JPH03244690A - 防水工事用ブローンアスファルトの製造方法 - Google Patents

防水工事用ブローンアスファルトの製造方法

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JPH03244690A
JPH03244690A JP4115790A JP4115790A JPH03244690A JP H03244690 A JPH03244690 A JP H03244690A JP 4115790 A JP4115790 A JP 4115790A JP 4115790 A JP4115790 A JP 4115790A JP H03244690 A JPH03244690 A JP H03244690A
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醍醐 完二
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高木 清美
Minoru Takahashi
稔 高橋
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定の原料油をブローインクすることにより
、加熱溶解して施工する際に煙、臭気の発生が少なく、
作業性、施工性および実用性能の優れた防水工事用ブロ
ーンアスファルトを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
防水工事用アスファルトの種類と規格は日本工業規格(
JISに2207石油アスファルト)に示されており、
用途別に1種から4種まで分類されている。この中で、
一般地域での鉄筋コンクリート構造物、鉄骨構造物およ
びその他これに準する構造物の屋根の防水工事用として
は、3種が多く用いられている。
このような建築防水工事用アスファルトは、JISの規
格性状だけではなく、耐候性、接着性あるいは作業性と
いった実用性能面でも優れたものが要求されている。従
来の防水工事用アスファルト3種は、一般に減圧蒸留残
査油に減圧留出油等をカットバック材として使用し、適
度な針入度または粘度に調整したものを原料油とし、無
触媒あるいは触媒下において、所定の反応条件でブロー
インクすることにより製造されている。
減圧蒸留残査油に減圧留出油を混合して、所定の粘度、
例えば100℃の粘度を300〜600センチストーク
ス(C3t)に調整した原料油に、五酸化リン等のリン
化合物を触媒とじて所定量添加し、高温下ブローインク
すると防水工事用アスファル)JIS3種(以下、rJ
IS 3種アスファルト」という。)を製造することが
できるが、このようにして得られた製品は加熱溶解時に
触媒に起因する特有の煙、臭気が多く発生する。このた
め、施工作業員の確保、周辺住民からのクレームといっ
た問題が発生している。
また、前記の原料油を触媒無添加でブローインクした場
合には、100℃以上の軟化点ではあるが針入度が20
以下となり、JIS 3種アスファルトの規格に適合し
ない。
さらに別の方法として、前記原料油中の減圧留出油の割
合を大きくして原料油粘度を低下させ、触媒無添加で製
造する方法がある。しかしこの場合に得られた製品は、
軟質分を比較的多く含むため、加熱安定性、耐候性等が
悪くなる欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、JAS 3種アスファルトの規格に適合
する防水工事用アスファルトは、いまだ完全に満足すべ
きものは、得られていなかった。
そこで、本発明は、施工する際に煙、臭気の発生が少な
く、しかも耐候性等の実用性能の優れた新規なJIS 
3種アスファルトの製造方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、(A)減圧蒸
留残査油単独あるいは減圧蒸留残査油と減圧留出油の混
合物50〜90容量%と、(B)水素化処理油の減圧蒸
留残査油10〜50容量%との混合物を原料として、ブ
ローインクすることを特徴とする防水工事用ブローンア
スファルトの製造方法としたものである。
すなわち、本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意
研究を重ねた結果、原料油中への水素化処理油の蒸留残
査油の配合は、触媒と類似の添加効果をもつこと、しか
も硫黄含有量の少ない水素処理油の減圧蒸留残査油を、
減圧蒸留残査油単独あるいは減圧蒸留残査油と減圧留出
油の混合物に、一定の割合で配合し、これを実質上無触
媒にてブローインクすることにより、加熱溶解して施工
する際、煙、臭気の発生が少なく、しかも耐候性等の実
用性能の優れた、全く新規なJIS 3種アスファルト
