JPH07179860A - 防水工事用アスファルトの製造方法 - Google Patents

防水工事用アスファルトの製造方法

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JPH07179860A
JPH07179860A JP34581093A JP34581093A JPH07179860A JP H07179860 A JPH07179860 A JP H07179860A JP 34581093 A JP34581093 A JP 34581093A JP 34581093 A JP34581093 A JP 34581093A JP H07179860 A JPH07179860 A JP H07179860A
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JP
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asphalt
blowing
oil
softening point
temperature
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JP34581093A
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English (en)
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Yoshihiro Kudo
好弘 工藤
Masaaki Kawatsuki
正明 川付
Minoru Takahashi
稔 高橋
Kiyomi Takagi
清美 高木
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 減圧蒸留残渣油をブローイングし、ブローイ
ング中のブローンアスファルトの軟化点が55〜95℃
の時点で、ベース油を一回又は複数回に分けて合計2〜
15重量%添加し、さらにそのブローンアスファルトの
軟化点が90〜120℃になるまでブローイングするこ
とを特徴とする防水工事用アスファルトの製造方法。 【効果】 効率的に防水工事用アルファルトを製造する
ことができ、また低温特性に優れ、加熱溶解して施工す
る際に、煙や臭気の発生が少なく、作業性、施工性及び
実用性能の優れた防水工事用アスファルトを製造するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水工事用アスファル
トの製造方法に関し、詳しくは効率的に防水工事用アル
ファルトを製造することができ、また低温特性に優れ、
加熱溶解して施工する際に、煙や臭気の発生が少なく、
作業性、施工性及び実用性能の優れた防水工事用アスフ
ァルトの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防水工事用アスファルトの種類と規格
は、日本工業規格(JIS K2207石油アスファル
ト)に示されており、用途別に1種から4種まで分類さ
れている。これらの防水工事用アスファルトは、JIS
規格だけを満足すればよいというものではなく、実用上
JIS規格には規定されていない耐候性、接着性及び作
業性などの実用性能面でも優れたものが要求されてい
る。従来、防水工事用アスファルトは、一般に石油の減
圧蒸留残渣油に減圧留出油などをカットバック材として
使用し、適度な針入度又は粘度に調製したものを原料油
とし、無触媒あるいは触媒下において、所定の反応条件
でブローイングすることにより製造されている。例え
ば、防水工事用アスファルトの製造方法についてJIS
3種を例に挙げると、最初に石油の減圧蒸留残渣油に減
圧留出油を混合して、所定の粘度、例えば100℃の粘
度を300〜600センチストークス(cst)に調製
した原料油に、五酸化リンなどのリン化合物を触媒とし
て所定量添加し、高温下でブローイングすると防水工事
用アスファルト3種(以下KJIS3種アスファルトと
いう。)を製造することができる。このようにして得ら
れた製品は、加熱溶解時に触媒に起因する特有の煙や臭
気が多く発生する。このため、施工作業員あるいは周辺
