JPH07180170A - 軽量型振動遮断壁の施工方法 - Google Patents
軽量型振動遮断壁の施工方法Info
- Publication number
- JPH07180170A JPH07180170A JP32513693A JP32513693A JPH07180170A JP H07180170 A JPH07180170 A JP H07180170A JP 32513693 A JP32513693 A JP 32513693A JP 32513693 A JP32513693 A JP 32513693A JP H07180170 A JPH07180170 A JP H07180170A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite
- resin foam
- vibration
- composite material
- vibration isolating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 高架橋または橋脚に沿って、その片側または
両側に樹脂発泡体と高密度の基材とを接合した複合体を
連続的に埋設することを特徴とする軽量型振動遮断壁の
施工方法。 【効果】 本発明の施工方法は、樹脂発泡体を連続的に
容易に現場施工でき、樹脂発泡体の施工後の浮き上がり
陥没がなく、振動伝達防止に優れ、且つ長期の安定した
効果を発揮する。
両側に樹脂発泡体と高密度の基材とを接合した複合体を
連続的に埋設することを特徴とする軽量型振動遮断壁の
施工方法。 【効果】 本発明の施工方法は、樹脂発泡体を連続的に
容易に現場施工でき、樹脂発泡体の施工後の浮き上がり
陥没がなく、振動伝達防止に優れ、且つ長期の安定した
効果を発揮する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路、鉄道等の高架橋
から発生する振動の地中伝達を軽減、防止するために、
樹脂発泡体と高密度基材との複合体を連続的に埋設する
軽量型振動遮断壁の施工方法に関するものである。
から発生する振動の地中伝達を軽減、防止するために、
樹脂発泡体と高密度基材との複合体を連続的に埋設する
軽量型振動遮断壁の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新幹線に代表されるように、高架橋を走
る車両は高速化され、高速化にともない、その振動伝達
防止策が益々重要視され、各方面より盛んにその研究が
なされている。
る車両は高速化され、高速化にともない、その振動伝達
防止策が益々重要視され、各方面より盛んにその研究が
なされている。
【0003】従来、鉄道、道路からの振動伝達の防止策
として、鉄道、道路の横に深溝を掘ることが有効である
ことが知られている(特開昭51−13110号公
報)。しかし、単に深溝を掘った場合は、そこに地下水
等が湧きだし、その効果の持続性が乏しい。また、防振
壁としてコンクリート等を埋設する方法も検討されてい
るが、本来の振動防止効果に乏しい。また、発泡性合成
樹脂ブロックを防振壁として連続的に埋設する方法も報
告されている(特開昭49−45505号公報、特開昭
50−37209号公報)が、埋設した発泡性合成樹脂
ブロックが地下水圧等の影響で浮き上がってくる等の問
題を抱えている為、横方向にパイプを貫通させる等の大
工事を必要とする(特公昭56−2842号公報)。
として、鉄道、道路の横に深溝を掘ることが有効である
ことが知られている(特開昭51−13110号公
報)。しかし、単に深溝を掘った場合は、そこに地下水
等が湧きだし、その効果の持続性が乏しい。また、防振
壁としてコンクリート等を埋設する方法も検討されてい
るが、本来の振動防止効果に乏しい。また、発泡性合成
樹脂ブロックを防振壁として連続的に埋設する方法も報
告されている(特開昭49−45505号公報、特開昭
50−37209号公報)が、埋設した発泡性合成樹脂
ブロックが地下水圧等の影響で浮き上がってくる等の問