が製造できることを見い出し、本発明を完成したもので
ある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いるブローインク原料用の各基材となる、減
圧蒸留残査油、減圧留出油及び水素化処理油の減圧蒸留
残査油は、軽質、重質のいずれの原油種からも得ること
ができる。例えば、これらの原油種は、マーパン原油、
ザクム原油、ムハラス原油、アラビアンヘビー原油、カ
フジ原油、クラエート原油、イラニアンヘビー原油、シ
リ−原油等である。
本発明におけるブローインク原料の一方は、減圧蒸留残
査油単独あまいは減圧蒸留残査油と減圧留出油の混合物
で、粘度が100℃で約300〜700cSt、好まし
くは約400〜600 cStのものがよい。粘度が低
すぎると仕上がリブローンアスファルトは、耐油滲み出
し性、耐候性が悪く、一方、粘度が高すぎると、所定量
の水素化処理油の減圧蒸留残査油の添加では、針入度指
数が5以下のブローンアスファルトしか得られず、JI
S 3種アスファルトの規格を満足しなくなる。
減圧蒸留残査油は、上記原油種から得ることができ、マ
ーパン原油、ザクム原油、ムバラス原油等の軽質原油を
主体とした場合、100℃の粘度が前記の約300〜7
00 cStの範囲であれば、減圧留出油の混合は不必
要となる。
一方、アラビアンヘビー原油、カフジ原油、クラエート
原油、イラニアンヘビー原油等の重質原油から得られる
減圧蒸留残査油の割合が大きくなると、粘度が上昇する
ため、減圧留出油を混合して100℃の粘度を約300
〜700cStに調整する必要がある。なお、減圧蒸留
残査油の100℃の粘度の上限は、約4000cSt 
 (針入度の下限は約80)が好ましい。
粘度が高すぎる(針入度が小さすぎる)と、減圧留出油
の混合量が増えることになるため、ブローインク後の性
状において、耐油滲み出し性が悪くなる。
減圧留出油は、粘度が100℃で約30〜200 cS
t 、好ましくは50〜150cStのものがよく、粘
度が小さすぎると軽質分を多く含むため、ブローインク
後の性状において、耐候性、耐油滲み出し性が悪く、ま
た加熱時の煙も多くなる。逆に、粘度が高すぎると、減
圧蒸留残査油との混合の際の粘度調整が困難となる。
ブローインク原料に対する、減圧蒸留残査油単独あるい
は減圧蒸留残査油と減圧留出油の混合物の配合割合は、
後述する水素化処理油の減圧蒸留残査油の粘度によって
異なり、約50〜90容量%、好ましくは約60〜80
容量%である。
本発明におけるブローインク原料の他方は、水素化処理
油の減圧蒸留残査油であり、その粘度は100℃で約1
00〜700 cStのものが好ましく、硫黄分は約0
.7〜2.0wt%のものが良い。水素化処理条件は反
応温度的300〜420℃、圧力約50〜150 kg
/cd、液空間速度(LH3V)約0.2〜2.Oh−
’であり、該条件から得られた減圧蒸留残査油を用いる
ことができ、その配合量は、その粘度によって異なり、
ブローインク原料に対し、約10〜50容量%、好まし
くは約20〜40・容量%の範囲で調整することができ
る。
なお、配合量が少な過ぎると、100℃以上の軟化点は
有していても、針入度が20以下となり、JIS 3種
アスファルトの規格を満足しない。又、配合量が多過ぎ
ると1.US 3種アスファルトの規格性状としては、
非常に優れたブローンアスファルトが得られるが、耐候
性、耐油滲み出し性等の実用性能面が悪くなる。
本発明における原料油のブローインクは、公知の方法が
適用される。反応槽としては、下部に空気の吹き込み孔
を有する縦型のものが好ましい。ブローインクの反応温
度は約180〜260℃、空気吹込み量は約10〜10
0f/h/kg、好ましくは約30〜601/h/kg
が採用できる。ブローインクは、−数的に無触媒下で約
3〜15時間、通常約5〜10時間行う。
反応はバッチ式でも連続式でも行うことができる。
反応は、無触媒下で行うことが好ましいが、しかし、ブ
ローインク時間を短縮するため、あるいはブローインク
後のアスファルトの性状を改善するため、ある程度の量
の触媒、例えば五酸化リン、リン酸等を添加をしてもよ
い。
この時の触媒量は、加熱溶解して施工する際に、煙、臭
気の発生が多くならない限度で用いるのがよい。
〔実施例〕
次に、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されない。
実施例1 カフジ原油を主体とする減圧残査油37容量%と、減圧
留出油33容量%の混合物(100℃の粘度442cS
t)に、イラニアンヘビー原油、クラエート原油を主体
とする水素化処理油の減圧残査油(硫黄分0.91 M
量%、100℃の粘度228cSt)30容量%を添加
混合し、ブローインクの原料油とした。これを反応槽に
張込み、空気吹込み量551 / h /kg、反応開
