JPH07179581A - 共重合ポリエステル、それからなる中空容器およびその製造法 - Google Patents

共重合ポリエステル、それからなる中空容器およびその製造法

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JPH07179581A
JPH07179581A JP32686293A JP32686293A JPH07179581A JP H07179581 A JPH07179581 A JP H07179581A JP 32686293 A JP32686293 A JP 32686293A JP 32686293 A JP32686293 A JP 32686293A JP H07179581 A JPH07179581 A JP H07179581A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出ブロー成形性に優れた共重合ポリエステ
ルを提供することにある。 【構成】 主として下記の構成単位(1)、構成単位
(2)、構成単位(3)および構成単位(4)からな
り、構成単位(3)のモル数の、構成単位(2)、構成
単位(3)および構成単位(4)のモル数の和に対する
比が1/100〜30/100の範囲内であり、構成単
位(4)のモル数の、構成単位(2)、構成単位(3)
および構成単位(4)のモル数の和に対する比が0.0
5/100〜1/100の範囲内であり、ガラス転移温
度が60℃以上であり、極限粘度が0.8〜2.0dl
/gの範囲内であり、かつ270℃におけるメルトフロ
ーレイトが0.5〜7.5g/10minの範囲内であ
る共重合ポリエステル。 【化1】 (上記式中、Xは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基
または−(CH2)n−O−;nは1〜5の整数を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押出ブロー成形性に優
れ、押出ブロー成形によって透明性が良好で、かつ、耐
熱性に優れた成形品を与える共重合ポリエステル、それ
からなる透明性、耐熱性に優れた中空容器および該中空
容器の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ブロー成形によって透明性の良好
なプラスチック容器を成形するための材料としては、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等が一般的
である。しかし、成形方法はそれら樹脂間で異なってお
り、ポリ塩化ビニルの場合はポリエチレン等と同様に簡
単な押出ブロー成形で容器成形を行うことができるが、
ポリエチレンテレフタレートの場合は一旦射出成形でパ
リソンを成形し、その後パリソンをガラス転移点以上の
温度に加熱し延伸ブロー成形するという煩雑な成形方法
を採用するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポリ塩化ビ
ニルは焼却時に有毒ガスを発生することもあって、ヨー
ロッパを中心にその使用は減少の方向に向かっている。
また、ポリエチレンの場合には結晶に由来する白濁が生
じるので、透明性の良好な成形体を得ることが困難であ
る。ポリエチレンテレフタレートは、力学特性、ガスバ
リア性、安全性、衛生性等の点においてポリ塩化ビニル
より優れており、透明中空容器用の素材として極めて適
している。しかし、一般に溶融粘度があまり高くないた
めにポリエチレンテレフタレートを押出ブロー成形しよ
うとすると、押出後のパリソンがドローダウンしてしま
い中空容器に成形すること自体が難しく、また延伸ブロ
ー時に結晶化が起こり易いために、たとえ容器の成形が
可能であっても透明性が不十分になることが多いという
問題もある。したがって、ポリエチレンテレフタレート
を用いて押出ブロー法により均一な透明容器を得ること
は通常困難である。
【0004】これらの問題を解決するために、ポリエチ
レンテレフタレートに他のモノマー成分を共重合した樹
脂の使用が提案されており、その例としてイソフタル酸
や1,4−シクロヘキサンジメタノールを共重合させた
ポリエチレンテレフタレートがある。しかし、これらの
コモノマーの導入によって結晶化の抑制は可能である
が、それだけでは溶融粘度を上昇させることができない
