Bを本体A
に円滑に開閉できるように保持するため、水平軸回りに
回転する車輪61と、垂直軸回りに回転する車輪62が上枠
51に突設され、これらが棟木20のガイド溝23に収容され
て、車輪61はガイド溝23の底部上面を転動し、また、車
輪62はガイド溝23を形成する開口縁の内面に当接されて
いる。 また、引戸の下枠の背面には引戸の下部が本体に対し
て平行状態を維持して開閉されるように、スライド63が
突設され、そのスライダは本体の下枠30の外側面に設け
られた突条32により形成されたガイド溝33に摺動自在に
嵌合されて、案内されている。 このようにして、2種類の車輪61,62を介して引戸の
上端部が棟木20のガイド溝23に摺動自在に常に嵌合する
ことにより、引戸Bは、本体Aの開口部Oを遮閉する位
置まで移動されても、落下することなく、開閉自在に保
持されている。なお、閉位置において引戸の戸尻側の縦
枠はアーチ枠に重なる。 上記構成により、簡易車庫は、各アーチ枠10f,10m,10
rの下端部を地面に掘った穴に挿入し、アンカを介して
コンクリートで埋め込み固定して立設される。 第1図は、使用状態を示す斜視図である。引戸を開け
ると、開口部Oは棟木20から下枠30の下側の地面まで、
すなわち屋根から地面まで開放されるから、本体が人の
身長より低い高さのものでも、車両のドアを開閉し、容
易に乗降することができる。 第1図の第1実施例では、引戸Bは本体Aの右側中央
に2枚、引き分け式に取り付けられたが、引戸の本体に
対する設置側、設置数、設置位置は限定されない。 第6図は、引戸を左右両側にそれぞれ引き分け式に設
けた第2実施例を示す。この実施例では、棟木20が2本
左右に隔てて設けられ、その間に中央パネルPcを装着し
てある。中間のアーチ枠は、棟木を境として左右に二分
されて、それぞれ上端部が棟木に接続されている。従っ
て、片アーチともいう言うべき形状である。図示の例で
は、アーチ枠はU字形又は半U字形に湾曲されている。
しかし、これに限らず、直立する支柱の上端部に山形又
は台形に屈曲した垂木の両端部を接続した形状の枠材を
用いても良く、この明細書では、便宜的に、これらも含
めてアーチ枠と称している。 また、本体の下枠は地面に近接したが、車両のボディ
下部程度までの高さに設置してもよい。これにより、停
車中の車体下部に異物が存在するか否かを車庫外側より
容易に確認することができ、安全性が向上する。また、
開口部O以外の位置で隣接するアーチ枠間における棟木
と下枠の中間の高さに、その隣接するアーチ枠同志を連
結する補強用の中横枠30Eを設けてもよい。さらに、図
示の例では、引戸のスライダ63を引戸の下枠54に取付
け、そのスライダを摺動自在に案内するガイド溝33を本
体Aの下枠30に設けて、引戸Bを棟木20と下枠30に摺動
自在に支持してあるが、スライダ63を引戸の縦枠52,53
に取付けるとともに、ガイド溝33を前記中横枠30Eに設
けることにより、引戸を棟木と中横枠で支持することも
できる。
図は本体のみの斜視図、第3図は第2図のIII−III線に
沿った要部断面図、第4図は引戸の取付構造を示す要部
断面図、第5図は引戸のみの斜視図である。 本考案に係る簡易車庫は、車庫本体(以下、本体とい
う)Aと、引戸Bとからなっている。 第1実施例における本体Aは、第2図に示すように、
支柱と垂木を一体にしたような、複数本のアーチ状の縦
枠(以下、アーチ枠という。)10と、1本の棟木20と、
複数本の下枠30とを有する。これらは形材で作られてい
る。アーチ枠10は、いずれも正面形状がほぼ同一のアー
チ状又は逆U字形をなす前後両端の端部アーチ枠10f,10
rと、中間アーチ枠10mの3種がある。 端部アーチ枠10fと10rは、第3図に示すように対称形
状であり、中間アーチ枠10mに対向する面の内周側部分
にパネル嵌挿溝11を有し、その外周側部分に当接面12を
有する。 中間アーチ枠10mは、断面形状がほぼH字形をなし
て、前後両側に開口するパネル嵌挿溝13,14を有してい
る。 棟木20は、前後の端部アーチ枠10f,10rの間を連続す