題を抱えている為、横方向にパイプを貫通させる等の大
工事を必要とする(特公昭56−2842号公報)。
【0004】一方、発泡性合成樹脂の現場注入発泡も検
討されている(特開昭51−150820号公報、特開
昭50−9908号公報、特開昭50−9909号公
報、特公昭54−25729号公報)。しかし、現場注
入発泡の場合も、単に発泡性合成樹脂を現場注入するだ
けでは、発泡性合成樹脂ブロックの埋設同様発泡体の浮
き上がりの問題があり、注入発泡後、改めて浮き上がり
防止の為の処理を施す必要があった。又、地下水のある
箇所並びに自由地下水のある箇所では、特にウレタン樹
脂を現場注入する場合、現場での発泡工程において水に
よって反応異常が起こる為、そのような箇所では施工そ
のものが困難であった。
討されている(特開昭51−150820号公報、特開
昭50−9908号公報、特開昭50−9909号公
報、特公昭54−25729号公報)。しかし、現場注
入発泡の場合も、単に発泡性合成樹脂を現場注入するだ
けでは、発泡性合成樹脂ブロックの埋設同様発泡体の浮
き上がりの問題があり、注入発泡後、改めて浮き上がり
防止の為の処理を施す必要があった。又、地下水のある
箇所並びに自由地下水のある箇所では、特にウレタン樹
脂を現場注入する場合、現場での発泡工程において水に
よって反応異常が起こる為、そのような箇所では施工そ
のものが困難であった。
【0005】本発明者らは、これらの問題点を解決すべ
く特開平4−241056において、連続溝に金属板を
埋設後、開削により金属板間に連続溝を掘削し、その溝
内を防水処理した後、その中に発泡性合成樹脂を現場注
入発泡させる方法を提案した。この方法は発泡体埋設後
に特段の浮き上がり防止処理を必要とせず、振動防止効
果も優れていたが、施工工程が煩雑で、特に金属板埋設
後の開削工程は大きな施工スペースが必要なこと及び施
工に多大の手間を要することから改善の必要があった。
又、前述のように地下水のある箇所並びに自由地下水の
ある箇所では、施工が困難であるという問題もあった。
く特開平4−241056において、連続溝に金属板を
埋設後、開削により金属板間に連続溝を掘削し、その溝
内を防水処理した後、その中に発泡性合成樹脂を現場注
入発泡させる方法を提案した。この方法は発泡体埋設後
に特段の浮き上がり防止処理を必要とせず、振動防止効
果も優れていたが、施工工程が煩雑で、特に金属板埋設
後の開削工程は大きな施工スペースが必要なこと及び施
工に多大の手間を要することから改善の必要があった。
又、前述のように地下水のある箇所並びに自由地下水の
ある箇所では、施工が困難であるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を排除して、高架橋に沿って樹脂発泡体を連続的に容
易に埋設でき、しかも埋設後発泡性樹脂の浮き上がり防
止処理を必要としない、振動伝搬防止効果に優れる軽量
型振動遮断壁の施工方法を目的にするものである。
題を排除して、高架橋に沿って樹脂発泡体を連続的に容
易に埋設でき、しかも埋設後発泡性樹脂の浮き上がり防
止処理を必要としない、振動伝搬防止効果に優れる軽量
型振動遮断壁の施工方法を目的にするものである。
【0007】本発明者らは、上記の問題点に鑑み種々研
究の結果、本発明を完成するに至ったものである。
究の結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、高
架橋または橋脚柱に沿って、その片側または両側に樹脂
発泡体と高密度の基材とを接合した複合体を連続的に埋
設することを特徴とし、さらに好ましくは複合体が長さ
1.5〜5.0mであり、又、好ましくは複合体が円柱
状、多角柱状または板状であることからなる軽量型振動
遮断壁の施工方法を提供するものである。
架橋または橋脚柱に沿って、その片側または両側に樹脂
発泡体と高密度の基材とを接合した複合体を連続的に埋
設することを特徴とし、さらに好ましくは複合体が長さ
1.5〜5.0mであり、又、好ましくは複合体が円柱