ために、高分子量にまで重合度を上げて溶融粘度を上げ
る必要がある。固相重合を施すことにより重合度を上げ
ることは可能であるが、重合速度が低いため高い溶融粘
度の樹脂を効率よく製造することができず、工業的に生
産し得る樹脂から押出ブロー成形できるのは小形の中空
容器に限られている。
【0005】従って本発明の目的は、このような従来の
ポリエチレンテレフタレートあるいはポリエチレンテレ
フタレート系共重合体が有する欠点を克服し、透明性の
良好な、かつ、耐熱性に優れた押出ブロー成形品を成形
性よく製造することが可能なポリエチレンテレフタレー
ト系共重合ポリエステルを提供することにあり、またそ
の共重合ポリエステルからなる中空容器並びに該中空容
器の製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記のよう
な欠点を解消すべく鋭意検討の結果、特定の組成のポリ
エチレンテレフタレート系共重合体が上記課題を達成し
得ることを見いだし、本発明に到達した。すなわち、本
発明は第一に、主として下記の式1で示される構成単位
(1)、式2で示される構成単位(2)、式3で示され
る構成単位(3)および式4で示される構成単位(4)
からなり、構成単位(3)のモル数の、構成単位
(2)、構成単位(3)および構成単位(4)のモル数
の和に対する比が1/100〜30/100の範囲内で
あり、構成単位(4)のモル数の、構成単位(2)、構
成単位(3)および構成単位(4)のモル数の和に対す
る比が0.05/100〜1/100の範囲内であり、
ガラス転移温度が60℃以上であり、フェノールとテト
ラクロロエタンの等重量混合溶媒中での30℃における
極限粘度が0.8〜2.0dl/gの範囲内であり、か
つ270℃におけるメルトフローレイトが0.5〜7.
5g/10minの範囲内であることを特徴とする共重
合ポリエステルである。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】 (上記式4中、Xは水素原子、炭素数1〜5のアルキル
基または式−(CH2)n−O−で示される基;nは1〜
5の整数を表す。) また本発明は第二に、該共重合ポリエステルからなる中
空容器である。また本発明は第三に、該共重合ポリエス
テルを押出ブロー成形することを特徴とする中空容器の
製造法である。
【0007】本発明の共重合ポリエステルにおいては、
構成単位(3)のモル数の、構成単位(2)、構成単位
(3)および構成単位(4)のモル数の和に対する比が
1/100〜30/100の範囲内であることが必要で
ある。構成単位(3)のモル数の、構成単位(2)、構
成単位(3)および構成単位(4)のモル数の和に対す
る比が1/100より小さい場合には、押出ブロー成形
時に球晶の生成により、ボトルに白化が生じ、また賦型
不良が発生し易くなる。一方、構成単位(3)のモル数
の、構成単位(2)、構成単位(3)および構成単位
(4)のモル数の和に対する比が30/100より大き
い場合には、容器等の成形品にした場合に十分な機械的
強度が得られなくなる。また、溶融重合により得られる
プレポリマーの融点が低下するため、それに続く予備結
晶化および固相重合の際にプレポリマーのチップ等の間
に膠着が生じ易くなる上、固相重合温度を低くしなくて
はならないため、重合速度が著しく低下し、生産性が悪
くなったり、非晶化するため固相重合が不可能となるな
どの問題が生じる。ボトルの白化、賦型不良を防ぎ、十
分な機械的強度が得られ、予備結晶化および固相重合の
際にプレポリマーのチップ等の間に膠着がなく、かつ生
産性が良好である点から、構成単位(3)のモル数の、
構成単位(2)、構成単位(3)および構成単位(4)
のモル数の和に対する比が5/100〜20/100の
範囲内であることが好ましく、10/100〜15/1
00の範囲内であることがより好ましい。
【0008】本発明の共重合ポリエステルにおいては、
さらに、構成単位(4)のモル数の、構成単位(2)、
構成単位(3)および構成単位(4)のモル数の和に対
する比が0.05/100〜1/100の範囲内である
ことが必要である。構成単位(4)のモル数の、構成単
位(2)、構成単位(3)および構成単位(4)のモル
数の和に対する比が0.05/100より小さい場合に
は、共重合ポリエステルの溶融粘度が十分ではなく、押
出ブロー成形時にパリソンのドローダウンが激しく成形
不良となる。構成単位(4)のモル数の、構成単位