住民の安全面や健康面で問題がある。また、前記の原料
油を触媒無添加でブローイングした場合には、軟化点が
100℃以上のJIS3種規格の軟化点は満たすが、針
入度が20未満あるいはフラース脆化点が−15℃以上
となるなど、JIS3種アスファルトの規格に適合しな
い場合が多い。
【0003】また、別の方法として、前記原料油中の減
圧留出油の割合を大きくして原料油粘度を低下させ、触
媒無添加でブローイングしてJIS3種アスファルトを
製造する方法がある。しかし、この場合に得られた製品
は、軟質分を比較的多く含むため、加熱安定性、耐候性
などが悪くなる欠点がある。さらに、別の方法として、
減圧蒸留残渣油に潤滑油のベース油を添加してブローイ
ングし、JIS3種アスファルトを製造する方法があ
る。潤滑油のベース油を用いることにより、針入度指数
を増大させ、フラース脆化点を低下させることで、防水
工事用アスファルト3種の規格に適合させる手法であ
る。このようなベース油をブローイング操作前に添加す
る方法は、JIS3種アスファルト以外の他種の防水工
事用アスファルトの製造においても、同様に用いられて
いる。しかしながら、この方法では、ブローイング終了
時にベース油の添加量の4割程度しか製品中に残存せ
ず、製造効率が悪いという問題や、フラース脆化点の低
下が不充分であるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、ベース油の損失
を抑制して製造効率を上げ、さらにフラース脆化点が低
く、低温性に優れ、また加熱溶解して施工する際に煙や
臭気の発生が少なく、作業性、施工性及び実用性能の優
れた防水工事用アスファルトの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、ブローイング
中のブローンアスファルトの軟化点が55〜95℃の時
点で、ベース油を特定量添加し、さらにそのブローンア
スファルトの軟化点が特定の範囲の温度になるまでブロ
ーイングすることにより、上記目的を達成することがで
きることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、減圧蒸留残渣油をブ
ローイングし、ブローイング中のブローンアスファルト
の軟化点が55〜95℃の時点で、ベース油を一回又は
複数回に分けて合計2〜15重量%添加し、さらにその
ブローンアスファルトの軟化点が90〜120℃になる
までブローイングすることを特徴とする防水工事用アス
ファルトの製造方法を提供するものである。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0007】本発明の防水工事用アスファルトの製造方
法の原料は、減圧蒸留残渣油である。また、原料の粘度
調整や、要求性能を向上させるため、例えばフラース脆
化点の向上、針入度の向上のため、適宜減圧蒸留留出油
を添加したものも使用可能である。この場合の添加量
は、おおよそ減圧蒸留残渣油に対して約10〜30容量
%程度である。減圧蒸留残渣油は、特に限定されるもの
ではなく、種々ものが使用できるが、好ましくは中東系
石油の減圧蒸留残渣油である。原料の軟化点は、特に限
定されるものではなく、通常10〜60℃の範囲のもの
を使用すればよく、好ましくは10〜55℃の範囲であ
り、特に好ましくは20〜55℃の範囲である。10℃
以下の軟化点を有するものは、元来飽和分を多く含有
し、ベース油の添加効果が小さい。また、軟化点が60
℃を超えるものについては、ベース油を添加する前にベ
ース油添加による好適な軟化点温度範囲に達する場合も
あり、ブローイング中のベース油の途中添加による効果
が減少する。
【0008】本発明の防水工事用アスファルトの製造方
法においては、減圧蒸留残渣油をブローイングする。こ
の減圧蒸留残渣油のブローイングは、減圧蒸留残渣油に
空気を吹き込み酸化重合反応を起こすものであり、種々
の方法が適用できる。ブローイングする時の反応温度
は、特に限定されるものではないが、通常約170〜2
90℃であり、好ましくは180〜260℃である。好
ましい反応温度パターンは、反応開始温度を170〜1
90℃にして、その後徐々に昇温し、最高反応温度で所