始温度180℃で徐々に昇温し、反応最高温度255℃
で8.3時間ブローインクし、ブローンアスファルトを
得た。
第1表に、得られたブローンアスファルトの性状を示す
実施例2 クラエート原油を主体とする減圧残査油42容量%と、
減圧留出油23容量%の混合物(100℃の粘度388
cSt)に、クラエート原油を主体とする水素化処理油
の減圧残査油(硫黄分1.27重量%、100℃の粘度
307 cSt )35容量%を添加混合し、原料油と
した。反応条件は実施例1と同様で、6.5時間ブロー
インクし、ブローンアスファルトを得た。
第1表に、得られたブローンアスファルトの性状を示す
実施例3 シリ−原油を主体とする減圧残査油24容量%と、減圧
留出油36容量%の混合物(100℃の粘度350cS
t)に、シリ−原油、カフジ原油を主体とする水素化処
理油の減圧残査油(硫黄分1.29重量%、100℃の
粘度543cSt ) 4 Q容量%を添加混合し、原
料油とした。
反応条件は実施例1と同様で、7.5時間ブローインク
し、ブローンアスファルトを得た。
第1表に、得られたブローンアスファルトの性状を示す
実施例4 マーパン原油を主体とする減圧残査油80容量%(10
0℃の粘度320 cSt )に、イラニアンヘビー原
油、クラエート原油を主体とする水素化処理油の減圧残
査油(硫黄分0.95%、100℃の粘度240cSt
)20容量%を添加混合し、ブローインクの原料油とし
た。これを反応槽に張込み、空気吹込み量55f/h/
kg、反応開始温度180℃で徐々に昇温し、反応最高
温度255℃で9.0時間ブローインクし、ブローンア
スファルトを得た。
第1表に、得られたブローンアスファルトの性状を示す
実施例1〜4で得られたブローンアスファルトは、いず
れもJIS 3種アスファルトの規格を満足し、耐候性
に優れ、煙、臭気の発生も非常に少なかった。
比較例1 アラビアンミディアム原油、シリ−原油を主体とする減
圧残査油45容量%、減圧留出油55容量%を混合し、
原料油(100℃の粘度378cSt)とした。この原
料油に0.59重量%の五酸化リンを添加し、実施例1
と同様の反応条件で8.0時間ブローインクし、ブロー
ンアスファルトを得た。
第2表に得られたブローンアスファルトの性状を示す。
比較例2 カフジ原油、クラエート原油を主体とする減圧留出油(
100℃の粘度63 cSt )を原料油とした。反応
条件は実施例1と同様で9.7時間ブローインクしブロ
ーンアスファルトを得た。
第2表に得られたブローンアスファルトの性状を示す。
第2表 は、防水工事用アスファルト5133種規格を満足し、
かつ加熱溶解して施工する際の煙、臭気の発生が少なく
、また耐候性、加熱安定性等においても優れた性能を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)減圧蒸留残査油単独あるいは減圧蒸留残査油と減
    圧留出油の混合物50〜90容量%と、(B)水素化処
    理油の減圧蒸留残査油10〜50容量%との混合物を原
    料として、ブローインクすることを特徴とする防水工事
    用ブローンアスファルトの製造方法。
JP4115790A 1990-02-23 1990-02-23 防水工事用ブローンアスファルトの製造方法 Expired - Lifetime JPH0733516B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04359089A (ja) * 1991-06-03 1992-12-11 Mitsubishi Oil Co Ltd ブローンアスファルトの製造方法
GB2384240A (en) * 2001-11-21 2003-07-23 Shell Int Research Preparation of polymer-modified bitumen compositions
WO2023039336A1 (en) * 2021-09-09 2023-03-16 ExxonMobil Technology and Engineering Company Low mass loss asphalts from heavy crude oils

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WO2023039336A1 (en) * 2021-09-09 2023-03-16 ExxonMobil Technology and Engineering Company Low mass loss asphalts from heavy crude oils

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