JPH0717949Y2 - 風防付きガスライター用ホルダー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、屋外でホルダー本体に
内装するガスライターによってお線香や花火に着火する
とき、之等へ安全且つ確実に着火することのできる風防
付きガスライター用ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来一般のガスライター又は使い捨てガ
スライターは、ガス発生溶液を充填した燃料容器と、こ
の燃料容器の上部一側に設けた気化ガス発生部と、気化
ガス発生部より突出させたガス放出ノズルと、前記燃料
容器の上部他側に設けた回転ヤスリと発火石とよりなる
発火手段とより構成したもので、着火に際しては前記回
転ヤスリを回転させて発火石をこすり火花を発生させて
この火花によりガス放出ノズルより放出するガスに着火
して、たばこ等に火を付けるものである。

【０００３】しかし、前記従来のガスライターを用いて
墓地でお線香に着火する場合や、海辺等の屋外行事で花
火等に着火する場合、風の強いときは片手でライターの
着火操作を行い、他方の手でライターを覆って風を防ぎ
ながら着火炎が消えないようにして火を付けたものであ
ったが、強い風によって直に消てしまい、くりかえし着
火操作して火を付たり、或いは用意した新聞紙等に火を
付けてお線香などに火を付けたものであるから、円滑な
着火ができなかったり、火傷や火災事故を起したりする
ことがあってきわめて不便で危険を伴うものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、前記した従
来の課題を解消するためになされたものでその目的とす
るところは、風防体を備えたホルダー本体に収容するガ
スライターを傾斜保持する手段を設けて、屋外等におい
てお線香や花火等へ円滑・容易に着火できて火傷や火災
事故など起すことなく安全に着火することのできる風防
付きガスライター用ホルダーの提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】叙上の目的を達成するた
めの本考案の風防付きガスライター用ホルダーの手段
は、ガスライターを収容し得る寸法のホルダー本体と、
このホルダー本体の上部に設けた風防体と、前記ホルダ
ー本体内に設け且つガスライターの着火炎を風防体内の
略中央部に位置し得る角度のガスライター傾斜保持部と
より構成する。又、本考案は、風防体がホルダー本体に
対し着脱自在とすることもあるし、ホルダー本体に収容
するガスライターが使い捨てライターで取替え自在とす
る場合もある。さらに、風防体が耐熱性を有し、且つ外
側部に熱を伝えない構成とする場合もある。

【０００６】

【作用】本考案のガスライター用ホルダーを使用する場
合は、ホルダー本体内に使い捨てのガスライターを収容
して同内部に設けた傾斜保持部によりライターを斜めの
状態に保持して、ホルダー本体の上部に風防体を取付け
る。この風防体を取付けた状態において、前記ガスライ
ターのガス放出ノズルは、ライターの傾斜保持により風
防体の略中央部に位置する。使用に際しては露出するガ
スライターの着火操作手段を操作し、放出ガスに着火さ
せて風防体の開口部へお線香等の先端を差し入れて風防
体内の着火炎により火を付る。このとき炎は風防体によ
り覆われているので風によって容易に消ることはない。
又、ガスライターを比較的長い時間付けておいても、ラ
イターの着火炎は風防体の略中央部に位置するため、外
側部は熱くなることはなく火付きの遅いお線香であって
も安全且つ確実に着火させることができる。

【０００７】

【実施例】次に本考案に係る風防付きガスライター用ホ
ルダーの実施例を図に基づいて説明すると、この実施例
によるガスライター用ホルダーはホルダー本体１と、こ
のホルダー本体１の上部に設けた風防体２と、ホルダー
本体１内に設けたガスライター傾斜保持部３とより構成
し、ホルダー本体１は不透明な通常の容器形とする場合
と、図１に示すようにホルダーを透視できる容器形とし
て、内部に商標や種々の文字・絵・模様等を表した表示
紙４を収容したものを使用する。底部は一体に形成する
か、或いは蓋状として嵌合固着する。又、上部にはガス
ライター５を保持する受孔部６が形成してあって、使い
捨てガスライター５を取替え自在に収容できるようにし
てある。この受孔部６は平面鼓形として互に対応する円
弧端７、７の弾性作用にりガスライター５を挾持しこれ
の離脱防止を計る。

【０００８】前記使い捨てガスライター５は、既存の使
い捨てガスライターを使用するものでその構成は燃料容
器８と、この燃料容器８の上部に設けた気化ガス発生部
（図示省略）と、気化ガス発生部より突出させたガス放
出ノズル９と、前記燃料容器８の上部他側に設けた電子
式の発火装置を備えた着火操作部１０とより構成し、ホ
ルダー本体１へ取替へ自在に収容する。尚、この使い捨
てガスライター５は、その外に発火石と回転ヤスリの着
火装置によるものを使用しても同様の効果を有すること
は勿論で、これを使用することもある。

【０００９】次に風防体２は耐火性を有する素材により
筒状に形成して下部は前記ホルダー本体１の上端に嵌脱
自在に嵌合し得る構成とし、且つ下部一側にホルダー本
体１に内装したガスライター５の着火操作部１０を露出
し得るための切欠き部１１を設けてある。又、上端の開
口部１２は一度に複数本のお線香に着火できたり、又、
花火を差し込むことの出来る径を有し、且つ開口端は内
方に僅かつぼませた内絞り部１３を形成させて、炎が風
により消ないようにしてある。この内絞り部１３のない
風防体２を使用することもある。尚、この風防体２は、
内部に図３のように耐火材による摺鉢状のライクー保持
部１４を設けて、外側部に熱を伝えない構成とする場合
もある。