(2)、構成単位(3)および構成単位(4)のモル数
の和に対する比が1/100より大きい場合には、固相
重合中に架橋反応が進行しゲル化物を生成するため、ボ
トルを成形したときに未融解物が生じ、ボトル外観を著
しく損なう。また、固相重合速度が速くなるため、重合
度の調節が困難になる。成形時にパリソンのドローダウ
ンが小さくなる溶融粘度を正確に保有させ、かつ未融解
物のない外観の良好なボトルを得るためには、構成単位
(4)のモル数の、構成単位(2)、構成単位(3)お
よび構成単位(4)のモル数の和に対する比が0.1/
100〜0.5/100の範囲内であることが好まし
い。
【0009】本発明の共重合ポリエステルのガラス転移
温度は、60℃以上である。ガラス転移温度が60℃未
満では、ボトルを押出ブロー成形し、金型から取り出し
た後、残存応力が緩和され収縮が生じてしまい外観を損
なうため、好ましくない。ボトルの収縮を一層低減させ
るためには、ガラス転移温度が70℃以上であることが
好ましい。
【0010】本発明の共重合ポリエステルのフェノール
とテトラクロロエタンの等重量混合溶媒中での30℃に
おける極限粘度は0.8dl/g〜2.0dl/gの範
囲内である。極限粘度が0.8dl/gより小さいと押
出ブロー成形時にパリソンのドローダウンが激しく成形
不良となる上、ボトルとしたときの強度、耐衝撃性等の
機械的性能が不十分となる。極限粘度が2.0dl/g
より大きいとボトルを成形したときに未融解物が生じ、
ボトル外観を著しく損なう。また、樹脂溶融押出時にト
ルクが高くなるため成形に問題が生じたり、生産性が低
下したりする。ボトルの機械的性能、外観、成形性、生
産性を良好なものとするためには、極限粘度が0.9d
l/g〜1.5dl/gの範囲内であることが好まし
い。
【0011】本発明の共重合ポリエステルの270℃に
おけるメルトフローレイトは0.5〜7.5g/10m
inの範囲内であることが必要である。270℃におけ
るメルトフローレイトが0.5g/10minより小さ
い場合、樹脂溶融押出時にトルクが高くなるため成形に
問題が生じたり、生産性が低下したりする。270℃に
おけるメルトフローレイトが7.5g/10minより
大きい場合、押出ブロー成形時にパリソンのドローダウ
ンが激しく成形不良となる。成形性の点から、270℃
におけるメルトフローレイトは1〜5g/10minの
範囲内であることが好ましい。
【0012】本発明の共重合ポリエステルの製造方法と
しては、公知のポリエステルの製造方法を適用すること
ができる。すなわち、本発明の共重合ポリエステルはジ
カルボン酸とジオールとを溶融重縮合反応させる直接
法、あるいはジカルボン酸低級アルキルエステル化合物
とジオールとをエステル交換反応によって溶融重縮合反
応させるエステル交換法のいずれかによってプレポリマ
ーを製造し、その後固相重合を施す。固相重合では溶融
重合で得られたポリエステルのプレポリマーを減圧下ま
たは不活性ガス流通下において融点または軟化点以下の
温度に加熱し、目的とする重合度のポリエステルを得
る。
【0013】本発明の共重合ポリエステルをテレフタル
酸、エチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールおよびトリメチロールプロパンを原料モノマー
として用いて製造する方法の例について次に示す。主と
してテレフタル酸からなるジカルボン酸と、エチレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよび
トリメチロールプロパンからなる多価アルコール混合物
を、多価アルコール混合物の合計量が該ジカルボン酸の
合計量に対し過剰モル量、例えば1.1〜1.5倍モル
となるような割合で、常圧下もしくは絶対圧で約3Kg
/cm2 以下の加圧下に約230〜280℃の温度で、
生成する水を留出させながらエステル化させ、続いて必
要に応じて重縮合触媒、着色防止剤などの添加物を添加
したのち、5mmHg以下の減圧下に約200〜280
℃で、生成ポリエステルが所望の極限粘度を有するに至
るまで溶融重縮合させ、プレポリマーを得る。
【0014】上記重縮合触媒としては公知の広範囲のも
のを用いうるが、代表例としては、酸化アンチモンなど
のアンチモン化合物;酸化ゲルマニウムなどのゲルマニ
ウム化合物;テトラメトキシチタン、テトラエトキシチ
タン、テトラn−プロポキシチタン、テトライソプロポ