状、多角柱状または板状であることからなる軽量型振動
遮断壁の施工方法を提供するものである。
【0009】(構成)本発明の高架橋とは、主に地上に
設けられた橋脚(柱)間に架けられた橋であり、自動
車、電車、新幹線の走る路床のことで、所謂、高速道
路、高架鉄道である。この高架橋に沿って、その片側、
もしくは両側に複合体を埋設するとは、高架橋と平行に
複合体を埋設するだけでなく、橋脚の回りを囲むように
埋設することも含むものである。
設けられた橋脚(柱)間に架けられた橋であり、自動
車、電車、新幹線の走る路床のことで、所謂、高速道
路、高架鉄道である。この高架橋に沿って、その片側、
もしくは両側に複合体を埋設するとは、高架橋と平行に
複合体を埋設するだけでなく、橋脚の回りを囲むように
埋設することも含むものである。
【0010】本発明の樹脂発泡体と接合され複合体とさ
れる高密度基材は、材質等を特に限定するものではない
が、樹脂発泡体の浮き上がりを防止する為に複合体の比
重が1以上のものであり、更に樹脂発泡体との密着性が
あるものが望まれる。好ましくは材質が、金属、コンク
リートおよび石材等から選ばれた1種または2種以上の
ものであることが望ましい。
れる高密度基材は、材質等を特に限定するものではない
が、樹脂発泡体の浮き上がりを防止する為に複合体の比
重が1以上のものであり、更に樹脂発泡体との密着性が
あるものが望まれる。好ましくは材質が、金属、コンク
リートおよび石材等から選ばれた1種または2種以上の
ものであることが望ましい。
【0011】本発明で用いられる樹脂発泡体は、独立気
泡性硬質合成樹脂で、ポリプロピレン、ポリスチレン、
フェノール、ポリウレタン等の樹脂であり、好ましくは
独立気泡性の硬質ポリウレタン樹脂であり、尿素及びイ
ソシアヌレートの変性ポリウレタン樹脂等も含まれ、特
に好ましくはエーテル系ポリオールとポリイソシアネー
トとからなる独立気泡性の硬質ポリウレタン樹脂がよ
い。本発明の樹脂発泡体の密度やセルサイズは特に限定
するものではないが、振動伝達防止効果、樹脂発泡体の
強度及び成形性の面より、好ましくは樹脂発泡体の密度
は5〜300Kg/m3 、更に好ましくは10〜100
Kg/m3 で、セルサイズはセル径が1〜1000ミク
ロンがよい。
泡性硬質合成樹脂で、ポリプロピレン、ポリスチレン、
フェノール、ポリウレタン等の樹脂であり、好ましくは
独立気泡性の硬質ポリウレタン樹脂であり、尿素及びイ
ソシアヌレートの変性ポリウレタン樹脂等も含まれ、特
に好ましくはエーテル系ポリオールとポリイソシアネー
トとからなる独立気泡性の硬質ポリウレタン樹脂がよ
い。本発明の樹脂発泡体の密度やセルサイズは特に限定
するものではないが、振動伝達防止効果、樹脂発泡体の
強度及び成形性の面より、好ましくは樹脂発泡体の密度
は5〜300Kg/m3 、更に好ましくは10〜100
Kg/m3 で、セルサイズはセル径が1〜1000ミク
ロンがよい。
【0012】本発明における樹脂発泡体と高密度基材と
の複合体は、形状等を特に限定するものではないが、円
柱状、多角柱状または板状が望ましい。特に埋設の作業
性を勘案すれば通常のボーリング掘削で済む円柱状が好
ましい。更にこの円柱状複合体の先端をパイル状に尖ら
せる等の工夫も有効である。
の複合体は、形状等を特に限定するものではないが、円
柱状、多角柱状または板状が望ましい。特に埋設の作業
性を勘案すれば通常のボーリング掘削で済む円柱状が好
ましい。更にこの円柱状複合体の先端をパイル状に尖ら
せる等の工夫も有効である。
【0013】本発明における樹脂発泡体と高密度基材と
の複合体の長さは、防振壁の振動伝達防止効果、掘削工
事の難易度及び複合体の浮き上がり防止の面より、好ま
しくは1.5〜5.0mが望ましく、より好ましくは
2.0〜3.5mが良い。深さが、1.5m未満では振
動伝達防止効果が乏しく、5.0m以上では振動伝達防
止効果の改善効果の変化は少なく、逆に掘削工事が大が
かりとなる。
の複合体の長さは、防振壁の振動伝達防止効果、掘削工
事の難易度及び複合体の浮き上がり防止の面より、好ま