定時間維持するものである。最高反応温度は、特に限定
されるものではないが、通常235〜290℃であれば
よく、好ましくは240〜280℃であり、特に240
〜270℃が好ましい。なお、本発明のブローイング反
応は発熱反応であり、ブローイング開始時に急激な温度
上昇が起きるのを防ぐために、ブローイング開始時には
反応開始温度付近で所定時間保持してブローイングする
ことも可能である。また、昇温速度は、空気の流量によ
り発熱量が異なるので、空気の流量により左右される
が、通常2〜20℃/hrの範囲であり、好ましくは3
〜18℃/hrの範囲であり、特に好ましくは4〜15
℃/hrの範囲である。なお、空気の流量は、反応条件
により変動し、昇温速度も一定でなくてもよい。
【0009】また、ブローイングの空気吹込量は、特に
限定されるものではなく、通常約10〜100リットル
/h/kgの範囲であり、好ましくは約30〜60リッ
トル/h/kgの範囲である。ブローイングは、無触媒
下で、通常約3〜20時間、好ましくは約5〜15時間
行うとよい。ブローイング時間は、通常軟化点の低い原
料を処理する場合は、軟化点の高い原料を処理する場合
よりも長時間ブローイングすることを要する。ブローイ
ングは、無触媒下で行うことが望ましいが、ブローイン
グ時間を短縮するために、あるいはブローイング後のア
スファルトの性状を改善するために、ある程度の量の触
媒を添加してもよい。この触媒としては、例えば五酸化
リン、リン酸などが挙げられる。これらの触媒量は、加
熱溶解して施工する際に、煙や臭気の発生が多くならな
い限度で用いるのが好ましい。ブローイングするための
反応槽としては、下部に空気の吹込孔を有する縦型のも
のが好ましい。また、ブローイングの反応形式は、バッ
チ式でも連続式でも行うことができる。
【0010】本発明の防水工事用アスファルトの製造方
法においては、ブローイング中のブローンアスファルト
の軟化点が55〜95℃の時点で、ベース油を一回又は
複数回に分けて合計2〜15重量%添加する。ベース油
は、潤滑油基油及びそれと同等な性質を有する油であれ
ば特に限定されないが、40℃粘度が130〜600c
stであり、100℃粘度が13〜50cstであり、
15℃の密度が0.85〜0.95g/cm3の性状を
有するものが好ましい。密度及び粘度が上記の値より小
さな値であると、ブローイング時に飛散してしまい残存
しにくくなり、逆に大きな値であると、ベース油そのも
のの添加効果が小さくなり、フラース脆化点が低下しに
くくなる。ベース油の好適な具体例としては、例えばブ
ライトストック、ニュートラルオイルなどが挙げられ
る。
【0011】ベース油の添加時期は、ブローイング中の
ブローンアスファルトの軟化点が55〜95℃の範囲に
なった時点であり、好ましくは55〜85℃の範囲にな
った時点であり、特に好ましくは60〜80℃の範囲に
なった時点である。ベース油の添加は、一回で行っても
よいし又は複数回に分けて行ってもよいが、原料の処理
量やベース油の添加量が多い場合などは複数回に分けて
行う方が好ましい。添加するベース油の添加量は、合計
2〜15重量%であり、好ましくは2〜10重量%であ
る。ベース油の添加量が2重量%未満であると、添加効
果が小さく、フラース脆化点がほとんど低下しなくな
り、15重量%を超えると引火点がJIS規格基準に適
合しなくなり、油にじみ出し性の性状も悪くなる。ここ
で、油にじみ出し性とは、ブローンアスファルトの内部
から低分子のオイル分が滲み出す性質を言い、この滲み
出しが生じるとブローンアスファルトと接触する部分が
変色するなど汚染の原因となる。
【0012】本発明の防水工事用アスファルトの製造方
法においては、ベース油を添加した後さらにそのブロー
ンアスファルトの軟化点が90〜120℃、好ましくは
95〜120℃、特に好ましくは100〜120℃にな
るまでブローイングする。軟化点が90℃未満である
と、加熱安定性(JIS K 2207)が悪くなるな
ど実用性能上の問題が大きくなり、またJIS規格にも
適合しなくなる。軟化点が120℃を超えると、針入度
が上昇し、フラース脆化点などJIS規格の要求値を満
足しなくなる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。実施例及び比較例に使用したベ