る長さを有し、かつ、棟木の高さ寸法は端部アーチ枠の
材軸に直角方向の寸法と等しく、第4図に示すように、
左右両側面の下部には各中間アーチ枠のパネル嵌挿溝1
3,14と同様のパネル嵌挿溝21,22が形成され、また、左
右両側面の少なくとも一方の上部には、ガイド溝23が形
成されている。さらに、棟木20は、中間アーチ枠10mと
交差する部分において、パネル嵌挿溝21,22を形成する
部材が、下面及び左右方向に開放された凹部が形成され
るように切除されている。 また、下枠30は、それぞれ、各アーチ枠間距離、すな
わち、10fと10m,隣接するアーチ枠10mと10m、10mと10r
の間の距離と等しい長さを有し、断面ほぼ矩形に形成さ
れて、上面にパネル嵌挿溝31を有している。 そして、棟木20の長手方向両端面を前後両端部アーチ
枠10f,10rの当接面12に当接し、各端部アーチ枠の正面
よりビスを棟木に設けてあるビスホール(図示省略)に
ねじ込み、次いで、棟木の前記切除部に中間アーチ枠10
mを嵌合して交差させ、棟木20と中間アーチ枠10mを貫通
したボルト41にナット42を締め付けて、連結している。
43,44は形材の凹み防止用ワッシャである。 こうして、棟木20と各アーチ枠10f,10m,10rを連結し
て、あたかも、背骨と肋骨状に連結してある。 次いで、前端部アーチ枠10fと中間アーチ枠10mと棟木
20の間に、屋根パネルとサイドパネルを兼備する、湾曲
した四角形平板状のアクリル樹脂板などで成形された透
明なパネルPfを嵌合してその三辺をそれぞれの棟木20,
アーチ枠10f,10mのパネル嵌挿溝22,11,13に、周知のよ
うにビード又はクッション材を介して嵌入し、続いて、
下枠30の長手方向端部を前端部アーチ枠10fと中間アー
チ枠10mの対向面に当接して、それぞれアーチ枠の互い
に対向面からビスを貫通し、その下枠に設けてあるビス
ホール(図示省略)にねじ込んで、下枠30をアーチ枠10
f,10m間に固定すると同時に、前記パネルPfの残りの一
辺(下辺)をその下枠のパネル嵌挿溝31内に嵌入して固
定する。 同様にして、出入り口となる開口部Oを除くほかの面
の中間アーチ枠10m間にも、同様のパネルPmを嵌合し、
三辺を棟木、中間アーチ枠の嵌挿溝に嵌挿した後、下枠
を同様にして取り付けると同時にそのパネルを固定す
る。 最後に、後端部アーチ枠10rと中間アーチ枠10mとの間
にも、同様にして、パネルPrを嵌合し、下枠30を取り付
けてそのパネルを固定する。 以上のようにして、正面と背面と開口部が開口され、
それぞれ屋根面と側面がパネルで遮閉された本体Aが構
成されている。 引戸Bは、第5図に示すように、周辺の枠50と、その
枠の内側に嵌殺し、その他の方法により装着されたパネ
ルPdからなる。 上枠51は、第4図に示すように、棟木20のパネル嵌挿
溝22の上側において側方に開口するように形成されたガ
イド溝23に摺動自在に嵌合されている。引戸Bを本体A
に円滑に開閉できるように保持するため、水平軸回りに
回転する車輪61と、垂直軸回りに回転する車輪62が上枠
51に突設され、これらが棟木20のガイド溝23に収容され
て、車輪61はガイド溝23の底部上面を転動し、また、車
輪62はガイド溝23を形成する開口縁の内面に当接されて
いる。 また、引戸の下枠の背面には引戸の下部が本体に対し
て平行状態を維持して開閉されるように、スライド63が
突設され、そのスライダは本体の下枠30の外側面に設け
られた突条32により形成されたガイド溝33に摺動自在に
嵌合されて、案内されている。 このようにして、2種類の車輪61,62を介して引戸の
上端部が棟木20のガイド溝23に摺動自在に常に嵌合する
ことにより、引戸Bは、本体Aの開口部Oを遮閉する位
置まで移動されても、落下することなく、開閉自在に保
持されている。なお、閉位置において引戸の戸尻側の縦
枠はアーチ枠に重なる。 上記構成により、簡易車庫は、各アーチ枠10f,10m,10
rの下端部を地面に掘った穴に挿入し、アンカを介して
コンクリートで埋め込み固定して立設される。 第1図は、使用状態を示す斜視図である。引戸を開け