しくは1.5〜5.0mが望ましく、より好ましくは
2.0〜3.5mが良い。深さが、1.5m未満では振
動伝達防止効果が乏しく、5.0m以上では振動伝達防
止効果の改善効果の変化は少なく、逆に掘削工事が大が
かりとなる。
【0014】本発明における樹脂発泡体と高密度基材と
の複合体の幅(円柱状の場合は円柱の直径)は特に限定
されるものではない。防振壁の振動伝達防止効果は複合
体の幅が大きいほど効果大であるが、実際の振動伝達防
止効果の必要性と、高架の橋柱横付近の地盤のスペース
の有無等より任意選択される。複合体の幅は、好ましく
は、掘削工事の難易度、複合体の運搬および埋設時の作
業性等から、0.2〜2.0mが望ましい。
の複合体の幅(円柱状の場合は円柱の直径)は特に限定
されるものではない。防振壁の振動伝達防止効果は複合
体の幅が大きいほど効果大であるが、実際の振動伝達防
止効果の必要性と、高架の橋柱横付近の地盤のスペース
の有無等より任意選択される。複合体の幅は、好ましく
は、掘削工事の難易度、複合体の運搬および埋設時の作
業性等から、0.2〜2.0mが望ましい。
【0015】本発明において、樹脂発泡体と高密度基材
の体積比、接合形態等は特に限定されるものではない
が、高密度基材が長さ方向の全面に樹脂発泡体と接合さ
れていることが、樹脂発泡体の浮き上がり防止の面から
望ましい。また、樹脂発泡体が高密度基材から剥離する
のを防止する為に樹脂発泡体と高密度基材との接合面に
鍵状の突起等を設ける事も出来る。
の体積比、接合形態等は特に限定されるものではない
が、高密度基材が長さ方向の全面に樹脂発泡体と接合さ
れていることが、樹脂発泡体の浮き上がり防止の面から
望ましい。また、樹脂発泡体が高密度基材から剥離する
のを防止する為に樹脂発泡体と高密度基材との接合面に
鍵状の突起等を設ける事も出来る。
【0016】本発明における樹脂発泡体と高密度基材と
の複合体の成形方法は、樹脂発泡体成形後高密度基材を
成形する方法や、逆に高密度基材成形後樹脂発泡体を成
形する方法等、樹脂および基材の材質等により各種方法
が可能であり、成形時の作業性、経済性等を勘案して決
定される。
の複合体の成形方法は、樹脂発泡体成形後高密度基材を
成形する方法や、逆に高密度基材成形後樹脂発泡体を成
形する方法等、樹脂および基材の材質等により各種方法
が可能であり、成形時の作業性、経済性等を勘案して決
定される。
【0017】本発明における樹脂発泡体には必要に応じ
防水処理を行う。この防水処理は、各種方法を採用する
ことが出来るが、樹脂発泡体及び高密度基材と接着性を
示す防水プライマーを塗布することが望ましい。上記防
水プライマーは樹脂発泡体及び高密度基材との接着性を
有していれば、特に種類を限定するものではないが、一
般にアスファルト含有ウレタン系プライマー等が使用さ
れる。
防水処理を行う。この防水処理は、各種方法を採用する
ことが出来るが、樹脂発泡体及び高密度基材と接着性を
示す防水プライマーを塗布することが望ましい。上記防
水プライマーは樹脂発泡体及び高密度基材との接着性を
有していれば、特に種類を限定するものではないが、一
般にアスファルト含有ウレタン系プライマー等が使用さ
れる。
【0018】本発明における樹脂発泡体と高密度基材と
の複合体は、高架橋例えば、道路、鉄道の橋脚に沿っ
て、橋脚と平行に埋設される。この時、本発明の複合体
は基本的に密接させて埋設されるが、効果と埋設時の作
業性、経済性等を勘案し適当な間隔をあけて埋設する事
も出来る。本発明の複合体を必要に応じ一列だけでな
く、複数列埋設する事も出来る。埋設距離はできるだけ
長いのが好ましいのは言うまでもない。また、複数の橋
柱を完全に囲むような形に単数又は複数列埋設しても良
い。
の複合体は、高架橋例えば、道路、鉄道の橋脚に沿っ
て、橋脚と平行に埋設される。この時、本発明の複合体
は基本的に密接させて埋設されるが、効果と埋設時の作
業性、経済性等を勘案し適当な間隔をあけて埋設する事
も出来る。本発明の複合体を必要に応じ一列だけでな
く、複数列埋設する事も出来る。埋設距離はできるだけ