ース油は、表1に記載した性状を有するものを使用し
た。
【0014】
【表1】
【0015】なお、軟化点及びフラース脆化点は、JI
S K2207により測定した。また、ベース油の残存
量の測定方法は、組成分析試験方法(特定の溶媒を用い
る液体クロマトグラフ法であるJPI−5S−22に準
拠)であり、この試験方法によって得られるベース油を
添加してブローイングを行ったブローンアスファルトの
飽和分から、ベース油無添加のブローンアスファルトの
飽和分を差し引いた値に、ベース油中の飽和分の含有割
合の逆数を乗じたものをベース油の残存量とした。ま
た、油滲み出し性については、次の評価方法により評価
した。所定の容器に試料のアスファルトを入れて、30
分〜1時間程度放置し、固まった後複数枚の和紙が重ね
られた和紙上にアスファルト面を接触させる。その後、
所定のおもりを載せ、恒温槽(例えば70℃)中で、一
定期間(3日〜5日間程度)放置する。その後、アスフ
ァルトと接触している和紙上の油の広がり及び何枚目ま
での和紙まで油が滲み出しているかを評価した。
【0016】実施例1 原料油として軟化点が20℃の中東系石油の減圧蒸留残
渣油を下部に空気の吹込孔を有する縦型反応槽に張り込
み、反応開始温度180℃に加熱し、空気吹き込み量5
5リットル/h/kgの割合で、空気を吹き込み、ブロ
ーイングを開始した。その後、昇温速度5℃/hrの割
合で徐々に昇温して、最高反応温度245℃で15.5
時間ブローイングした。ブローイングの途中、減圧蒸留
残渣油の軟化点が80℃の時点で、ベース油としてニュ
ートラルオイルを2回に分けて10分間隔で合計5重量
%添加した。ニュートラルオイルの添加終了後、その軟
化点が100℃になるまでさらにブローイングを続け、
防水工事用アスファルトを製造した。なお、ベース油の
残存量は、添加量の70重量%であった。表2に得られ
た防水工事用アスファルトのフラース脆化点を示した。
【0017】実施例2 原料油として軟化点が20℃の中東系石油の減圧蒸留残
渣油を下部に空気の吹込孔を有する縦型反応槽に張り込
み、反応開始温度180℃に加熱し、空気吹き込み量7
0リットル/h/kgの割合で、空気を吹き込み、ブロ
ーイングを開始した。その後、昇温速度5℃/hrの割
合で徐々に昇温して、最高反応温度245℃で13.5
時間ブローイングした。ブローイングの途中、減圧蒸留
残渣油の軟化点が90℃の時点で、ベース油としてニュ
ートラルオイルを3重量%添加した。ニュートラルオイ
ルの添加終了後、その軟化点が100℃になるまでさら
にブローイングを続け、防水工事用アスファルトを製造
した。なお、ベース油の残存量は、添加量の75重量%
であった。表2に得られた防水工事用アスファルトのフ
ラース脆化点を示した。
【0018】実施例3 原料油として軟化点が23℃の中東系石油の減圧蒸留残
渣油を下部に空気の吹込孔を有する縦型反応槽に張り込
み、反応開始温度180℃に加熱し、空気吹き込み量6
0リットル/h/kgの割合で、空気を吹き込み、ブロ
ーイングを開始した。その後、昇温速度5℃/hrの割
合で徐々に昇温して、最高反応温度260℃で15時間
ブローイングした。ブローイングの途中、減圧蒸留残渣
油の軟化点が60℃の時点で、ベース油としてニュート
ラルオイルを2回に分けて10分間隔で合計14重量%
添加した。ニュートラルオイルの添加終了後、その軟化
点が100℃になるまでさらにブローイングを続け、防
水工事用アスファルトを製造した。なお、ベース油の残
存量は、添加量の65重量%であった。表2に得られた
防水工事用アスファルトのフラース脆化点を示した。
【0019】実施例4 原料油として軟化点が23℃の中東系石油の減圧蒸留残
渣油を下部に空気の吹込孔を有する縦型反応槽に張り込
み、反応開始温度180℃に加熱し、空気吹き込み量6
0リットル/h/kgの割合で、空気を吹き込み、ブロ
ーイングを開始した。その後、昇温速度5℃/hrの割
合で徐々に昇温して、最高反応温度260℃で15時間
ブローイングした。ブローイングの途中、減圧蒸留残渣
油の軟化点が60℃の時点で、ベース油としてブライト
ストックを5重量%添加した。ブライトストックの添加