キシチタン、テトラブトキシチタンなどのチタン化合
物;ジn−ブチル錫ジラウレート、ジn−ブチル錫オキ
シド、ジブチル錫ジアセテートなどの錫化合物などが挙
げられ、これらの触媒の併用も可能である。なお前記の
重縮合触媒は、それぞれ生成する共重合ポリエステルに
対して0.002〜0.8重量%の範囲内となるような
量で用いることが好ましい。
【0015】また前記着色防止剤としては、亜リン酸、
リン酸、トリメチルホスファイト、トリフェニルホスフ
ァイト、トリデシルホスファイト、トリメチルホスフェ
ート、トリデシルホスフェート、トリフェニルホスフェ
ート等のリン化合物が例示され、生成する共重合ポリエ
ステルに対し、0.001〜0.5重量%の範囲内とな
るような量で用いるのが一般的である。
【0016】次いで、上記で製造されたプレポリマーを
固化し適当な大きさにしてから、180℃〜230℃で
固相重合する。この固相重合は、プレポリマーをダイス
状、円柱状などの任意の形状のチップや他の粒状体と
し、それを通常190℃以下で予備乾燥した後、真空
下、減圧下または窒素などの不活性ガス中で、共重合ポ
リエステルが本発明に従う所定の極限粘度およびメルト
フローレイトを有するに至るまで、180℃〜230℃
の範囲内の温度で加熱することにより行う。固相重合に
当たっては、プレポリマーの粒状体同士が膠着しないよ
うに、転動法、気体流動床法などの適当な方法で粒状体
を流動させながら行うのがよい。
【0017】本発明の共重合ポリエステルは、前記のよ
うにテレフタル酸またはそのジメチルエステル、ジエチ
ルエステル等の低級アルキルエステル、エチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよび構成
単位(4)を与える3〜4価のアルコール(トリメチロ
ールプロパン、テトラメチロールメタン等)を出発原料
として使用して製造することができるが、その他のモノ
マーを目的に応じて併用してもよい。併用可能な酸成分
モノマーとしては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニル
エーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン
酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、ナトリウム−スル
ホイソフタル酸のごとき芳香族ジカルボン酸;マロン
酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸
のごとき脂肪族ジカルボン酸;デカリンジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸のごとき脂環族ジカルボン
酸;さらにはグリコール酸、ヒドロキシアクリル酸、ヒ
ドロキシプロピオン酸、アシアチン酸、キノバ酸、ヒド
ロキシ安息香酸、マンデル酸、マトロラクチン酸のごと
きヒドロキシカルボン酸;ε−カプロラクトンのごとき
脂肪族ラクトン等から選ばれる1種以上が挙げられ、そ
の使用量は全酸成分に対して10モル%以下が好まし
い。また併用可能なアルコール成分モノマーとしては、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、
ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールのごと
き脂肪族ジオール;ヒドロキノン、カテコール、ナフタ
レンジオール、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールAのエチレンオキシド付加物、ビスフェノール
S、ビスフェノールSのエチレンオキシド付加物のごと
き芳香族ジオール等から選ばれた1種以上が挙げられ、
その使用量は全アルコール成分に対して10モル%以下
が好ましい。その他必要であればトリメリット酸、トリ
メシン酸、ピロメリット酸、トリカルバリル酸のごとき
3価以上のカルボン酸を少量用いることができる。
【0018】本発明に従う上記共重合ポリエステルを使
用しての押出ブロー成形法は、限定されるものではない
が、樹脂を溶融押出成形して円筒状のパリソンを形成
し、パリソンが軟化状態のうちにブロー用金型に挿入し
て常法により空気等の流体を吹き込んでパリソンを所定
の形状に延伸膨張させる方法を採用することができる。
【0019】本発明の中空容器は上記共重合ポリエステ