長いのが好ましいのは言うまでもない。また、複数の橋
柱を完全に囲むような形に単数又は複数列埋設しても良
い。
【0019】本発明の複合体と橋脚の間隔は、橋脚の構
造、地盤状態等によって決定されるが、一般に橋脚中心
から10m以内が好ましいが、10m以上の所でも特定
の箇所だけ低減をする必要とする場合には、その該当箇
所近傍に設けることも有効である。
造、地盤状態等によって決定されるが、一般に橋脚中心
から10m以内が好ましいが、10m以上の所でも特定
の箇所だけ低減をする必要とする場合には、その該当箇
所近傍に設けることも有効である。
【0020】本発明における樹脂発泡体と高密度基材と
の複合体を埋設するには、一般に穴堀建柱車等を用い、
スクリュー状のアースオーガ等で地盤をほぐし、そこに
ガイドとなる鋼管を押し込む。次に鋼管内を所定深さま
で掘削し、本発明の複合体を鋼管内に挿入する。複合品
を挿入後は鋼管を引き抜き、この鋼管は順次再使用して
いく。
の複合体を埋設するには、一般に穴堀建柱車等を用い、
スクリュー状のアースオーガ等で地盤をほぐし、そこに
ガイドとなる鋼管を押し込む。次に鋼管内を所定深さま
で掘削し、本発明の複合体を鋼管内に挿入する。複合品
を挿入後は鋼管を引き抜き、この鋼管は順次再使用して
いく。
【0021】本発明において、埋設した複合体の天端
は、その上が道路等になる場合もあるため、安全性確保
のために、陥没防止処理する事が望ましい。陥没防止処
理の方法としては、複合体の天端に天板を敷き、その上
に数cm〜数10cmの盛り土をすることがより好まし
い。
は、その上が道路等になる場合もあるため、安全性確保
のために、陥没防止処理する事が望ましい。陥没防止処
理の方法としては、複合体の天端に天板を敷き、その上
に数cm〜数10cmの盛り土をすることがより好まし
い。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例と図面に基づき説明す
る。
る。
【0023】(実施例1)φ=270mm、l=300
0mmの半円状鋼製型枠に鉄筋を配筋後、コンクリート
を打設する。コンクリート硬化後、アスファルト含有ウ
レタン系防水材を塗布し発泡ウレタン用型枠を取付、独
立気泡性硬質ポリウレタン樹脂(大日本インキ化学工業
製 ハイプロックス RP−1256/SP−294)
を注入、発泡硬化させる。型枠脱型後、ウレタン樹脂発
泡体表面にアスファルト含有ウレタン系防水材を塗布し
φ=270mm、l=3000mmの円柱状のウレタン
樹脂発泡体とコンクリートとの複合体5を得た。
0mmの半円状鋼製型枠に鉄筋を配筋後、コンクリート
を打設する。コンクリート硬化後、アスファルト含有ウ
レタン系防水材を塗布し発泡ウレタン用型枠を取付、独
立気泡性硬質ポリウレタン樹脂(大日本インキ化学工業
製 ハイプロックス RP−1256/SP−294)
を注入、発泡硬化させる。型枠脱型後、ウレタン樹脂発
泡体表面にアスファルト含有ウレタン系防水材を塗布し
φ=270mm、l=3000mmの円柱状のウレタン
樹脂発泡体とコンクリートとの複合体5を得た。
【0024】図1に示すように、高架鉄道1の橋柱2に
沿って、地盤3にプレボーリング工法並びに中堀工法で
φ=318.5mm、l=3500mmの鋼管4を地中
に挿入し仮土留を行った上で、複合体5を図2のように
連続的に打ち込んだ。鋼管4は複合体5打ち込み後、抜
き戻した。最後に複合体天端の上に、天板6を敷き、そ
の上に30cm盛り土7をしてならし、振動遮断壁を施
工した。
沿って、地盤3にプレボーリング工法並びに中堀工法で
φ=318.5mm、l=3500mmの鋼管4を地中
に挿入し仮土留を行った上で、複合体5を図2のように
連続的に打ち込んだ。鋼管4は複合体5打ち込み後、抜
き戻した。最後に複合体天端の上に、天板6を敷き、そ
の上に30cm盛り土7をしてならし、振動遮断壁を施
工した。
【0025】その施工状況及び振動低減効果を表1に示
した。
した。
【0026】(実施例2)仮土留の為の鋼管の形状をφ
=457.2mm、l=3500mmとし、複合体5の