【０００９】ホルダー本体１内に設けたガスライター傾
斜保持部３は、ホルダー本体１の底面に設けた傾斜台部
１５と、内側に設けた突片状のライター保持部１６とよ
り構成しこのガスライター傾斜保持部３へライター５を
支持させた場合、傾斜に伴って該ガスライターのガス放
出ノズル９の中心が前記風防体２の略中央部に位置する
とともに、着火操作部１０が風防体２の切欠き部１１よ
り僅か露出して、着火操作部１０の操作に支障のないよ
うにしてある。又、前記突片状のライター保持部１６
は、図５に示すように前記底面より突出させる場合があ
る。さらに図６に示すようにこのガスライター傾斜保持
部３は、底部に凹部状としてこの凹部底に傾斜台部１５
を形成することもある。尚、前記突片状のライター保持
部１６は形成しない場合もある。

【００１０】以上、この実施例によるガスライター用ホ
ルダーを使用しこれに収容したガスライターにより例ば
風の強い屋外の墓地でお線香に火を付ける場合は、風防
体２より露出するガスライター５の着火操作部１０を指
先にて操作しガス放出ノズル９より放出するガスに着火
して、この着火状態を保持したまま、風防体２の開口部
１２より複数のお線香を差込んで風防体２内の着火炎に
より火を付ける。このとき着火炎は風防体２の略中央部
に位置するためお線香へ容易に着火できるし、又、多少
着火時間が長くなっても風防体が熱くなるようなことは
ない。さらに、風が強くてもライターの炎は風防により
容易に消ることはない。

【００１１】

【考案の効果】本考案に係る風防付きガスライター用ホ
ルダーは前記のようにガスライターを収容し得る寸法の
ホルダー本体と、このホルダー本体の上部に設けた風防
体と、前記ホルダー本体内に設け且つガスライターの着
火炎を風防体内の略中央部に位置し得る角度のガスライ
ター傾斜保持部とより構成するものであるから、これを
使用し前記ホルダー本体に収容したガスライターにより
墓地でお線香に着火する場合や、海辺等の屋外行事で花
火等に着火する場合、ホルダー本体へ傾斜収容したガス
ライターのガス放出ノズルが風防体の略中央部でライタ
ーの着火炎は、当然風防体内の中央部に位置するため、
お線香等へ容易且つ確実に着火できるので、従来のよう
に片手でライターの着火操作を行い、他方の手でライタ
ーを覆って風を防ぎながら着火炎が消えないようにして
火を付けたり、或いは用意した新聞紙等に火を付けて火
を付けたりする必要はないので、比較的火付けの悪いお
線香等の着火に困難を来すこともないし、さらに又、既
存のガスライターのように例えガス放出ノズルがライタ
ー本体の一側上部に位置してもライターの傾斜配置によ
り風防体の略中央部に位置するため、お線香等への火付
けは円滑に行えると共に、風防体が熱くなって使用上に
不便を来すことはなく、さらに、火傷や火災事故を起し
たりすることもなくきわめて安全で危険を伴うことはな
し、全体がコンパクト化できて持ち運びに便利となる等
の特有の効果を発揮する。又、本考案は風防体がホルダ
ー本体に対し着脱自在とすることにより、体裁良好の風
防体とか高さの低い風防体等に取替ることができるし、
又、風防体を必要としない卓上用のガスライター用ホル
ダーとして使用できたり、ガスライターの取替えに便利
となる実施上の効果がある。さらに、ホルダー本体に収
容するガスライターが使い捨てライターで取替え自在と
することにより、ホルダーのくりかえし使用と安価なガ
スライターの使用を可能とする実施上の効果を有する。
さらに本考案は、風防体が耐熱性を有し、且つ外側部に
熱を伝えない構成とすることにより、ガスライターの着
火時間が多少長くなっても風防体が熱くなって取扱に不
便を来すようなこともない実施上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る風防付きガスライター用ホルダー
の実施例を示す一部を縦断した正面図である。

【図２】同実施例の平面図である。

【図３】本考案に係る風防付きガスライター用ホルダー
の他の実施例を示す一部を縦断した正面図である。

【図４】同実施例の平面図である。

【図５】同実施例に於てガスライター傾斜保持部の変形
例を示す要部の断面図である。

【図６】同実施例におけるガスライター傾斜保持部の他
の変形例を示す要部の断面図である。

【符号の説明】

１ ホルダー本体 ２ 風防体 ３ ガスライター傾斜保持部 ５ ガスライター

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスライターを収容し得る寸法のホルダ
   ー本体と、このホルダー本体の上部に設けた風防体と、
   前記ホルダー本体内に設け且つガスライターの着火炎を
   風防体内の略中央部に位置し得る角度のガスライター傾
   斜保持部とより構成することを特徴とした風防付きガス
   ライター用ホルダー。
2. 【請求項２】 風防体がホルダー本体に対し着脱自在と
   したことを特徴とする請求項１記載の風防付きガスライ
   ター用ホルダー。
3. 【請求項３】 ホルダー本体に収容するガスライターが
   使い捨てライターで取替え自在としたことを特徴とする
   請求項１又は２記載の風防付きガスライター用ホルダ
   ー。
4. 【請求項４】 風防体が耐熱性を有し、且つ外側部に熱
   を伝えない構成としたことを特徴とする請求項１、２、
   ３記載の風防付きガスライター用ホルダー。