ル(以下PEMTと略す)からなる単層ボトルのみなら
ず、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略す)
と複合した多層ボトル、すなわちPET層−PEMT層
−PET層からなる三層ボトル、PET層−PEMT層
−PET層−PEMT層−PET層からなる五層ボトル
であっても構わない。なお、中空容器製造に際して上記
共重合ポリエステルには、必要に応じ、本発明の効果を
阻害しない範囲内で、他の熱可塑性樹脂を補助的に少量
併用したり、一般的に熱可塑性樹脂に添加される物質、
すなわち、紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃
剤、難燃補助剤、染料、顔料等の着色剤、潤滑剤、可塑
剤、無機充填剤などを配合することも可能である。
【0020】本発明の共重合ポリエステルを押出ブロー
成形して得られる中空容器は、従来のポリエチレンテレ
フタレートあるいはポリエチレンテレフタレート系共重
合体が有する欠点を克服した、透明性、耐熱性に優れた
形態良好な中空容器であり、各種容器として有用であ
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、主な特性値の測定条件は次の通りである。 (1)ポリエステル分子中に導入されたモノマーの含有
率;テレフタル酸、エチレングリコールおよびそれら以
外のコモノマーからそれぞれ誘導されたポリエステル分
子中の各構成単位について、全ジカルボン酸単位基準ま
たは全アルコール単位基準でのモル%を、重水素化トリ
フルオロ酢酸を溶媒とした該ポリエステルの1H−NM
R測定結果に基づき求めた。 (2)ポリエステルの極限粘度 ;フェノールとテトラ
クロルエタンの等重量混合溶媒中で30℃で測定した。 (3)ポリエステルのメルトフローレイト(MFR);
宝工業社製のメルトインデクサーL244を用いて測定
した。具体的には、ポリエステルチップを、内径9.5
5mm、長さ162mmのシリンダーに充填し、シリン
ダー内の重合体を270℃で溶融したものに、重さ21
60g、直径9.48mmのプランジャーを載せて溶融
重合体に均等に荷重をかけ、シリンダーの中央に設けた
径2.1mmのオリフィスより押し出される溶融重合体
の流出速度(重合体量)(g/10min)を測定し
た。 (4)ポリエステルのガラス転移温度(Tg)および融
点(Tm);JIS K7121に基づき示差熱分析法
(DSC)により、昇温速度10℃/分で測定した。
【0022】実施例1; テレフタル酸84.658重
量部、エチレングリコール37.315重量部、シクロ
ヘキサンジメタノール4.083重量部およびトリメチ
ロールプロパン0.068重量部からなるスラリーを形
成し、このスラリーを加圧下(絶対圧2.5Kg/cm
2 )、250℃の温度でエステル化率が95%になるま
でエステル化反応させて低重合体を製造した。得られる
ポリマーに対して150ppmの二酸化ゲルマニウム、
100ppmの亜リン酸および100ppmのテトラエ
チルアンモニウムヒドロキシドを加えて絶対圧1トール
の減圧下、280℃の温度で低重合体を重縮合し、極限
粘度0.71dl/gの共重合ポリエステルのプレポリ
マーを得た。得られたプレポリマーをノズルからストラ
ンド状に押出して切断し、円柱状チップ(直径2.5m
m、長さ3.5mm)を製造した。このプレポリマーの
270℃におけるメルトフローレイトは27g/10m
inであった。次いで得られたプレポリマーチップを1
50℃で5時間予備乾燥した後、0.1mmHgの減圧
下、融点より約20℃低い温度(220℃)で固相重合
して目的とするポリエステル樹脂を得た。このポリエス
テルの極限粘度は1.04dl/g、270℃のメルト
フローレイトは4.8g/10minであった。
【0023】得られた共重合ポリエステルについて、重
水素化トリフルオロ酢酸を溶媒として1H−NMR測定
を行った結果、該共重合ポリエステルが実質的に構成単
位(1)、構成単位(2)、構成単位(3)、構成単位
(4)および副生ジエチレングリコール単位からなるこ
とが判明した。さらに得られた共重合ポリエステルにつ
いて、上記したような特性評価を行った。これらの評価
結果を後記の表1に示す。
【0024】上記で製造されたポリエステル樹脂を押出
ブロー成形装置に供給し、260℃の押出温度で環状オ