形状をφ=410mm、l=3000mmにし、更にそ
の打ち込み形態を図3の形態にした以外は実施例1と同
様の方法で振動遮断壁を施工した。
=457.2mm、l=3500mmとし、複合体5の
形状をφ=410mm、l=3000mmにし、更にそ
の打ち込み形態を図3の形態にした以外は実施例1と同
様の方法で振動遮断壁を施工した。
【0027】その施工状況及び振動低減効果を表1に示
した。
した。
【0028】(比較例1)実施例1の施工方法にて、複
合体5の替わりに、複合体5と同形状(φ=270m
m、l=3000mm)の独立気泡性の硬質ウレタン樹
脂発泡体を埋設し、、振動遮断壁を施工した。
合体5の替わりに、複合体5と同形状(φ=270m
m、l=3000mm)の独立気泡性の硬質ウレタン樹
脂発泡体を埋設し、、振動遮断壁を施工した。
【0029】その施工状況及び振動低減効果を表1に示
した。
した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の施工方法は、樹脂発泡体を連続
的に容易に現場施工でき、樹脂発泡体の施工後の浮き上
がり陥没がなく、振動伝達防止に優れ且つ安定した効果
を発揮する。
的に容易に現場施工でき、樹脂発泡体の施工後の浮き上
がり陥没がなく、振動伝達防止に優れ且つ安定した効果
を発揮する。
【図1】本発明の施工方法の一実施例を示す概略構成図
である。
である。
【図2】本発明の施工方法の複合体の埋設状態の実施例
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
1 高架橋 2 橋脚(柱) 3 地盤 4 鋼管の存在した部分 5 硬質ウレタン樹脂発泡体とコンクリートとの複合体 6 天板 7 盛り土 8 コンクリート 9 発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 縄田 昌弘 大阪府大阪市北区芝田2−4−24 西日本 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 田村 裕司 和歌山県和歌山市大谷845−63 (72)発明者 佐々木 隆人 大阪府阪南市舞19−19 (72)発明者 森 朗 大阪府和泉市府中町4−19−8−401
Claims (7)
- 【請求項1】 高架橋または橋脚に沿って、その片側ま
たは両側に樹脂発泡体と高密度の基材とを接合した複合
体を連続的に埋設することを特徴とする軽量型振動遮断
壁の施工方法。 - 【請求項2】 樹脂発泡体と高密度の基材との複合体の
比重が1以上のものであることを特徴とする請求項1記
載の軽量型振動遮断壁の施工方法。 - 【請求項3】 複合体が円柱状、多角柱状または板状で
あることを特徴とする請求項1記載の軽量型振動遮断壁
の施工方法。 - 【請求項4】 複合体の樹脂発泡体が独立気泡のポリウ
レタン樹脂発泡体であることを特徴とする請求項1記載
の軽量型振動遮断壁の施工方法。 - 【請求項5】 複合体の基材が金属、コンクリートおよ
び石材等から選ばれたものであることを特徴とする請求
項1記載の軽量型振動遮断壁の施工方法。 - 【請求項6】 複合体の樹脂発泡体部分が防水処理され
ていることを特徴とする請求項1記載の軽量型振動遮断
壁の施工方法。 - 【請求項7】 複合体が長さ1.5〜5.0mであるこ
とを特徴とする請求項1記載の軽量型振動遮断壁の施工
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32513693A JPH07180170A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 軽量型振動遮断壁の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32513693A JPH07180170A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 