ると、開口部Oは棟木20から下枠30の下側の地面まで、
すなわち屋根から地面まで開放されるから、本体が人の
身長より低い高さのものでも、車両のドアを開閉し、容
易に乗降することができる。 第1図の第1実施例では、引戸Bは本体Aの右側中央
に2枚、引き分け式に取り付けられたが、引戸の本体に
対する設置側、設置数、設置位置は限定されない。 第6図は、引戸を左右両側にそれぞれ引き分け式に設
けた第2実施例を示す。この実施例では、棟木20が2本
左右に隔てて設けられ、その間に中央パネルPcを装着し
てある。中間のアーチ枠は、棟木を境として左右に二分
されて、それぞれ上端部が棟木に接続されている。従っ
て、片アーチともいう言うべき形状である。図示の例で
は、アーチ枠はU字形又は半U字形に湾曲されている。
しかし、これに限らず、直立する支柱の上端部に山形又
は台形に屈曲した垂木の両端部を接続した形状の枠材を
用いても良く、この明細書では、便宜的に、これらも含
めてアーチ枠と称している。 また、本体の下枠は地面に近接したが、車両のボディ
下部程度までの高さに設置してもよい。これにより、停
車中の車体下部に異物が存在するか否かを車庫外側より
容易に確認することができ、安全性が向上する。また、
開口部O以外の位置で隣接するアーチ枠間における棟木
と下枠の中間の高さに、その隣接するアーチ枠同志を連
結する補強用の中横枠30Eを設けてもよい。さらに、図
示の例では、引戸のスライダ63を引戸の下枠54に取付
け、そのスライダを摺動自在に案内するガイド溝33を本
体Aの下枠30に設けて、引戸Bを棟木20と下枠30に摺動
自在に支持してあるが、スライダ63を引戸の縦枠52,53
に取付けるとともに、ガイド溝33を前記中横枠30Eに設
けることにより、引戸を棟木と中横枠で支持することも
できる。
上述のように、本考案に係る簡易車庫によれば、車庫
本体はアーチ状の縦枠を棟木で連結し、かつ、側面開口
部分を除くほかの縦枠の下部を下枠で連結し、前記開口
部分を除く各枠に囲まれた部分にパネルを装着してある
から、強度が大きい。また、開口部分には引戸が設けら
れているから、引戸を閉じた状態では遮閉度が高いの
で、風雨塵埃の影響はきわめて少ない。 そして、開口部が棟木からアーチ枠の下側まで開放さ
れるから、車庫本体が人の身長より低くとも、車両への
乗降の障害にならない。人の背丈よりも低いので、風圧
の影響を受けず、視界障害もない。パネルに透明材を用
いれば、さらに、透視性に優れる。 また、引戸は、上端部を棟木に形成されたガイド溝に
嵌合し、下端部を下枠に設けられたガイド溝に案内させ
て装着されるから、車庫本体を立設するだけで良く、地
面に引戸案内レールを設ける必要がないので、施工が容
易である。 さらに、下枠は地面から上方に離れ、引戸案内用レー
ルが地面に設けられないので、従来と異なり、下枠又は
引戸レールが車庫のごみ掃除や放水洗浄の邪魔になるこ
とがない。
本体はアーチ状の縦枠を棟木で連結し、かつ、側面開口
部分を除くほかの縦枠の下部を下枠で連結し、前記開口
部分を除く各枠に囲まれた部分にパネルを装着してある
から、強度が大きい。また、開口部分には引戸が設けら
れているから、引戸を閉じた状態では遮閉度が高いの
で、風雨塵埃の影響はきわめて少ない。 そして、開口部が棟木からアーチ枠の下側まで開放さ
れるから、車庫本体が人の身長より低くとも、車両への
乗降の障害にならない。人の背丈よりも低いので、風圧
の影響を受けず、視界障害もない。パネルに透明材を用
いれば、さらに、透視性に優れる。 また、引戸は、上端部を棟木に形成されたガイド溝に
嵌合し、下端部を下枠に設けられたガイド溝に案内させ
て装着されるから、車庫本体を立設するだけで良く、地
面に引戸案内レールを設ける必要がないので、施工が容
易である。 さらに、下枠は地面から上方に離れ、引戸案内用レー
ルが地面に設けられないので、従来と異なり、下枠又は
引戸レールが車庫のごみ掃除や放水洗浄の邪魔になるこ
とがない。
第1図は、第1実施例の使用状態における斜視図、第2