リフィスより押出して円筒形パリソンを形成し、円筒形
パリソンが軟化状態のうちにブロー成形金型ではさむこ
とにより、切断と底部形成を行いこれをブロー成形し
て、容量1000ml、平均壁厚0.4mmの清涼飲料
用のボトルを製造した。その際のパリソンのドローダウ
ン性およびブロー成形後の透明性、厚みむらを評価し、
これらの評価結果は下記に示した評価基準により評価し
た。これらの評価結果を同じく表1に示す。
【0025】(1)パリソンのドローダウン性の評価基
準; ○……押出されたパリソンの形状が実質的に均一な径の
円筒形 △……下記不良がときどき発生 ×……押出されたパリソンのドローダウンが激しくブロ
ー金型の中への挿入不能、あるいはパリソンの中空部に
おける閉塞が頻繁に発生 (2)ブロー成形性の評価基準; (透明性) ○……透明性良好 △……部分的に薄い白濁部分がある ×……濃い白濁部分が認められる (厚みむら) ○……厚薄むらのないボトルに成形 △……下記不良がときどき発生 ×……厚さ0.1mm以下の薄い部分が生じるか、破損
部が頻繁に発生
【0026】実施例2〜8、比較例1〜5; テレフタ
ル酸、エチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、トリメチロールプロパンおよびテトラメチ
ロールメタンの使用量、固相重合温度を表1に示す値に
変えた以外は実施例1と同様にして反応を行い、種々の
組成比の共重合ポリエステルを得た。得られた各ポリエ
ステルについて、特性評価を行った。評価結果を同じく
表1〜4に示す。ただし、比較例4においては得られた
ポリエステルが非晶のため固相重合を行うことができ
ず、溶融重合で得られたポリマーについてTgを評価し
た。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】なお、上記表1〜4では使用したモノマー
を略号で表記しており、TPAはテレフタル酸を表し、
EGはエチレングリコールを表し、CHDMは1,4−
シクロヘキサンジメタノールを表し、TMPはトリメチ
ロールプロパンを表し、TMMはテトラメチロールメタ
ンを表し、DEGはジエチレングリコールを表す。
【0032】
【発明の効果】本発明の共重合ポリエステルは押出ブロ
ー成形に適した溶融挙動、熱的性質および結晶性を有し
ているので、押出ブロー成形法により、円滑にかつ経済
的に高い生産性で効率よく、透明性および形態が良好な
中空容器を製造することが可能である。また本発明の共
重合ポリエステルからなる中空容器は透明性に優れるの
みならず、耐熱性、力学物性、衛生性および安全性にも
優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として下記の式1で示される構成単位
    (1)、式2で示される構成単位(2)、式3で示され
    る構成単位(3)および式4で示される構成単位(4)
    からなり、構成単位(3)のモル数の、構成単位
    (2)、構成単位(3)および構成単位(4)のモル数
    の和に対する比が1/100〜30/100の範囲内で
    あり、構成単位(4)のモル数の、構成単位(2)、構
    成単位(3)および構成単位(4)のモル数の和に対す
    る比が0.05/100〜1/100の範囲内であり、
    ガラス転移温度が60℃以上であり、フェノールとテト
    ラクロロエタンの等重量混合溶媒中での30℃における
    極限粘度が0.8〜2.0dl/gの範囲内であり、か
    つ270℃におけるメルトフローレイトが0.5〜7.
    5g/10minの範囲内であることを特徴とする共重
    合ポリエステル。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (上記式4中、Xは水素原子、炭素数1〜5のアルキル
    基または式−(CH2)n−O−で示される基;nは1〜
    5の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の共重合ポリエステルから
    なる中空容器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の共重合ポリエステルを押
    出ブロー成形することを特徴とする中空容器の製造法。
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