終了後、その軟化点が100℃になるまでさらにブロー
イングを続け、防水工事用アスファルトを製造した。な
お、ベース油の残存量は、添加量の70重量%であっ
た。表2に得られた防水工事用アスファルトのフラース
脆化点を示した。
【0020】比較例1 原料油として軟化点が20℃の中東系石油の減圧蒸留残
渣油を下部に空気の吹込孔を有する縦型反応槽に張り込
み、さらにニュートラルオイルを5重量%添加し、反応
開始温度180℃に加熱し、空気吹き込み量55リット
ル/h/kgの割合で、空気を吹き込み、ブローイング
を開始した。その後、昇温速度5℃/hrの割合で徐々
に昇温して、最高反応温度245℃でその軟化点が10
0℃になるまで17.8時間ブローイングを続け、防水
工事用アスファルトを製造した。なお、ベース油の残存
量は、添加量の35重量%であった。表2に得られた防
水工事用アスファルトのフラース脆化点を示した。
【0021】比較例2 原料油として軟化点が23℃の中東系石油の減圧蒸留残
渣油を下部に空気の吹込孔を有する縦型反応槽に張り込
み、反応開始温度180℃に加熱し、空気吹き込み量5
5リットル/h/kgの割合で、空気を吹き込み、ブロ
ーイングを開始した。その後、昇温速度5℃/hrの割
合で徐々に昇温して、最高反応温度245℃でその軟化
点が100℃になるまで15.4時間ブローイングを続
け、ブローイングが完了した時点でさらにニュートラル
オイルを5重量%添加し、防水工事用アスファルトを製
造した。なお、ベース油の残存量は、添加量の95重量
%であった。表2に得られた防水工事用アスファルトの
フラース脆化点を示した。
【0022】
【表2】
【0023】実施例の防水工事用アスファルトは、フラ
ース脆化点が低く、低温特性に優れている。なお、実施
例1〜4は、フラース脆化点以外の針入度(25℃)、
軟化点、針入度指数、だれ長さなどのJIS規格性状値
については、すべて満足していた。また、実施例1〜4
の防水工事用アスファルトは、すべて油滲み出し性の性
状が良好であった。
【0024】
【発明の効果】本発明のの防水工事用アスファルトの製
造方法は、ベース油の損失を抑制して製造効率を上げる
ことができ、さらに得られた防水工事用アスファルト
は、フラース脆化点が低く、低温性に優れ、また加熱溶
解して施工する際に煙や臭気の発生が少なく、作業性、
施工性及び実用性能の優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 稔 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 高木 清美 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧蒸留残渣油をブローイングし、ブロ
    ーイング中のブローンアスファルトの軟化点が55〜9
    5℃の時点で、ベース油を一回又は複数回に分けて合計
    2〜15重量%添加し、さらにそのブローンアスファル
    トの軟化点が90〜120℃になるまでブローイングす
    ることを特徴とする防水工事用アスファルトの製造方
    法。
JP34581093A 1993-12-24 1993-12-24 防水工事用アスファルトの製造方法 Pending JPH07179860A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115030330A (zh) * 2022-06-14 2022-09-09 潍坊市宇虹防水材料(集团)有限公司 一种sbs弹性体改性沥青防水卷材及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115030330A (zh) * 2022-06-14 2022-09-09 潍坊市宇虹防水材料(集团)有限公司 一种sbs弹性体改性沥青防水卷材及其制备方法
CN115030330B (zh) * 2022-06-14 2022-12-09 潍坊市宇虹防水材料(集团)有限公司 一种sbs弹性体改性沥青防水卷材及其制备方法

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