図は本体のみの斜視図、第3図は第2図のIII−III線に
沿った要部断面図、第4図は引戸の取付構造に沿った要
部断面図、第5図は引戸のみの斜視図、第6図は第2実
施例の使用状態における斜視図である。 A…本体、10f,10m,10r…アーチ枠、10f,10r…端部アー
チ枠、10m…中間アーチ枠、11…パネル嵌挿溝、20…棟
木、21,22…パネル嵌挿溝、23…引戸嵌挿溝、30…下
枠、31…パネル嵌挿溝、B…引戸、50…周囲枠、61,62
…車輪、63…スライダ。
図は本体のみの斜視図、第3図は第2図のIII−III線に
沿った要部断面図、第4図は引戸の取付構造に沿った要
部断面図、第5図は引戸のみの斜視図、第6図は第2実
施例の使用状態における斜視図である。 A…本体、10f,10m,10r…アーチ枠、10f,10r…端部アー
チ枠、10m…中間アーチ枠、11…パネル嵌挿溝、20…棟
木、21,22…パネル嵌挿溝、23…引戸嵌挿溝、30…下
枠、31…パネル嵌挿溝、B…引戸、50…周囲枠、61,62
…車輪、63…スライダ。
Claims (1)
- 【請求項1】(イ)車庫本体と、引戸とを有し、 (ロ)車庫本体は、複数本のアーチ状の縦枠を前後に平
行状態に隔て、前記各縦枠を棟木で連結するとともに、
車庫本体の側面の出入り口となる開口部を除いて、隣接
する縦枠の下部を地面から僅かに上方に隔てた下枠で連
結し、かつ、前記縦枠と棟木と下枠とで囲まれた部分に
パネルを装着してなること、 (ハ)前記引戸は、枠の内側にパネルを装着してなり、
前記引戸の上端部は前記棟木に形成されたガイド溝に常
に嵌合されて摺動自在に保持され、かつ、前記引戸の下
端部は前記車庫本体の下枠に設けられたガイド溝に案内
されること、 を特徴とする簡易車庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990088141U JP2527407Y2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 簡易車庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990088141U JP2527407Y2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 簡易車庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0445853U JPH0445853U (ja) | 1992-04-17 |
JP2527407Y2 true JP2527407Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=31821114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990088141U Expired - Lifetime JP2527407Y2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 簡易車庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527407Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429629U (ja) * | 1977-08-01 | 1979-02-27 | ||
JPS6089309U (ja) * | 1983-11-21 | 1985-06-19 | 新日軽株式会社 | 構築物に装着する壁パネル体 |
-
1990
- 1990-08-23 JP JP1990088141U patent/JP2527407Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0445853U (ja) | 1992-04-17 |
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