軽量型振動遮断壁の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07180170A true JPH07180170A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18173470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32513693A Pending JPH07180170A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 軽量型振動遮断壁の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07180170A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008196212A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Shimizu Corp | 地盤振動伝播抑制構造およびその構築方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32513693A patent/JPH07180170A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008196212A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-08-28 | Shimizu Corp | 地盤振動伝播抑制構造およびその構築方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103958780B (zh) | 形成胶结挡土墙的方法 | |
US7413385B2 (en) | Foam pile system | |
CN110485230B (zh) | 一种高水位软土桥头路基的处治结构及施工方法 | |
JP2019015100A (ja) | 山留壁の撤去方法 | |
JP4813348B2 (ja) | 埋設管体の背面充填方法 | |
JPH06116942A (ja) | 自立山留壁の構築法 | |
JP2000008623A (ja) | 構造物の復旧工法 | |
JPH07180170A (ja) | 軽量型振動遮断壁の施工方法 | |
CN212405174U (zh) | 一种上部土层下部软岩基坑的支护结构、建筑 | |
JPS62260919A (ja) | 基礎地盤の耐震補強方法 | |
JP5073960B2 (ja) | 地下構造物の構築法および地下構造物 | |
JP2839986B2 (ja) | 擁壁の築造工法 | |
JP3756077B2 (ja) | 地中埋設物の埋設方法と埋設構造 | |
KR100652187B1 (ko) | 산복도로 암거 설치지점의 그라우팅 및 이의 그라우팅 방법 | |
JP7265451B2 (ja) | 地中埋設物の浮上防止工法 | |
JPH09303082A (ja) | 浮力対抗型シールドトンネル及びその施工方法 | |
KR100538398B1 (ko) | 연약지반 압입추진공법 및 그 장치 | |
JP3155456B2 (ja) | 発泡樹脂材に接続する床版と接合する杭構造、及び杭構造の施工工法 | |
JPH0688310A (ja) | 高架鉄道用防振壁の施工方法 | |
JP2005061172A (ja) | 杭基礎の杭頭構造及び杭基礎の杭頭補強方法 | |
CN111877358A (zh) | 一种上部土层下部软岩基坑的支护结构、建筑及施工方法 | |
JPH06336894A (ja) | 大径トンネル建造方法 | |
JPH07300845A (ja) | 地中線状構造物の液状化対策工法 | |
JPH0650466A (ja) | 暗渠の埋設築造法 | |
JP2006037413A (ja) | 線路下の地盤改良方法および地盤改良用ロッド |